JP2007204353A - シリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料 - Google Patents

シリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料 Download PDF

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正弘 北島
Muneaki Hase
宗明 長谷
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Abstract

【課題】酸化シリコン基板1の表面層に、簡単に、シリコン結晶を所望のサイズ(長さ、幅)、平面形状、配列で形成することができ、半導体デバイス、ケミカルセンサ、バイオセンサ等、多方面の分野への適用が可能なシリコン結晶材料を提供する。
【解決手段】酸化シリコン基板1の表面にシリコンより、電気陰性度の低い元素の金属膜2を真空蒸着又はレーザーアブレーションで任意の平面形状で形成し、その後、金属膜2の形成された酸化シリコン基板1に真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱処理を施して酸化シリコンを還元し、金属膜2と界面における酸化シリコン基板1の表面層に、シリコン結晶を析出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化シリコン基板の表面層にシリコン結晶を析出するシリコン結晶方法に関し、特に、金属元素による還元反応を利用して酸化シリコン基板の表面層にシリコン結晶を析出するシリコン結晶析出方法に関し、また、このシリコン結晶析出方法によって製造されたシリコン結晶材料に関する。
単結晶構造のシリコンは、半導体材料として使用されている。単結晶シリコンを製造するには、二酸化シリコン(SiO)をアーク電気炉等で溶かし、炭素等で還元し金属シリコンを作り、これをさらに塩酸で溶かしトリクロルシラン(SiHCl)にして蒸留・精製し、さらに水素と反応させる熱分解法等によって多結晶シリコンとし、さらにCZ法又はFZ法等により、高純度の単結晶構造とする。
ここで、CZ法(引上げ法)は、加熱炉で溶かした多結晶シリコンの融液をアルゴンガス中で種結晶に接触させて回転しながら徐々に引き上げ単結晶を成長させる方法であり(特許文献1参照)、FZ法(浮遊帯法)は、棒状の多結晶シリコンを高周波コイルで帯状に溶かし、溶融液部分に種結晶を接触させてからコイルを上下に移動し棒全体を単結晶化させる方法である。
近年、フェムト秒レーザーを用いたシリコン析出法が提案されている。不純物を含むガラス基板にフェムト秒レーザーを照射することで、照射部分が結晶シリコン化する方法であり、これを用いれば、ガラス中に3次元回路を形成することができる(非特許文献1参照)。ただし、この従来技術では、フェムト秒レーザーを照射する対象は、ガラスであって二酸化シリコン基板ではない。
特開平10−101482号公報 2002年1月1日、朝日新聞記事、「ガラス内部に極小IT素子−京大教授ら新生成法」
上記従来の単結晶シリコンの製造は、二酸化シリコンから多結晶シリコンを生成しさらにCZ法やFZ法等で単結晶化するという点で、多くのプロセス工程及び設備を必要とし、コストもかかるという問題があった。そして、フェムト秒レーザーで二酸化シリコンを照射してシリコンを析出する方法では、十分な単結晶化が得られなかった。
本発明は、上記従来の単結晶シリコンの製造における問題点を解決することを目的とするものであり、酸化シリコン基板の表面に金属膜を蒸着し熱処理を施すことで、酸化シリコンを還元しシリコンを、金属膜と酸化シリコン基板の界面における酸化シリコンの表面層内にシリコン結晶を析出するシリコン結晶析出方法、及び該方法により得られる析出したシリコン結晶材料を実現することを課題とする。
さらに、本発明は、所望の析出シリコンのサイズ、形状、配列を簡単に制御する方法を実現することを課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するために、酸化シリコン基板の表面にシリコンより電気陰性度の低い元素の金属膜を形成し、その後で、該金属膜の形成された酸化シリコン基板に真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱処理を施して酸化シリコンを還元し、前記金属膜と界面を形成する前記酸化シリコン基板の表面層に、シリコンを析出させることを特徴とするシリコン結晶析出方法を提供する。
