JP2007203868A - 車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造 - Google Patents

車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フローティングブッシュの有無に拘わらず車体とプロペラシャフトとの位置を一定に保持するセンターマウント構造を提供する。
【解決手段】第1、第2車体側取付部54L、54Rにブラケット35の第1、第2取付部37L、37Rを直接締結したときのベアリング31の中心Oから第1、第2車体側取付部54L、54Rの各ブラケット締結面54aまでの寸法をオフセット量ε、第1、第2取付部37L、37Rの板厚をブラケット厚さt、第1車体側取付部54Lと第2取付部37Rの間に及び第2車体側取付部54Rと第1取付部37Rの間にフローティングブッシュ41を介在したときの第1車体側取付部54Lから第2取付部37R及び第2車体側取付部54Rから第1取付部37Lまでの寸法のブッシュ介在寸法Laをとするとき、オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法L+ブラケット厚さt)/2に設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するプロペラシャフトを支持する車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造に関する。
一般に、四輪駆動車(AWD)やフロントエンジンリヤドライブ(FR)の車両の動力伝達系は、車体に対して前後方向に延在して配置されるプロペラシャフトの前端部が車体前部に搭載したエンジン側の出力軸に連結すると共に、後端部がデファレンシャル装置を介して駆動輪である後輪の駆動軸に連結している。
一方、プロペラシャフトは、主に高速回転時における危険回転速度、即ちプロペラシャフトの曲げ固有振動数とプロペラシャフト回転周波数が一致して共振を生じてプロペラシャフトの振動幅が大きくなりプロペラシャフトが破壊するときの限界回転速度を、プロペラシャフトの曲げ剛性を高めて使用車速領域外に上げるためジョイントで2分割されている。
この2分割されたプロペラシャフトは、例えば、図11に示すように、フロントプロペラシャフト102と、フロントプロペラシャフト102の後端にジョイント105を介して連結されるリヤプロペラシャフト103によって形成され、プロペラシャフト101の前端部がユニバーサルジョイント107を介してエンジン及び変速機を備えたパワーユニットの出力軸に連結すると共に、リヤプロペラシャフト103の後端部がユニバーサルジョイント108を介して駆動輪である後輪用のデファレンシャル装置109に連結されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなプロペラシャフト101は、車体下面に車体前後に延在して形成されたトンネル部に沿って延在して配置され、フロントプロペラシャフト102の後端部をセンターマウント110によって車体120の下面に支持している。このセンターマウント110の一例を図12を参照して説明する。
フロントプロペラシャフト102の後端部を支持するセンターマウント110は、フロントプロペラシャフト102の後端部に結合されたジョイント105のジョイントシャフト106に嵌合するベアリング111と、ベアリング111の外周に嵌合して固定された内筒部材112と、この内筒部材112の外周にゴム等の弾性部材からなるインシュレータ113を介在して連結された外筒部材114と、外筒部114を車体の下面に取り付けるブラケット115を有している。
ブラケット115は、図13に示すように外筒部材114の下面に沿って結合される帯状であって、その両端に形成された取付部116に前側がスリット状に開放されたボルト孔116aが形成され、かつボルト孔116aに貫通するボルト117によってトンネル部122に設けられた車体側ブラケット125に取付支持される。
このように構成されたプロペラシャフト101は、通常の走行において、パワーユニットからの回転トルクがユニバーサルジョイント107を介してフロントプロペラシャフト103に伝達され、フロントプロペラシャフト102からジョイント105を介してリヤプロペラシャフト103に伝達され、リヤプロペラシャフト103からユニバーサルジョイント108を介してデファレンシャル装置109に伝達される。
この走行に際し、フロントプロペラシャフト102とリヤプロペラシャフト103を連結するジョイント105のジョイントシャフト106、即ちプロペラシャフト101の中間部をセンターマウント110を介して車体120に回転自在に支承することによって、プロペラシャフト101が高速回転した際の振れが減衰支持されて車両の振動及び騒音が抑制される。
特開平7−309146号公報
上記のようにプロペラシャフト101の中間部をセンターマウント110を介して車体120に回転自在に支承することによって、プロペラシャフト101が高速回転した際の振れが減衰されて車両の振動及び騒音が抑制される。
一方、車種等の仕様により、振動及び騒音の抑制の更なる要望によりセンターマウント110と車体120との間にフローティングブッシュを介在することがある。フローティングブッシュを介在してセンターマウント110を車体120に支承することによって一層の振動及び騒音が抑制できるものの、フローティングブッシュの介在により車体120とセンターマウント110に支持されたプロペラシャフト101との距離が増大して、ジョイント106を介して連結されたフロントプロペラシャフト102とリヤプロペラシャフト103の相対角度の増加やプロペラシャフト101と車体120とのクリアランスの変化、及びセンターマウント110のロードクリアランスの縮小に伴う接地発生の誘発等走行性に影響を及ぼす要因となる。
この対策として、仕様に応じた種々のブラケット115を備えたセンターマウント110を使用することにより、フローティングブッシュの有無に拘わらず車体120とプロペラシャフト101の相対位置を一定乃至ほぼ一定となるように管理している。
このため、同じ軸長寸法のプロペラシャフト101でも異なるブラケット115を備えた種々のセンターマウント110が必要になり、部品の種類が増加して製造コスト及び部品の管理コストの増大が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、車体とセンターマウントとの間に介在するフローティングブッシュの有無に拘わらず車体とプロペラシャフトとの相対位置を一定乃至ほぼ一定に保持すると共に、センターマウントの汎用性を図り製造コスト及び管理コストが抑制できる車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心と、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結したときのベアリング中心とが同位置に設定されることを特徴とする。
