JP2019203666A - ボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】パイロットバーナに関する不具合を低減できるボイラを提供することである。【解決手段】メインバーナおよびパイロットバーナは、互いに、一方の火炎によって他方を着火可能となる位置に設けられ、燃料供給手段は、第1燃焼段階の燃焼量においては、パイロットバーナおよびメインバーナ各々に燃料を供給し、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きい第2燃焼段階においては、メインバーナに燃料を供給する一方でパイロットバーナへの燃料の供給を停止する。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を燃焼させて蒸気を生成するボイラに関する。
従来より、大容量のメインバーナと小容量のパイロットバーナを有するボイラがあった。このようなボイラにおいては、メインバーナの燃焼時及び待機時のいずれにおいてもパイロットバーナに燃料を供給して当該パイロットバーナによる燃焼を維持するもの(いわゆる連続パイロット)があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−146084号公報
従来のようなボイラにおいては、メインバーナが高燃焼状態においてもパイロットバーナの燃焼は維持される。このため、ボイラが高燃焼で運転されており炉内の圧力が比較的高まっている状態において、仮に燃料供給元から供給される燃料の供給圧力に変動が生じた場合には、パイロットバーナへの燃料の供給圧力よりも炉内の圧力が上回り、その結果、排ガスがパイロットバーナを介して逆流してしまうなどといった不具合が生じてしまう虞がある。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、パイロットバーナに関する不具合を低減できるボイラを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うボイラは、メインバーナと、パイロットバーナと、前記メインバーナおよび前記パイロットバーナ各々に燃料を供給する燃料供給手段とを備え、前記メインバーナおよび前記パイロットバーナは、互いに、一方の火炎によって他方を着火可能となる位置に設けられ、前記燃料供給手段は、第1燃焼段階の燃焼量においては、前記パイロットバーナおよび前記メインバーナ各々に燃料を供給し、前記第1燃焼段階よりも燃焼量が大きい所定の燃焼段階以上においては、前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する。
上記の構成によれば、所定の燃焼段階以上においてはパイロットバーナへの燃料の供給を停止させるため、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナから逆流してしまうなどの不具合の発生を未然に防止できる。
好ましくは、前記燃料供給手段は、前記第1燃焼段階よりも次に燃焼量が大きな第2燃焼段階から前記第1燃焼段階に移行する際に、前記メインバーナへの燃料供給量が前記第1燃焼段階に対応する供給量となるまでの間に、前記パイロットバーナへの燃料供給を開始する。
上記の構成によれば、パイロットバーナへの燃料供給を開始するときのボイラ内の圧力は低下していることが見込まれる。このため、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナから逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。
好ましくは、前記燃料供給手段は、前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する燃焼段階に移行する際に、当該移行の指示と同時かこれより早く前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する。
上記の構成によれば、ボイラ内の圧力が高まるまでにパイロットバーナへの燃料供給を停止する。このため、パイロットバーナへの燃料の供給を停止する燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナから逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。
ボイラの構成を模式的に示す図である。 ボイラの動作を示すタイムチャートである。
<概略構成について>
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係るボイラ1の概略構成について説明する。
