JP2007201448A - 発光素子実装パッケージ、面光源装置および表示装置ならびにこれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光色が異なる複数種類の発光素子が、発光素子実装用基板に実装されるとともに、前記発光素子の上部には、上面に凹部を有するレンズが配設された発光素子実装パッケージであって、前記発光素子が、前記レンズの凹部の中心位置より外れた位置に実装されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
すなわち、このエッジライト型のバックライト光源100は、筐体102の端部に、冷陰極管104が配置されている。そして、この冷陰極管104の側方に、導光板106が面状に配置され、この導光板106の上面に、拡散シート108が配置されて、バックライト光源100が構成されている。
そして、このバックライト光源100の拡散シート108の上面に、液晶パネル110が配置されることによって、液晶表示装置112が構成されるものである。
しかしながら、液晶ディスプレイは、近年大型化の要求が高まり、このようなエッジライト型のバックライト光源100では、輝度の向上および均一化を図るには限界がある。
しかしながら、このような冷陰極管を直下型ライトとして用いた場合には、冷陰極管が比較的大型であるため、液晶ディスプレイの厚みが厚くなってしまう。また、冷陰極管は色再現性、応答性が良好ではなく、残像現象が生じてしまうなどの問題がある。
このため、液晶パネルの下方に、LEDを複数個一定間隔で配置した直下型のバックライト光源が提案されている。
すなわち、この直下型のバックライト光源200は、筐体202の底面204に、アレイ状に、複数個のLEDランプ206が一定間隔離間して配置されている。
このように構成される直下型のバックライト光源200では、LEDランプ206を発させることによって、LEDランプ206から出射された光が、拡散シート208に向かって直接、および筐体202の底面204と側面212の反射層214に反射されることによって、拡散シート208に向かって進むようになっている。
ることによってこれらの色の混色が向上され、白色光を容易に得ることができるようになっている。
スタンレー電気株式会社ホームページ、[online]、インターネット<http://www.stanley-components.com>
またレンズは、単色のLEDチップが実装されたLEDパッケージに用いられているのみであり、発光色の異なる複数のLEDチップが実装されたLEDパッケージ、いわゆるスリーインワンパッケージに対応するものではないのが現状である。
すなわち、本発明は例えば以下の(1)〜(15)の態様を含む。
(1)
発光色が異なる複数種類の発光素子が、発光素子実装用基板に実装されるとともに、
前記発光素子の上部には、上面に凹部を有するレンズが配設された発光素子実装パッケージであって、
前記発光素子が、
前記レンズの凹部の中心位置より外れた位置に実装されていることを特徴とする発光素子実装パッケージ。
(2)
前記発光素子実装用基板に実装された前記発光素子の上部に、
前記発光素子を取り囲むよう、開口部を有するリフレクター枠体が設けられ、
さらに、前記リフレクター枠体の前記開口部の上部に、前記上面に凹部を有するレンズが配設されていることを特徴とする前記(1)に記載の発光素子実装パッケージ。
(3)
前記発光素子が、
前記レンズの凹部の中心からの半径距離の20%から95%の間の位置に実装されていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の発光素子実装パッケージ。
(4)
前記発光素子が、
前記発光素子を取り囲むように設けられた前記リフレクター枠体の前記開口部の最外縁に設けられていることを特徴とする前記(2)に記載の発光素子実装パッケージ。
(5)
前記発光素子が、
前記発光素子実装用基板上に等間隔に配置されていることを特徴とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。
(6)
前記発光素子が、発光ダイオード(LED)であることを特徴とする前記(1)から(5)のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。
(7)
前記発光ダイオード(LED)が、発光ダイオード(LED)チップであることを特徴とする前記(6)に記載の発光素子実装パッケージ。
