JP2007200470A - 情報記録再生装置及びディスククランパ - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型の情報記録媒体を安定的に記録再生できるようにターンテーブルやスピンドル等に固定する機構を備えた情報記録再生装置及びこれに用いられるディスククランパを提供する。
【解決手段】記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体と、情報記録媒体を載置するターンテーブルと、前記ターンテーブルとの間に情報記録媒体を挟んで固定するディスククランパとを備えた情報記録再生装置であって、前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする情報記録再生装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録媒体を情報記録再生プレイヤーに装着し、情報記録媒体に対する情報の記録又は情報記録媒体の記録情報の再生を行う情報記録再生装置に係り、特に情報記録再生プレイヤーのターンテーブルやスピンドル等に情報記録媒体を固定させる方法に関する。
近年、情報化社会が進み膨大な情報を記憶する必要があることから、外部記憶装置の記録密度の向上が著しい。光情報記録媒体いわゆる光ディスクの分野でも、記録情報の高密度化の要望に応えるために、レーザの短波長化及び対物レンズの高開口数化により光スポットサイズを小さくする方法や、記録層の透過率を上げることによる多層化の方法等の研究が盛んに行われている。また、光ディスクの記憶容量を増大させるために、多層記録あるいはホログラム記録による体積記録密度を高める方法の研究も盛んに行われている。
しかしながら、現状では、このような光スポット径の微小化や記録層の多層化により大容量化を図る方法は物理的限界に近い状況にあるとともに、多層記録では各層で光がある程度吸収されるので数層程度の構成が現実的と考えられており、ホログラム記録では狭スポット化による記録密度向上が見込み難い。そのため、これら技術だけでは、テラバイト(TB)クラスの大容量光ディスクの実現は極めて困難な状況にある。
そこで、これら方法とは別途に、情報記録媒体の厚みを薄くして体積記録密度を高める研究が行われている。例えば、特許文献1には、厚さ0.1mm程度の薄型の光ディスクを複数枚収容したカートリッジが提案されている。
特開2005−174515号公報
しかしながら、特許文献1に示すような薄型の情報記録媒体は、可撓性を有するため、情報記録再生装置のターンテーブルやスピンドル等に固定する際、情報記録媒体のクランプされていない部分に撓み、垂れ等の変形が生じ、記録再生エラーが生じたり記録再生装置や媒体が破損したりするという問題点があった。特に、図5に示すように、情報記録媒体の内周寄りの領域には、媒体の管理情報が記録されているのが一般的であるため、この領域において変形が生じてしまうと、記録再生に重大な影響を及ぼすことになる。ここで、情報記録媒体の管理情報とは、媒体の種類、ベンダー名、セッション情報、ブランクディスクであるか否かを示す情報等を含むのが一般的である。
本発明は上述した問題点を鑑みなされたものであって、薄型の情報記録媒体を安定的に記録再生できるようにターンテーブルやスピンドル等に固定する機構を備えた情報記録再生装置及びこれに用いられるディスククランパを提供することを目的とする。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、情報記録媒体の記録面周部の付近にある管理情報が記録されている部分をディスククランパで抑えこんで、当該部分を歪みなく安定した形状に保つ情報記録媒体の保持機構を考案した。
すなわち、本発明は、記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体と、情報記録媒体を載置するターンテーブルと、前記ターンテーブルとの間に情報記録媒体を挟んで固定するディスククランパとを備えた情報記録再生装置であって、前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする情報記録再生装置を提供するものである。
本発明は、また、記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体と、情報記録媒体に沿ってその上側に配置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルとの間に情報記録媒体を挟んで固定するディスククランパとを備えた情報記録再生装置であって、前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする情報記録再生装置を提供するものである。
