JP2007199349A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】各色を等光路にして合致させた画像を投射しやすく、高い解像度の画像を投射す
ることができ、さらに、長期間安定した動作を確保することが容易なプロジェクタを提供
すること。
【解決手段】偏光切り替えパネル63aによって、第2の液晶パネル63bに入射させる
色光を赤色光LR及び青色光LBのいずれかに時分割で切り替えつつ、第2の液晶パネル
63bによって、偏光切り替えパネル63aの動作に同期して赤色光LR及び青色光LB
を時分割で交互に変調する。そして、本プロジェクタでは、以上のように時分割で射出さ
れる赤色光LR及び青色光LBの像と、第1の液晶パネル61aで変調された緑色光LG
の像とがダイクロイックプリズム70によって合成される。この際、緑色光LGが導かれ
る第1光路OP1と、赤色光LR及び青色光LBが導かれる第2光路OP2とは光路の長
さが等しく各色の画像を一致させ易い。
【選択図】図1
ることができ、さらに、長期間安定した動作を確保することが容易なプロジェクタを提供
すること。
【解決手段】偏光切り替えパネル63aによって、第2の液晶パネル63bに入射させる
色光を赤色光LR及び青色光LBのいずれかに時分割で切り替えつつ、第2の液晶パネル
63bによって、偏光切り替えパネル63aの動作に同期して赤色光LR及び青色光LB
を時分割で交互に変調する。そして、本プロジェクタでは、以上のように時分割で射出さ
れる赤色光LR及び青色光LBの像と、第1の液晶パネル61aで変調された緑色光LG
の像とがダイクロイックプリズム70によって合成される。この際、緑色光LGが導かれ
る第1光路OP1と、赤色光LR及び青色光LBが導かれる第2光路OP2とは光路の長
さが等しく各色の画像を一致させ易い。
【選択図】図1
Description
本発明は、2つの画像表示用液晶パネルを用いてカラー表示可能なプロジェクタに関す
る。
る。
従来のプロジェクタとして、光源からの照明光を3つの色光束に分離し、各色光束の光
路上にライトバルブを設け、これらライトバルブで変調後の変調光束をダイクロイックプ
リズムで合成するものが存在する(特許文献1参照)。
路上にライトバルブを設け、これらライトバルブで変調後の変調光束をダイクロイックプ
リズムで合成するものが存在する(特許文献1参照)。
また、2つのカラーライトバルブで形成された一対の像を光合成プリズムで合成するプ
ロジェクタ(特許文献2参照)、2色用のカラーライトバルブと残った1色用のカラーラ
イトバルブとで形成された一対の像をダイクロイックミラーで合成するプロジェクタ(特
許文献3,4参照)、
また、マイクロミラーデバイスを用いたプロジェクタも存在する。この種のプロジェク
タでは、カラーホイールを回転させつつマイクロミラーデバイスを時分割で照明すること
よって、カラー画像を得ている(特許文献5参照)。
WO94/22042号公報
特開昭64−32288号公報
特開平4−106539号公報
特開平5−158038号公報
特開2004−21198号公報
ロジェクタ(特許文献2参照)、2色用のカラーライトバルブと残った1色用のカラーラ
イトバルブとで形成された一対の像をダイクロイックミラーで合成するプロジェクタ(特
許文献3,4参照)、
また、マイクロミラーデバイスを用いたプロジェクタも存在する。この種のプロジェク
タでは、カラーホイールを回転させつつマイクロミラーデバイスを時分割で照明すること
よって、カラー画像を得ている(特許文献5参照)。
しかし、3つの色光束ごとにライトバルブを設ける所謂3板式のプロジェクタ(上記特
許文献1)の場合、各色の光束を等光路に設定することが困難であり、装置の大型化を招
くおそれがある。
許文献1)の場合、各色の光束を等光路に設定することが困難であり、装置の大型化を招
くおそれがある。
また、2つのライトバルブを用いてプリズムやダイクロイックミラーで合成するプロジ
ェクタ(上記特許文献2〜4)では、すべての画像を等光路で形成することができ装置の
小型化を図ることができるが、所謂3板式のプロジェクタ(上記特許文献1)に比較して
、解像度が低下する傾向がある。
ェクタ(上記特許文献2〜4)では、すべての画像を等光路で形成することができ装置の
小型化を図ることができるが、所謂3板式のプロジェクタ(上記特許文献1)に比較して
、解像度が低下する傾向がある。
さらに、マイクロミラーデバイスを用いたプロジェクタ(上記特許文献5)の場合、カ
ラーホイールが故障する可能性があり、長期間安定した動作を確保することが必ずしも容
易でない。
ラーホイールが故障する可能性があり、長期間安定した動作を確保することが必ずしも容
易でない。
そこで、本発明は、各色を等光路にして合致させた画像を投射しやすく、高い解像度の
画像を投射することができ、さらに、長期間安定した動作を確保することが容易なプロジ
ェクタを提供することを目的とする。
画像を投射することができ、さらに、長期間安定した動作を確保することが容易なプロジ
ェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクタは、(a)第1乃至第3の色光を
含む特定の直線偏光を射出する照明装置と、(b)照明装置から射出された直線偏光を、
第1の色光と、第2及び第3の色光とに分離する色分離手段と、(c)色分離手段を経た
第1の色光を変調する第1の液晶装置と、(d)色分離手段を経た第2及び第3の色光を
変調する第2の液晶装置と、(e)第1の液晶装置によって変調された第1の色光と、第
2の液晶装置によって変調された第2及び第3の色光とを合成する色合成手段と、(f)
色合成手段によって合成された光を投射する投射光学系と、(g)照明装置から射出され
た第2及び第3の色光のうち、第2の色光の偏光方向のみを90°回転させる波長選択位
相差板と、(h)色分離手段及び波長選択位相差板よりも光路下流側に配置され、第2の
液晶装置よりも光路上流側に配置された偏光切り替え装置とを有する。このプロジェクタ
において、(i)偏光切り替え装置は、通過する第2の色光の偏光方向と第3の色光の偏
光方向とを90°回転させることによって、第2の液晶装置に入射させる色光を、第2及
び第3の色光のいずれか一方に時分割で切り替え、(j)第2の液晶装置は、偏光切り替
え装置に同期して、第2及び第3の色光を時分割で交互に変調する。
含む特定の直線偏光を射出する照明装置と、(b)照明装置から射出された直線偏光を、
第1の色光と、第2及び第3の色光とに分離する色分離手段と、(c)色分離手段を経た
第1の色光を変調する第1の液晶装置と、(d)色分離手段を経た第2及び第3の色光を