(8)
前記レンズの凹部に、反射部が設けられていることを特徴とする前記(1)から(7)のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。
(9)
前記(1)から(8)のいずれかに記載の発光素子実装パッケージを配設したことを特徴とする面光源装置。
(10)
前記面光源装置が、表示装置用のバックライトであることを特徴とする前記(9)に記載の面光源装置。
(11)
前記(9)または(10)に記載の面光源装置の上面に、液晶パネルを配置することを特徴とする表示装置。
(12)
発光色が異なる複数種類の発光素子を、発光素子実装用基板に実装する工程と、
前記発光素子の上部に、上面に凹部を有するレンズを配設する工程と、
を有する発光素子実装パッケージの製造方法であって、
前記発光素子を発光素子実装用基板に実装する工程において、
前記レンズの凹部の中心位置より外れた位置に、前記発光素子を実装することを特徴とする発光素子実装パッケージの製造方法。
(13)
前記発光素子実装用基板に実装された前記発光素子の上部に、
前記発光素子を取り囲むよう、開口部を有するリフレクター枠体を設ける工程と、
さらに、前記リフレクター枠体の前記開口部の上部に、前記上面に凹部を有するレンズを配設する工程と、
を有することを特徴とする前記(12)に記載の発光素子実装パッケージの製造方法。(14)
前記(12)または(13)に記載の製造方法によって得られた発光素子実装パッケージを準備する工程と、
前記発光素子実装パッケージを面状に複数配設する工程と、
を有することを特徴とする面光源装置の製造方法。
(15)
前記(14)に記載の製造方法によって得られた面光源装置を準備する工程と、
前記面光源装置の上面に液晶パネルを配置する工程と、
を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
図1は、本実施の形態が適用される代表的な液晶表示装置の一例の全体構成を示す図である。
填すれば、ボンディングワイヤ(図示せず)などを保護することができる。
さらに、リフレクター枠体18の材質は、特に限定されるものではないが、ポリオレフィンやポリスチレンなどの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリアミドやポリカーボネートなどのエンジニアリングプラスチックを所望のリフレクター枠体18の形状に成形し、表面にアルミニウムや銀などの反射能の良好な金属膜を被覆させるか、白色塗料を用いて塗装することにより作成することができる。
レンズ22aは、その材質としてアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、液晶ポリマー樹脂、シリコーン樹脂などの透明性の高い樹脂を用いることができる。
また、レンズ22aに設けられた凹部24には、反射部(図示せず)を設けても良い。
径距離の20%から95%の距離であることが好ましい。
図5から図7に示した第2の実施形態による発光素子実装パッケージの製造工程は、図2から図4に示した上記実施形態と主要部は同じ構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
さらに、リフレクター枠体18の開口部20内に、シリコーン樹脂等の封止樹脂19を充填する。
例えば、本発明の発光素子実装パッケージ、面光源装置および表示装置ならびにこれらの製造方法では、発光素子として赤色に発光するLEDチップ12、緑色に発光するLEDチップ14、青色に発光するLEDチップ16を用いて説明したが、図8に示したように、4色以上のLEDチップを使用することも可能である。
また、リフレクター枠体18に設けられた開口部20に対応するLEDチップの数は、必ずしも揃える必要はない。例えば、赤色に発光するLEDチップを2つ、緑色に発光するLEDチップを1つ、青色に発光するLEDチップを1つ、合計4つを1つの開口部20に対応させても良いものであり、その組み合わせは限定されるものではない。
[実施例]
まず、以下に示す発光素子実装用基板10a、リフレクター枠体18、レンズ22a(反射部:あり・なし)、LEDチップ12、14、16(発光色:赤・緑・青)を準備した。
寸法35mm角であって、厚さ80μmの銅ベース基板上に、厚さ40μmの白色絶縁層を形成し、さらに銅配線パターンを形成したもの。
