JP2007205914A - 濃度分布測定装置及びそれを用いた濃度分布測定方法 - Google Patents

濃度分布測定装置及びそれを用いた濃度分布測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速測定が可能で、センサデバイスの配置に関する制約が小さい濃度測定分布装置及びそれを用いた濃度分布測定方法を提供する。
【解決手段】濃度分布測定装置10は、絶縁性基板16と、複数の走査線17及び複数の信号線18と、複数の走査線17と複数の信号線18との各交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成する複数のセンサ部21と、複数の走査線17と複数の信号線18との各交差部において、各交差部の対応する走査線17、信号線18及びセンサ部21のそれぞれに電気的に接続されたスイッチング素子22と、を備えたアクティブマトリクス基板11と、アクティブマトリクス基板11の複数のセンサ部21に交流のプローブ光70を照射するように設けられた光源13と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、濃度分布測定装置及びそれを用いた濃度分布測定方法に関する。
従来より、液体、或いは固体中に含まれる液体中に溶け込んだ物質の濃度を二次元的に計測する装置の研究・開発が行われている。この二次元濃度分布の計測を行う手法の一つに、LAPS(Light Addressable Potentiometric Sensor)で構成された濃度分布測定装置がある。図8に、一般的な、LAPSで構成された濃度分布測定装置100を示す。
濃度分布測定装置100は、一方の面側に絶縁膜が形成された半導体基板、及び、半導体基板の表面に形成されたイオン感応膜、で構成されたセンサ部と、半導体基板の他方の面側からプローブ光を照射するための光源と、試料である電解質及びセンサ部に電圧を印加するための印加手段と、装置を制御するための制御部と、で構成されている。
印加手段は、電解質にそれぞれ一端が挿入される作用・参照電極と、半導体基板に一端が接続される電極と、これらの電極の他端が接続されてセンサ部に所定のバイアス電圧を印加するためのポテンシオスタットと、で構成されている。
濃度分布測定装置100は、電解質及びセンサ部に電圧を印加した状態で、半導体基板にプローブ光を照射する。プローブ光を照射すると、電解質中の目的とする物質の濃度により各領域で異なる半導体表面の空乏層に光電流が生じる。光電流は、表面電位に比例した起電力を生じさせる。この起電力を読み取ることにより、試料の濃度分布を測定している。
しかしながら、上記の一般的な濃度分布測定装置100は、図9に示すように、光源の移動手段が主にX−Yステージで移動させるものであるため、装置の構造が複雑であることや点順次走査であるために測定に時間がかかるという問題がある。
このような問題に対する濃度分布測定装置として、特許文献1には、ダイオード特性を示す半導体基板の一方の面にMIS構造のセンシング部を形成するとともに、半導体基板の他方の面にセンシング部に対応するように固体光放射部を複合構造または一体構造で設け、この固体光放射部によってセンシング部にプローブ用の光を適宜照射するように構成したものが開示されている。そして、これによれば、構造が簡単、かつ安定に動作する安価な光走査型デバイスを提供することができる、と記載されている。
さらに、特許文献2には、センサ部を、複数の短冊状のセンサを互いに並列に配置してなるセンサアレイと、センサの配置方向と直交する方向に互いに並列に配置され同時点灯する複数のLEDアレイからなる光照射部とから構成するとともに、高速の信号処理および画像処理のソフトウェアを備えたものが開示されている。そして、これによれば、微小領域における現象を高速かつ精度よく測定することができるコンパクトな構成の光走査型二次元濃度分布測定装置を提供することができる、と記載されている。
また、特許文献3には、SOI基板の一方の面に、電気的に分離された複数のセンサアレイからなるセンシング部を形成するとともに、SOI基板1の他方の面に、SOI基板の裏面側からプローブ光を照射するための固体発光エレメントアレイからなるプローブ光照射部を設け、さらに、センサアレイから信号を取り出すためのシフトレジスタをSOI基板を構成する半導体基板にモノリシックに設けたものが開示されている。そして、これによれば、構成が簡単かつ高性能な光走査型二次元濃度分布測定装置を提供することができる、と記載されている。
特開平08-213580号公報 特開平11-094793号公報 特開平09-292365号公報
しかしながら、特許文献1に開示された濃度分布測定装置は、図10に示すように、センサ部はパターニングせずに光源をアレイ状に配置して光源を順次点灯することによりプローブ光を照射している。このため、X−Yステージで光源を移動させるものに比べれば構造は簡単となるが、点順次走査であることには変わりなく、測定に時間がかかり、経時変化測定に向かないという問題がある。また、LED等の高密度実装には物理的な制約があるため、光源アレイの密度には限界があり、結果として解像度が限定されてしまう、という問題もある。
