JP2007205966A - ハイブリッドセンサ - Google Patents

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哲也 川平
Yasushi Nakamura
靖 中村
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Abstract

【課題】荷重センサ及び静電センサの検知面積を共に拡大できるようにし、各センサの検出機能向上が可能なハイブリッドセンサを提供することを目的とする。
【解決手段】このセンサは、第1絶縁フィルム2のセンサ部2aの表面に分散配置された複数の接点電極3a〜3d及びこれら電極に接続された配線層4を有するスイッチング回路網が設けられた第1回路フィルム1と、前記第1絶縁フィルムと離間して対向された第2絶縁フィルム21のセンサ部21aに、前記各接点電極と離間して対向された対向接点電極22a〜22d及び静電電極層22が設けられた第2回路フィルム20と、前記第1及び第2回路フィルム相互間に配置され前記接点電極及び対向接点電極に対するスイッチ用貫通孔11a〜11dを有する絶縁スペーサ10とを備え、前記各接点電極と対向接点電極とのスイッチ作用による荷重センサ及び静電電極層を含む静電センサを有する。
【選択図】図1

Description

本発明はハイブリッドセンサに係り、特に乗物座席への着座状態の検出に好適な荷重センサ及び静電センサを有するフィルム状ハイブリッドセンサの改良に関する。
例えば、自動車分野では、シートベルト着用の確認やエアバック作動用のシステム等様々な電子的装備システムが使用されており、これらシステムを機能させるために着座の有無、着座位置、着座者のパーソナリティなどの情報を検出するために種々のセンサが使用されている。
前記センサの一例として座席に装着し易いフレキシブルフィルム状の構造をもった従来技術が既に広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術のセンサでは、着座の有無を検出する荷重センサ(着座センサ)と座席上の配置対象(パーソナリティ、物体)を判別するための静電センサ(近接センサ)とを併用することが示されている。
この荷重センサは、可撓性絶縁フィルムに多数のスイッチ接点を有する多数条の配線層を設けた第1回路配線フィルム、これと対をなす別の可撓性絶縁フィルムに多数のスイッチ接点を有する多数条の配線層を設けた第2回路配線フィルム、及びこれらのフィルム間に介在された可撓性絶縁スペーサを有した構造となっている。
前記スペーサには前記スイッチ接点に対向する多数の貫通孔が設けられ、着座の有無に応じて、前記多数の各貫通孔位置にて対向し合う多数対のスイッチ接点群が相互接触/非接触のスイッチ動作を行うことになっている。
そして前記静電センサは、特許文献1の図7に見られるように前記荷重センサ用の第1または第2回路配線フィルムの多数条の配線層間に静電電極を並置して形成され、一共通フィルムに荷重センサと共に内在させたものも知られている。
このように荷重センサ及び前記静電センサを内在させたハイブリッド型の従来技術にあっては、荷重センサの多数条の配線層相互間に静電センサの静電電極を割込ませて形成するために、荷重センサの多数条の配線層相互並びに多数のスイッチ接点の相互の横方向間隔が大きくなってしまう。
前記各センサは、いずれもその検知感度や精度などの検知機能が高いことが望まれるが、前記静電電極の割込み配置は、前記スイッチ接点群の一フィルム面当たりの密度を低下させ、ひいては前記荷重センサの検出機能を低下させ易い。前記静電センサの検知機能を向上するために静電電極の面積を大きくすると、なお更、荷重センサの検知機能の低下を招くことになる。逆に、荷重センサのスイッチ接点群密度を高めようとすると、前記静電電極の面積の拡大が困難となり前記静電センサの検出機能が低下し易くなるという問題がある。
特開2002−326554号公報