本発明の情報記録再生装置において、前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面のうち媒体管理情報が記録された部分の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする。
本発明の情報記録再生装置において、前記ディスククランパが情報記録媒体を覆っている面積は、前記ターンテーブルが情報記録媒体を覆っている面積よりも小さいことを特徴とする。
本発明は、また、記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体を、ターンテーブルに対して固定するディスククランパであって、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とするディスククランパを提供するものである。
本発明は、また、記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体を、ターンテーブルに対して固定するディスククランパであって、情報記録媒体の記録面のうち媒体管理情報が記録された部分の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とするディスククランパを提供するものである。
前記ディスククランパが情報記録媒体を覆っている面積は、前記ターンテーブルが情報記録媒体を覆っている面積よりも小さいことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の情報記録再生装置及びディスククランパによれば、情報記録媒体の情報管理エリアに撓みが生じても、記録層が形成されている半径位置までクランプするエリアを広げることによって低速回転で情報記録媒体の管理情報を読み出すことができる。また、ターンテーブルに対して情報記録媒体が下側に設置された場合、重力による撓みも防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の情報記録再生装置及びディスククランパを実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
図1は、本発明の情報記録再生装置の一実施形態として、情報記録媒体とこれを保持する機構を概略的に示す図である。図1において、スピンドル1に支持されたターンテーブル2上に光情報記録媒体3が配置されており、光情報記録媒体3の中央付近の上部にはディスククランパ4及びチャッキング部材5が配置されている。スピンドル1及びディスククランパ4は磁性体を含んでおり、これらが引き合うことによって、光情報記録媒体3をターンテーブル2とチャッキング部材5との間に挟み込んで固定している。チャッキング部材5は、円盤状の部材であり、光情報記録媒体3の管理情報が記録された内周部をカバーするような寸法となっている。
図2は、図1に示すターンテーブル2の平面図である。ターンテーブル2はガラス基板等からなり、光情報記録媒体3の直径と同程度かこれよりやや大きい直径を有しており、その中央にはスピンドル1との嵌合用の孔21を有している。この孔の近傍の内周縁部には、光情報記録媒体3とターンテーブル2との間に空気層を確保するための環状のスペーサ23が形成されており、さらにその外周には空気流入用の8つの貫通穴22が等間隔に形成されている。
図1に示す情報記録媒体の保持機構を有する情報記録再生装置において記録再生を行う際には、レーザ光を照射しフォーカスサーボをかけ、ターンテーブル2及び光情報記録媒体3を低速で回転させてトラッキングサーボをかけた後に、光情報記録媒体3の管理情報を検出し、当該管理情報で指定されている回転数でターンテーブル2及び光情報記録媒体3を回転させてユーザデータ等の記録再生を行う。ここで、光情報記録媒体3の内周部の管理情報が記録された領域は、チャッキング部材5によってターンテーブル2に対して押圧されているので、静止時や低速回転時であっても図5に示すような撓みなどは生じないようになっている。
ユーザデータ等の記録再生の際には、光情報記録媒体3は高速回転されるので、ターンテーブル2と光情報記録媒体3との間の空気が遠心力により外周方向に流れて、ターンテーブル2と光情報記録媒体3との間に負圧が発生し、両者が引き付け合うようになっている。これにより、光情報記録媒体3の全体にわたって撓みなどが解消されて、安定的に記録再生を行うことができる。
