JP2007198966A - プレート温調型の環境試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレート温調方式の環境試験装置において、ワークをプレートに載せる作業、ワークをプレートから引き取る作業を簡単な機構により効率良く行い得るようにすること。
【解決手段】環境試験装置1では、パレット載置面13に載っているワーク搬送用のパレット12は、プレート11に載っているワーク30の下側に離れており、ワーク30はプレート11に直接に接触しており効率良く所定温度に加熱あるいは冷却される。送りシャフト14を回転すると送り爪41が下側からパレット12を持ち上げる。ワーク30の両側の端部34、35が持ち上がるパレット12の左右の端板12c、12dに載り、プレート表面11aから浮き上がる。送りシャフト14を送り出すと、パレット12に載ったワーク30も送り出されて前側のプレート11の真上に位置決めされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体素子などの電気、電子部品に対して様々な温度環境の下で通電などの環境試験を行うために用いる環境試験装置に関するものである。
電気、電子部品などのワークを所望の温度に保持した状態で各種の環境試験を行うために用いる環境試験装置としては、独立した恒温槽にワークを入れて環境試験を行うものや、複数の検査部を経由する搬送ラインに沿ってワークを搬送して、各検査部において異なる温度状態で各種の環境試験を行う、所謂ライン型環境試験装置と呼ばれるものが知られている。これらの環境試験装置においては、被試験品を所定の試験温度に到達させるために、空気温調方式、あるいは、プレート温調方式が一般的に採用されている。
前者の空気温調方式は、試験槽内に温度制御された空気を循環させることにより、試験槽に入れたワークを所定の試験温度に加熱あるいは冷却して、その温度状態に保持する方式である。例えば、特許文献1(特公平8−1419号公報)にこのような空気温調方式のライン型環境試験装置が開示されており、特許文献2(特開平7−209373号公報)にはドライエアを供給してワークであるICを所定の試験温度まで冷却する冷却試験装置が開示されている。
空気温調方式の環境試験装置では、被試験品を加熱、冷却するための媒体である空気の熱容量が小さいので、被試験品を所定の試験温度に到達させるまでに時間が掛かる。このため、環境試験にかかる時間が長くなってしまうという問題点がある。
特に、熱容量の大きな被試験品の場合には、被試験品を所定の試験温度状態に到達させるための時間が長く掛かってしまう。また、熱容量の大きな被試験品を載せてあるワーク載置台の側が被試験品との間の熱交換によって冷却あるいは加熱されて所定温度から外れた温度状態に遷移する可能性が高く、このような状態になると、被試験品を所定の試験温度状態に保持することが困難になってしまう。
後者のプレート温調方式は、試験槽内に配置されているワークを載せるためのプレートを直接に冷却機構あるいは加熱機構によって冷却あるいは加熱して所定の温度状態に保持し、このプレートによって、そこに載せたワークを冷却あるいは加熱して所定の試験温度状態に保持する方式である。特許文献3(特公平6−27698号公報)、特許文献4(特開平11−284037号公報)にプレート温調方式の環境試験装置が開示されている。
プレート温調方式の環境試験装置では、被試験品を載せた冷却あるいは加熱プレートにより直接に被試験品を冷却あるいは加熱するので、空気温調方式に比べ、被試験品を冷却あるいは加熱して所定の試験温度状態にするための所要時間が短くて済む。
特公平8−1419号公報 特開平7−209373号公報 特公平6−27698号公報 特開平11−284037号公報
本発明の課題は、簡単な機構によって、プレートにワークを引き渡す作業およびプレートからワークを引き取る作業を効率良く行うことのできるプレート調温型の環境試験装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、所定の温度状態に保持されたプレートに試験対象のワークを直接接触させて、当該ワークを所定の試験温度状態となるように加熱あるいは冷却するプレート調温型の環境試験装置において、