変調する第2の液晶装置と、(e)第1の液晶装置によって変調された第1の色光と、第
2の液晶装置によって変調された第2及び第3の色光とを合成する色合成手段と、(f)
色合成手段によって合成された光を投射する投射光学系と、(g)照明装置から射出され
た第2及び第3の色光のうち、第2の色光の偏光方向のみを90°回転させる波長選択位
相差板と、(h)色分離手段及び波長選択位相差板よりも光路下流側に配置され、第2の
液晶装置よりも光路上流側に配置された偏光切り替え装置とを有する。このプロジェクタ
において、(i)偏光切り替え装置は、通過する第2の色光の偏光方向と第3の色光の偏
光方向とを90°回転させることによって、第2の液晶装置に入射させる色光を、第2及
び第3の色光のいずれか一方に時分割で切り替え、(j)第2の液晶装置は、偏光切り替
え装置に同期して、第2及び第3の色光を時分割で交互に変調する。
上記プロジェクタでは、偏光切り替え装置が、第2の液晶装置に入射させる色光を、第
2及び第3の色光のいずれか一方に時分割で切り替え、第2の液晶装置が、偏光切り替え
装置に同期して第2及び第3の色光を時分割で交互に変調するので、第1の色光の像と時
分割で射出される第2及び第3の色光の像とを色合成手段によって合成し、投射光学系に
入射させることができる。この際、第1の色光と第2及び第3の色光との2系統で像の合
成を行うので、各色の光路の長さを簡易に等しくすることができる。
2及び第3の色光のいずれか一方に時分割で切り替え、第2の液晶装置が、偏光切り替え
装置に同期して第2及び第3の色光を時分割で交互に変調するので、第1の色光の像と時
分割で射出される第2及び第3の色光の像とを色合成手段によって合成し、投射光学系に
入射させることができる。この際、第1の色光と第2及び第3の色光との2系統で像の合
成を行うので、各色の光路の長さを簡易に等しくすることができる。
上記プロジェクタの具体的な態様では、偏光切替え装置が、入射光の偏光方向を一括し
て切り替える液晶ライトバルブである。この場合、偏光切替え装置を省スペースで精密か
つ安定して動作するものとできる。
て切り替える液晶ライトバルブである。この場合、偏光切替え装置を省スペースで精密か
つ安定して動作するものとできる。
上記プロジェクタの別の態様では、色合成手段が、第2及び第3の色光のいずれか一方
を透過させ、他方を反射するダイクロイック面である。この場合、簡単な光学要素によっ
て精密な色合成が可能になる。
を透過させ、他方を反射するダイクロイック面である。この場合、簡単な光学要素によっ
て精密な色合成が可能になる。
上記プロジェクタのさらに別の態様では、第1の色光が、緑色光であり、第2及び第3
の色光が、赤色光及び青色光である。この場合、比較的視感度の高い緑色光の点滅を無く
すことができるので、合成像のちらつきを防止しつつ見易い画像を投射することができる
。
の色光が、赤色光及び青色光である。この場合、比較的視感度の高い緑色光の点滅を無く
すことができるので、合成像のちらつきを防止しつつ見易い画像を投射することができる
。
上記プロジェクタのさらに別の態様では、波長選択位相差板が、色分離手段の光路上流
側に配置されて、第1及び第3の色光のうち少なくとも第3の色光の偏光方向を維持し、
第2の色光の偏光方向を90°回転させる。この場合、波長選択位相差板を色分離前の共
通の光路部分に配置する簡単な構成となる。
側に配置されて、第1及び第3の色光のうち少なくとも第3の色光の偏光方向を維持し、
第2の色光の偏光方向を90°回転させる。この場合、波長選択位相差板を色分離前の共
通の光路部分に配置する簡単な構成となる。
上記プロジェクタのさらに別の態様では、波長選択位相差板が、色分離手段の光路下流
側であって第2及び第3の色光の光路上に配置されて、第3の色光の偏光方向を維持し、
第2の色光の偏光方向を90°回転させる。この場合、波長選択位相差板を色分離後の必
要な光路部分のみに配置するので、波長選択位相差板の特性設定が容易となる。
側であって第2及び第3の色光の光路上に配置されて、第3の色光の偏光方向を維持し、
第2の色光の偏光方向を90°回転させる。この場合、波長選択位相差板を色分離後の必
要な光路部分のみに配置するので、波長選択位相差板の特性設定が容易となる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を示す模式図である。
このプロジェクタ10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調することによ
って光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器であり、
光源ランプユニット20、照明光学系30、色分離装置40、光変調部60、ダイクロイ
ックプリズム70、及び投射光学系80を備えて構成される。ここで、光源ランプユニッ
ト20と照明光学系30とは、照明光を色分離装置40に供給するための照明装置となっ
ている。
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を示す模式図である。
このプロジェクタ10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調することによ
って光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器であり、
光源ランプユニット20、照明光学系30、色分離装置40、光変調部60、ダイクロイ
ックプリズム70、及び投射光学系80を備えて構成される。ここで、光源ランプユニッ
ト20と照明光学系30とは、照明光を色分離装置40に供給するための照明装置となっ
ている。
光源ランプユニット20は、光源ランプ21から周囲に放射された光束を集めて射出し
、照明光学系30等を介して光変調部60を照明するための光源である。光源ランプユニ
ット20は、発光管である光源ランプ21と、光源ランプ21から射出された光源光を反
射する楕円の凹面鏡22と、凹面鏡22で反射された光源光をコリメートする凹レンズ2
3とを備える。この光源ランプユニット20において、光源ランプ21から射出された光
源光は、凹面鏡22及び凹レンズ23を経て平行化され、前方側すなわち照明光学系30
側に射出される。なお、上述した楕円の凹面鏡22に代えて、放物面等の各種凹面鏡を用
いることができる。放物面の凹面鏡を用いた場合、凹面鏡22の後段に凹レンズ23等を
設けなくとも、光源ランプユニット20から平行光束を射出させることが可能となる。
