JP2007200190A - 搬送車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】管理するコントローラが切り換わる直前であっても、搬送車に搬送指令を割り付けることができるシステムを提供する。
【解決手段】複数のエリア22・22・・・に区分された走行経路2と、前記走行経路2に沿って物品を搬送する搬送車10と、前記エリア22毎にエリア22内の搬送車10を通信を介して制御する搬送車コントローラ6(管理コントローラ60及びエリアコントローラ61)とを備えた搬送車システム1において、エリア22の境界23付近に搬送車10が位置する場合に、前記エリア22・22の境界23を挟んで設けられているエリアコントローラ61・61が、各々自らの管理するエリア22内に同一の強制割付指令を送信し(6−4)、強制割付指令を受信した搬送車10からの応答を受信したエリアコントローラ61以外のエリアコントローラ61の強制割付指令がキャンセルされる(6−7)。
【選択図】図6

Description

本発明は、搬送車システムに関し、より詳細には、複数に区分されたエリア毎にエリア内の搬送車を制御する搬送車システムの技術に関する。
従来、複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車と通信して制御する中継コントローラとを備えた搬送車システムが公知である。この種の搬送車システムでは、中継コントローラの上位コントローラである搬送コントローラから送信された搬送指令が、中継コントローラで中継されて、搬送車に送信されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このような搬送車システムでは、搬送車と中継コントローラとは各エリア毎に異なるチャンネルで通信され、すなわち、エリアの境界を跨いでチャンネルが切り換えられることで、隣接する中継コントローラと搬送車とが相互に通信できないように構成されている。そして、エリア間の境界前後には、搬送車がチャンネルを変えるための手続きが行われる区間(特定区間)が設けられている。
このような構成において、エリアの境界付近(特定区間)で搬送車に搬送指令を割り付けることが可能とすると、例えば、搬送車への搬送指令の割り付けが完了する前にチャンネルが切り換わったり、エリアの境界を越えて管理する中継コントローラが変わったりして、搬送車の現在位置するエリアを管理する中継コントローラと通信できなくなってしまう場合があった。
そのため、従来の搬送車システムでは、上述した特定区間を走行中の搬送車に搬送指令を割り付ける場合には、かかる搬送指令を、搬送車の走行先の中継コントローラに転送する「転送処理」が行われていた。つまり、搬送コントローラからの搬送指令を中継コントローラが受信すると、次の走行先のエリア情報信号とともに当該搬送車への送信を拒否する旨の情報を搬送コントローラに返信し、かかる情報を受信した搬送コントローラは、搬送指令を走行先の中継コントローラに送信する。そして、走行先の中継コントローラが管理するエリア内を走行する搬送車10に搬送指令を送信することで、搬送指令が搬送車に割り付けられるように構成されていた。
特開2004−246418号公報
しかしながら、このような従来の搬送車システムでは、特定区間内に位置される搬送車に直接搬送指令を割り付けることができないため、異常や渋滞等のトラブルが発生して搬送車が停止してしまった場合に、搬送車を移動させることができず、指令待ちの搬送車が取り残されることで搬送効率が低減し、走行経路が渋滞してしまうという問題があった。
そこで、本発明においては、搬送車システムに関し、前記従来の課題を解決するもので、管理するコントローラが切り換わる直前であっても、搬送車に搬送指令を割り付けることができるシステムを提供する目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御するコントローラとを備えた搬送車システムにおいて、前記エリアの境界付近に前記搬送車が位置する場合に、前記エリアの境界を挟んで設けられている複数のコントローラが、自らの管理するエリア内に同一の搬送指令を送信し、前記コントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信したコントローラ以外のコントローラの搬送指令が、キャンセルされるものである。
請求項2においては、複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御するコントローラとを備えた搬送車システムにおいて、前記エリアの境界付近に位置する前記搬送車が、該搬送車が現在位置するエリアを管理するコントローラに次の走行先のエリア情報を送信し、前記搬送車が現在位置するエリアを管理するコントローラ及び次の走行先のエリアを管理するコントローラが、前記搬送車に同一の搬送指令を送信し、搬送車が現在位置するエリアのコントローラ及び次の走行先のエリアのコントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信したコントローラ以外のコントローラの搬送指令が、キャンセルされるものである。