前記プレートが上下方向に通過可能な開口部、および、当該開口部を跨ぐ状態にワークを載せるワーク載置面を備えているワーク搬送用のパレットと、
前記開口部から前記プレートが上方に突出した状態で前記パレットが載るパレット載置面と、
前記パレット載置面に載っている前記パレットに下側から係合して、当該パレットを前記プレートより高い位置まで持ち上げ可能なパレット昇降部材とを有し、
前記プレートより高い位置に持ち上げた前記パレットにワークを載せ、当該パレットを前記パレット載置面まで下げることにより、前記ワークが前記プレートの表面に接触した状態が形成されることを特徴としている。
本発明の環境試験装置では、ワーク搬送用のパレットに、プレートが上下方向に通過可能な開口部を形成すると共に、当該パレットをプレートよりも下側のパレット載置面に置くようにしている。
パレット昇降部材によってパレットをプレートよりも高い位置に持ち上げて、当該パレットに試験対象のワークを載せ、しかる後に、パレットを下降させると、そこに載っているワークがプレートの表面に載り、パレットだけが更に低い位置にあるパレット載置面まで下降してそこに載る。したがって、ワークのみがプレートに接触して所定の温度状態となるように効率良く加熱あるいは冷却される。
ワークが所定の温度状態に到達した後に、パレット載置面に載っているパレットを持ち上げると、その上昇途中においてプレート表面に載っているワークがパレットのワーク載置面に載り、ワークがパレットに引き渡される。
このように、パレットを持ち上げてワークを載せた後に、パレットをパレット載置面に下降させることにより、ワークがプレートに引き渡され、パレットをパレット載置面から持ち上げることによりワークがプレートからパレットに引き渡される。よって、パレットを昇降するという簡単な機構を用いて、ワークをプレートに載せる作業、およびワークをプレートから引き取る作業を効率良く行うことができる。
ここで、本発明をライン型の環境試験装置に適用する場合には、複数枚の前記プレートを予め定めた送り方向に沿って一定のピッチで配列し、前記パレット昇降部材を、前記プレートの配列ピッチと同一の送りピッチで前記送り方向に前進および後退できるようにすればよい。
この構成においては、パレット昇降部材によって持ち上げられているパレットに試験対象のワークを載せ、パレットを下降させてワークをプレートに載せる。ワークが所定温度に加熱あるいは冷却された後は、パレットを持ち上げてワークをプレートよりも上に持ち上げ、この状態でパレット昇降部材を1ピッチ分だけ送り出す。この結果、パレットは次のプレートの真上に位置するので、パレットを下降させると、そこに載っているワークを当該プレートに載せることができる。このようにして、ワークを順次に各プレートに移送して加熱あるいは冷却することができる。
この場合、前記送り方向に沿って送りシャフトを配置し、当該送りシャフトに、前記プレートの配列ピッチと同一のピッチで、前記パレット昇降部材として機能する送り爪を取り付け、前記送りシャフトをその中心軸線回りに回転可能とし、且つ、当該送りシャフトを前記中心軸線の方向に沿って前記プレートの配列ピッチと同一の送りピッチで前進および後退可能とすればよい。この代わりに、前記送りシャフトを昇降可能とし、且つ、前記中心軸線の方向に沿って前進および後退可能としてもよい。
この構成においては、送りシャフトを回転することにより、そこに形成されている各送り爪が回転して、パレット載置面に載っているパレットに下側から係合して当該パレットをプレートよりも上方の位置まで持ち上げることができ、送りシャフトを逆回転させると、持ち上げたパレットを再びパレット載置面まで下ろすことができる。送りシャフトを回転させる代わりに昇降させる場合においても、送りシャフトの昇降により、そこに形成されている各送り爪が昇降して、パレットを昇降させることができる。
また、送り爪によってパレットを持ち上げた状態で送りシャフトを送り出すと、各送り爪によって持ち上げられているパレットを前側のプレートの真上に移動させることができる。パレットをパレット載置面に載せた後に、送りシャフトを後退させると、各送り爪が元のプレートの位置に戻る。
よって、送りシャフトの回転、前進、逆回転、および後退を行うことにより、あるいは、送りシャフトの上昇、前進、下降、および後退を行うことにより、各パレットを順次に次のプレートに移送することができる。
