JP2007201423A - 両面実装装置および電気機器の製造方法 - Google Patents

両面実装装置および電気機器の製造方法 Download PDF

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Toshihiko Goshiyozono
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Abstract

【課題】実装ベースに実装する電子部品の数を増やすとともに実装ベースに多数の電子部品を実装した電子部品実装デバイスの小型化を図る。
【解決手段】両面実装装置において、互いに対向配置される第1圧着ツール1および第2発着ツール2と、第1圧着ツールおよび第2圧着ツールを加熱する加熱手段1b、2bと、第1圧着ツールと第2圧着ツールとの間に加圧力を与える加圧手段7と、第1圧着ツールと第2圧着ツールとの間に実装ワーク11を保持するワーク保持機構3と、第1圧着ツールと第2圧着ツールとの間において第1圧着ツール側に第1保護テープ18aを供給する第1保護テープ供給機構4と、第1圧着ツールと第2圧着ツールとの間において第2圧着ツール側に第2保護テープ18bを供給する第2保護テープ供給機構5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、両面実装装置および電気機器の製造方法に関し、特に、実装ベースの両面にそれぞれ電子部品を実装する両面実装装置および、この両面実装装置を用いる電気機器の製造方法に関する。
たとえば、下記特許文献1に記載されているように、IC、LSI、抵抗素子、容量素子等の電子部品を、基板などの実装ベースに実装して電子部品実装デバイスを製造する実装装置が知られている。この電子部品実装デバイスは、実装ベースに電子部品を異方導電性接着材であるACF(異方導電性膜:Anisotropic Conductive Film)を介して仮止めした実装ツールを準備し、この実装ツールを実装装置のヘッド上に載置し、ヘッド上に載置した実装ツールを圧着ヘッドを用いてヘッド側に押圧するとともに異方導電性接着材を加熱することにより製造されている。
特許第3355983号公報
しかしながら、前述の実装装置においては、以下の点について配慮がなされていない。
すなわち、近年では、電子部品実装デバイスの小型化に伴い実装ベースも小型化し、実装ベースにおける電子部品の実装スペースが狭くなっている。このため、実装する電子部品の数が増えた場合には実装する電子部品の増加に応じて実装ベースを大型化する必要があり、電子部品実装デバイスの小型化を図ることと、実装する電子部品の数を増やすこととを同時に満たすことは困難である。
本発明は前述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、実装ベースに実装する電子部品の数を増やすことができるとともに実装ベースに多数の電子部品を実装した電子部品実装デバイスの小型化を図ることができる両面実装装置および両面実装方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、両面実装装置において、互いに対向配置される第1圧着ツールおよび第2圧着ツールと、前記第1圧着ツールおよび前記第2圧着ツールを加熱する加熱手段と、前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間に加圧力を与える加圧手段と、前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間に実装ワークを保持するワーク保持機構と、前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間において前記第1圧着ツール側に第1保護テープを供給する第1保護テープ供給機構と、前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間において前記第2圧着ツール側に第2保護テープを供給する第2保護テープ供給機構とを備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、電気機器の製造方法において、実装ベースの表面に第1異方導電性接着材を介して第1電子部品を仮止めし、前記実装ベースの前記表面と対向する裏面に第2異方導電性接着材を介して第2電子部品を仮止めする工程と、仮止めされた前記第1電子部品に対向させて第1保護テープを配置し、仮止めされた前記第2電子部品に対向させて第2保護テープを配置する工程と、前記第1保護テープと前記第1電子部品とを介して前記第1異方導電性接着材を加圧するとともに加熱し、前記第2保護テープと前記第2電子部品とを介して前記第2異方導電性接着材を加圧するとともに加熱することにより前記実装ベースの両面に前記第1電子部品と前記第2電子部品とを接続する工程とを有する。
本発明によれば、実装ベースに実装できる電子部品の数を増やすことができ、さらに、実装ベースに電子部品を実装した電子部品実装デバイスの小型化を図ることができる。
以下、本発明における実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る両面実装装置A1は、図1および図2に示すように、上下方向で対向配置された第1圧着ツール1及び第2圧着ツール2と、ワーク保持機構3と、第1保護テープ供給機構4と、第2保護テープ供給機構5とを備えている。
第1圧着ツール1は、第2圧着ツール2に対向する位置に設けられた第1の押圧部1aと、加熱手段であるヒータ1bとを有し、第1の押圧部1aとヒータ1bとは、ヒータ1bから発熱された熱が第1の押圧部1aに伝熱される位置に位置付けられている。
第1圧着ツール1は、上下方向に延出したリニアガイド6に摺動可能に取付けられ、リニアガイド6に沿って上下方向移動可能に設けられている。第1圧着ツール1には、この第1圧着ツール1をリニアガイド6に沿って上下方向に移動させる上下動駆動部7が連結されている。
