JP2007205414A - 油圧アクチュエータ用制御回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポンプPと、このポンプに接続した供給通路6と、この供給通路6に接続し、アクチュエータ2,3,4に供給する作動流体の方向および量を制御する制御弁7,8,9とを備え、各制御弁に接続したパイロット一次圧通路10,11と、アクチュエータの負荷圧のうち最高負荷圧を選択する高圧選択回路18と、中立通路5であって上記制御弁の下流側Aと上記高圧選択回路とを接続する接続路19とを備え、この接続路19の中間に上記パイロット一次圧通路を接続し、上記中立通路5が連通状態のときには、中立通路に発生させた圧力を上記パイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする一方、制御弁の切り換えによって中立通路5が遮断された状態では、上記高圧選択回路19の圧力をパイロット圧力源とする構成にした。
【選択図】 図1
Description
また、上記メインポンプからアクチュエータヘ作動油を供給する供給通路とは別に、パイロット通路を設け、パイロット通路中に設けた操作レバーの操作量に応じて、パイロット通路に発生するパイロット圧をパイロット室へ導いて、上記制御弁を切り換えるようにしている。
そして、上記パイロット通路には、制御弁のパイロット室へ導くパイロット圧力源として、アクチュエータへ作動流体を供給するメインのポンプとは別のパイロット用ポンプを接続している
このように2台のポンプを用いるため、2台のポンプを駆動する駆動源が必要であり、その分のエネルギーが必要である。
上記中立通路であって上記パイロット一次圧通路の接続点より下流側にリリーフ弁を設けるとともに、このリリーフ弁を迂回してタンクへ連通する迂回路と、この迂回路を開閉する第1開閉弁と、上記接続路と上記高圧選択回路との間に設けた第2開閉弁とを備え、上記各制御弁の中立通路が連通状態であってアクチュエータの動作準備時からアクチュエータの操作中は、上記第1開閉弁を閉位置に保つことよって迂回路を閉じ、上記中立通路に上記リリーフ弁の設定圧に基づく圧力を発生させ、その圧力をパイロット圧力源とする一方、上記制御弁の切り換えによって中立通路が完全に遮断されるまでの所定のタイミングで、上記第2開閉弁を開位置にして上記接続路を介して上記高圧選択回路とパイロット一次圧通路とを連通させ、高圧選択回路の圧力を、減圧弁を介して減圧してパイロット圧力源とする構成にした点に特徴を有する。
そのため、パイロット用ポンプの駆動源を必要とせず、従来のように2台のポンプを用いる場合と比べて、省エネルギー化ができる。
特に、パイロット圧力源としてアクチュエータ負荷圧を利用することができるため、エネルギーの有効利用ができる。
この制御回路Cは、図1に示すようにモーターMで駆動するポンプPに、ポンプ通路1を接続するとともに、このポンプ通路1の下流には、走行用モーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4を設けている。なお、上記走行用モーター2、バケットシリンダ3およびブームシリンダ4が、この発明の油圧アクチュエータに相当する。
また、ポンプ通路1を、中立通路5と供給通路6とに分岐させている。このようにした中立通路5および供給通路6には、上記走行用モーター2を制御するモーター用の制御弁7、バケットシリンダ3を制御するバケット用の制御弁8、ブームシリンダ4を制御するブーム用の制御弁9を接続している。
なお、各制御弁7,8,9には、供給通路6から分岐する各通路6a,6bおよび6を接続している。
そこで、上記各制御弁7,8,9のそれぞれを、図示の中立位置から、左右の切り換え位置に切り換えたとき、切り換わる制御弁に接続されたアクチュエータが、駆動制御されるようにしている。
なお、上記パイロット一次圧通路10、11にパイロット圧力源となる一次圧を発生させる作用については、後で詳しく説明する。
また、上記制御弁7,8,9を制御するためには、図示しない操作レバーなどの操作手段を介して電磁弁7c,8c,9cを制御するようにしている。
そして、制御弁8を切り換えた場合には、供給通路6の分岐路6bから、制御弁8を介した作動流体が、バケットシリンダ3へ供給され、バケットシリンダ3からの戻り流体が、制御弁8を介して戻り通路15を経由し、タンクTへ戻される。
また、制御弁9を制御すれば、それに接続されたブームシリンダ4を制御することができる。
また、上記モーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4に接続された全ての流体通路12a,12b、13a,13b、14a,14bには、これら全通路中の最高圧を選択する高圧選択回路18を接続している。この高圧選択回路18では、各アクチュエータに接続された一対の通路から負荷圧が選択されるので、結果として、全アクチュエータの最高負荷圧を選択することになる。
また、上記第1開閉弁16および第2開閉弁20は、それぞれ、外部信号によって切り換わるようにしている。
また、制御弁7,8,9のいずれかが、中立位置以外の位置に完全に切り換わったことを検出したら、その検出信号に連動して上記第2開閉弁20を開位置に切り換えるための制御信号を出力するようにする。
さらに、上記通路14aには、ロック弁23を設けている。このロック弁23は、ブーム位置を保持したい場合に、ポート4aから流体が漏れることを防止するためのもので、制御弁9からポート4aへの流れのみを許容し、逆流を制限する弁であるが、ブームを収縮させる際など、必要な場合には、外部信号によって開き、逆流を許容できるようにしたものである。
なお、図中、符号24は、フィルターである。また、符号25はメインリリーフ弁であり、ポンプ通路1がその設定圧を超えるような高圧にならないようにしている。
