JP2007206301A - カラオケ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケ演奏に際して複数種類の映像を適宜表示し得るカラオケ装置を提供する。
【解決手段】画面30sに対する第1の角度範囲Aから視認可能な第1の映像を表示させると共に、第2の角度範囲Bから視認可能な第2の映像を表示させる映像表示装置30と、演奏曲の出力に際して第1演奏映像84を制御する第1表示制御手段80と、第2演奏映像90を制御する第2表示制御手段82と、それら第1演奏映像84、第2演奏映像90を、方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて映像表示装置30における第1の映像及び/又は第2の映像として選択的に表示させる映像表示制御装置35とを、有することから、演奏曲の出力に際して複数種類の演奏映像84、90を異なる視野角で表示させつつ、所定の機器に係る無線信号の方向に応じてその演奏映像84、90の表示を切り換えたり、一方又は両方の出力を停止させたりといった制御が可能とされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置に関し、特に、カラオケ演奏に際しての映像表示機能の改良に関する。
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して映像表示装置の画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
前記カラオケ装置による演奏曲の出力に際しては、通常、その演奏曲と予め対応付けられた背景映像情報が読み出され、その背景映像情報に基づいて再生される背景映像の前面側レイヤにその演奏曲の歌詞文字映像が合成されて演奏映像として表示される。斯かるカラオケ装置による映像表示に関して、前記映像表示装置の画面を複数の領域に分割し、各領域に異なる映像を表示させる技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケ付きテレビ受像機がそれである。この技術によれば、画面を左右2領域に分割して各領域に異なる映像を表示可能な映像表示装置と、演奏者の映像を撮影し得る撮像装置と、を備え、その撮像装置により撮影された映像を前記左右2領域の何れか一方に表示させると共に、他方の領域に演奏曲の歌詞文字映像を表示させることで、カラオケ演奏に際して演奏者の映像を前記映像表示装置の画面の一部に表示できる。
特開2002−91460号公報
ところで、前記カラオケ装置により出力される演奏曲には、予め複数の背景映像情報が対応付けられているものがある。例えば、テレビアニメの主題歌として使われている演奏曲では、そのテレビアニメのオープニング映像と、それとは異なる一般的な背景映像とが用意されており、それらが何れも上記演奏曲の背景映像として用いられ得るものとしてその演奏曲に対応付けられている。また、予め対応付けられている背景映像に代えて、成人向けの背景映像を出力させる機能を備えたカラオケ装置等もあり、何れも所定の演奏曲の出力に際して複数種類の演奏映像を選択的に出力させられるようになっている。そのように、所定の演奏曲の出力に際して複数種類の演奏映像を出力可能なカラオケ装置において、それら複数種類の演奏映像を同時に出力させることを考えた場合、前記従来の技術のように前記映像表示装置の画面を複数の領域に分割するものでは、各領域それぞれに表示される映像が必然的に小さくなってしまい、その映像に含まれる歌詞文字映像が読み難くなるという弊害があった。また、成人向けの映像を見せるべきでない子供等と共にカラオケ演奏を行っている場合には、その子供等に不適切な映像を見せてしまう可能性があった。すなわち、カラオケ演奏に際して複数種類の映像を適宜表示し得るカラオケ装置は、未だ開発されていないのが現状である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、カラオケ演奏に際して複数種類の映像を適宜表示し得るカラオケ装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、その演奏曲の出力と同期して所定の映像を表示させるカラオケ装置であって、画面に対する第1の角度範囲から視た場合に視認可能な第1の映像を表示させると共に、前記画面に対する第2の角度範囲から視た場合に視認可能な第2の映像を表示させる映像表示装置と、所定の機器からの無線信号に基づいてその機器が位置する方向を検知する方向検知装置とを、備え、前記演奏曲の出力に際してその演奏曲に関する演奏映像を制御する第1表示制御手段と、その第1表示制御手段による制御と同期して、その第1表示制御手段により制御される演奏映像とは異なる映像を制御する第2表示制御手段と、前記第1表示制御手段及び第2表示制御手段によりそれぞれ制御される映像を、前記方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置における前記第1の映像及び/又は第2の映像として選択的に表示させる映像表示制御手段とを、有することを特徴とするものである。
このようにすれば、画面に対する第1の角度範囲から視た場合に視認可能な第1の映像を表示させると共に、前記画面に対する第2の角度範囲から視た場合に視認可能な第2の映像を表示させる映像表示装置と、所定の機器からの無線信号に基づいてその機器が位置する方向を検知する方向検知装置とを、備え、前記演奏曲の出力に際してその演奏曲に関する演奏映像を制御する第1表示制御手段と、その第1表示制御手段による制御と同期して、その第1表示制御手段により制御される演奏映像とは異なる映像を制御する第2表示制御手段と、前記第1表示制御手段及び第2表示制御手段によりそれぞれ制御される映像を、前記方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置における前記第1の映像及び/又は第2の映像として選択的に表示させる映像表示制御手段とを、有することから、所定の演奏曲の出力に際して複数種類の演奏映像を前記第1の映像、第2の映像として表示させつつ、所定の機器に係る無線信号の方向に応じてその演奏映像の表示を切り換えたり、一方又は両方の演奏映像の出力を停止させたりといった制御が可能とされる。すなわち、カラオケ演奏に際して複数種類の映像を適宜表示し得るカラオケ装置を提供することができる。