上記目的を達成する請求項2に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から各ブラケット締結面までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結するときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt)/2であって、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項3に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から各ブラケット締結面までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、上記オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt)/2であって、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間に上記フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項4に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から第1ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εL、ベアリング中心から第2ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εR、(オフセット量εL+オフセット量εR)/2をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、ブッシュ介在寸法La=2×オフセット量ε−ブラケット厚さtであって、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項5に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部のブラケット締結面にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から第1ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εL、ベアリング中心から第2ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εR、(オフセット量εL+オフセット量εR)/2をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にフローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、ブッシュ介在寸法La=2×オフセット量ε−ブラケット厚さtであって、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間に及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれ上記フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項6に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部を直接締結したとき、互いに結合される第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部がそれぞれ水平方向に対して傾斜角θで傾斜し、ベアリング中心から第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部のそれぞれの結合位置までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lbとすると、ブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lb=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθであって、上記第1車体側取付部に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結したことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項7に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の発明は、ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えたセンターマウント構造において、上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部を直接締結したとき、互いに結合される第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部がそれぞれ水平方向に対して傾斜角θで傾斜し、ベアリング中心から第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部のそれぞれの結合位置までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lbとすると、ブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lb=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθであって、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間に及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間に上記フローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7の車両用プロペラシャフトのセンターブラケット構造において、上記第1車体側取付部及び第2車体側取付部は、トンネル部内に配置され、各ブラケット取付面はトンネル部側面に対し法線方向であることを特徴とする。
請求項1の発明によると、第1車体側取付部とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部とブラケットの第2取付部を直接締結したときのセンターマウントのベアリング中心と、フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときのセンターマウントのベアリング中心が同位置に設定され、車体とセンターマウントとの間に介在するフローティングブッシュの有無に拘わらず車体とプロペラシャフトとの相対位置を一定乃至ほぼ一定に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間に介在するフローティングブッシュの有無に拘わらず共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られ製造コストが抑制できると共に、構成部品点数の削減に伴い管理コストの低減が得られる。
請求項2の発明によると、第1車体側取付部にブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結した状態から、フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結してもセンタベアリングのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間にフローティングブッシュを介在する場合でもセンターマウントの共用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られ製造コスト及び管理コストが抑制できる。