また、特許文献2及び3に開示された濃度分布測定装置は、図11及び12に示すように、センサ部を短冊状に加工し、光源アレイを正しい濃度分布を得るために直交するように配置して光源を線順次走査するものであるため、短冊状のセンサ部と光源アレイとを高精度に配置しなければならない制約があるという問題がある。また、特許文献1と同様に、光源のアレイ化には物理的な制約が大きいという問題もある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速測定が可能で、センサデバイスの配置に関する制約が小さい濃度測定分布装置及びそれを用いた濃度分布測定方法を提供することである。
本発明に係る濃度分布測定装置は、絶縁性基板と、絶縁性基板上に、互いに平行に延びるように設けられた複数の走査線と、絶縁性基板上の複数の走査線とは異なる層に、該複数の走査線と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられた複数の信号線と、複数の走査線と複数の信号線との各交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成し、各々が半導体層を有する複数のセンサ部と、複数の走査線と複数の信号線との各交差部において、各交差部の対応する走査線、信号線及びセンサ部のそれぞれに電気的に接続されたスイッチング素子と、を備えたアクティブマトリクス基板と、アクティブマトリクス基板の複数のセンサ部に交流のプローブ光を照射するように設けられた光源と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、マトリクスを構成する複数のセンサ部のそれぞれに順次電圧を印加させておき、所定の箇所に固定した光源から交流のプローブ光を照射して濃度分布を測定するため、線順次走査が可能となり、試料の二次元濃度分布の高速測定が可能となる。また、光源アレイを用いなくてよく、光源の配置に物理的な制約がない。さらに、センサ部と光源アレイとを高精度に配置する必要がなく、製造効率が良好となる。また、センサ部は複数に分離されているため、センサ部の半導体層のキャリア拡散が発生した際に測定領域がぼやけても、測定精度に影響を与えない。
また、本発明に係る濃度分布測定装置は、半導体層が多結晶半導体で形成されていてもよい。
このような構成によれば、センサ部の半導体層が多結晶半導体で形成されているため、半導体層内を電子が移動しやすく、高い感度が期待できる。また、スイッチング素子の半導体層にもポリシリコンを用いれば、スイッチング素子形成と同時に、走査線、および信号線にそれぞれ繋がる走査線制御回路、および信号線制御回路を基板上に工程数を増やすことなく形成することができる。そのため、駆動用のICドライバーをセンサアレイ作成後に実装する必要が無く、部品点数の減少による信頼性・コスト力の向上が望める。また、アクティブマトリクス基板として液晶ディスプレイなどで使用される大型ガラス基板を用いることができるため、Siウェハーを使用する従来の方法に比べ、大面積を要するデバイスが作製でき、また多面取りによる低価格化が期待できる。
さらに、本発明に係る濃度分布測定装置は、絶縁性基板上には、複数の走査線のそれぞれが電気的に接続された走査線制御回路が形成されていると共に、複数の信号線のそれぞれが電気的に接続された信号線制御回路が形成されていてもよい。
このような構成によれば、絶縁性基板上に走査線制御回路及び信号線制御回路がそれぞれ形成されているため、これらを別の基板上に形成するものと比較して、部品点数を減らすことができる。
また、本発明に係る濃度分布測定装置は、複数のセンサ部のそれぞれは、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層とを有していてもよい。
このような構成によれば、複数のセンサ部のそれぞれが、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層とを有しているため、電極とセンサ部の半導体層とが直接接することによる直列抵抗を減少させることができる。従って、センサ部の半導体層を介して取り出した信号の波形の鈍化や信号遅延の発生を抑制することができる。
さらに、本発明に係る濃度分布測定装置は、複数のセンサ部のそれぞれが、それに対応したスイッチング素子に絶縁膜を介して設けられており、コンタクトホールを通じて該スイッチング素子に電気的に接続されていてもよい。
このような構成によれば、複数のセンサ部のそれぞれがそれに対応したスイッチング素子と隣接して設けなくてよいため、スイッチング素子に阻害されず濃度分布測定装置の試料を載置するセル内の表面ほぼ全体に亘り形成することができる。このため、センサ部の面積がその分増大するためセンサの感度と精度を確保できる。従って、測定効率が良好となる。