ここで、ライン型の環境試験装置においては、一般に、異なる試験温度状態となるようにワークを加熱あるいは冷却するための複数の検査部を備えた検査部が配置されており、ワークに対して恒温試験、低温試験、高温試験などが順次に行われる。この場合には、各検査部を経由する直線状の経路に沿って、前記プレート、前記パレット載置面、および、前記送り爪が形成されている前記送りシャフトを配置し、ワークを載せた各パレットを、前記送り方向の上流端に位置する前記プレートから下流端に位置する前記プレートに向けて間欠的に順次に搬送すればよい。
本発明をパッケージ封入ICなどの矩形のワークを試験するための環境試験装置に適用する場合には、前記パレットとして、矩形のワークを載せるワーク載置面を備えた矩形枠状のものを採用し、各プレートの左右に、前記パレット載置面および前記送りシャフトを配置し、左右の前記送りシャフトに形成されている左右の前記送り爪によって各プレートの持ち上げ、および送りを行うようにすればよい。
本発明の環境試験装置では、試験対象のワークを搬送するためのパレットを、プレートより上に持ち上げ、ワークを載せた状態でプレートより下側のパレット載置面まで下ろすことにより、ワークをプレートに引き渡すことができる。また、パレット載置面に載っているパレットをプレートより上に持ち上げると、プレート上のワークをパレットに引き取ることができる。パレットを昇降させるという簡単な機構により、ワークをプレートに載せる作業および、そこから引き取る作業を効率良く行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した環境試験装置の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用したプレート温調方式によるライン型の環境試験装置を示す図であり、(a)はその概略側面図、(b)は概略平面図、および(c)はワーク搬送ライン上の各位置を示す説明図である。
本例の環境試験装置1は、パッケージ封入ICなどの矩形のワークの環境試験を行うためのものであり、装置架台2と、この装置架台2の上面に配置された試験槽3とを有している。試験槽3は、常温検査部4、低温検査部5、高温検査部6および常温戻し部7がこの順序に配列された構成となっている。常温検査部4の手前には、試験対象のワークを供給するためのワーク供給部8が配置され、常温戻し部7の後側には試験後のワークを排出するためのワーク排出部9が配置されている。ワーク供給部8には吸着パッドを備えた不図示のロボットハンドなどを用いて試験対象のワークが外部から供給される。ワーク排出部9からは、同じく吸着パッドを備えた不図示のロボットハンドなどを用いて、試験に合格したワークおよび不合格のワークが外部に選別回収される。
試験槽3は断熱パネルによって囲まれており、その前後のワーク供給部8およびワーク排出部9も、上面側を除き、断熱パネルによって囲まれている。ワーク供給部8から試験槽3の各検査部4〜6および常温戻し部7を貫通してワーク排出部9に到る直線状の水平なワーク搬送ラインが形成されている。
ワーク搬送ラインは、一定のピッチpで直線状に配列した複数枚の長方形のプレート11(11(1)〜11(24))によって規定されている。各プレート11にはワーク搬送用のパレット12がそれぞれ配置されている。後述の図2〜4に示すように、パレット12は矩形枠状のものであり、その矩形開口部12aは、プレート11が上下方向に通過可能な大きさとされている。各プレート11の両側にはそれぞれパレット載置面13が配置されており、矩形開口部12aからプレート11が上方に突出した状態で、各パレット12の両側の部位がパレット載置面13に載っている。これらパレット載置面13の両側には送りシャフト14が平行に配置されており、これらの送りシャフト14の中心軸線回りの回転および中心軸線方向への前進および後退によって、ワークを載せたパレット12が隣接するプレート11に順次に移送されるようになっている。図においては、送りシャフト14の回転機構および送り機構を省略してある。