、照明光学系30等を介して光変調部60を照明するための光源である。光源ランプユニ
ット20は、発光管である光源ランプ21と、光源ランプ21から射出された光源光を反
射する楕円の凹面鏡22と、凹面鏡22で反射された光源光をコリメートする凹レンズ2
3とを備える。この光源ランプユニット20において、光源ランプ21から射出された光
源光は、凹面鏡22及び凹レンズ23を経て平行化され、前方側すなわち照明光学系30
側に射出される。なお、上述した楕円の凹面鏡22に代えて、放物面等の各種凹面鏡を用
いることができる。放物面の凹面鏡を用いた場合、凹面鏡22の後段に凹レンズ23等を
設けなくとも、光源ランプユニット20から平行光束を射出させることが可能となる。
照明光学系30は、光源ランプユニット20から射出された光束を複数の部分光束に分
割し、これら複数の光束を対象とする照明領域に重畳して入射させ、この照明領域の面内
照度を均一化するための光学系であり、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、
偏光変換装置34、重畳レンズ35、及び波長選択位相差板36を備えている。
割し、これら複数の光束を対象とする照明領域に重畳して入射させ、この照明領域の面内
照度を均一化するための光学系であり、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、
偏光変換装置34、重畳レンズ35、及び波長選択位相差板36を備えている。
第1レンズアレイ31は、光源ランプ21から射出された光束を複数の部分光束に分割
する光束分割光学素子としての機能を有し、システム光軸OAと直交する面内にマトリッ
クス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。各小レンズの輪郭形状は、後述
する光変調部60を構成する液晶パネル61a,63bの画像形成領域の形状とほぼ相似
形をなすように設定されている。第2レンズアレイ32は、前述した第1レンズアレイ3
1により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ31と
同様にシステム光軸OAに直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小レンズを
備えているが、集光を目的としているため、各小レンズの輪郭形状が液晶パネル61a,
63bの画像形成領域の形状と対応している必要はない。
する光束分割光学素子としての機能を有し、システム光軸OAと直交する面内にマトリッ
クス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。各小レンズの輪郭形状は、後述
する光変調部60を構成する液晶パネル61a,63bの画像形成領域の形状とほぼ相似
形をなすように設定されている。第2レンズアレイ32は、前述した第1レンズアレイ3
1により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ31と
同様にシステム光軸OAに直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小レンズを
備えているが、集光を目的としているため、各小レンズの輪郭形状が液晶パネル61a,
63bの画像形成領域の形状と対応している必要はない。
偏光変換装置34は、PBSアレイで形成されており、第1レンズアレイ31により分
割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。この偏光変換
装置34は、詳細な図示を省略しているが、システム光軸OAに対して傾斜配置される偏
光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。前者の偏光分離膜は、各部分
光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束(例えばP偏光)を透
過し、他方の偏光光束(例えばS偏光)を反射する。反射された他方の偏光光束は、後者
の反射ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわちシステム光軸OA
に沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれか(例えばP偏光)は、偏光変
換装置34の光束射出面にストライプ状に設けられる位相差板によって偏光変換され、す
べての偏光光束が例えばS偏光に揃えられる。このような偏光変換装置34を用いること
により、光源ランプ21から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができる
ため、光変調部60で利用する光源光の利用率を向上させることができる。
割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。この偏光変換
装置34は、詳細な図示を省略しているが、システム光軸OAに対して傾斜配置される偏
光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。前者の偏光分離膜は、各部分
光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束(例えばP偏光)を透
過し、他方の偏光光束(例えばS偏光)を反射する。反射された他方の偏光光束は、後者
の反射ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわちシステム光軸OA
に沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれか(例えばP偏光)は、偏光変
換装置34の光束射出面にストライプ状に設けられる位相差板によって偏光変換され、す
べての偏光光束が例えばS偏光に揃えられる。このような偏光変換装置34を用いること
により、光源ランプ21から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができる
ため、光変調部60で利用する光源光の利用率を向上させることができる。
重畳レンズ35は、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、及び偏光変換装置
34を経た複数の部分光束を集光して、液晶パネル61a,63bの画像形成領域上に重
畳させて入射させるための光学素子である。この重畳レンズ35から射出された光束は、
照明光として、均一化されつつ次段の色分離装置40に射出される。つまり、両レンズア