本発明に係る濃度分布測定方法は、マトリクス状に配設された複数のセンサ部に電圧を順次印加するステップと、電圧を印加した複数のセンサ部に交流のプローブ光を照射して光電流を発生させるステップと、発生した光電流を検知して濃度分布を導き出すステップと、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、マトリクスを構成する複数のセンサ部のそれぞれに順次電圧を印加させておき、所定の箇所に固定した光源から交流のプローブ光を照射して濃度分布を測定するため、線順次走査が可能となり、試料の二次元濃度分布の高速測定が可能となる。また、光源アレイを用いなくてよく、光源の配置に物理的な制約がない。さらに、センサ部と光源アレイとを高精度に配置する必要がなく、製造効率が良好となる。また、センサ部は複数に分離されているため、センサ部の半導体層のキャリア拡散が発生した際に測定領域がぼやけても、測定精度に影響を与えない。
以上説明したように、本発明によれば、高速測定が可能で、センサデバイスの配置に関する制約が小さい濃度測定分布装置及びそれを用いた濃度分布測定方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置及びそれを用いた濃度分布測定方法について図面を用いて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態)
(濃度分布測定装置10の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置10の断面図を示す。図2は、濃度分布測定装置10の平面図を示す。濃度分布測定装置10は、アクティブマトリクス基板11、ホルダ12、光源13、印加手段14及び制御部15で構成されている。
アクティブマトリクス基板11は、数十〜数百cm四方の大きさのガラス又はプラスチック等の透明の絶縁性基板16と、絶縁性基板16上に設けられた走査線17、信号線18、走査線制御回路19、信号線制御回路20、センサ部21及びスイッチング素子22等で構成されている。
走査線17は、互いに平行に延びるように設けられている。信号線18は、絶縁性基板16上において走査線17とは異なる層設けられている。信号線18は、走査線17と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられている。
走査線制御回路19及び信号線制御回路20は、それぞれアクティブマトリクス基板11の端部に設けられており、それぞれ複数の走査線17又は信号線18が電気的に接続されている。
センサ部21は、それぞれ数〜数百μm四方の大きさに形成されており、走査線17と信号線18との交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成している。センサ部21は、後述する透明導電膜30上に形成されて電気的に接続されている。センサ部21は、半導体層31、半導体層31の上に形成された絶縁膜32、絶縁膜32の上に形成されたイオン感応膜33で構成されている。
センサ部21の半導体層31は、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層34と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層35とで構成されている。具体的には、上層側にアモルファスシリコンで形成された半導体層が、下層側にアモルファスシリコンで形成された半導体に不純物をドープしたものが設けている。
絶縁膜32は酸化ケイ素等で、また、イオン感応膜33は窒化シリコン等で形成されている。
スイッチング素子22は、走査線17と信号線18との各交差部において、各交差部の対応する走査線17、信号線18及びセンサ部21のそれぞれに電気的に接続されている。スイッチング素子22は、薄膜トランジスタ(TFT)で構成されている。スイッチング素子22は、ゲート電極40、ゲート電極40を覆う窒化シリコン等で形成されたゲート絶縁膜41、ゲート絶縁膜41上に形成された真性アモルファスシリコン層42及びn+アモルファスシリコン層43の半導体層31、これらの半導体層31上にそれぞれ形成されたソース電極44およびドレイン電極45等で構成されている。
TFTのゲート電極40は、互いに平行で行方向に延びる走査線17と電気的に接続され、TFTのソース電極44は、互いに平行で列方向に延びる信号線18と電気的に接続されている。TFTのドレイン電極45は、ゲート絶縁膜41上に形成された透明導電膜30によってセンサ部21と電気的に接続されている。
走査線17、信号線18及びスイッチング素子22には、それらを覆うように絶縁膜46が形成されており、試料と直接接触しないように構成されている。
