以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール提供システムの一実施の形態の構成例を示している。
図1に示される写真シール提供システム1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を顧客(利用者)にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した撮影画像を、写真シールやデータとして顧客に提供する代わりに、顧客より代金を受け取る遊戯用システムであり、画像提供装置として動作し、顧客が作成した撮影画像を顧客に画像データとして提供するサーバ2、顧客が撮影や編集等を行う写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3B、写真シール作成装置3Aとサーバ2が接続されるネットワーク4A、並びに、写真シール作成装置3Bとサーバ2が接続されるネットワーク4Bを有している。
サーバ2は、写真シール作成装置3Aまたは3Bで作成され、転送されてきた撮影画像を保存し、顧客の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bからの要求に応じて、保存しておいた撮影画像を加工等して携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bに送信し、画面に表示させるサービス(以下、画像提供サービスと称する)を、会員として利用登録された顧客に対して提供する。
即ち、サーバ2は、写真シール作成装置3Aまたは写真シール作成装置3Bにより作成(撮影および編集)され、その写真シール作成装置3Aまたは写真シール作成装置3Bからネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介して供給される撮影画像(のデータ)を取得し保存する。そして、撮影画像の作成作業(撮影や編集)を行った顧客が、自分自身の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bを用いて、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介してサーバ2にアクセスし、サーバ2に保存されている撮影画像の表示を要求する。サーバ2は、要求された撮影画像を読み出して加工し、その加工後の画像を、要求元の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bに、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介して提供(送信)する。なお、加工後の画像は、要求元の携帯型電話機5Aまたは携帯型電話機5Bの表示部(表示領域)のサイズに適宜調整される。
写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、互いに同様の装置であり、写真シールを作成する写真シール作成ゲームを顧客にプレイさせ、成果物として写真シール(シール紙)を提供する。つまり、この写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、ゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンタや観光地等の店舗等に設置される。顧客は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで顧客自身を撮影し、記録された顧客の画像に対して付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込み(編集を行い)、個性的な画像を作成してシール紙に印刷させる。このように作成され顧客に提供されたシール紙は、例えば、顧客によって、顧客の友人や知人と交換したり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
なお、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、顧客が撮影作業を行う撮影空間と、撮影作業を行った顧客が撮影された画像を編集する編集空間とを設けている。その撮影空間内には、CCDカメラで撮影されたライブビュー画像(取り込み動画像)を表示させる液晶パネル(以下、撮影用液晶パネルと称する)が備え付けられており、編集空間には、ライブビュー画像から顧客により決定され、抽出された画像(静止画像)を表示し、顧客に編集させる液晶パネル(以下、編集用液晶パネルと称する)が備え付けられている。
また、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bは、ネットワーク4Aまたはネットワーク4Bに接続されている他の装置(例えば、サーバ2)と通信を行う通信部を有しており、作成された撮影画像をネットワーク4Aまたはネットワーク4Bを介してサーバ2に送信(アップロード)する。以下において、写真シール作成装置3Aおよび写真シール作成装置3Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、写真シール作成装置3と称する。
ネットワーク4Aおよびネットワーク4Bは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、または公衆回線網等に代表される、有線または無線からなる、1つまたは複数のネットワークにより構成される。なお、以下において、ネットワーク4Aおよびネットワーク4Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、ネットワーク4と称する。
携帯型電話機5Aは、写真シール作成装置3において写真シール作成ゲームを行った顧客甲の所有する携帯型の電話機であり、携帯型電話機5Bは、写真シール作成装置3において写真シール作成ゲームを行った顧客乙の所有する携帯型の電話機である。携帯型電話機5Aおよび携帯型電話機5Bは、それぞれ、図示せぬ基地局と無線通信を行うことにより、他の電話機と通話通信を行ったり、他の画像提供装置(例えばサーバ2)とパケット通信(通信データの授受)を行ったりすることができる。なお、図1において、携帯型電話機5Aが、ネットワーク4Aに接続されているように示されているが、これは、携帯型電話機5Aが、ネットワーク4Aに接続される基地局との無線通信を確立し、ネットワーク4Aに接続されている状態(ネットワーク4Aを介して通信を行うことができる状態)にあることを示している。携帯型電話機5Bについても同様である(ネットワーク4Bを介して通信を行うことができる状態が示されている)。また、以下において、携帯型電話機5Aおよび携帯型電話機5Bを互いに区別して説明する必要の無い場合、携帯型電話機5と称する。
図1に示されるように、サーバ2は、複数の写真シール作成装置3に対応することができ、複数の写真シール作成装置3より供給される撮影画像を取得し、保存することができる。なお、写真シール作成装置3の台数に制限は無く、何台であってもよい。また、ネットワーク4の数も制限は無く、サーバ2が接続されるネットワーク4の数は、1つであっても複数であってもよい。つまり、例えば、サーバ2が、1つのネットワーク4を介して、複数の写真シール作成装置3に接続されるようにしてもよい。
また、携帯型電話機5についても同様であり、設備の都合を考慮しなければ、ネットワーク4に対して携帯型電話機5が何台接続されるようにしてもよい。
次に、図2を参照して、写真シール提供システム1で行われる全体の処理の流れについて説明する。
図2は、写真シール作成装置3で撮影された撮影画像をサーバ2を介して携帯型電話機5に提供する、写真シール提供システム1の画像提供処理のフローチャートである。
顧客は、写真シール作成装置3で写真シール作成ゲームのプレイをする前に、携帯型電話機5を用いてサーバ2の写真シールサイトにアクセスし、画像提供サービスの利用者登録を行う。
これに対応して、サーバ2は、ステップS1において、自身が実行している写真シールサイトにアクセスしてきた顧客の利用者登録を行う利用者登録処理を実行する。この利用者登録処理では、利用者登録を希望した顧客に対して、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力させるとともに、個人IDとパスワードを付与する。また、サーバ2は、自身の記憶領域内に、利用登録された顧客の個人領域を作成する。
ステップS1の利用者登録処理は、サーバ2と携帯型電話機5との間で実行される処理である。なお、利用者登録処理の詳細は、図31のフローチャートを参照して後述する。
次に、顧客は、ゲームセンタ等に設置されている写真シール作成装置3で写真シール作成ゲームのプレイを開始する。ステップS2において、写真シール作成装置3は、被写体としての顧客を撮影する撮影処理を実行する。撮影処理において、写真シール作成装置3は、最初に、個人ID、パスワード、および撮影のテーマ(後述)を顧客に入力させる。そして、写真シール作成装置3は、「右(または左)を向いて手を前に出してください」等を音声で出力することにより、撮影のテーマに対応するポーズ(姿勢)を顧客に指定する。撮影処理の詳細は、図34のフローチャートを参照して後述する。
顧客は、写真シール作成装置3において、撮影決定された画像が表示されている編集用液晶パネル上で、所定または任意の文字や図形等を(撮影決定された画像に)付属のペン等を用いて書き込む編集作業を行う。写真シール作成装置3は、ステップS3において、顧客の編集作業に対応する編集処理を実行する。写真シール作成装置3は、編集処理として、撮影決定された画像と、書き込まれた文字や図形等の画像とを合成して、撮影画像を生成する。
ステップS4において、写真シール作成装置3は、撮影および編集された後の撮影画像をシール紙に印刷する印刷処理を実行する。そして、印刷されたシール紙は、写真シールとして写真シール作成装置3の排出口から排出される。
ステップS5において、写真シール作成装置3は、ステップS2で入力された顧客の個人ID、パスワード、撮影のテーマ、および撮影画像(のデータ)をサーバ2に送信する。
ステップS6において、サーバ2は、個人IDおよびパスワードに基づいて顧客を認証し、サーバ2に作成された顧客の個人領域に、写真シール作成装置3から送信されてきた撮影画像を格納する画像格納処理を実行する。この画像格納処理の詳細は、図35のフローチャートを参照して後述する。
上述したステップS2乃至S6の処理は、サーバ2と写真シール作成装置3との間で実行される処理である。
顧客は、携帯型電話機5でサーバ2の写真シールサイトにアクセスし、自分に付与された個人IDとパスワードでログインする。そして、顧客は、サーバ2に格納されている撮影画像を携帯型電話機5に表示させる操作を行う。サーバ2は、この操作に対応して、ステップS7において、格納画像表示処理を実行する。
格納画像表示処理の詳細は、図36のフローチャートを参照して後述するが、例えば、サーバ2は、格納画像表示処理として、顧客の携帯型電話機5からの要求に応じて、顧客が利用可能な複数の撮影画像を所定のテーマに沿って組み合わせた組み合わせ画像を生成し、携帯型電話機5に送信(ダウンロード)して表示させる。
図3乃至図5は、所定のテーマに沿って複数の撮影画像を組み合わせることにより生成された組み合わせ画像の例を示している。なお図3乃至図5において対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する(他の図も同様)。