ここで、好適には、無線信号を介して音声情報を入力するための音声入力装置を備え、前記方向検知装置は、その音声入力装置に係る無線信号の方向を検知するものである。このようにすれば、音声入力装置に係る無線信号の方向に応じてその演奏映像の表示を切り換えたり、一方又は両方の演奏映像の出力を停止させたりといった制御が可能とされるという利点がある。
また、好適には、無線信号を介して情報の読み出しが可能な無線タグを備え、前記方向検知装置は、その無線タグに係る無線信号の方向を検知するものである。このようにすれば、無線タグに係る無線信号の方向に応じてその演奏映像の表示を切り換えたり、一方又は両方の演奏映像の出力を停止させたりといった制御が可能とされ、例えばその無線タグを子供に持たせておくことに等より、その子供に不適切な映像を見せることを好適に防止できる等といった利点がある。
また、好適には、前記第1表示制御手段及び第2表示制御手段は、複数種類の背景映像と関連付けられた演奏曲の出力に際してそれぞれ異なる種類の背景映像をその演奏曲の歌詞文字映像の背面側レイヤに合成する制御を行うものである。このようにすれば、所定の演奏曲の出力に際してその演奏曲に対応付けられた複数種類の背景映像をそれぞれ含む演奏映像を同時に出力させられるという利点がある。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16のうち、マスターコマンダである所定のカラオケ装置16aは、公衆電話回線等による通信回線18を介してカラオケサービス提供会社のサーバ(センタ装置)20に接続されており、そのサーバ20と上記カラオケ装置16aの相互間で情報の通信が可能とされている。このサーバ20は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介してマスターコマンダであるカラオケ装置16aに定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16aからの要求に応じて所定のコンテンツや機能制御プログラム等を送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。また、上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
図2は、本発明の一実施例であるカラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、後述する視野角(可視範囲)制御型の映像表示装置30、第1映像情報デコーダ32a、第2映像情報デコーダ32b(以下、特に区別しない場合には単に映像情報デコーダ32と称する)、第1ビデオミキサ34a、第2ビデオミキサ34b(以下、特に区別しない場合には単にビデオミキサ34と称する)、それらビデオミキサ34から出力される映像情報を上記映像表示装置30に選択的に入力する映像表示制御装置35、アンプミキサ36、スピーカ38、ワイヤレス式の音声入力装置であるマイクロフォン40、操作パネル42、中央演算処理装置であるCPU44、読出専用メモリであるROM46、随時書込読出メモリであるRAM48、記憶装置であるハードディスク50、モデム52、LANポート54、第1映像出力部56a、第2映像出力部56b(以下、特に区別しない場合には単に映像出力部56と称する)、上記操作パネル42等の入出力信号を処理する入出力インターフェイス58、音源であるシンセサイザ60、リモコン装置28等の入力装置からの赤外線信号(リモコン信号)を受信するための受信ユニット62、及びよく知られたRFID(Radio Frequency Identification)技術により非接触にて情報の読み出しが可能な無線タグであるRFIDタグ66の存在する方向を検知するための通信を行うRFIDリーダ64を、備えて構成されている。
上記CPU44は、上記RAM48の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM46に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM48に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って上記ハードディスク50のカラオケデータベース68から上記RAM48に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM48から上記シンセサイザ60へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記映像出力部56へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記映像出力部56へ送ったり、上記映像情報デコーダ32を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ20との間の情報通信やLAN24を介した前記電子早見本装置22との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行すると共に、後述する演奏映像表示制御及び映像出力切換制御等を行う。
