以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、携帯端末(携帯電話機100)と、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部10と、携帯端末(携帯電話機100)とネットワーク(ネットワーク20および基地局22)を介して接続され、携帯端末(携帯電話機100)からの要求に応じてコンテンツ記憶部10に記憶されているコンテンツを実行し、コンテンツを操作可能に携帯端末(携帯電話機100)に提供するコンテンツ提供サーバ200と、を備える。コンテンツ提供サーバ200は、ネットワーク20を介して接続される基地局22を介して携帯電話機100と無線通信する。
なお、コンテンツ記憶部10は、必ずしもコンテンツ提供サービスシステム1に含まれる必要はなく、他のシステムのコンテンツ記憶部とすることもできる。
本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、利用者が携行する携帯電話機100において、受け付けた操作キーの操作のタイミングに応じてモバイルデジタルコンテンツを携帯電話機100に提供するものである。
本実施形態において、携帯電話機100に提供されるモバイルデジタルコンテンツは、利用者のキー操作時間に応じて結果が導かれる占い、運勢、および診断などの情報の提供や、複数のキー操作の間の経過時間中に再生されるイメージ画像や動画や、ゲームなどのアプリケーションプログラムなどを含むことができる。
本実施形態の「待ち合わせ占い」コンテンツにおいて、利用者は待ち時間などの「細切れ時間」を利用することができ、携帯電話機100において操作キーの第1操作から第2操作の間の経過時間を測定し、経過時間に応じた占い結果を情報として利用者に提示することができる。このように、利用者の日常の充たされていない生活シーンや行動シーンを総括する「細切れ時間」という行動空間をターゲットとしてモバイルデジタルコンテンツを提供することにより、コンテンツの利用率の向上を果たすことが可能となる。
他の実施形態において、デジタルコンテンツは、コンテンツ提供サーバ200から携帯電話機100に提供される情報、アプリケーションプログラムおよびサービスであり、たとえば、ニュースや各種情報、イメージ、動画、音楽、ゲーム、ツール、地図、電子書籍やデータベース、ポータルサイト、検索サービス、およびこれらの組み合わせが含まれる。これらのコンテンツは、コンテンツ提供サーバ200上で閲覧、再生、および動作させ、携帯電話機100からブラウズすることが可能である。さらに、コンテンツは、Java(登録商標)アプリケーション、例として、NTTドコモのiモード(登録商標)のiアプリ(登録商標)、auのEZアプリ(BREW(登録商標))、ボーダフォンのVアプリ(登録商標)などを含むことができる。
また、コンテンツ提供サーバ200から、携帯電話機100の液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)上への画像再生制御や音声出力制御と同時に、LED(Light Emitting Diode)の点灯点滅制御や、バイブレータの振動制御などを行うことができ、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことが可能である。あるいは、ネットワーク20に必要に応じて接続し、リアルタイムに更新される情報の携帯電話機100への提供を行うことが可能である。たとえば、LED駆動制御やバイブレータ制御機能を有する音源LSIを備えることにより、簡単にこれらを実現することができる。
図2は、コンテンツ提供サーバ200の構成を示す機能ブロック図である。図3は、図2のアプリ実行部220の構成を示す機能ブロック図である。図4は、携帯電話機100の構成を示すブロック図である。図5は、本実施形態の携帯電話機100の構成を示す機能ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステム1において、携帯端末(携帯電話機100)は、実行するコンテンツの指示を受け付ける指示受付部(アプリ起動指示受付部150)と、指示を受け付けた時、コンテンツ提供サーバ200にネットワーク20を介して接続する接続部(インタフェース部156)と、コンテンツ提供サーバ200に対して指示を送信する指示送信部(アプリ起動要求送信部152)と、コンテンツ提供サーバ200からの応答に従って、コンテンツ提供サーバ200上で実行中のコンテンツを操作可能にブラウズするブラウザ部160と、ブラウザ部160上で、コンテンツ提供サーバ200上で実行するコンテンツを決定する条件となる第1時刻を指定するために所定の操作キーの操作を受け付け第1時刻とする第1時刻受付部162と、第1時刻受付部162が第1時刻を受け付けた後、ブラウザ部160上で、さらなる条件となる第2時刻を指定するために所定の操作キーの操作を受け付け第2時刻とする第2時刻受付部164と、第1時刻および第2時刻をコンテンツ提供サーバ200に送信する時刻送信部166と、を含む。
また、コンテンツ提供サーバ200は、携帯端末(携帯電話機100)からの要求に応じてネットワーク20を介して携帯端末(携帯電話機100)との接続を確立する接続確立部204と、携帯端末(携帯電話機100)からの指示を受信する指示受信部(アプリ起動指示受信部212)と、指示に従って、コンテンツを実行する実行部(アプリ実行部220)と、実行部(アプリ実行部220)がコンテンツを実行した結果を、携帯端末(携帯電話機100)からの操作可能に携帯端末(携帯電話機100)に提供する提供部(端末インタフェース部214)と、携帯端末(携帯電話機100)から第1時刻および第2時刻を受信する時刻受信部(第1時刻受信部222および第2時刻受信部224)と、第1時刻または第2時刻に基づいて、実行するコンテンツを決定する決定部232と、を含み、コンテンツ提供サーバの決定部232が決定したコンテンツを、実行部(アプリ実行部220)はコンテンツ記憶部10から読み出して実行し、提供部(端末インタフェース部214)がその結果を携帯端末(携帯電話機100)にブラウズ可能に提供する。
コンテンツ提供サーバ200および携帯電話機100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
本実施形態において、コンテンツ提供サーバ200は、ASPが提供するサービスを実行するコンピュータからなり、任意のコンテンツを実行可能なアプリケーションプログラムを実行し、携帯電話機100にコンテンツ情報およびサービスを提供する。
本実施形態のコンテンツ提供サーバ200において実行されるコンテンツ提供プログラムは、コンピュータを、携帯端末(携帯電話機100)からの要求に応じてネットワーク(ネットワーク20および基地局22)を介して携帯端末(携帯電話機100)との接続を確立する手段(接続確立部204)、コンテンツを実行する手段(アプリ実行部220)、携帯端末(携帯電話機100)から、実行するコンテンツの指示を受信する手段(アプリ起動指示受信部212)、実行する手段(アプリ実行部220、コンテンツ実行部236)がコンテンツを実行した結果を、携帯端末(携帯電話機100)からの操作可能に携帯端末(携帯電話機100)に提供する手段(端末インタフェース部214)、携帯端末(携帯電話機100)からコンテンツを決定する条件となる第1時刻および第2時刻を受信する手段(アプリ実行部220、第1時刻受信部222および第2時刻受信部224)、第1時刻または第2時刻に基づいて、実行するコンテンツを決定する手段(アプリ実行部220、決定部232)、第1時刻または第2時刻に基づいて、決定する手段(アプリ実行部220、決定部232)が決定したコンテンツを実行する手段(アプリ実行部220、コンテンツ実行部236)、その結果を携帯端末(携帯電話機100)にブラウズ可能に提供する手段(端末インタフェース部214)、として機能させるためのものである。
また、本実施形態の携帯電話機100において実行されるプログラムは、コンピュータ(CPU102)を、コンテンツ提供サーバ200が実行するコンテンツの指示を受け付ける手段(アプリ起動指示受付部150)、指示を受け付けた時、コンテンツ提供サーバ200にネットワーク20を介して接続する手段(インタフェース部156)、コンテンツ提供サーバ200に対して指示を送信する手段(アプリ起動要求送信部152)、コンテンツ提供サーバ200からの応答に従って、コンテンツ提供サーバ200上で実行中のコンテンツを操作可能にブラウズする手段(ブラウザ部160)、コンテンツ提供サーバ200上で実行するコンテンツを決定する条件となる第1時刻を指定するために所定の操作キーの操作を受け付け第1時刻とする手段(第1時刻受付部162)、第1時刻を受け付ける手段が第1時刻を受け付けた後、さらなる条件となる第2時刻を指定するために所定の操作キーの操作を受け付け第2時刻とする手段(第2時刻受付部164)、第1時刻および第2時刻をコンテンツ提供サーバ200に送信する手段(時刻送信部166)、コンテンツ提供サーバ200が第1時刻または第2時刻に基づいて決定したコンテンツを実行した結果を操作可能にブラウズする手段(ブラウザ部160)、として機能させるためのである。
図2に示すように、コンテンツ提供サーバ200は、インタフェース部(図中、「I/F」と示す)202と、接続確立部204と、利用情報データベース210と、アプリ起動指示受信部212と、端末インタフェース部(図中、「端末I/F」と示す)214と、アプリケーション記憶部216と、アプリ実行部220と、コンテンツ情報テーブル230と、を含む。
インタフェース部202は、ネットワーク20に接続し、携帯電話機100と図1の基地局22を経由して無線通信を行う。接続確立部204は、携帯電話機100からの要求に応じてネットワーク20を介して携帯電話機100との接続を確立する。必要に応じて、携帯電話機100からネットワーク20上のコンテンツ提供サーバ200へのログイン認証用のユーザIDおよびパスワードを受信し、ユーザ認証を行う認証部を含むこともできる。ユーザ認証に必要な情報は後述する利用情報データベース210に記憶することができる。
利用情報データベース210は、コンテンツ提供サーバ200のコンテンツを利用する利用者の利用者情報およびコンテンツの利用状況などを記憶する。図6に利用情報データベース210に記憶される利用者情報30の構造の一例を示す。利用者情報30とは、本実施形態の占いコンテンツを利用する際に、占いに使用可能な個人情報を含む。利用者情報30は、たとえば、利用者ID、姓名、性別、生年月日、血液型、星座、干支などを含む。また、後述する「待ち合わせ占い」においては、たとえば、利用者に入力させた情報を含むことができる。ここでは、待ち合わせの相手および予定情報を含む。
本実施形態において、利用者情報30は、利用者がコンテンツの利用登録申し込み時に予め登録することもできるし、コンテンツを利用する都度コンテンツ提供サーバ200に携帯電話機100から情報を送信し、登録することもできる。
図7は、利用情報データベース210に記憶される利用状況記録32の構造の一例を示す。利用状況記録32は、利用者IDをキーとして、各利用者の携帯電話機100において利用されたコンテンツの利用状況をシリアル番号で採番して時系列で記憶する。コンテンツID、コンテンツを利用した時の携帯電話機100の地理的位置、コメントなどを記録可能な拡張エリア、利用年月日時などを記憶する。各利用者のコンテンツの利用毎に記憶され、管理される。本実施形態の待ち合わせ占いコンテンツでは、拡張エリアには、待ち合わせの「相手」および「予定」が記録される。
なお、利用状況記録32に格納される情報は、利用者の携帯電話機100から送信されるが、利用者は情報をコンテンツ提供サーバ200に対して送信するか否かを選択することができる。利用状況記録32は、コンテンツ提供者が利用者のニーズなどを知る上での貴重な情報となり、コンテンツ開発に生かされることとなるため、コンテンツ提供側では、なるべく利用者がこれらの情報をコンテンツ提供サーバ200に対して送信するための工夫が必要となる。たとえば、占いコンテンツの簡易結果は利用状況記録32の送信なしでも利用者に提供されるが、より詳細な結果は利用状況記録32をコンテンツ提供サーバ200に送信することにより得られるようにする。
図2に戻り、アプリ起動指示受信部212は、携帯電話機100からの起動指示をインタフェース部202を介して受信する。ここで言う起動指示とは、どのアプリケーションプログラムを実行するかを示す指示が含まれる。コンテンツ提供サーバ200は、携帯電話機100に対して、携帯電話機100から起動可能なプログラムの一覧を示すメニューを提供することができる。携帯電話機100において、メニューの一覧から利用したプログラムを利用者が選択することにより、コンテンツ提供サーバ200に対してプログラムの起動指示とすることができる。
端末インタフェース部214は、ネットワーク20上の携帯電話機100との操作インタフェース機能を備え、後述するアプリ実行部220がプログラムを実行する際の携帯電話機100の利用者とのユーザインタフェース部として機能する。携帯電話機100では、ブラウザを用いてコンテンツ提供サーバ200にアクセスすることにより、コンテンツ提供サーバ200の端末インタフェース部214を介して提供するコンテンツを操作可能に再生することができる。
アプリケーション記憶部216は、コンテンツ記憶部10に記憶されているコンテンツを携帯電話機100に提供するためのアプリケーションプログラムを記憶する。本実施形態において、コンテンツ提供サーバ200は、携帯電話機100に代わってコンテンツを実行し、携帯電話機100の表示部に画像や映像を再生表示させたり、音楽を出力させたりすることができる。
アプリ実行部220は、アプリケーション記憶部216に記憶されているアプリケーションプログラムを実行し、携帯電話機100からの条件入力に従って、さらにコンテンツ記憶部10に格納されているコンテンツの中から実行するコンテンツを決定し、携帯電話機100に提供する。アプリ実行部220は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100上からの操作を受け付けることもでき、操作に応じて動作する。アプリ実行部220の詳細については、後述する。