前記金属膜を形成する手段は、真空蒸着、レーザーアブレーション、イオンプレーティング法又はスパッタ法とすることが好ましい。
前記加熱処理は、加熱炉内で行ってもよい。
前記加熱処理は、ナノ秒レーザーを前記金属に照射して金属を加熱し、該金属の加熱を介して酸化シリコン基板を加熱するようにしてもよい。
前記加熱処理は、フェムト秒レーザーを前記酸化シリコン基板の背面側から前記シリコン基板の表面層に焦点を絞って照射することで酸化シリコン基板を加熱するようにしてもよい。
前記金属膜は、前記酸化シリコン基板表面の任意の平面形状で形成するようにしてもよい。
前記金属膜は、ハフニウム又はジルコニウムであり、前記界面を形成する金属側には高誘電薄膜を形成するようにしてもよい。
本発明は上記課題を解決するために、酸化シリコン基板の表面にシリコンより電気陰性度の低い元素の金属膜が形成され、該金属膜の形成された酸化シリコン基板に真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱処理が施されることで、酸化シリコンが還元され、前記金属膜と界面を形成する前記酸化シリコン基板の表面層に析出されたシリコン結晶からなることを特徴とするシリコン結晶材料を提供する。
前記金属膜は前記酸化シリコン基板表面に任意の平面形状で形成され、該金属膜に対応した平面形状で酸化シリコン基板の表面層に析出されたシリコン結晶からなるものである構成としてもよい。
前記金属膜はハフニウム又はジルコニウムであり、前記シリコン結晶の表面に高誘電薄膜が形成されている構成としてもよい。
上記構成の本発明によれば、次のような効果が生じる。
(1)酸化シリコン基板の表面に金属膜を蒸着し熱処理を施すことで、酸化シリコンを還元し、シリコンを金属膜と酸化シリコン基板の界面における酸化シリコン基板の表面層内に析出することができ、これにより、簡単に、シリコン結晶材料、及びシリコン結晶を析出した酸化シリコン基板、を製造することができる。
(2)本発明は、酸化シリコン基板の表面層に、シリコン結晶を所望のサイズ(長さ、幅)、平面形状、配列で形成することができ、MOSFET、メモリ等の電子部品として、集積可能なシリコンナノデバイス、バイオチップ等のバイオセンサ等、その多方面の分野への応用が可能である。
本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の最良の形態を、実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本発明の概要は、酸化シリコン基板の表面にシリコンより電気陰性度の低い元素金属を蒸着して金属膜を形成し、さらに熱処理を施すことで、酸化シリコンを還元しシリコン結晶を析出させる方法及び、この方法で得られるシリコン結晶である。
この方法に加えて、既存のリソグラフィー技術を用い、金属を酸化シリコン基板の表面に蒸着する位置、サイズ(長さ、幅)、配列等をコントロールすることで、金属膜を任意の平面形状で形成し、これに対応してシリコン結晶の析出を任意の平面形状に制御することができる。例えば、金属膜のサイズをナノサイズとして、これに対応し、ナノサイズのシリコン結晶を酸化シリコン基板の表面に配列することが可能となる。
図1は、本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例1を説明する図である。この実施例1は、図1(a)に示すように、酸化シリコン(SiO)基板1の表面に金属膜2を形成する工程と、その後、酸化シリコン基板1及びその表面に形成された金属膜2を、真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱炉3で加熱する工程から成る。