いずれのアクチュエータも、動作させる必要がないときには、図1に示すように、上記各制御弁7,8,9のそれぞれを、図示の中立位置に保ち、第1開閉弁16を開位置、第2開閉弁20を閉位置に保つようにする。このように、全ての制御弁7,8,9が、中立位置にあるとき、ポンプPが吐出したスタンバイ流量を、中立通路5から第1開閉弁16を介してタンクTに還流させる。この状態では、中立通路5内の圧力は、ほぼタンク圧である。
例えば、制御弁7を切り換えて走行モーター2を駆動させようとした場合、作業者は、ブレーキを解除するので、このブレーキ解除信号に連動して、上記第1開閉弁16が図示の状態から閉位置に切り換わる。その結果、中立通路5とタンクTとの接続が、一端遮断される。
一方、上記中立通路5の圧力は、上記接続路19を介してパイロット一次圧通路10,11に作用する。従って、上記リリーフ弁17によって制御された圧力をパイロット一次圧、すなわち、パイロット圧力源として利用できる。そして、上記第1開閉弁16を閉位置に保ち、中立通路5内の圧力をパイロット圧力源として、制御弁7,8,9を切り換えることができる。
いずれかの制御弁が完全に切り換わったら、そのことを図示しないセンサが検出し、上記したように、この検出信号に連動して高圧選択回路18と接続路19との間に設けた第2開閉弁20を、図示の閉位置から開位置へ切り換える。
従って、上記高圧選択回路18は、各アクチュエータであるモーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4に接続した通路12a,12b、13a,13b、14a,14bから最高負荷圧を選択する。その負荷圧は、第2開閉弁20を介して接続路19に作用する。
なお、この実施形態では、リリーフ弁17と減圧弁21の設定圧Pr、Pdの関係をPr>Pdとしているため、第2開閉弁20を開位置に切り換えているときに、リリーフ弁17が開いて、流体をタンクTへ戻すことはない。つまり、アクチュエータ側の流体が、高圧選択回路18、接続路19およびリリーフ弁17を介してタンクTへ流れてしまう心配はない。
そのため、従来例の回路のように、制御弁を制御するためのパイロット圧力源を、流体供給源と別に設ける必要がない。しかも、負荷圧をパイロット圧力源として有効利用できるので、省エネルギー化を実現できる。
この電磁式リリーフ弁26は、リリーフ設定圧を電磁ソレノイドによって、調整できる弁である。中立時には、その設定圧をほぼゼロに設定すれば、この電磁式リリーフ弁26を低い圧力で開き、図1の第1開閉弁16が開位置にあるときと同様に作用する。
また、パイロット圧力源が必要な状況では、上記電磁ソレノイドによって設定圧をPrに設定すれば、中立通路5にパイロット圧力源として圧力Prを発生させることができる。
従って、図1に示す回路と同様に機能させることができる。
T タンク
1 ポンプ通路
2 モーター
3 バケットシリンダ
4 ブームシリンダ
5 中立通路
5a 迂回路
6 供給通路
7 制御弁
7a,7b パイロット室
8 制御弁
8a,8b パイロット室
9 制御弁
9a,9b パイロット室
10,11 パイロット一次圧通路
15 戻り通路
16 第1開閉弁
17 リリーフ弁
18 高圧選択回路
19 接続路
20 第2開閉弁
21 減圧弁
26 電磁式リリーフ弁
Claims (2)
- ポンプと、このポンプに接続した供給通路と、この供給通路に接続し、アクチュエータに供給する作動流体の方向および量を制御する制御弁とを備え、全ての制御弁が中立位置を保っているとき、ポンプからの吐出流体が、各制御弁およびそれらを接続する中立通路を経由してタンクへ導かれ、いずれかの制御弁を中立位置以外の位置に切り換えたとき、上記中立通路が遮断されるとともに、切り換えた制御弁に接続されたアクチュエータへ作動流体が供給される構成にした油圧アクチュエータ用制御回路において、各制御弁を直列に接続し、各制御弁へパイロット一次圧を導くためのパイロット一次圧通路と、各制御弁に接続したアクチュエータの負荷圧のうち最高負荷圧を選択する高圧選択回路と、上記中立通路であって上記制御弁の下流側と上記高圧選択回路とを接続する接続路とを備え、上記接続路の中間には上記パイロット一次圧通路を接続するとともに、上記各制御弁において中立通路が連通状態のときには、中立通路に圧力を発生させ、その圧力を上記接続路を介してパイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする一方、制御弁の切り換えによって上記中立通路が遮断された状態では、上記高圧選択回路の圧力を上記接続路を介してパイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする構成にした油圧アクチュエータ用制御回路。
- 上記中立通路であって上記パイロット一次圧通路の接続点より下流側にリリーフ弁を設けるとともに、このリリーフ弁を迂回してタンクへ連通する迂回路と、この迂回路を開閉する第1開閉弁と、上記接続路と上記高圧選択回路との間に設けた第2開閉弁とを備え、上記各制御弁の中立通路が連通状態であってアクチュエータの動作準備時からアクチュエータの操作中は、上記第1開閉弁を閉位置に保つことよって迂回路を閉じ、上記中立通路に上記リリーフ弁の設定圧に基づく圧力を発生させ、その圧力をパイロット圧力源とする一方、上記制御弁の切り換えによって中立通路が完全に遮断されるまでの所定のタイミングで、上記第2開閉弁を開位置にして上記接続路を介して上記高圧選択回路とパイロット一次圧通路とを連通させ、高圧選択回路の圧力を、減圧弁を介して減圧してパイロット圧力源とする構成にした請求項1に記載の油圧アクチュエータ用制御回路。
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