JP2007205224A - デュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法 - Google Patents

デュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、燃料油と燃料ガスとを切り替えて燃焼させてガスタービンを運転するデュアル燃料焚きガスタービンで燃料油から燃料ガスへ燃料を切り替えた際に燃料ガスの圧力を調節する燃料ガス圧力調節弁のハンチング現象の発生防止とガスタービン負荷の変動抑制を可能とするシンプルな構成の燃料ガス圧力制御装置を提供することにある。
【解決手段】本発明のデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置は、ガスタービンの速度指令に基づきガス燃料の圧力を演算して燃料ガス圧力調節弁に開度指令を出力する圧力制御コントローラと、燃料ガス圧力調節弁に規定の開度指令を出力する規定開度指令器を備えており、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時に所定時間の間、前記規定開度指令器からの規定開度指令を前記圧力制御コントローラからの開度指令に優先させて前記燃料ガス圧力調節弁に入力するように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料油と燃料ガスを切り替えて燃焼させてガスタービンの運転を行うデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法に関するものである。
燃料多様化の要望に答えるため、燃料としてLNG等の燃料ガスと軽油等の燃料油とを同一燃焼器内へと導き、これを切り替えてガスタービンの燃焼器で燃焼させてガスタービンを運転するデュアル燃料焚きガスタービンが開発されている。このデュアル燃料焚きガスタービンでは、燃料油から切り替えて燃料ガスを使用する場合に、燃料ガスの供給系統に設けた燃料ガス流量調節弁の上流側に設置している燃料ガス圧力調節弁の開度制御を行う燃料ガス圧力制御装置が必要となる。そのために従来の燃料ガス圧力制御装置では、燃料ガス流量調節弁の前段の実測圧力と圧力指令値との偏差が無くなるように、ガスタービンの通常運転時における燃料ガス圧力調節弁の弁開度に設定するコントローラを設置して燃料ガス圧力調節弁の開度を制御している。
特許文献1は、デュアル燃料焚きガスタービンで燃料油から燃料ガスに切り替えた際の燃料ガスの圧力を調節する燃料ガス圧力調節弁の制御装置に関するものであり、制御装置にゲインの異なる2つのPIコントローラを設置して、通常運転時に使用する高いゲインのPIコントローラと、燃料切り替え中の燃料ガス低流量域に使用する低いゲインのPIコントローラとを使い分けて燃料ガス圧力調節弁の制御を行う技術を開示している。
特開平11−236825号公報
デュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力調節弁を制御する従来のコントローラは、通常運転における燃料ガス圧力調節弁の開度制御に合わせた設定がなされて制御している。このため、燃料切り替え直後の燃料ガス流量調節弁の前段の燃料ガスの圧力が十分に確立されていない状態下では、燃料ガス圧力調節弁の後段の燃料ガスの圧力と圧力指令値との偏差が大きくなり、よって、通常運転時の制御条件が設定されたコントローラでは燃料ガス圧力調節弁を適切に制御することが困難となる。その結果、燃料ガス圧力調節弁がハンチング現象を起し、このハンチング現象の発生に伴う燃料ガス圧力調節弁の前段の燃料ガスの圧力が変動し、ガスタービンに負荷変動を生じさせるという問題がある。
また、前記特許文献1に記載されている燃料ガス圧力調節弁の制御装置では、燃料ガス圧力調節弁にハンチング現象が発生することは抑制できるが、燃料ガス圧力調節弁の制御にゲインの異なる2つのPIコントローラを使用するため、制御装置が高価となるばかりではなく、制御回路そのものが非常に複雑化するという課題がある。更に、低いゲインのPIコントローラで燃料ガス圧力調節弁を制御する場合、ゲインが低いので制御操作に時間がかかり燃料ガスの圧力上昇に時間を要して燃料切り替え操作が迅速に行えないという問題がある。
本発明の目的は、燃料油と燃料ガスとを切り替えて燃焼させてガスタービンを運転するデュアル燃料焚きガスタービンでの燃料系統圧力を調整する燃料ガス圧力調節弁の制御において、燃料油から燃料ガスへ燃料を切り替えた際に燃料ガスの圧力を調節する燃料ガス圧力調節弁のハンチング現象に伴う燃料ガス圧力調節弁の前段の燃料ガス圧力の変動防止とガスタービン負荷の変動抑制を可能とするシンプルな構成の燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法を提供することにある。