レイ31,32と重畳レンズ35とを経た照明光は、以下に詳述する色分離装置40を経
て、光変調部60の照明領域すなわち各色の液晶パネル61a,63bの画像形成領域を
均一に重畳照明する。
34を経た複数の部分光束を集光して、液晶パネル61a,63bの画像形成領域上に重
畳させて入射させるための光学素子である。この重畳レンズ35から射出された光束は、
照明光として、均一化されつつ次段の色分離装置40に射出される。つまり、両レンズア
レイ31,32と重畳レンズ35とを経た照明光は、以下に詳述する色分離装置40を経
て、光変調部60の照明領域すなわち各色の液晶パネル61a,63bの画像形成領域を
均一に重畳照明する。
波長選択位相差板36は、重畳レンズ35を通過した照明光のうち、赤(R)色光のみ
の偏光方向を90°回転させ、残った緑(G)色光及び青(B)色光の偏光方向をそのま
まに維持する。具体的には、波長選択位相差板36に入射する照明光の偏光方向が例えば
S偏光であるとした場合、波長選択位相差板36から射出される照明光のうち、赤色光の
偏光方向については90°回転してP偏光となるが、緑色光及び青色光の偏光方向につい
てはS偏光のままに維持される。
の偏光方向を90°回転させ、残った緑(G)色光及び青(B)色光の偏光方向をそのま
まに維持する。具体的には、波長選択位相差板36に入射する照明光の偏光方向が例えば
S偏光であるとした場合、波長選択位相差板36から射出される照明光のうち、赤色光の
偏光方向については90°回転してP偏光となるが、緑色光及び青色光の偏光方向につい
てはS偏光のままに維持される。
色分離装置40は、色分離手段として、ダイクロイックミラー41a、反射ミラー42
a,42b、及びフィールドレンズ43a,43bを備える。これらのうち、ダイクロイ
ックミラー41aを含んで構成される色分離光学系は、照明光学系30からの照明光を、
緑色光を含む第1照明光成分と、赤色光及び青色光を含む第2照明光成分との2光束に分
離する。すなわち、ダイクロイックミラー41aは、赤・青・緑(R・G・B)の3色の
うち緑色光LGを反射し、赤色光LRと青色光LBとを透過させる。なお、ダイクロイッ
クミラー41aは、透明基板上に、所定の波長領域(この場合、例えば520〜565n
mの波長領域)の光束を反射し他の波長領域の光束を透過する波長選択作用を有する誘電
体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システム光軸OAに対して傾斜し
た状態で配置される。
a,42b、及びフィールドレンズ43a,43bを備える。これらのうち、ダイクロイ
ックミラー41aを含んで構成される色分離光学系は、照明光学系30からの照明光を、
緑色光を含む第1照明光成分と、赤色光及び青色光を含む第2照明光成分との2光束に分
離する。すなわち、ダイクロイックミラー41aは、赤・青・緑(R・G・B)の3色の
うち緑色光LGを反射し、赤色光LRと青色光LBとを透過させる。なお、ダイクロイッ
クミラー41aは、透明基板上に、所定の波長領域(この場合、例えば520〜565n
mの波長領域)の光束を反射し他の波長領域の光束を透過する波長選択作用を有する誘電
体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システム光軸OAに対して傾斜し
た状態で配置される。
この色分離装置40において、光源ランプユニット20から照明光学系30を経て入射
した照明光は、ダイクロイックミラー41aに入射する。ダイクロイックミラー41aで
反射された緑色光LGは、第1光路OP1に導かれ、反射ミラー42aを経て最終段のフ
ィールドレンズ43aに入射する。また、ダイクロイックミラー41aを透過した赤色光
LR及び青色光LBは、第2光路OP2に導かれ、反射ミラー42bを経て最終段のフィ
ールドレンズ43bに入射する。なお、色分離装置40の射出側に設けられた各フィール
ドレンズ43a,43bは、第2レンズアレイ32から射出され光変調部60に入射する
各部分光束が、システム光軸OAに対して適当な収束度で収束するように設けられている
。つまり、各フィールドレンズ43a,43bは、緑色光LGと赤色光LR及び青色光L
Bとが一対の画像情報変調用の液晶パネル(液晶表示パネル)61a,63bに入射する
際の収束又は発散状態をそれぞれ調節する。
した照明光は、ダイクロイックミラー41aに入射する。ダイクロイックミラー41aで
反射された緑色光LGは、第1光路OP1に導かれ、反射ミラー42aを経て最終段のフ
ィールドレンズ43aに入射する。また、ダイクロイックミラー41aを透過した赤色光
LR及び青色光LBは、第2光路OP2に導かれ、反射ミラー42bを経て最終段のフィ
ールドレンズ43bに入射する。なお、色分離装置40の射出側に設けられた各フィール
ドレンズ43a,43bは、第2レンズアレイ32から射出され光変調部60に入射する
各部分光束が、システム光軸OAに対して適当な収束度で収束するように設けられている
。つまり、各フィールドレンズ43a,43bは、緑色光LGと赤色光LR及び青色光L
Bとが一対の画像情報変調用の液晶パネル(液晶表示パネル)61a,63bに入射する
際の収束又は発散状態をそれぞれ調節する。
光変調部60は、緑色光LGが入射する画像情報変調用の第1の液晶パネル61aと、
赤色光LR及び青色光LBが入射する画像情報変調用の第2の液晶パネル63bと、第2
の液晶パネル61aの前段に配置される偏光切り替えパネル63aとを備える。さらに、
光変調部60は、第1の液晶パネル61aを挟むように配置される一組の偏光フィルタ6
2a,62bと、第2の液晶パネル63bを挟むように配置される一組の偏光フィルタ6
4a,64bとを備える。ここで、例えば第1の液晶パネル61aと、これを挟む一対の
偏光フィルタ62a,62bとは、緑色光LGを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調
するための液晶装置すなわち液晶ライトバルブを構成する。同様に、第2の液晶パネル6
3bと、これを挟む一対の偏光フィルタ64a,64bとは、赤色光LR及び青色光LB
を画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための液晶装置すなわち液晶ライトバルブ
を構成する。一方、偏光切り替えパネル63aは、通過する赤色光LR及び青色光LBの
偏光方向を適当なタイミングで90°回転させるための偏光切り替え装置を構成する。
赤色光LR及び青色光LBが入射する画像情報変調用の第2の液晶パネル63bと、第2