コンテンツ情報テーブル230は、図8に示すように、コンテンツIDをキーとして、コンテンツ名称、ファイル名、および格納場所を対応付けて記憶する。アプリ実行部220は、コンテンツ情報テーブル230を参照し、コンテンツIDに基づいてコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10にアクセスして対応するコンテンツを読み出し、実行する。
コンテンツ情報テーブル230は、図9に示すように、アプリケーション情報テーブル242、第1コンテンツ情報テーブル244、および第2コンテンツ情報テーブル246を含む。図9(a)に示すようにアプリケーション情報テーブル242は、コンテンツ提供サーバ200から携帯電話機100に提供可能なコンテンツの情報がコンテンツIDに対応付けて記憶されている。たとえば、コンテンツ提供サーバ200は、携帯電話機100に対して、待ち合わせ占い、たばこ占い、またはルーレット占いなどを提供可能である。たとえば、待ち合わせ占いコンテンツは、コンテンツIDが「0001」であり、ファイル名「m_uranai.class」で、「server01:\java01\uranai」に格納されていることがアプリケーション情報テーブル242に記憶されている。本実施形態において、アプリケーション情報テーブル242に登録されているコンテンツは、Java(登録商標)アプリケーションプログラムなどである。
また、図9(b)の第1コンテンツ情報テーブル244および図9(c)の第2コンテンツ情報テーブル246は、待ち合わせ占いの中でさらに使用される各種コンテンツの情報が記憶されている。すなわち、携帯電話機100に対して待ち合わせ占いコンテンツを提供したとき、さらに条件に応じて携帯電話機100に提供されるコンテンツの情報が記憶されている。本実施形態の待ち合わせ占いコンテンツにおいて、第1操作や第2操作、あるいは経過時間や継続時間をトリガとして、利用者にコンテンツの提供が行うことができる。最終的な待ち合わせ占いの結果を示すコンテンツの情報は図9(c)の第2コンテンツ情報テーブル246に記憶され、待ち合わせ占いコンテンツ中で使用される各種コンテンツの情報は図9(b)の第1コンテンツ情報テーブル244に記憶される。
例として、第1コンテンツ情報テーブル244は、企業イメージ広告やニュースなどの動画ファイルを第1コンテンツとして複数記憶する。また、第2コンテンツ情報テーブル246は、占いの診断結果情報を含むHTMLファイルを第2コンテンツとして複数記憶する。
また、コンテンツ提供サーバ200は、コンテンツ記憶部10から予めダウンロードしたコンテンツを格納するコンテンツ格納部(不図示)を備えてもよい。
次に、アプリ実行部220の詳細について、説明する。図3に示すように、アプリ実行部220は、第1時刻受信部222と、第2時刻受信部224と、時間算出部225と、時間記録部226と、利用者情報受付部228と、決定部232と、コンテンツ実行部236と、対応テーブル記憶部(図中、「対応テーブル」と示す)240と、を含む。
第1時刻受信部222は、携帯電話機100から送信された第1時刻を端末インタフェース部214を介して受信し、時間記録部226に記憶する。第2時刻受信部224は、携帯電話機100から送信された第2時刻を端末インタフェース部214を介して受信し、時間記録部226に記憶する。
時間算出部225は、第2時刻受信部224が第2時刻を受信した後、第1時刻から第2時刻までの経過時間を算出する。さらに、時間算出部225は、第1時刻受信部222が第1時刻を受信した後、前回の第2時刻から今回の第1時刻までの経過時間を引継時間として算出する。
時間記録部226は、図10に示すように、第1時刻受信部222および第2時刻受信部224で受信した第1時刻および第2時刻を記憶する。さらに、時間記録部226は、時間算出部225によって算出された経過時間、および引継時間が記憶される。時間記録部226は、このように第1時刻、第2時刻、経過時間、および引継時間を一組として採番して管理して複数組記憶することができる。なお、時間記録部226は、図10の構造に限定されない。
図3に戻り、利用者情報受付部228は、携帯電話機100の利用者が入力した利用者情報を端末インタフェース部214を介して受け付ける。利用者情報とは、本実施形態の占いコンテンツに使用可能な個人情報を含み、たとえば、利用者ID、姓名、性別、生年月日、血液型、星座、干支などである。
利用者情報受付部228が受け付けた利用者情報は利用情報データベース210に記憶される(図6の利用者情報30)。なお、利用者情報受付部228が受け付けた生年月日から図11に示す星座対応表256および図12に示す西暦干支対応表258に基づいて、星座および干支を取得し、利用情報データベース210に記憶することができる。星座対応表256および西暦干支対応表258は、コンテンツ提供サーバ200の図示されない記憶部に格納することができる。
また、利用者情報受付部228は、携帯電話機100の各利用者の携帯電話機100におけるコンテンツの利用状況記録を端末インタフェース部214を介して受け付ける。利用状況記録とは、たとえば、コンテンツID、位置情報、拡張エリア、利用年月日時などを含む。利用者情報受付部228が受け付けた利用状況は、利用情報データベース210に記録される(図7の利用状況記録32)。
決定部232は、時間記録部226に記録された第1時刻または第2時刻を条件として実行するコンテンツを決定し、決定したコンテンツIDをコンテンツ実行部236に受け渡す。コンテンツ実行部236は、決定部232から受け渡されたコンテンツIDに基づいて、コンテンツ記憶部10からコンテンツを取得し、実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供する。
対応テーブル記憶部240は、決定部232が参照して条件に合ったコンテンツを決定するのに使用する各種対応テーブルを記憶する。決定部232は、この対応テーブル記憶部240の対応テーブルを参照して、第1時刻受信部222または第2時刻受信部224がそれぞれ受信した第1時刻または第2時刻に基づいて、実行するコンテンツを決定する。
例として対応テーブル記憶部240は、図13に示すような様々な構造を有することができる。たとえば、図13(a)に示すように、対応テーブル240aは、第1時刻に対応付けてコンテンツIDを記憶する。決定部232は、第1時刻を受信したとき、すなわち携帯電話機100において、1番目の操作キーの操作がなされたとき、第1時刻に基づいて対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236に実行させる。この対応テーブル240aにおいて第1時刻に対応付けられているコンテンツは、利用者が次の2番目の操作キーの操作をするまでの間、たとえば携帯電話機100のLCD上に表示される動画像ファイルとすることができる。音声ファイルを含むこともできる。あるいは、振動部やLEDの動作を制御するプログラムを含むこともできる。
図13(b)に示す例では、対応テーブル240bは、第2時刻に対応付けてコンテンツIDを記憶する。決定部232は、第2時刻を受信したとき、すなわち携帯電話機100において2番目の操作キーの操作がなされたとき、第2時刻に基づいて対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236に実行させる。この対応テーブル240bにおいて第2時刻に対応付けられているコンテンツは、たとえば、利用者に、次の1番目の操作キー114の操作を促すようなメッセージを含み、携帯電話機100のLCD118上に表示させる画像または動画像ファイルとすることができる。音声ファイルを含むこともできる。あるいは、振動部128やLED120の動作を制御するプログラムを含むこともできる。
図13(c)に示す例では、対応テーブル240cは、第1時刻および第2時刻の間の経過時間に対応付けてコンテンツIDを記憶する。決定部232は、第2時刻を受信したとき、すなわち携帯電話機100において2番目の操作キー114が操作されたとき、算出された経過時間に基づいて対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236に実行させる。この対応テーブル240cにおいて経過時間に対応付けられているコンテンツは、たとえば、この経過時間に応じて占われた結果を示す画像または動画像ファイルとすることができる。音声ファイルを含むこともできる。あるいは、振動部やLEDの動作を制御するプログラムを含むこともできる。
図13(d)に示す例では、対応テーブル240dは、前回の第2時刻および今回の第1時刻の間の引継時間に対応付けてコンテンツIDを記憶する。決定部232は、第1時刻を受信したとき、すなわち携帯電話機100において1番目の操作キーの操作がなされたとき、算出された引継時間に基づいて対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236に実行させる。この対応テーブル240dにおいて、引継時間に対応付けられているコンテンツは、たとえば、引継時間に応じて占われた結果を示す画像または動画像ファイルとすることができる。音声ファイルを含むこともできる。あるいは、振動部やLEDの動作を制御するプログラムを含むこともできる。
また、他の実施形態において、対応テーブルは、利用者情報の姓名、性別、生年月日、星座、干支などの情報や、利用状況記録に記録されている利用者毎の利用コンテンツID、地理的位置、コメント、利用年月日などを条件としてコンテンツIDを対応付けて記憶することもできる。
次に、本実施形態の携帯電話機100のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、携帯電話機100は、CPU(Central Processing Unit)102と、アンテナ104と、無線通信部106と、ROM(Read Only Memory)108と、RAM(Random Access Memory)110と、計時部112と、操作キー114と、操作受付部116と、LCD118と、LED120と、表示制御部122と、スピーカ124と、音声出力制御部126と、振動部128と、振動制御部130と、を含む。CPU102に、無線通信部106、ROM108、RAM110、計時部112、操作受付部116、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130は、バス132を介して接続される。
CPU102は、ROM108に記憶されたプログラムを実行し、携帯電話機100の各種要素とともに装置全体を制御する。また、ROM108には、携帯電話機100に提供されたコンテンツ、およびコンテンツを動作させるのに必要なプログラムも記憶される。また、ROM108は、たとえば、SDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリスティック(登録商標)など携帯電話機100から脱着可能の装着されるカードタイプのメモリも含むことができる。
無線通信部106は、基地局22とアンテナ104を介して無線通信し、コンテンツ提供サーバ200と通信を行う。ROM108は、この携帯電話機100の全体の動作を制御するためのプログラムなどが記録される。
RAM110は、CPU102による制御に必要なデータおよび制御動作時に一時記憶が必要なデータなどを記憶する。ROM108に記憶されているプログラムは一旦RAM110にロードされ、RAM110上で実行される。
計時部112は、現在時刻を計時する。操作キー114は、携帯電話機100の操作面や側面などに設けられた複数のキー、ボタンを含む。操作受付部116は、利用者の操作キー114の操作を受け付ける。
LCD118は、表示制御部122により制御されて、各種画面を表示する。LED120は、表示制御部122により点灯点滅制御される。表示制御部122は、CPU102からの指示に従って、LCD118およびLED120の画面表示および点灯点滅制御を行う。
スピーカ124は、音声出力制御部126により制御され、音声出力を行う。音声出力制御部126は、CPU102からの指示に従って、スピーカ124に音声出力を行う。
振動部128は、振動制御部130により制御され、所定の振動パターンで振動する。振動制御部130は、CPU102からの指示に従って振動部128の振動を制御する。
次に、本実施形態の携帯電話機100の構成について図5の機能ブロック図を用いて説明する。携帯電話機100は、アプリ起動指示受付部150と、アプリ起動要求送信部152と、接続部154と、インタフェース部(図中、「I/F」と示す)156と、利用者情報記憶部158と、ブラウザ部160と、を備える。
アプリ起動指示受付部150は、操作受付部116が受け付けたアプリケーションプログラムの起動指示を受け付ける。具体的には、携帯電話機100のLCD118上にメニュー画面が表示され、メニュー画面に従って利用者が操作キー114を操作して任意のコンテンツ提供サーバ200およびアプリケーションプログラムの起動を指示することができる。
アプリ起動要求送信部152は、アプリ起動指示受付部150がアプリケーションプログラムの起動指示を受け付け、コンテンツ提供サーバ200との接続が確立した後、アプリケーションプログラムの起動指示をコンテンツ提供サーバ200に対して送信する。
接続部154は、アプリ起動指示受付部150がアプリケーションプログラムの起動指示を受け付けたとき、コンテンツ提供サーバ200に対してインタフェース部156を介して接続を行う。コンテンツ提供サーバ200では、携帯電話機100からの接続要求に応じて接続を行う。上述したように、コンテンツ提供サーバ200では、必要に応じて、ユーザIDおよびパスワードの入力を携帯電話機100に対して促す画面をLCD118に表示させ、利用者が画面に従って入力したユーザIDおよびパスワードを用いてユーザ認証を行った後に接続を確立させることもできる。
インタフェース部156は、ネットワーク20上のコンテンツ提供サーバ200に基地局22を経由して接続し、無線通信を行う。利用者情報記憶部158は、上述の図6および図7の利用者情報30および利用状況記録32と同じ構造を有する情報を記憶することができる。
ブラウザ部160は、第1時刻受付部162と、第2時刻受付部164と、時刻送信部166と、コンテンツ出力部168と、情報送信部170と、を含む。