本発明のデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置は、ガスタービンの速度指令に基づきガス燃料の圧力を演算して燃料ガス圧力調節弁に開度指令を出力する圧力制御コントローラと、燃料ガス圧力調節弁に規定の開度指令を出力する規定開度指令器を備えており、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時に所定時間の間、前記規定開度指令器からの規定開度指令を前記圧力制御コントローラからの開度指令に優先させて前記燃料ガス圧力調節弁に入力するように構成したことを特徴とする。
本発明のデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御方法は、燃料ガス圧力制御装置に備えられた圧力制御コントローラによってガスタービンの速度指令に基づきガス燃料の圧力を演算して前記燃料ガス圧力調節弁に開度指令を出力し、燃料ガス圧力制御装置に備えられた規定開度指令器によって燃料ガス圧力調節弁に規定の開度指令を出力し、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時の所定時間の間、前記規定開度指令を前記圧力制御コントローラからの開度指令より優先させて前記燃料ガス圧力調節弁に指令信号として入力させて燃料ガス圧力調節弁を制御し、燃料切り替え時の所定時間経過後は圧力制御コントローラからの開度指令によって燃料ガス圧力調節弁を制御するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、燃料油と燃料ガスとを切り替えて燃焼させてガスタービンを運転するデュアル燃料焚きガスタービンでの燃料系統圧力を調整する燃料ガス圧力調節弁の制御において、燃料油から燃料ガスへ燃料を切り替えた際に燃料ガスの圧力を調節する燃料ガス圧力調節弁のハンチング現象に伴う燃料ガス圧力調節弁の前段の燃料ガス圧力の変動防止とガスタービン負荷の変動抑制を可能とするシンプルな構成の燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法が実現できる。
以下、図面を用いて、本発明の一実施例であるデュアル燃料焚きガスタービン発電設備に適用される燃料ガス圧力制御装置について説明する。
本発明の一実施例であるデュアル燃料焚きガスタービン発電設備の概略系統を図1を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例であるデュアル燃料焚きガスタービン発電設備の概要を示している。図1において、前記ガスタービン発電設備は、空気を圧縮して加圧空気にする圧縮機1と、圧縮機1で圧縮された加圧空気を燃料と共に燃焼する燃焼器2と、燃焼器2で発生した燃焼ガスで回転されるタービン3と、タービン3によって駆動され、発電する発電機4とを備えている。また、この発電機4の発電量は負荷信号Lとして検出され、タービン速度信号Sはタービンの回転数を検出する速度検出器6で検出される。
そして、前記燃焼器2には燃料系統として、燃料ガス貯蔵タンクからLNG等の燃料ガス31aを供給する燃料ガス配管31と、燃料油貯蔵タンクから軽油等の燃料油32aを供給する燃料油配管32とが配設されている。そして、前記燃料ガス配管31には燃料ガスの流量を調節する燃料ガス流量調節弁22と、その上流側に位置し燃料ガスの圧力を調節する燃料ガス圧力調節弁21が設置されており、前記燃料油配管32には燃料油の流量を調節する燃料油流量調節弁23が設置されている。また、これら燃料ガス圧力調節弁21及び燃料ガス流量調節弁22、並びに燃料油流量調節弁23の弁開度を制御するために、ガスタービンの運転を制御するガスタービン制御装置7と、該ガスタービン制御装置7からの指令信号に基づき前記各調節弁21及び22の弁開度を制御する指令信号を演算して出力する燃料ガス調整弁制御装置10が設置されている。
図2は図1に示した本発明の一実施例であるデュアル燃料焚きガスタービン発電設備に適用される燃料ガス調節弁制御装置の一例を示す制御ロジック図である。図2において、ガスタービン制御装置7には、発電機4の負荷信号Lと、速度検出器6で検出されたタービン速度信号Sと、使用する燃料を選択する燃料切り替え指令5aが入力される。