の液晶パネル61aの前段に配置される偏光切り替えパネル63aとを備える。さらに、
光変調部60は、第1の液晶パネル61aを挟むように配置される一組の偏光フィルタ6
2a,62bと、第2の液晶パネル63bを挟むように配置される一組の偏光フィルタ6
4a,64bとを備える。ここで、例えば第1の液晶パネル61aと、これを挟む一対の
偏光フィルタ62a,62bとは、緑色光LGを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調
するための液晶装置すなわち液晶ライトバルブを構成する。同様に、第2の液晶パネル6
3bと、これを挟む一対の偏光フィルタ64a,64bとは、赤色光LR及び青色光LB
を画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための液晶装置すなわち液晶ライトバルブ
を構成する。一方、偏光切り替えパネル63aは、通過する赤色光LR及び青色光LBの
偏光方向を適当なタイミングで90°回転させるための偏光切り替え装置を構成する。
なお、第1及び第2の液晶パネル61a,63bは、いずれも、一対の透明なガラス基
板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFT
をスイッチング素子として、与えられた画像信号に従ってそれぞれに入射した偏光光束の
偏光方向を変調する。一方、偏光切り替えパネル63aも、一対の透明なガラス基板間に
電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイ
ッチング素子として動作する。ただし、偏光切り替えパネル63aは、個々の画素単位で
偏光方向を切り替えるのではなく、第2の液晶パネル63bに入射する光束全体の偏光方
向を切り替えるためのものであり、第1及び第2の液晶パネル61a,63bと同一構造
とする必要はない。
板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFT
をスイッチング素子として、与えられた画像信号に従ってそれぞれに入射した偏光光束の
偏光方向を変調する。一方、偏光切り替えパネル63aも、一対の透明なガラス基板間に
電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイ
ッチング素子として動作する。ただし、偏光切り替えパネル63aは、個々の画素単位で
偏光方向を切り替えるのではなく、第2の液晶パネル63bに入射する光束全体の偏光方
向を切り替えるためのものであり、第1及び第2の液晶パネル61a,63bと同一構造
とする必要はない。
ダイクロイックプリズム70は、射出側の偏光フィルタ62b,64bから射出された
光学像を合成してカラー画像を形成する光合成光学系である。このダイクロイックプリズ
ム70は、2つの直角プリズムを斜面で互いに貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直
角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜71が形成されている。この誘電
体多層膜71は、緑色光LGを反射し、赤色光LR及び青色光LBを透過させる。このダ
イクロイックプリズム70は、液晶パネル61aからの緑色の像光を誘電体多層膜71で
反射して進行方向左側に射出させ、液晶パネル63bからの赤色又は青色の像光を誘電体
多層膜71を介して直進・射出させる。
光学像を合成してカラー画像を形成する光合成光学系である。このダイクロイックプリズ
ム70は、2つの直角プリズムを斜面で互いに貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直
角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜71が形成されている。この誘電
体多層膜71は、緑色光LGを反射し、赤色光LR及び青色光LBを透過させる。このダ
イクロイックプリズム70は、液晶パネル61aからの緑色の像光を誘電体多層膜71で
反射して進行方向左側に射出させ、液晶パネル63bからの赤色又は青色の像光を誘電体
多層膜71を介して直進・射出させる。
このようにダイクロイックプリズム70で合成された像光は、拡大投影レンズとしての
投射光学系80を経て、適当な拡大率でスクリーン(不図示)にカラー画像として投射さ
れる。
投射光学系80を経て、適当な拡大率でスクリーン(不図示)にカラー画像として投射さ
れる。
図2及び図3は、光変調部60の具体的動作を説明する図であり、図2は、偏光切り替
えパネル63aがOFF状態である場合を示し、図3は、偏光切り替えパネル63aがO
N状態である場合を示す。
えパネル63aがOFF状態である場合を示し、図3は、偏光切り替えパネル63aがO
N状態である場合を示す。
まず、図2に示すように偏光切り替えパネル63aがOFF状態である場合について説
明する。この場合、第1光路OP1に導かれた緑色光LGが、フィールドレンズ43a等
を介して液晶パネル61aに設けた照明領域に入射し液晶パネル61a内の画像形成領域
を照明するとともに、第2光路OP2に導かれた青色光LBが、フィールドレンズ43b
等を介して液晶パネル63bに設けた照明領域に入射し液晶パネル63b内の画像形成領
域を照明する。より具体的に説明すると、偏光切り替えパネル63aを経た赤色光LR及
び青色光LBのうち赤色光LRは、P偏光からS偏光に切り替えられて第2の液晶ライト
バルブ63b,64a,64bに入射する。第2の液晶ライトバルブ63b,64a,6
4bは、例えばP偏光で照明されてS偏光の像光を透過させるものであるから、偏光切り
替えパネル63aからの赤色光LRは、第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64b
によって遮断される。一方、偏光切り替えパネル63aを経た青色光LBは、S偏光から
P偏光に切り替えられて第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bに入射する。第
2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、偏光切り替えパネル63aからの青色
光LBで照明されてS偏光の像光を透過させる。なお、以上で説明した第2の液晶ライト
バルブ63b,64a,64bは、P偏光で照明されてP偏光の像光を透過させるものと
することもできる。また、第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、P偏光で