本発明は、前記従来技術に示されたような問題点を解決するためになされたものであり、内蔵する荷重センサ及び静電センサの検知面積を共に拡大できるようにし、各センサの検出機能向上が可能なハイブリッドセンサを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明のハイブリッドセンサは、第1絶縁フィルムのセンサ部の表面に分散配置された複数の接点電極及びこれら電極に接続された回路配線層を有するスイッチング回路網が設けられた第1回路フィルムと、前記第1絶縁フィルムと離間して対向された第2絶縁フィルムのセンサ部に、前記各接点電極と離間して対向された対向接点電極及び静電電極層が設けられた第2回路フィルムと、前記第1及び第2回路フィルム相互間に配置され前記接点電極及び対向接点電極に対するスイッチ用貫通孔を有する絶縁スペーサとを備え、前記各接点電極と前記対向接点電極とのスイッチ作用による荷重センサ、及び前記静電電極層を含む静電センサを有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記対向接点電極は前記静電電極層の一部分として一体になっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記接点電極からフィルム面に沿った横方向に離間した位置に、前記接点電極の一部周辺に沿うスリットを、前記第1絶縁フィルム、第2絶縁フィルム及び前記絶縁スペーサの少なくとも1つを貫通するように形成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記静電電極層は前記第2絶縁フイルムのセンサ部のほぼ全面に亘って形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、荷重センサの主要な構成部材である複数の接点電極及び回路配線層を含むスイッチング回路網が第1絶縁フィルム上に形成され、静電センサの静電電極層が第2絶縁フィルム上に形成されているために、前記複数の接点電極を高密度かつ広い検出エリアをもって分布(分散配置)させ、前記静電電極層の面積を大きくしてその容量検出エリアを広くすることができる。従って、前記両センサは、いずれもパターン設計の自由度が高く、検出精度や感度などの検出機能を共に高くできるという効果を奏する。
以下に、本発明によるハイブリッドセンサの第1の実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態のハイブリッドセンサの全体像を示す一部切欠平面図、図2は図1の状態検出装置のA−A線に沿う断面を矢印方向に見た拡大断面図、図3(a)乃至図3(c)はこのハイブリッドセンサの構成を分解して示す各部材の平面図である。
まず、図3により各部材について説明する。図3(a)には、主として荷重センサのスイッチング回路網を形成する第1回路フイルム1が示されている。この第1回路フイルム1の基板材料としての可撓性の第1絶縁フィルム2は、例えば約150mm×150mm角の矩形平板状で広面積のセンサ部2a及びこのセンサ部の一辺中央部から延長された細長いリボン状の配線引出部2bを有している。
前記センサ部2aの表面上には、各々が直径約10mmの円形状の複数の例えば4つの接点電極3a乃至3dが、前記矩形の四隅にほぼ対向する位置にできるだけ広い範囲に亘って分散配置或いは分布されている。前記各接点電極3a乃至3dに接続された配線幅約1mmの回路配線層4は、前記センサ部2a表面上に例えばほぼコ字形のパターン状に形成されていて、前記接点電極3a乃至3dを含むスイッチング回路網を構成している。
前記配線引出部2bの先端部分には、外部コネクタ(図示せず)との電気的接続用の第1端子5aが配置され、この第1端子5aと前記センサ部2aの回路配線層4とを接続する配線幅約1mmの第1引出配線層6aが、前記配線引出部2bの一側縁にほぼ沿って配置されている。
前記各接点電極3a乃至3d、回路配線層4及び第1引出配線層6aは共に全体として図示のように例えばほぼY字状のパターン形状となるように、前記第1絶縁フィルム2の表面上に例えば銀ペーストをスクリーン印刷して形成されていて、前記各接点電極表面には更にカーボン層が被覆されている。
また、前記第1絶縁フィルム2には、前記各接点電極3a乃至3dの各周縁を離間して各一部を取り囲む弧状、ほぼU字状或いはほぼV字状の複数の貫通スリットSa乃至Sdが設けられている。