上下動駆動部7としては、エアシリンダや油圧シリンダまたはステッピングモータなどを用いることができ、上下動駆動部7はこの上下動駆動部7を制御するコントローラ8に接続されている。この上下動駆動部7は、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間に加圧力を与える加圧手段としても機能する。
第1圧着ツール1には、連結棒9を介して一対のフレーム10a、10bが連結されている。フレーム10a、10bは上下方向に延出されたリニアガイド11cに摺動可能に取付けられている。リニアガイド11cはリニアガイド6と平行に配置され、上下動駆動部7の駆動により第1圧着ツール1が上下動すると、それにともなってフレーム10a、10bも一体に上下動する。
第2圧着ツール2は、第1圧着ツール1の第1の圧着ツール1aに対向する位置に設けられた第2の押圧部2aと、加熱手段であるヒータ2bとを有し、第2の押圧部2aとヒータ2bとは、ヒータ2bから発熱された熱が第2の押圧部2aに伝熱される位置に位置付けられている。この第2圧着ツール2は図示しないベースに固定される基台2cを備え、位置固定に設けられている。
ワーク保持機構3は、第1圧着ツール1の押圧部1aと第2圧着ツール2の押圧部2aとの間に実装ワーク11を保持する。ワーク保持機構3には、保持した実装ワーク11を初期位置(駆動される前の第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との中間位置)を中心として上下方向に昇降自在とする機構(図示せず)が設けられている。
実装ワーク11は、実装ベース12の表面に第1異方導電性接着材であるACF13aを介して第1電子部品であるIC14aを仮止めし、実装ベース12の表面と対向する裏面に第2異方導電性接着材であるACF13bを介して第2電子部品であるIC14bを仮止めして構成されている。
図3は、実装ワーク11の一例としての液晶ディスプレイを示している。この液晶ディスプレイは、実装ベース(ガラス基板)12の表面にACF13aを介してIC14aが仮止めされ、実装ベース12の裏面にACF13bを介してIC14bが仮止めされている。さらに、実装ベース12の表面にガラス基板15が接合され、このガラス基板15に偏光板16aが接合され、実装ベース12の裏面に偏光板16bが接合されている。
ワーク保持機構3により実装ワーク11を保持する方式は、図3(a)に示すように、ワーク保持機構3の一部である保持ステージ3aによって偏光板16bを吸着する方式、または、図3(b)に示すように、保持ステージ3aに取付けたワーククランパ17により実装ワーク11を挟持する方式を採用することができる。
第1保護テープ供給機構4は、ロール状態に巻かれた第1保護テープ18aを保持する第1保持部である第1保持軸19と、第1保護テープ18aをロール状態から引き出して供給位置に供給する第1供給部である第1送りローラ20と、供給された第1保護テープ18aを第1収納ケース21内に吸引する第1吸引部である第1吸引ファン22と、一対のガイドローラ23a、23bとを備えている。第1送りローラ20には駆動用のモータ24が連結され、第1吸引ファン22には駆動用のモータ25が連結され、これらのモータ24、25はコントローラ8に接続されている。
第1保持軸19とガイドローラ23aとは一方のフレーム10aに取付けられ、ガイドローラ23bと第1送りローラ20と第1収納ケース21と第1吸引ファン22とは他方のフレーム10bに取付けられている。これにより、上下動駆動部7の駆動により第1圧着ツール1がフレーム10a、10bと共に上下動すると、それに伴って第1保護テープ供給機構4も一体に上下動する。
ガイドローラ23a、23bには、ガイドローラ23a、23bのみを上下動させる機構(図示せず)が連結されている。第1保持軸19には、保持した第1保護テープ18aを巻き戻す方向(図1に示す矢印A方向)にトルクを付与し、ロール状態から引き出された第1保護テープ18aの弛みを防止するトルクリミッタ機構(図示せず)が設けられている。
第1保護テープ供給機構4は、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間において第1圧着ツール1側に第1保護テープ18aを供給する。第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間にワーク保持機構3により保持された実装ワーク11を位置させた場合には、第1保護テープ18aは第1圧着ツール1と実装ワーク11との間に供給される。
第1保護テープ18aは、テフロン(登録商標)により形成されてロール状に巻かれた長尺状のテープである。ロール状態から引き出されて第1圧着ツール1と実装ワーク11との間に供給された第1保護テープ18aは、後述するように第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とによりその間に位置する実装ワーク11を加圧したとき、はみ出したACF13aが第1圧着ツール1の押圧部1aに付着することを防止し、および、IC14aが金属製の押圧部1aに接触することを防止し、および、第1圧着ツール1から実装ワーク11のIC14aに作用する加圧力を均等にするクッション材として機能する。
第1保護テープ供給機構4においては、第1送りローラ20が駆動されることにより第1保持軸19に保持されている第1保護テープ18aがロール状態から引き出される。ロール状態から引き出された第1保護テープ18aは、第1送りローラ20の駆動が一旦停止することにより第1圧着ツール1と実装ワーク11との間で一旦停止し、実装ワーク11の加圧時に第1圧着ツール1の押圧部1aと実装ワーク11のIC14aとの間に介装される。