酸化シリコン基板1の表面に金属膜2を形成する工程では、酸化シリコン(SiO)基板1の表面に、金属膜2を真空蒸着法により形成する。この金属膜2の金属は、金属元素としてシリコン(Si)よりも電気陰性度の低い元素であれば、どのような金属でもよく、一例として挙げるならば、アルミニウム、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等の金属である。
なお、酸化シリコン基板1の表面に金属膜2を形成する手段としては、真空蒸着法以外に、例えば、図1(b)に示すようなレーザーアブレーション法(成膜する金属材料で作ったターゲット4に、パルスレーザー5を集光することで金属を蒸発させ、対向位置にある基板1の表面に金属膜2を作成する方法。)、イオンプレーティング法、スパッタ法等のいずれでもよい。金属膜2の厚さは、数nm〜数μmであり、この形成する金属膜2の膜厚によって、析出するシリコンの析出量、厚さ等をコントロールできる可能性もある。
次に、表面に金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を加熱する工程では、この金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を、加熱炉(例.電気炉)3に入れて、真空又はヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気(要するに酸素のない環境)中において、400〜600℃で、0.5〜2時間程度で、加熱(アニール)する。
このようにして金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を加熱すると、酸化シリコン中の酸素が動き易くなり、金属膜2と酸化シリコン基板の界面近くの酸化シリコン中の酸素が抜けだし、金属膜2側に引き出され、金属を酸化し、即ち、酸化シリコンの還元が行われる。この結果、金属膜2と酸化シリコン基板1の界面における酸化シリコン基板1の表面層にシリコンが析出する。
この酸化シリコン基板1の表面層に析出したシリコンは、ナノサイズ(例えば、2〜10nm)の単結晶シリコン粒子が含まれ、そして、未結晶化状態のシリコン(アモルファスシリコン)も含まれる。これにより、酸化シリコン基板1の表面層にシリコン結晶の形成(析出)された酸化シリコン基板1を生成することができる。要するに、酸化シリコン基板1の表面層に単結晶シリコンの形成されたシリコン結晶材料、及び酸化シリコン基板1を生成することができる。
金属膜2が形成された酸化シリコン基板1は、必要に応じて金属膜2を除去し、シリコン結晶の析出された酸化シリコン基板1の表面層を露出させて、その後の用途に応じて、例えば、酸化シリコン基板1の表面に絶縁膜等を適宜形状に形成し、FET等の半導体デバイス等に供することができる。
ところで、加熱する工程における加熱温度は、400〜1000℃であればよく、好ましくは、800〜1000℃である。この温度を制御することにより、酸化シリコンの加熱制御を可能とし、酸化シリコン中の酸素の動き(活性)をコントロールし、還元速度、還元量を制御することができる。これによって、シリコンの析出量、析出層の厚さを制御でき、また、単結晶シリコン、未結晶化状態のシリコンの生成割合等を制御することができる。
(測定例)
図2は、実施例1によりシリコンが析出した酸化シリコン基板1の表面層を電子スピン共鳴(ESR)で測定して得られたESRスペクトルを示す図である。この測定は、振動数が9.008GHzのマイクロ波を利用し、4Kの温度で行った。そして、この測定では、酸化シリコン基板1にアルミニウム金属膜を蒸着し熱処理しない場合(アルミニウムの蒸着直後であって、未熱処理の場合)、アルミニウム金属膜を蒸着した酸化シリコン基板1を、400℃で熱処理した場合、1000℃で熱処理した場合の3つのケースについて行った。
この図2で示すように、通常の酸化シリコン基板1では観察されることのない、酸化シリコンから酸素原子が引き離されたことを示すE’センターと、結晶シリコンと酸化膜界面に特有のPbセンターが観測される。
即ち、図2中、未熱処理の場合では、E’センターであるg=2.000が観測されるから、酸化シリコン基板1に金属膜2を形成(堆積)しただけで、酸化シリコンから酸素が引き離され、金属膜に引き寄せられていることがわかる。そして、熱処理温度を上昇するとシグナルは低磁場へシフトし、Si結晶と酸化シリコンの界面の酸素欠陥のPbセンター(g=2.005) が観測された。これは、酸化シリコン中にシリコン結晶が析出したことを示している。