図3では、テーマ『笑顔』に対応する組み合わせ画像21が、携帯型電話機5のディスプレイ11に表示されている。
サーバ2は、撮影画像P101乃至P103を横方向に連結して構成される組み合わせ画像21を生成し、その画像データをネットワーク4を介して携帯型電話機5に送信することにより、組み合わせ画像21をディスプレイ11に表示させる。
撮影画像P101乃至P103は、いずれもテーマを『笑顔』に設定して写真シール作成装置3で撮影され、サーバ2に保存された撮影画像である。組み合わせ画像21では、撮影画像P101乃至P103が、図3の太線の矢印に示されるように、図中右から左に同期して移動する。顧客は、複数の笑顔でつながれた組み合わせ画像21を見て楽しむことができる。
図4では、テーマ『電車』に対応する組み合わせ画像22が携帯型電話機5のディスプレイ11に表示されている。
サーバ2は、撮影画像P111およびP112が横方向に連結して構成される組み合わせ画像22を生成し、その画像データをネットワーク4を介して携帯型電話機5に送信することにより、組み合わせ画像22をディスプレイ11に表示させる。
撮影画像P111およびP112は、いずれもテーマを『電車』に設定して写真シール作成装置3で撮影され、サーバ2に保存された撮影画像である。撮影画像P111およびP112の撮影時には、顧客は、写真シール作成装置3から「右(または左)を向いて手を前に出してください」と指示され、その指定されたポーズで撮影されている。
ディスプレイ11では、同一方向(図中左方向)を向いている撮影画像P111およびP112が、横方向に連結され、図4の太線の矢印に示されるように、図中右から左に同期して移動する。組み合わせ画像22を見た顧客は、横向きで手を前に出している顧客(友達)が進行方向(図中左方向)に移動することによって“電車ごっこ”をしているように見える。
図5では、テーマ『寄書』に対応する組み合わせ画像23が、携帯型電話機5のディスプレイ11に表示されている。
サーバ2は、撮影画像P121乃至P128を、メッセージを表示した画像P129と組み合わせて組み合わせ画像23を生成し、その画像データをネットワーク4を介して携帯型電話機5に送信することにより、組み合わせ画像23をディスプレイ11に表示させる。
組み合わせ画像には、顧客自身が写真シール作成装置3で作成(撮影)した撮影画像のほかに、他の顧客が作成した撮影画像であって、他の顧客からアクセス権が与えられた撮影画像も利用することができる。従って、7人の友達(他の顧客)の撮影画像のアクセス権をもらって、自分も含めて8人の顔を撮影した撮影画像P121乃至P128を構成することにより、寄書をイメージした組み合わせ画像23を生成することができる。
撮影画像P121乃至P128は、8人の顧客それぞれによってテーマを『寄書』に設定して写真シール作成装置3で撮影され、サーバ2に保存された撮影画像である。撮影画像P121乃至P128の撮影時には、顧客は、CCDカメラに対して、右向き、左向き、下向き、上向きなど様々な方向に向くように指示され、撮影されている。
テーマ『寄書』の組み合わせ画像23では、図5に示されるように、寄書を書く色紙をイメージして、中心にある、組み合わせ画像23を見る顧客「○○さん」の宛名画像P129を向くように撮影画像P121乃至P128が配置されている。ここで、撮影画像P127は、撮影画像を撮影したときと180度回転させた向きで合成されている。
以上、図3乃至図5に示したように、サーバ2は、格納画像表示処理として、写真シール作成装置3で所定のテーマに沿って撮影された複数の撮影画像を組み合わせた組み合わせ画像21乃至23を携帯型電話機5に表示させて、顧客を楽しませることができる。これにより顧客の満足度が向上する。
なお、格納画像表示処理では、サーバ2の顧客専用の個人領域に格納されている撮影画像を削除したり、他の顧客に撮影画像のアクセス権を設定(付与または削除)することもできる。この格納画像表示処理は、サーバ2と携帯型電話機5との間で実行される処理である。
このように、写真シール提供システム1は、写真シール作成装置3において、単純に、作成した写真シールを提供する以外に、写真シール作成装置3で作成された撮影画像を、顧客の携帯型電話機5にサーバ2から提供することにより、顧客の満足度をより向上させることができ、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする、所謂リピータ率を増加させることができ、収益率の向上を期待することができる。
なお、上述したように、ステップS1の利用者登録処理は、サーバ2と携帯型電話機5との間で、ステップS2乃至S6の処理は、サーバ2と写真シール作成装置3との間で、ステップS7の格納画像表示処理は、サーバ2と携帯型電話機5との間で、それぞれ独立に行われる処理である。従って、ステップS1の処理後は、ステップS7の処理前または処理後にステップS2乃至S6の処理を何度も繰り返し実行することもできるし、ステップS2乃至S6の処理回数とは関係なく、ステップS7の処理を何度も繰り返し実行することもできる。
図6は、サーバ2のハードウエア構成を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)71は、ROM(Read Only Memory)72、または記憶部78に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)73には、CPU71が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU71、ROM72、およびRAM73は、バス74により相互に接続されている。
CPU71にはまた、バス74を介して入出力インタフェース75が接続されている。入出力インタフェース75には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部76、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部77が接続されている。CPU71は、入力部76から入力される指令、または通信部79を介して送信されてくる指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU71は、処理の結果を、出力部77に出力、または、通信部79を介して写真シール作成装置3、或いは、携帯型電話機5等に送信する。
入出力インタフェース75に接続されている記憶部78は、例えばハードディスクからなり、CPU71が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部79は、ネットワーク4を介して、または直接に接続された外部の装置と通信する。
入出力インタフェース75に接続されているドライブ80は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア81が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部78に転送され、記憶される。また、プログラムやデータは、通信部79を介して取得され、記憶部78に記憶されてもよい。
図7は、サーバ2によって実現される機能的な構成を表すブロックである。
なお、以下において、写真シール作成装置3を利用する顧客として、上述した甲および乙のほかに、丙、丁、A、B、C、D、E、α、およびβが、サーバ2に画像提供サービスの会員として登録されているものとする。
サーバ2は、通信部101、管理部102、認証部103、登録部104、画像振分部105、アクセス権設定部106、画像処理部107、入力部108、表示部109、画像記憶部110、グループリスト記憶部111、属性情報記憶部112、ID記憶部113、テーマ情報記憶部114、プログラム記憶部115、および制御部116により構成される。なお、画像記憶部110、グループリスト記憶部111、属性情報記憶部112、ID記憶部113、テーマ情報記憶部114、およびプログラム記憶部115は、それぞれ独立の記憶部で構成しても良いし、1つの記憶部内でアドレス空間を分離して構成しても良い。
通信部101は、写真シール作成装置3および携帯型電話機5とネットワーク4を介して通信する。例えば、通信部101は、写真シール作成装置3で撮影された撮影画像の画像データや、顧客の個人情報などのデータを、写真シール作成装置3または携帯型電話機5から受信したり、組み合わせ画像の画像データなどを携帯型電話機5に送信する。
管理部102は、利用者登録された顧客に対して、顧客を識別する個人ID(Identification)とパスワードを生成する。例えば、管理部102は、顧客甲の個人IDおよびパスワードとして個人ID甲およびPASS甲を生成する。また、管理部102は、複数の顧客によって構成されるグループを識別するグループIDも生成する。さらに、管理部102は、写真シール作成装置3からネットワーク4を介して送信されてきた撮影画像に対しても、それを識別する画像IDを生成する。
認証部103は、管理部102で生成され、顧客に付与された個人IDとパスワードに基づいて、顧客を認証する。例えば、認証部103は、携帯型電話機5からサーバ2(の写真シールサイト)にアクセスしてきた顧客甲を、個人ID「個人ID甲」とパスワード「PASS甲」に基づいて認証する。
登録部104は、画像提供サービスの利用者登録処理を行う。即ち、登録部104は、携帯型電話機5により画像提供サービスを利用するため登録を申請した顧客に対して、管理部102に個人IDとパスワードの生成(発行)を依頼し、管理部102から供給された個人IDとパスワードをID記憶部113に登録する。また、登録部104は、利用者登録された顧客が写真シール作成装置3で作成した撮影画像を保存する領域(顧客の個人領域)を、画像記憶部110の領域内に作成する。
なお、利用者登録処理には、顧客自らがサーバ2の写真シールサイトにアクセスして画像提供サービスの利用者登録を行う場合と、友達(既に画像提供サービスを利用している顧客)の紹介によって利用者登録を行う場合とがある。友達の紹介によって利用者登録を行う場合、登録部104は、紹介者が入力した友達のメールアドレスに勧誘メールを送信し、それに応じて写真シールサイトにアクセスしてきた友達に対して利用者登録を行う。
画像振分部105は、画像記憶部110において顧客ごとに撮影画像が記憶されるように、通信部101により受信された撮影画像を振り分けて、画像記憶部110に記憶させる。
アクセス権設定部106は、顧客の指示に基づいて、画像記憶部110に記憶されている撮影画像のアクセス権を設定する。例えば、アクセス権設定部106は、顧客甲の指示に基づいて、写真シール作成装置3で作成された顧客甲の撮影画像を、顧客甲以外の例えば顧客Bが使用できるようにアクセス権を変更する。
なお、自分が作成した撮影画像ではなくても、自分にアクセス権が与えられている撮影画像であれば、他の顧客(友達)にアクセス権を設定することができる。例えば、顧客甲が作成した撮影画像のアクセス権が顧客Bに与えられている場合、顧客Bは、その顧客甲が作成した撮影画像のアクセス権を、顧客Cに与えることができる。
また、アクセス権設定部106は、携帯型電話機5からの顧客の指示に基づいて、画像記憶部110に記憶されている撮影画像を削除することもできる。この撮影画像の削除は、作成した本人だけが可能である。
画像処理部107は、画像記憶部110に記憶されている複数枚の撮影画像を用いて、図3乃至図5で示したような組み合わせ画像を生成する。