請求項3においては、複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御する中継コントローラ及び該中継コントローラを統括管理する上位コントローラと、を備えた搬送車システムにおいて、前記エリアの境界付近には、前記中継コントローラからの搬送指令の割り付けが他の区間に比べて困難な特定区間が設定され、前記特定区間に位置する前記搬送車が、該特定区間に位置する旨の情報と次の走行先のエリア情報とを該搬送車が現在位置するエリアを管理する中継コントローラへ送信し、前記中継コントローラが、前記上位コントローラより前記特定区間に位置する搬送車に対して送信された搬送指令の受信を拒否するとともに次の走行先のエリア情報を前記上位コントローラへ送信し、前記上位コントローラが、受信した次の走行先のエリア情報に基づいて、搬送指令の受信を拒否した中継コントローラ及び次の走行先のエリアを管理する中継コントローラに同一の搬送指令を送信し、搬送指令の受信を拒否したエリアの中継コントローラ及び次の走行先のエリアの中継コントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信した中継コントローラ以外の中継コントローラの搬送指令が、キャンセルされるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、搬送車の位置によらず通信可能なコントローラが搬送車と送受信すればよいため、コントローラが切り換わる直前の搬送車に対しても、搬送指令を確実に割り付けることができる。また、他のコントローラの搬送指令はキャンセルされるため、当該搬送車のいないエリアのコントローラが搬送車の応答を待ちつづけることもない。さらに、搬送車がどの位置にいても、搬送車に確実に搬送指令を割り付けることができるので、搬送効率を向上してエリア内の渋滞も防止できる。
請求項2に示す構成としたので、搬送車の位置によらず通信可能なコントローラが搬送車と送受信すればよいため、コントローラが切り換わる直前の搬送車に対しても、搬送指令を確実に割り付けることができる。また、他のコントローラの搬送指令はキャンセルされるため、当該搬送車のいないエリアのコントローラが搬送車の応答を待ちつづけることもない。さらに、搬送車がどの位置にいても、搬送車に確実に搬送指令を割り付けることができるので、搬送効率を向上してエリア内の渋滞も防止できる。さらに、搬送指令の送信先を最小限に留めることがき、コントローラ間の通信量を減らすことができる。
請求項3に示す構成としたので、搬送車の位置によらず通信可能なコントローラが搬送車と送受信すればよいため、コントローラが切り換わる直前の搬送車に対しても、搬送指令を確実に割り付けることができる。また、他のコントローラの搬送指令はキャンセルされるため、当該搬送車のいないエリアのコントローラが搬送車の応答を待ちつづけることもない。さらに、搬送車がどの位置にいても、搬送車に確実に搬送指令を割り付けることができるので、特定区間内に搬送車が取り残されることがなく、搬送効率を向上してエリア内の渋滞も防止できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の搬送車システムの全体的な構成を示した平面図、図2は搬送車システムの制御構成を示したブロック図、図3はエリア及びエリアコントローラの関係を示した平面図と搬送車コントローラのブロック図、図4はエリア渡り処理の制御構成を示した図、図5はエリア及びエリアコントローラの関係を示した平面図、図6は搬送車の強制割付制御の構成を示した図、図7は別実施例の搬送車の強制割付制御の構成を示した図である。
搬送車システム1は、例えば、半導体製造工場等のクリーンルームの無人工場内に適用される。すなわち、このような無人工場内には、物品(例えばウエハ)の加工処理を行う処理装置4が配置され、物品の処理装置4間の搬送は、無人の搬送車10により行われるようになっており、これらの搬送車10や搬送車の移動経路2、搬送車10を管理する搬送車コントローラ6等によって、搬送車システム1が構成されている。
図1に示すように、搬送車システム1は、複数の処理装置4・4・・・と自動倉庫とを備えたベイ3・3・・・が多数設けられ、ベイ3内及びベイ3・3・・・間に、搬送車10の移動経路となる走行経路2が敷設され、この搬送車10を制御する制御手段としての搬送車コントローラ6が各ベイ3にそれぞれ設けられている。搬送車10は、走行経路2に沿って自動走行する有軌道台車であり、物品(半導体ウエハを収納したカセット等)を搭載して処理装置4の相互間を搬送される。
各ベイ3は、走行経路2が全体として閉ループ軌道が形成され、かかる軌道に沿って処理装置4や物品を一時保管するための自動倉庫等が敷設されている。なお、このベイ3内の走行経路2は、閉ループ軌道の他に、主軌道から分岐させて搬送車10を待避する軌道や、主軌道をショートカットするように枝分かれした軌道などが設けられている(図5参照)。
処理装置4は、搬送経路2上の搬送車10との間で、物品を移載する物品移載個所としてのステーション(図略)が設けられている。これに対応して、搬送車10は、ホイストやローラコンベア等の移載装置が設けられており、自らに備える物品収納庫とステーションとの間で物品が移載されるように構成されている。そして、搬送車10が物品を載置した状態で搬送して、移載元の処理装置4のステーションと移載先の処理装置4のステーションとの間で物品が移載される。