第1時刻受付部162は、実行コンテンツを決定する条件となる第1時刻を指定するために所定の操作キー114の操作を受け付けた時点の時刻を計時部112から取得し、第1時刻として受け付ける。「実行コンテンツ」とは、コンテンツ提供サーバ200で実行されるコンテンツのことである。
第2時刻受付部164は、第1時刻受付部162が第1時刻を受け付けた後、更なる実行コンテンツを決定する条件となる第2時刻を指定するために所定の操作キー114の操作を受け付けた時点の時刻を計時部112から取得し、第2時刻として受け付ける。
時刻送信部166は、第1時刻受付部162および第2時刻受付部164が受け付けた第1時刻および第2時刻をインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する。
コンテンツ出力部168は、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200から受信したコンテンツの出力を行う。たとえば、コンテンツ出力部168は、表示制御部122に対してLCD118およびLED120への表示および点灯点滅制御指示を行ったり、音声出力制御部126に対してスピーカ124への音声出力制御指示を行ったり、振動制御部130に対して振動部128への振動制御指示を行ったりする。
情報送信部170は、利用者が操作キー114を操作して入力した情報を操作受付部116から受け付け、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する。あるいは、情報送信部170は、GPS受信部(不図示)から受信した位置情報を取得し、利用状況記録330として利用者情報記憶部158に記憶するとともに、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信することができる。さらに、情報送信部170は、計時部112から現在時刻を取得し、利用状況記録330として利用者情報記憶部158に記憶するとともに、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信することができる。
このように、ブラウザ部160により、コンテンツ提供サーバ200上でアプリケーションプログラムが実行されているとき、あたかも携帯電話機100でプログラムが実行されているように、利用者がコンテンツを参照したり、操作することができる。
このように構成された本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1の動作について以下に説明する。図14は、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、コンテンツ提供サーバ200において、予め携帯電話機100に対するASPサービス機能が備わっている。また、本実施形態では、「待ち合わせ占い」コンテンツを実行させる場合を例として説明する。図15に示す「待ち合わせ占い」コンテンツは、待ち合わせ時間を利用して、待ち時間の長さを携帯電話機100で測定し、その時間の測定結果に応じて占いを行うものである。以下、図1乃至図15を用いて説明する。
はじめに、携帯電話機100において、コンテンツ提供サーバ200が提供する所定のコンテンツ提供サイト、例として、URL「http://www.abc.com/uranai/menu.html」などにアクセスする。携帯電話機100において、接続部154が上記URLに基づき、インタフェース部156を介してネットワーク20上への接続を行う(ステップS1)。コンテンツ提供サーバ200において、携帯電話機100から接続要求を接続確立部204が受け付け、接続を確立する(ステップS31)必要に応じて、ユーザ登録画面(不図示)に移行し、携帯電話機100においてユーザIDおよびパスワードなどを含む利用者情報の入力などが行われコンテンツ提供サーバ200に送信される。コンテンツ提供サーバ200では、送信された利用者情報が利用情報データベース210の利用者情報30に登録され、蓄積される。図16に利用者情報30の一例を示す。なお、コンテンツ利用時にユーザ認証が必要な場合には、利用者情報30にパスワードなどの認証情報を含むこともできる。
コンテンツ提供サイトで提供される複数のコンテンツカテゴリの中から利用したいコンテンツのカテゴリを選択する。図17にコンテンツ提供サイトの占いカテゴリの占いメニューのコンテンツリスト画面310の一例を示す。コンテンツリスト画面310に表示されるリストは、図9(a)のコンテンツ情報テーブル230のアプリケーション情報テーブル242に登録されているコンテンツを含む。このように、コンテンツ提供サーバ200から携帯電話機100に提供可能なアプリケーションがリスト表示される。これらのアプリケーションは、そのアプリケーションの提供元に対して予めユーザ登録してから、その使用が許可される。アプリケーションの使用については、無償または有償(たとえば月額使用料を課金)でもよい。
利用者が携帯電話機100において、コンテンツリスト画面310で操作キー114を操作して、「待ち合わせ占い」コンテンツを選択すると、操作受付部116を介してアプリ起動指示受付部150が選択を受け付ける(ステップS3)。そして、アプリ起動要求送信部152が待ち合わせ占いコンテンツ起動指示をコンテンツ提供サーバ200に接続部154を介して送信する(ステップS5)。コンテンツ提供サーバ200では、アプリ起動指示受信部212がアプリケーション起動指示をインタフェース部202を介して受信する(ステップS33)。アプリケーション起動指示に呼応して、アプリ実行部220が、アプリケーション情報テーブル242に基づき、「待ち合わせ占い」コンテンツ(ファイル名「m_uranai.class」)を格納場所の「server01:\java01\uranai」から読み出し、起動する(ステップS35)。
コンテンツ提供サーバ200でアプリケーションプログラムが実行されている間、携帯電話機100では、ブラウザ部160上で、あたかも自機内でアプリケーションプログラムを実行しているかのようにブラウズすることができる(ステップS7)。すなわち、コンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220がアプリケーションプログラムを実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100のLCD118上に画像を表示させることができる。また、コンテンツ提供サーバ200の操作キー114を利用者が操作したとき、操作受付部116が受け付けた操作を端末インタフェース部214を介して受け付けることができる。
ここでは、図15に示すように、携帯電話機100の画面表示部248に待ち合わせ占いの初期画面が表示される。その後、画面表示部248に条件入力画面250が表示され、利用者からの入力操作待ち状態となる。特に情報入力が必要のないコンテンツの場合は、ステップS11に進む。
利用者が操作キー114を操作して、条件入力画面250の質問の選択肢ラジオボタン252を選択した後、条件入力指示ボタン254を押下する。選択された情報を操作受付部116が受け付け、情報送信部170がコンテンツ提供サーバ200にインタフェース部156を介して送信する(ステップS9)。操作受付部116が受け付けた情報は図18に示す利用者情報記憶部158の利用状況記録330に記憶される。このとき、GPS受信部から受信した位置情報を取得し、利用状況記録330に記録することができる。また、計時部112から現在時刻を取得し、利用状況記録330に記録する。
コンテンツ提供サーバ200において、携帯電話機100から送信された情報がインタフェース部202を介して端末インタフェース部214が受信し、アプリ実行部220に受け渡す(ステップS37)。アプリ実行部220において、利用者情報受付部228が利用者情報を受け付け、利用情報データベース210に記憶する。これらの情報は、決定部232がコンテンツを決定する際の条件として使用することもできる。その場合、対応テーブルには、さらに条件毎にコンテンツIDを対応付けて記憶しておく。利用者情報受付部228が受け付けた情報は図19に示す利用情報データベース210の利用状況記録32に各利用者毎に記憶される。
また、上記の条件入力指示ボタン254の押下時には、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が条件入力指示ボタン254の操作(第1操作)を受け付ける(ステップS11)。第1時刻受付部162は、ステップS11で第1操作を受け付けた時点の時刻を計時部112から取得し、実行コンテンツを決定する条件となる第1時刻を決定し、時刻送信部166に受け渡す。時刻送信部166は、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に第1時刻を送信する(ステップS13)。
コンテンツ提供サーバ200において、第1時刻受信部222が携帯電話機100から端末インタフェース部214を介して第1時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS39)。図20に示すように、時間記録部226に新たなレコードが作成され、採番されて、第1時刻フィールドに第1時刻(2006年1月15日9時2分36秒)が記録される。さらに、前回の第2時刻(図20では、2006年1月12日10時5分5秒)を含むレコードが存在する場合、時間算出部225が前回の第2時刻と今回の第1時刻から引継時間(図20では2日22時間57分21秒)を算出し、引継時間フィールドに格納する。
決定部232は、ステップS39で第1時刻を受信した後、時間記録部226にアクセスし、第1時刻(図20の2006年1月15日9時2分36秒)を取得するとともに、図21の対応テーブル記憶部240にアクセスし、対応テーブル240aの第1時刻に対応するコンテンツIDを取得し、第1コンテンツを決定する(ステップS41)。ここでは、図21に示すように、9時2分36秒に対応する4つのコンテンツID「0010101、0010102、0010103、0010104」のコンテンツに決定される。図21の例では、2時間毎にコンテンツIDが対応付けられている構成としているがこれに限定されない。所定の時間、分、秒毎に対応付けることができる。また、所定の日付、期間、月毎に異なる対応テーブル240aを準備して使用することもできる。また、随時対応テーブル240aを更新することもできる。
なお、本実施形態において、対応テーブル240aで第1時刻に対応付けられるコンテンツは、複数であるがこれに限定されない。ここで、複数のコンテンツは、図9(b)の第1コンテンツ情報テーブル244に示されるように企業イメージ広告およびニュースの動画ファイルである。A社、B社、C社、ニュースの順に動画ファイルが携帯電話機100のLCD118に表示されることとなる。
また、企業イメージ広告をコンテンツとして企業から支払われる広告料は、表示開始当初に表示されるコンテンツほど高くすることができる。これは、表示開始時ほど利用者が注目する確率が高いからである。
そして、コンテンツ実行部236は、決定部232から受け渡されたコンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部10から読み出すために、コンテンツ情報テーブル230を参照し、格納場所およびファイル名を取得した後、コンテンツ記憶部10からコンテンツを取得し、実行する(ステップS43)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS15)。たとえば、図15に示すように、携帯電話機100では、LCD118に第1コンテンツ表示画面260として広告などのコンテンツを表示することができる。
上述したように本実施形態において、複数のコンテンツIDが第1時刻に対応付けられているので、複数のコンテンツを重畳的に変化させながら画面上に表示させることができる。各コンテンツの再生(実行)時間は、たとえば、30秒間くらいずつの長さとすることができる。各動画の再生と同時に、LEDの点灯点滅制御や音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことが可能である。たとえば、コンテンツが広告の場合は、そのPR演出を可能とさせることができ、広告効果を飛躍的に向上させることができる。
図15において、第1コンテンツ表示画面260は、さらに確定指示ボタン262を含み、利用者からの第2操作の入力待ち状態となる。携帯電話機100において、利用者は待ち合わせの相手が来たときなどに操作キー114を操作して、確定指示ボタン262を押下する。操作受付部116を介して第2時刻受付部164が確定指示ボタン262(第2操作)を受け付ける(ステップS17)。第2時刻受付部164は、ステップS17で第2操作を受け付けた時点の時刻を計時部112から取得し、実行コンテンツを決定する条件となる第2時刻を決定し、時刻送信部166に受け渡す。そして、時刻送信部166は、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に第2時刻を送信する(ステップS19)。
コンテンツ提供サーバ200において、第2時刻受信部224が携帯電話機100から端末インタフェース部214を介して第2時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS45)。ステップS39で作成されたレコードの第2時刻フィールドに第2時刻が記録される。さらに、時間算出部225が第1時刻および第2時刻から経過時間を算出し、経過時間フィールドに経過時間を格納する(ステップS47)。
決定部232は、ステップS45で第2時刻を受信した後、時間記録部226にアクセスし、経過時間を取得する。そして、図22の対応テーブル240cにアクセスし、経過時間に対応するコンテンツIDを取得し、第2コンテンツを決定する(ステップS49)。そしてコンテンツ実行部236は、コンテンツ情報テーブル230を参照し、決定部232から受け渡されたコンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部10から取得し、実行する(ステップS51)。図22の例では、経過時間は数秒単位で設定してあるが、これに限定されない。また、所定の時間帯、日付、期間、月毎に異なる対応テーブル240cを準備して使用することもできる。また、随時対応テーブル240cを更新することもできる。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS21)。たとえば、図15に示すように、携帯電話機100では、LCD118に第2コンテンツ表示画面270として占い結果が表示される。