ホルダ12は、アクティブマトリクス基板11を側面から狭持するように設けられ、センサ部21の表面とホルダ12とで試料を載置するセルを構成している。ホルダ12は、例えば樹脂製材料等で形成されている。
光源13は、アクティブマトリクス基板11の下面側に設けられている。光源13は、アクティブマトリクス基板11の全面を照射するような面状光源を構成している。
印加手段14は、試料にそれぞれ一端が挿入される作用・参照電極47と、作用・参照電極47とアクティブマトリクス基板11のスイッチング素子22の各電極、走査線17及び信号線18とを接続してセンサ部21に所定のバイアス電圧を印加するためのポテンシオスタット48で構成されている。
制御部15は、ポテンシオスタット48、各走査線17、スイッチング素子22の各電極及び光源13に接続されており、電圧の印加や光の照射を制御する。
(濃度分布測定装置10の製造方法)
次に、本実施形態に係る濃度分布測定装置10の製造方法について説明する。
まず、ガラス基板等の絶縁性基板16上の基板全体に、アルミニウム等からなる金属膜(厚さ200nm程度)をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィー技術(Photo Engraving Process、以下、「PEP技術」と称する)によりパターン形成して、走査線17、ゲート電極40及び制御部の接続線を形成する。
次いで、走査線17等が形成された基板全体に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜(厚さ400nm程度)等を成膜し、ゲート絶縁膜41を形成する。
次に、ゲート絶縁膜41が形成された基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン層42(厚さ500Å程度)を成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極40上にパターン形成する。
次に、真性アモルファスシリコン層42が形成された基板全体に、リンがドープされたn+アモルファスシリコン層43(厚さ50nm程度)を成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース電極44及びドレイン電極45を形成する。
次いで、ソース電極44及びドレイン電極45が形成されたゲート絶縁膜41上の基板全体に、アルミニウム等からなる金属膜(厚さ200nm程度)をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成してソース線及び制御部の接続線を形成する。
次に、ゲート絶縁膜41上であってドレイン電極45と電気的に接続するように、ITO(Indium Tin Oxide)で構成される透明導電膜30を形成する。
次いで、スイッチング素子22を覆うように絶縁膜46を形成し、アクティブマトリクス基板11を作製する。
次に、アクティブマトリクス基板11の透明導電膜30上であって、複数の走査線17と複数の信号線18との各交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成するようにn+アモルファスシリコン半導体層35を形成する。n+アモルファスシリコン半導体層35は、CVD法により(厚さ500Å程度)成膜し、これをPEP技術により島状にパターン形成した後、リン等をドープすることにより形成する。
次いで、n+アモルファスシリコン半導体層35上に、同形状となるようにアモルファスシリコン半導体層34を形成する。アモルファスシリコン半導体層34は、CVD法により(厚さ2000Å程度)成膜し、これをPEP技術により島状にパターン形成する。これにより、センサ部21の半導体層31を形成する。
次に、半導体層31上に、酸化ケイ素等で構成された絶縁膜32及び窒化シリコン等で構成されたイオン感応膜33をそれぞれCVD法により(厚さそれぞれ500Å程度)成膜し、これをPEP技術により島状にパターン形成する。このようにして、センサ部21を作製する。
次いで、アクティブマトリクス基板11の側面にホルダ12を形成し、裏面側に光源13を設ける。
次に、アクティブマトリクス基板11の制御部の接続線、光源13、作用・参照電極47及び作用・参照電極47と電気的に接続したポテンシオスタット48をそれぞれ制御部15に電気的に接続して、濃度分布測定装置10を作製する。
また、濃度分布測定装置は、上述した構成のものに限らず、図3及び4に示したようなものでもよい。
図3は、濃度分布測定装置50の断面図を示す。図4は、濃度分布測定装置50の平面図を示す。ここで、以下、濃度分布測定装置10と同様の構成要素については同符号を用いて表し、その説明を省略する。
濃度分布測定装置50は、複数のセンサ部51のそれぞれが、それに対応したスイッチング素子22に絶縁膜55を介して設けられている。
センサ部51は、絶縁膜55を介してスイッチング素子22上をも覆っているため、アクティブマトリクス基板11上のセンサ部21の総面積が濃度分布測定装置10に比べて増大している。センサ部21の下層には、透明導電膜52が形成されている。