図1及び図2に示すように、搬送車システム1は、各搬送車10が前記処理装置4間を移動して、処理装置4・4間で物品が搬送(及び移載)されるように制御される。具体的には、ベイ3毎に搬送車コントローラ6が配置され、各搬送車コントローラ6が統合コントローラ7と接続されて統括管理されるとともに、統合コントローラ7がシステム管理用のホストコントローラ8と接続されている。
搬送車コントローラ6は、複数の搬送車10を同時に管理する制御手段として用いられ、その管理するベイ3内の搬送車10と通信可能とされる。具体的には、ベイ3の走行経路2(閉ループ軌道)に沿って通信線34が敷設されており、通信線34がそのベイ3を管理する搬送車コントローラ6に接続されている。走行経路2(閉ループ軌道)上の搬送車10には通信線34と接近対向するように送受信機が搭載されている。通信線34は、アンテナとして機能するものであり、このアンテナとして機能する通信線34と送受信機との間で送受信が可能とされ、搬送車10と搬送車コントローラ6とが通信可能に構成されている。
搬送車コントローラ6は、上述した通信機構を介して、搬送車10から不定期に搬送車情報を受信し、この搬送車情報には、搬送車10の搬送経路2上の位置に関する情報(位置情報)や、移載作業の状態に関する情報や、走行先のエリア22の情報(エリア情報)などが含まれる。また、搬送車コントローラ6は、各処理装置4における処理状況に応じて統合コントローラ7により作成された生産スケジュールに基づいて搬送指令を、各搬送車10に送信する。
搬送車コントローラ6は、各種演算処理や制御を行うCPUと、読み出し専用の記憶手段としてのROMと、読み書き可能な記憶手段としてのRAMと、通信手段としてのモデム等とから構成されている。ROMには、搬送車10の搬送指令を実行する搬送指令プログラム等各種制御プログラムが格納されている。また、RAMには、全ての走行経路2に関する地図情報を含む搬送経路情報等が書き込まれており、管理下のベイ3に存在する搬送車10の走行位置や制御状態等の各種情報が一時的に記憶されている。そして、CPUは、ROMに書き込まれている制御プログラム等にしたがって、RAMを作業領域として管理下の搬送車10を制御している。
図2に示したように、統合コントローラ7は、搬送車コントローラ6の上位コントローラとして用いられ、分岐分配器であるハブ31に通信線32を介して接続されている。そして、ハブ31から多数の通信線33が分配され、通信線33を介して各搬送車コントローラ6がハブ31に接続されている。このような構成では、搬送車コントローラ6は、統合コントローラ7を介さずに搬送車コントローラ6間で直接通信が可能とされている。
統合コントローラ7は、各種演算処理や制御を行うCPUと、読み出し専用の記憶手段としてのROMと、読み書き可能な記憶手段としてのRAMと、通信手段としてのモデム等とから構成されている。ROMには、生産スケジュール等の最適化プログラム等が格納され、RAMには、搬送経路情報が書き込まれており、各搬送車コントローラ6から送られてくる搬送車10の走行位置や制御状態等の各種情報が一時的に記憶される。そして、CPUは、ROMに書き込まれている制御プログラム等にしたがって、RAMを作業領域として搬送車システム1の全体を制御している。
ホストコントローラ8は、搬送車システム1の生産管理用のコンピュータであって、統合コントローラ7と通信線35を介して接続されている。書き込み可能な記憶手段であるRAMに、上述した搬送経路情報が書き込まれており、搬送車システム1の使用状況の記録や通信の記録等の搬送ログが蓄積される。
搬送車10は、機上コントローラ12が搭載されており、機上コントローラ12も各種演算処理や制御を行うCPUと、読み出し専用の記憶手段としてのROM等とから構成されている。また、搬送車10には、エンコーダが設けられており、このエンコーダによって搬送車10の走行距離が求められ、求められた走行距離と予め記憶された搬送経路情報とから現在位置が認識されるように構成されている。
以上のような制御構成において、統合コントローラ7では、上述したように生産スケジュール等の最適化プログラムが実行されており、作成された生産スケジュールを載せた信号が各搬送車コントローラ6へ送信される。具体的には、統合コントローラ7のモデムを送受装置及び搬送車コントローラ6のモデムを受信装置として、通信線32・33を介して送受信される。
搬送車コントローラ6では、統合コントローラ7より送信された生産スケジュールに基づいて、自らが管理するベイ3内の搬送車10に、搬送指令を送信して、各搬送車10に搬送指令が割り付けられる。この搬送指令は、搬送車10の物品の移載を伴う指令だけでなく、単なる搬送車10の移動指令をも含むものである。すなわち、この搬送指令は、各搬送車10に対して、自動倉庫より物品を受け取ってベイ3内の特定の処理装置4へこれを搬送する指令と、あるベイ3で管理される空の搬送車10を所定のベイ3まで移動させる指令とを含む。