実装ワーク11の加圧が終了した後、第1送りローラ20が同じ方向に再駆動されることにより第1保護テープ18aは第1収納ケース21側へ送られ、第1送りローラ20の位置を通過した第1保護テープ18aは第1吸引ファン22により吸引されて第1収納ケース21内に収納される。
第2保護テープ供給機構5は、ロール状態に巻かれた第2保護テープ18bを保持する第2保持部である第2保持軸26と、第2保護テープ18bをロール状態から引き出して供給位置に供給する第2供給部である第2送りローラ27と、供給された第2保護テープ18bを第2収納ケース28内に吸引する第2吸引部である第2吸引ファン29と、一対のガイドローラ30a、30bとを備えている。第1送りローラ27には駆動用のモータ31が連結され、第2吸引ファン29には駆動用のモータ32が連結され、これらのモータ31、32はコントローラ8に接続されている。
第2保持軸26と第2送りローラ27と第2収納ケース28と第2吸引ファン29とガイドローラ30a、30bとは、第2圧着ツール2が取付けられたベースに取付けられている。ガイドローラ30a、30bには、ガイドローラ30a、30bのみを上下動させる機構(図示せず)が連結されている。第2保持軸26には、保持した第2保護テープ18bを巻き戻す方向(図1に示す矢印B方向)にトルクを付与し、ロール状態から引き出された第2保護テープ18bの弛みを防止するトルクリミッタ機構(図示せず)が設けられている。
第2保護テープ供給機構5は、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間において第2圧着ツール2側に第2保護テープ18bを供給する。第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間にワーク保持機構3により保持された実装ワーク11を位置させた場合には、第2保護テープ18bは第2圧着ツール2と実装ワーク11との間に供給される。
第2保護テープ18bは、テフロン(登録商標)により形成されてロール状に巻かれた長尺状のテープである。ロール状態から引き出されて第2圧着ツール2と実装ワーク11との間に供給された第2保護テープ18bは、後述するように第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とによりその間に位置する実装ワーク11を加圧したとき、はみ出したACF13bが第2圧着ツール2の押圧部2aに付着することを防止し、および、IC14bが金属製の押圧部2aに接触することを防止し、および、第2圧着ツール2から実装ワーク11のIC14bに作用する加圧力を均等にするクッション材として機能する。
第2保護テープ供給機構5においては、第2送りローラ27が駆動されることにより第2保持軸26に保持されている第2保護テープ18bがロール状態から引き出される。ロール状態から引き出された第2保護テープ18bは、第1送りローラ27の駆動が一旦停止することにより第2圧着ツール2と実装ワーク11との間で一旦停止し、実装ワーク11の加圧時に第2圧着ツール2の押圧部2aと実装ワーク11のIC14bとの間に介装される。
実装ワーク11の加圧が終了した後、第2送りローラ27が同じ方向に再駆動されることにより第2保護テープ18bは第2収納ケース28側へ送られ、第2送りローラ27の位置を通過した第2保護テープ18bは第2吸引ファン29により吸引されて第2収納ケース28内に収納される。
両面実装装置A1を用いた両面実装方法を、図4に示すフローチャート、および、図5ないし図9にもとづいて説明する。
まず、実装ベース12の表面にACF13aを介してIC14aを仮止めし、及び、実装ベース12におけるIC14aを仮止めした位置と対向する裏面にACF13bを介してIC14bを仮止めした実装ワーク11を作製する(S1)。
作製した実装ワーク11をワーク保持機構3により保持して第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間に配置し、かつ、IC14aを第1保護テープ18aに対向させ、及び、IC14bを第2保護テープ18bに対向させる(S2)。このステップS2の状態を示す正面図が図5である。
このステップS2において、第1保護テープ18aは第1圧着ツール1の押圧部1aから離反して位置し、第2保護テープ18bは第2圧着ツール2の押圧部2aから離反して位置している。これにより、ヒータ1b、2bからの熱が押圧部1a、1bを介して第1・第2保護テープ18a、18bに伝わることが防止され、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とにより加圧を行う前に第1・第2保護テープ18a、18bが熱により収縮、変形することが防止される。
実装ワーク11を第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間に第1・第2保護テープ18a、18bを介して配置した後、ガイドローラ23a、23bを上昇させることにより第1保護テープ18aを第1圧着ツール1の押圧部1aに当接させる(S3)。さらに、ガイドローラ30a、30bを下降させることにより第2保護テープ18bを第2圧着ツール2の押圧部2aに当接させる(S4)。これらのステップS3、S4の状態を示す正面図が図6である。
ステップS3、S4が終了した後、上下動駆動部7を駆動させ、第1圧着ツール1を下降させる(S5)。このとき、第1保護テープ供給機構4と第1保護テープ18aとが一体に下降する。第1圧着ツール1が下降し、押圧部1aが第1保護テープ18aを介して実装ワーク11のIC14aに下降した状態を示す正面図が図7である。
第1保護テープ18aがIC14aに当接したとき、第1保護テープ18aは既に押圧部1aに当接されており、第1保護テープ18aと押圧部1aとの位置関係は安定している。このため、第1保護テープ18aがIC14aに当接したとき、第1保護テープ18aに対して押圧部1aからテンションが作用するということが起こらず、そのようなテンションにより第1保護テープ18aが横ずれすること、および、IC14aに当接した第1保護テープ18aが横ずれすることによる仮止めされたIC14aの位置ずれが発生しない。