なお、ステップS37で受信し、利用情報データベース210に記憶された情報は、決定部232がコンテンツを決定する際の条件として使用することもできる。その場合、対応テーブル240cには、図23に示すように、さらに条件毎にコンテンツIDを対応付けて記憶しておく。
図24は、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1におけるコンテンツ決定条件および実行のタイミングを示すタイミングチャートである。図24に示されるステップ番号は、図14のフローチャートのステップ番号に対応している。
図24(a)は、決定部232が、第1時刻、第2時刻および第1時刻と第2時刻の間の経過時間D1に基づいてコンテンツを決定する場合の例を示している。携帯電話機100において、アプリ起動指示受付部150がアプリケーションプログラムの起動指示を受け付け(S3)、コンテンツ提供サーバ200においてアプリケーションプログラムが実行される(S35)。
コンテンツ提供サーバ200が必要に応じて入力情報を受信した後(S37)、携帯電話機100において、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付け、時刻送信部166がコンテンツ提供サーバ200に送信する(S13)。
第1時刻受信部222により第1時刻T1が受信されると(S39)、第1時刻T1に基づいて、決定部232が対応テーブル240a(図13(a))にアクセスし、第1時刻T1に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(S43)。ここでは、コンテンツIDが示すコンテンツが画像ファイルであった場合を示しており、携帯電話機100では、ブラウザ部160のコンテンツ出力部168がLCD118に対して画像の表示制御を行う(S15)。
たとえば、第1時刻T1に対応付けられているコンテンツは、季節や時刻に合った画像や広告画像などの動画像ファイル、ニュースなどの情報コンテンツ、パズルやゲームなどの娯楽コンテンツ、あるいは、楽曲などの音声ファイルなど様々なコンテンツとすることができる。上述したように、ステップS37で入力された情報や利用者のプロファイル情報などに基づいた対応テーブルを予め準備しておき、さらにコンテンツの内容を絞り込むこともできる。
さらに、経過時間D1が経過した後、携帯電話機100においてユーザが操作キー114を操作し、操作受付部116を介して第2時刻受付部164が第2操作を受け付け、時刻送信部166がコンテンツ提供サーバ200に送信する(S19)。
第2時刻受信部224により第2時刻T2が受信されると(S45)、第2時刻に基づいて、決定部232が対応テーブル240b(図13(b))にアクセスし、第2時刻T2に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(S51)。ここでは、コンテンツIDが示すコンテンツは、「待ち合わせ占い」の結果ファイルであった場合を示しており、携帯電話機100では、ブラウザ部160のコンテンツ出力部168がLCD118に対して占いの結果の表示制御を行う(S21)。あるいは、第2時刻T2を受信したとき、時間算出部225が経過時間D1を算出し、経過時間D1に基づいて、決定部232が対応テーブル240c(図13(c))にアクセスし、経過時間D1に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行することもできる。
例として、ステップS9で選択された条件(待ち合わせの相手と予定)も対応テーブルに含むことができる。たとえば、対応テーブルには、継続時間D1が1分で、待ち合わせの相手が「恋人」で予定が「遊び」の場合には、「今日の二人の相性はばっちり!」という占い結果を含むコンテンツが対応付けられる。経過時間D1が1時間で、待ち合わせの相手が「恋人」で予定が「遊び」の場合には、「随分待たせた恋人におごってもらおう」という占い結果を含むコンテンツが対応付けられる。また、待ち合わせの相手が「友達」であれば、相手によって「恋人」が「友達」に置き換えられた「随分待たせた友達におごってもらおう」という占い結果を含むコンテンツが対応付けられる。
図24(b)は、決定部232が、第1時刻、第2時刻、経過時間D1に加えて、前回の第2時刻と今回の第1時刻の間の継続時間D2に基づいてコンテンツを決定する場合の例を示している。携帯電話機100において、アプリ起動指示受付部150がアプリケーションプログラムの起動指示を受け付け(S3)、コンテンツ提供サーバ200においてアプリケーションプログラムが実行される(S35)。コンテンツ提供サーバ200が必要に応じて入力情報を受信した後(S37)、携帯電話機100において、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付け、時刻送信部166がコンテンツ提供サーバ200に送信する(S13)。
第1時刻受信部222により第1時刻T1が受信されると(S39)、時間算出部225が前回第2時刻T2'に基づいて、継続時間D2を算出する。そして決定部232が対応テーブル240d(図13(d))にアクセスし、継続時間D2に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(S43)。あるいは、決定部232は、第1時刻または前回第2時刻に基づいて、コンテンツを決定することもできる。これらを組み合わせてもよい。ここでは、携帯電話機100では、前回の第2時刻からの継続時間D2に応じた診断結果を示すファイルと、今回の第1時刻に基づいて決定された画像ファイルとが、ブラウザ部160のコンテンツ出力部168からLCD118に対して表示指示された場合を示している。
例として、継続時間D2が7日には、「久しぶりのデート、二人でのんびり公園を散歩するのがラッキー」という占い結果を含むコンテンツを対応付けることができる。また、継続時間D2が1日には、「わがままになりがち、気をつけよう」という占い結果を含むコンテンツを対応付けることができる。
さらに、経過時間D1が経過した後、携帯電話機100においてユーザが操作キー114を操作し、操作受付部116を介して第2時刻受付部164が第2操作を受け付け、時刻送信部166がコンテンツ提供サーバ200に送信する(S19)。
第2時刻受信部224により第2時刻T2が受信されると(S45)、第2時刻に基づいて、図24(a)と同様の処理により、対応するコンテンツを表示することができる。
図24(c)は、決定部232が、時間記録部226に記録されている過去の時刻情報も条件として、コンテンツを決定する場合の例を示している。コンテンツ提供サーバ200において、アプリケーションプログラムが起動された後(S35)、必要に応じて入力情報を受信した後(S37)、携帯電話機100において、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付け、時刻送信部166がコンテンツ提供サーバ200に送信する(S13)。第1時刻受信部222により第1時刻T1が受信されると(S39)、時間算出部225が前回第2時刻T2'に基づいて、継続時間D2を算出する。
たとえば、対応テーブルは、今回第1時刻T1を基準として、さらに前々回の第1時刻T1"、前々回第2時刻T2"、前々回経過時間D1"、前回第1時刻T1'、前回継続時間D2'、前回第2時刻T2'、前回経過時間D1'、および今回継続時間D2などの過去の時刻情報の中から少なくとも一つ、または組み合わせて条件として、コンテンツを対応付けることができる。
また、対応テーブルは今回第1時刻T1および過去の第2時刻(たとえば前々回第2時刻T2")を条件としてコンテンツを対応付けることができる。これにより、現時点から過去に遡った時点を基軸として、過去の情報を条件として未来の占いを行うことが可能となる。すなわち、たとえば、前々回第2時刻T2"が2ヶ月の場合、「もう少しマメに会わないと、恋人にふられてしまうかも、要注意!」という占い結果を含むコンテンツを対応付けることができる。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1によれば、ユーザが携帯する携帯電話機100において、2回の操作キーの操作の組み合わせに応じて、コンテンツを決定し、実行することができるので、ユーザのキー操作に応じて指定される任意の長さの空き時間などを利用したコンテンツの提供が可能となる。この発明では、コンテンツを実行するアプリケーションプログラムはコンテンツ提供サーバ200にて実行されるので、携帯電話機100側のアプリケーション実行時の負荷が低減する。また、ユーザのそのときのキー操作に応じてコンテンツの実行条件を決定するので、偶然性の要素が加わり、コンテンツのアミューズメント性が向上するとともに、サービスの利用をユーザに繰り返し行わせる常習性も向上し、ユーザのコンテンツサービスの利用率を向上させることができる。
(第二の実施の形態)
図25は、本発明の他の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステム1における「たばこ占い」コンテンツの例を説明するための図である。本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、上記実施の形態のコンテンツ提供サービスシステム1と同様な構成を有する。以下、上記実施形態で使用した図2乃至図5、図9、および図17も用いて説明する。本実施形態は、上記実施の形態とは、携帯電話機100で実行されるコンテンツが「たばこ占い」である点が相違する。
本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1におけるたばこ占いコンテンツ実行時の携帯電話機100の動作について以下に説明する。図26は、本実施形態のたばこ占いコンテンツ実行時の携帯電話機100の動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のたばこ占いコンテンツとは、利用者400が喫煙する時間を計測し、計測された喫煙時間に基づいて占いを行い、診断結果を利用者400に提示するものである。利用者400は、一方の手にたばこ、他方の手に携帯電話機100を持ち、喫煙中に携帯電話機100上に提供される動画などのコンテンツを視聴することができる。さらには、喫煙後に、利用者400に喫煙時間に基づく占い結果を提供することができ、喫煙行為時の至福のひとときに、より一層の楽しみを演出することができる。
携帯電話機100は、所定のURLにアクセスし、予めコンテンツ提供サーバ200との認証を必要に応じて終えて、接続を確立しているものとする。図17に示すように、まず携帯電話機100において占いメニューのコンテンツリスト画面310がLCD118に表示される(ステップS201)。利用者400がメニューからたばこ占いを選択する操作を行うと(ステップS101)、携帯電話機100のアプリ起動指示受付部150が選択を受け付け、アプリ起動要求送信部152がたばこ占いコンテンツ起動指示をコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS203)。コンテンツ提供サーバ200では、アプリ起動指示受信部212がたばこ占いコンテンツ起動指示を受信し(ステップS301)、アプリ実行部220がアプリケーション情報テーブル242(図9(a))に基づき、「たばこ占い」コンテンツ(ファイル名「tabacco.class」)を格納場所「server01:\java01\uranai」から読み出し、起動する(ステップS303)。
コンテンツ提供サーバ200でアプリケーションプログラムが実行されている間、携帯電話機100では、ブラウザ部160上で、あたかも自機内でアプリケーションプログラムを実行しているかのようにブラウズすることができる(ステップS204)。すなわち、コンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220がアプリケーションプログラムを実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100のLCD118上に画像を表示させることができる。また、コンテンツ提供サーバ200の操作キー114を利用者が操作したとき、操作受付部116が受け付けた操作を端末インタフェース部214を介して受け付けることができる。ここでは、図25に示すように、携帯電話機100のLCD118には、たばこ占い開始画面410が表示される。
つづいて、利用者400がたばこに火を付け(ステップS103)、たばこ占い開始画面410の開始キー412を操作キー114を操作して押下する(ステップS105)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付ける(ステップS205)。第1時刻受付部162は、計時部112から現在時刻を取得し、第1時刻を決定する。時刻送信部166がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に第1時刻を送信する(ステップS207)。コンテンツ提供サーバ200において、第1時刻受信部222が第1時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS305)。
そして、決定部232が対応テーブル240aを参照し、第1時刻に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS307)。さらに、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出す。そして、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(ステップS309)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS211)。