図3に示すように、本実施例の搬送車システム1のベイ3は、さらに複数のエリア22・22・・・に区分され、エリア22毎に搬送車10が管理されるように構成されている。ここで、本実施例の搬送車コントローラ6は、エリア22毎の搬送車10と通信し制御する複数のエリアコントローラ61・61・・・と、各エリアコントローラ61を統合して管理する管理コントローラ60とで構成されている。
エリア22は、ベイ3内の走行経路2を境界23・23・・・によって複数に区分されており、各エリア22に配置される搬送車10がエリアコントローラ61によって管理されている。そして、エリア22に配置(走行)された搬送車10は、そのエリア22を管理するエリアコントローラ61とのみ通信可能に構成されている。
ベイ3を構成する走行経路2には、エリア22毎(境界23・23で区画された範囲毎)に通信線34aが走行経路2に沿って敷設されている。つまり、ベイ3において、閉ループ軌道に構成された走行経路2に沿って単一の通信線34が敷設されるのではなく、境界23・23間のエリア22毎に複数の通信線34a・34a・・・が敷設されている。この通信線34aは、それぞれ対応するエリアコントローラ61に接続される。このようにして、各エリア22内に位置する搬送車10は、各ソーン22の通信線34aと接続されたエリアコントローラ61とのみ通信可能とされる。
管理コントローラ60は、エリアコントローラ61の上位コントローラとして、上述した通信線33を介して統合コントローラ7と通信可能に接続されており、さらに複数の通信線36・36・・・を介して各エリアコントローラ61と通信可能に接続されている。この管理コントローラ60から、統合コントローラ7より送信された生産スケジュールに基づいた搬送指令が、エリア22毎の各エリアコントローラ61に送信される。
エリアコントローラ61は、各エリア22内の搬送車10と通信可能に構成されており、管理コントローラ60からの搬送指令を、それぞれの管理するエリア22の搬送車10に中継して送信するとともに、管理コントローラ60に搬送車10から受信した搬送車情報等を送信する。具体的には、エリアコントローラ61のモデム及び搬送車10の機上コントローラ12のモデムが送受信装置とされ、通信線34aがアンテナとして使用されることにより、エリアコントローラ61と管理下のエリア22内に存在する搬送車10との間で信号が授受される。また、搬送指令を受け取った搬送車10(搬送指令が割り付けられた搬送車10)は、走行中のエリア22のエリアコントローラ61に搬送指令の受理を返信する。
ところで、この搬送車コントローラ6は、ベイ3内で管理する搬送車10との間でポーリング通信が行われ、ベイ3内に存在する搬送車10の現在位置や荷の有無(物品の搭載の有無)等が逐次確認されるように構成されている。ポーリング通信は、ベイ3毎に行われ、搬送車コントローラ6は、号機番号に対応するID情報が付された搬送車10の全てに対して、順次通信許可及び搬送指令を送信する。搬送指令の送信を受けた搬送車10は、搬送車コントローラ6に向けて搬送車情報(現在位置や荷の有無等の搬送車に係る情報)を返信(応答)する。
このようにして、返信があった搬送車10が「登録済み」の号機として搬送車コントローラ6に記憶され、一方で、返信がない搬送車10が「未登録」の号機として搬送車コントローラ6に記憶される。また、搬送車コントローラ6は、「登録済み」の搬送車10がその管理下のベイ3から退去して、呼び掛けへの応答がなくなった時点で、かかる搬送車10がベイ3内に存在しないと判断し、その号機について「登録済み」から「未登録」に変更される。また、「未登録」の号機に対する呼び掛けの際に返信があると、その号機について「未登録」から「登録済み」に変更される。このようにして、搬送車コントローラ6によって、その管理するベイ3の全搬送車10に対して順次通信される。
さらに本実施例では、エリアコントローラ61によって各エリア22内の搬送車10の台数管理が行われ、ベイ3内で移動する搬送車10の現在位置や荷の有無が管理される。その際、エリア22毎に通信線34aを介してエリアコントローラ61によってポーリング通信が行われ、管理下の搬送車10の台数制御が行われる。ベイ3内の全ての搬送車10と通信される一巡を、一単位通信とすると、このようにベイ3をエリア22に区分し、エリア22毎の搬送車10をエリアコントローラ61によって制御することで、ベイ3内の一部の搬送車10群を管理しつつ、分担して搬送経路2上の全搬送車10と通信することができる。そのため、一単位通信に要する時間が短縮され、通信の際の待機時間を短縮することができる。
次に、エリア渡り処理について説明する。
搬送車10は、同一のエリア22内を走行もしくは停止状態で位置する限り、そのエリア22を担当するエリアコントローラ61により制御される。これに対して、搬送指令等の移動指令を受けた結果として、搬送車10が、エリア22間を跨いで移動するような場合、この搬送車10を制御するエリアコントローラ61も切り換えられることになる。このエリアコントローラ61の切り換えに際しては、渡り元のエリア22のエリアコントローラ61と、渡り先のエリア22のエリアコントローラ61とのそれぞれに、自らのエリア22内に搬送車10が位置するか否かを、正しく認識させてやる必要がある。