照明されてS偏光の像光を透過させるものとすることもできる。この場合、青色光LBで
はなく赤色光LRが像光として取り出されることになる。
明する。この場合、第1光路OP1に導かれた緑色光LGが、フィールドレンズ43a等
を介して液晶パネル61aに設けた照明領域に入射し液晶パネル61a内の画像形成領域
を照明するとともに、第2光路OP2に導かれた青色光LBが、フィールドレンズ43b
等を介して液晶パネル63bに設けた照明領域に入射し液晶パネル63b内の画像形成領
域を照明する。より具体的に説明すると、偏光切り替えパネル63aを経た赤色光LR及
び青色光LBのうち赤色光LRは、P偏光からS偏光に切り替えられて第2の液晶ライト
バルブ63b,64a,64bに入射する。第2の液晶ライトバルブ63b,64a,6
4bは、例えばP偏光で照明されてS偏光の像光を透過させるものであるから、偏光切り
替えパネル63aからの赤色光LRは、第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64b
によって遮断される。一方、偏光切り替えパネル63aを経た青色光LBは、S偏光から
P偏光に切り替えられて第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bに入射する。第
2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、偏光切り替えパネル63aからの青色
光LBで照明されてS偏光の像光を透過させる。なお、以上で説明した第2の液晶ライト
バルブ63b,64a,64bは、P偏光で照明されてP偏光の像光を透過させるものと
することもできる。また、第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、P偏光で
照明されてS偏光の像光を透過させるものとすることもできる。この場合、青色光LBで
はなく赤色光LRが像光として取り出されることになる。
次に、図3に示すように偏光切り替えパネル63aがON状態である場合について説明
する。この場合、第1光路OP1に導かれた緑色光LGが、フィールドレンズ43a等を
介して液晶パネル61aに設けた照明領域に入射し液晶パネル61a内の画像形成領域を
照明するとともに、第2光路OP2に導かれた赤色光LRが、フィールドレンズ43b等
を介して液晶パネル63bに設けた照明領域に入射し液晶パネル63b内の画像形成領域
を照明する。より具体的に説明すると、偏光切り替えパネル63aを経た赤色光LR及び
青色光LBのうち赤色光LRは、P偏光のままに保持されて第2の液晶ライトバルブ63
b,64a,64bに入射する。第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、上
述のように例えばP偏光で照明されてS偏光の像光を透過させるものであるから、偏光切
り替えパネル63aからの赤色光LRで照明されてS偏光の像光を透過させる。一方、偏
光切り替えパネル63aを経た青色光LBは、S偏光のままに保持されて第2の液晶ライ
トバルブ63b,64a,64bに入射するが、偏光方向が適切でないため、第2の液晶
ライトバルブ63b,64a,64bによって遮断される。
する。この場合、第1光路OP1に導かれた緑色光LGが、フィールドレンズ43a等を
介して液晶パネル61aに設けた照明領域に入射し液晶パネル61a内の画像形成領域を
照明するとともに、第2光路OP2に導かれた赤色光LRが、フィールドレンズ43b等
を介して液晶パネル63bに設けた照明領域に入射し液晶パネル63b内の画像形成領域
を照明する。より具体的に説明すると、偏光切り替えパネル63aを経た赤色光LR及び
青色光LBのうち赤色光LRは、P偏光のままに保持されて第2の液晶ライトバルブ63
b,64a,64bに入射する。第2の液晶ライトバルブ63b,64a,64bは、上
述のように例えばP偏光で照明されてS偏光の像光を透過させるものであるから、偏光切
り替えパネル63aからの赤色光LRで照明されてS偏光の像光を透過させる。一方、偏
光切り替えパネル63aを経た青色光LBは、S偏光のままに保持されて第2の液晶ライ
トバルブ63b,64a,64bに入射するが、偏光方向が適切でないため、第2の液晶
ライトバルブ63b,64a,64bによって遮断される。
図4は、第1及び第2の液晶パネル61a,63bと偏光切り替えパネル63aとの動
作タイミングを説明する図である。図4(a)に示すように、第1の液晶パネル61aは
、1フレームの間において連続的に動作するので、緑色光LGの画像は1フレーム中表示
が継続される。一方、図4(b)に示すように、第2の液晶パネル63bは、1フレーム
中の前半と後半とで別に動作する。すなわち、第2の液晶パネル63bは、1フレームの
前半で赤色光LRの画像を表示させる動作を行い、1フレームの後半で青色光LBの画像
を表示させる動作を行う。なお、図4(c)に示すように、偏光切り替えパネル63aは
、1フレーム中の前半でONとなり、1フレーム中の後半でOFFとなる。結果的に、1
フレーム中の前半は、赤色光LRによる第2の液晶パネル63bの照明が行われ、赤色光
LRの画像が表示される。また、1フレーム中の後半は、青色光LBによる第2の液晶パ
ネル63bの照明が行われ、青色光LBの画像が表示される。なお、1フレームは、例え
ば60Hzに相当し、第2の液晶パネル63bに表示される赤色や青色の画像は、スクリ
ーン上では重畳された画像として認識される。同時に、緑色の画像も、ダイクロイックプ
リズム70によってスクリーン上で赤色や青色の画像に重畳された画像として認識される
。つまり、スクリーン上には、緑色、赤色、及び青色の画像を合成したカラー画像が投射
される。
作タイミングを説明する図である。図4(a)に示すように、第1の液晶パネル61aは
、1フレームの間において連続的に動作するので、緑色光LGの画像は1フレーム中表示
が継続される。一方、図4(b)に示すように、第2の液晶パネル63bは、1フレーム
中の前半と後半とで別に動作する。すなわち、第2の液晶パネル63bは、1フレームの
前半で赤色光LRの画像を表示させる動作を行い、1フレームの後半で青色光LBの画像
を表示させる動作を行う。なお、図4(c)に示すように、偏光切り替えパネル63aは
、1フレーム中の前半でONとなり、1フレーム中の後半でOFFとなる。結果的に、1
フレーム中の前半は、赤色光LRによる第2の液晶パネル63bの照明が行われ、赤色光
LRの画像が表示される。また、1フレーム中の後半は、青色光LBによる第2の液晶パ
ネル63bの照明が行われ、青色光LBの画像が表示される。なお、1フレームは、例え