前記操作パネル42は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル42の一部機能を遠隔で実行するための入力装置(遠隔入力端末装置)として機能するリモコン装置28が備えられており、前記受信ユニット62は、そのリモコン装置28から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU44へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記受信ユニット62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
前記モデム52は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU44から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU44に供給する処理を行う。なお、このモデム52は、マスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aには必要とされるが、前記サーバ20との間で情報の通信を行わない他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。すなわち、マスターコマンダではないカラオケ装置16b、16c、16d、・・・は、マスターコマンダである前記カラオケ装置16aを介して前記サーバ20等との間で情報の送受信を行う。
前記LANポート54は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26により受け付けられる前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
前記シンセサイザ60は、前記ハードディスク50から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ60により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ36へ送られる。また、前記マイクロフォン40は、カラオケ演奏に際して利用者の手に把持される等して用いられるワイヤレス式の音声入力装置であり、入力された音声情報を赤外線信号として送信するための赤外線発信部を備えている。前記アンプミキサ36では、このマイクロフォン40から前記受信ユニット62を介して入力される利用者の音声(歌声)と、前記シンセサイザ60から送られてくる音楽信号とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ38から出力される。
前記ハードディスク50には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース68及び背景映像データベース70をはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗12にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうちマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aは、前記モデム52を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは新たな背景映像が再生可能とされるように、随時新たなカラオケ情報や背景映像情報等が前記サーバ20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク50のカラオケデータベース68や背景映像データベース70等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク50に記憶される情報が共有され、上記カラオケデータベース68や背景映像データベース70等の内容が等価なものとされる。
上記背景映像データベース70に記憶される背景映像情報は、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、前記映像表示装置30に表示される演奏画面における背景映像の再生に用いられるものである。また、上記カラオケデータベース68に記憶されるカラオケ情報は、曲名、歌手名、ジャンル情報、及び背景映像指定情報等を含むヘッダ情報、演奏情報としてのMIDIデータ、及び演奏曲の歌詞情報等を含む情報であり、各演奏曲毎にインデックスとしての選曲番号が定められている。この歌詞情報とは、演奏曲の歌詞に対応するテキスト情報、歌詞の出力タイミング情報、及び色替タイミング情報等を含むものである。また、上記ヘッダ情報に含まれる背景映像指定情報は、上記背景映像データベース70に記憶された複数の背景映像情報のうち、その演奏曲の演奏に際して出力(再生)される背景映像情報として少なくとも1つの背景映像情報が定められた(関連付けられた)ものであるが、演奏曲によっては2つ以上の背景映像情報が定められているものもある。そのように複数の背景映像情報と関連付けられたカラオケ情報に対応する演奏曲の出力に際しては、演奏モード等の設定や、前記リモコン装置28等による入力操作等に応じて、それら複数の背景映像情報が選択的にその演奏曲の演奏画面における背景映像の再生に用いられる。