ボイラ1は、メインバーナ2とパイロットバーナ3とを備えている。メインバーナ2とパイロットバーナ3は、各々に燃料を供給する燃料供給路4に接続されボイラ本体5内に配置されている。メインバーナ2とパイロットバーナ3とは、互いに、一方の火炎によって他方を着火可能となる位置に設けられている。ボイラ1は、ボイラ本体5内において、燃料供給路4から供給される燃料を燃焼することによって、蒸気を発生する。
燃料供給路4は、複数のバルブ11〜15と、これらのバルブ11〜15の開閉を制御する制御部6とを備える。燃料供給路4、複数のバルブ11〜15および制御部6が燃料供給手段を構成する。なお、燃料は、ガスである例について説明するが、ガスなどの気体に限らず、油などの液体であってもよい。
燃料供給路4は、例えばガス会社により敷設されたガス配管と接続され、燃料をボイラ本体5に供給する通路である。燃料供給路4は、燃料タンクに接続されて燃料タンクから燃料を供給することもできる。本実施の形態では、燃料供給路4は、メインバーナ2に接続される第1経路41、および、パイロットバーナ3に接続される第2経路42に分岐している。第1経路41上にバルブ11〜13が設けられ、第2経路42上にバルブ14および15が設けられている。ボイラ本体5は、送風機を備え、前記送風機から送り込む空気と、燃料供給路4を通じて供給される燃料とを混合させて燃焼させることにより蒸気を生成する。
バルブ11およびバルブ12は、ボイラ本体5内のメインバーナ2への燃料の供給を二重で遮断可能とするためのバルブであり、例えば、電磁弁により構成される。バルブ13は開度調整が可能な流量調整弁であり、例えばモータバルブにより構成される。バルブ14およびバルブ15は、ボイラ本体5内のパイロットバーナ3への燃料の供給を二重で遮断可能とするためのバルブであり、例えば、電磁弁により構成される。以下の説明においては、これらの区別を容易にするために、バルブ11を第1電磁弁、バルブ12を第2電磁弁、バルブ14を第3電磁弁、バルブ15を第4電磁弁、バルブ13を流量調整弁と称する。
制御部6は、第1電磁弁11、第2電磁弁12、第3電磁弁14、第4電磁弁15の開閉を制御するとともに、流量調整弁13の開度を制御(調整)する。制御部6は、内部にメモリ、タイマ、および演算処理部を含むコンピュータにより実現される。
ボイラ本体5における燃料の燃焼量には、メインバーナ2およびパイロットバーナ3に供給される燃料の量に応じて変化する複数の燃焼段階が設けられている。燃焼段階としては、パイロットバーナ3にのみ燃料を供給して燃焼させる初期燃焼段階(以下、ボイラOFF状態ともいう)と、パイロットバーナ3に加えてメインバーナ2にも燃料を供給して燃焼させ、初期燃焼段階よりも次に燃焼量が大きい第1燃焼段階(以下、低燃焼状態ともいう)と、メインバーナ2への燃料供給量を増加させて燃焼させ、第1燃焼段階よりも次に燃焼量が大きい第2燃焼段階(以下、高燃焼状態ともいう)とが設けられる。第1燃焼段階から第2燃焼段階へは、流量調節弁13の開度を調整することで移行させることができる。
パイロットバーナ3は、初期燃焼段階に入る燃焼開始時には、燃料を噴出して、スパークロッド等の着火装置により着火される。メインバーナ2は、パイロットバーナ3の火炎によって着火可能となる位置に設けられている。このため、パイロットバーナ3が燃焼している状態でメインバーナ2に燃料を供給することで、メインバーナ2に着火させることができる。メインバーナ2が低燃焼状態である第1燃焼段階では、パイロットバーナ3には燃料を供給し続けて燃焼を継続させる。これに対し、メインバーナ2が第1燃焼段階よりも燃焼量が大きい所定の燃焼段階以上の燃焼段階に相当する第2燃焼段階では、パイロットバーナ3への燃料供給を停止し、パイロットバーナ3による燃焼を停止する。これにより、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きくなるに伴ってボイラの炉内圧力が高まったとしても、バルブ14および15などが閉状態となっているため、排ガスがパイロットバーナ3を介して逆流してしまうことを防止できる。なお、本実施形態においては、パイロットバーナ3への燃料供給を停止させる所定の燃焼段階以上の燃焼段階として、第2燃焼段階を例示する。しかし、パイロットバーナ3への燃料供給を停止させる所定の燃焼段階以上の燃焼段階は、これに限らず、例えば、炉内の圧力などの関係から、第2燃焼段階より次に燃焼量の大きい燃焼段階であってもよい。
従来から、メインバーナを停止する直前にパイロットバーナへ燃料供給を開始するようなボイラが存在する。このようなボイラにおいては、メインバーナへの燃料供給が安定していない虞がある状況(メインバーナへの燃料供給が停止する直前である状況)において火移りさせることとなるため、メインバーナからパイロットバーナへ火移りさせることができず失火する虞がある。失火した場合において運転を再開するには、まずプレパージを行い、その後にスパークロッドなどを用いてパイロットバーナ3に着火させる必要がある。また、湿気が多い雰囲気中では着火しにくくなる虞もあった。