ば60Hzに相当し、第2の液晶パネル63bに表示される赤色や青色の画像は、スクリ
ーン上では重畳された画像として認識される。同時に、緑色の画像も、ダイクロイックプ
リズム70によってスクリーン上で赤色や青色の画像に重畳された画像として認識される
。つまり、スクリーン上には、緑色、赤色、及び青色の画像を合成したカラー画像が投射
される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクタによれば、偏光切り替えパ
ネル63aによって、第2の液晶パネル63bに入射させる色光を赤色光LR及び青色光
LBのいずれかに時分割で切り替えつつ、第2の液晶パネル63bによって、偏光切り替
えパネル63aの動作に同期して赤色光LR及び青色光LBを時分割で交互に変調する。
そして、本プロジェクタでは、以上のように時分割で射出される赤色光LR及び青色光L
Bの像と、第1の液晶パネル61aで変調された緑色光LGの像とがダイクロイックプリ
ズム70によって合成される。この際、緑色光LGが導かれる第1光路OP1と、赤色光
LR及び青色光LBが導かれる第2光路OP2とは光路の長さが等しく各色の画像を一致
させ易い。また、本プロジェクタでは、2系統の光路OP1,OP2で3色の合成を行う
ので、装置を小型で安価なものとすることができる。
ネル63aによって、第2の液晶パネル63bに入射させる色光を赤色光LR及び青色光
LBのいずれかに時分割で切り替えつつ、第2の液晶パネル63bによって、偏光切り替
えパネル63aの動作に同期して赤色光LR及び青色光LBを時分割で交互に変調する。
そして、本プロジェクタでは、以上のように時分割で射出される赤色光LR及び青色光L
Bの像と、第1の液晶パネル61aで変調された緑色光LGの像とがダイクロイックプリ
ズム70によって合成される。この際、緑色光LGが導かれる第1光路OP1と、赤色光
LR及び青色光LBが導かれる第2光路OP2とは光路の長さが等しく各色の画像を一致
させ易い。また、本プロジェクタでは、2系統の光路OP1,OP2で3色の合成を行う
ので、装置を小型で安価なものとすることができる。
以上説明した第1実施形態のプロジェクタ10では、緑色の視感度が高くチラツキ防止
の観点から、第1光路OP1に緑色光LGを導き第2光路OP2に赤色光LR及び青色光
LBを導いているが、第1光路OP1に赤色光LRを導き第2光路OP2に緑色光LG及
び青色光LBを導くこともできる。また、第1光路OP1に青色光LBを導き第2光路O
P2に緑色光LG及び赤色光LRを導くこともできる。
の観点から、第1光路OP1に緑色光LGを導き第2光路OP2に赤色光LR及び青色光
LBを導いているが、第1光路OP1に赤色光LRを導き第2光路OP2に緑色光LG及
び青色光LBを導くこともできる。また、第1光路OP1に青色光LBを導き第2光路O
P2に緑色光LG及び赤色光LRを導くこともできる。
また、上記実施形態のプロジェクタ10では、第1の液晶パネル61aからの緑色光L
Gと、第2の液晶パネル63bからの赤色光LR及び青色光LBとを、ダイクロイックプ
リズム70で合成しているが、第1の液晶パネル61aから射出される偏光の方向と、第
2の液晶パネル63bから射出される偏光の方向とを90°異なるもとのとすれば、ダイ
クロイックプリズム70に代わる偏光ビームスプリッタによっても各色の像光を合成する
ことができる。
Gと、第2の液晶パネル63bからの赤色光LR及び青色光LBとを、ダイクロイックプ
リズム70で合成しているが、第1の液晶パネル61aから射出される偏光の方向と、第
2の液晶パネル63bから射出される偏光の方向とを90°異なるもとのとすれば、ダイ
クロイックプリズム70に代わる偏光ビームスプリッタによっても各色の像光を合成する
ことができる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタ110の光学系を示す模式図である
。第2実施形態のプロジェクタ110は、図1等に示す第1実施形態のプロジェクタ10
を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるもの
とする。
図5は、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタ110の光学系を示す模式図である
。第2実施形態のプロジェクタ110は、図1等に示す第1実施形態のプロジェクタ10
を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるもの
とする。
本プロジェクタ110では、ダイクロイックミラー41aの前段ではなく後段に、波長
選択位相差板136が配置されている。波長選択位相差板136は、ダイクロイックミラ
ー41aを透過した赤色光LR及び青色光LBのうち、赤色光LRのみの偏光方向を90
°回転させ、残った青色光LBの偏光方向をそのままに維持する。この場合、波長選択位
相差板136を色分離後の第2光路OP2のみに配置するので、波長選択位相差板136
の特性設定が容易となる。
選択位相差板136が配置されている。波長選択位相差板136は、ダイクロイックミラ
ー41aを透過した赤色光LR及び青色光LBのうち、赤色光LRのみの偏光方向を90
°回転させ、残った青色光LBの偏光方向をそのままに維持する。この場合、波長選択位
相差板136を色分離後の第2光路OP2のみに配置するので、波長選択位相差板136
の特性設定が容易となる。
〔第3実施形態〕
図6は、本発明の第3実施形態に係るプロジェクタ210の光学系を示す模式図である
。第3実施形態のプロジェクタ210は、図1等に示す第1実施形態のプロジェクタ10
を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるもの
とする。
図6は、本発明の第3実施形態に係るプロジェクタ210の光学系を示す模式図である
。第3実施形態のプロジェクタ210は、図1等に示す第1実施形態のプロジェクタ10
を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるもの
とする。
本プロジェクタ210では、第2の液晶パネル63bの前段において、第1実施形態の
偏光切り替えパネル63aに代えて(1/2)λ板263aと進退駆動装置266とを設
ける。この場合、第2の液晶パネル63bのON/OFF切替のタイミングと同様のタイ
ミングで、(1/2)λ板263aを第2光路OP2上の動作位置と第2光路OP2外の
退避位置との間で進退させる。(1/2)λ板263aの進退に合わせて、第2の液晶パ