入力部108は、サーバ2の操作者(画像提供サービスのシステム設計者など)によって入力されたプログラムやデータを受け付け、入力されたプログラムやデータを所定のブロックに供給する。例えば、操作者は、入力部108において、撮影画像に設定するテーマ、組み合わせ画像を構成するのに必要な撮影画像の枚数、組み合わせ画像を構成する撮影画像が有するべき特徴、および、組み合わせ画像を構成する場合の撮影画像の配置パターンなどを入力する。入力部108は、入力されたそれらのデータを、テーマ情報記憶部114に供給する。
表示部109は、入力部108で入力されたデータなどを必要に応じてディスプレイに表示する。
画像記憶部110は、画像振分部105から供給された撮影画像を記憶する。画像記憶部110では、利用者登録された顧客ごとに領域(個人領域)が作成されており、例えば、顧客甲が撮影した撮影画像は、顧客甲の個人領域に記憶される。画像記憶部110に記憶されているデータの例については、図8を参照して後述する。
グループリスト記憶部111は、グループを構成する顧客の個人IDをグループごとに記憶する。グループリスト記憶部111に登録されているグループには、管理部102で生成されたグループIDが割り当てられている。グループリスト記憶部111に記憶されているデータの例については、図9を参照して後述する。
属性情報記憶部112は、撮影画像の属性情報を記憶する。ここで、属性情報としては、サーバ2で受信後、管理部102によって付与された撮影画像の画像IDと、写真シール作成装置3で撮影されたときに顧客により設定された撮影画像のテーマとを少なくとも有している。属性情報記憶部112に記憶されているデータの例については、図10を参照して後述する。
ID記憶部113は、利用者登録時に顧客から提供された個人情報を、顧客の個人IDおよびパスワードとともに記憶する。ここで、個人情報は、上述したように、顧客の名前、住所、電話番号、メールアドレス等である。ID記憶部113に記憶されているデータの例については、図11を参照して後述する。
テーマ情報記憶部114は、撮影画像に設定するテーマ、組み合わせ画像を構成するのに必要な撮影画像の枚数、組み合わせ画像を構成する撮影画像が有するべき特徴、および、組み合わせ画像を構成する場合の撮影画像の配置パターンを記憶する。なお、組み合わせ画像を構成するのに必要な撮影画像の枚数、組み合わせ画像を構成する撮影画像が有するべき特徴、および、組み合わせ画像を構成する場合の撮影画像の配置パターンは、テーマごとに記憶されている。
例えば、図3乃至図5を参照して上述した『笑顔』、『電車』、および『寄書』以外の撮影画像のテーマとしては、椅子に座って、その上で自由なポーズをとって撮影した複数枚の撮影画像を横方向に連結して、長椅子に座っているように表示させる組み合わせ画像を生成するための『長椅子』、右または左向きの複数枚の撮影画像を横方向に連結して、フォークダンスを踊っているように表示させる組み合わせ画像を生成するための『フォークダンス』、手を挙げたときの手の高さを何段階か異なる高さにして撮影した複数枚の撮影画像を横方向に連結して、ウェーブ(人による波を模したもの)となるように表示させる組み合わせ画像を生成するための『WAVE』などがある。
なお、作成した顧客以外の他の顧客によって設定される、撮影画像のテーマとは別のテーマ(後述する個別テーマ)と区別するために、撮影画像のテーマを撮影テーマと称する。また、以下において、単にテーマという場合には、撮影テーマおよび個別テーマのどちらでもよいことを表すものとする。
プログラム記憶部115は、サーバ2として動作するために必要なOS(Operation System)などの基本プログラム、および、画像提供サービス(写真シールサイト)を実行するプログラムなどを記憶する。制御部116は、サーバ2内の各部を制御し、データを中継する。
図8は、画像記憶部110に記憶されているデータの例を示している。
画像記憶部110においては、利用者登録された顧客ごとに個人領域が作成され、そこに、利用者登録された顧客によって作成(撮影)された撮影画像が記憶されている。図8では、顧客甲と顧客Aの個人領域が示されている。
即ち、画像記憶部110には、顧客甲の個人領域D1が作成されており、そこに撮影画像P1、撮影画像P2、および撮影画像P3が記憶されている。なお、この撮影画像P1、撮影画像P2、および撮影画像P3には、画像ID1、画像ID2、および画像ID3がそれぞれ付与されている。
また、画像記憶部110には、顧客Aの個人領域D2が作成されており、そこに撮影画像P4、撮影画像P5、および撮影画像P6が記憶されている。なお、この撮影画像P4、撮影画像P5、および撮影画像P6には、画像ID4、画像ID5、および画像ID6がそれぞれ付与されている。
図9は、グループリスト記憶部111に記憶されているデータの例を示している。
グループリスト記憶部111には、顧客によって登録されたグループのグループIDと、そのグループのメンバである各顧客の個人IDが、グループごとに記憶される。
図9のグループリスト記憶部111では、1番目に登録されたグループとして、グループ1のグループIDであるグループID1と、そのメンバである顧客甲、乙、丙、および丁の個人IDである個人ID甲、個人ID乙、個人ID丙、および個人ID丁が記憶されている。
また、2番目に登録されたグループとして、グループ2のグループIDであるグループID2と、そのメンバである顧客A、B、C、D、およびEの個人IDである個人IDA、個人IDB、個人IDC、個人IDD、および個人IDEがグループリスト記憶部111に記憶されている。
さらに、3番目に登録されたグループとして、グループ3のグループIDであるグループID3と、そのメンバである顧客αおよびβの個人IDである個人IDαおよび個人IDβがグループリスト記憶部111に記憶されている。
図10は、属性情報記憶部112に記憶されているデータの例を示している。
図10の属性情報記憶部112では、顧客甲によって撮影され、画像記憶部110の個人領域D1(図8)に記憶されている撮影画像P1についての属性情報と、顧客Aによって撮影され、画像記憶部110の個人領域D2(図8)に記憶されている撮影画像P4についての属性情報の例が示されている。
撮影画像P1の属性情報として、撮影画像P1の画像ID1と、顧客甲が撮影画像P1を作成したときに写真シール作成装置3で設定した撮影テーマ『笑顔』が、属性情報記憶部112に記憶されている。
撮影画像P1は顧客甲によって撮影されたので、顧客甲は、画像記憶部110の撮影画像P1に対してアクセス権を当然ながら有している。
また、撮影画像P1の属性情報に、顧客Bの個人IDB、顧客Cの個人IDC、顧客Dの個人IDD、グループ1のグループID1が記憶されており、撮影画像P1にアクセスする権利(撮影画像P1を使用することができるアクセス権)が、顧客B、顧客C、顧客D、およびグループ1に与えられていることを表している。
アクセス権が与えられた顧客またはグループは、図43を参照して後述するように、撮影テーマとは別に自分(またはグループ)で個別テーマを設定することが可能である。撮影画像P1の属性情報には、個人IDBに対して個別テーマ『笑顔』、個人IDCに対して個別テーマ『寄書』、個人IDDに対して個別テーマ『笑顔』、およびグループID1に対して個別テーマ『笑顔』がそれぞれ登録されており、個人IDBが撮影画像P1に対して個別テーマ『笑顔』を設定し、個人IDCが撮影画像P1に対して個別テーマ『寄書』を設定し、個人IDDが撮影画像P1に対して個別テーマ『笑顔』を設定し、グループID1が撮影画像P1に対して個別テーマ『笑顔』を設定したことを表している。
従って、図10に示される撮影画像P1の属性情報によれば、撮影画像P1に対してアクセス権がある者は、撮影画像P1を撮影した顧客甲と、顧客B、顧客C、顧客D、並びにグループ1のメンバ(即ち、顧客甲、顧客乙、顧客丙、および顧客丁)とになる。
同様に、撮影画像P4の属性情報として、属性情報記憶部112には、撮影画像P4の画像ID4と、顧客Aが撮影画像P4を作成したときに写真シール作成装置3で設定した撮影テーマ『笑顔』、顧客甲の個人ID甲と顧客甲が設定した個別テーマ『笑顔』、顧客乙の個人ID乙と顧客乙が設定した個別テーマ『電車』、顧客丁の個人ID丁と顧客丁が設定した個別テーマ『寄書』、およびグループ1のグループID1とグループ1が設定した個別テーマ『寄書』が記憶されている。従って、撮影画像P4には、顧客A、顧客甲、顧客乙、顧客丁、およびグループ3のメンバ(即ち、顧客αおよび顧客β)がアクセス権を有している。
なお、グループ1のテーマは、グループ1に所属するどのメンバが設定することができるようにしてもよいし、グループ1の代表となるメンバが設定することができるようにしてもよい。
図11は、ID記憶部113に記憶されているデータの例を示している。
ID記憶部113は、顧客の個人情報と、その顧客に付与した個人IDとパスワードを、例えば登録順に顧客番号(インデックス)を付して記憶する。
図11では、ID記憶部113に登録された顧客番号の1番(No.1)乃至6番(No.6)までが示されている。顧客番号1には、顧客甲の個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録され、顧客番号2には、顧客乙の個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録され、顧客番号3には、顧客丙の個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録されている。また、顧客番号4には、顧客Aの個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録され、顧客番号5には、顧客Bの個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録され、顧客番号6には、顧客Cの個人ID、パスワード、メールアドレス、名前、電話番号および住所が登録されている。なお、図10では、各顧客の名前と電話番号の図示が省略されている。
次に、図12乃至図30を参照して、サーバ2により実行される、利用者登録処理(図2のステップS1の処理)および格納画像表示処理(図2のステップS7の処理)について詳しく説明する。図12乃至図30は、サーバ2から送信される画像データを受信することにより、携帯型電話機5のディスプレイ11に表示される画面例である。
図12乃至図16は、サーバ2が利用者登録処理を実行した時にディスプレイ11に表示される画面例を示している。
顧客は、携帯型電話機5を用いてサーバ2の写真シールサイトにアクセスし、画像提供サービスの利用者登録を行う。サーバ2は、携帯型電話機5のディスプレイ11に、図12に示される個人情報入力画面を表示させる。顧客は、図12に示されるフォーマットにしたがい、自分の名前、住所、電話番号(TEL番号)、およびメールアドレスを入力する。入力された顧客の個人情報がネットワーク4を介してサーバ2に転送されると、サーバ2は、顧客にグループ登録を行わせる図13のグループ登録画面をディスプレイ11に表示させる。
グループ登録画面では、図13に示されるように、「新たなグループを作成する」か、「既存のグループにメンバ登録する」か、または、「グループ登録しない」のいずれかが選択可能となっている。顧客は、新たなグループを作成する場合には「新たなグループを作成する」を、既存のグループにメンバ登録する場合には所属するグループのグループIDを入力ボックスに入力して「既存のグループにメンバ登録する」を、グループ登録しない場合には「グループ登録しない」を選択する。