これに対して、本実施の形態におけるボイラでは、初期燃焼段階のみならず第1燃焼段階において、パイロットバーナ3に燃料が供給され、パイロットバーナ3が燃焼している状態となる。メインバーナ2が第1燃焼段階に移行されたとき(例えば、第2燃焼段階から燃焼停止ではなく第1燃焼段階に移行されたときなど)には、当該第1燃焼段階における燃焼が一定時間以上継続することが見込まれる。このため、例えばメインバーナ2を第1燃焼段階から停止させるときには、当該第1燃焼段階において既にメインバーナ2からパイロットバーナ3へ火移りしていることになる。その結果、メインバーナ2を第1燃焼段階から停止させる際に失火してしまう可能性を低減でき、放熱損失や時間ロスをより確実に防ぐことができる。
また、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際には、メインバーナ2への燃料供給量が第1燃焼段階に対応する供給量となるまでの間であって、例えば第1燃焼段階へ移行させるための指示(例えば制御信号)が出力されてから予め定められた時間が経過したときに、パイロットバーナ3への燃料供給を開始する。これにより、ボイラの炉内圧力が低下した後に、バルブ14および15が開状態となるため、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。また、第1燃焼段階においてメインバーナ2からパイロットバーナ3へより確実に火移りさせることができるため、メインバーナ2を停止する際のパイロットバーナ3の失火を防ぐことができる。
さらに、第1燃焼段階から第2燃焼段階(所定の燃焼段階)に移行する際には、メインバーナ2への燃料供給量を増加させる指示の出力と同時にパイロットバーナ3への燃料の供給を停止する。これにより、ボイラの炉内圧力が高まりはじめるまでに、バルブ14および15が閉状態となるため、第1燃焼段階から第2燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。また、メインバーナ2およびパイロットバーナ3への燃料供給元が共通であって、仮に燃料供給可能な最大量が比較的少ない場合(ガス供給圧が低い場合)であっても、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きな燃焼段階に移行するときには、供給される燃料をすべてメインバーナ2へ供給することができる。その結果、メインバーナ2への燃料供給量が第2燃焼段階に対応する供給量に満たないといった不具合を生じさせてしまうことを極力防止できる。また、パイロットバーナ3への燃料供給を制御するバルブ14および15は、閉状態となっているため、逆火となることを未然に防止できる。
燃焼段階は、前記のように第1燃焼段階と第2燃焼段階とを設ける場合に限らず、多段階にしたり、燃焼量を比例的に調整したりすることもできる。この場合、パイロットバーナ3については、燃焼段階や燃焼量に応じて制御するものであってもよく、また、作動炉内圧を設定し、設定された炉内圧よりも高い状態ではパイロットバーナ3に燃料を供給するバルブをOFF(閉)とし、設定された炉内圧以下では前記バルブをON(開)としてもよい。
<動作について>
図2を参照して、本実施の形態に係るボイラ1の動作について説明する。図2には、メインバーナ2およびパイロットバーナ3への燃料供給量の変化を示している。なお、燃焼前においては、すべてのバルブ11〜15は閉状態となっている。
制御部6は、燃焼を開始する際(t1)に、第3電磁弁14を開状態とし、その後(または同時に)、第4電磁弁15を開状態としてパイロットバーナ3に燃料を供給する。これにより、パイロットバーナ3から燃料が噴出される。この状態で着火装置により着火が行われる。
その後(t2)、制御部6は、第1燃焼段階Lに移行する際に、第1電磁弁11を開状態とし、その後(または同時に)、第2電磁弁12を開状態にするとともに、流量調整弁13の開度を比例的に大きくする。このように、制御部6は、パイロットバーナ3への燃料供給を行った状態で、流量調整弁13の開度を制御してメインバーナ2に供給する燃料の流量を制御して第1燃焼段階Lに到達させる(t3)。このときに、パイロットバーナ3からメインバーナ2へ火移りさせることができる。