絶縁膜55は、酸化ケイ素等で形成されている。絶縁膜55にはコンタクトホール56が形成されている。センサ部21の半導体層31及び透明導電膜52は、このコンタクトホール56内を通るように形成されている。センサ部21の透明導電膜52は、絶縁膜55のコンタクトホール56を通ってアクティブマトリクス基板11上の透明導電膜30と接触しており、これによりセンサ部21とスイッチング素子22とが電気的に接続されている。
さらに、濃度分布測定装置は、スイッチング素子及びセンサ部の両方にポリシリコンを用いて構成されていてもよい。ここで、図5に、スイッチング素子及びセンサ部に用いる半導体層として、その両方にポリシリコンを用いた濃度分布測定装置80のセンサ部81及びスイッチング素子82の断面構造を示す。なお、ホルダ、光源、印加手段及び制御装置等については濃度分布測定装置10又は50と同様であり、ここでは説明を省略する。
濃度分布測定装置80のセンサ部81は、ポリシリコン半導体層83、絶縁膜84及びイオン感応膜85が、この順に後述の透明導電膜86上に形成されることにより構成されている。
濃度分布測定装置80のスイッチング素子82は、絶縁膜96上に形成されたポリシリコン半導体層87、ポリシリコン半導体層87の外側に形成された低濃度不純物層88及びn+高濃度不純物層89、これらを覆うように形成されたゲート絶縁膜90、ゲート絶縁膜90上に形成されたゲート電極91、絶縁膜92、及び、絶縁膜92上に形成されてそれぞれコンタクトホール93を通じてn+高濃度不純物層89に接しているソース電極94及びドレイン電極95等で構成されている。ドレイン電極95は、絶縁膜92上に形成された透明導電膜86によってセンサ部81と電気的に接続されている。
また、ポリシリコンをセンサ部及びスイッチング素子の両方に用いた装置であって、濃度分布測定装置50に対応するような開口率の高いものとして、図6に示すような濃度分布測定装置110であってもよい。尚、図6において、濃度分布測定装置80と同様の構成要素については同符号を付し、その説明を省略する。
濃度分布測定装置110は、センサ部111が、それに対応したスイッチング素子112に絶縁膜113を介して設けられている。センサ部111の下層には透明導電膜114が形成されている。絶縁膜113にはコンタクトホール115が形成されている。センサ部111のポリシリコン半導体層116及び透明導電膜114は、このコンタクトホール115を通るように形成されている。センサ部111の透明導電膜114は、絶縁膜113のコンタクトホール115を通ってドレイン電極95と接触しており、これによりセンサ部111とスイッチング素子112とが電気的に接続されている。
(濃度分布測定装置10を用いた濃度分布測定方法)
次に、濃度分布測定装置10を用いた濃度分布測定方法について説明する。
まず、測定対象の液状又はゲル状等の試料60を濃度分布測定装置10のセル内に滴下又は載置する。
次に、制御部15からの信号によりポテンシオスタット48からの直流電圧を印加して、アクティブマトリクス基板11及びセンサ部21に所定のバイアス電圧を印加する。このとき、制御部15は走査線17及び信号線18に制御信号を送ることにより、マトリクス状に配置されたセンサ部21が、マトリクスの列ごとに順次印加されていく。
マトリクス状に配置されたセンサ部21が印加されるとすぐに、制御部15からの制御信号により光源13が点灯し、プローブ光70がアクティブマトリクス基板11裏面側から照射される。
ここで、図7にプローブ光70の点滅とシグナルの相関関係を示す。図7に示すように、プローブ光70の点滅(on/off)に応じてLAPSの光応答シグナルが変形する。このとき、キャリアの再結合や拡散にある程度の時間を要するために、入光に対してその応答が少し遅れる。
このように、プローブ光70は一定周期(例えば10kHz)で断続的に照射されてセンサ部21に交流光電流を発生させる。照射されたプローブ光70は、透明材料で形成された絶縁性基板16を透過し、センサ部21へと到達する。センサ部21へ到達したプローブ光70は、センサ部21でその直上部分の試料60のpH値に対応した光電流を発生させて検出する。
次に、制御部15からの信号により、次の列のセンサ部21にポテンシオスタット48による電圧印加を開始する。その後、再度光源13からプローブ光70を照射させて、それぞれのセンサ部21の直上部分における試料60のpH値に対応した光電流を発生させて検出する。
このようにして順次電圧印加を走査することにより、すべてのセンサ部21から光電流を発生させて検出する。検出した光電流により、試料60に形成されるpH分布の状態を表す2次画像を得て、これから試料60の濃度分布を測定する。
(作用効果)
次に作用効果について説明する。