また、チャッキング部材5の寸法は、光情報記録媒体3の管理情報が記録された内周部をカバーするが、光情報記録媒体3の全面を覆うほど大きくはない。このため、ターンテーブル2と光情報記録媒体3の間よりも、ディスククランパ4と光情報記録媒体3の間の方に空気が流入しやすいため、光情報記録媒体3をターンテーブル2及びディスククランパ4から取り外す際に、光情報記録媒体3がディスククランパ4側に張り付いてしまうことはない。光情報記録媒体3の取り外し時に、光情報記録媒体3がディスククランパ4側に付随してしまうと、光情報記録媒体3のハンドリングが困難になるのみならず、光情報記録媒体3が記録再生装置内に残留してしまったり、取り出し動作中に光情報記録媒体3がディスククランパ4から外れて傷付いてしまったりするおそれがあるので、このような問題が生じないようにチャッキング部材5の寸法を決める必要がある。
図3は、本発明の情報記録再生装置において情報記録媒体とこれを保持する機構の他の構成例を概略的に示す図である。図3において、スピンドル1に支持されたターンテーブル2下に光情報記録媒体3が配置されており、光情報記録媒体3の中央付近の下部にはディスククランパ4及びチャッキング部材5が配置されている。これらの構成部品は、図1に示すものと同様に構成されているものとする。また、スピンドル1及びディスククランパ4の磁力による光情報記録媒体3の固定、チャッキング部材5の寸法形状についても、上記同様である。
従来、ターンテーブル下に薄型の情報記録媒体を配置した場合には、通常の直径の小さいディスククランパで情報記録媒体の中央部付近を固定するのみであり、情報記録媒体のその他の部分は垂れ下がり、高速で回転させない限りは、ターンテーブルと平行な状態、すなわち記録再生可能な状態にはならなかった。しかしながら、図3に示す情報記録媒体の保持機構を有する情報記録再生装置においては、光情報記録媒体3の内周部の管理情報が記録された領域は、チャッキング部材5によってターンテーブル2に対して押圧されているので、静止時や低速回転時であっても図5に示すような撓みなどは生じることもなく、媒体の管理情報を読み取ることができるようになっている。
図4は、本発明の情報記録再生装置において情報記録媒体とこれを保持する機構のさらに他の構成例を概略的に示す図である。図4において、スピンドル1に支持されたターンテーブル2下に光情報記録媒体3が配置されており、光情報記録媒体3はトレー7によって保持されており、さらにトレー7下部の光情報記録媒体3の中央付近の位置にはチャッキング部材5及びこれを上下に駆動するステージ6が配置されている。また、ターンテーブル2の上方には、スピンドル1を保持するDVDドライブ9があり、DVDドライブ9のターンテーブル2に対向する面には、光情報記録媒体3に対して記録再生を行うための光ヘッド8が装着されている。スピンドル1、ターンテーブル2、チャッキング部材5等については、図2に示すものと同様に構成されているものとする。
トレー7は中央に穴を有しており、光情報記録媒体3の外径よりもやや大きな径の円形の窪みが形成されている。光情報記録媒体3の着脱の際には、光情報記録媒体3を載せたトレー7を搬送する。これにより、搬送中に光情報記録媒体3の折れや曲がりが生じるのを防止することができる。
尚、上記した情報記録媒体の保持機構では、光情報記録媒体3の内周部に管理情報が記録されていることを前提としているが、記録媒体の種類によっては(例えば、再生専用のROMディスク等)異なる位置に管理情報が記録されている場合もある。このような場合には、当該管理情報が記録されている記録媒体の領域をチャッキング部材等によって固定するよう適当な設計変更を行えば、上記した情報記録媒体の保持機構と同様の効果を得ることが可能である。
以下に、本発明の情報記録再生装置及びディスクククランパについて実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例で用いる光情報記録媒体は、以下のように作製した。まず、トラックサーボのための案内溝等が形成されている内径15mm、外径120mm、厚さ0.6mmの、中央に挿通孔を備えた円盤状のPC(ポリカーボネート)基板を、通常の光情報記録媒体の製造に使用されている射出成型法によって作製し、そのPC基板上にUV硬化樹脂(紫外線硬化型樹脂)を塗布した。