請求項3の発明によると、フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結した状態から、第1車体側取付部に第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結してもセンターマウントのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間にフローティングブッシュが介在しない場合にも共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られる。
請求項4の発明によると、ベアリング中心から第1ブラケット締結面までのオフセット量と第2ブラケット締結面までのオフセット量が異なる場合において、第1車体側取付部にブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結した状態から、フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結してもセンターマウントのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間にフローティングブッシュを介在する場合でも共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られる。
請求項5の発明によると、ベアリング中心から第1ブラケット締結面までのオフセット量と第2ブラケット締結面までのオフセット量が異なる場合において、フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結した状態から、第1車体側取付部に第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結してもセンターマウントのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間にフローティングブッシュが介在しない場合にも共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られる。
請求項6の発明によると、第1ブラケット締結面及び第2ブラケット締結面が傾斜している場合において、第1車体側取付部にブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結した状態から、フローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結してもセンターマウントのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、フローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットが介在する場合でも共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られる。
請求項7の発明によると、第1ブラケット締結面及び第2ブラケット締結面が傾斜している場合において、フローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部とブラケットの第1取付部を締結した状態から、第1車体側取付部と第1取付部及び第2車体側取付部と第2取付部を直接締結してもセンターマウントのベアリング中心が同位置に管理できる。従って、車体とセンターマウントとの間にフローティングブッシュが介在しない場合にも共通のセンターマウントの使用が可能になり、センターマウントの汎用性が得られる。
請求項8の発明によると、第1車体側取付部及び第2車体側取付部をトンネル部の側面の法線方向に設定することによって、第1車体側取付部及び第2車体側取付部を締結するボルトの軸方向がトンネル部の側面の傾斜方向となり締結工具によるセンターマウントの締結作業が容易になる。
以下、本発明による車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造の実施の形態を図1乃至図10を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、四輪駆動車やフロントエンジンリヤドライブの駆動系に使用されるプロペラシャフト1の全体斜視図である。プロペラシャフト1は、フロントプロペラシャフト2と、フロントプロペラシャフト2の後端部にジョイント10を介して連結したリヤプロペラシャフト5によって構成される。フロントプロペラシャフト2の前端部がユニバーサルジョイント7を介して車体前部に搭載されたパワーユニットの出力軸に連結される一方、リヤプロペラシャフト5の後端部がユニバーサルジョイント8を介して駆動輪である後輪用のデファレンシャル装置に連結される。更に、フロントプロペラシャフト2とリヤプロペラシャフト5を連結するジョイント10は、図2に車体下部の要部斜視図を示すように、センターマウント30によって車体50の下面51に車体前後方向に延在して形成されたトンネル部52内に車体側ブラケット53を介して回転自在に支持している。
図3は、フロントプロペラシャフト2の後端部とリヤプロペラシャフト5の前端部とを連結するジョイント10及びセンターマウント30を示す図1のI−I線断面図である。
ジョイント10は、図3に示すようにフロントプロペラシャフト2の後端部に結合されるジョイントシャフト11とリヤプロペラシャフト5の前端部に結合されるアウタケース20を有している。
プロペラシャフト1の中間部となるジョイントシャフト11は、フロントプロペラシャフト2を形成するシャフトチューブ3の後端部3aに結合される基部12と、基部12の後端に段部12bを介して連続する主軸部13と、主軸部13の後端に段部13bを介して連続する先端軸部14が同軸上で一体に連続形成された略円柱状に形成されている。先端軸部14の先端に、軸方向に沿って延在する複数のボール溝16aが形成された環状のインナレース16が固定されている。
一方、リヤプロペラシャフト5の前端部に結合されるアウタケース20は、円筒状に形成されたベース部21の内周面に、インナレース16のボール溝16aと対向して軸方向に延在する複数のボール溝21aが形成されている。
更に、インナレース16の外周に形成された各ボール溝16aに、リング状のゲージ25に保持されたボール26をそれぞれ嵌合させて装着する。このゲージ25及びボール26が装着されたインナレース16の各ボール溝16aとベース部21の各ボール溝21aとの間にゲージ25に保持されたボール26を嵌合させる。
このように構成されたジョイント10は、フロントプロペラシャフト2に取り付けられたジョイントシャフト11の先端軸部14に設けられたインナレース16、リヤプロペラシャフト5に取り付けられたアウタレース20、インナレース16に形成されたボール溝16aとアウタレース20のベース部21に形成されたボール溝21aとの間に嵌合するボール26等によってフロントプロペラシャフト2とリヤプロペラシャフト5を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度及び軸方向の相対移動を許容するダブルオフセットジョイント(DOJ)を構成する。
次に、ジョイント10を車体50のトンネル部52に支持するセンターマウント30を図2乃至図6を参照して説明する。