第1圧着ツール1が下降し、第1圧着ツール1の押圧部1aが第1保護テープ18aを介してIC14aに当接した後、引き続き第1圧着ツール1を下降させる。第1圧着ツール1が引き続き下降することにより、第1圧着ツール1はワーク保持機構3に保持されている実装ワーク11を下向きに押し、実装ワーク11が第1圧着ツール1と一体に下降する(S6)。下降した実装ワーク11が第2保護テープ18bを介して第2圧着ツール2の押圧部2aに当接した状態を示す正面図が図8である。
実装ワーク11が図8に示す位置まで下降し、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とによって実装ワーク11のIC14a、14bを上下方向から挟んだ後、引き続き上下動駆動部7を駆動させる。これにより、IC14aを介してACF13aが加圧されるとともにヒータ1bの熱が押圧部1aとIC14aとを介してACF13aに伝熱され、ACF13aが加圧、加熱される。
同時に、IC14bを介してACF13bが加圧されるとともにヒータ2bの熱が押圧部2aとIC14bとを介してACF13bに伝熱され、ACF13bが加圧、加熱される(S7)。このステップS7の外観は図8と同じである。このステップS7における加圧と加熱とにより、ACF13a、13bが熱硬化反応を起こし、仮止めされていたIC14a、14bが実装ベース12に実装される。
したがって、実装ワーク11においては、実装ベース12の両面に実装スペースを確保することができ、実装ベース12に実装する電子部品(たとえば、IC14a、14b)の数が増えた場合でも、実装ベース12のサイズを大きくすることなく多くの数の電子部品を実装することができる。これにより、実装ワーク11の小型化を図りつつ、実装する電子部品の数を増大させることができる。
また、この実装方法によれば、実装ベース12の両面にIC14a、14bを実装するためのACF13a、13bに対し、圧力と熱とをそれぞれ同じ程度ずつ加えることができ、加圧不足や加圧し過ぎ、および、加熱不足や加熱し過ぎを防止することができる。さらに、この実装方法によれば、実装に要する時間を、実装ベース12の片面にのみ電子部品を実装する場合と略同じにすることができる。
第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とによりACF13a、13bに対し圧力と熱とを所定時間加えた後、上下動駆動部7を駆動させることにより第1圧着ツール1を第1保護テープ供給機構4とともに上昇させる(S8)。第1圧着ツール1が上昇することにともない、上下方向に揺動自在とする機構を介して保持されている実装ワーク11が第1圧着ツール1とともに上昇し、IC14bが第2保護テープ18bから離反する。
実装ワーク11が第1圧着ツール1とともに初期位置(図6、図7に示す位置)まで上昇した後は、実装ワーク11の上昇が停止することにより第1圧着ツール1のみが上昇し、第1保護テープ18aがIC14aから離反する。第1・第2保護テープ18a、18bがIC14a、14bから離反した状態を示す正面図が図9である。
図9に示すように、第2保護テープ18bがIC14bから離反し、および、第1保護テープ18aがIC14aから離反した後、ガイドローラ23a、23bを下降させることにより第1保護テープ18aを第1圧着ツール1の押圧部1aから離反させ(S9)、および、ガイドローラ30a、30bを上昇させることにより第2保護テープ18bを第2圧着ツール2の押圧部2aから離反させる(S10)。そのあと、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間から実装ワーク11を取出すことにより(S11)、一連の実装作業が終了する。
第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間から実装ワーク11を取出したあとは、第1・第2送りローラ20、27と第1・第2吸引ファン22、29とを駆動させる。第1保護テープ18aにおける圧着に使用された使用済みの部分は、第1送りローラ20が駆動されることにより第1収納ケース21側へ送られ、第1収納ケース21側へ送られた第1保護テープ18aは第1吸引ファン22が駆動されることにより第1収納ケース21内に吸引されて収納される。
第1送りローラ20が駆動されて第1保護テープ18aにおける圧着に使用された使用済みの部分が第1収納ケース21側へ送られると、それにともなって第1保持軸19に保持されている第1保護テープ18aが引き出され、第1保護テープ18aにおける未使用の部分が第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間に移動し、つぎの圧着作業に備えることになる。
第2保護テープ18bにおける圧着に使用された使用済みの部分は、第2送りローラ27が駆動されることにより第2収納ケース28側へ送られ、第2収納ケース28側へ送られた第2保護テープ18bは第2吸引ファン29が駆動されることにより第2収納ケース28内に吸引されて収納される。
第2送りローラ27が駆動されて第2保護テープ18bにおける圧着に使用された使用済みの部分が第2収納ケース28側へ送られると、それにともなって第2保持軸26に保持されている第2保護テープ18bが引き出され、第2保護テープ18bにおける未使用の部分が第1圧着ツール1と第2圧着ツール2との間に移動し、つぎの圧着作業に備えることになる。
この両面実装装置A1によれば、使用済みの第1・第2保護テープ18a、18bを第1・第2収納ケース21、28内に吸引して収納するため、使用済みの第1・第2保護テープ18a、18bを巻き取る機構が不要となり、使用済みの第1・第2保護テープ18a、18bを収納するための装置を簡略化することができる。