図3は、顕微ラマン散乱分光の測定結果を示す図である。この測定実験では、実施例1において酸化シリコン基板1の表面に、Arイオンスパッタ法とレーザーアブレーション法の2つの堆積手段を利用して、アルミニウムの金属膜2をそれぞれ形成(堆積)し、加熱処理することで、シリコンが析出した酸化シリコン基板1を作成した。そして、それぞれの酸化シリコン基板1の表面層の顕微ラマン散乱分光の測定を行い、両者による測定結果を比較した。
この図3に示す顕微ラマン散乱分光の測定結果によれば、波数520cm−1付近において、それぞれSi結晶析出を示すピークが観察され、Arイオンスパッタ法による場合の方がより大きなピークが観察された。
図4は、フォトルミネッセンス(PL)スペクトルの測定結果を示す図である。この測定実験では、実施例1において酸化シリコン基板1の表面に、実施例2と同様に、Arイオンスパッタ法とレーザーアブレーション法の2つの堆積手段を利用してアルミニウムの金属膜2をそれぞれ形成(堆積)し、1000℃で加熱処理することで、シリコンが析出した酸化シリコン基板1を作成した。そして、それぞれの酸化シリコン基板1の表面層のPLスペクトルの測定を行い、両者による測定結果を比較した。
この図4に示すPLスペクトルの測定結果によれば、波長700nm付近にSiのナノサイズ微結晶からのPL発光が観察され、特にArイオンスパッタ法による場合は大きな発光が観察された。波長630nm付近の発光は、700nmで発光したナノ結晶よりも、直径の小さなナノ結晶である可能性もあるが、酸化シリコン中の欠陥も、この領域でPL発光するので、断言は必ずしもできない。
この実施例2は、実施例1とほぼ同じであるが、表面に金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を加熱する工程では、加熱炉3を使用するのではなく、金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を、大気、真空又は不活性ガス雰囲気中でフェムト秒レーザーにより加熱する点を特徴とする。
具体的には、図5(a)に示すように、大気、真空又は不活性ガス雰囲気中で酸化シリコン基板1の背面側からフェムト秒レーザー6を、金属膜2と酸化シリコン基板1の界面付近(界面における酸化シリコン基板1の表面層)に集光するように集光レンズ7で焦点を設定し、酸化シリコン基板1を透過して照射する。このフェムト秒レーザー6は、パルス状のエネルギーを酸化シリコン基板1に照射するので、酸化シリコンが多光子吸収して酸化シリコンの溶融と固化を繰り返し、この結果、酸化シリコン組織が変化する。
このフェムト秒レーザーによる照射は、例えば、フェムト秒レーザーは、繰り返し周波数100kHz、波長800nm、パルス幅210fs、パワー410mWとし、集光レンズは、開口数NA:0.6、倍率50倍のものを利用するとよい。
これにより、金属膜2と酸化シリコン基板1の界面近くの酸化シリコン中の酸素が抜けだし金属膜2の金属側に引き出され金属を酸化し、即ち、酸化シリコンの還元が行われる。これにフェムト秒レーザーを照射すると、金属膜2と酸化シリコン基板1の界面における酸化シリコン基板1の表面層に、単結晶シリコン粒子を含むシリコンが析出する。要するに、表面層に単結晶シリコンが形成されてなるシリコン結晶材料、酸化シリコン基板1を生成することができる。
この実施例2の加熱処理では、フェムト秒レーザーの照射で可能であるから、フェムト秒レーザーのエネルギー強度を制御することで、簡単にシリコンの析出量、析出層の厚さを制御でき、また、単結晶シリコン粒子、未結晶化状態のシリコンの生成割合等を制御することができる。さらに、フェムト秒レーザーをスキャンして照射することで、シリコンの析出位置を制御、描画し、任意の平面形状でシリコン結晶を析出させることができる。
この実施例3は、実施例2同様に、表面に金属膜2が形成された酸化シリコン基板1を加熱する工程では、真空又は不活性ガス雰囲気中でレーザー照射により加熱を行う方法であるが、フェムト秒レーザーを使用するのではなく、ナノ秒レーザー(YAGレーザー)で金属膜2に照射して、酸化シリコン基板1を加熱することを特徴とするものである。