コンテンツは、たとえば、企業のイメージ広告の動画像などであり、利用者400は喫煙中に携帯電話機100のLCD118を注視し、たばこ占い終了受付画面420のコンテンツ表示部422に表示される動画像を視聴することができる(ステップS107)。このとき、動画像の再生と同時に、LEDの点灯点滅制御や音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことができる。
そして、喫煙終了時(ステップS109)、利用者400はたばこ占い終了受付画面420の終了キー424を操作キー114を操作して押下する(ステップS111)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して第2時刻受付部164が第2操作を受け付ける(ステップS213)。第2時刻受付部164は、計時部112から現在時刻を取得し、第2時刻を決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS215)。コンテンツ提供サーバ200において、第2時刻受信部224が第2時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS311)。
そして、時間算出部225が、第1時刻および第2時刻から経過時間を算出し、時間記録部226に記録する(ステップS313)。そして、決定部232が対応テーブル240cを参照し、経過時間に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS315)。さらに、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出す。そして、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(ステップS317)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS221)。
携帯電話機100のLCD118には、図25のたばこ占い結果画面430が表示され、利用者400はたばこ占い結果を視聴することができる(ステップS113)。たばこ占い結果画面430は、1日に吸ったたばこの本数を示す本数表示部432、経過時間を示す経過時間表示部434、経過時間に基づく診断結果を示す診断結果表示部436、および動画表示部438を含むことができる。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1における「たばこ占い」コンテンツによれば、たばこを吸っている手の他方の手に携帯電話機100を持ち、喫煙開始をトリガとして、3〜5分の喫煙時間に利用者にモバイルコンテンツを提供するとともに、喫煙終了をトリガとして、利用者に喫煙時間に基づく売らない結果を提供することができる。喫煙行為時の至福のひとときに、より一層の楽しみを演出することができる。
(第三の実施の形態)
図27は、本発明の他の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステム1における「タロット占い」コンテンツを実現する携帯電話機100およびコンテンツ提供サーバ200の部分構成を示す機能ブロック図である。本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、上記実施の形態のコンテンツ提供サービスシステム1とは、第1時刻および第2時刻の2つの時刻だけでなく、複数の時刻並びに複数の時刻間の経過時間に基づいて、実行するコンテンツを複数、時系列的に決定して実行する点で相違する。
本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、携帯端末(携帯電話機100)と、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部10と、携帯端末とネットワーク20を介して接続され、携帯端末からの要求に応じてコンテンツ記憶部10に記憶されているコンテンツを実行し、コンテンツを操作可能に携帯端末に提供するコンテンツ提供サーバ200と、を備える。携帯端末(携帯電話機100)は、実行するコンテンツの指示を受け付ける指示受付部(アプリ起動指示受付部150)と、指示を受け付けた時、コンテンツ提供サーバ200にネットワーク20を介して接続する接続部(インタフェース部156)と、コンテンツ提供サーバ200に対して指示を送信する指示送信部(アプリ起動要求送信部152)と、コンテンツ提供サーバ200からの応答に従って、コンテンツ提供サーバ200上で実行中のコンテンツを操作可能にブラウズするブラウザ部160と、ブラウザ部160上で、コンテンツ提供サーバ200上で実行するコンテンツを決定する条件となる時刻を指定するために所定の操作キー114(図4)の操作を受け付け時刻とする時刻受付部500と、時刻をコンテンツ提供サーバ200に送信する時刻送信部166と、を含む。
また、コンテンツ提供サーバ200は、携帯端末(携帯電話機100)からの要求に応じてネットワーク20を介して携帯端末との接続を確立する接続確立部204と、携帯端末からの指示を受信する指示受信部(アプリ起動指示受信部212)と、指示に従って、コンテンツを実行する実行部(アプリ実行部220)と、実行部がコンテンツを実行した結果を、携帯端末からの操作可能に携帯端末に提供する提供部(端末インタフェース部214)と、携帯端末から時刻を受信する時刻受信部502と、時刻に基づいて、実行するコンテンツを決定する決定部232(図3)と、を含み、コンテンツ提供サーバ200の決定部が決定したコンテンツを、実行部(コンテンツ実行部236)はコンテンツ記憶部10から読み出して実行し、提供部がその結果を携帯端末にブラウズ可能に提供する。携帯端末(携帯電話機100)の時刻受付部500は、操作キーの操作を複数回、受け付けて複数の時刻として受け付け、コンテンツ提供サーバ200の決定部232(図3)は、複数の時刻に基づいて、実行コンテンツを決定する。
具体的には、図27(a)に示すように、携帯電話機100は、上記実施形態のブラウザ部160の第1時刻受付部162および第2時刻受付部164に替えて、時刻受付部500を有する。時刻受付部500は、実行コンテンツを決定する条件となる第N時刻(Nは1以上の自然数)を指定するための所定の操作キー114の操作を受け付けた時点の時刻を計時部112から取得し、第N時刻として受け付ける。時刻受付部500が受け付けた第N時刻は時刻送信部166によりインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信される。
また、図27(b)に示すように、コンテンツ提供サーバ200は、上記実施形態のアプリ実行部220の第1時刻受信部222および第2時刻受信部224に替えて時刻受信部502と、時間記録部226に替えて時間記憶部504と、を有する。時刻受信部502は、携帯電話機100から送信された第N時刻(Nは1以上の自然数)を端末インタフェース部214を介して受信し、時間記録部504に記憶する。本実施形態のタロット占いコンテンツでは、タロットカードのシャッフル操作受付時が第1時刻となり、その後、3枚のタロットカードの中から順次好きなカードの選択操作を受け付ける度に、第2時刻、第3時刻、第4時刻となる。シャッフル操作を行った第1時刻から、続く第2、第3、第4時刻のそれぞれの間の第1、第2、第3経過時間に応じて、本実施形態の占い結果は動的に変化し、決定される。
図28は、本実施形態の時間記録部504の構造の一例を示す図である。時間記録部504は、時刻受信部502で受信した第N時刻を記憶する。また、上記実施形態と同様の時間算出部225によって、第n時刻と第(n+1)時刻(nは1〜(N−1)の自然数)の間の第n経過時間、並びに、前回第N時刻から今回の第1時刻までの間の経過時間を引継時間として算出され、時間記録部504にそれぞれ記憶される。
このように構成された本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1におけるタロット占いコンテンツ実行時の動作の一例について以下に説明する。図29および図30は、本実施形態の携帯電話機100におけるタロット占いコンテンツ実行時の動作の一例を示すフローチャートである。以下、上記実施形態の説明で用いた図2乃至図5、図9および図17も用いて説明する。
本実施形態のタロット占いコンテンツとは、タロットカードをシャッフルした後、3枚のカードを用いて恋愛運、金運、および健康運を占い、その結果を表示するものである。携帯電話機100は、所定のURLにアクセスし、予めコンテンツ提供サーバ200との認証を必要に応じて終えて、接続を確立しているものとする。
図17に示すように、まず携帯電話機100において占いメニューのコンテンツリスト画面310がLCD118に表示される(ステップS501)。利用者400がメニューからタロット占いを選択する操作を行うと(ステップS401)、携帯電話機100のアプリ起動指示受付部150が選択を受け付け、アプリ起動要求送信部152がタロット占いコンテンツ起動指示をコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS503)。コンテンツ提供サーバ200では、アプリ起動指示受信部212がタロット占いコンテンツ起動指示を受信し(ステップS601)、アプリ実行部220がアプリケーション情報テーブル242(図9(a))に基づき、「タロット占い」コンテンツ(不図示)を格納場所から読み出し、起動する(ステップS603)。
コンテンツ提供サーバ200でアプリケーションプログラムが実行されている間、携帯電話機100では、ブラウザ部160上で、あたかも自機内でアプリケーションプログラムを実行しているかのようにブラウズすることができる(ステップS504)。すなわち、コンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220がアプリケーションプログラムを実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100のLCD118上に画像を表示させることができる。また、コンテンツ提供サーバ200の操作キー114を利用者が操作したとき、操作受付部116が受け付けた操作を端末インタフェース部214を介して受け付けることができる。
ここでは、図31に示すように、携帯電話機100のLCD118には、タロット占い画面510が表示される。タロット占い画面510には、タロットカードをシャッフルするシャッフルボタン512が設けられるとともに、恋愛運、金運、健康運を占うための3枚のカード、恋愛運カード514、金運カード516、健康運カード518がそれぞれ裏返しに表示されている。
図29に戻り、利用者400が携帯電話機100の操作キー114を操作してタロット占い画面510のシャッフルボタン512を押下する(ステップS403)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して時刻受付部500(図27(a))が第1操作を受け付ける(ステップS505)。時刻受付部500は、計時部112から現在時刻を取得し、第1時刻を決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS507)。コンテンツ提供サーバ200において、時刻受信部502(図27(b))が第1時刻を受信し、時間記録部504に記録する(ステップS605)。
そして、決定部232が対応テーブル240aを参照し、第1時刻に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS607)。そして、コンテンツ実行部236が、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出す。そして、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(ステップS609)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS511)。
本実施形態において、ステップS511でコンテンツが出力されると、携帯電話機100のLCD118にカード選択画面520(図31)が表示される。カード選択画面520は、コンテンツ表示部522が設けられている。コンテンツ表示部522に表示されるコンテンツとは、たとえば、企業のイメージ広告の動画像とすることができる。利用者400は、シャッフルが終了するのを待ちながらコンテンツ表示部522に表示される動画像などのコンテンツを視聴することができる(ステップS405)。このとき、動画像の再生と同時に、LEDの点灯点滅制御や音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことができる。
シャッフルが終了すると、各カードがブリンク表示(恋愛運カード選択待ちブリンク表示524、金運カード選択待ちブリンク表示526、健康運カード選択待ちブリンク表示528)され、選択待ち状態となる。
つづいて、利用者400は恋愛運カードを1枚目のカードとして選択し、カード選択画面520の恋愛運カード選択待ちブリンク表示524を、操作キー114を操作して押下する(ステップS407)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して時刻受付部500が第2操作を受け付ける(ステップS513)。時刻受付部500は、計時部112から現在時刻を取得し、第2時刻を決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS515)。コンテンツ提供サーバ200において、時刻受信部502が第2時刻を受信し、時間記録部504に記録する(ステップS611)。