なお、「既存のグループにメンバ登録する」が選択されたが、入力ボックスに入力されたグループIDがグループリスト記憶部111に登録されていなかった場合には、サーバ2は、「登録グループが見つかりません。」のメッセージが記入された図14のエラー画面をディスプレイ11に表示させる。
グループの登録に問題が発生しなかった場合、サーバ2は、入力された個人情報を再度確認する図15の確認画面をディスプレイ11に表示させる。
確認画面では、図15に示されるように、顧客に入力された個人情報を確認させる「以下の登録で間違いないかご確認ください」のメッセージとともに、図12の個人情報入力画面で入力された名前、住所、電話番号(TEL番号)、およびメールアドレスが表示される。顧客は、表示された個人情報に間違いがない場合には、「OK」ボタンを選択し、表示された個人情報に間違いがある場合には、「キャンセル」ボタンを選択する。
図15の確認画面において、「OK」ボタンが選択され、顧客の個人情報が確定すると、サーバ2は、利用者登録された顧客に対して個人IDとパスワードを生成し、さらに、生成された顧客の個人IDおよびパスワードと、顧客が所属するグループのグループIDが表示された図16のID通知画面をディスプレイ11に表示させる。
ID通知画面では、図16に示されるように、「この度は会員登録していただきありがとうございます。」のメッセージとともに、顧客に付与された個人ID「○○○○」とパスワード「****」、および顧客が登録したグループのグループID「△△△△」が表示される。
なお、顧客が利用者登録時に、既存グループへの参加、および新規のグループの作成を希望しなかった場合には、グループIDの表示は省略される。
図17は、サーバ2の格納画像表示処理時に表示される、写真シールサイトの会員ログイン画面を示している。
会員ログイン画面では、図17に示されるように、アクセス先が写真シールサイトであることを表す「写真シールサイト○○○○」のメッセージと、個人IDとパスワードの入力を促す「会員用ページを利用する(以下の項目を記入してください)」のメッセージが表示され、その下に、個人IDとパスワードを入力する入力ボックスが配置される。
顧客は、図17の会員ログイン画面から、個人IDとパスワードを入力して、「OK」ボタンを操作し、画像提供サービスの利用を開始する。
ログイン後、サーバ2は、最初に、図18に示される作業内容選択画面をディスプレイ11に表示させる。
図18の作業内容選択画面では、作業内容の選択を促す「作業内容を選んでください。」のメッセージとともに、「画像を組み合わせて表示する」、「画像のアクセス権・テーマを設定する」、「友達をサイト登録に誘う」、および「画像のアクセス権または画像を削除する」の4つの作業内容項目が表示される。
「画像を組み合わせて表示する」の作業内容項目を選択した場合、顧客は、自分にアクセス権のある複数の撮影画像を、所定のテーマに従って組み合わせた組み合わせ画像をディスプレイ11に表示させることができる。
「画像のアクセス権・テーマを設定する」の作業内容項目を選択した場合、顧客は、自分が写真シール作成装置3で作成した撮影画像に対するアクセス権を他の顧客またはグループに設定したり、自分にアクセス権が与えられている撮影画像のテーマを設定することができる。
「友達をサイト登録に誘う」の作業内容項目を選択した場合、顧客は、画像提供サービスの利用者として自分の友達を勧誘する勧誘メールをサーバ2に送信させることができる。
「画像のアクセス権または画像を削除する」の作業内容項目を選択した場合、顧客は、撮影画像のアクセス権を削除したり、写真シール作成装置3で自分が作成した撮影画像をサーバ2の画像記憶部110から削除することができる。
図18の作業内容選択画面において「画像を組み合わせて表示する」の作業内容項目が選択された場合、サーバ2は、最初に、図19のテーマ選択画面をディスプレイ11に表示させ、テーマ(撮影テーマおよび個別テーマ)を顧客に選択させる。
テーマ選択画面では、図19に示されるように、テーマの選択を促す「画像を組み合わせたいテーマを選んでください。」のメッセージとともに、顧客個人にアクセス権が与えられている撮影画像が有しているテーマのリストと、顧客が所属するグループにアクセス権が与えられている撮影画像が有しているテーマのリストが表示される。
図19のテーマ選択画面では、「個人の利用範囲で組み合わせ」のメッセージの下方に『電車』、『フォークダンス』、『笑顔』、および『WAVE』が表示されており、顧客個人にアクセス権が与えられている撮影画像が有しているテーマとして、『電車』、『フォークダンス』、『笑顔』、および『WAVE』があることを表している。換言すれば、『電車』、『フォークダンス』、『笑顔』、または『WAVE』のテーマが設定されていて、顧客自身にアクセス権のある撮影画像が、サーバ2の画像記憶部110に記憶されていることを表している。
また、図19のテーマ選択画面では、「グループの利用範囲で組み合わせ」のメッセージの下方に『電車』、『長椅子』、および『寄書』が表示されており、顧客が所属するグループにアクセス権が与えられている撮影画像が有しているテーマとして、『電車』、『長椅子』、および『寄書』のテーマがあることを表している。換言すれば、『電車』、『長椅子』、および『寄書』のテーマが設定されていて、顧客が所属するグループにアクセス権のある撮影画像が、サーバ2の画像記憶部110に記憶されていることを表している。
例えば、顧客が図5に示したような組み合わせ画像23を表示させたい場合、図19のテーマ選択画面において『寄書』のテーマが選択される。
一方、図18の作業内容選択画面において、顧客が撮影画像のアクセス権の設定を希望して「画像のアクセス権・テーマを設定する」の作業内容項目を選択した場合、サーバ2は、図20のテーマ選択画面をディスプレイ11に表示させる。
テーマ選択画面では、図20に示されるように、アクセス権を設定する撮影テーマの選択を促す「テーマを下記一覧から選択してください。」のメッセージとともに、顧客個人にアクセス権が与えられている撮影画像が有している撮影テーマのリスト、および、顧客が所属するグループにアクセス権が与えられている撮影画像が有している撮影テーマのリストが表示される。
図20では、「<1>個人テーマ」のタイトル下方に『笑顔』、『長椅子』、および『電車』が表示されており、顧客個人にアクセス権が与えられている撮影画像が有している撮影テーマとして、『笑顔』、『長椅子』、および『電車』があることを表している。また、図20では、「<2>グループ」と顧客が所属するグループのグループID「***」および「テーマ」のタイトル下方に、『長椅子』および『寄書』が表示されており、顧客が所属するグループにアクセス権が与えられている撮影画像が有している撮影テーマとして、『長椅子』および『寄書』があることを表している。なお、本明細書において“<”および“>”で囲んで表している数字は、図中の丸で囲まれた数字に対応する。
図20のテーマ選択画面で所定の撮影テーマが選択されると、図21の画像選択画面がディスプレイ11に表示され、画像記憶部110に記憶されている撮影画像のうちの、選択された撮影テーマを有する撮影画像を顧客が順次確認できるようになる。
画像選択画面では、図21に示されるように、撮影画像の選択を促す「画像を下記一覧から選択してください。」のメッセージとともに、選択された撮影テーマが設定されている撮影画像の一つが表示される。顧客は、携帯型電話機5の所定のボタンを操作して、選択された撮影テーマが設定されているその他の撮影画像も順次確認し、表示された撮影画像の中からアクセス権を設定する1つの撮影画像を選択(指定)する。
アクセス権を設定する1つの撮影画像が選択されると、サーバ2は、その選択された撮影画像のアクセス権をだれに(どのグループに)設定するかを指定する、図22のアクセス権設定画面をディスプレイ11に表示させる。
アクセス権設定画面では、図22に示されるように、アクセス権の設定を促す「アクセス設定先を下記一覧から選択してください。」のメッセージとともに、顧客が所属するグループに属する他の顧客(メンバ)の個人IDと、グループリスト記憶部111に登録されているグループIDのリストが表示される。
顧客は、図22のアクセス権設定画面に表示されている個人IDまたはグループIDを選択することにより、画像選択画面(図21)で選択した撮影画像のアクセス権を設定する顧客(個人)またはグループを選択(指定)する。
一方、図18の作業内容選択画面において、顧客が自分にアクセス権が与えられている撮影画像に対するテーマの設定を希望して「画像のアクセス権・テーマを設定する」の作業内容項目を選択した場合には、顧客は、図20および図21と同様の画面により、テーマを設定する撮影画像を選択した後、図23のテーマ設定画面により、テーマを設定する。
テーマ設定画面では、図23に示されるように、テーマの設定を促す「設定するテーマを下記一覧から選択してください。」のメッセージととともに、設定可能なテーマの一覧(図23では、笑顔、長椅子、電車)が表示される。そして、顧客によって選択されたテーマが、選択された撮影画像のテーマとして設定(変更)される。
なお、図20および図21の画面によって選択された撮影画像が、自分が作成(撮影)した撮影画像である場合には、サーバ2は、その選択された撮影画像の撮影テーマを変更し、選択された撮影画像が、他の顧客によって作成され、アクセス権が与えられた撮影画像である場合には、サーバ2は、その選択された撮影画像の個別テーマを設定する。即ち、「画像のアクセス権・テーマを設定する」の作業内容項目では、顧客は、自分で作成した撮影画像の撮影テーマと、他の顧客が作成した撮影画像の個別テーマの両方を設定(変更)することができる。
一方、図18の作業内容選択画面において「友達をサイト登録に誘う」の作業内容項目が選択された場合、サーバ2は、図24のメールアドレス入力画面をディスプレイ11に表示させ、友達のメールアドレスを顧客に入力させる。
メールアドレス入力画面では、図24に示されるように、メールアドレスの入力を促す「あなたが誘いたい友達のメールアドレスを入力してください」のメッセージとともに、メールアドレスを入力する入力ボックスが表示される。
メールアドレス入力画面でのメールアドレスの入力が完了すると、即ち、図24のメールアドレス入力画面で「OK」ボタンが操作されると、入力されたメールアドレスが、サーバ2に転送される。サーバ2は、図24のメールアドレス入力画面で入力された顧客甲の友達のメールアドレスに、「友達登録のお願い」と題した勧誘メールを送信する。
図25は、友達が受信した勧誘メールをディスプレイ11に表示させたときの画面例を示している。
図25では、勧誘メールの差出人は「写真メールサイト○○○○」で、送信時刻が「12月9日 15:35」(12月9日の15時35分)であり、題名が「友達登録のお誘い」となっている。勧誘メールの本文としては、写真シールサイト○○○○への登録を勧誘する「こんにちは。 あなたのお友達が、この写真シールサイト○○○○にあなたの登録を希望しています。登録OKなら、下のURLにアクセスしてください。」のメッセージと、友達のメールアドレスを紹介した顧客甲のアドレス「ABCDE@・・・」と、写真シールサイト○○○○のアクセス先アドレス「URL http:// ・・・」が記載されている。なお、友達のメールアドレスを紹介した顧客甲のアドレス「ABCDE@・・・」の代わりに、顧客甲の名前などを表示してもよく、つまり、顧客甲からの紹介であることがわかれば良い。
写真シールサイト○○○○を紹介された友達は、写真シールサイト○○○○の会員となることを希望する場合、写真シールサイト○○○○(メールで提示されたアクセス先アドレス)にアクセスし、図12乃至図16を参照して説明した手順で会員登録を行う。