寸法35mm角、厚さ3mmであって、その厚み方向に貫通する上部径34mm、下部径24mmの開口部20が設けられ、材質が白ジェネスタ((株)クラレ製 耐熱性ポリアミド樹脂で白色タイプ(ジェネスタ:登録商標))からなるもの。
径34mm、高さ18mmであって、レンズ22aの上部に120度の角度θ2を有する凹部24が設けられ、材質がゼオネックス(日本ゼオン(株)製)からなるもの。レンズ22aの凹部24には、アクリルラッカースプレー白型番01(ニッペホームプロダクツ(株)製)塗装で反射部が形成されている。
径34mm、高さ18mmであって、レンズ22aの上部に120度の角度θ2を有する凹部24が設けられ、材質がゼオネックス(日本ゼオン(株)製)からなるもの。
寸法1mm角であって、0.5W級のもの。
緑色に発光するLEDチップ14:
寸法1mm角であって、1W級のもの。
寸法1mm角であって、1W級のもの。
このようにして、発光素子実装パッケージ34a1を作成した。
次いで、開口部以外の筐体内面部には、白色反射フィルム ルミラー(登録商標)60L(東レ製)を貼り合わせ、反射部(図示せず)を形成した。
また、拡散シート上で、レンズ中心位置の法線にあたる点から対角線上2mm間隔で直径10mm領域の輝度と色度座標を測定したときの、各点の輝度のばらつき、色度のばらつきを以下のようにして求めた。
色度のばらつき:色度座標X、Yそれぞれの最大値と最小値と差
このようにして得られた各値を、表1に示した。
[比較例1]
上記発光素子実装用基板10a上に、赤色に発光するLEDチップ12、緑色に発光するLEDチップ14、青色に発光するLEDチップ16を、発光素子実装用基板10aの中心からそれぞれ2mmの位置に所定間隔離間して実装して発光素子実装パッケージ34a5を作成した事以外は、実施例1と同様にして面光源装置を作成し、全体平均輝度、輝度ばらつき、全体平均色度、色度ばらつきを求めた。
[比較例2]
上記発光素子実装用基板10a上に、赤色に発光するLEDチップ12、緑色に発光するLEDチップ14、青色に発光するLEDチップ16を、発光素子実装用基板10aの中心からそれぞれ2mmの位置に所定間隔離間して実装し、さらに上記リフレクター枠体18上に反射部を有するレンズ22aを配置して発光素子実装パッケージ34a6を作成した事以外は、比較例1と同様にして面光源装置を作成し、全体平均輝度、輝度ばらつき、全体平均色度、色度ばらつきを求めた。
さらに、各LEDチップ12、14、16の位置を発光素子実装用基板10aの中心からリフレクター枠体18の開口部20の外縁方向に離すほど、輝度のばらつきが解消されることが確認された。
さらに、各LEDチップ12、14、16の位置を発光素子実装用基板10aの中心からリフレクター枠体18の開口部20の外縁方向に離すほど、輝度のばらつきが解消されることが確認された。
表2に示したようにレンズ22aの凹部24に反射部を有する場合とを比較してみると、反射部を有していない場合は、全体平均輝度は若干高く、輝度のばらつきは若干多いことが確認された。
以上、実施例と比較例より、面光源装置の発光素子実装用基板10aにおいて、LEDチップ12、14、16の位置を、発光素子実装用基板10aの中心からリフレクター枠体18の開口部20の外縁方向に離すほど、輝度のばらつきが解消されることが確認された。
10b・・発光素子実装用基板
12・・・赤色に発光するLEDチップ
14・・・緑色に発光するLEDチップ
16・・・青色に発光するLEDチップ
18・・・リフレクター枠体
19・・・封止樹脂
20・・・開口部
22a・・レンズ
22b・・レンズ
23・・・嵌合凸部
24・・・凹部
26・・・発光素子搭載部
28・・・搭載位置
30・・・搭載部
32・・・黄緑色に発光するLEDチップ
34a・・発光素子実装パッケージ
34a1・発光素子実装パッケージ
34a2・発光素子実装パッケージ
34a3・発光素子実装パッケージ
34a4・発光素子実装パッケージ
34a5・発光素子実装パッケージ
34a6・発光素子実装パッケージ
34b・・発光素子実装パッケージ
L・・・距離
O・・・中心
θ1・・角度
θ2・・角度
50・・・バックライト装置(バックライト)
51・・・バックライトフレーム(筐体)
52・・・LED基板(発光素子実装用基板)
53・・・拡散部材(板、シート)
54・・・プリズムシート
55・・・プリズムシート
60・・・液晶表示モジュール
61・・・液晶パネル
62・・・偏光板(偏光フィルタ)
63・・・偏光板(偏光フィルタ)
100・・・バックライト光源
102・・・筐体
104・・・冷陰極管