そして、燃料油32aを燃料として使用している場合には、ガスタービン制御装置7によって発電機4の負荷信号Lに基づき燃料油配管32に設置した燃料油の流量を調節する燃料油流量調節弁23の弁開度を演算して燃料油流量調節弁開度指令信号23aとして出力し、燃料油流量調節弁23を制御してガスタービン負荷に応じた燃料油32aの流量に調節している。
次に、ガスタービンで使用する燃料を燃料油32aから燃料ガス31aに切り替える場合には、燃料切り替え指令5aをガスタービン制御装置7に入力し、このガスタービン制御装置7からタービン速度信号Sと燃料切り替え指令信号7aとを燃料ガス調整弁制御装置10に出力させる。また、ガスタービン制御装置7では、負荷信号Lに基づき燃料ガス配管31に設置した燃料ガスの流量を調節する燃料ガス流量調節弁22の弁開度を演算して燃料ガス流量調節弁開度指令信号22aとして出力し、燃料ガス流量調節弁22を制御してガスタービン負荷に応じた燃料ガス31aの流量に調節する。
ところで、燃料を燃料油32aから燃料ガス31aへの切り替えに備えて、前記燃料ガス調整弁制御装置10には、燃料ガス31aへの燃料切り替え指令信号7aの入力を受けて、燃料ガス31aへの燃料切り替え時に燃料ガス圧力調節弁21に対する指令信号となる燃料切り替え時の開弁信号13aを出力する弁開閉指令器13と、ガスタービン制御装置7を経由して入力するタービン速度信号Sに基づいて燃料ガスの圧力を演算して燃料ガス圧力調節弁21に対する指令信号21aを出力する燃料ガス圧力演算器12、演算器17及びPIコントローラ18とが設けられている。更に、前記燃料ガス調整弁制御装置10には、燃料ガス31aに燃料を切り替えた直後の短時間の間だけ燃料ガス圧力調節弁21に対する指令信号となる弁規定開度信号11aを出力する弁規定開度指令器11が設けられている。
前記燃料ガス調整弁制御装置10に設けた燃料ガス圧力演算器12では関数発生器16を有しており、検出されたタービン速度信号Sに基づいて前記関数発生器16にて燃料ガス流量調節弁22を流れる燃料ガス31aの前段圧力の圧力設定値16aを演算し、該圧力設定値16aを演算器17を経由して前記PIコントローラ18に入力させ、前記PIコントローラ18から指令信号21aとして燃料ガス圧力調節弁21に出力して燃料ガス圧力調節弁21の弁開度を制御してガスタービン速度に応じた燃料ガス31aの圧力に調節している。また、燃料ガス配管31に設置した前記燃料ガス圧力調節弁21の後流側となる燃料ガス流量調節弁22の前段には圧力トランスミッター24が設置されており、この圧力トランスミッター24から燃料ガス流量調節弁22の前段の燃料ガス31aの圧力を実測した圧力信号24aが前記演算器17にフィードバックされて、前記圧力設定値16aとこの圧力信号24aとの圧力偏差信号17aを演算して前記PIコントローラ18に入力するように構成されている。
また、前記燃料ガス調整弁制御装置10には、タイマー14とNOT回路15が設置されており、燃料油32aから燃料ガス31aへ燃料を切り替えた時に、前記弁開閉指令器13から燃料切り替え時に燃料ガス圧力調節弁21に対する開弁信号13aが出力されると、タイマー14が作動して前記開弁信号13aを所定時間遅延させてからPIコントローラ18に出力させている。このタイマー14は、燃料ガス圧力調節弁21に対する開弁信号13aが入力した場合に所定時間の間だけ、例えば1秒間だけ遅延させてから開弁信号13aをタイマー14からPIコントローラ18に出力する。そして、PIコントローラ18では、前記した所定時間経過後にタイマー14を経由して前記弁開閉指令器13から開弁信号13aが入力された場合に、前記燃料ガス圧力演算器12の関数発生器16で演算された圧力設定値16aを演算器17を経由して入力し、このPIコントローラ18から指令信号21aとして燃料ガス圧力調節弁21に出力して燃料ガス圧力調節弁21の弁開度を制御する。
前記燃料ガス調整弁制御装置10のNOT回路15は、タイマー14から出力される開弁信号13aの有無に応じて該開弁信号13aとは逆となる信号15aを弁規定開度指令器11に出力する。そして、前記弁規定開度指令器11では、燃料ガス31aへの燃料切り替え選択後に弁開閉指令器13から開弁信号13aが出力されてタイマー14、NOT回路15を経由して弁規定開度指令器11に入力する信号15aが有る、信号“1”の状態、即ち、タイマー14の作動によって所定時間、例えば1秒間の間、NOT回路15に入力する開弁信号13aが無い、信号“0”の状態の場合に、前記NOT回路15からは該開弁信号13aの信号“0”を反転させた信号“1”の信号15aを弁規定開度指令器11に出力する。前記弁規定開度指令器11では、燃料切り替え指令信号7aが入力され、かつ、NOT回路15から信号“1”の信号15aを受けた場合にのみ燃料ガス圧力調節弁開度15%という規定開度信号11aを出力し、この規定開度信号11aによって燃料ガス圧力調節弁21は優先的に所定時間である一秒間の間、弁開度15%に保持する制御がなされるように構成されている。