さらに、第1・第2収納ケース21、28内に収納した使用済みの第1・第2保護テープ18a、18bを第1・第2収納ケース21、28から取出して廃棄した後に、第1・第2保護テープ18a、18bの先端部を第1・第2収納ケース21、28内の巻き取り軸に巻き付ける等の手間が不要となり、使用済みの第1・第2保護テープ18a、18bを第1・第2収納ケース21、28から取出して廃棄した後の手間を軽減することができる。
(第2の実施の形態)
本発明における第2の実施の形態に係る両面実装装置A2を、図10ないし図15にもとづいて説明する。なお、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態に係る両面実装装置A2の基本的構成は第1の実施の形態に係る両面実装装置A1と同じである。第2の実施の形態に係る両面実装装置A2と第1の実施の形態に係る両面実装装置A1との異なる点は、第2の実施の形態に係る両面実装装置A2におけるワーク保持機構3が、保持する実装ワーク11の自重をキャンセルする自重キャンセル機構40を備えている点である。なお、自重キャンセル機構40によるキャンセル自重としては、実装ワーク11の自重に加え、実装ワーク11を保持して実装ワーク11とともに移動する部材の自重も含まれる。
ワーク保持機構3の一部を構成する保持ステージ3aには直動ガイド41が連結され、この直動ガイド41が上下方向に延出して位置固定に設けられたガイドレール42にスライド自在に嵌合されている。保持ステージ3aの下側にはエアシリンダ43が連結されている。エアシリンダ43には図示しない電空レギュレータが接続され、電空レギュレータからエアシリンダ43に供給されるエアの圧力は、任意の圧力に設定自在とされている。自重キャンセル機構40は、これらのエアシリンダ43と、電空レギュレータと、直動ガイド41とを含んで構成されている。
図11は、自重キャンセル機構40により自重をキャンセルされる昇降部44を示す側面図である。昇降部44の自重W(N)は、保持ステージ3aの自重と、直動ガイド41の自重と、ワーククランパ17の自重と、実装ワーク11の自重とを加算した値である。
図12は、ACF13a、13bに対する加圧が行われる前の状態を示している。昇降部44には、下向きにW(N)の力が作用している。このため、このW(N)の力によって、昇降部44は下方向に動こうとする。そこで、エアシリンダ43に所定のエア圧を供給し、エアシリンダ43から上向きの推力Fs(N)を作用させる。
この時、昇降部44に作用する上向きの力Fk(N)は、Fk(N)=Fs(N)−W(N)である。Fs(N)=W(N)となるようにエアシリンダ43への供給圧を調整すると、Fk(N)=0(N)となり、昇降部44の自重をキャンセルすることが可能となる。
この状態を便宜上、自重キャンセル状態と表わす。自重キャンセル状態では、昇降部44は、上にも下にも動かない浮遊した状態になる。
図13は、第1圧着ツール1が下降し、押圧部1aが第1保護テープ18aを介して実装ワーク11のIC14aに接触した状態を示している。なお、押圧部1aとIC14aとは接触しただけで、第1圧着ツール1からIC14aには下向きの力が作用していない状態である。
図14は、第1圧着ツール1の押圧部1aが第1保護テープ18aを介してIC14aに接触した後、引き続き第1圧着ツール1を下降させた状態である。このとき、実装ワーク11には、第1圧着ツール1から下向きの力Ft(N)が作用する。そして、昇降部44は、ガイドレール42に沿って下方へスライドする。ただし、昇降部44が全体として下方にスライドする条件は、Ft(N)>Fs(N)−W(N)=Fk(N)を満たす場合である。
図15は、図14に示す状態から引き続き第1圧着ツール1を下降させ、実装ワーク11のIC14bが第2保護テープ18bを介して第2圧着ツール2の押圧部2aに接触した状態を示している。この状態では、IC14aとIC14bとは、第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とにより挟まれ、加圧された状態になる。
この加圧力は、上下のACF13a、13bに作用し、ACF13a、13bに対して圧力と熱とが作用することによりACF13a、13bが熱硬化反応を起こし、ACF13a、13bによるIC14a、14bの実装が完了する。但し、ACF13a、13bに作用する力は、より厳密には、
ACF13aに作用する力は、Ft(N)+Fk(N)であり、
ACF13bに作用する力は、Ft(N)−Fk(N)である。
この2式より、圧着動作時における上下のACF13a、13bには異なる加圧力が作用することが分かる。しかし、上下の圧着条件は、加圧力・温度が等しいほどACF13a、13bにおいて均等な熱硬化反応が得られるため、上下の加圧力は近いほどよい。このため、上下のACF13a、13bに同等の力を作用させるためには、Fk(N)≒0、つまり、Fs(N)≒W(N)である状態、すなわち、昇降部44が自重キャンセルされた状態であることが望ましい。この意味でも、図10に示した自重キャンセル機構40を設けることが必要である。
また、Fk(N)≠0である場合には、図15の状態で、実装ベース12には、Fk(N)のせん断力が作用してしまう。Fk(N)が大きい場合には実装ベース12を破壊してしまうこともあり、この点からも、Fk(N)≒0にする機構、すなわち、自重キャンセル機構40を設けることが必要となる。
(第3の実施の形態)
本発明における第3の実施の形態に係る両面実装装置A3を、図16ないし図18にもとづいて説明する。なお、第2の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素については同符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の実施の形態に係る両面実装装置A3の基本構成は、第2の実施の形態に係る両面実装装置A2と同じである。したがって、第2の実施の形態と同様、ワーク保持機構3が保持する実装ワーク11の自重をキャンセルする自重キャンセル機構40を備えている。ただし、第1の実施の形態で説明した両面実装装置A1に、そのまま適用することも可能である。