前記映像表示装置30は、画面に対する方向(視野角)によってそれぞれ異なる複数種類の映像を表示させる視野角制御型の表示装置であり、好適には、一般的なTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイ上に所定の視差バリア構造を設けることにより2方向に放射光を分離し、それぞれの方向に異なる情報やコンテンツの表示を可能とする液晶ディスプレイである。図3は、この映像表示装置30による視野角制御について説明する図である。この図3に示すように、前記映像表示装置30は、画面30sに対する第1の角度範囲Aから視た場合に視認可能な第1の映像を表示させると共に、上記画面30sに対する第2の角度範囲Bから視た場合に視認可能な第2の映像を表示させる。換言すれば、上記画面30sに対する第1の角度範囲Aから視た場合には上記第1の映像は視認可能であるが上記第2の映像は視認不可能であり、上記画面30sに対する第2の角度範囲Bから視た場合には上記第2の映像は視認可能であるが上記第1の映像は視認不可能である。ここで、上記画面30sに垂直な方向に対する上記第1の角度範囲Aの中心方向の成す角、その画面30sに垂直な方向に対する上記第2の角度範囲Bの中心方向の成す角は、好適には何れも40°程度で固定されているが、前記個室14の形態等に応じてその中心角度の開きを変更し得るようにしてもよい。また、上記第1の映像及び第2の映像を等価なものとすることで、上記視野角制御を行わない通常の映像表示装置と同様の表示形態とすることも可能である。以上のような視野角表示制御によって、上記画面30sに対する第1の角度範囲Aに位置する利用者(演奏者)72aと、第2の角度範囲Bに位置する利用者(演奏者)72bとで、異なる映像に基づくカラオケ演奏が可能とされる。なお、図3では前記映像表示装置30の画面30sが紙面手前から奥に向かう方向に垂直を成すように描かれているが、これは説明の便宜のためであり、実際の映像表示装置30は、以下に詳述する図4に示すように、前記画面30sが利用者72a、72bの方に向けられた状態で設置されている。
図2に戻って、前記受信ユニット62は、前述のように前記リモコン装置28やワイヤレス式のマイクロフォン40等の機器から送信される赤外線信号(無線信号)を受信する受信装置であるが、好適には、その赤外線信号の受信方向を判定できる構成を備えている。すなわち、前記リモコン装置28やワイヤレス式のマイクロフォン40等の機器からの赤外線信号に基づいてそれらの機器が位置する方向を検知する方向検知装置として機能する。この方向検知としては様々な態様が考えられるが、少なくとも対象となる機器が前記映像表示装置30の画面30sに対する第1の角度範囲A及び第2の角度範囲Bのうち何れの範囲内に位置するかを検知するものである。
前記RFIDリーダ64は、よく知られたRFID(Radio Frequency Identification)システムにおける質問器として機能するものであり、例えば前記個室14の天井等に位置固定に設けられると共に前記カラオケ装置16に接続されている。また、そのカラオケ装置16に内蔵されたものであってもよい。このRFIDリーダ64は、所定の波長帯の電波信号(無線信号)を介して応答器である前記RFIDタグ66の方向検知を行う。すなわち、前記RFIDリーダ64から質問波(送信信号)が前記RFIDタグ66に向けて送信されると、その質問波を受信したそのRFIDタグ66において所定の情報信号(データ)によりその質問波が変調され、応答波(返信信号)として前記RFIDリーダ64に向けて返信されることで、そのRFIDリーダ64とRFIDタグ66との間で情報の通信が行われる。斯かる情報の通信により、そのRFIDリーダ64に対するRFIDタグ66の位置(方向)が検知される。すなわち、前記RFIDリーダ64は、前記RFIDタグ66からの応答波(無線信号)に基づいて前記カラオケ装置16に対するそのRFIDタグ66の方向を検知する方向検知装置として機能する。前記RFIDリーダ64が前記カラオケ装置16とは別体として前記個室14の天井等に設置されている場合であっても、前記カラオケ装置16もまた通常はその個室14に対し位置固定に設けられているため、前記RFIDリーダ64に対する前記カラオケ装置16の相対位置を予め記憶させておけば、そのRFIDリーダ64に対する前記RFIDタグ66の方向を検知することで、前記カラオケ装置16に対するそのRFIDタグ66の方向を検知できるのである。この方向検知としては様々な態様が考えられるが、少なくとも対象となるRFIDタグ66が前記映像表示装置30の画面30sに対する第1の角度範囲A及び第2の角度範囲Bのうち何れの範囲内に位置するかを検知するものである。
前記映像情報デコーダ32は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク50の背景映像データベース70に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。前記演奏曲の演奏に際しては、その演奏曲の背景映像指定情報により指定された背景映像情報が前記背景映像データベース70から読み出され、その背景映像情報に基づく映像が前記映像情報デコーダ32により再生されて前記ビデオミキサ34へ送られる。また、前記映像出力部56は、前記CPU44において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置であり、前記ビデオミキサ34は、前記CPU44において生成され且つ前記映像出力部56から出力される文字映像等と、前記映像情報デコーダ32により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