ネル63bに赤色光LR及び青色光LBのいずれかの画像信号を交互に入射させることに
よって、各色の像光を得ることができる。
偏光切り替えパネル63aに代えて(1/2)λ板263aと進退駆動装置266とを設
ける。この場合、第2の液晶パネル63bのON/OFF切替のタイミングと同様のタイ
ミングで、(1/2)λ板263aを第2光路OP2上の動作位置と第2光路OP2外の
退避位置との間で進退させる。(1/2)λ板263aの進退に合わせて、第2の液晶パ
ネル63bに赤色光LR及び青色光LBのいずれかの画像信号を交互に入射させることに
よって、各色の像光を得ることができる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
すなわち、上記実施形態では、光源ランプユニット20からの光を複数の部分光束に分
割するため、2つのレンズアレイ31,32を用いていたが、この発明は、このようなレ
ンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。また、ダイクロイックプリズム
70は、誘電体多層膜71を備えるダイクロイックミラーとすることができる。
割するため、2つのレンズアレイ31,32を用いていたが、この発明は、このようなレ
ンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。また、ダイクロイックプリズム
70は、誘電体多層膜71を備えるダイクロイックミラーとすることができる。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェ
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタ10,110,210の構成はいずれにも用いることがで
きる。
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタ10,110,210の構成はいずれにも用いることがで
きる。
10,110,210…プロジェクタ、 20…光源ランプユニット、 21…光源ラ
ンプ、 22…凹面鏡、 30…照明光学系、 31,32…レンズアレイ、 34…偏
光変換装置、 35…重畳レンズ、 36…波長選択位相差板、 40…色分離装置、
41a…ダイクロイックミラー、 42a,42b…反射ミラー、 43a,43b…フ
ィールドレンズ、 60…光変調部、 61a,63b…液晶パネル、 62a,62b
…偏光フィルタ、 63a…偏光切り替えパネル、 64a,64b…偏光フィルタ、
70…ダイクロイックプリズム、 71…誘電体多層膜、 80…投射光学系、 LB…
青色光、 LG…緑色光、 LR…赤色光、 OA…システム光軸、 OP1,OP2…
光路
ンプ、 22…凹面鏡、 30…照明光学系、 31,32…レンズアレイ、 34…偏
光変換装置、 35…重畳レンズ、 36…波長選択位相差板、 40…色分離装置、
41a…ダイクロイックミラー、 42a,42b…反射ミラー、 43a,43b…フ
ィールドレンズ、 60…光変調部、 61a,63b…液晶パネル、 62a,62b
…偏光フィルタ、 63a…偏光切り替えパネル、 64a,64b…偏光フィルタ、
70…ダイクロイックプリズム、 71…誘電体多層膜、 80…投射光学系、 LB…
青色光、 LG…緑色光、 LR…赤色光、 OA…システム光軸、 OP1,OP2…
光路
Claims (6)
- 第1乃至第3の色光を含む特定の直線偏光を射出する照明装置と、
前記照明装置から射出された直線偏光を、前記第1の色光と、前記第2及び第3の色光
とに分離する色分離手段と、
前記色分離手段を経た前記第1の色光を変調する第1の液晶装置と、
前記色分離手段を経た前記第2及び第3の色光を変調する第2の液晶装置と、
前記第1の液晶装置によって変調された前記第1の色光と、前記第2の液晶装置によっ
て変調された前記第2及び第3の色光とを合成する色合成手段と、
前記色合成手段によって合成された光を投射する投射光学系と、
前記照明装置から射出された前記第2及び第3の色光のうち、第2の色光の偏光方向の
みを90°回転させる波長選択位相差板と、
前記色分離手段及び前記波長選択位相差板よりも光路下流側に配置され、前記第2の液
晶装置よりも光路上流側に配置された偏光切り替え装置と、
を有するプロジェクタであって、
前記偏光切り替え装置は、通過する前記第2の色光の偏光方向と前記第3の色光の偏光
方向とを90°回転させることによって、前記第2の液晶装置に入射させる色光を、前記
第2及び第3の色光のいずれか一方に時分割で切り替え、
前記第2の液晶装置は、前記偏光切り替え装置に同期して、前記第2及び第3の色光を
時分割で交互に変調することを特徴とするプロジェクタ。 - 前記偏光切替え装置は、入射光の偏光方向を一括して切り替える液晶ライトバルブであ
る請求項1記載のプロジェクタ。 - 前記色合成手段は、前記第2及び第3の色光のいずれか一方を透過させ、他方を反射す
るダイクロイック面である請求項1及び請求項2のいずれか一項記載のプロジェクタ。 - 前記第1の色光は、緑色光であり、前記第2及び第3の色光は、赤色光及び青色光であ
る請求項1から請求項3のいずれか一項記載のプロジェクタ。 - 前記波長選択位相差板は、前記色分離手段の光路上流側に配置されて、前記第1及び第
3の色光のうち少なくとも前記第3の色光の偏光方向を維持し、前記第2の色光の偏光方
向を90°回転させる請求項1から請求項4のいずれか一項記載のプロジェクタ。 - 前記波長選択位相差板は、前記色分離手段の光路下流側であって前記第2及び第3の色
光の光路上に配置されて、前記第3の色光の偏光方向を維持し、前記第2の色光の偏光方
向を90°回転させる請求項1から請求項4のいずれか一項記載のプロジェクタ。
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013145084A1 (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 投射型表示装置 |
-
2006
- 2006-01-26 JP JP2006017376A patent/JP2007199349A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013145084A1 (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 投射型表示装置 |
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