そして、時間算出部225が、第1時刻および第2時刻から第1経過時間を算出し、時間記録部504に記録する(ステップS613)。そして、決定部232が対応テーブル240cを参照し、第1経過時間に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS615)。そして、コンテンツ実行部236が、決定部232から受け渡されたコンテンツIDに対応するコンテンツについて、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出し、コンテンツを実行する(ステップS617)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS521)。
携帯電話機100のLCD118には、図31の恋愛運結果表示画面530が表示され、利用者400はタロット占いの恋愛運の結果を視聴することができる(ステップS409)。恋愛運結果表示画面530は、結果恋愛運カード532と、恋愛運結果説明534と、を含むことができる。占い済み恋愛運カード536は表側が表示され、金運カード選択待ちブリンク表示526および健康運カード選択待ちブリンク表示528は裏側のままブリンク表示する。
つづいて、利用者400は金運カードを2枚目のカードとして選択し、恋愛運結果表示画面530の金運カード選択待ちブリンク表示526を、操作キー114を操作して押下する(ステップS411)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して時刻受付部500が第3操作を受け付ける(ステップS523)。時刻受付部500は、計時部112から現在時刻を取得し、第3時刻を決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS525)。コンテンツ提供サーバ200において、時刻受信部502が第3時刻を受信し、時間記録部504に記憶する(ステップS619)。
そして、時間算出部225が、第2時刻および第3時刻から第2経過時間を算出し、時間記録部504に記録する(ステップS621)。そして、決定部232が対応テーブル240cを参照し、第2経過時間に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS623)。さらに、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出す。
図30に進み、コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(ステップS625)。コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS531)。
携帯電話機100のLCD118には、図31の金運結果表示画面540が表示され、利用者400はタロット占いの金運の結果を視聴することができる(ステップS413)。金運結果表示画面540は、結果金運カード542と、金運結果説明544と、を含むことができる。占い済み金運カード546は表側が表示され、健康運カード選択待ちブリンク表示528のみが裏側のままブリンク表示する。
つづいて、利用者400は健康運カードを3枚目のカードとして選択し、金運結果表示画面540の健康運カード選択待ちブリンク表示528を、操作キー114を操作して押下する(ステップS415)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して時刻受付部500が第4操作を受け付ける(ステップS533)。時刻受付部500は、計時部112から現在時刻を取得し、第4時刻を決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS535)。コンテンツ提供サーバ200において、時刻受信部502が第4時刻を受信し、時間記録部504に記憶する(ステップS627)。
そして、時間算出部225が第3時刻および第4時刻から第3経過時間を算出し、時間記録部504に記録する(ステップS629)。そして、決定部232が対応テーブル240cを参照し、第3経過時間に対応するコンテンツIDを取得する(ステップS631)。さらに、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出す。コンテンツ実行部236がコンテンツを実行する(ステップS633)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS541)。
携帯電話機100のLCD118には、図31の健康運結果表示画面550が表示され、利用者400はタロット占いの健康運の結果を視聴することができる(ステップS417)。健康運結果表示画面550は、結果健康運カード552と、健康運結果説明554と、を含むことができる。占い済み健康運カード556は表側が表示される。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1における「タロット占い」コンテンツによれば、複数のキー操作をトリガとしたモバイルコンテンツ提供を実現することができる。
(第四の実施の形態)
図32は、本発明の他の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステム1のコンテンツ提供サーバ200の部分構成を示す機能ブロック図である。本実施形態では、「1〜36ルーレット占い」コンテンツの例として説明する。本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、上記実施の形態とは、決定部が第2操作受付時に、動的な演出をもって、抽選テーブルを用いてコンテンツを決定し、提示する点で相違する。本実施形態において、動的な演出とは、第1操作受付後、第2操作受付までの間に、ルーレット盤を回転させ、第2操作受付時に玉をルーレット盤に落下させる動画像を提示することである。
本実施形態のコンテンツ提供サーバ200は、上記実施形態の構成に加えて、コンテンツをランダムに抽選決定するための乱数抽選テーブル(乱数抽選テーブル記憶部612)を含み、決定部610は、操作キーの操作をトリガとして、乱数抽選テーブルにアクセスし、ランダムに抽選決定されたコンテンツを実行コンテンツとして決定する。
具体的には、コンテンツ提供サーバ200は、図3のコンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220の決定部232およびコンテンツ実行部236に替えて、決定部610およびコンテンツ実行部620を備える。さらに、アプリ実行部220は、ベット受信部602と、ベット記憶部604と、乱数抽選テーブル記憶部(以後「抽選テーブル」と示す)612と、ポイント加算部616と、ポイント記憶部618と、を含む。また、コンテンツ実行部620は、ルーレット制御部622および結果提示部624を含む。
ベット受信部602は、携帯電話機100において利用者が操作キー114を操作して入力した、ルーレットのベットを端末インタフェース部214を介して受信する。なお、携帯電話機100では、操作キー114を操作して入力されたルーレットのベットを操作受付部116が受け付け、情報送信部170がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送出する。
ベット記憶部604は、ベット受信部602が受信したベットを記憶する。本実施形態において、利用者が3種類の賭けを行うことができるものとする。すなわち、シングルナンバーベット(1〜36の何れかの中から1個の数字を賭ける。)、レンジベット(横2列の6個の数字の組、1〜6、7〜12、13〜18、19〜24、25〜30、31〜36の何れかに賭ける。ここでは、1〜6レンジと呼ぶものとする。)、赤黒ベット(赤または黒のどちらかに賭ける。)である。
本実施形態において、第1操作時に実行されるコンテンツは、ルーレットが回転する動画像であり、第1時刻によって携帯電話機100のLCD118に表示されるルーレットの回転数が変化するものとする。すなわち、本実施形態において、対応テーブル記憶部240は、第1時刻毎にルーレットの回転数が対応付けて定義される回転数テーブル(不図示)を含む。さらに、対応テーブル記憶部240は、経過時間または第2時刻に「著名占い師による只今の運勢」のコンテンツIDを対応付けた対応テーブルと、経過時間または第2時刻に「只今の運勢」のコンテンツIDを対応付けた対応テーブルと、を含むことができる。
決定部610は、第1時刻受信部222で第1時刻を受信した時、回転数テーブルを参照し、時間記録部226に記録された第1時刻に対応する回転数を取得し、コンテンツ実行部620に指示する。
また、決定部610は、第2時刻受信部224で第2時刻を受信した時、図33の抽選テーブル612を参照し、時間記録部226に記憶された経過時間に対応する抽選数値を取得する。図33に示すように、抽選テーブル612は、経過時間毎(たとえば、2秒単位)に、1〜36のルーレットの数値の抽選結果が記憶されている。経過時間によってルーレットの数値が抽選されて決定されるものとする。
決定部610は、得られた抽選数値と、利用者が賭けていた数値をベット記憶部604から読み出して比較し、当選または落選の判定を行う。本実施形態において、賭け方の種類毎に当選時の処理が異なるものとする。たとえば、シングルナンバーベットの場合、当選するとプレミアムとして利用者にポイントが付与され、加算される。すなわち、決定部610は、シングルナンバーベットが当選と判定したとき、ポイント加算部616に通知する。ポイント加算部616は、決定部610からの通知に従って、所定のポイントを加算し、ポイント記憶部618に記憶する。加算され累積されたポイントは、そのポイント数に応じて、利用者に所定の特典が与えられたり、所定の商品やサービスと交換したりすることができるものとする。
また、レンジベットの場合、当選すると「著名占い師による只今の運勢」のコンテンツを利用者は視聴することができる。すなわち、決定部610は、レンジベットが当選と判定したとき、予め対応テーブル記憶部240に記憶されている対応テーブルから経過時間または第2時刻に対応付けられている「著名占い師による只今の運勢」のコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部620に指示する。
さらに、赤黒ベットの場合、当選すると通常の「只今の運勢」のコンテンツを利用者は視聴することができる。すなわち、決定部610は、赤黒ベットが当選と判定したとき、予め対応テーブル記憶部240に記憶されている対応テーブルから経過時間または第2時刻に対応付けられている「只今の運勢」のコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部620に指示する。
コンテンツ実行部620のルーレット制御部622は、決定部610からの指示に従って、LCD118に表示されるルーレットの回転動画像の制御を行う。ルーレット制御部622は、第1時刻受信部222が第1時刻を受信した時、決定部610で決定されたルーレットの回転数に従って、携帯電話機100のLCD118に表示させるルーレットの回転を開始させる。さらに、ルーレット制御部622は、第2時刻受信部224が第2時刻を受信した時、決定部610で決定された抽選数値に対応する数値の位置に、ルーレットの玉を落下させて配置する動画像を携帯電話機100のLCD118に表示させる。
なお、携帯電話機100において、動画像の再生と同時に、LEDの点灯点滅制御、効果音、音楽や音声などの音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことができる。
結果提示部624は、第2時刻受信部224が第2時刻を受信した時、決定部610で決定されたコンテンツIDに対応するコンテンツを提示する。すなわち、決定部610からの指示に従って、「著名占い師による只今の運勢」または「只今の運勢」を提示する。あるいは、すべてのベットで落選した場合、落選結果を提示するとともに、利用者にリプレイを促すメッセージを携帯電話機100のLCD118に提示する。
このように構成された本実施形態の携帯電話機100における1〜36ルーレット占いコンテンツ実行時の動作の一例について以下に説明する。図34および図35は、本実施形態の携帯電話機100における1〜36ルーレット占いコンテンツ実行時の動作の一例を示すフローチャートである。以下、上記実施形態で説明に用いた図2乃至図5、図9および図17も用いて説明する。
携帯電話機100は、所定のURLにアクセスし、予めコンテンツ提供サーバ200との認証を必要に応じて終えて、接続を確立しているものとする。図17に示すように、まず携帯電話機100において占いメニューのコンテンツリスト画面310がLCD118に表示される(ステップS801)。利用者400がメニューからルーレット占いを選択する操作を行うと(ステップS701)、携帯電話機100のアプリ起動指示受付部150が選択を受け付け、アプリ起動要求送信部152がルーレット占いコンテンツ起動指示をコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS803)。コンテンツ提供サーバ200では、アプリ起動指示受信部212がルーレット占いコンテンツ起動指示を受信し(ステップS901)、アプリ実行部220がアプリケーション情報テーブル242(図9(a))に基づき、「ルーレット占い」コンテンツ(ファイル名「roulette.class」)を格納場所「http://www.xxx.co.jp/contents」から読み出し、起動する(ステップS903)。
コンテンツ提供サーバ200でアプリケーションプログラムが実行されている間、携帯電話機100では、ブラウザ部160上で、あたかも自機内でアプリケーションプログラムを実行しているかのようにブラウズすることができる(ステップS804)。すなわち、コンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220がアプリケーションプログラムを実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100のLCD118上に画像を表示させることができる。また、コンテンツ提供サーバ200の操作キー114を利用者が操作したとき、操作受付部116が受け付けた操作を端末インタフェース部214を介して受け付けることができる。