図3(b)には、可撓性の平板状の絶縁スペーサ10が示されている。このスペーサ10は、その外形が前記第1絶縁フィルム2とほぼ同一の形状及び寸法に形成された矩形平板状で広面積のセンサ部10a及びこのセンサ部の一辺中央部から延長された細長いリボン状の配線引出部10bを有している。
前記スペーサのセンサ部10aには、前記各接点電極3a乃至3dにそれぞれ対応する複数のスイッチ用貫通孔11a乃至11dが形成され、各貫通孔11a乃至11dの各周縁を離間して各一部を取り囲む複数の貫通スリットSa1乃至Sd1が、前記第1絶縁フィルム2の各スリットSa乃至Sdとほぼ同一形状及び寸法で重なり合う配置関係で形成されている。
図3(c)には、静電センサの静電電極を備えた第2回路フィルム20が示されている。この第2回路フイルム20の基板材料としての可撓性の第2絶縁フィルム21は、その平面外形が前記第1絶縁フィルム2とほぼ同一の形状及び寸法に形成され、矩形平板状の広面積のセンサ部21a及びリボン状の配線引出部21bを有している。
前記センサ部21aの表面上には、矩形状の単一の静電電極層22が前記センサ部21aの矩形周縁部を避けたほぼ全面に亘る広面積に形成されている。前記配線引出部21bの先端部分には、外部コネクタ(図示せず)との電気的接続用の第2端子5bが配置され、この第2端子5bと前記センサ部の静電電極層22とを接続する配線幅約1mmの第2引出配線層6bが、前記配線引出部21bの一側縁にほぼ沿って配置されている。
なお、前記第2端子5b、第2引出配線層6b及び静電電極層22は、紙面裏向きにて示された前記第2絶縁フィルム21の一表面上に配置して示されているために、図中にて破線で表されている。
前記静電電極層22には、図3(a)に示された前記各接点電極3a乃至3dにそれぞれ対向する位置関係をもって複数の例えば4つの対向接点電極22a乃至22dを構成する部分が設けられている。言い換えると、前記対向接点電極22a乃至22dは、ここでは、前記静電電極層22の一部分を構成する一体形のもので、前記静電電極層22が前記対向接点電極22a乃至22dを兼ね備えていることになる。
前記第2絶縁フィルム2に形成された複数の貫通スリットSa2乃至Sd2は前記スペーサのスリットSa1乃至Sd1や前記第1絶縁フィルム2の各スリットSa乃至Sdとほぼ同一形状及び寸法で重なり合う配置関係とされている。
これらのスリットは、前記第1及び第2回路フィルム1、20及びスペーサ10の比較的広面積の各セル部の剛性を柔らげ、例えば着座者の体型に応じて柔軟に変形して接触感覚上の違和感や異物感を低減させる。
前記各フィルム及びスペーサの少なくとも一つに前記スリットを設ければ、前記違和感や異物感の低減が充分得られることもあり、その場合はいずれかのスリット形成を省略することも可能である。ところで、前記静電電極22が広面積になるほどフィルム状センサ全体の剛性が高まる傾向がみられるが、このスリットの形成は、その傾向を柔らげるので、より効果的である。
また、前記第1及び第2絶縁フィルム2、20、絶縁スペーサ10には、例えばPETやPENなどのポリエチレン系樹脂が使用され、前記静電電極層22及び第2引出配線層6bは、前記第1絶縁フィルム2表面上に例えば銀ペーストをスクリーン印刷して形成されていて、前記各接点電極表面には更にカーボン層が被覆されている。
なお、前記第1絶縁フィルム2の引出部2bは、その先端部が前記第2端子5bと重ならないように切欠部を有し(図3(a)参照)、前記第2絶縁フィルム21の引出部21bは、その先端部が前記第1端子5aに重ならないように切欠部を有し(図3(c)参照)、前記スペーサの引出部10bは、その先端部が前記第1及び第2端子5a、5bと重ならないように切欠部を有する(図3(b)参照)か短尺とされる。
そして、この実施形態におけるハイブリッドセンサは、図3(a)に示された第1回路フィルム1の上に、図3(b)に示された前記スペーサ10を重ね、その上に、図3(c)に示された前記第2回路フィルム20を重ねて、これらを相互に粘着材で一体化することにより、図1の平面図及び図2の断面図に示すような形状に組立てられている。