前記PIコントローラ18は、燃料ガス圧力調節弁21の弁開度を制御して燃料ガスの圧力を調節するコントローラであるが、コントローラ18の設定条件として、例えば、G(ゲイン)=0.0482、T(時間遅れ)=0.5秒が設定されている。そして、演算器17からの圧力偏差信号17a及びタイマー14を経て遅延した燃料ガス圧力調節弁の開弁信号13aに基づき、前記燃料ガス圧力調節弁21の指令信号21aを演算して該燃料ガス圧力調節弁21に指令するように構成されている。
次に、本発明の一実施例であるLNG等の燃料ガスと軽油等の燃料油の双方に対応するデュアル燃料焚きガスタービン発電設備に適用した燃料ガス制御装置の制御動作について説明する。
図1及び図2に示したデュアル燃料焚きガスタービンで燃料油32aから燃料ガス31aに燃料を切り替える場合の燃料ガス圧力調節弁21の制御操作の状況を説明する。また、図3は燃料切り替え時におけるガスタービン制御装置7からの燃料油の流量指令と燃料ガスの流量指令、燃料ガス圧力調節弁21の弁開度、燃料ガス流量調節弁22を流下する燃料ガス流量、及びガスタービン負荷Lの変化を横軸に時間を取って順次表したものである。
そして、図3(a)が本実施例の燃料ガス調整弁制御装置10の機能を停止した状況を示し、図3(b)が本実施例の燃料ガス調整弁制御装置10の機能を動作させた状況を示す。
前記図1、図2、図3において、燃料を切り替える前の燃料油32aでガスタービンを負荷運転している場合は、発電機4の負荷信号Lの入力に対応させてガスタービン制御装置7にて燃料油流量調節弁23の弁開度を演算して燃料油流量調節弁開度指令信号23aとして出力し、前記燃料油流量調節弁23を制御してガスタービン負荷に応じた燃料油32aの流量に調節している。
次に、ガスタービンで使用する燃料を燃料油32aから燃料ガス31aに切り替える場合には、燃料切り替え指令5aをガスタービン制御装置7に入力し、このガスタービン制御装置7からタービン速度信号Sと燃料切り替え指令信号7aとを燃料ガス調整弁制御装置10に出力させる。また、ガスタービン制御装置7では、負荷信号Lに基づき燃料ガス配管31に設置した燃料ガスの流量を調節する燃料ガス流量調節弁22の弁開度を演算して燃料ガス流量調節弁開度指令信号22aとして出力し、燃料ガス流量調節弁22を制御してガスタービン負荷に応じた燃料ガス31aの流量に調節する。
一方、ガスタービン制御装置7から燃料ガス31aに燃料を切り替える指令信号7aを受けて、前記燃料ガス調整弁制御装置10の弁開閉指令器13では、燃料ガス圧力調節弁21に対して指令信号となる燃料切り替え時の開弁信号13aを出力する。また、前記燃料ガス調整弁制御装置10の燃料ガス圧力演算器12では、ガスタービン制御装置7を経由して入力するタービン速度信号Sに基づいて、該燃料ガス圧力演算器12が有する関数発生器16で燃料ガス流量調節弁22を流れる燃料ガス31aの前段圧力の圧力設定値16aを演算し、この圧力設定値16aを演算器17を経由してPIコントローラ18に入力させて、前記PIコントローラ18から指令信号21aとして燃料ガス圧力調節弁21に出力して燃料ガス圧力調節弁21を制御してガスタービン速度に応じた燃料ガス31aの圧力に調節する。
また、前記燃料ガス調整弁制御装置10の弁規定開度指令器11では、燃料切り替え指令信号7aと前記NOT回路15からの信号15aを受けて燃料ガス31aに燃料を切り替えが選択された直後の短時間の間、例えば1秒間の間だけ燃料ガス圧力調節弁21に対する指令信号となる15%弁開度の弁規定開度信号11aを弁規定開度指令器11から燃料ガス圧力調節弁21に出力するようになっている。
そこで、燃料油32aから燃料ガス31aに燃料の切り替えが選択された際には、圧力調整弁制御装置10に設置した規定開度信号演算器11から規定開度信号11aが、弁開閉指令器13から開弁信号13aが同時に出力され始める。前記信号のうち、開弁信号13aはタイマー14によって所定時間、例えば1秒間だけ遅延してからNOT回路15とPIコントローラ18に夫々入力される。NOT回路15では、油燃料32aからガス燃料31aへの燃料切り替えが選択された直後の所定時間の1秒間は開弁信号13aが出力無しの“0”のままであるので、NOT回路15からは該開弁信号13aを反転させた信号“1”を信号15aとして規定開度信号演算器11に出力する。尚、燃料切り替えが選択されて1秒間経過した以降は前記開弁信号13aが出力有りの信号“1”となるので、NOT回路15からは該開弁信号13aを反転させた信号“0”を規定開度信号演算器11に出力する。