ここでは、図36に示すように、携帯電話機100のLCD118には、ルーレット占い画面630が表示される。ルーレット占い画面630は、3通りのベット欄、シングルベット欄631、レンジベット欄632、および赤黒ベット欄633と、スタートボタン635と、ベットクリアボタン636と、が含まれる。シングルベット欄631、レンジベット欄632、赤黒ベット欄633に利用者が操作キー114を操作して数値または文字を入力すると(ステップS703)、操作受付部116がベット情報を受け付け、情報送信部170に受け渡す(ステップS805)。情報送信部170がベット情報をコンテンツ提供サーバ200にインタフェース部156を介して送信する。コンテンツ提供サーバ200において、携帯電話機100から送信されたベット情報がインタフェース部202を介して端末インタフェース部214に受信され、ベット受信部602に受け渡される。ベット受信部602は、受信した各ベットをベット記憶部604に記憶する(ステップS905)。
図36において、ベットクリアボタン636は、ベット欄で入力されたベットをクリアするためのボタンである。利用者が携帯電話機100の操作キー114を操作してベットクリアボタン636を押下すると、コンテンツ提供サーバ200に通知され、端末インタフェース部214を介してベット受信部602が受信する。ベット受信部602は、シングルベット欄631、レンジベット欄632、および赤黒ベット欄633に入力され、ベット記憶部604に記憶されていた各ベットを全てクリアする。
スタートボタン635は、ルーレットゲームの開始の指示を受け付けるボタンである。利用者400が携帯電話機100の操作キー114を操作してスタートボタン635を押下する(ステップS705)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付ける(ステップS807)。第1時刻受付部162は、計時部112から現在時刻を取得し、第1時刻を決定する。時刻送信部166がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に第1時刻を送信する(ステップS809)。コンテンツ提供サーバ200において、第1時刻受信部222が第1時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS907)。
そして、決定部610が回転数テーブルを参照し、第1時刻に対応するルーレットの回転数を取得する。これによりコンテンツが決定することとなる(ステップS909)。コンテンツ実行部620は、決定部610が決定したルーレットの回転数に基づいて、ルーレットが回転する動画像を含むコンテンツを実行する(ステップS911)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS813)。
本実施形態において、ステップS813でコンテンツが出力されると、携帯電話機100の表示制御部122がLCD118に図36のルーレット回転画面640を表示し、ルーレット盤642がステップS909で決定された回転数で回転する(ステップS707)。ルーレット回転画面640は、利用者400が賭けたベットを提示するベット情報644と、ルーレットの回転を停止させるためのストップボタン646と、を含む。
そして、利用者400が携帯電話機100の操作キー114を操作してルーレット回転画面640のストップボタン646を押下する(ステップS709)。携帯電話機100では、操作受付部116を介して第2時刻受付部164が第2操作を受け付ける(ステップS815)。第2時刻受付部164は、計時部112から現在時刻を取得し、第2時刻として決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS817)。コンテンツ提供サーバ200において、第2時刻受信部224が第2時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS913)。
つづいて、時間算出部225が経過時間を算出し、時間記録部226に記憶する(ステップS915)。そして、決定部610は、図33の抽選テーブル612を参照し、時間記録部226に記録された経過時間に対応する当選数値を取得する(ステップS917)。ここでは、たとえば、数値「5」を取得したものとする。決定部610は、これらの結果をコンテンツ実行部620に通知する。
そして、コンテンツ実行部620のルーレット制御部622は、決定部610からの指示に従って、コンテンツを実行する(ステップS919)。コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS823)。
携帯電話機100のLCD118に表示されるルーレット占い結果画面650では、ルーレット盤652の回転が停止して表示され、ルーレット盤652上に玉654を落下させ、上記抽選で得られた当選数値「5」の上に玉654が配置される(ステップS711)。また、ルーレット占い結果画面650には、勝敗結果表示部656が表示される(ステップS713)。また、当選したベットについては、さらに、占い選択ボタン658および占い選択ボタン659を設け、各ボタンを利用者400が選択操作することにより、占い結果をLCD118に提示させることができる。
つづいて、図35に進み、決定部610は、ベット毎に、この当選数値「5」と、予め利用者400が賭けていた数値をベット記憶部604から読み出して比較し、当選または落選の判定を行う。
はじめに、シングルナンバーベットが当選か否かを判定する(ステップS925)。シングルナンバーベット「3」は落選なので(ステップS925のNO)、ステップS929に進む。シングルナンバーベットが当選した場合(ステップS925のYES)、ポイント加算部616は所定のポイントを加算し、ポイント記憶部618に記憶する(ステップS927)。
つづいて、レンジベットが当選か否かを判定する(ステップS929)。レンジベット「1:1〜6」は当選なので(ステップS929のYES)、ステップS931に進む。落選の場合(ステップS929のNO)、ステップS935に進む。
携帯電話機100において、ルーレット占い結果画面650が表示されている状態で、利用者400が操作キー114を操作して、占い選択ボタン658を押下したとき(ステップS715)、操作受付部116が受け付ける(ステップS825)。情報送信部170がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に選択指示を送信する。コンテンツ提供サーバ200において、インタフェース部202を介して端末インタフェース部214が選択指示を受信する(ステップS931)。選択指示に呼応して、決定部610は、対応テーブル記憶部240を参照して、当選したレンジベットについて、経過時間に対応付けられた「著名占い師による只今の運勢」コンテンツのコンテンツIDを取得する。
そして、コンテンツ実行部620の結果提示部624が、コンテンツ情報テーブル230からコンテンツIDに対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツをコンテンツ記憶部10から読み出し、実行する(ステップS933)。コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS827)。利用者400は、「著名占い師による只今の運勢」のコンテンツを視聴することができる(ステップS717)。
つづいて、赤黒ベットが当選か否かを判定する(ステップS935)。赤黒ベット「赤」は当選なので(ステップS935のYES)、ステップS937に進む。落選の場合(ステップS935のNO)、ステップS941に進む。
携帯電話機100において、ルーレット占い結果画面650が表示されている状態で、利用者400が操作キー114を操作して、占い選択ボタン659を押下したとき(ステップS719)、操作受付部116が受け付ける(ステップS829)。情報送信部170がインタフェース部156を介して選択指示を送信する。コンテンツ提供サーバ200において、インタフェース部202を介して端末インタフェース部214が選択指示を受信する(ステップS937)。選択指示に呼応して、決定部610は、対応テーブル記憶部240を参照して、当選した赤黒ベットについて、経過時間に対応付けられた「只今の運勢」コンテンツのコンテンツIDを取得する。
そして、コンテンツ実行部620の結果提示部624が、コンテンツ情報テーブル230からコンテンツIDに対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツをコンテンツ記憶部10から読み出し、実行する(ステップS939)。コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS831)。利用者400は、「只今の運勢」のコンテンツを視聴することができる(ステップS721)。
つづいて、全てのベットで落選の場合(ステップS941のYES)、結果提示部624は、図36のルーレット占い結果画面660を携帯電話機100のLCD118に表示させるコンテンツを実行する。ルーレット占い結果画面660には、ルーレット盤662と、ルーレット制御部622上の当選数値「12」に配置された玉664と、勝敗結果表示部666と、リプレイボタン668と、終了ボタン669と、が表示される。リプレイボタン668は、ルーレットゲームをリプレイさせるための指示を受け付けるボタンである。
携帯電話機100において、利用者400が操作キー114を操作して、ルーレット占い結果画面660のリプレイボタン668を押下したとき(ステップS723)、操作受付部116がリプレイを受け付ける(ステップS833)。情報送信部170がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200にリプレイ指示を送信する。コンテンツ提供サーバ200において、インタフェース部202を介して端末インタフェース部214がリプレイ指示を受信する(ステップS943)。
そして、携帯電話機100は、図34のステップS805に戻る。また、利用者400は、図34のステップS703に戻り、コンテンツ提供サーバ200は、図34のステップS905に戻る。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1における「1〜36ルーレット占い」によれば、2回のボタン押下時に、ルーレットの回転および玉の落下という動的な演出をもって、コンテンツの抽選を行い、そして抽選されたコンテンツを提供することができる。また、抽選テーブル612を設けたことにより、各時刻および各時間に予め準備されている数のコンテンツをランダムに割り当てることができるので、コンテンツ総数が少なくても、利用者には多彩なコンテンツが提供されているように感じさせることができる。コンテンツ総数を少なく抑えることができるので、コンテンツ作成費のコストを削減することができる。
(第五の実施の形態)
図37は、本発明の他の実施の形態に係るコンテンツ提供サービスシステム1における「電光掲示」コンテンツの例を説明するための図である。本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1は、上記実施の形態のコンテンツ提供サービスシステム1と同様に、決定部が第2操作受け付け時に、動的な演出をもって、コンテンツを決定し、提示する。本実施形態において、動的な演出とは、第1操作受け付け後、第2操作受け付けまでの間に、電光掲示の光を回転移動させる動画像を音または振動を伴って提示することである。
電光掲示占いとは、携帯電話機100のLCD118上に表示された電光掲示盤の画像上で、利用者が所望の位置を賭けて光が回転移動した後、賭け位置に停止するか否かによって占い結果が変化するものである。電光掲示の回転開始指示が第1操作となり、回転停止指示が第2操作となる。
本実施形態のコンテンツ提供サーバ200は、上記実施形態の構成に加え、第1時刻または第2時刻に対応付けられたコンテンツの動作を制御するためのパラメータのパラメータテーブル(回転パラメータ712)と、パラメータに応じてコンテンツの動作を制御する制御部(回転制御部722および停止判定部724)と、を含み、決定部710は、第1時刻受信部222または第2時刻受信部224が第1時刻または第2時刻を受信したとき、パラメータテーブルを参照し、第1時刻または第2時刻に対応するパラメータを決定する。
具体的には、コンテンツ提供サーバ200は、図3のコンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220の決定部232およびコンテンツ実行部236に替えて、決定部710およびコンテンツ実行部720を備える。さらに、アプリ実行部220は、賭け位置受信部702と、賭け位置記憶部704と、回転パラメータ記憶部(図中、「回転パラメータ」と示す)712と、を含む。また、コンテンツ実行部720は、回転制御部722と、停止判定部724と、結果提示部726と、を含む。
賭け位置受信部702は、携帯電話機100において利用者が操作キー114を操作して指定した賭け位置を端末インタフェース部214を介して受信する。なお、携帯電話機100では、操作キー114を操作して指定された賭け位置を操作受付部116が受け付け、情報送信部170がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送出する。
賭け位置記憶部704は、賭け位置受信部702が受信した賭け位置を記憶する。回転パラメータ記憶部712は、図38に示すように、第1時刻(たとえば、5分毎)に対応付けられた回転数(rpm)が記憶される。ここで、正の数は右回り、負の数は左回りを意味する。
決定部710は、第1時刻受信部222で第1時刻を受信した時(携帯電話機100にて電光掲示回転開始指示を受け付けた時)、回転パラメータ記憶部712を参照し、時間記録部226に記録された第1時刻に対応する回転数を取得し、コンテンツ実行部720に指示する。
また、決定部710は、第2時刻受信部224で第2時刻を受信した時(携帯電話機100にて電光掲示回転停止指示を受け付けた時)、コンテンツ実行部720に電光掲示の回転移動を停止する指示を行う。さらに、決定部710は、電光掲示の回転移動が停止した位置と、予め利用者が賭けていた位置を賭け位置記憶部704から読み出して比較し、一致するか否かを判定する。