図3に示すようにセンターマウント30は、プロペラシャフト1の中間部となるジョイントシャフト11に嵌合するベアリング31と、ベアリング31の外周に固定された内筒部材32と、この内筒部材32の外周にゴム等の弾性部材からなるインシュレータ33を介して連結された外筒部材34と、この外筒部材34を車体50のトンネル部52に設けられた車体側ブラケット53に取り付けるブラケット34を有している。
ベアリング31は、インナレース31aと、アウタレース31bと、インナレース31a及びアウタレース31bの各軌道面間に転動自在に配置された複数のボール31cを有し、インナレース31aがジョイントシャフト11の主軸部13に嵌合し、かつ主軸部13に形成されたクリップ溝に嵌合するクリップ39aに係止された円筒状のスペーサ39と段部12bとの間に挟持して支持される。
内筒部材32はベアリング31のアウタレース31bの外周に嵌合する円筒状に形成されている。インシュレータ33は、ゴム等の弾性部材製であって、内周が内筒部材32に結合され外周が外筒部材34に結合された断面略C字状で連続する環状に形成されている。
外筒部材34には、センターマウント30を車体に固定するためのブラケット35が取り付けられている。ブラケット35は、図1及び図2に示すように外筒部材34の外周面に沿ってほぼその半周、例えば上面に結合される結合部36及びその両端からほぼ水平方向に折曲した平板状の第1取付部37L及び第2取付部37Rが形成された帯状部材によって形成されている。第1及び第2取付部37L、37Rには、後述するフローティングブッシュ41のスリーブ42に形成されたフランジ部42bが嵌合すると共に係合溝45が嵌合可能な径を有して車体前方側が開放されたスリット状或いはU字状のボルト孔38が形成されている。
フローティングブッシュ41は、図4に断面図を示すように、円筒状に形成されたスリーブ本体42aの両軸端側にそれぞれ環状に拡径されたフランジ部42bが形成されたスリーブ42と、筒部44a及び筒部44aの一方の軸端側から環状に拡径されたフランジ部44bを有する断面L字状で周方向に連続する一対の嵌合部材44を有し、各嵌合部材44の筒部44aを他方の軸端側を対向配置されて外方が開放されたほぼ断面U字状で周方向に連続する嵌合溝45を有する環状の嵌合部43が形成される。このスリーブ42と各嵌合部材44との間にそれぞれゴム等の弾性部材46が介在してスリーブ42と各嵌合部材44が一体結合されたほぼ円筒状のフローティングブッシュ41が構成される。
このようにフロントプロペラシャフト2とリヤプロペラシャフト5とを連結するジョイント10のジョイントシャフト11にセンターマウント30が取り付けられたプロペラシャフト1は、リヤプロペラシャフト5の後端部がユニバーサルジョイント8を介してデファレンシャル装置に連結され、フロントプロペラシャフト2の前端部がユニバーサルジョイント7を介してパワーユニットの出力軸に連結されると共に、センターマウント30のブラケット35を車体51のトンネル部52に配設された車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに取り付けられる。
図5は車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに、直接的にセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第1取付部37Rをそれぞれ結合した結合部分を示し、図6はフローティングブッシュ41を介在して車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rにそれぞれブラケット35の第2取付部37R及び第2取付部37Lを結合した結合部分を示している。車体側ブラケット53はトンネル部52の下面に沿って配置され、その左右両端にトンネル部52を介して同一高さで第1車体側取付部54Lと第2車体側取付部54Rが対向配置され、各車体側取付部54L、54Rに取付孔55、及びこの取付孔55に対応してウエルディングナット56が設けられている。
車体側ブラケット53にセンターマウント30を直接的に結合するときには、図5に示すように、車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの下面に形成されたほぼ水平のブラケット締結面54aに、センターマウント30の外筒部材34に結合されるブラケット35の結合部36側を上方に保持した状態でブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rを当接する。そして、第1取付部37L、第2取付部37Rの板厚を有しボルト孔38に嵌合する段突部57aが形成された段突ボルトからなる取付ボルト57を第1取付部37L、第2取付部37R側からボルト孔38及び取付孔55に挿入してウエルディングナット56に螺合することによってセンターマウント30が車体50の下面51に取り付けられる。
一方、車体ブラケット53にフローティングブッシュ41を介在してブラケット35を結合するときには、図6に示すように、センターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rに形成されたボルト孔38にフローティングブッシュ41の嵌合溝45を嵌合してブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rにフローティングブッシュ41を取り付ける。
そして、センターマウント30の外筒部材34に結合されるブラケット35の結合部36側を下方に保持した状態で、第1取付部37L、第2取付部37Rに取り付けられたフローティングブッシュ41のスリーブ42のフランジ部42bを車体側ブラケット53に形成された第2車体側取付部54R、第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aに当接する。
この状態でフローティングブッシュ41側からそのスリーブ42のスリーブ本体42a及び取付孔55に取付ボルト58を挿入してウエルディングナット56に螺合することによって、車体側ブラケット53の第1車体側取付部54Lとブラケット35の第2取付部37Rとの間及び第2車体側取付部54Rとブラケット35の第1取付部37Lとの間にフローティングブッシュ41を介在してセンターマウント30が車体50の下面51に取り付けられる。
ここで、図5に示すようにフローティングブッシュ41を介在することなく車体ブラケット53の第1車体側取付部54Lとブラケット35の第1取付部37Lとを直接締結し、第2車体側取付部54Rとブラケット35の第2取付部37Rとを直接締結した状態におけるベアリング31の中心O、即ちベアリング31によって支持されるジョイント10のジョイントシャフト11の回転中心軸芯から第1車体側取付部54L、第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでの寸法をオフセット量ε、第1取付部37L及び第2取付部37Rの各板厚をブラケット厚さt、図6における車体側ブラケット53の第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aとブラケット35の第2取付部37Rとの間及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Lとの間の寸法をブッシュ介在寸法Laとしたとき、
オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt)/2