一方、図18の作業内容選択画面において「画像のアクセス権または画像を削除する」の作業内容項目が選択された場合、サーバ2は、アクセス権の削除または撮影画像の処分の対象となる撮影画像を、図21と同様の画像選択画面で選択させる。
図21の画像選択画面で表示される撮影画像には、自分が写真シール作成装置3で作成(撮影)した撮影画像と、他の顧客(友達)が写真シール作成装置3で作成し、自分に対してアクセス権が与えられた撮影画像とがある。
サーバ2は、最初に、図21の画像選択画面で選択された撮影画像が、顧客本人によって作成されたものかを判定する。選択された撮影画像が顧客本人によって作成されたものではない場合、即ち、友達(他の顧客)が写真シール作成装置3で作成したものである場合、その選択された撮影画像をサーバ2の画像記憶部110から削除する権利を、顧客本人は有していないので、サーバ2は、選択された撮影画像の処分内容を、その撮影画像に設定された顧客本人のアクセス権の削除と認識し、図26の警告画面を表示させる。
警告画面では、図26に示されるように、自分では設定できないアクセス権を削除することの警告を表す「この画像のあなたのアクセス権を削除します ※友達から設定を再度受けない限り、今後画像を見ることができなくなります」のメッセージが表示される。
一方、図21の画像選択画面で選択された撮影画像が顧客本人によって作成されたものである場合、サーバ2は、図27の処分方法選択画面をディスプレイ11に表示させ、選択された撮影画像に設定されている友達(他の顧客)のアクセス権を削除するか、選択された撮影画像に設定されているグループのアクセス権を削除するか、または選択された撮影画像を削除するかを選択させる。
処分方法選択画面では、図27に示されるように、選択された撮影画像の処分方法の選択を促す「この画像の処分方法を下記一覧から選択してください。」のメッセージとともに、上述した3つの処分方法(<1>友達のアクセス権を削除、<2>グループのアクセス権を削除、<3>画像の削除)が表示される。
図27の処分方法選択画面において「<1>友達のアクセス権を削除」が選択された場合、サーバ2は、選択された撮影画像にアクセス権が設定されている他の顧客の個人IDのリストを表示する図28の個人ID選択画面を表示させる。
個人ID選択画面では、図28に示されるように、アクセス権を削除する顧客の個人IDの選択を促す「アクセス権を削除したい友達を選択してください」のメッセージとともに、選択された撮影画像にアクセス権が設定されている他の顧客の個人IDの一覧(<1>個人ID:○○○ <2>個人ID:*** <3>個人ID:×××)が表示される。
一方、図27の処分方法選択画面において「<2>グループのアクセス権を削除」が選択された場合、サーバ2は、選択された撮影画像にアクセス権が設定されているグループのグループIDのリストを表示する図29のグループID選択画面を表示させる。
グループID選択画面では、図29に示されるように、アクセス権を削除するグループのグループIDの選択を促す「アクセス権を削除したいグループを選択してください」のメッセージとともに、選択された撮影画像にアクセス権が設定されているグループのグループIDのリスト(<1>グループID:○○○ <2>グループID:***)が表示される。
また、図27の処分方法選択画面において「<3>画像の削除」が選択された場合、サーバ2は、選択された撮影画像の削除を確認する図30の削除確認画面を表示させる。
削除確認画面では、図30に示されるように、撮影画像の削除を確認する「この画像を削除します ※この画像にアクセス権を設定している友達(グループのメンバ)は、この画像を見ることができなくなります」のメッセージが表示される。
図31のフローチャートを参照して、図2のステップS1で実行される顧客の利用者登録処理の詳細について説明する。
初めに、ステップS21において、サーバ2の登録部104は、個人情報入力画面(図12)を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、そこに入力された顧客の個人情報(氏名、住所、電話番号、およびメールアドレス)を通信部101を介して取得する。
ステップS22において、登録部104は、図13に示したグループ登録画面をディスプレイ11に表示させる。また、ステップS22において、登録部104は、新たなグループ作成が顧客により指示されたか否か、即ち、グループ登録画面において「新たなグループを作成する」が選択されたか否かを判定する。
ステップS22で、新たなグループ作成が指示されたと判定された場合、即ち、グループ登録画面において「新たなグループを作成する」が選択された場合、処理はステップS23に進み、登録部104は、グループ登録の種別を表す変数Gに1を代入する。
一方、ステップS22で、新たなグループ作成が指示されていないと判定された場合、処理はステップS24に進み、登録部104は、既存のグループへの登録が顧客により指示されたかを判定する。ステップS24で、既存のグループへの登録が顧客により指示されていないと判定された場合、即ち、図13のグループ登録画面において「グループ登録しない」が選択された場合、登録部104は、ステップS25において、変数Gに0を代入する。
一方、ステップS24で、既存のグループへの登録が顧客により指示されたと判定された場合、即ち、図13のグループ登録画面において「既存のグループにメンバ登録する」が選択された場合、登録部104は、ステップS26において、グループ登録画面の入力ボックスに入力されたグループIDを取得する。
ステップS27において、登録部104は、グループ登録画面で入力されたグループIDのグループがグループリスト記憶部111に存在するか否かを判定する。ステップS27で、グループ登録画面で入力されたグループIDのグループが存在しないと判定された場合、処理はステップS28に進み、登録部104は、「登録グループが見つかりません。」のメッセージが記入された図14のエラー画面をディスプレイ11に表示させる。そして、登録部104は、処理をステップS22に戻す。これにより、グループ登録画面がディスプレイ11に再び表示される。
一方、ステップS27で、グループ登録画面で入力されたグループIDのグループが存在すると判定された場合、ステップS29において、登録部104は、入力されたグループIDで指定されたグループを指定グループとして記憶し、変数Gに2を代入する。
ステップS23、S25、またはS29の処理後、ステップS30において、登録部104は、図15に示した確認画面をディスプレイ11に表示させ、登録される内容(登録内容)に間違いがないか顧客に確認する。
ステップS30で、登録内容に間違いがあると判定された場合、即ち、図15の確認画面で「やり直し」が顧客により選択された場合、登録部104は、処理をステップS21に戻す。その後、ステップS21乃至S30の処理が繰り返される。
一方、ステップS30で、登録内容に間違いがないと判定された場合、即ち、図15の確認画面で「OK」が顧客により選択された場合、処理はステップS31に進み、登録部104は、顧客の個人情報をID記憶部113に登録する(記憶させる)。
ステップS32において、登録部104は、図32を参照して後述する領域作成処理を実行して、処理を終了する。
図32は、図31のステップS32で実行される領域作成処理のフローチャートである。
領域作成処理では、最初に、ステップS51において、サーバ2の登録部104が、ステップS30でID記憶部113に登録した顧客の個人IDおよびパスワードの生成を管理部102に依頼し、管理部102は、その依頼に基づいて、顧客の個人IDおよびパスワードを生成する。
ステップS52において、登録部104は、生成された個人IDとパスワードをID記憶部113に登録する。ID記憶部113は、登録部104から供給された個人IDとパスワードを記憶する。
ステップS53において、登録部104は、顧客が写真シール作成装置3で作成(撮影)した撮影画像を保存する領域(顧客の個人領域)を画像記憶部110に作成する。
ステップS54において、登録部104は、変数Gの値が0,1、または2のいずれであるか判定する。
ステップS54で、変数Gの値が1であると判定された場合、即ち、グループ登録画面において顧客が「新たなグループを作成する」を選択した場合、処理はステップS55に進み、登録部104は、新規に作成するグループのグループIDの生成を管理部102に依頼し、管理部102は、その依頼に基づいてグループIDを生成する。
ステップS56において、登録部104は、生成されたグループIDをグループリスト記憶部111に登録することにより、グループリストを新規作成する。
ステップS57において、登録部104は、新規作成されたグループ(ステップS55で生成されたグループIDのグループ)に顧客の個人ID(ステップS51で生成された個人ID)を登録する。
一方、ステップS54で、変数Gの値が2であると判定された場合、即ち、グループ登録画面において顧客が「既存のグループにメンバ登録する」を選択した場合、処理はステップS58に進み、登録部104は、上述したステップS26で取得されたグループIDに対応する指定グループに顧客の個人ID(ステップS51で生成され個人ID)を登録する。
ステップS54で変数Gの値が0であると判定された場合、即ち、グループ登録画面において顧客が「グループ登録しない」を選択した場合、または、ステップS57またはS58の処理後、処理はステップS59に進み、登録部104は、図16のID通知画面をディスプレイ11に表示させ、顧客の個人IDおよびパスワードを顧客に通知して、図31に戻り、処理を終了する。なお、変数Gの値が0である場合には、図16のID通知画面において、グループIDの表示が省略される。
また、利用者登録された顧客の個人ID、パスワード、およびグループIDを写真シールサイトの画面として表示させる他に、ステップS21で受信したメールアドレスにメールとして顧客の個人ID、パスワード、およびグループIDを送信することにより通知しても良い。
次に、図33のフローチャートを参照して、勧誘メールで勧誘された友達が利用登録する場合の利用者登録処理について説明する。なお、図33では、勧誘する側の顧客を甲とし、勧誘される側の顧客(以下、友達と称する)を乙として説明する。
初めに、ステップS71において、サーバ2の認証部103は、会員ログイン画面(図17)を携帯型電話機5Aのディスプレイ11に表示させ、顧客甲の個人IDおよびパスワードを入力させる。
会員ログイン画面に対して入力された顧客甲の個人IDおよびパスワードがネットワーク4を介して携帯型電話機5Aからサーバ2の通信部101に送信され、認証部103に供給される。そして、ステップS72において、認証部103は、ID記憶部113に記憶されている(顧客甲の)個人IDおよびパスワードに基づいて、顧客甲を認証する。
顧客甲の認証後、ステップS73において、認証部103は、作業内容選択画面(図18)を携帯型電話機5Aのディスプレイ11に表示させ、顧客甲に作業内容を選択させる。顧客甲は、「画像を組み合わせて表示する」、「画像のアクセス権・テーマを設定する」、「友達をサイト登録に誘う」、および「画像のアクセス権または画像を削除する」の4つの作業内容項目の中から、「友達をサイト登録に誘う」を選択し、その選択情報が携帯型電話機5Aからネットワーク4を介してサーバ2に送信される。
ステップS74において、登録部104は、メールアドレス入力画面(図24)を携帯型電話機5Aのディスプレイ11に表示させ、友達(顧客乙)のメールアドレスを入力させる。ここで入力された顧客乙のメールアドレスは、顧客甲の友達メールアドレスとして、ID記憶部113の顧客甲の登録情報に追加される。