本実施形態に係る濃度分布測定装置10,50は、絶縁性基板16と、絶縁性基板16上に、互いに平行に延びるように設けられた複数の走査線17と、絶縁性基板16上の複数の走査線17とは異なる層に、複数の走査線17と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられた複数の信号線18と、複数の走査線17と複数の信号線18との各交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成し、各々が半導体層31を有する複数のセンサ部21,51と、複数の走査線17と複数の信号線18との各交差部において、各交差部の対応する走査線17、信号線18及びセンサ部21,51のそれぞれに電気的に接続されたスイッチング素子22と、を備えたアクティブマトリクス基板11と、アクティブマトリクス基板11の複数のセンサ部21,51に交流のプローブ光70を照射するように設けられた光源13と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、マトリクスを構成する複数のセンサ部21,51のそれぞれに順次電圧を印加させておき、所定の箇所に固定した光源13から交流のプローブ光70を照射して濃度分布を測定するため、線順次走査が可能となり、試料60の二次元濃度分布の高速測定が可能となる。また、光源アレイを用いなくてよく、光源13の配置に物理的な制約がない。さらに、センサ部21,51と光源アレイとを高精度に配置する必要がなく、製造効率が良好となる。また、センサ部21,51は複数に分設されているため、センサ部21,51の半導体層31のキャリア拡散が発生した際に測定領域がぼやけても、測定精度に影響を与えない。
また、本実施形態に係る濃度分布測定装置10,50は、半導体層31が多結晶半導体で形成されていてもよい。
このような構成によれば、センサ部21,51の半導体層31が多結晶半導体で形成されているため、半導体層31内を電子が移動しやすく、高い感度が期待できる。また、スイッチング素子22の半導体層にもポリシリコンを用いれば、スイッチング素子22形成と同時に、走査線、および信号線にそれぞれ繋がる走査線制御回路19、および信号線制御回路20を基板上に工程数を増やすことなく形成することができる。そのため、駆動用のICドライバーをセンサアレイ作成後に実装する必要が無く、部品点数の減少による信頼性・コスト力の向上が望める。また、アクティブマトリクス基板として液晶ディスプレイなどで使用される大型ガラス基板を用いることができるため、Siウェハーを使用する従来の方法に比べ、大面積を要するデバイスが作製でき、また多面取りによる低価格化が期待できる。
さらに、本実施形態に係る濃度分布測定装置10,50は、絶縁性基板16上には、複数の走査線17のそれぞれが電気的に接続された走査線制御回路19が形成されていると共に、複数の信号線18のそれぞれが電気的に接続された信号線制御回路20が形成されていてもよい。
このような構成によれば、絶縁性基板16上に走査線制御回路19及び信号線制御回路20がそれぞれ形成されているため、これらを別の基板上に形成するものと比較して、部品点数を減らすことができる。
また、本実施形態に係る濃度分布測定装置10,50は、複数のセンサ部21,51のそれぞれが、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層34と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層35とを有していてもよい。
このような構成によれば、複数のセンサ部21,51のそれぞれが、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層34と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層35とを有しているため、電極とセンサ部21,51の半導体層31とが直接接することによる直列抵抗を減少させることができる。従って、センサ部21,51の半導体層31を介して取り出した信号の波形の鈍化や信号遅延の発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る濃度分布測定装置10は、複数のセンサ部21のそれぞれが、それに対応したスイッチング素子22に絶縁膜32を介して設けられており、コンタクトホールを通じて該スイッチング素子22に電気的に接続されていてもよい。
このような構成によれば、図3で示した濃度分布測定装置50のように、複数のセンサ部51のそれぞれがそれに対応したスイッチング素子22と隣接して設けなくてよいため、スイッチング素子22に阻害されず濃度分布測定装置の試料60を載置するセル内の表面ほぼ全体に亘り形成することができる。このため、センサ部51の面積がその分増大するためセンサの感度と精度を確保できる。従って、測定効率が良好となる。