以下、エリア22・22・・・を跨いで搬送車10を移動させる制御を、「エリア渡り処理(制御)」と呼ぶ。このエリア渡り処理によって、搬送車10は、走行中のエリア22のエリアコントローラ61(以下、渡り元のエリアコントローラ61という)の管理から離れて、移動先のエリア22のエリアコントローラ61(以下、渡り先のエリアコントローラ61という)の管理下に移行される。
前述したように、ベイ3は、エリア22毎に独立した複数の通信線34aが敷設されており、一台の搬送車10が同時に複数の通信線34aを介して通信可能な状態となることはない。したがって、各搬送車10が通信可能なエリアコントローラ61は、常に一つである。以下においては、搬送車10がエリア22・22間を跨ぐように移動して、ある通信線34aとの通信可能状態から、別の通信線34aとの通信可能状態に切り換えられることを、「通信のチャンネルが切り換えられる」と呼ぶ。なお、エリア22間で通信線34a同士を物理的に遮断する構成に代えて、エリア22間で同一の通信線を利用しながら、混信を防止すべく、通信の周波数等のチャンネルを異なる構成としてもよい。
エリア22・22間の境界位置を中心とする周辺領域には、特定区間24が設けられている。エリア渡り(エリア22・22間を跨ぐ移動)の際には、エリアコントローラ61が搬送指令の送信を開始しても、当該の搬送車10がその搬送指令を受信する前に、エリア22の境界を跨いでしまって、この搬送車10への搬送指令の割り付けに失敗する場合がある。このように、通常通りに搬送指令を送信したのでは、搬送指令の割り付けに失敗する恐れがある領域を、特定区間24に設定している。このような特定区間24を設けることで、例えば、境界23の直前、すなわち搬送車10のチャンネルが切り換えられる直前に搬送車10が搬送指令を受信したものの、搬送指令の割付が完了する前に搬送車10が境界23を越えてチャンネルが切り換わってしまい、渡り元のエリアコントローラ61と通信できなくなってしまう等を予防できる。
あるエリア22を走行中の搬送車10は、境界23を越えて隣接するエリア22へとエリア渡りする際に、渡り元のエリアコントローラ61及び渡り先のエリアコントローラ61との間で「エリア渡り手続き」が行われる。このエリア渡り手続きが完了されることによって、搬送車10は、渡り元のエリアコントローラ61から渡り先のエリアコントローラ61の管理下へと移行される。各エリア22内において、特定区間24と通常の区間(特定区間24以外の区間)との接続位置が「エリア渡り手続き」のトリガー位置に設定されている。つまり、搬送車10が通常の区間から特定区間24に進入しようとする際に、「エリア渡り手続き」が開始される。
図4を用いて、このエリア渡り手続きを説明する(図中矢印に付された括弧付き数字は各種信号の送信順序を表している)。
搬送車10は、特定区間24に進入すると同時にエリア渡り手続きを開始し、まず、渡り元のエリアコントローラ61に渡り要求信号を送信する(4−1)。この渡り要求信号には、当該搬送車10の渡り先の情報も含まれている。渡り元のエリアコンコントローラ61は、渡り要求信号を受信すると管理コントローラ60を介して渡り先のエリアコントローラ61へと搬送車10の進入要求信号を送信する(4−2)。進入要求信号を受信した渡り先のエリアコントローラ61は、管理下の搬送車10の台数と比較して、当該エリア22に配置される搬送車10が所定台数(例えば、一エリア当たり12台)を超えるか否かの進入許可判断を行う。
渡り先のエリアコントローラ61にて進入許可判断が行われた結果、管理下の搬送車10が所定台数以下であって新たな搬送車10の進入が許容されると判断された場合に、渡り先のエリアコントローラ61は、渡り元のエリアコントローラ61に進入許可信号を送信する(4−3)。そして、進入許可信号を受信した渡り元のエリアコントローラ61は、搬送車10にエリア渡り許可信号を送信して、エリア渡り手続きが完了される(4−4)。なお、このエリア渡り手続きは、後述する強制割付制御の如何に関らず実行される。
次に、搬送指令の強制割付制御について、以下に説明する。
上述したように、搬送車システム1の特定区間24に位置する搬送車10に搬送指令を送信すると、搬送指令の割り付けに失敗する場合がある。このため、各エリアコントローラ61は、自らの担当するエリア22内に位置する搬送車10に搬送指令を送信するように管理コントローラ60より指令を受けた場合、この搬送指令を拒否するように設定されている。しかし、例えば、特定区間24内で搬送車10が緊急停止された場合や、渋滞により隣接するエリア22へ移動できずに停止された場合や、試作品等の特急品の搬送等、管理コントローラ60が搬送車10に搬送指令を割り付ける必要があると判断した場合には、再度搬送車10に搬送指令を割り付ける必要が生じる。
そこで、本実施例の搬送車システム1では、エリア渡り手続き中においては、搬送指令の割り付けに失敗しないように配慮した上で、エリア渡り中の搬送車10に対しても搬送指令を割り付けることができるように構成されている。このエリア渡り手続きに対応した搬送指令の送信制御を、「強制割付制御」と呼ぶ。