に設定する。
換言すると、図6における車体側ブラケット53の車体側取付部54のブラケット締結面54aとブラケット35の取付部37との間に挟まれるフローティングブッシュ41のブッシュ介在寸法Laは、
ブッシュ介在寸法La=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt
に設定される。
図7は、このように車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aに、それぞれブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを直接取付けた状態におけるベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでのオフセット量ε、取付部37の板厚をブラケット厚さt、第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aとブラケット35の第2取付部37との間及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aとブラケット35の第1取付部37Lとの間に挟まれるフローティングブッシュ41のブッシュ介在寸法Laを設定したセンターマウント30の取り付け状態を模式的に示す図である。
図7(a)に示すようにブラケット35の外筒部材43と結合する結合部36を上方にして車体ブラケット53の第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54a及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aにセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rをそれぞれ直接取付けた状態における第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54a及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aからベアリング31の中心Oまでの寸法がオフセット量εに設定される。
一方、図7(b)に示すように、ブラケット35の外筒部材43と結合する結合部36を下方に保持し、即ち図7(a)に示す状態に対してブラケット35をベアリング31の中心Oの周りに180°回転し、その車体側ブラケット53の第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aにブラケット35の第2取付部37R、第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aにブラケット35の第1取付部37Lを取付けたときにおける第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aと第2取付部37Rとの間及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Rとの間の寸法をオフセット量Εとすると、
オフセット量Ε=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt
であり、ブッシュ介在寸法Laが「2×オフセット量ε−ブラケット厚さt」のフローティングブッシュ51を第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aとブラケット35の第2取付部37Rとの間、第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aとブラケット35の第1取付部37Lとの間に介在することのよって、図7(a)に示す車体ブラケット53の第1車体側取付部54Lにブラケット35の第1取付部37L及び第2車体側取付部54Rにブラケット35の第2取付部37Rを直接締結した状態における第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54a及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aからベアリング31の中心Oまでオフセット量εと等しいオフセット量が設定される。
従って、本実施の形態によると、図5に示すようにフローティングブッシュ41を介在することなく車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rにブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを直接締結した状態におけるベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでのオフセット量ε、第1取付部37L及び第2取付部37Rのブラケット厚さt、図6における車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aとブラケット35の第2取付部37R及び第1取付部37Lとの間に挟まれるフローティングブッシュ41の寸法をブッシュ介在寸法Laとするとき、
オフセット量ε=ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt/2
に設定することによって車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aにブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを直接締結したセンターマウント30のベアリング31の中心Oと、センターマウント30をベアリング31の中心Oの廻りに180°回転してフローティングブッシュ41を介在してブラケット35の第2取付部37R及び第1取付部37Lをそれぞれ車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに締結したセンターマウント30のベアリング31の中心Oが同位置乃至ほぼ同位置に管理でき、車体51に対するプロペラシャフト1の取り付け高さを一定に保持することができる。
従って車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aにそれぞれブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを直接締結したときのベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでのオフセット量εを、「ブッシュ介在寸法L+ブラケット厚さt/2」に設定することによって車体50とセンターマウント30との間に介在するフローティングブッシュ41の有無に拘わらず車体50とプロペラシャフト1の回転軸心位置との相対位置を一定乃至ほぼ一定に管理することができる。これによりフローティングブッシュ41の有無に拘わらずセンターブラケット30が取り付けられた共通のプロペラシャフト1の使用が可能になり、センターマウント30の汎用性が得られて構成部品点数の削減が可能になり、製造コスト及び管理コストが抑制できる。
(第2実施の形態)
次に図8を参照して第2実施の形態を説明する。図8は上記図7と対応する模式的に示す説明図であり、図7と対応する部分に同一符号を付し、該部の詳細な説明を省略する。