本実施形態に係る濃度分布測定方法は、マトリクス状に配設された複数のセンサ部21,51に電圧を順次印加するステップと、電圧を印加した複数のセンサ部21,51に交流のプローブ光70を照射して光電流を発生させるステップと、発生した光電流を検知して濃度分布を導き出すステップと、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、マトリクスを構成する複数のセンサ部21,51のそれぞれに順次電圧を印加させておき、所定の箇所に固定した光源13から交流のプローブ光70を照射して濃度分布を測定するため、線順次走査が可能となり、試料60の二次元濃度分布の高速測定が可能となる。また、光源アレイを用いなくてよく、光源13の配置に物理的な制約がない。さらに、センサ部21,51と光源アレイとを高精度に配置する必要がなく、製造効率が良好となる。また、センサ部21,51は複数に分離されているため、センサ部21,51の半導体層31のキャリア拡散が発生した際に測定領域がぼやけても、測定精度に影響を与えない。
以上説明したように、本発明は、濃度分布測定装置及びそれを用いた濃度分布測定方法について有用である。
本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置10の断面図である。 本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置10の平面図である。 本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置50の断面図である。 本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置50の平面図である。 本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置80の断面図である。 本発明の実施形態に係る濃度分布測定装置90の断面図である。 LAPSの光応答電流波形図である。 一般的な、LAPSで構成された濃度分布測定装置100の断面図である。 濃度分布測定装置100の光源移動手段を示す図である。 特許文献1に記載された濃度分布測定装置のセンサ部及び光源の平面図である。 特許文献2及び3に記載された濃度分布測定装置の断面図である。 特許文献2及び3に記載された濃度分布測定装置のセンサ部及び光源の平面図である。
符号の説明
10,50 濃度分布測定装置
11 アクティブマトリクス基板
13 光源
16 絶縁性基板
17 走査線
18 信号線
19 走査線制御回路
20 信号線制御回路
21,51 センサ部
22 スイッチング素子
31 半導体層
32,55 絶縁膜
34 上層側半導体層
35 下側半導体層
56 コンタクトホール
70 プローブ光

Claims (6)

  1. 絶縁性基板と、
    上記絶縁性基板上に、互いに平行に延びるように設けられた複数の走査線と、
    上記絶縁性基板上の上記複数の走査線とは異なる層に、該複数の走査線と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられた複数の信号線と、
    上記複数の走査線と上記複数の信号線との各交差部に設けられて全体としてマトリクスを構成し、各々が半導体層を有する複数のセンサ部と、
    上記複数の走査線と上記複数の信号線との各交差部において、各交差部の対応する走査線、信号線及びセンサ部のそれぞれに電気的に接続されたスイッチング素子と、
    を備えたアクティブマトリクス基板と、
    上記アクティブマトリクス基板の複数のセンサ部に交流のプローブ光を照射するように設けられた光源と、
    を備えた濃度分布測定装置。
  2. 請求項1に記載された濃度分布測定装置において、
    上記半導体層が多結晶半導体で形成されている濃度分布測定装置。
  3. 請求項1に記載された濃度分布測定装置において、
    上記絶縁性基板上には、上記複数の走査線のそれぞれが電気的に接続された走査線制御回路が形成されていると共に、上記複数の信号線のそれぞれが電気的に接続された信号線制御回路が形成されている濃度分布測定装置。
  4. 請求項1に記載された濃度分布測定装置において、
    上記複数のセンサ部のそれぞれは、電気抵抗の相対的に高い上層側半導体層と電気抵抗の相対的に低い下側半導体層とを有する濃度分布測定装置。
  5. 請求項1に記載された濃度分布測定装置において、
    上記複数のセンサ部のそれぞれは、それに対応したスイッチング素子に絶縁膜を介して設けられており、コンタクトホールを通じて該スイッチング素子に電気的に接続されている濃度分布測定装置。
  6. マトリクス状に配設された複数のセンサ部に電圧を順次印加するステップと、
    上記電圧を印加した複数のセンサ部に交流のプローブ光を照射して光電流を発生させるステップと、
    上記発生した光電流を検知して濃度分布を導き出すステップと、
    を備えた濃度分布測定方法。
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