以下、あるベイ3における搬送車10への強制割付制御の構成について説明するが、図5に示すように、かかるベイ3の走行経路2は、搬送車10が走行中(若しくは停止中)のエリア22aに対して、走行方向前方に境界23から分岐してそれぞれエリア22b及びエリア22cが隣接されている。そして、エリア22aは渡り元のエリアコントローラ61aに管理され、エリア22b・22cは渡り先のエリアコンローラ61b・61cに管理されている。そして、本実施例では、搬送車10は、エリア情報に基づいてエリア22aからエリア22bへと走行するものとする。ただし、ベイ3の構成はこれに限定されない。
図6を用いて、エリア22aの特定区間24内に位置する搬送車10に対する強制割付制御の構成を説明する(図中矢印に付された括弧付き数字は各種信号の送信順序を表している)。
エリア22aの特定区間24内に搬送車10が位置する場合(走行中若しくは停止中の別を問わない)には、上述したようなエリア渡り手続きが実行されている。つまり、図4に示す信号の送信(4−1)〜(4−4)が既に行われており、渡り元のエリアコントローラ61aは、搬送車10が特定区間24内に位置することを認識し、この搬送車10の渡り先のエリア22が特定されていることも認識している状態にある。
かかる場合に、管理コントローラ60から搬送指令が送信されると(6−1)、この搬送指令を受信した渡り元のエリアコントローラ61aは、応答信号として管理コントローラ60にエリア渡り手続中である旨の割付拒否信号を送信する(6−2)。その際、この渡り元のエリアコントローラ61aは、管理コントローラ60に渡り先がエリア22bである旨のエリア情報信号を同時に送信する。なお、このエリア情報信号は、エリア渡り手続きの際に搬送車10からエリアコントローラ61aに送信されるものである。
割付拒否信号等を受信した管理コントローラ60は、渡り元のエリアコントローラ61a及びエリア情報信号に基づいた渡り先のエリアコントローラ61bに同一の強制割付指令を送信する(6−3)。上述したとおり、エリア渡り手続中は、管理コントローラ60からの通常の搬送指令はエリアコントローラ61に受け付けられない(処理されない)が、この強制割付指令は、特別に各エリアコントローラ61にて処理されて、エリアコントローラ61を介して各エリア22内の搬送車10に強制的に搬送指令を割り付けるものである。
強制割付指令を受信した渡り元のエリアコントローラ61aと渡り先のエリアコントローラ61bは、それぞれのエリア22a・22bの搬送車10に対してこの強制割付指令を送信する(6−4)。ここで、チャンネルの切り換えが完了する前に搬送車10が強制割付指令を受信した場合には、搬送車10は、現在位置しているエリア22aを管理する渡り元のエリアコントローラ61aから送信された強制割付指令を受信して、搬送指令が強制的に割り付けられる。このように、エリア渡りの完了前に搬送指令が割り付けられた搬送車10は、渡り元のエリアコントローラ61aに指令応答信号を送信する(6−5)。
指令応答信号を受信した渡り元のエリアコントローラ61aは、管理コントローラ60に搬送車10からの応答があった旨の報告信号を送信する(6−6)。管理コントローラ60は、渡り元のエリアコントローラ61aからの報告信号を受信すると、渡り先のエリアコントローラ61bに対して強制割付指令の解除要求指令を送信し、渡り先のエリアコントローラ61bでの強制割付指令をキャンセルする(6−7)。そして、解除要求を受信した渡り先のエリアコントローラ61は、管理コントローラ60に応答信号を送信して、強制割付制御が完了される(6−8)。
一方、エリア22bの特定区間24内での搬送車10に対する強制割付制御、すなわちチャンネルの切り換えが完了した後に強制割付指令を搬送車10が受信した場合も同様である。この場合は、強制割付指令を受信した渡り元のエリアコントローラ61aと渡り先のエリアコントローラ61bの内、渡り先のエリアコントローラ61bから送信された強制割付指令が搬送車10に受信されて、かかる搬送車10に搬送指令が強制的に割り付けられる。そして、この搬送車10が渡り先のエリアコントローラ61bに指令応答信号を送信するのである。この送信は、エリア渡り完了前の送信(6−5)に相当する。
次いで、渡り先のエリアコントローラ61bは、管理コントローラ60に搬送車10からの応答があった旨の報告信号を送信する。この送信は、エリア渡り完了前の送信(6−6)。)に相当する。そして、管理コントローラ60は、渡り元のエリアコントローラ61aに対して強制割付指令の解除要求指令を送信し、渡り元のエリアコントローラ61aでの強制割付指令をキャンセルする。この送信は、エリア渡り完了前の送信(6−7)に相当する。そして、解除要求を受信した渡り先のエリアコントローラ61aは、管理コントローラ60に応答信号を送信して、強制割付制御が完了される。この送信は、エリア渡り完了前の送信(6−8)に相当する。
また、特殊な場合として、渡り元のエリアコントローラ61a及び渡り先のエリアコントローラ61bから同時に、当該の搬送車10に向けて強制割付指令を送信しようとしても、実際には、これらの強制割付指令にタイムラグがあって、エリア渡り中の搬送車10が、両方の強制割付指令を受信してしまう場合がある。すなわち、エリア22aを走行中の搬送車10が、渡り元のエリアコントローラ61aからの強制割付指令を受信した後、エリア22a・22bの境界23を跨いでエリア22bに進入した際に、渡り先のエリアコントローラ61bからの強制割付指令をも受信してしまう場合である。