次に、この組立後の前記ハイブリッドセンサの構造について、図1及び図2を参照して説明を加えると、センサ部SEは、前記各部材のセンサ部2a、10a及び21aの重ね合わせにより、配線引出部TEは、前記各部材の配線引出部2b、10b及び21bの重ね合わせによりそれぞれ構成されている。
そして、荷重センサは、前記第1回路フィルム1に分散配置された前記各接点電極3a乃至3dと各々対向する前記第2回路フィルム20の前記各対向接点電極22a乃至22dとによる複数の電極対で構成された複数のスイッチセルを有する。
これらのスイッチセルは、前記第1回路フィルム1の前記配線層4の配線パターンに応じた形態のスイッチング回路網によって接続されている。この第1実施形態では前記各対向接点電極22a乃至22dが静電電極層22の一部分であるので、この静電電極層22は前記各スイッチセルの一方の電極を兼ねる。
次に、前記ハイブリッドセンサの使用方法及び機能について説明する。このセンサを例えば自動車の座席シート部に装着して着座スイッチとして使用する場合は、前記第1端子5a及び前記第2端子5bを、スイッチング(オンオフ)検出回路(図示せず)のGND端子及びプラス端子にそれぞれ接続することによって荷重センサをセットしておけば、着座有無に応じた前記スイッチセルのスイッチング作用による検知或いは検出が行える。
また、座席上の配置対象(人体のパーソナリティや物体)の判別のために前記ハイブリッドセンサの静電センサを機能させる場合は、前記ハイブリッドセンサを座席の座席シート部、背当て部及びヘッドレストなどの所望の位置に装着し、前記静電電極層22に接続された第2端子5bを静電容量検出回路(図示せず)の検出端子に接続する。
前記静電センサは、ここでは、前記静電電極層22を一方の静電電極、車体を他方の静電電極としてそれぞれ機能させるように構成される。この静電センサ作動時には、前記第1端子5aがGNDに接続されていると、前記スイッチング回路網との間で不所望な容量結合が生じ易いので、前記第1端子5aは電気的にオープン状態とされる。
そこで、前記センサを例えば座席のヘッドレストに装着した場合は、前記第1端子5aを電気的にオープンにし、前記第2端子5bを前記静電容量検出回路に接続することによって着座者の頭部位置による静電容量の変化をとらえて頭部位置を検出する。その後、前記第1及び第2端子5a、5bを前記スイッチング検出回路のGND端子及びプラス端子にそれぞれ切り替え接続すれば、前記頭部がヘッドレストに接触したか否かを検出することもできる。
このように、前記第1及び第2端子5a、5bを前記容量検出回路及びスイッチング検出回路に対して、切替え接続できるようにしておけば、同一構造のハイブリッドセンサを用いて、所望の検知場所や検知機能等の使用目的に応じて、前記静電センサと荷重センサを使い分けることができる。
この第1実施形態のハイブリッドセンサによれば、第1絶縁フィルム2のセンサ部2aに対して、前記従来技術のような静電電極の割込み配置がなく、荷重センサの主要な構成部材である複数の接点電極3a乃至3d及び回路配線層4を含むスイッチング回路網が専用的に設けられている。
そのために、パターン設計の自由度が高く、前記スイッチング回路網が前記センサ部2aの広い範囲に亘って形成でき、前記複数の接点電極は、4つに限らず、更にその数を増加し、また、高密度に広い検出エリアをもって分布(分散配置)させることができる。
第2絶縁フィルム21のセンサ部21aのほぼ全面に亘って静電電極層22が占有する状態で設けられるために、前記静電電極層22が高いパターン設計の自由度をもって広面積に形成され、容量検出エリアを容易に拡大できる。また、前記対向接点電極部22a乃至22dを有する前記静電電極層22は、荷重センサ作動時のスイッチ接点電極を兼用することができ、その面積を最大限に大きくすることができる。その上、ハイブリッドセンサの入出力端子は、前記第1及び第2端子5a、5bの2端子の簡単な構成にできるために、コネクタコストを低減できると共に、配線層数を少なくできる分だけ回路配線層4及び引出配線層6a、6bの配線幅を広くして断線を低減させることができる。
従って、前記両センサは、いずれもパターン設計の自由度が高く、検出精度や感度などの検出機能を共に高くできる。