メインバーナ2への燃料供給は、流量調整弁13によって流量を切り替える。これにより、燃焼量の小さい第1燃焼段階Lと燃焼量の大きい第2燃焼段階Hとの二段階で燃焼量を制御できる。第1燃焼段階Lから第2燃焼段階Hに移行するとき(t4→t5)、制御部6は、流量調整弁13の開度を制御(拡大)して、メインバーナ2への燃料供給量を増加させる。制御部6は、流量調整弁13に対して第1燃焼段階Lの状態での開度から拡大させるための指示を出力すると同時(t4)に、第3電磁弁14および第4電磁弁15が閉状態(OFF)となるように制御する。これにより、第1燃焼段階から第21燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。また、第1燃焼段階Lよりも燃焼量が大きい第2燃焼段階Hにおいては、メインバーナ2に燃料を供給する一方でパイロットバーナ3への燃料の供給を停止する。このため、メインバーナ2およびパイロットバーナ3への燃料供給元が共通であって、仮に燃料供給可能な最大量が比較的少ない場合(ガス供給圧が低い場合)であっても、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きな燃焼段階に移行するときには、供給される燃料をすべてメインバーナ2に供給することができ、十分な燃焼量を得ることができる。また、第3電磁弁14および第4電磁弁15は閉状態(OFF)となるので、燃焼量が大きくなって炉内圧が上昇しても、逆火のおそれがない。
本実施の形態での第2燃焼段階Hにおける流量調整弁13の開度調整は、メインバーナ2への燃料供給量が最大量に達するまで行われる。流量調整弁13の開度が全開となったときに、メインバーナ2への燃料供給量が最大量となる(t5〜t6)。なお、第2燃焼段階Hにおいて、第3電磁弁14および第4電磁弁15は、閉状態(OFF)となる。
第2燃焼段階Hから第1燃焼段階Lへ移行するとき(t6→t8)、制御部6は、流量調整弁13の開度が第1燃焼段階Lに対応する開度に到達(t8)するまでの間に、パイロットバーナ3が着火状態となるように流量調整弁13、第3電磁弁14および第4電磁弁15を制御する。具体的には、流量調整弁13の開度を制御(縮小)して、メインバーナ2への燃料供給量を減少させる。メインバーナ2が第1燃焼段階Lの燃焼量となるまでに、第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態(ON)としてパイロットバーナ3に燃料を供給して、メインバーナ2からパイロットバーナ3へ火移りさせる。図2に示すように、メインバーナ2への燃料供給量が第1燃焼段階Lに対応する供給量となるまでの間の、例えば流量調整弁13に対して第1燃焼段階Lの状態での開度に縮小させるための指示を出力した時点(t6)から予め定められた時間Tの経過時(t7)に、第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態(ON)として、パイロットバーナ3への燃料供給を開始する。これにより、予め定められた時間Tが経過する間にボイラの炉内圧力が低下し、その後に第3電磁弁14および第4電磁弁15が開状態となるため、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。また、第1燃焼状態においてメインバーナ2からパイロットバーナ3への火移りが完了しているため、その後において、メインバーナ2による燃焼を停止してもパイロットバーナ3による燃焼を継続させることができる。予め定められた時間Tは、炉内圧力がパイロットバーナ3から排ガスが逆流しない圧力(具体的にはパイロットバーナ3への燃料の供給圧)よりも低くなるまでに要する平均的な時間であってもよい。
また、この段階でのパイロットバーナ3への着火には、スパークロッドなどを用いる必要がなく、メインバーナ2の火炎によって着火できる。メインバーナ2の火炎によると、スパークロッドなどを用いる場合と比べて着火性を安定させることができる。また、スパークをさせないことによる省エネや、スパークロッドの消耗を抑制するという効果も得られる。
第1燃焼段階Lから流量調整弁13を閉状態とするメインバーナ2の燃焼終了時(t9→t10)、およびメインバーナ2のOFF状態においては、第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態(ON)として燃料を供給し続けて、パイロットバーナ3を着火状態とする。パイロットバーナ3を着火状態とすることにより、次にボイラによる蒸気が必要となった時に、プレパージが不要となり、放熱損失や時間のロスを防ぐことができる。
以上のように、複数の燃焼段階のうち最も燃焼量が低い第1燃焼段階において、パイロットバーナ3およびメインバーナ2各々に燃料を供給するとともに、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きい所定の燃焼段階に相当する第2燃焼段階においてはパイロットバーナ3への燃料供給を停止する。これにより、ボイラの炉内圧力が高まる状況においては、第3電磁弁14および第4電磁弁15を閉状態にするため、排ガスがパイロットバーナ3を介して逆流してしまうことを防止できる。