規定開度信号演算器11では、燃料切り替え指令信号7aが入力され、かつ、燃料ガス31aに燃料切り替え選択後の所定時間の1秒間だけ出力されるNOT回路15からの信号15aが出力有りの信号“1”を受けた場合にのみ、燃料ガス圧力調節弁21を規定の15%開度に操作する規定開度信号11aを燃料ガス圧力調節弁21に対する指令信号として出力して燃料ガス圧力調節弁21の開度を15%開度に制御する。そして燃料切り替え選択後の1秒間が経過した後はNOT回路15からの出力信号15aが信号“0”となるため、規定開度信号11aからは燃料ガス圧力調節弁21に対する規定開度信号11aは出力されない。
一方、PIコントローラ18に関しては、燃料ガス31aに燃料切り替え後の所定時間の1秒間の間はタイマー14を経由した前記弁開閉指令器13からの開弁信号13aが無い信号“0”であるので入力せず、よってPIコントローラ18は動作しない。燃料切り替え後の1秒間経過後はタイマー14を経由した前記開弁信号13aが有る信号“1”として入力されるので、燃料ガス31aによる通常運転状態になったとPIコントローラ18が認識して、燃料ガス圧力調節弁21に対して下記する圧力制御を開始する。即ち、燃料ガス圧力調節弁21は、燃料ガス31aへの燃料切り替えが選択された直後の所定時間の1秒間の間は15%開度で制御され、1秒間経過後はPIコントローラ18により定常の圧力制御が行われることになる。
燃料ガス圧力調節弁21に対するPIコントローラ18による圧力制御は次の通り。タービン速度信号Sを検出して入力されると、燃料ガス調整弁制御装置10の燃料ガス圧力演算器12が有する関数発生器16によってタービン速度信号Sに基づいた燃料ガス流量調節弁22の前段圧力となる燃料ガス31aの圧力設定値16aを演算する。この圧力設定値16aと、燃料ガス配管31に設置した燃料ガス流量調節弁22の前段に設けられた圧力トランスミッター24から燃料ガス流量調節弁22の前段の燃料ガスの圧力を実測したフィードバック信号となる圧力信号24aが演算器17に入力し、両信号の偏差である圧力偏差信号17aがPIコントローラ18に入力する。
一方、燃料ガス31aへの燃料切り替えが選択された直後の所定時間である1秒間が経過した後では、前記PIコントローラ18は、タイマー14を経由して弁開閉指令器13から開弁信号13aが有りの信号“1”が入力されていることにより、燃料ガス31aによるガスタービンの通常運転であるとPIコントローラ18が認識する。よってPIコントローラ18は、演算器17によって演算された圧力偏差信号17aを取り込み、G(ゲイン)=0.0482、T(時間遅れ)=0.5秒の設定条件によって、この偏差信号を無くすように調整、演算して燃料ガス圧力調節弁21に対して最適な開度信号を指令信号21aとして出力し、前記燃料ガス圧力調節弁21を制御してガスタービン速度に応じた燃料ガス31aの圧力を調節するようになる。
そして、燃料切り替え選択後の所定時間の1秒間が経過した後であるので、前記規定開度信号演算器11には、NOT回路15から入力する信号15aがタイマー14の遅延時間解除により信号“1”から信号“0”に変更される。よって、規定開度信号演算器11からは燃料ガス圧力調節弁21の開度を制御する規定開度信号11aは出力されない。
上記したように圧力調整弁制御装置10で燃料ガス圧力調節弁21の開度を制御することにより、燃料油32aから燃料ガス31aに燃料を切り替えた直後の燃料ガス流量調節弁22の弁前段の燃料ガス31aの圧力が十分に確立されていない状態下で弁後段の燃料ガス31aの圧力と圧力指令値との偏差が大きくなる場合であっても、燃料切り替え選択直後の所定時間の間、所定の弁開度に優先的に保持されるよう制御されているので、燃料ガス圧力調節弁21のハンチング現象に伴う燃料ガス流量調節弁の前段の燃料ガス圧力の変動が防止され、ガスタービン負荷に変動を発生させることが回避される。そして、燃料ガス31aに燃料を切り替えて所定時間が経過すれば、燃料ガス圧力調節弁21は通常運転の圧力制御に復帰してガスタービン速度に応じた燃料ガス圧力に調節されるよう制御される。
本発明は、燃料油と燃料ガスを切り替えて燃焼させてガスタービンの運転を行うデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置及び燃料ガス圧力制御方法に適用可能である。