本実施形態において、対応テーブル記憶部240は、賭け位置が一致していた場合(以後、「当選」と呼ぶ)に使用する当選テーブルと、賭け位置が不一致だった場合(以後、「落選」と呼ぶ)に使用する落選テーブルとを含むことができる。各テーブルでは、第2時刻または経過時間にコンテンツIDが対応付けられている。
決定部710は、第2時刻受信部224が第2時刻を受信したとき、対応テーブル記憶部240を参照し、時間記録部226に記録された第2時刻または経過時間に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部720に通知する。
コンテンツ実行部720において、回転制御部722は、決定部710から通知された回転数の従って、携帯電話機100のLCD118に電光掲示が移動回転する動画像を表示させるコンテンツを実行する。停止判定部724は、決定部710からの指示に従って、携帯電話機100のLCD118上に表示されている電光掲示の移動回転を停止させるコンテンツを実行する。
結果提示部726は、決定部710の判定結果およびコンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部10から抽出し、提示する。たとえば、携帯電話機100のLCD118上に占い結果を表示するコンテンツを実行する。このとき、画像表示とともに、LEDの点灯点滅制御や音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことができる。
このように構成された本実施形態の携帯電話機100における電光掲示占いコンテンツ実行時の動作の一例について以下に説明する。図39は、本実施形態の携帯電話機100における電光掲示占いコンテンツ実行時の動作の一例を示すフローチャートである。以下、上記実施形態で説明に用いた図2乃至図5、図9および図17も用いて説明する。
携帯電話機100は、所定のURLにアクセスし、予めコンテンツ提供サーバ200との認証を必要に応じて終えて、接続を確立しているものとする。図17に示すように、まず携帯電話機100において占いメニューのコンテンツリスト画面310がLCD118に表示される(ステップS1101)。利用者400がメニューから電光掲示占い(不図示)を選択する操作を行うと(ステップS1001)、携帯電話機100のアプリ起動指示受付部150が選択を受け付け、アプリ起動要求送信部152が電光掲示占いコンテンツ起動指示をコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS1103)。コンテンツ提供サーバ200では、アプリ起動指示受信部212が電光掲示占いコンテンツ起動指示を受信し(ステップS1201)、アプリ実行部220がアプリケーション情報テーブル242(図9(a))に基づき、「電光掲示占い」コンテンツ(不図示)を格納場所から読み出し、起動する(ステップS1203)。
コンテンツ提供サーバ200でアプリケーションプログラムが実行されている間、携帯電話機100では、ブラウザ部160上で、あたかも自機内でアプリケーションプログラムを実行しているかのようにブラウズすることができる(ステップS1104)。すなわち、コンテンツ提供サーバ200のアプリ実行部220がアプリケーションプログラムを実行し、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100のLCD118上に画像を表示させることができる。また、コンテンツ提供サーバ200の操作キー114を利用者が操作したとき、操作受付部116が受け付けた操作を端末インタフェース部214を介して受け付けることができる。
ここでは、図40に示すように、携帯電話機100のLCD118には、電光掲示占い画面730が表示される。電光掲示占い画面730は、賭け位置入力欄732と、12個の電光掲示が円状に配置された電光掲示734と、スタートボタン736と、を含む。賭け位置入力欄732は、利用者が携帯電話機100の操作キー114を操作して賭け位置を1〜12の数値で入力するためのテキストボックスである。スタートボタン736は、利用者400が携帯電話機100の操作キー114を操作して電光掲示の回転移動開始の指示を行うためのものである。
図39に戻り、利用者400が携帯電話機100の操作キー114を操作して賭け位置入力欄732に賭け位置を入力すると(ステップS1003)、操作受付部116が賭け位置を受け付け、情報送信部170に受け渡す(ステップS1105)。情報送信部170が賭け位置をコンテンツ提供サーバ200にインタフェース部156を介して送信する。コンテンツ提供サーバ200において、携帯電話機100から送信された賭け位置がインタフェース部202を介して端末インタフェース部214に受信され、賭け位置受信部702に受け渡される。賭け位置受信部702は、受信した賭け位置を賭け位置記憶部704に記憶する(ステップS1204)。
そして、利用者400が操作キー114を操作してスタートボタン736を押下すると(ステップS1005)、携帯電話機100では、操作受付部116を介して第1時刻受付部162が第1操作を受け付ける(ステップS1107)。第1時刻受付部162は、計時部112から現在時刻を取得し、第1時刻を決定する。時刻送信部166がインタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に第1時刻を送信する(ステップS1109)。コンテンツ提供サーバ200において、第1時刻受信部222が第1時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS1205)。
そして、決定部710が回転パラメータ記憶部712を参照し、第1時刻に対応する電光掲示の回転数を取得する(ステップS1207)。表示制御部122がLCD118に図40の電光掲示動作画面740を表示し、さらに、コンテンツ実行部720の回転制御部722が電光掲示734上で点滅表示742された光が順次矢印744方向に回転するように表示させる(ステップS1209)。
回転制御結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から制御結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS1111)。
図38の回転パラメータ記憶部712に示すように、回転数が正の数の場合は右回りに回転移動し、負の数の場合は左回りに回転移動する。利用者400は、電光掲示が回転する動画像を視聴することができる(ステップS1007)。このとき、動画像の再生と同時に、LEDの点灯点滅制御や音声出力制御、あるいはバイブレータの振動制御などを行うこともできる。これにより、より臨場感のあるコンテンツの提供を行うことができる。
電光掲示動作画面740には、ストップボタン748が設けられ、利用者400が回転移動停止指示を行うためのものである。利用者400が操作キー114を操作してストップボタン748を押下したとき(ステップS1009)、携帯電話機100では操作受付部116を介して第2時刻受付部164が第2操作を受け付ける(ステップS1115)。そして、計時部112から現在時刻を取得し、第2時刻として決定する。時刻送信部166が、インタフェース部156を介してコンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS1117)。コンテンツ提供サーバ200において、第2時刻受信部224が第2時刻を受信し、時間記録部226に記録する(ステップS1211)。
そして、第2時刻受信部224で第2時刻を受信したとき決定部710は、コンテンツ実行部720に対して、電光掲示の停止を指示する。コンテンツ実行部720の停止判定部724は、決定部710からの指示に従って、回転移動表示させていた電光掲示の回転移動を停止させる(ステップS1213)。
そして、決定部710は、電光掲示の停止位置と、賭け位置記憶部704に記憶されていた賭け位置を比較し、当選および落選を判定する。当選していた場合は、対応テーブル記憶部240の当選テーブルを参照し、落選していた場合は、対応テーブル記憶部240の落選テーブルを参照し、第2時刻に対応するコンテンツIDを取得し、コンテンツ実行部720に通知する(ステップS1215)。
そして、コンテンツ実行部720の結果提示部726は、決定部710から受け取ったコンテンツIDに対応するコンテンツについて、コンテンツ情報テーブル230から対応するコンテンツの格納場所およびファイル名を取得し、コンテンツ記憶部10からコンテンツを読み出し、コンテンツを実行する(ステップS1217)。
コンテンツの実行結果は、端末インタフェース部214を介して携帯電話機100に提供される。携帯電話機100では、インタフェース部156を介してブラウザ部160のコンテンツ出力部168がコンテンツ提供サーバ200から実行結果を受信し、表示制御部122、音声出力制御部126、および振動制御部130を介して出力を行う(ステップS1123)。
携帯電話機100のLCD118には、図40の当選画面750または落選画面760が表示され、利用者400は占い結果を視聴することができる(ステップS1011)。
当選画面750は、結果コンテンツ表示部754と、電光掲示752と、リプレイボタン756とが表示される。結果コンテンツ表示部754には、当選したので、「大当たり!!きっと良いことがあるよ!」が表示される。一方、落選画面760は、結果コンテンツ表示部762と、リプレイボタン756と、を含む。結果は、電光掲示734上に賭け位置746と、点滅表示742で表示される。
リプレイボタン756は、再度、電光掲示占いを行う指示を受け付けるものである。利用者400が操作キー114を操作して、リプレイボタン756を押下すると、図39において、ステップS1103、ステップS1105、およびステップS1204に再び戻る。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1における「電光掲示占い」コンテンツによれば、2回のボタン押下時に、電光掲示が回転移動するという動的な演出をもって、コンテンツの抽選を行い、抽選されたコンテンツを提供することができる。
なお、本実施形態の上記説明において、電光掲示の回転方向および回転数制御についてのみ述べたが、この他に、たとえば、回転速度を可変にしたり、回転のみでなく所定の動作パターンで光を動作させたりすることも可能である。すなわち、第1時刻に回転速度の変化パターンを対応付けたテーブルや、第1時刻に光りの動作パターンを対応付けたテーブルを準備することができる。これにより、電光掲示の光の動きの速度変化と、その方向および方向複合型の組み合わせによって、その動的な演出をさらに盛り上げることが可能となる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
たとえば、上記実施形態において、携帯電話機100の第1時刻受付部162および第2時刻受付部164において、携帯電話機100内の計時部112により計時される時刻を用いて第1時刻および第2時刻を決定し、携帯電話機100からコンテンツ提供サーバ200に送信する構成としたが、これに限定されない。たとえば、携帯電話機100の第1時刻受付部162および第2時刻受付部164(または時刻受付部500)において、操作キー114の操作を受け付けたことを示す第1時刻信号および第2時刻信号としてコンテンツ提供サーバ200にそれぞれ送信し、コンテンツ提供サーバ200において第1時刻受信部222および第2時刻受信部224(または時刻受信部502)での各信号の受信をトリガとして計時部(不図示)から取得した時刻を第1時刻および第2時刻として取得し、時間記録部226(または時間記憶部504)に記録することもできる。
また、本実施形態のコンテンツ提供サービスシステム1において、コンテンツ提供サーバ200は、占い、運勢、診断の結果を数値的指標に換算する指標換算部を含むことができ、指標換算部が換算した数値的指標をコンテンツ表示部に表示させることができる。数値的指標とは、たとえば、占い、運勢、診断の結果をパーセンテージで示したり、マークなどの個数(たとえば、ハートマーク3個半分など)で示したりすることができる。図41に結果画面290の一例を示す。結果画面290は、運勢を、パーセンテージで示す数値292(120%)と、にこにこマーク294の個数(6個)によって示している。
この構成によれば、単純な数値やマークの個数などで運勢などを示すことができるので、たとえば、利用者自身が単純明快な結果を得ることができるので、前回と今回との結果の比較が容易である。また、他人との比較なども簡単にできるので、互いに結果を比較し合うなどのコミュニケーションを取り易く、仲間を効果的に増やしていく助けとなる。また、結果データをデータベース化する場合にも、数値表現であれば、データサイズも小さくすることができるので、取り扱いが容易であり、記憶容量の削減や通信速度の高速化が図れる。
また、上記実施形態に加え、決定部232は、第1時刻または第2時刻から所定の経過時間後の未来の時刻を基準として、対応テーブル記憶部240を参照し、対応するコンテンツを決定することもできる。あるいは、第1時刻または第2時刻から所定時間前の過去の時刻を基準として、対応テーブル記憶部240を参照し、対応するコンテンツを決定することもできる。
上記実施形態において、2回または3回のキー操作時間に応じてコンテンツを決定する構成としたが、これに限定されない。たとえば、複数回のキー操作の時間を組み合わせた条件としてコンテンツを決定することもできる。
また、上記実施形態において、利用者が第1操作を行った後、次の操作を行う時間的な余裕がなくなり、操作を一時待機させるポーズ機能を有することもできる。すなわち、第1時刻受信部222が第1時刻を受信した後、第2時刻受信部224が第2時刻を受信する前に、携帯電話機100の操作受付部116を介して受け付けた利用者のポーズ指示を端末インタフェース部214を介して受信するポーズ受信部と、操作の再開指示を受信する再開受信部と、ポーズ受信部がポーズ指示を受信したとき、一旦、コンテンツの実行を中止処理する中止処理部と、再開受信部が再開指示を受信したとき、中止していたコンテンツの実行を再開する再開処理部と、を備える。再開された後、第2時刻受信部224が第2時刻を受信することができる。