また、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際には、第1燃焼段階へ移行させるための指示が出力されてから予め定められた時間Tが経過したときに、パイロットバーナ3への燃料供給を開始する。これにより、時間Tが経過する間においてボイラの炉内圧力が低下した後に、第3電磁弁14および第4電磁弁15が開状態となるため、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。
また、第1燃焼段階から第2燃焼段階に移行する際には、メインバーナ2への燃料供給量を増加させる指示の出力と同時にパイロットバーナ3への燃料の供給を停止する。これにより、ボイラの炉内圧力が高まりはじめるまでに、第3電磁弁14および第4電磁弁15が閉状態となるため、第1燃焼段階から第2燃焼段階へ移行させる際において、ボイラ内の排ガスがパイロットバーナ3から逆流してしまうなどの不具合の発生をより確実に防止できる。
また、パイロットバーナ3は、第1燃焼段階において燃焼している状態となる。このため、メインバーナ2を第1燃焼段階から停止させるときには、当該第1燃焼段階において既にメインバーナ2からパイロットバーナ3へ火移りしていることになる。その結果、メインバーナ2を第1燃焼段階から停止させる際に失火してしまう可能性を低減できる。
また、メインバーナ2およびパイロットバーナ3への燃料供給元が共通であって、仮に燃料供給可能な最大量が比較的少ない場合(ガス供給圧が低い場合)であっても、第1燃焼段階よりも燃焼量が大きな燃焼段階に移行するときには、供給される燃料をすべてメインバーナ2へ供給することができる。その結果、メインバーナ2への燃料供給量が第2燃焼段階Hに対応する供給量に満たないといった不具合を生じさせてしまうことを極力防止できる。また、パイロットバーナ3への燃料供給を制御するバルブ(第3電磁弁)14およびバルブ(第4電磁弁)15は、閉状態となっているため、逆火となることを未然に防止できる。なお、パイロットバーナ3への燃料供給の停止は、バルブ(第4電磁弁)15のみを閉状態とすることにより行うものであってもよい。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例などについて説明する。
また、上記実施の形態におけるボイラ1は、第1燃焼段階Lおよび第2燃焼段階Hの2段階で制御する例について説明した。しかし、これに限らず、多位置制御であってもよいし、任意の負荷率となるように比例制御するものであってもよい。例えば、停止段階、低燃焼段階、中燃焼段階、および高燃焼段階各々に対して流量調整弁13の開度を予め設定(記憶)しておき、制御部6は、例えばボイラにより発生させる蒸気量などに応じて、停止段階、低燃焼段階、中燃焼段階、および高燃焼段階のいずれかとなるように、流量調整弁13の開度を制御するものであってもよい。この場合において、パイロットバーナ3への燃料供給を停止させる所定の燃焼段階以上の燃焼段階は、炉内の圧力などの関係から、中燃焼段階および高燃焼段階であってもよく、また、高燃焼段階のみであってもよい。この場合であっても、所定の燃焼段階以上の燃焼段階となりパイロットバーナ3への燃料供給を停止させた後におけるパイロットバーナ3への燃料供給の開始は、低燃焼段階よりも次に燃焼量が大きな中燃焼段階から低燃焼段階に移行することを契機とするものであってもよい。
また、任意の燃焼量となるように比例制御するものであってもよい。この場合において、パイロットバーナ3への燃料供給を停止させる所定の燃焼段階以上の燃焼段階は、炉内の圧力などの関係から、最大燃焼量を100とした場合に、燃焼量が20となる燃焼段階であってもよく、また、燃焼量が50となる燃焼段階であってもよい。この場合であっても、所定の燃焼段階以上の燃焼段階となりパイロットバーナ3への燃料供給を停止させた後におけるパイロットバーナ3への燃料供給の開始は、例えば、燃焼量が20となる燃焼段階に移行することを契機とするものであってもよい。
上記実施の形態に限らず、2つ以上のメインバーナを設けるものであってもよい。例えば、メインバーナを2つ設ける場合、各メインバーナへの燃料供給路に各々流量調整弁または電磁弁を設けてもよいし、各メインバーナへの燃料供給路の分岐点に多方調整弁(三方弁)を設けて、各メインバーナへの燃料供給量を調整してもよい。
上記実施の形態のおけるボイラでは、各燃焼段階間の移行時には、メインバーナ2の燃料の流量を、調整弁13の開度を比例的に制御する例を示した。しかし、流量調整弁13に代えて、第2電磁弁12の下流側に、各々に電磁弁を有する分岐路を設けて、メインバーナ2の燃料の流量を制御してもよい。