図5は、前記カラオケ装置16のCPU44に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図5に示す第1表示制御手段80は、前記カラオケ装置16による演奏曲の出力に際してその演奏曲に関する第1演奏映像を制御する。前記第1映像情報デコーダ32a、第1ビデオミキサ34a、及び第1映像出力部56aは、この第1表示制御手段80に対応して設けられたものであり、斯かる第1表示制御手段80は、これら第1映像情報デコーダ32a、第1ビデオミキサ34a、及び第1映像出力部56aを介して図6に示すような第1演奏映像84の制御を行う。具体的には、対象となる演奏曲の歌詞情報のテキスト情報及び出力タイミング情報に基づいてその第1演奏映像84に対応する歌詞文字映像86を生成し、その歌詞文字映像86を前記第1映像出力部56aにより出力させる。また、その歌詞情報の色替タイミング情報に基づいて前記第1映像出力部56aにより上記歌詞文字映像86を順次色替する制御を行う。また、斯かる歌詞文字映像86の制御と同期して、対象となる演奏曲の背景映像指定情報により指定される背景映像情報を前記背景映像データベース70から読み出し、その背景映像情報に基づく背景映像88を前記第1映像情報デコーダ32aにより出力(再生)させる。そして、前記第1ビデオミキサ34aにおいて、前記第1映像情報デコーダ32aから出力される背景映像88の前面側レイヤに前記第1映像出力部56aから出力される歌詞文字映像86を合成することで、図6に示すような第1演奏映像84を、後述する映像表示制御装置35を介して前記映像表示装置30に表示させる。
第2表示制御手段82は、上記第1表示制御手段80による制御と同期して、その第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像とは異なる、前記演奏曲に関する第2演奏映像を制御する。前記第2映像情報デコーダ32b、第2ビデオミキサ34b、及び第2映像出力部56bは、この第2表示制御手段82に対応して設けられたものであり、斯かる第2表示制御手段82は、これら第2映像情報デコーダ32b、第2ビデオミキサ34b、及び第2映像出力部56bを介して図7に示すような第2演奏映像90の制御を行う。具体的には、対象となる演奏曲の歌詞情報のテキスト情報及び出力タイミング情報に基づいてその第1演奏映像90に対応する歌詞文字映像92を生成し、その歌詞文字映像92を前記第2映像出力部56bにより出力させる。また、その歌詞情報の色替タイミング情報に基づいて前記第2映像出力部56bにより上記歌詞文字映像92を順次色替する制御を行う。また、斯かる歌詞文字映像92の制御と同期して、対象となる演奏曲の背景映像指定情報により指定される背景映像情報(第1表示制御手段80により読み出されるものとは別の背景映像情報)を前記背景映像データベース70から読み出し、その背景映像情報に基づく背景映像94を前記第2映像情報デコーダ32bにより出力(再生)させる。そして、前記第2ビデオミキサ34bにおいて、前記第2映像情報デコーダ32bから出力される背景映像94の前面側レイヤに前記第2映像出力部56bから出力される歌詞文字映像92を合成することで、図7に示すような第2演奏映像90を、後述する映像表示制御装置35を介して前記映像表示装置30に表示させる。なお、図6及び図7に示すように、本実施例においては、上記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82が、所定の演奏曲の出力に際して歌詞文字映像を共通とし、背景映像がそれぞれ異なる演奏映像を制御する態様について説明しているが、歌詞文字映像及び背景映像共にそれぞれ異なる演奏映像を制御するものであってもよい。また、前記映像情報デコーダ32、ビデオミキサ34、及び映像出力部56は、必ずしもそのすべてが上記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82に対応してそれぞれ個別に設けられるものでなくともよく、とりわけ前記映像出力部56に関しては上記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82で共通の装置が用いられるものであってもよい。
前記映像表示制御装置35は、前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82によりそれぞれ制御される演奏映像を、方向検知装置である前記受信ユニット62やRFIDリーダ64により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置30における前記第1の映像(第1の角度範囲Aに対応)及び/又は第2の映像(第2の角度範囲Bに対応)として選択的に表示させる映像表示制御手段として機能する。具体的には、(a)第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を第1の映像、第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を第2の映像として表示させる態様、(b)第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を第1の映像、第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を第2の映像として表示させる態様、(c)第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を第1の映像及び第2の映像として表示させる態様、(d)第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を第1の映像及び第2の映像として表示させる態様、(e)第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を第1の映像として表示させ、第2の映像としては何も表示させない態様、(f)第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を第1の映像として表示させ、第2の映像としては何も表示させない態様、(g)第1の映像としては何も表示させず、第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を第2の映像として表示させる態様、(h)第1の映像としては何も表示させず、第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を第2の映像として表示させる態様、(i)第1の映像、第2の映像共に何も表示させない態様の何れかの態様で、前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82によりそれぞれ制御される演奏映像が前記映像表示装置30により表示される。