ステップS75において、登録部104は、メールアドレス入力画面で入力された顧客乙のメールアドレスを通信部101を介して取得する。また、ステップS75において、登録部104は、図25に示したように、紹介者である顧客甲を認識するための顧客甲のメールアドレスと、写真シールサイトのアクセス先アドレス(URL)を少なくとも含む、写真シールサイト(画像提供サービス)の利用者登録を勧誘する勧誘メールを作成し、通信部101を介して、顧客乙のメールアドレスに送信する。
顧客乙は、勧誘メールを携帯型電話機5Bにより受信し、メールに記載されている写真シールサイトのアクセス先アドレスをクリック(選択)するなどして、写真シールサイトにアクセスする。
ステップS76において、登録部104は、個人情報入力画面(図12)を携帯型電話機5Bのディスプレイ11に表示させ、そこに入力された顧客乙の個人情報(氏名、住所、電話番号、およびメールアドレス)を通信部101を介して取得する。
ステップS77において、登録部104は、ID記憶部113の顧客甲の登録情報に、顧客乙のメールアドレスが顧客甲の友達メールアドレスとして記憶されていることで、顧客乙は、顧客甲から紹介された顧客であることを認識する。また、ステップS77において、登録部104は、顧客甲が所属しているグループ(図9では、グループ1)をグループリスト記憶部111から検出し、ステップS78に進み、検出されたグループ(グループ1)を指定グループとして記憶し、変数Gに2を代入する。
ステップS79において、登録部104は、顧客乙の個人情報をID記憶部113に登録する。
ステップS80において、登録部104は、図32を参照して説明した領域作成処理(図31のステップS32の領域作成処理と同様の処理)を実行する。即ち、ステップS80の領域作成処理では、顧客乙の個人IDおよびパスワードが生成されてID記憶部113に記憶され、顧客乙の個人領域が画像記憶部110に作成される。また、領域作成処理では、指定グループとしての顧客甲が所属しているグループ1に顧客乙の個人IDを登録するとともに、顧客乙の個人ID、パスワード、グループIDが携帯型電話機5Bに送信され、顧客乙に通知される。
図33の利用者登録処理によれば、画像提供サービスの利用者を増やすことができ、さらにそのことによって写真シール作成装置3の利用を促すことになるので、写真シール作成装置3の収益性が向上する。また、ID記憶部113の顧客甲の登録情報に、顧客乙のメールアドレスが顧客甲の友達メールアドレスとして記憶されていることで、勧誘された顧客乙が写真シールサイトにアクセスしてきたときに、顧客乙が顧客甲によって紹介された顧客であることを容易に認識することができる。
次に、図34のフローチャートを参照して、図2のステップS2で実行される、写真シール作成装置3の撮影処理について説明する。
初めに、ステップS101において、写真シール作成装置3は、写真シール作成ゲームを開始するための硬貨が投入されるまで待機する。そして、ステップS101において、写真シール作成装置3は、顧客(利用者)により硬貨が投入された場合、投入された硬貨を受け付けて、写真シール作成ゲームを開始させる。
ステップS102において、写真シール作成装置3は、顧客が画像提供サービスの会員であるか否かを判定する。具体的には、写真シール作成装置3は、写真シール作成装置3の撮影用液晶パネルに「あなたは写真シールサイトで会員登録していますか?」等のメッセージと「はい」および「いいえ」ボタンを表示させ、顧客に「はい」または「いいえ」を選択させる。
ステップS102で、顧客が画像提供サービスの会員ではないと判定された場合、処理は、ステップS103をスキップしてステップS104に進む。
一方、ステップS102で、顧客が画像提供サービスの会員であると判定された場合、処理はステップS103に進み、写真シール作成装置3は、会員登録時に顧客に付与されている個人IDとパスワードを入力させる。ここで、グループ(複数の顧客)により写真シール作成ゲームがプレイされている場合、写真シール作成装置3は、画像提供サービスの会員となっている顧客全員の個人IDとパスワードを入力させる。
ステップS104において、写真シール作成装置3は、顧客に撮影テーマを決定させる。具体的には、写真シール作成装置3は、写真シール作成装置3の撮影用液晶パネルに「撮影のテーマをえらんでね?」等のメッセージと『笑顔』、『電車』、『寄書』、『長椅子』、『フォークダンス』、または『WAVE』などの各テーマを表示させ、そのいずれかを顧客に選択させる。
ステップS105において、写真シール作成装置3は、「右(または左)を向いて手を前に出してください」等の音声を出力して、撮影テーマに対応するポーズ(姿勢)を顧客に指定する。これにより、顧客は、設定した撮影テーマに対応するポーズをより容易に、かつ、より正確にとることができる。
ステップS106において、写真シール作成装置3は、CCDカメラによって現在撮影されている画像(ライブビュー画像)を撮影用液晶パネルに表示する。これにより、顧客は、撮影される画像(静止画像)がどのようになるかを知ることができる。
ステップS107において、写真シール作成装置3は、顧客を撮影する。即ち、写真シール作成装置3は、顧客による撮影ボタンの操作を検出し、その検出されたタイミングでCCDカメラにより撮影されている画像を抽出した静止画像を記憶する。
ステップS108において、写真シール作成装置3は、ステップS107の処理で記憶された画像(撮影のタイミングで抽出された静止画像)のプレビュー画像を撮影用液晶パネルに表示する。これにより、顧客は、撮影用液晶パネルに表示された画像を確認することができる。
ステップS109において、写真シール作成装置3は、撮影された画像の枚数が1回の写真シール作成ゲームに決められた所定枚数より少なく、顧客によって追加撮影が指定されたかを判定する。ステップS109で、撮影された画像の枚数が1回の写真シール作成ゲームに決められた所定枚数より少なく、顧客によって追加撮影が指定されたと判定された場合、写真シール作成装置3は、処理をステップS104に戻す。これにより、顧客は、1回の写真シール作成ゲームに決められた所定枚数まで、設定された撮影テーマの画像を作成(撮影)することができる。
一方、ステップS109で、撮影された画像の枚数が1回の写真シール作成ゲームに決められた所定枚数以上となったか、または、顧客によって撮影の終了が指定されたと判定された場合、写真シール作成装置3は、図2に戻り、ステップS3の編集処理を実行する。
図35は、図2のステップS6で実行される画像格納処理の詳細なフローチャートである。
画像格納処理では、最初に、ステップS121において、サーバ2の通信部101は、写真シール作成装置3から送信されてくる個人ID、パスワード、撮影テーマ、および撮影画像を受信する。
ステップS122において、認証部103は、受信された個人IDおよびパスワードと、ID記憶部113に記憶されている個人IDおよびパスワードを比較することにより、顧客を認証する。
顧客が認証されると、ステップS123において、画像振分部105は、受信された撮影画像を識別する画像IDの生成を管理部102に依頼する。管理部102は、ステップS123において、受信された撮影画像の画像IDを生成する。
ステップS124において、画像振分部105は、画像記憶部110の顧客の個人領域に、受信された撮影画像を記憶させる。
ステップS125において、画像振分部105は、撮影画像の属性情報を属性情報記憶部112に記憶させる。即ち、画像振分部105は、撮影画像の画像IDと撮影テーマ(ステップS121で受信された撮影テーマ)を属性情報記憶部112に記憶させて、図2に戻り、ステップS7に進む。
以上のように、画像格納処理によれば、写真シール作成装置3で作成され、送信されてきた撮影画像を画像記憶部110内の顧客の個人領域に記憶し、撮影画像のテーマ(撮影テーマ)を属性情報記憶部112に記憶する。
図36は、図2のステップS7で実行される格納画像表示処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS141において、サーバ2の認証部103は、会員ログイン画面(図17)を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、顧客の個人IDおよびパスワードを入力させる。
会員ログイン画面に対して入力された顧客の個人IDおよびパスワードがネットワーク4を介して携帯型電話機5からサーバ2の通信部101に送信され、認証部103に供給される。そして、ステップS142において、認証部103は、ID記憶部113に記憶されている個人IDおよびパスワードに基づいて、顧客を認証する。これにより、サーバ2に記憶されている撮影画像を安全に管理することができる。
顧客の認証後、ステップS143において、認証部103は、作業内容選択画面(図18)を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、顧客に作業内容を選択させる。作業内容選択画面において選択可能な作業内容項目は、「画像を組み合わせて表示する」、「画像のアクセス権・テーマを設定する」、「友達をサイト登録に誘う」、および「画像のアクセス権または画像を削除する」の4つであるが、「友達をサイト登録に誘う」が選択された場合については図33を参照して説明したので、ここでは、「画像を組み合わせて表示する」、「画像のアクセス権・テーマを設定する」、および「画像のアクセス権または画像を削除する」の3つの作業内容項目のいずれかが選択されるものとする。
ステップS144において、認証部103は、選択された作業内容が、「画像を組み合わせて表示する」、「画像のアクセス権・テーマを設定する」、および「画像のアクセス権または画像を削除する」のいずれであるかを判定する。
ステップS144で、選択された作業内容が「画像を組み合わせて表示する」であると判定された場合、処理はステップS145に進み、画像処理部107は、図3乃至図5を参照して説明したように、組み合わせ画像を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させる組み合わせ画像表示処理を実行する。
一方、ステップS144で、選択された作業内容が「画像のアクセス権・テーマを設定する」であると判定された場合、処理はステップS146に進み、アクセス権設定部106は、図20乃至図24を参照して説明したように、撮影画像のアクセス権またはテーマを設定するアクセス権・テーマ設定処理を実行する。
あるいは、ステップS144で、選択された作業内容が「画像のアクセス権または画像を削除する」であると判定された場合、処理はステップS147に進み、アクセス権設定部106は、図26乃至図30を参照して説明したように、撮影画像のアクセス権の削除または撮影画像の削除を行うアクセス権削除処理を実行する。
ステップS145の組み合わせ画像表示処理については図37のフローチャートを参照して後述し、ステップS146のアクセス権・テーマ設定処理については図43のフローチャートを参照して後述し、ステップS147のアクセス権削除処理については、図44のフローチャートを参照して後述する。
ステップS145,S146、またはS147の処理後は、図2に戻り、画像提供処理が終了される。
図37は、上述したステップS145で実行される、組み合わせ画像表示処理の詳細なフローチャートである。
初めに、ステップS201において、サーバ2の画像処理部107は、図20のテーマ選択画面によって、組み合わせ画像に使用する撮影画像の撮影テーマを携帯型電話機5のディスプレイ11に一覧表示させ、顧客に選択させる。