また、前記ハイブリッドセンサは、その用途目的や装着場所に応じて、その使用形態を定めることも可能であり、例えば、静電センサを構成する場合、前記静電電極層22を一方の静電電極とし、前記各接点電極3a乃至3d及び回路網用の前記配線層4を他方の静電電極として使用することもできる。
次に、第2の実施形態及び第3の実施形態のハイブリッドセンサについて図4及び図5を参照してそれぞれ説明する。いずれの実施形態においても、そのセンサの絶縁スペーサ及び第2回路フィルムは、前記第1実施形態に係る図3(b)及び図3(c)に示されたものとそれぞれ同一であるためその説明を省略する。そして、これら実施形態はいずれも第1回路フィルムの構造が前記第1実施形態と一部異なっているが、同一構造部分は同一符号を付してその説明を省略し、異なる構造部分について説明を加える。
まず、第2実施形態における第1回路フィルム1について、図4を参照して説明する。即ち、第1絶縁フィルム2の矩形状のセンサ部2aの表面上には、複数対の例えば4組の櫛形接点電極対3a1−3a2乃至3d1−3d2が前記矩形の4隅にほぼ対向する位置にできるだけ広い範囲に亘って分散配置されている。
前記各組の電極対の一方の各電極3a1乃至3d1が一方の回路配線層4aに接続され、他方の各電極3a2乃至3d2が他方の回路配線層4a1に接続されることによって、スイッチング回路網が前記センサ部2aの表面上に形成されている。
前記一方の回路配線層4aは引出配線層6aを通じて第1端子5aに接続され、引出配線部2bの先端部に設けられた他の端子5a1は、前記引出配線層6aと並行配置された他の引出配線層6a1を通じて前記他方の回路配線層4a1に接続されている。
そして、前記第1回路フィルム1上に、図3(b)に示されたスペーサ10を、更にその上に図3(c)に示された第2回路フィルム20を重ね合わせてセンサが組み立てられ、前記櫛形接点電極対(3a1−3a2)乃至(3d1−3d2)は、各スイッチ用貫通孔11a乃至11dを通じて、各対向接点電極22a乃至22dとそれぞれ離間して対向配置されている。
そこで、前記各対向接点電極22a乃至22dのうち外部から荷重が負荷された対向接点電極は、前記櫛形接点電極対(3a1−3a2)乃至(3d1−3d2)のいずれかに接触することにより対応する接点電極対をバースイッチの如く短絡してオン作動する。
この第2実施形態においては、前記端子5aと5a1との間でスイッチング回路網の閉ループを構成するので、前記各対向接点電極22a乃至22dを前記静電電極層22から分離独立して形成し、前記静電電極層22をスイッチング回路網からその接続を切り離しても良い。
このように前記静電電極層22が前記各対向接点電極22a乃至22dと別体である場合は、必要に応じて、その前記静電電極層22を前記第2絶縁フィルム21の外側表面に設けるも、更に、その静電電極層22の表面に保護絶縁被膜をコーティングするも自由である。
ここで、前記静電電極層22と前記各対向接点電極22a乃至22dとの関係が一体である第1実施形態と、別体である第2実施形態とを比較すると、前記第1実施形態の方が第2実施形態よりも、その電極のパターンニングが容易である。
また、スイッチング回路網に断線検知機能を持たせたい場合は、前記端子5aと5a1との間のスイッチング回路網中に高抵抗値の断線検知抵抗を接続したループ回路を設けるとよい。
次に、第3実施形態における第1回路フィルム1について、図5を参照して説明する。
即ち、第1絶縁フィルム2の矩形状のセンサ部2aの表面上に分散配置された複数の接点電極3a乃至3dに個別の独立した回路配線層4b1乃至4b4をそれぞれ接続することによってスイッチング回路網が構成されている。このスイッチング回路網は、各接点電極3a乃至3dをマトリックス状スイッチ配列として機能させ各接点毎のセンス入出力の動作を可能とする。
この第3実施形態において、前記接点電極3a乃至3dの群、及び図3(c)中の対向接点電極22a乃至22dの群の少なくとも一方の群に感圧インクを被覆しておけば、スイッチ動作に限らず、前記マトリックス配列を有するセンサ部2a内の各位置での荷重或いは圧力の分布値を検出することができる。
ここで、前記ハイブリッドセンサの内の各センサの異常検知について説明する。荷重センサのスイッチング回路網の断線検知は、前記第2実施形態において説明したように、前記入出力端子間及びスイッチング回路網の所望の位置に断線検知抵抗を挿入しその配線ループを構成することによって得られる。