なお、この実施例3では、CW(Continuous Wave)励起波長可変レーザー(連続波光を当てて励起した結晶から発する蛍光の内、光音響素子等で選択した波長の光のみを発振させて得るレーザー)で金属膜2に照射して、酸化シリコン基板1を加熱するようにしてもよい。
具体的には、図5(b)に示すように、真空又は不活性ガス雰囲気中で、酸化シリコン基板1の表面に形成された金属膜2の表面に、ナノ秒レーザー(YAGレーザー)8を集光レンズ9で集光照射し加熱する。この場合、金属膜2の金属が蒸発しない程度のエネルギー密度を有するナノ秒レーザーで照射することが必要である。具体的には、レーザー強度が100mJ/cmより低ければアブレーションは起こらないので、このレーザー強度を超えないようにする必要がある。
このようにナノ秒レーザー8の照射による加熱により、金属膜2を介して、酸化シリコン基板1を加熱し、その酸化シリコン中の酸素が抜けだし金属膜2の金属側に引き出され金属を酸化し、即ち、酸化シリコンの還元が行われる。この結果、金属膜2と酸化シリコン基板1の界面における酸化シリコン基板1の表面層に、単結晶シリコン粒子を含むシリコンが析出する。要するに、酸化シリコン基板1の表面層に単結晶シリコンの形成されたシリコン結晶材料、及び酸化シリコン基板1を生成することができる。
この実施例3の加熱処理では、実施例2と同様に、ナノ秒レーザーのエネルギー強度を制御することで、簡単にシリコンの析出量、析出層の厚さを制御でき、また、単結晶シリコン粒子、未結晶化状態のシリコンの生成割合等を制御することができる。そして、実施例3と同様に、フェムト秒レーザーをスキャンして照射することで、シリコンの析出位置を制御、描画し、任意の平面形状でシリコン結晶を析出させることができる。
なお、ナノ秒レーザーで加熱する場合は、実施例2のように酸化シリコン基板1の背面側からナノ秒レーザーを照射すると、ナノ秒レーザーは酸化シリコン基板1を透過するが、金属膜2で反射してしまうとともに、ナノ秒レーザーの多光子は酸化シリコンで吸収されず、加熱が行われない。
図6及び図7は、実施例4を説明する図である。この実施例4は、実施例1とほぼ同じであるが、実施例1のように酸化シリコン基板1の表面の全面に金属膜2を形成するのではなく、酸化シリコン基板1の表面に、図7に一例を示すが、所定の平面形状、即ち所定の位置及びサイズ(長さ、幅等)で金属膜2を形成することを特徴とするものである。なお、このような金属膜2の所定の平面形状は、本発明の方法で得るシリコン結晶材料の用途に応じて適宜、設計するものである。
図6(a)は、酸化シリコン基板1の表面に細線形状の金属膜10を形成した例を示し、この金属膜10によって、金属膜10との界面におけるシリコン基板1の表面層に細線形状にシリコン結晶を析出し、シリコン細線(例えば、シリコンナノ細線)を形成するものである。
図6(b)は、酸化シリコン基板1の表面に複数の小さな微細な円形等の形状の金属膜11を形成した例を示し、この金属膜11によって、金属膜11との界面におけるシリコン基板1の表面層に粒子形状(複数の小さな微細な円形等の形状)にシリコン結晶を析出するものである。
このような所定の平面形状の金属膜2を形成する手段として、フォトリソグラフィー技術を用いる。例えば、酸化シリコン基板1(図7(イ)参照)の表面にネガ型のフォトレジスト(感光性樹脂)膜12を塗布し(図7(ロ)参照)、このフォトレジスト膜12の上に所定形状のマスクパターン13を密着させて配置し、紫外線14で露光し(図7(ハ)参照)、現像する。
この結果、マスクパターン13によって光の照射されなかったフォトレジスト膜12の部分を除去し(図7(ニ)参照)、フォトレジスト膜のパターン(フォトレジストパターン15)が形成される。そして、次に、除去された部分(窓)16を通して、酸化シリコン基板1の表面に金属17を蒸着し(図7(ホ)参照)、フォトレジストパターン15を除去することで、所定形状の金属膜(パターン金属膜18)を形成することができる(図7(ヘ)参照)。なお、フォトレジストパターン15は除去しなくてもよい。
このように、酸化シリコン基板1の表面に所定のパターン金属膜18を形成し、その後、酸化シリコン基板1を、実施例1と同様に加熱処理すると、このパターン金属膜18の位置に対応して酸化シリコン基板1の表面層に、単結晶シリコン19を析出することができる(図7(ト)参照)。