図4は、前記映像表示制御装置35による前記映像表示装置30の表示制御(映像出力切換制御)について説明する図である。前記映像表示制御装置35は、例えば、前記受信ユニット62により検知される前記マイクロフォン40の位置する方向に応じて前記第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84の出力切換制御を行う。具体的には、図4に示すように、前記受信ユニット62により検知される前記マイクロフォン40の位置(方向)が前記映像表示装置30の画面30sに対する第1の角度範囲Aに入る場合には、前記第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84をその第1の角度範囲Aに対応する前記第1の映像として表示させる。また、前記受信ユニット62により検知される前記マイクロフォン40の位置が前記映像表示装置30の画面30sに対する第2の角度範囲Bに入る場合には、前記第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84をその第2の角度範囲Bに対応する前記第2の映像として表示させる。このように、前記マイクロフォン40の位置する角度範囲から前記映像表示装置30の画面30sを視る利用者72aにより前記第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84を視認可能に表示させることで、音声入力装置である前記マイクロフォン40に追従して前記演奏映像84を表示させることができ、そのマイクロフォン40を持つ利用者72はその演奏映像84を視ながらカラオケ演奏を楽しむことができる。
また、前記映像表示制御装置35は、例えば、前記RFIDリーダ64により検知される前記RFIDタグ66の位置する方向に応じて前記第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90の出力切換制御(出力禁止制御)を行う。具体的には、図4に示すように、前記RFIDリーダ64により検知される前記RFIDタグ66の位置(方向)が前記映像表示装置30の画面30sに対する第2の角度範囲Bに入る場合には、前記第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を前記第1の角度範囲Aに対応する前記第1の映像として表示させ、前記第2の角度範囲Bに対応する前記第2の映像としては何も表示させない(或いは前記第1演奏映像84を表示させる)。また、前記RFIDリーダ64により検知される前記RFIDタグ66の位置(方向)が前記映像表示装置30の画面30sに対する第1の角度範囲Aに入る場合には、その第1の角度範囲Aに対応する前記第1の映像としては何も表示させず(或いは前記第1演奏映像84を表示させ)、前記第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90を前記第2の角度範囲Bに対応する前記第2の映像として表示させる。この態様は、例えば、前記第2表示制御手段82により制御される第2演奏映像90が成人向けの背景映像94を含むものである場合等において好適であり、その第2演奏映像90を視るべきでない子供に前記RFIDタグ66を持たせ、斯かるRFIDタグ66がその子供に追従して移動するようにする。上述のように、前記RFIDタグ66が存在する角度範囲からは前記第2演奏映像90は視認不可能とされるため、このようにすることで、前記RFIDタグ66を持つ子供等にその第2演奏映像90を不可視とすることができる。また、好適には、上述したマイクロフォン40の位置に応じた出力切換制御と組み合わせて斯かるRFIDタグ66の位置に応じた出力切換制御を行うことで、成人向けの第2演奏映像90を視ながらカラオケ演奏を楽しんでいる際に子供が近付いてきた場合には、その第2演奏映像90を第1演奏映像84と切り換えるといった制御が可能とされる。
図8は、前記カラオケ装置16のCPU44による演奏映像表示制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この制御は好ましくは前述した第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82に対応してそれぞれ独立に行われるが、何れも同様の処理を行うものであるため、斯かる共通の処理を図8を用いて説明する。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、所定の演奏曲のカラオケ演奏が開始されるか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、SA2において、前記カラオケデータベース68から演奏対象である演奏曲のカラオケ情報が読み出されて前記RAM48に記憶されると共に、そのカラオケ情報に含まれる背景映像指定情報に基づいて、その演奏曲と関連付けられた複数の背景映像情報のうちから何れかの背景映像情報が選択され、前記背景映像データベース70から読み出さて前記RAM48に記憶される。次に、SA3において、前記RAM48に記憶されたカラオケ情報に含まれる歌詞情報が読み出されて、その歌詞情報に含まれるテキスト情報及び出力タイミング情報に基づいて歌詞文字映像が生成(更新)され、前記映像出力部56から出力される。また、その歌詞情報に含まれる色替タイミング情報に基づいて歌詞文字映像の色替制御が行われる。次に、SA4において、前記RAM48に記憶された背景映像情報が読み出され、その背景映像情報に基づいて前記映像情報デコーダ32により背景映像が再生される。そして、前記ビデオミキサ34により、SA3にて出力された歌詞文字映像の背面側レイヤに上記背景映像が合成され、そのようにして合成された演奏映像が前記映像表示制御装置35を介して前記映像表示装置30に表示される。次に、SA5において、カラオケ演奏終了であるか否かが判断される。このSA5の判断が否定される場合には、SA3以下の処理が再び実行されるが、SA5の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SA2乃至SA4が前記第1表示制御手段80又は第2表示制御手段82の動作に対応する。