次いで、内径15mm、外径120mm、厚さ0.1mmの中央に挿通孔を備えた円盤状のPC基板を通常の光情報記録媒体の製造に使用されている射出成型法によって作製し、そのPC基板上に、接着層として接着剤を厚さ10μmで塗布した。
次いで、UV硬化樹脂を塗布した厚さ0.6mmの他方のPC基板と、接着剤を塗布した厚さ0.1mmのPC基板とを、相互の軸心を合わせて両塗布面同士を張り合わせた後、厚さ0.6mmのPC基板のみを、そのUV硬化樹脂の塗布面から剥離した。
このようにして、剥離面にトラックサーボのための案内溝等が形成されたUV硬化樹脂が接着剤を介して積層された内径15mm、外径120mm、厚さ0.1mmのPC基板を作製した。
次いで、厚さ0.1mmのPC基板のUV硬化樹脂面に記録層として色素を、基板の半径17mmより外周側にスピンコートで塗布した後、この色素が塗布されたUV硬化樹脂面に銀反射膜をマグネトロンスパッタ法にて成膜し、その後、保護膜としてUV樹脂をスピンコートで塗布することによって、光情報記録媒体を作製した。また、専用の記録装置を用いて、媒体の半径25mm付近の記録層に媒体の管理情報を記録した。
本実施例で用いるターテーブルは、図2に示す例にならって、厚さ0.5mmの内径15mm、外径120mm、屈折率1.55のドーナツ状のガラス基板を用い、中央に径15mmのスピンドル嵌合用の孔を形成して作製した。スピンドル挿通孔近傍の内周縁部には、直径6mmの空気流入用の穴を等間隔に8つ形成し、スピンドル嵌合用の孔の周辺部には、内径が15mm、外径が25mm、厚さが0.1mmの環状のスペーサを形成して光情報記録媒体とターンテーブルの間に空気層を確保することとした。
本実施例で用いるディスククランパは、厚さ0.6mm、内径15mmで、それぞれ外径30mm、40mm、50mm、80mm及び120mmのPC基板からなるチャッキング部材を備えたものを作製した。
上記のターンテーブルに光情報記録媒体を載せ、その上からチャッキング部材を押し当てて固定した。チャッキング部材とスピンドルとに埋め込まれた磁性体により、両者は固定される。このように保持された光情報記録媒体を、市販のDVD(Digital Versatile Disk)ドライブを用いてフォーカシング等の試験を行った。ここで、光ヘッドからのレーザ光は、ターンテーブルの厚さ0.5mmのガラス基板と光情報記録媒体の厚さ0.1mmのPC基板を透過して記録層に達するため、市販されているDVDディスクと同様の光学条件で記録再生を行うことができる。
まず、静止した状態の光情報記録媒体の半径25mmの位置における周方向の撓み量を光変移計で測定した。その測定結果(最大値)を、表1に示す。
Figure 2007200470
この結果から、ディスククランパの外径が30mm(すなわち半径が15mm)である場合には、他の場合に比べて撓み量が極めて大きくなることが分かる。これは、記録層や保護膜が配置されている部分(半径17mmから外周側部分)は、基板に膜の応力が働くためその径方向の境界部分で撓み量が大きくなるにもかかわらず、基板がむきだしの状態の場所、すなわち半径15〜17mmの内周縁部だけで光情報記録媒体が固定されるためであると考えられる。
ディスククランパの外径が40mm(すなわち半径が20mm)の場合は、記録層が配置されている部分(半径17mmから外周側部分)もディスククランパで押さえるため、応力による基板の撓み量が低減される。ディスククランパの外径が50mm以上(すなわち半径が25mm以上)の場合は、測定位置までディスククランパで押さえ込まれているため、撓み量がさらに小さくなっている。
次に、上記の径が異なるクランプそれぞれを用いた保持機構において、光情報記録媒体をDVDの1倍速の回転数に相当する1300rpmで回転させてフォーカスサーボがかかるかどうかを検証した。その検証結果を、表2に示す。尚、表中の×はフォーカスサーボが全くかからなかったことを、○は1分以上安定してフォーカスサーボがかかっていたことを示している。
Figure 2007200470
ディスククランパの外径が30mm(すなわち半径が15mm)の場合は、光情報記録媒体の撓み量が大きく、情報記録再生装置のサーボゲインが許容する面ブレ量を超えてしまうため、フォーカスサーボをかけることができなかった。ディスククランパの外径が40mm(半径20mm)以上の場合は、光情報記録媒体の撓み量が十分に小さいためにフォーカスサーボをかけることができた。