本実施の形態における車体ブラケット53は、左右の第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aと、第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aの高さが異なり、センターマウント30のブラケット35の第1取付部37Lと第2取付部37Rの高さ位置が異なる場合について説明する。
図8(a)は、車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rにセンターマウント30に設けられたブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを直接締結した状態を示し、図8(b)は、車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rにそれぞれフローティングブッシュ41を介在してセンターマウント30に設けられたブラケット35の第2取付部47R及び第1取付部37Lを締結したときの状態を示している。
図8(a)に示すように、ブラケット35の外筒部材43と結合する結合部36を上方にして、車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aにそれぞれセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L及び第2取付部37Rを取り付けたとき、ベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aまでの寸法をオフセット量εL、ベアリング31の中心Oから第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aまでの寸法をオフセット量εR、第1取付部37L及び第2取付部37Rの各板厚をブラケット厚さt、ベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでの寸法の平均「(オフセット量εL+オフセット量Lε)/2)」をオフセット量εとし、「オフセット量εL+オフセット量εR=2×オフセット量ε」とする。
ここで、図8(b)に示すようにブラケット35をベアリング31の中心Oを廻りに180°回転すると、第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aと第2取付部37Rとの間は、「オフセット量εL+オフセット量εR−ブラケット厚さt」となる。一方、第2車体側取付部54Rブラケット締結面54aと第1取付部37Lとの間は「オフセット量εR+オフセット量εL−ブラケット厚さt」となる。従っていずれも「2×オフセット量ε−ブラケット厚さt」となり、ブッシュ介在寸法Laが「2×オフセット量ε−ブラケット厚さt」となる。
従って、車体ブラケット53の左右の第1車体側取付部54Lと第2車体側取54Rの各ブラケット締結面54aの高さが異なり、センターマウント30のブラケット35の第1取付部37Lと第2取付部37Rの高さ位置が異なる場合においても、図8(a)に示すように車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aにそれぞれセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rを締結した際、ベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aまでの寸法をオフセット量εL、ベアリング31の中心Oから第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aまでの寸法をεR、第1取付部37L及び第2取付部37Rの各板厚をブラケット厚さt、ベアリング31の中心Oから第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各ブラケット締結面54aまでの平均寸法をオフセット量εとし、「オフセット量εL+オフセット量εR=2×オフセット量ε」とすることによって、車体50とセンターマウント30との間に介在するフローティングブッシュ41の有無に拘わらずプロペラシャフト1の高さを一定乃至ほぼ一定に管理することができる。これによりフローティングブッシュ41の有無に拘わらずセンターブラケット30が取り付けられた共通のプロペラシャフト1の使用が可能になり、センターマウント30の汎用性が得られて構成部品点数の削減が可能になり、製造コスト及び管理コストが抑制できる。
(第3実施の形態)
次に図9及び図10を参照して第3実施の形態を説明する。図9は上記図7と対応する模式的に示す説明図であり、図7と対応する部分に同一符号を付し、該部の詳細な説明を省略する。
本実施の形態は、図9(a)のようにブラケット35の外筒部材43と結合する結合部36を上方にして車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L、第2車体側取付部54Rとセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rを直接締結したときに、車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L、第2車体側取付部54Rとセンターマウント30のブラケット35の第1取付部37L、第2取付部37Rと結合位置、即ちボルト57で結合される位置がベアリング31の中心0よりオフセット量εだけ上方に位置し、かつ互いに結合される第1車体側取付部54Lと第1取付部37L及び第2車体側取付部54Rと第2取付部37Rがトンネル部52の側面52aのほぼ法線方向となる傾斜角θ、即ち水平方向に対して傾斜角θだけ傾斜している。この第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに取付孔が形成され、かつ取付孔に対応してウエルディングナットが設けられ、第1取付部37L及び第2取付部37Rにボルト孔が形成されている。この第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの取付孔の穿設位置及び第1取付部37L及び第2取付部37Rのボルト孔の穿設位置が上記結合位置となる。
この第1取付部37L及び第2取付部37R側からそれぞれのボルト孔及び取付孔に段突ボルト57を挿入してウエルディングナットに螺合することによってセンターマウント30が車体50の下面51に取り付けられる。
従って、第1車体側取付部54Lと第1取付部37L及び第1車体側取付部54Lと第1取付部37Lがトンネル部52の側面52aのほぼ法線方向となる傾斜角θを有することから、第1車体側取付部54Lと第1取付部37L及び第2車体側取付部54Rと第2取付部37Rを結合する段突ボルト57の軸線方向がトンネル部52の側面52aの傾斜方向となりナットランナ等の締付工具によるボルトの締結作業が容易になる。
ここで、図9(b)に示すように、ブラケット35の結合部36側が下方になるようにベアリング31の中心O周りに180°回転すると、第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aと第2取付部37Rとの間及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Lとの間の寸法は、第1取付部車37L、第2取付部37Rの板厚をブラケット厚さtとすると、「2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθ」となる。