図9は、前記カラオケ装置16のCPU44による映像表示制御装置35を介しての映像出力切換制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SB1において、前記マイクロフォン40からの赤外線信号に基づいてそのマイクロフォン40が位置する方向が前記受信ユニット62により検知され、その方向を示す情報が取得される。次に、SB2において、前記RFIDタグ66との間で通信が行われることによりそのRFIDタグ66が位置する方向が前記RFIDリーダ64により検知され、その方向を示す情報が取得される。次に、SB3において、SB1にて検知されたマイクロフォン40の位置する方向及び/又はSB2にて検知されたRFIDタグ66の位置する方向に前回の検知と比較して変化があり、前記映像表示装置30において各映像出力方向(視野角)に表示されている映像を切り換えるべきか否かが判断される。このSB3の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB3の判断が肯定される場合には、SB4において、SB1にて検知されたマイクロフォン40の位置する方向及び/又はSB2にて検知されたRFIDタグ66の位置する方向の変化に基づいて、前記映像表示装置30において各映像出力方向に表示されている映像すなわち前記第1の映像、第2の映像の切換制御が行われた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SB3及びSB4が前記映像表示制御装置35の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、画面30sに対する第1の角度範囲Aから視た場合に視認可能な第1の映像を表示させると共に、前記画面30sに対する第2の角度範囲Bから視た場合に視認可能な第2の映像を表示させる映像表示装置30と、所定の機器からの無線信号に基づいてその機器が位置する方向を検知する方向検知装置とを、備え、前記演奏曲の出力に際してその演奏曲に関する第1演奏映像84を制御する第1表示制御手段80(SA2乃至SA4)と、その第1表示制御手段80による制御と同期して、その第1表示制御手段80により制御される第1演奏映像84とは異なる、演奏曲に関する第2演奏映像90を制御する第2表示制御手段82(SA2乃至SA4)と、前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82によりそれぞれ制御される演奏映像84、90を、前記方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置30における前記第1の映像及び/又は第2の映像として選択的に表示させる映像表示制御装置35(SB3及びSB4)とを、有することから、所定の演奏曲の出力に際して複数種類の演奏映像84、90を前記第1の映像及び/又は第2の映像として表示させつつ、所定の機器に係る無線信号の方向に応じてその演奏映像84、90の表示を切り換えたり、一方又は両方の出力を停止させたりといった制御が可能とされる。すなわち、カラオケ演奏に際して複数種類の映像を適宜表示し得るカラオケ装置16を提供することができる。
また、無線信号を介して音声情報を入力するための音声入力装置であるマイクロフォン40を備え、前記方向検知装置は、そのマイクロフォン40に係る赤外線信号の方向を検知する受信ユニット62であるため、そのマイクロフォン40からの赤外線信号の方向に応じて前記演奏映像84、90の表示を切り換えたり、一方又は両方の出力を停止させたりといった制御が可能とされるという利点がある。
また、無線信号を介して情報の読み出しが可能な無線タグであるRFIDタグ66を備え、前記方向検知装置は、そのRFIDタグ66に係る無線信号の方向を検知するRFIDリーダ64であるため、そのRFIDタグ66に係る無線信号の方向に応じて前記演奏映像84、90の表示を切り換えたり、一方又は両方の出力を停止させたりといった制御が可能とされ、例えばそのRFIDタグ66を子供に持たせておくことに等より、その子供に不適切な映像を見せることを好適に防止できる等といった利点がある。
また、前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82は、複数種類の背景映像と関連付けられた演奏曲の出力に際してそれぞれ異なる種類の背景映像88、94をその演奏曲の歌詞文字映像86、92の背面側レイヤに合成する制御を行うものであるため、所定の演奏曲の出力に際してその演奏曲に対応付けられた複数種類の背景映像88、94をそれぞれ含む演奏映像84、90を同時に出力させられるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記映像情報デコーダ32、ビデオミキサ34、及び映像出力部56は、それぞれ別個の制御部として設けられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばそれらの機能を有する一体の制御部として設けられたものであっても構わない。また、前記映像情報デコーダ32、ビデオミキサ34、及び映像出力部56と同等の制御機能が前記CPU44に機能的に備えられたものであってもよく、更にはそれらの制御機能が前記第1表示制御手段80、第2表示制御手段82に含まれるものであっても構わない。