次に、ディスククランパとターンテーブルを分離して、光情報記録媒体を取り外す動作を行った。このとき、外径が120mm(半径60mm)のディスククランパを用いた場合には、取り外し動作においてディスククランパ側に光情報記録媒体が付随してしまう現象が生じた。そこで、10回に渡ってディスククランパとターンテーブルを分離して、光情報記録媒体を取り外す試験を行いに、光情報記録媒体がディスククランパ側及びターンテーブル側のいずれに付随するかを計数した。その結果を、表3に示す。
Figure 2007200470
ディスククランパの外径が80mm(半径40mm)以下の場合は、ターンテーブルと光情報記録媒体の間よりも、ディスククランパと光情報記録媒体の間の方に空気が流入しやすいため、光記録情報媒体は全てターンテーブル側に残り、ディスククランパの取り外しを問題なく行うことができた。
一方、ディスククランパの外形が120mm(半径60mm)の場合は、ターンテーブルとディスククランパの外径が同じであるため、ターンテーブル及びディスククランパには、ほぼ同程度の光情報記録媒体を吸着する作用が生じ、光情報記録媒体はディスククランパに残る場合が多くなる。
以上の試験、測定の結果から、本実施例で用いるディスククランパは40mm以上80mm以下の外径のものが好ましいことが分かる。
(実施例2)
本実施例で用いる光情報記録媒体は、以下のように作製した。まず、凹凸のユーザデータがピットとして形成されている内径15mm、外径120mm、厚さ0.6mmのPC基板を通常の光情報記録媒体の製造に使用されている射出成型法によって作製し、そのPC基板上にUV硬化樹脂を塗布した。
次いで、内径15mm、外径120mm、厚さ0.1mmのPC基板上に接着層として接着剤を厚さ10μmで塗布した。その後、UV硬化樹脂を塗布した厚さ0.6mmのPC基板と、接着剤を塗布した厚さ0.1mmのPC基板とを張り合わせ、厚さ0.6mmのPC基板のみを剥離した。このようにして、凹凸のユーザデータがピットとして形成された内径15mm、外径120mm、厚さ0.1mmのPC基板を作製した。
次いで、内径15mm、外径120mm、厚さ0.1mmのPC基板にアルミ反射膜をマグネトロンスパッタ法にて50nmの厚さで成膜した後に、保護膜としてUV樹脂をスピンコートで塗布することによって光情報記録媒体を作製した。また、専用の記録装置を用いて、媒体の半径25mm付近の記録層に媒体の管理情報を記録した。
本実施例で用いるターテーブルは、図2に示す例にならって、厚さ0.5mmの内径15mm、外径120mm、屈折率1.55のドーナツ状のガラス基板を用い、中央に径15mmのスピンドル嵌合用の孔を形成して作製した。スピンドル挿通孔近傍の内周縁部には、直径6mmの空気流入用の穴を等間隔に8つ形成し、スピンドル嵌合用の孔の周辺部には、内径が15mm、外径が25mm、厚さが0.1mmの環状のスペーサを形成して光情報記録媒体とターンテーブルの間に空気層を確保することとした。
本実施例で用いるディスククランパとしては、厚さ0.6mm、内径15mmで、それぞれ外径30mm及び50mmのPC基板からなるチャッキング部材を備えたものを作製した。
図3及び図4に示す例にならって、市販のDVDドライブのスピンドルに上記のターンテーブルを接着剤で貼り付け、ターンテーブルのディスク裁置面が下側になるように配置した。チャッキング部材は上下に動くステージに搭載し、ターンテーブルの真下に配置した。光情報記録媒体を搬送するためのトレーとして、厚さ0.3mmの板の中央に100mmの穴をあけ、外径122mmより内側の厚みを0.1mmとしたものを作製した。光情報記録媒体を裁置したトレーをターンテーブルとチャッキング部材の間に手作業で搬送した。トレーに載せた光情報記録媒体をターンテーブル下に配置し、その下からチャッキング部材を押し当てて固定した。チャッキング部材とスピンドルとに埋め込まれた磁性体により、両者は固定される。このように保持された光情報記録媒体を、DVDドライブを用いてフォーカシング等の試験を行った。ここで、光ヘッドからのレーザ光は、ターンテーブルの厚さ0.5mmのガラス基板と光情報記録媒体の厚さ0.1mmのPC基板を透過して記録層に達するため、市販されているDVDディスクと同様の光学条件で記録再生を行うことができる。
光情報記録媒体は、下側からはチャッキング部材のみで支えられているため、図3に示すように光情報記録媒体3の外側は下側に垂れる。この状態で、光情報記録媒体の管理情報が記録されている半径25mmの位置におけるターンテーブルと光情報記録媒体との間隔を測定した。さらに、スピンドルをDVDの1倍速に相当する1300rpmの回転数で回転させ、フォーカシングサーボがかかるかどうかテストを行った。表中の×はフォーカスサーボが全くかからなかったことを、○は1分以上安定してフォーカスサーボがかかっていたことを示している。