106・・・導光板
108・・・拡散シート
110・・・液晶パネル
112・・・液晶表示装置
114・・・側部
116・・・反射層
200・・・バックライト光源
202・・・筐体
204・・・底面
206・・・LEDランプ
208・・・拡散シート
210・・・プリズムシート
212・・・側面
214・・・反射層
300・・・スリーインワンパッケージ
302・・・赤色に発光するLEDチップ
304・・・緑色に発光するLEDチップ
306・・・青色に発光するLEDチップ
308・・・リフレクター枠体
310・・・発光素子実装用基板
312・・・開口部
314・・・封止樹脂
400・・・LEDパッケージ
402・・・LEDチップ
404・・・レンズ
406・・・じょうご形状部
408・・・鋸歯状部
Claims (15)
- 発光色が異なる複数種類の発光素子が、発光素子実装用基板に実装されるとともに、
前記発光素子の上部には、上面に凹部を有するレンズが配設された発光素子実装パッケージであって、
前記発光素子が、
前記レンズの凹部の中心位置より外れた位置に実装されていることを特徴とする発光素子実装パッケージ。 - 前記発光素子実装用基板に実装された前記発光素子の上部に、
前記発光素子を取り囲むよう、開口部を有するリフレクター枠体が設けられ、
さらに、前記リフレクター枠体の前記開口部の上部に、前記上面に凹部を有するレンズが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子実装パッケージ。 - 前記発光素子が、
前記レンズの凹部の中心からの半径距離の20%から95%の間の位置に実装されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子実装パッケージ。 - 前記発光素子が、
前記発光素子を取り囲むように設けられた前記リフレクター枠体の前記開口部の最外縁に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の発光素子実装パッケージ。 - 前記発光素子が、
前記発光素子実装用基板上に等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。 - 前記発光素子が、発光ダイオード(LED)であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。
- 前記発光ダイオード(LED)が、発光ダイオード(LED)チップであることを特徴とする請求項6に記載の発光素子実装パッケージ。
- 前記レンズの凹部に、反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の発光素子実装パッケージ。
- 請求項1から8のいずれかに記載の発光素子実装パッケージを配設したことを特徴とする面光源装置。
- 前記面光源装置が、表示装置用のバックライトであることを特徴とする請求項9に記載の面光源装置。
- 請求項9または10に記載の面光源装置の上面に、液晶パネルを配置することを特徴とする表示装置。
- 発光色が異なる複数種類の発光素子を、発光素子実装用基板に実装する工程と、
前記発光素子の上部に、上面に凹部を有するレンズを配設する工程と、
を有する発光素子実装パッケージの製造方法であって、
前記発光素子を発光素子実装用基板に実装する工程において、
前記レンズの凹部の中心位置より外れた位置に、前記発光素子を実装することを特徴とする発光素子実装パッケージの製造方法。 - 前記発光素子実装用基板に実装された前記発光素子の上部に、
前記発光素子を取り囲むよう、開口部を有するリフレクター枠体を設ける工程と、
さらに、前記リフレクター枠体の前記開口部の上部に、前記上面に凹部を有するレンズを配設する工程と、
を有することを特徴とする請求項12に記載の発光素子実装パッケージの製造方法。 - 請求項12または13に記載の製造方法によって得られた発光素子実装パッケージを準備する工程と、
前記発光素子実装パッケージを面状に複数配設する工程と、
を有することを特徴とする面光源装置の製造方法。 - 請求項14に記載の製造方法によって得られた面光源装置を準備する工程と、
前記面光源装置の上面に液晶パネルを配置する工程と、
を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
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