従って、例えば、マトリクス状のTFTアレーを製造する場合等、半導体デバイスの製造において、酸化シリコン基板の表面層に所定の形状、領域で単結晶シリコン層を形成することが必要な場合等ではきわめて有用である。
或いは、この実施例4の製造方法を用いて、酸化シリコン基板1上にシリコン細線(図6(a)の細線形状の金属膜10に対応した形状のシリコン細線)を形成し、このシリコン細線の両端にそれぞれ電極を設け、この電極間の電流電圧特性を検出する構成とすることによって、ケミカルセンサ、或いはバイオセンサとして利用することができる。
即ち、ケミカルセンサについては、シリコン細線に化学物質が付着すると、化学物質の種類(原子や分子の種類)に応じて、細線の抵抗変化が生じ、電流電圧特性が特有に変化するので、これを利用し化学物質の検出し、或いはその種類の判別が可能となる(例.ガス検知警報器)。
また、バイオセンサについては、シリコン細線に付着する生体の持つ分子認識素子(例えば、酵素、抗体、微生物、細胞、DNA等)の種類に応じて電流電圧特性が変化することを利用し、その変化を検出する構成とすることによってDNAを判別することができ、DNA判別器として利用可能である。
そして、バイオセンサについては、シリコン細線に付着する生体の持つ分子認識素子(例えば、酵素、抗体、微生物、細胞、DNA等)の種類に応じて電流電圧特性が変化することを利用し、その変化を検出する構成とすることによってDNAを判別することができ、DNA判別器として利用可能である。
さらに、粒子形状(複数の小さな微細な円形等の形状)のシリコン結晶が連結した構造を利用すれば、電子エミッタ(電子放出素子)等に利用することができる。
図8は、実施例5を説明する図である。この実施例5は、実施例1と基本的に同じであるが、実施例1において、図8(a)に示すように、金属膜の材料として、特にハフニウムやジルコニウム等の金属元素を使用し、酸化シリコン基板1の表面に、ハフニウム膜20やジルコニウム膜を形成することを特徴とする。
このような材料を使用すると、例えば図8(b)に示すように、酸化シリコン基板1とハフニウム膜20(金属膜)の界面において、酸化シリコン基板1の表面層21に単結晶のシリコン22を析出するとともに、酸化シリコン(酸化シリコン膜の表面部分)23を介して、金属膜2側に酸化ハフニウム膜24や酸化ジルコニウム膜等の高誘電体材料(ハイkの材料)のMOx膜から成る積層構造25を、自動的に形成することができる。
この積層構造25は、各種の半導体デバイスを利用するときわめて有用である。例えば、図8(c)の二点鎖線の部分を削除し、シリコン22内に不純物(例.n型)を拡散し、そのままMOS構造26とすることで、シリコン22の層上に絶縁薄膜(酸化シリコン23)を介して高誘電体材料のMOx膜(酸化ハフニウム膜24)及び金属膜(ハフニウム膜20)の電極を有する構成となるので、MOx膜の分極を利用したナノスケールの半導体メモリ(MOSメモリ)をきわめて簡単に形成することができる。
以上、本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料は、MOSFET、メモリ等の電子部品として利用でき、ケミカルセンサ、バイオセンサ、さらには、シリコン結晶構造内に水素を多量に吸収可能な水素吸蔵材料としても利用可能である。
等、多方面の分野への応用が可能である。
本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例1を説明する図である。 本発明の測定例を示し、シリコンが析出した酸化シリコン基板の表面層の電子スピン共鳴(ESR)スペクトルの測定結果を示す図である。 本発明の測定例を示し、シリコンが析出した酸化シリコン基板の表面層に析出したシリコン基板の表面層の顕微ラマン散乱分光の測定結果を示す図である。 本発明の測定例を示し、シリコンが析出した酸化シリコン基板の表面層に析出したシリコン基板の表面層のフォトルミネッセンス(PL)スペクトルの測定結果を示す図である。 (a)は本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例2を説明する図であり、(b)は本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例3を説明する図である。 本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例4を説明する図である。 本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例4を説明する図である。 本発明に係るシリコン結晶析出方法及びシリコン結晶材料の実施例5を説明する図である。