前記静電センサの異常検知は、前記静電容量検出回路に異常判定基準となる静電容量の閾値Cthを設定しておき、前記端子5bを通じてその静電電極層22の静電容量値を前記静電容量検出回路によって測定すればよく、もし、引出配線層6bの断線や端子5bの接触不良が生じている場合は、その容量値が前記閾値Cth以下となり、その断線や接触不良などの異常が容易に判定できる。
ところで、前記各実施形態において複数の接点電極及び対向接点電極は、それぞれ3a乃至3d及び対向接点電極22a乃至22dの各4個に限らず、用途目的に応じて、各個数は少なくしてもよいし多くしてもよい。例えばセンサ部全体の多点位置の荷重分布をセンスしたい場合は、これらの電極を数十個に及ぶ数に増加しておいてもよい。
なお、前記スイッチング回路網は、用途目的によって異なるスイッチング用の接点電極の数や配置に応じて様々なパターン形状の回路が構成されることを表すものであり、前記実施形態に限定されることなく、本発明の目的にてらして様々なパターン形状をとり得る。
本発明の第1の実施形態に係るハイブリッドセンサを示す一部切欠平面図である。 図1のA−A線に沿う断面で、矢印方向に見たハイブリッドセンサを示す拡大断面図である。 (a)、(b)及び(c)は本発明の第1の実施形態に係るハイブリッドセンサを分解して示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るである。 本発明の第3の実施形態に係るハイブリッドセンサの第1回路フィルムを示す平面図である。
符号の説明
1 第1回路フィルム
2 第1絶縁フィルム
2a 第1絶縁フィルムのセンサ部
2b 第1絶縁フィルムの配線引出部
3a乃至3d 接点電極
3a1乃至3d1と3a2乃至3d2 接点電極対
4、4a、4a1、4b1乃至4b4 回路配線層
5a 第1端子
5b 第2端子
6a、6a1、6b、7a乃至7d 引出配線層
10 絶縁スペーサ
10a 絶縁スペーサのセンサ部
10b 絶縁スペーサの配線引出部
11a乃至11d スイッチ用貫通孔
20 第2回路フィルム
21 第2絶縁フィルム
21a 第2絶縁フィルムのセンサ部
21b 第2絶縁フィルムの配線引出部
22 静電電極層
22a乃至22d 対向接点電極
Sa乃至Sd、Sa1乃至Sd1、Sa2乃至Sd2 スリット
SE ハイブリッドセンサのセンサ部
TE ハイブリッドセンサの配線引出部

Claims (4)

  1. 第1絶縁フィルムのセンサ部の表面に分散配置された複数の接点電極及びこれら電極に接続された配線層を有するスイッチング回路網が設けられた第1回路フィルムと、前記第1絶縁フィルムと離間して対向された第2絶縁フィルムのセンサ部に、前記各接点電極と離間して対向された対向接点電極及び静電電極層が設けられた第2回路フィルムと、前記第1及び第2回路フィルム相互間に配置され前記接点電極及び対向接点電極に対するスイッチ用貫通孔を有する絶縁スペーサとを備え、前記各接点電極と前記対向接点電極とのスイッチ作用による荷重センサ、及び前記静電電極層を含む静電センサを有することを特徴とするハイブリッドセンサ。
  2. 請求項1に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記対向接点電極は前記静電電極層の一部分として一体になっていることを特徴とするハイブリッドセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記接点電極からフィルム面に沿った横方向に離間した位置に、前記接点電極の一部周辺に沿うスリットを、前記第1絶縁フィルム、第2絶縁フィルム及び前記絶縁スペーサの少なくとも1つを貫通するように形成したことを特徴とするハイブリッドセンサ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載のハイブリッドセンサにおいて、前記静電電極層は前記第2絶縁フイルムのセンサ部のほぼ全面に亘って形成されていることを特徴とするハイブリッドセンサ。
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