従って、この第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aとブラケット35の第2取付部37Rとの間及び第2車体取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Lとの間の寸法をそれぞれブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lbとし、この第1車体取付部54Lのブラケット締結面54aと第2取付部37Rとの間及び第2車体取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Rとの間に、フローティングブッシュ41を含むアタッチメントブラケット61を介在して結合することによってベアリング30の中心Oを図9(a)と同一に管理することができ、プロペラシャフト1の高さを一定乃至ほぼ一定に管理することができる。
図10は、このアタッチメントブラケット61の一例を示す斜視図である。アタッチメントブラケット61は、矩形の基部62と、基部62の上縁から傾斜角θで上方に移行するに従って外側に変移するように折曲形成された上部取付面63と、基部62の下縁から傾斜角θで下方に移行するに従って外側に変移するように折曲形成された下部取付面64と、基部62の側縁から外方に折曲形成されて上部取付面63及び下部取付面64の前縁及び後縁に連続する一対の側面65を有した外方が開放されたボックス状に形成されている。上部取付面63に第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに穿設された各取付孔と対応すると共に上縁側がスリット状或いはU字状に開放されたボルト孔63aが形成され、下部取付面64にボルト孔64aが穿設されている。
このアタッチメントブラケット61の上部取付面63に形成されたボルト孔63aにフローティングブッシュ41の嵌合溝45を嵌合してフローティングブッシュ41を取り付ける。このアタッチメントブラケット61に設けられたフローティングブッシュ41及び第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rの各取付孔に取付ボルト58を挿入してウエルディングナットに螺合することによって各フローティングブッシュ41を介在してアタッチメントブラケット61が車体側ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rに取り付けられる。ここで、第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rがトンネル部52の各側面52aのほぼ法線方向となる傾斜角θを有することから、第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rと各アタッチメントブラケット61の上部取付面63を結合する取付ボルト58の軸線方向をトンネル部52の側面52aの傾斜方向と同方向となり締付工具による取付ボルト58の締結作業が容易にしている。
次に、第1車体側取付部54Lに設けられたアタッチメントブラケット61の下部取付面64及び第2車体側取付部54Rに設けられたアタッチメントブラケット61の下部取付面64にセンターマウント30の外筒部材34に結合されるブラケット35の結合部36側を下方に保持した状態でブラケット35の第2取付部37R及び第1取付部37Lをそれぞれ当接する。そして、この第1取付部37L及び第2取付部37Rの各ボルト孔から各アタッチメントブラケット61の取付孔64aに取付ボルト57を挿入してナット59に螺合することによってセンターマウント30が車体50の下面51に取り付けられる。
従って、図9(a)に示すように、車体ブラケット53の第1車体側取付部54L及び第2車体側取付部54Rがほぼトンネル部52の各側面52aの法線方向となる傾斜角θを場合において、図9(b)に示すようにセンターマウント30のブラケット35をその結合部36が下方になるようにベアリング31の中心O周りに180°回転したときに、第1車体側取付部54Lのブラケット締結面54aと第2取付部37Rとの間及び第2車体側取付部54Rのブラケット締結面54aと第1取付部37Lとの間に、「2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθ」となるフローティングブッシュ41を含むアタッチメントブラケット61を介在して結合することによって、ベアリング30の中心Oを図9(a)と同一に管理することができ、プロペラシャフト1の高さを一定乃至ほぼ一定に管理することができる。従って、共通のセンターブラケット30が設けられたプロペラシャフト1の使用が可能になり、センターマウント30の汎用性が得られて構成部品点数の削減が可能になり、製造コスト及び管理コストが抑制できる。
本発明の第1実施の形態に係るプロペラシャフトの全体斜視図である。 車体下部の要部斜視図である。 図1のI−I線断面図である。 フローティングブッシュの断面図である。 車体側ブラケットとセンターマウントのブラケットとの結合部分を示す図である。 車体側ブラケットとセンターマウントのブラケットとの結合部分を示す図である。 センターマウントの取り付け状態を模式的に示す図である。 第2実施の形態に係るセンターマウントの取り付け状態を模式的に示す図である。 第3実施の形態に係るセンターマウントの取り付け状態を模式的に示す図である。 アタッチメントブラケットの斜視図である。 従来のプロペラシャフトを示す図である。 センターマウントを示す図である。 センターマウントの取り付け状態を示す図である。
符号の説明
1 プロペラシャフト
2 フロントプロペラシャフト
5 リヤプロペラシャフト
7 ユニバーサルジョイント
8 ユニバーサルジョイント
10 ジョイント
11 ジョイントシャフト(プロペラシャフト中間部)
30 センターマウント
31 ベアリング
35 ブラケット
36 結合部
37L 第1取付部
37R 第2取付部
41 フローティングブッシュ
50 車体
51 下面
52 トンネル部
52a 側面
53 車体側ブラケット
54L 第1車体側取付部
54R 第2車体側取付部
54a ブラケット締結面
57 取付ボルト
58 取付ボルト
61 アタッチメントブラケット

Claims (8)

  1. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心と、上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結したときのベアリング中心とが同位置に設定されることを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  2. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から各ブラケット締結面までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結するときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、
    オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt)/2