Figure 2007200470
チャッキング部材の外径が30mmの場合は、ターンテーブルと光情報記録媒体との間隔が広すぎて、レーザ光が光情報記録媒体に対して斜めに入射してフォーカスサーボをかけることができなかった。チャッキング部材の外径が50mmの場合は、チャッキング部材とターンテーブルによって光情報記録媒体が挟まれているため、ターンテーブルと光情報記録媒体の間隔はほぼゼロであった。また、再生レーザ光もターンテーブルを介して真っ直ぐ光情報記録媒体に到達するため、通常のDVDと同様にフォーカスサーボをかけることができた。
外径が50mmのチャッキング部材を用いて、光情報記録媒体の管理情報を検出し、当該管理情報で指定されている回転数で、ターンテーブル2及び光情報記録媒体を回転させた。光情報記録媒体が回転するとターンテーブルと光情報記録媒体との間の空気は外周方向に流れるため、ターンテーブルと光情報記録媒体との間には引力が働き、光情報記録媒体はターンテーブルにならってターンテーブルとほぼ平行な状態で安定した。このように光情報記録媒体の形状が安定した後に、記録再生を行うことができる。
以上、本発明の情報記録再生装置及びディスククランパについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
本発明の情報記録再生装置の一実施形態について、情報記録媒体とこれを保持する機構を概略的に示す図である。 図1に示すターンテーブルの平面図である。 本発明の情報記録再生装置において情報記録媒体とこれを保持する機構の他の構成例を概略的に示す図である。 本発明の情報記録再生装置において情報記録媒体とこれを保持する機構のさらに他の構成例を概略的に示す図である。 従来の情報記録再生装置における問題点を説明する図である。
符号の説明
1 スピンドル
2 ターンテーブル
21 スピンドル嵌合用孔
22 空気穴
23 スペーサ
3 光情報記録媒体
4 ディスククランパ
5 チャッキング部材
6 上下駆動ステージ
7 トレー
8 光ヘッド
9 DVDドライブ

Claims (7)

  1. 記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体と、
    情報記録媒体を載置するターンテーブルと、
    前記ターンテーブルとの間に情報記録媒体を挟んで固定するディスククランパとを備えた情報記録再生装置であって、
    前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体と、
    情報記録媒体に沿ってその上側に配置されるターンテーブルと、
    前記ターンテーブルとの間に情報記録媒体を挟んで固定するディスククランパとを備えた情報記録再生装置であって、
    前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 前記ディスククランパは、情報記録媒体の記録面のうち媒体管理情報が記録された部分の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記ディスククランパが情報記録媒体を覆っている面積は、前記ターンテーブルが情報記録媒体を覆っている面積よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
  5. 記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体を、ターンテーブルに対して固定するディスククランパであって、
    情報記録媒体の記録面の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とするディスククランパ。
  6. 記録面の内周部に媒体管理情報が記録された情報記録媒体を、ターンテーブルに対して固定するディスククランパであって、
    情報記録媒体の記録面のうち媒体管理情報が記録された部分の少なくとも一部を覆うような寸法形状を有していることを特徴とするディスククランパ。
  7. 前記ディスククランパが情報記録媒体を覆っている面積は、前記ターンテーブルが情報記録媒体を覆っている面積よりも小さいことを特徴とする請求項5又は6に記載のディスククランパ。
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