第3の実施の形態に係る両面実装装置A3と、第2および第1の実施の形態に係る両面実装装置A2,A1との異なる点は、第2の圧着ステージ2が後述するフローティング機構Kaを備えている点である。
図16は両面実装装置A3の概略の側面図であり、図17は第2の圧着ステージ2に備えられるフローティング機構Kaの概略の構成図である。
前記第2の圧着ステージ2は、第1圧着ツール1の第1の押圧部1aと対向する位置に設けられた第2の押圧部2aと、加熱手段であるヒータ2bとを有し、ヒータ2bから発熱された熱が第2の押圧部2aに伝熱される位置に位置付けられていることは変りがない。なお、ヒータ2bは第2の押圧部2aに備えられ一体化されているところから、以下、ヒータ2bは省略して第2の押圧部2aと呼ぶ。
前記第2の押圧部2aと基台2cとの間に、前記フローティング機構Kaが介設される。このフローティング機構Kaは、市販されている球面軸受けが用いられている。なお説明すると、フローティング機構Kaは前記基台2c上に載設される受け台50と、この受け台50にシール部材51を介して支持される傾動部52と、前記受け台50と傾動部52との間に接続されるエア供給機構53とから構成される。
前記受け台50は、上面に球面の一部をカットした形状の凹陥部50aを備えていて、基台2cとともにベースに位置固定される。受け台50に形成される前記凹陥部50aの周縁に沿って、ゴムパッキン材からなる円環状の前記シール部材51が貼着固定され、このシール部材51上に前記傾動部52が支持される。
傾動部52の下面は、前記受け台50の凹陥部50aと狭小の間隙(約0.1mm程度)Sを存する程度の曲率半径に形成される球面状の球面部52aとなっている。傾動部52の球面部52a周縁と受け台50の凹陥部50a周縁との間にシール部材51が介在され、傾動部52の球面部52aは受け台50の凹陥部50aに間隙Sを存して嵌め込まれ、かつ傾動部52は受け台50に対して傾動自在に支持される。
さらに、フローティング機構Kaは、傾動部52の球面部52aと受け台50の凹陥部50aとの間隙Sに高圧エアを供給する前記エア供給機構53を備えている。すなわち、受け台50の凹陥部50aには複数の孔部が設けられていて、それぞれの孔部に配管54が凹陥部50aと球面部52aの球面中心に向って接続される。各配管54は、基台2cに取付けられる主配管55から分岐されていて、主配管55は第2圧着ツール2から出て装置外部に配置される図示しない高圧エアポンプに接続される。
この両面実装装置A3の作動中は常時、高圧エアポンプが運転されていて、高圧エアが主配管55から各配管54に導かれて受け台50と傾動部52との間隙Sに供給される。傾動部52は空気浮上状態にあるが、第2圧着ツール2に対する無負荷の状態(非加圧時)において、傾動部52が受け台50から離間してシール部材51周囲から高圧エアが漏れることを防止する手段が備えられていることは言うまでもない。換言すれば、傾動部52は、いわゆる空気ばねを介して支持されるのと略同様の構成となっている。
上述したフローティング機構Kaを備えた両面実装装置A3であり、先に、図10から図14にかけて説明したように、第1圧着ツール1の第1の押圧部1aが下降して第1保護テープ18aを介して実装ワーク11上面に接触する。
このとき、実装ワーク11の水平度が確保されずに、実装ワーク11上面の水平度に傾きがあったとしても、ワーククランパ17は実装ワーク11上面を第1圧着ツール1に合わせて傾きを矯正し、第1圧着ツール1の接触面に実装ワーク11を倣わせる機構を備えている。
もしくは、図3(a)で示したように保持ステージ3aが実装ワーク11の偏光板16bを吸着した状態で、実装ワーク11上面を第1圧着ツール1に合わせて傾きを矯正し、第1圧着ツール1の接触面に実装ワーク11を倣わせる機構を保持ステージ3aに備えていてもよい。
第1圧着ツール1が実装ワーク11上面の水平度を規制しつつ下降し、ついには図15に示すように実装ワーク11下面が第2圧着ツール2に接触する。同時に自重キャンセル機構40が作用し、実装ワーク11および昇降部44の自重をキャンセルする。さらに第1圧着ツール1が降下するので、実装ワーク11は第1保護テープ18aと第2保護テープ18bを介して第1圧着ツール1と第2圧着ツール2とに挟まれ、かつ加圧される。
実装ワーク11として上下面の平行平面度が確保されていれば、実装ワーク11下面が全面的に第2圧着ツール2に接触し、第2圧着ツール2は第1圧着ツール1との間に実装ワーク11を挟み加圧するので、実装ワーク11上面と下面に対して、全面的に均一な加圧力を付与できる。
実際には、実装ワーク11を構成する実装ベース12が、たとえばガラス材の板体からなり、それ自体の平行平面度が正確には出されていない。しかも、実装ベース12の上面にテープ状のACF13aを介して樹脂材で封止されたIC14aを仮止めし、かつ実装ベース12の下面に同様素材のACF13bを介してIC14bを仮止めした状態で実装ワーク11を構成しているのであるから、実装ワーク11の上面を基準として下面が傾いているのがほとんどである。
先に説明した第1の実施の形態における両面実装装置A1および第2の実施の形態における両面実装装置A2では、第2圧着ツール2の第2の押圧部2aが固定であるので、たとえ実装ワーク11の上面が水平であっても、下面が傾いた状態で降下し第2の押圧部2aに接触すると、部分的に片当たりする。この状態で加圧されると、部分的な加圧加熱作用しかできない。
しかしながら、第3の実施の形態における両面実装装置A3では、フローティング機構Kaを介して第2の押圧部2aを基台2cに支持している。このことから、実装ワーク11上面を基準として下面が傾いたまま第2圧着ツール2に接触すると、フローティング機構Kaを構成する傾動部52が実装ワーク11下面の傾きに倣って傾動する。