ステップS202において、画像処理部107は、一覧表示された撮影テーマの中から顧客により選択された撮影テーマ(以下、選択テーマと称する)に枚数条件があるか否かを判定する。この選択テーマの枚数条件は、組み合わせ画像を構成するのに必要な撮影画像の枚数として、テーマ情報記憶部114に記憶されている。例えば、図3や図4に示した『電車』や『笑顔』のテーマでは、組み合わせ画像を構成する撮影画像の枚数に特別条件はなく、画像記憶部110に記憶されている全ての撮像画像を使用することができる。また例えば、図5に示した『寄書』のテーマでは、組み合わせ画像を構成するためには、少なくとも8枚の撮影画像が必要である。
ステップS202で、選択テーマには枚数条件があると判定された場合、ステップS203に進み、画像処理部107は、テーマ情報記憶部114を参照して得られる、選択テーマの組み合わせ画像を構成するために必要な撮影画像の枚数(以下、選択テーマの必要枚数と称する)と、顧客にアクセス権があって、かつ、選択テーマが設定されている撮影画像の枚数(以下、選択テーマの使用可能枚数と称する)とを比較する。
そして、ステップS204において、画像処理部107は、選択テーマの必要枚数が選択テーマの使用可能枚数と一致しているか否かを判定する。ステップS204で、選択テーマの必要枚数が選択テーマの使用可能枚数と一致していると判定された場合、処理はステップS211に進む。
一方、ステップS204で、選択テーマの必要枚数が選択テーマの使用可能枚数と一致していないと判定された場合、処理はステップS205に進み、画像処理部107は、図38に示される調整方法選択画面を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させて、撮影画像の枚数を調整する調整方法を顧客に選択させる。
図38の調整方法選択画面では、調整方法の選択を促す「今選択したテーマと保存されている画像数とが対応しません テーマを完成させるには、画像の数を調整する必要があります 画像を調整する手段を選んでください」のメッセージとともに、調整方法の2つの選択肢「<1>保存されている画像から自動選択して、画像枚数を調整する <2>保存されている画像から自分で選択して、画像枚数を調整する」が表示されている。
画像処理部107は、ステップS205において、撮影画像の自動選択が選択されたか否かを判定する。ステップS205で、撮影画像の自動選択が選択されたと判定された場合、即ち、図38の調整方法選択画面において、「<1>保存されている画像から自動選択して、画像枚数を調整する」が選択された場合、処理はステップS206に進む。
ステップS206において、画像処理部107は、選択テーマの使用可能枚数が選択テーマの必要枚数より多いかを判定する。ステップS206で、選択テーマの使用可能枚数が選択テーマの必要枚数より多いと判定された場合、処理はステップS207に進み、画像処理部107は、所定の順番(例えば、登録された順や、日付けの新しい順など)で必要枚数の撮影画像を選択する。これにより、選択テーマの使用可能枚数が選択テーマの必要枚数より多い場合であっても、組み合わせ画像を生成して、顧客に提供(提示)することができる。
一方、ステップS206で、選択テーマの使用可能枚数が選択テーマの必要枚数より少ないと判定された場合、処理はステップS208に進み、画像処理部107は、選択テーマが設定されている全ての撮影画像を選択する。
そして、ステップS209において、画像処理部107は、選択テーマ以外の撮影画像であって、顧客にアクセス権のある撮影画像について、顧客(被写体)の顔の向き、顔の大きさ(顔を主に撮影されているか、上半身を主に撮影されているか)などの画像の特徴を顔認識処理などを用いて検出し、選択テーマに最適な撮影画像を足りない枚数分だけ検出する。
例えば、図3に示したテーマ『笑顔』の組み合わせ画像に使用する撮影画像は、顧客の胴体部が映っていなくて、頭部を主として撮影したものである必要があり、テーマ情報記憶部114には、テーマ『笑顔』の組み合わせ画像に使用する撮影画像の特徴として、「主として頭部を撮影したものであること」が記憶されている。画像処理部107は、選択テーマ以外の、顧客にアクセス権のある撮影画像の中から、テーマ『笑顔』の撮影画像の特徴に合致した(即ち、主として頭部を撮影した)撮影画像を足りない枚数分だけ検出する。
また、図4に示したテーマ『電車』の組み合わせ画像に使用する撮影画像の特徴としては、「顧客の上半身を主として撮影したもので、(手を前に出している)顧客が横方向を向いている」が、テーマ情報記憶部114に記憶されており、画像処理部107は、その特徴に合致した撮影画像を、選択テーマ以外の、顧客にアクセス権のある撮影画像の中から足りない枚数分だけ検出する。
図5に示したテーマ『寄書』の組み合わせ画像に使用する撮影画像の特徴としては、顧客の上半身を主として撮影したもので、顧客の顔が右方向、左方向、上方向、および下方向を向いている」が、テーマ情報記憶部114に記憶されており、画像処理部107は、その特徴に合致した撮影画像を、選択テーマ以外の、顧客にアクセス権のある撮影画像の中から足りない枚数分だけ検出する。
これにより、選択テーマの使用可能枚数が、選択テーマの必要枚数よりも少ない場合であっても、選択テーマに合った他のテーマの撮影画像を使用して組み合わせ画像を生成し、顧客に提供(提示)することができる。なお、画像の特徴を検出せずに、顧客にアクセス権のある撮影画像の中から、単純に(無作為に)足りない枚数分の撮影画像を検出しても良いし、撮影画像の使用可能枚数が必要枚数よりも少ない場合には、足りない枚数のままで組み合わせ画像を構成(終了)してもよい。
一方、ステップS205で、撮影画像の自動選択が選択されなかったと判定された場合、即ち、図38の調整方法選択画面において、「<2>保存されている画像から自分で選択して、画像枚数を調整する」が選択された場合、処理はステップS210に進み、画像処理部107は、顧客にアクセス権のある撮影画像を一覧表示させ、使用する撮影画像を選択させる。これにより、顧客が自由に撮影画像を選択して組み合わせ画像を生成することができる。
図39乃至図41は、選択テーマが『寄書』であるとしたときの、顧客による撮影画像の選択について説明する画面例である。
画像処理部107は、図39に示されるように、使用可能な撮影画像で組み合わせ画像を仮に構成し、ディスプレイ11に表示させるとともに、撮影画像を選択する選択枠(図39では、太線で示されている)も表示させる。
また、画像処理部107は、変更する撮影画像の場所の指定を促す「組込・変更したい場所を指定してください」のメッセージもディスプレイ11に表示させる。
顧客が、組み合わせ画像を構成する撮影画像の1つを選択枠で選択して指定すると、画像処理部107は、図20および図21とそれぞれ同様の、図40のテーマ選択画面および図41の画像選択画面をディスプレイ11に表示させて、組み合わせ画像に使用する新たな撮影画像を選択させる。そして、選択された新たな撮影画像が、図39において選択枠で選択された撮影画像に取って代わる。
また、顧客が、組み合わせ画像の中央部に配置された宛名画像(「○○さんへ!」が表示されている領域)を選択枠で選択して指定すると、画像処理部107は、「友達の名前を入力してください」等のメッセージと入力ボックスをディスプレイ11に表示させる。これにより、顧客は、『寄書』の組み合わせ画像を送る友達の名前を入力することができる。
図37に戻り、ステップS207、S209、またはS210の後、処理はステップS211に進み、画像処理部107は、選択された撮影画像を、テーマに従った配置パターンで配置させることにより組み合わせ画像を生成し、生成された組み合わせ画像をディスプレイ11にプレビュー表示させる。
例えば、図3に示したテーマ『笑顔』の組み合わせ画像や図4に示したテーマ『電車』の組み合わせ画像については、「撮影画像を横方向に連結して構成する」という撮影画像の配置パターンがテーマ情報記憶部114に記憶されており、画像処理部107は、その配置パターンに従って、選択された撮影画像を配置させて組み合わせ画像を生成する。
また、図5に示したテーマ『寄書』の組み合わせ画像については、「撮影画像を3×3(3行3列)に配置させ、(撮影画像を見て)左を向いている撮影画像を右側縦1列に配置し、右を向いている撮影画像を左側縦1列に配置し、下を向いている撮影画像を中央上側に配置し、上を向いている撮影画像を中央下側に配置させる」や、「上や下を向いている撮影画像がない場合には、正面を向いている撮影画像を中央上側および下側に配置し、中央下側の撮影画像は180度回転させる」などの撮影画像の配置パターンが、テーマ情報記憶部114に記憶されており、画像処理部107は、その配置パターンに従って、選択された撮影画像を撮影画像の特徴に応じて配置させて組み合わせ画像を生成する。これにより、例えば、顧客がテーマを『寄書』に設定し上向きの顔で撮影した撮影画像や、『寄書』以外のテーマで撮影されたが、顧客の顔が上向きで撮影されている撮影画像が3×3配置中の中央下側に配置される。
図42は、テーマ『笑顔』における組み合わせ画像を、ステップS211の処理によりプレビュー表示させたときのプレビュー画面の例を示している。
図42のプレビュー画面では、生成された組み合わせ画像(の縮小画像)と、この組み合わせ画像で問題ないかを確認するメッセージ「これでよろしければDL(ダウンロード)してね」、および、いま表示されている組み合わせ画像で問題がないときに選択する「DLする」ボタンと、いま表示されている組み合わせ画像を変更する「やりなおし」ボタンが表示されている。プレビュー画面により、顧客は組み合わせ画像の出来上がりを事前に確認することができる。
図37のステップS212において、画像処理部107は、プレビューされた組み合わせ画像で問題がないかを判定する。ステップS212で、プレビューされた組み合わせ画像で問題があると判定された場合、即ち、プレビュー画面の「やりなおし」ボタンが選択された場合、処理はステップS210に進み、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS212で、プレビューされた組み合わせ画像で問題がないと判定された場合、即ち、プレビュー画面の「DLする」ボタンが選択された場合、処理はステップS213に進み、組み合わせ画像(の画像データ)を携帯型電話機5に送信する(DLさせる)。これにより、図3に示したような組み合わせ画像21がディスプレイ11に表示される。また、ダウンロードした組み合わせ画像などを、メールなどに添付して友達(他の顧客)に送信することができる。その後、処理は図36に戻る。
以上のように、撮影画像の選択テーマに応じてサーバ2により自動で組み合わせ画像を生成したり、顧客による撮影画像の自由な選択によって組み合わせ画像を生成したりして、顧客に組み合わせ画像を提供(提示)することができるので、顧客の満足度をより大きく向上させることができる。さらにそのことによって写真シール作成装置3の利用をより促すことになるので、写真シール作成装置3において、より多くの収益性の向上も期待することができる。
また、顧客が組み合わせ画像を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させたい場合に、最初に撮影テーマを指定することによって組み合わせ画像を構成する撮影画像を絞り込み、その中から自動で、または、顧客の好みで(自由に)撮影画像を選択して組み合わせ画像を構成することができるので、顧客は容易に組み合わせ画像を構成してディスプレイ11に表示させることができる。