本発明の一実施例であるデュアル燃料焚きガスタービン発電設備を示す概略系統図。 図1のデュアル燃料焚きガスタービン発電設備に適用される燃料ガス制御装置の一実施例を示す制御ロジック図。 図2のデュアル燃料焚きガスタービン発電設備に適用した燃料ガス制御装置による燃料切り替え時のタイムチャート図。
符号の説明
1:圧縮機、2:燃焼器、3:タービン、4:発電機、5a:燃料切り替え指令、6:速度検出器、7:ガスタービン制御装置、7a:燃料切り替え指令信号、10:燃料ガス調整弁制御装置、11:弁規定開度指令器、11a:規定開度信号、12:燃料ガス圧力演算器、13:弁開閉指令器、13a:開弁信号、14:タイマー、15:NOT回路、15a:信号、16:関数発生器、16a:圧力設定値、17:演算器、17a:圧力偏差信号、18:PIコントローラ、21:燃料ガス圧力調節弁、21a:指令信号、22:燃料ガス流量調節弁、22a:燃料ガス流量調節弁開度指令信号、23:燃料油流量調節弁、23a:燃料油流量調節弁開度指令信号、24:圧力トランスミッター、24a:圧力信号、31:燃料ガス配管、31a:燃料ガス、32:燃料油配管、32a:燃料油、L:負荷信号、S:タービン速度信号。

Claims (3)

  1. 燃料油と燃料ガスを切り替えて燃焼させてガスタービンの運転を行うデュアル燃料焚きガスタービンに配置された燃料ガスを供給する燃料ガスの供給系統に、燃料ガスの流量を調節する燃料ガス流量調節弁と燃料ガス流量調節弁の前段の圧力を調整する燃料ガス圧力調節弁を備え、前記燃料ガス圧力調節弁に開度指令を与える燃料ガス圧力制御装置を設けたデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置において、前記燃料ガス圧力制御装置は、ガスタービンの速度指令に基づきガス燃料の圧力を演算して燃料ガス圧力調節弁に開度指令を出力する圧力制御コントローラと、燃料ガス圧力調節弁に規定の開度指令を出力する規定開度指令器を備えており、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時に所定時間の間、前記規定開度指令器からの規定開度指令を前記圧力制御コントローラからの開度指令に優先させて前記燃料ガス圧力調節弁に入力するように構成したことを特徴とするデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置。
  2. 請求項1のデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置において、前記燃料ガス圧力制御装置に、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時に所定の時間を設定するタイマーを設けて、前記タイマーの動作時に規定開度指令器から規定開度指令を圧力制御コントローラからの開度指令に優先させて燃料ガス圧力調節弁に入力するように構成したことを特徴とするデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御装置。
  3. 燃料油と燃料ガスを切り替えて燃焼させてガスタービンの運転を行うデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガスを供給する燃料ガスの供給系統に燃料ガスの流量を調節する燃料ガス流量調節弁と燃料ガス流量調節弁の前段の圧力を調整する燃料ガス圧力調節弁を有し、前記燃料ガス圧力調節弁に開度指令を与える燃料ガス圧力制御装置を備えたデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御方法において、燃料ガス圧力制御装置に備えられた圧力制御コントローラによってガスタービンの速度指令に基づきガス燃料の圧力を演算して前記燃料ガス圧力調節弁に開度指令を出力し、燃料ガス圧力制御装置に備えられた規定開度指令器によって燃料ガス圧力調節弁に規定の開度指令を出力し、燃料油から燃料ガスへの燃料切り替え時の所定時間の間、前記規定開度指令を前記圧力制御コントローラからの開度指令より優先させて前記燃料ガス圧力調節弁に指令信号として入力させて燃料ガス圧力調節弁を制御し、前記燃料切り替え時の所定時間経過後は圧力制御コントローラからの開度指令によって燃料ガス圧力調節弁を制御するようにしたことを特徴とするデュアル燃料焚きガスタービンの燃料ガス圧力制御方法。
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