図7に示すように(図中矢印に付された括弧付き数字は各種信号の送信順序を表している)、エリア渡り手続き中の搬送車10に搬送指令を送信した結果、エリアコントローラ61aから割付拒否信号等を受信した管理コントローラ60は、渡り元のエリアコントローラ61a及びエリア情報信号に基づいた渡り先のエリアコントローラ61bに同一の強制割付指令を送信する(7−1)。このとき、強制割付指令を受信した渡り元のエリアコントローラ61aはエリア22aの搬送車10に強制割付指令を送信するとともに(7−2)、渡り先のエリアコントローラ61bは22bの搬送車10に強制割付指令を送信する(7−4)。
このとき未だエリア22aを走行中の搬送車10は、渡り元のエリアコントローラ61aから強制割付指令を受信して搬送指令が割り付けられて、渡り元のエリアコントローラ61aに指令応答信号を送信する(7−3)。その後、搬送車10が境界23を超えてエリア22bまで走行してチャンネルが切り換えられ、渡り先のエリアコントローラ61bからの強制割付指令も受信する。搬送車10において、渡り元のエリアコントローラ61aから送信された強制割付指令と渡り先のエリアコントローラ61bから送信された強制割付指令との指令内容が比較判断される。その結果、両指令内容が同一であると判断して、内部で渡り先のエリアコントローラ61bから受信した強制割付指令を破棄するとともに、渡り先のエリアコントローラ61bに指令破棄信号を送信する(7−5)。
搬送車10からの指令応答信号を受信した渡り元のエリアコントローラ61aは、管理コントローラ60に搬送車10からの応答があった旨の報告信号を送信する(7−76)。一方、搬送車10からの指令破棄信号を受信した渡り先のエリアコントローラ61bは、管理コントローラ60に搬送車10からの応答があった旨の報告信号を送信する(7−8)。渡り元のエリアコントローラ61a及び渡り先のエリアコントローラ61bからの報告信号を受信した管理コントローラ60は、渡り先のエリアコントローラ61bに強制割付指令の解除要求指令を送信して、渡り先のエリアコントローラ61での強制割付指令をキャンセルする(7−9)、そして、この渡り先エリアコントローラ61は、管理コントローラ60に応答信号を送信して、強制割付制御が完了される(7−10)。
以上のように、本実施例の搬送車システム1では、エリア22・22間の境界23を挟んで配置されるエリアコントローラ61・61が、エリア渡り中の搬送車10に搬送指令を割り付けるために、同一の強制割付信号を各エリア22・22に送信し、いずれかのエリア22・22に位置する搬送車10が一方のエリアコントローラ61に指令応答信号を送信すると、この応答有りの情報に基づいて、指令応答受信信号を受信しなかった他方のエリアコントローラ61での強制割付指令がキャンセルされるように構成されている。
そのため、搬送車10は、その位置(走行中若しくは停止中の別を問わない)に関らず通信可能ないずれかのエリアコントローラ61と送受信すればよい、言い換えると、搬送車10は、通信するエリアコントローラ61を意識することなく、搬送指令を受信し、指令応答信号を送信すればよいため、チャンネルが切り換わる直前の搬送車10に対しても、搬送指令を確実に割り付けることができる。また、他方のエリアコントローラ61には、搬送指令がキャンセルされるため、自らのエリア22内に存在しない搬送車10からの応答待ちを継続する不具合も防止される。
また、搬送車システム1は、搬送車10が配置されたエリア22aのエリアコントローラ61aだけでなく、搬送車10から送信されるエリア情報信号に基づいて、隣接する複数のエリア22のエリアコントローラ61の内から、エリア渡り先であるエリア22bのエリアコントローラ61bのみに強制割付指令が送信されるように構成されているため、強制割付指令の送信先を最小限に留めることがき、各コントローラ間の通信量を減らすことができる。
さらに、搬送車システム1は、エリア22の境界23付近に従来のような割付不可区間を設けていないため、搬送車10がどの位置にいても、搬送車10に確実に搬送指令を割り付けることができる。すなわち、従来は、搬送車10がエリア22間を跨いで走行するような場合に、搬送指令の割り付けに失敗することを恐れて、エリア22間の境界23付近に割付不可区間を設けていた。そのため、この割付不可区間で緊急異常や渋滞等によって搬送車10が停止するようなことがあると、この搬送車10に搬送指令を割り付けることができなかった。本実施例の搬送車システム1においては、このような不具合が防止されている。
搬送車システム1は、以上のような構成に限定されず、例えば、搬送車10が位置されるエリア22のエリアコントローラ61と、かかるエリア22に隣接する全てのエリア22を管理するエリアコントローラ61とに同一の強制割付指令を送信するように構成してもよい。このような構成とすることで、管理コントローラ60において搬送指令を送信するエリアコントローラ61をエリア情報に基づいて特定する工程が不要となり、システムを簡素化できる。