サーバ2では、上述したように、写真シール作成装置3で作成された撮影画像を画像記憶部110で顧客ごとに記憶し、撮影画像のテーマ(撮影テーマ)を属性情報記憶部112に記憶しているので、組み合わせ画像を構成する撮影画像を容易に管理することができる。また、テーマ情報記憶部114に組み合わせ画像を生成するための撮影画像の条件が記憶されているので、組み合わせ画像を容易に生成することができる。
なお、上述したステップS202において、組み合わせ画像を構成する撮影画像の枚数に条件がないとした『電車』や『笑顔』のテーマについても、枚数の条件を設定することができる。この場合、携帯型電話機5に送信する(撮影画像の枚数に対応する)データ量を制限し、携帯型電話機5での処理負荷を低減させることができ、処理能力の低い携帯型電話機5であっても、組み合わせ画像を快適に表示させることができる。
また、組み合わせ画像表示処理では、組み合わせ画像に使用する撮影画像の使用可能枚数が必要枚数より少ない場合には、他のテーマの撮影画像を使用したり、少ない撮影画像のままで組み合わせ画像を生成するようにして対処したが、組み合わせ画像に使用する撮影画像の不足対策として、写真シール作成装置3が、撮影テーマを顧客に決定させる場合に、撮影画像が不足している撮影テーマをサーバ2から取得し、顧客に薦めるなどしてもよい。
次に、図43のフローチャートを参照して、図36のステップS146で実行される、アクセス権・テーマ設定処理の詳細について説明する。
初めに、ステップS231において、サーバ2のアクセス権設定部106は、アクセス権の設定を行うか、または、撮影画像のテーマの設定を行うかを問い合わせる問い合わせ画面を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、撮影画像のアクセス権の設定か、または、撮影画像のテーマの設定かを顧客に選択させる。
ステップS231で、顧客によりアクセス権の設定が選択された場合、処理はステップS232に進み、アクセス権設定部106は、図20のテーマ選択画面を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、顧客がアクセス権を持っている撮影画像のテーマ一覧(撮影テーマの一覧)の中から、アクセス権を設定する撮影テーマを顧客に選択させる。
ステップS233において、アクセス権設定部106は、図21の画像選択画面により、選択された撮影テーマ(選択テーマ)が設定されている撮影画像を順次ディスプレイ11に表示させ、顧客に選択させる。
ステップS234において、アクセス権設定部106は、図22のアクセス権設定画面をディスプレイ11に表示させ、選択された撮影画像の、アクセス権の設定先となる個人IDまたはグループIDを顧客に選択させる。
一方、ステップS231で、顧客によりテーマの設定が選択された場合、処理はステップS235に進み、アクセス権設定部106は、図20のテーマ選択画面を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、顧客がアクセス権を持っている撮影画像のテーマ一覧(撮影テーマの一覧)の中から、テーマを設定する撮影テーマを顧客に選択させる。
ステップS236において、アクセス権設定部106は、図21の画像選択画面により、選択された撮影テーマ(選択テーマ)が設定されている撮影画像を順次ディスプレイ11に表示させ、顧客に選択させる。
ステップ237において、アクセス権設定部106は、図23のテーマ設定画面により、選択された撮影画像に設定するテーマを顧客に選択させる。ここで選択されたテーマは、上述のステップS236で選択された撮影画像が自分の撮影画像である場合には、選択された撮影画像の撮影テーマとして設定(変更)され、上述のステップS236で選択された撮影画像が他人からアクセス権が付与された撮影画像である場合には、選択された撮影画像の個別テーマとして設定(変更)される。
ステップS234またはS237の処理後、ステップS238において、アクセス権設定部106は、属性情報記憶部112に記憶されている、選択された撮影画像の属性情報を更新する。これにより、選択された撮影画像のアクセス権またはテーマに関する情報が更新される。
以上のように、アクセス権・テーマ設定処理によれば、自分(顧客本人)が作成した撮影画像へのアクセス権を他の顧客に設定することができるので、自分が作成した撮影画像を他の顧客にも見せることができる。これにより、友達どうしで撮影画像を見せ合って楽しむことができ、顧客の満足度が向上する。また、他の顧客が作成した撮影画像を組み合わせ画像に使用することができるようになり、組み合わせ画像を構成する撮影画像の組み合わせ(バリエーション)を増やすことができるので、組み合わせ画像の楽しみが増え、顧客の満足度が向上する。
また、アクセス権・テーマ設定処理によれば、自分にアクセス権のある撮影画像のテーマを自由に設定することができるので、組み合わせ画像を構成する撮影画像の組み合わせ(バリエーション)を増やすことができるので、組み合わせ画像の楽しみが増え、顧客の満足度が向上する。
次に、図44のフローチャートを参照して、図36のステップS147で実行される、アクセス権削除処理の詳細について説明する。
初めに、ステップS251において、アクセス権設定部106は、図20のテーマ選択画面によって、顧客が使用することができる撮影画像に設定されているテーマの一覧を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させ、顧客に選択させる。
ステップS252において、アクセス権設定部106は、図21の画像選択画面により、ステップS251で選択されたテーマが設定されている撮影画像を順次ディスプレイ11に表示させ、顧客に選択させる。
ステップS253において、アクセス権設定部106は、画像記憶部110内の顧客本人の個人領域を参照することにより、ステップS252で選択された撮影画像が顧客本人が作成した画像であるか否かを判定する。
ステップS253で、選択された撮影画像は、顧客本人が作成した画像ではないと判定された場合、即ち、選択された撮影画像が、他の顧客によって作成され、顧客本人にアクセス権が与えられた画像である場合、処理はステップS254に進み、アクセス権設定部106は、自分では設定できないアクセス権を削除することへの警告を表す警告画面(図26)を携帯型電話機5のディスプレイ11に表示させる。そして、警告が顧客により了解された後(図26の警告画面で「OK」ボタンが選択された後)、アクセス権設定部106は、選択された撮影画像の属性情報を変更し、選択された撮影画像のアクセス権と個別テーマを削除する。従って、顧客本人は、他の顧客が作成した撮影画像に付加されている自分のアクセス権を削除することができる。ここで顧客本人のアクセス権を誰が設定したかは問わない。
一方、ステップS253で、選択された撮影画像は、顧客本人が撮影した画像であると判定された場合、処理はステップS255に進み、アクセス権設定部106は、図27の処分方法選択画面をディスプレイ11に表示させ、「<1>友達のアクセス権を削除」、「<2>グループのアクセス権を削除」、または「<3>画像の削除」のうちのいずれか1つの処分方法を顧客に選択させる。
ステップS255で、処分方法として「<1>友達のアクセス権を削除」が選択されたと判定された場合、処理はステップS256に進み、アクセス権設定部106は、図28の個人ID選択画面をディスプレイ11に表示させ、ステップS252で選択された撮影画像に登録されている他の顧客の個人IDの一覧から、削除したい個人IDを顧客に選択させる。
ステップS257において、アクセス権設定部106は、ステップS256で選択された個人IDに対応する顧客のアクセス権と個別テーマを、ステップS252で選択された撮像画像の属性情報から削除する(ステップS252で選択された撮影画像の属性情報を更新する)。従って、顧客本人は、自分が作成した撮影画像に付加されている、他の顧客のアクセス権を削除することができる。
一方、ステップS255で、処分方法として「<2>グループのアクセス権を削除」が選択されたと判定された場合、処理はステップS258に進み、アクセス権設定部106は、図29のグループID選択画面をディスプレイ11に表示させ、ステップS252で選択された撮影画像に登録されているグループのグループIDの一覧から、削除したいグループIDを顧客に選択させる。
ステップS259において、アクセス権設定部106は、ステップS258で選択されたグループIDに対応するグループのアクセス権と個別テーマを、ステップS252で選択された撮像画像の属性情報から削除する(ステップS252で選択された撮影画像の属性情報を更新する)。従って、顧客本人は、自分が作成した撮影画像に付加されている、グループのアクセス権を削除することができる。
また、ステップS255で、処分方法として「<3>画像の削除」が選択されたと判定された場合、処理はステップS260に進み、アクセス権設定部106は、ステップS252で選択された撮影画像の削除を確認する削除確認画面(図30)をディスプレイ11に表示させる。削除確認画面により撮影画像の削除が了解された後、ステップS260において、アクセス権設定部106は、画像記憶部110内の顧客本人の個人領域に記憶されている、ステップS252で選択された撮影画像を削除するとともに、削除した撮影画像の属性情報を属性情報記憶部112から削除する。従って、顧客本人は、自分が作成した撮影画像をサーバ2から削除することができる
ステップS257,S259、またはS260の処理後は、処理が図36に戻される。
以上のように、サーバ2によれば、撮影画像の選択テーマに応じて自動で(サーバ2により)組み合わせ画像を生成したり、顧客の自由な撮影画像の選択に応じた組み合わせ画像を生成したりして、顧客に提供(提示)することができるので、顧客の満足度が向上する。さらにそのことによって写真シール作成装置3の利用をより促すことになるので、写真シール作成装置3の収益性が向上する。
なお、携帯型電話機5が撮影機能付き(カメラ付き)の携帯型電話機5である場合には、携帯型電話機5で撮影された画像もサーバ2に送信(アップロード)することができるようにしてもよい。また、サーバ2の画像記憶部110に記憶されている、写真シール作成装置3または携帯型電話機5で撮影された撮影画像を携帯型電話機5に読み出し、そこで編集作業を行うことができるようにサーバ2の機能を付加してもよい。これにより、組み合わせ画像として使用することができる撮影画像の種類を増やすことができ、顧客の満足度が向上する。
上述した例では、顧客本人にアクセス権が与えられている撮影画像であれば、自分が作成した撮影画像でなくてもアクセス権を自由に他の顧客に設定することができるようにしたが、顧客本人が作成した撮影画像だけに対してアクセス権を自由に設定することができるようにしてもよい。これにより、撮影画像を作成した本人がより厳密に撮影画像を管理することができる。
また、上述した例では、撮影画像の属性情報に他の顧客の個人IDを追加することによって他の顧客にアクセス権を付与するようにしたが、画像記憶部110の他の顧客(アクセス権の付与先の顧客)の個人領域に自分(アクセス権の付与元の顧客)の撮影画像をコピーすることによって他の顧客にアクセス権を付与するようにしてもよい。
さらに上述した例では、画像記憶部110において、写真シール作成装置3から送信されてきた撮影画像を、会員登録された顧客ごとに分類して記憶したが、撮影テーマごとに分類して記憶してもよい。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。