    であって、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  3. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から各ブラケット締結面までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、
    オフセット量ε=(ブッシュ介在寸法La+ブラケット厚さt)/2
    であって、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれ上記フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  4. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から第1ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εL、ベアリング中心から第2ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εR、(オフセット量εL+オフセット量εR)/2をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、
    ブッシュ介在寸法La=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt
    であって、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  5. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部のブラケット締結面にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部をそれぞれ直接締結したときのベアリング中心から第1ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εL、ベアリング中心から第2ブラケット締結面までの寸法をオフセット量εR、(オフセット量εL+オフセット量εR)/2をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にフローティングブッシュを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部までの寸法及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ介在寸法Laとすると、
    ブッシュ介在寸法La=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt
    であって、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間に及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれ上記フローティングブッシュを介在して第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  6. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部を直接締結したとき、互いに結合される第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部がそれぞれ水平方向に対して傾斜角θで傾斜し、ベアリング中心から第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部のそれぞれの結合位置までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lbとすると、
    ブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lb=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθ
    であって、
    上記第1車体側取付部に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部に第2取付部を直接締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  7. ジョイントを介してフロントプロペラシャフトの後端部とリヤプロペラシャフトの前端部が連結され、フロントプロペラシャフトの前端部がジョイントによりパワーユニットの出力軸に連結されリヤプロペラシャフトの後端部がジョイントによりデファレンシャル装置に連結されたプロペラシャフトの中間部を、回転自在に保持するベアリング及び該ベアリングを左右一対の第1及び第2車体側取付部にそれぞれボルト結合する左右一対の第1及び第2結合部を有するブラケットを備えた車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造において、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面に上記ブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面に第2取付部を直接締結したとき、互いに結合される第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部がそれぞれ水平方向に対して傾斜角θで傾斜し、ベアリング中心から第1車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第1取付部及び第2車体側取付部のブラケット結合面とブラケットの第2取付部のそれぞれの結合位置までの寸法をオフセット量ε、第1及び第2取付部の板厚をブラケット厚さtとし、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間にそれぞれフローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部を締結したときの第1車体側取付部のブラケット締結面から第2取付部及び第2車体側取付部のブラケット締結面から第1取付部までの寸法をブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lbとすると、
    ブッシュ及びアタッチメント介在寸法Lb=2×オフセット量ε−ブラケット厚さt×secθ
    であって、
    上記第1車体側取付部のブラケット締結面と第2取付部の間に及び第2車体側取付部のブラケット締結面と第1取付部の間に上記フローティングブッシュ及びアタッチメントブラケットを介在して第1車体側取付部と第2取付部及び第2車体側取付部と第1取付部をそれぞれ締結したことを特徴とする車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
  8. 上記第1車体側取付部及び第2車体側取付部は、トンネル部内に配置され、各ブラケット締結面はトンネル部側面に対し法線方向であることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用プロペラシャフトのセンターマウント構造。
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