上記実施の形態におけるボイラでは、第1燃焼段階から第2燃焼段階へ移行させる際において第3電磁弁14および第4電磁弁15を閉状態にするタイミングとして、流量調整弁13の開度を第1燃焼段階に対応する開度から第2燃焼段階に対応する開度にする制御を開始するタイミング(図2におけるt4)を例示した。しかし、第1燃焼段階から第2燃焼段階へ移行させる際において第3電磁弁14および第4電磁弁15を閉状態にするタイミングは、流量調整弁13の開度を第1燃焼段階に対応する開度から第2燃焼段階に対応する開度にする制御を開始する前のタイミングであればこれに限らず、例えば、流量調整弁13の開度を第1燃焼段階に対応する開度から第2燃焼段階に対応する開度にする制御を開始するタイミングよりも早いタイミングであってもよい。
上記実施の形態におけるボイラでは、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態にするタイミングとして、流量調整弁13の開度を第2燃焼段階に対応する開度から第1燃焼段階に対応する開度にする制御を開始するタイミングから時間Tが経過したタイミング(図2におけるt7)を例示した。しかし、第2燃焼段階から第1燃焼段階へ移行させる際において第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態にするタイミングは、流量調整弁13の開度が第1燃焼段階に対応する開度に到達するときまでのタイミングであればこれに限るものではなく、例えば、流量調整弁13の開度が第1燃焼段階に対応する開度に到達したタイミング(図2におけるt8)であってもよい。また、パイロットバーナ3への燃料供給は、時間Tの経過により制御するものに限るものではない。パイロットバーナ3への燃料供給は、例えば、ボイラの炉圧の圧力値(例えば、ボイラ内の蒸気ヘッダの圧力値)に基づき制御するものであってもよい。より具体的には、パイロットバーナ3から排ガスが逆流しない状況における圧力値(特定圧力値という)を予め特定しておき、蒸気ヘッダの圧力値が特定圧力値以下となることにより、第3電磁弁14および第4電磁弁15を開状態にしてパイロットバーナ3への燃料供給を開始するようにしてもよい。
上記実施の形態におけるボイラでは、メインバーナ2の燃焼段階が第2燃焼段階から燃焼停止ではなく第1燃焼段階に移行されるときに、パイロットバーナ3への燃料供給を開始して燃焼させることにより、一定時間以上保持されることが見込まれる当該第1燃焼段階においてパイロットバーナ3に確実に火移りさせて失火を防止する例について説明した。しかし、ボイラは、メインバーナ2の燃焼段階が第2燃焼段階から燃焼停止となるときであっても、第1燃焼段階に所定時間(例えば、確実に火移りさせるために要する最短時間等)に亘って移行させた後に燃焼停止となるようにしてもよい。これにより、メインバーナ2の燃焼段階が第2燃焼段階から燃焼停止となる場合であっても、第1燃焼段階においてパイロットバーナ3に確実に火移りさせて失火を防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ボイラ
2 メインバーナ
3 パイロットバーナ
4 燃料供給路
5 ボイラ本体
6 制御部
11 バルブ(第1電磁弁)
12 バルブ(第2電磁弁)
13 バルブ(流量調整弁)
14 バルブ(第3電磁弁)
15 バルブ(第4電磁弁)
41 第1経路
42 第2経路

Claims (3)

  1. メインバーナと、
    パイロットバーナと、
    前記メインバーナおよび前記パイロットバーナ各々に燃料を供給する燃料供給手段とを備え、
    前記メインバーナおよび前記パイロットバーナは、互いに、一方の火炎によって他方を着火可能となる位置に設けられ、
    前記燃料供給手段は、
    第1燃焼段階の燃焼量においては、前記パイロットバーナおよび前記メインバーナ各々に燃料を供給し、
    前記第1燃焼段階よりも燃焼量が大きい所定の燃焼段階以上においては、前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する、ボイラ。
  2. 前記燃料供給手段は、前記第1燃焼段階よりも次に燃焼量が大きな第2燃焼段階から前記第1燃焼段階に移行する際に、前記メインバーナへの燃料供給量が前記第1燃焼段階に対応する供給量となるまでの間に、前記パイロットバーナへの燃料供給を開始する、請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記燃料供給手段は、前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する燃焼段階に移行する際に、当該移行の指示と同時かこれより早く前記パイロットバーナへの燃料の供給を停止する、請求項2に記載のボイラ。
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