すなわち、傾動部52と受け台50との間にシール部材51が介在するとともに、傾動部52と受け台50との間隙Sへエア供給機構53から高圧エアが供給されているので、傾動部52は受け台50に対して極めて低い摺動抵抗をもち、円滑に動作して実装ワーク11下面に倣う。
この状態で実装ワーク11の両面に対する加圧作用と加熱作用を行うところから、実装ベース12の上下両面にACF13a,13bを介してIC14a,14bを実装することができる。加圧時において、傾動部52と受け台50との間隙Sに供給される高圧エアがシール部材51の圧潰を防止して、傾動部52の円滑な動作を保証する。
実装ワーク11両面に対する圧着作用が終了した時点で、第1の押圧部1aを備えた第1圧着ツール1と第1保護テープ供給機構4が上昇し、さらに実装ワーク11と第2保護テープ供給機構5が上昇して第2圧着ツール2の第2の押圧部2aから離間する。実装ワーク11下面に傾きがあった場合には、第2の押圧部2aは実装ワーク11下面の傾きに倣った姿勢を保持する。
つぎに実装されるべき実装ワーク11が両面実装装置A3に導かれ、この実装ワーク11下面が直前に両面実装された実装ワーク11下面の傾きとは異なる方向に傾いたとしても、傾動部52はつぎに降下してきた実装ワーク11下面の傾きに円滑に倣う。すなわち、傾動部52と受け台50との間隙Sに供給される高圧エアが、実装ワーク11下面が傾動部52に接触したときの衝撃を吸収して、実装ワーク11および傾動部52ともに損傷が生じることは無い。
このように、常に第2圧着ツール2は実装ワーク11下面を全面に亘って均一に支持し、実装ワーク11両面に対する加圧加熱を全面均一に作用させることができる。
なお、実装ワーク11に対する両面実装が終了して実装ワーク11と第2保護テープ供給機構5が第2の押圧部2aから離間した段階で、傾動部52が傾いている場合において、つぎに実装されるべき実装ワーク11が導かれる間に、傾動部52の傾きを水平に矯正する戻し機構を備えてもよい。
たとえば、受け台50側から傾動部52に対して突没自在に複数の突き上げ棒を備えた戻し機構であって、傾きセンサからの検知信号に応じて個々の突き上げ棒の突き上げ量を制御することで傾動部52の水平度を正しく矯正することができる。
図18は第3の実施の形態における変形例としてのフローティング機構Kbを示している。
このフローティング機構Kbは、基台2cと第2の押圧部2aとの間に介在される、平板状のゴム板60からなる。実装ワーク11下面に傾きがあると、その傾きに倣ってフローティング機構Kbであるゴム板60が弾性変形する。常に、実装ワーク11下面を全面的に均一に支持でき、実装ワーク11の両面に対する加圧作用と加熱作用を確実に行うこととなり、実装ベース12の上下両面にACF13a,13bを介してIC14a,14bを実装することができる。
フローティング機構Kbであるゴム板60は、先に説明した受け台50と傾動部52およびエア供給機構53とからなるフローティング機構Kaと比較して単純な構成であるとともに、実装ワーク11両面に対するIC14a,14bの実装が終了し、第2圧着ツール2から実装ワーク11を取外すことで、直ちに弾性復帰力が作用して元の平板状に戻る。
つぎに両面実装される実装ワーク11の下面に傾きがあれば、その傾きに倣って片当たりすることなく全面的に支持でき、また、実装ワーク11下面に傾きがない場合は、そのまま片当たりすることなく全面的に支持できる。
図19は第3の実施の形態でのさらに異なる変形例としてのフローティング機構Kcの平面図と一部断面図を示している。
フローティング機構Kcは、第2の押圧部2aを基台2cに対して弾性的に支持する3本のプランジャ65から構成される。プランジャ65は第2の押圧部2aに取付けられる内筒部65aと、基台2cに取付けられ先端が内筒部65aに摺動自在に嵌め込まれる外筒部65bおよび、これら内筒部65aと外筒部65bとの内部に収容される圧縮コイルばね65cとから構成され、第2の押圧部2aを受け台2cに対して、いわゆる3点支持をなす。
実装ワーク11下面に傾きがあると、各プランジャ65の圧縮コイルばね65cは傾きの程度に応じて圧縮され弾性変形し、実装ワーク11を受ける第2の押圧部2aが実装ワーク11下面に倣って傾く。
フローティング機構Kcにより第2の押圧部2aが実装ワーク11下面を全面的に均一に支持する。したがって、実装ワーク11の両面に対する加圧作用と加熱作用を確実に行えることとなり、実装ベース12の上下両面にACF13a,13bを介してIC14a,14bを実装することができる。
このフローティング機構Kcは、先に説明したような受け台50と傾動部52およびエア供給機構53とからなるフローティング機構Kaと比較して単純な構成であるとともに、実装ワーク11両面の実装が終了し第2圧着ツール2からその実装ワーク11を取外すことで、直ちに弾性復帰力が作用して元の水平状態に戻る。
つぎに両面実装される実装ワーク11の下面に傾きがあれば直ちにそれに倣って傾き、また傾きがない場合は片当たりすることなく全面的に支持できる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
本発明における第1の実施の形態に係る、両面実装装置の概略を示す正面図。 同実施の形態に係る、両面実装装置の概略を示す側面図。 同実施の形態に係る、両面実装装置において使用する両面実装ワークの一例とワーク保持機構による両面実装ワークの保持状態とを示す側面図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップを説明するフローチャート図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップS2の状態を示す正面図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップS3、S4の状態を示す正面図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップS5の状態を示す正面図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップS6の状態を示す正面図。 