符号の説明
1 酸化シリコン基板
2 金属膜
3 加熱炉
4 ターゲット
5 パルスレーザー
6 フェムト秒レーザー
7 フェムト秒レーザーの集光レンズ
8 ナノ秒レーザー(YAGレーザー)
9 ナノ秒レーザーの集光レンズ
10 細線形状の金属膜
11 複数の小さな微細な円形等の形状の金属膜
12 フォトレジスト膜
13 マスクパターン
14 紫外線
15 フォトレジストパターン
16 フォトレジストパターンの窓
17 金属
18 パターン金属膜
19 単結晶シリコン
20 ハフニウム膜
21 酸化シリコン基板の表面層
22 単結晶シリコン
23 酸化シリコン(酸化シリコン膜の表面部分)
24 酸化ハフニウム膜
25 積層構造
26 MOS構造

Claims (10)

  1. 酸化シリコン基板の表面にシリコンより電気陰性度の低い元素の金属膜を形成し、その後で、該金属膜の形成された酸化シリコン基板に真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱処理を施して酸化シリコンを還元し、前記金属膜と界面を形成する前記酸化シリコン基板の表面層に、シリコンを析出させることを特徴とするシリコン結晶析出方法。
  2. 前記金属膜を形成する手段は、真空蒸着、レーザーアブレーション、イオンプレーティング法又はスパッタ法であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン結晶析出方法。
  3. 前記加熱処理は、加熱炉内で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン結晶析出方法。
  4. 前記加熱処理は、ナノ秒レーザーを前記金属に照射して金属を加熱し、該金属の加熱を介して酸化シリコン基板を加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン結晶析出方法。
  5. 前記加熱処理は、フェムト秒レーザーを前記酸化シリコン基板の背面側から前記シリコン基板の表面層に焦点を絞って照射することで酸化シリコン基板を加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシリコン結晶析出方法。
  6. 前記金属膜は、前記酸化シリコン基板の表面の任意の平面形状で形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシリコン結晶析出方法。
  7. 前記金属膜は、ハフニウム又はジルコニウムであり、前記界面を形成する金属側には高誘電薄膜を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシリコン結晶析出方法。
  8. 酸化シリコン基板の表面にシリコンより電気陰性度の低い元素の金属膜が形成され、該金属膜の形成された酸化シリコン基板に真空又は不活性ガス雰囲気中で加熱処理が施されることで、酸化シリコンが還元され、前記金属膜と界面を形成する前記酸化シリコン基板の表面層に析出されたシリコン結晶からなることを特徴とするシリコン結晶材料。
  9. 前記金属膜は前記酸化シリコン基板表面に任意の平面形状で形成され、該金属膜に対応した平面形状で酸化シリコン基板の表面層に析出されたシリコン結晶からなるものであることを特徴とする請求項8に記載のシリコン結晶材料。
  10. 前記金属膜はハフニウム又はジルコニウムであり、前記シリコン結晶の表面に高誘電薄膜が形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のシリコン結晶材料。
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