また、上位コントローラとしての管理コントローラ60と中継コントローラとしてのエリアコントローラ51とからなる搬送車コントローラ6によって、エリア22毎に複数区分されたベイ3の搬送車10を管理するように構成されているが、この構成に限定されない。例えば、上位コントローラと中継コントローラとを共に備える構成に代えて、各エリア22内の搬送車10を制御するコントローラのみを設けるとともに、これらのコントローラ間で、上位コントローラのような別のコントローラを経由することなく、直接通信可能に構成するものであってもよい。
また、搬送車コントローラ6による搬送車10の制御系の構成は、ベイ3を全体とするエリア22の集合体に対応するものであるが、ベイ3を全体とするエリア22の集合体に対応させることに限定されるものではなく、走行経路2を全体とするベイ3の集合体に対して適用するものとしてもよい。かかる場合には、走行経路2が複数のベイ3に区分されていることから、管理コントローラ60とその上位コントローラである統合コントローラ7との間で、搬送車10に対する各種制御が行われる。
また、エリア渡り中の搬送車10の有無(エリア22の境界付近に搬送車10が位置するか否か)の判定は、搬送車10がエリア22の境界位置から一定の領域(特定区間24)に進入すると、この搬送車10自身が、このエリア22を担当するエリアコントローラ61に、エリア22の境界23付近にいる旨を送信することで行われているが、この構成に代えて、走行経路2上で、エリア22の境界23の周辺位置に、搬送車10を検出する検出するセンサを設け、このセンサによる搬送車10の検出信号に基づいてエリア渡り中の搬送車10の有無が判定されるようにしてもよい。
本発明の搬送車システムの全体的な構成を示した平面図。 搬送車システムの制御構成を示したブロック図。 エリア及びエリアコントローラの関係を示した平面図と搬送車コントローラのブロック図。 エリア渡り処理の制御構成を示した図。 エリア及びエリアコントローラの関係を示した平面図。 搬送車の強制割付制御の構成を示した図。 別実施例の搬送車の強制割付制御の構成を示した図。
符号の説明
1 搬送車システム
2 走行経路
6 搬送車コントローラ(コントローラ)
10 搬送車
22 エリア
22a、22b、22c エリア
23 境界
60 管理コントローラ(上位コントローラ)
61 エリアコントローラ(中継コントローラ)
61a、61b、61c エリアコントローラ(中継コントローラ)

Claims (3)

  1. 複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御するコントローラとを備えた搬送車システムにおいて、
    前記エリアの境界付近に前記搬送車が位置する場合に、
    前記エリアの境界を挟んで設けられている複数のコントローラが、自らの管理するエリア内に同一の搬送指令を送信し、
    前記コントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信したコントローラ以外のコントローラの搬送指令が、キャンセルされることを特徴とする搬送車システム。
  2. 複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御するコントローラとを備えた搬送車システムにおいて、
    前記エリアの境界付近に位置する前記搬送車が、該搬送車が現在位置するエリアを管理するコントローラに次の走行先のエリア情報を送信し、
    前記搬送車が現在位置するエリアを管理するコントローラ及び次の走行先のエリアを管理するコントローラが、前記搬送車に同一の搬送指令を送信し、
    搬送車が現在位置するエリアのコントローラ及び次の走行先のエリアのコントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信したコントローラ以外のコントローラの搬送指令が、キャンセルされることを特徴とする搬送車システム。
  3. 複数のエリアに区分された走行経路と、前記走行経路に沿って物品を搬送する搬送車と、前記エリア毎にエリア内の搬送車を通信を介して制御する中継コントローラ及び該中継コントローラを統括管理する上位コントローラと、を備えた搬送車システムにおいて、
    前記エリアの境界付近には、前記中継コントローラからの搬送指令の割り付けが他の区間に比べて困難な特定区間が設定され、
    前記特定区間に位置する前記搬送車が、該特定区間に位置する旨の情報と次の走行先のエリア情報とを該搬送車が現在位置するエリアを管理する中継コントローラへ送信し、
    前記中継コントローラが、前記上位コントローラより前記特定区間に位置する搬送車に対して送信された搬送指令の受信を拒否するとともに次の走行先のエリア情報を前記上位コントローラへ送信し、
    前記上位コントローラが、受信した次の走行先のエリア情報に基づいて、搬送指令の受信を拒否した中継コントローラ及び次の走行先のエリアを管理する中継コントローラに同一の搬送指令を送信し、
    搬送指令の受信を拒否したエリアの中継コントローラ及び次の走行先のエリアの中継コントローラのいずれかが搬送車からの搬送指令に対する応答を受信すると、この応答有りの情報に基づいて、この応答を受信した中継コントローラ以外の中継コントローラの搬送指令が、キャンセルされることを特徴とする搬送車システム。
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