同実施の形態に係る、両面実装のステップS8の状態を示す正面図。 本発明における第2の実施の形態に係る、両面実装装置の概略を示す側面図。 同実施の形態に係る、自重キャンセル機構により自重をキャンセルされる昇降部を示す側面図。 同実施の形態に係る、IC及びACFに対する加圧が行われる前の状態における両面実装装置の一部を示す側面図。 同実施の形態に係る、上圧着ツールが保護テープを介して上側のICに接触した状態における両面実装装置の一部を示す側面図。 同実施の形態に係る、上圧着ツールが保護テープを介して上側のICに接触した後に引き続き上圧着ヘッドを下降させた状態における両面実装装置の一部を示す側面図。 同実施の形態に係る、引き続き上圧着ヘッドを下降させ、下側のICが保護テープを介して下圧着ツールに接触した状態における両面実装装置の一部を示す側面図。 本発明における第3の実施の形態に係る、両面実装装置の概略を示す側面図。 同実施の形態に係る、フローティング機構の概略構成図。 同実施の形態に係る、フローティング機構の変形例を示す概略構成図。 同実施の形態に係る、フローティング機構のさらに異なる変形例の概略平面図と概略構成図。
符号の説明
1…第1圧着ツール、1b…加熱手段、2…第2圧着ツール、2b…加熱手段、3…ワーク保持機構、4…第1保護テープ供給機構、5…第2保護テープ供給機構、7…加圧手段、11…実装ワーク、12…実装ベース、13a…第1異方導電性接着材、13b…第2異方導電性接着材、14a…第1電子部品、14b…第2電子部品、19…第1保持部、21…第1収納ケース、22…第1吸引部、26…第2保持部、28…第2収納ケース、29…第2吸引部、40…自重キャンセル機構、1a…第1の押圧部、2c…基台、2a…第2の押圧部、Ka,Kb,Kc…フローティング機構、50…受け台、52…傾動部、53…エア供給機構、60…ゴム板、65…プランジャ。

Claims (8)

  1. 互いに対向配置される第1圧着ツール及び第2圧着ツールと、
    前記第1圧着ツールおよび前記第2圧着ツールを加熱する加熱手段と、
    前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間に加圧力を与える加圧手段と、
    前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間に実装ワークを保持するワーク保持機構と、
    前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間において前記第1圧着ツール側に第1保護テープを供給する第1保護テープ供給機構と、
    前記第1圧着ツールと前記第2圧着ツールとの間において前記第2圧着ツール側に第2保護テープを供給する第2保護テープ供給機構と、
    を備えることを特徴とする両面実装装置。
  2. 前記ワーク保持機構は、保持する前記実装ワークの自重をキャンセルする自重キャンセル機構を備えることを特徴とする請求項1記載の両面実装装置。
  3. 前記第1保護テープ供給機構は、前記第1保護テープを供給する第1供給部と、供給された前記第1保護テープを第1収容ケース内に吸引する第1吸引部とを有し、
    前記第2保護テープ供給機構は、前記第2保護テープを供給する第2供給部と、供給された前記第2保護テープを第2収容ケース内に吸引する第2吸引部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の両面実装装置。
  4. 前記第1の圧着ツールは、実装ワークの上方から降下して、実装ワークの上面に接触する第1の押圧部を備え、
    前記第2の圧着ツールは、据付け部位に配置される基台と、前記第1の圧着ツールによる押圧により降下してきた実装ワークの下面を支持する第2の押圧部と、この第2の押圧部と前記ベースとの間に介設され、第2の押圧部を実装ワーク下面の傾斜に倣って傾斜させるフローティング機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の両面実装装置。
  5. 前記フローティング機構は、
    前記基台に取付けられ、上面に球面状の凹陥部を備えた固定の受け台と、
    この受け台の前記凹陥部周縁に沿って設けられるシール部材と、
    前記第2の押圧部に取付けられ、前記シール部材を介して前記受け台に傾動自在に支持されるとともに、受け台の前記凹陥部と間隙を存して嵌め込まれる球面部を備えた傾動部と、
    この傾動部の前記球面部と前記受け台の凹陥部との前記間隙に高圧エアを供給するエア供給機構と、
    からなることを特徴とする請求項4記載の両面実装装置。
  6. 前記フローティング機構は、平板状のゴム材であることを特徴とする請求項4記載の両面実装装置。
  7. 前記フローティング機構は、前記第2の押圧部を三点で弾性的に支持するプランジャであることを特徴とする請求項4記載の両面実装装置。
  8. 実装ベースの表面に第1異方導電性接着材を介して第1電子部品を仮止めし、前記実装ベースの前記表面と対向する裏面に第2異方導電性接着材を介して第2電子部品を仮止めする工程と、
    仮止めされた前記第1電子部品に対向させて第1保護テープを配置し、仮止めされた前記第2電子部品に対向させて第2保護テープを配置する工程と、
    前記第1保護テープと前記第1電子部品とを介して前記第1異方導電性接着材を加圧するとともに加熱し、前記第2保護テープと前記第2電子部品とを介して前記第2異方導電性接着材を加圧するとともに加熱することにより前記実装ベースの両面に前記第1電子部品と前記第2電子部品とを接続する工程と、を有することを特徴とする電気機器の製造方法。
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