また、前述の実施例において、前記映像表示制御装置35は、前記CPU44とは別の制御部として設けられたものであったが、そのCPU44に機能的に備えられたものであってもよい。また、前記映像表示制御装置35における前記映像表示装置30の第1の映像、第2の映像を切り換えるための映像切換機能がその映像表示装置30に備えられたものであってもよい。この場合、前記方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置30における前記第1の映像、第2の映像を切り換えるための指令信号を出力するための映像表示制御手段が独立の制御部或いは前記CPU44の機能として設けられ、前記映像表示装置30はその映像表示制御手段から供給される指令信号に応じて前記第1の映像、第2の映像の切換制御を行う。
また、前述の実施例では、前記マイクロフォン40からの赤外線信号又はRFIDタグ66に係る電波信号に基づいて前記映像表示装置30における前記第1の映像、第2の映像を切り換える態様について説明したが、この切換制御の基準となる無線信号としては、電波信号、光波信号、音波信号等、様々な種類の信号が考えられることは言うまでもない。また、前記リモコン装置28等からの赤外線信号に応じて前記映像表示装置30における前記第1の映像、第2の映像を切り換えるものであっても当然に構わない。
また、前述の実施例において、前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82は、複数種類の背景映像と関連付けられた演奏曲の出力に際してそれぞれ異なる種類の背景映像を含む演奏映像の制御を行うものであったが、例えば成人向け機能等においては、演奏曲(カラオケ情報の内容)とは専ら関係なく選択される背景映像をその演奏曲の出力に際して用いる態様も考えられ、すなわち前記第1表示制御手段80及び第2表示制御手段82は、単一の背景映像のみと関連付けられた演奏曲の出力に際してそれぞれ異なる種類の背景映像を含む演奏映像の制御を行うものであってもよい。
また、前述の実施例では、音声入力装置としてワイヤレス式のマイクロフォン40が備えられていたが、有線接続式のマイクロフォンを備えたカラオケ装置にも本発明は好適に適用されるものである。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施され得るものである。
本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。 本発明の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。 図2のカラオケ装置に備えられた映像表示装置による視野角制御について説明する図である。 図2のカラオケ装置に備えられた映像表示制御装置による映像表示装置の表示制御について説明する図である。 図2のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図2のカラオケ装置に備えられた映像表示装置に表示される演奏映像の一例を示す図である。 図2のカラオケ装置に備えられた映像表示装置に表示される演奏映像の他の一例を示す図である。 図2のカラオケ装置のCPUによる演奏映像表示制御の要部を説明するフローチャートである。 図2のカラオケ装置のCPUによる映像表示制御装置を介しての映像出力切換制御の要部を説明するフローチャートである。
符号の説明
16:カラオケ装置
30:映像表示装置
35:映像表示制御装置(映像表示制御手段)
40:マイクロフォン(音声入力装置)
62:受信ユニット(方向検知装置)
64:RFIDリーダ(方向検知装置)
66:RFIDタグ(無線タグ)
80:第1表示制御手段
82:第2表示制御手段
84、90:演奏映像
86、92:歌詞文字映像
88、94:背景映像

Claims (4)

  1. 多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、該演奏曲の出力と同期して所定の映像を表示させるカラオケ装置であって、
    画面に対する第1の角度範囲から視た場合に視認可能な第1の映像を表示させると共に、前記画面に対する第2の角度範囲から視た場合に視認可能な第2の映像を表示させる映像表示装置と、
    所定の機器からの無線信号に基づいて該機器が位置する方向を検知する方向検知装置と
    を、備え、
    前記演奏曲の出力に際して該演奏曲に関する演奏映像を制御する第1表示制御手段と、
    該第1表示制御手段による制御と同期して、該第1表示制御手段により制御される演奏映像とは異なる映像を制御する第2表示制御手段と、
    前記第1表示制御手段及び第2表示制御手段によりそれぞれ制御される映像を、前記方向検知装置により検知される無線信号の方向に基づいて、前記映像表示装置における前記第1の映像及び/又は第2の映像として選択的に表示させる映像表示制御手段と
    を、有することを特徴とするカラオケ装置。
  2. 無線信号を介して音声情報を入力するための音声入力装置を備え、
    前記方向検知装置は、該音声入力装置に係る無線信号の方向を検知するものである請求項1のカラオケ装置。
  3. 無線信号を介して情報の読み出しが可能な無線タグを備え、
    前記方向検知装置は、該無線タグに係る無線信号の方向を検知するものである請求項1のカラオケ装置。
  4. 前記第1表示制御手段及び第2表示制御手段は、複数種類の背景映像と関連付けられた演奏曲の出力に際してそれぞれ異なる種類の背景映像を該演奏曲の歌詞文字映像の背面側レイヤに合成する制御を行うものである請求項1から3の何れかのカラオケ装置。
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