図1(c)に示すように、プレート11として、24枚のプレート11(1)〜11(24)が配列されている。勿論、プレート枚数は24枚に制限されるものではない。ワークを載せたパレット12はプレート11(1)の側からプレート11(24)に向けて間欠的に順次に移送される。ワーク送り方向の上流端に位置するプレート11(1)に試験対象のワークが投入される。また、3番目のプレート11(3)の上方にはQRコードリーダ(図示せず)が配置されており、このプレート11(3)においてワークに貼付されているQRコード(ワーク識別番号)が読み込まれる。これらの3枚のプレート11(1)〜11(3)がワーク供給部8に位置している。
4番目のプレート11(4)は常温検査部4内に位置し、当該プレート11(4)の真上には常温検査用のプローブ15が配置されている。5番目のプレート11(5)は常温検査部4と低温検査部5の境界に位置し、6番目から11番目までのプレート11(6)〜11(11)は低温検査部5内に位置し、プレート11(11)が低温検査位置であり、この真上には低温検査用のプローブ16が配置されている。プレート11(6)〜11(10)の温度は、プレート11(11)に向けて段階的に低くなるように設定されており、プレート11(11)の温度は低温検査用の温度に設定されている。これらの冷却用のプレート11(6)〜11(11)はペルチエ素子などの冷却機構17によって所定の冷却温度状態に保持されるようになっている。
プレート11(12)は低温検査部5と高温検査部6の境界に位置し、13番目から19番目までのプレート11(13)〜11(19)は高温検査部6内に位置し、プレート11(13)は常温戻し用のプレートであり、プレート11(19)が高温検査位置であり、この真上には高温検査用のプローブ18が配置されている。プレート11(14)〜11(18)の温度は、プレート11(19)に向けて段階的に高くなるように設定され、プレート11(19)の温度は高温検査用の温度に設定されている。これらの加熱用のプレート11(14)〜11(19)は加熱機構19によって所定の加熱温度状態に保持されるようになっている。
20番目および21番目のプレート11(20)、11(21)は常温戻し部7内に位置し、試験後のワークを常温に戻すためのプレートである。22〜24番目のプレート11(22)〜11(24)は常温に戻した後のワークを排出するための排出用のプレートであり、下流端のプレート11(24)からワークが外部に取り出される。
ここで、ワーク供給部8から各検査部4〜6、常温戻し部7を介してワーク排出部9に到る部位の下側には、水平にリターンコンベア21が配置されている。リターンコンベア21の両端には、入口側リフタ22および出口側リフタ23が配置されている。ワーク排出部9のプレート11(24)の位置から送り出されたパレット12は、図1(b)に示す上昇位置に待機している出口側リフタ23に引き渡される。出口側リフタ23はパレット12を受け取ると、下降して、リターンコンベア21にパレット12を引き渡す。リターンコンベア21によってパレット12はワーク供給部8の側の端まで戻され、ここに待機している入口側リフタ22に引き渡される。パレット12を受け取った入口側リフタ22は図1(b)に示す上昇位置まで上昇する。この位置の入口側リフタ22に載っているワークは、送りシャフト14によって、上流端のプレート11(1)の真上の位置まで送り出されるようになっている。
図2(a)および(b)はワークを示す平面図および側面図であり、図3(a)および(b)はワーク搬送用のパレットを示す平面図および側面図である。本例の試験対象のワーク30はパッケージ封入ICであり、長方形のパッケージ本体31と、その長辺側の両端面から突出している複数本のリード端子群32、33とを備え、パッケージ本体31の内部にICが内蔵されている。
この形状のワーク30を搬送するためのパレット12は、長方形の枠板12bと、この枠板12bの左右に取り付けた長方形の端板12c、12dとを備えている。枠板12bには、ワーク30が上下方向に通過可能な矩形開口部12aが形成されている。ここで、左右の端板12c、12dの内側端部分12e、12fは矩形開口部12a内に突出しており、これらの上に、ワーク30の左右の短辺側の端部34、35が載るようになっている。
次に、図4および図5はワーク搬送ラインの一部を示す図であり、それぞれ、(a)はその部分横断面図、(b)はその部分平面図、および(c)はその部分側面図である。図4はワークがプレート11に載っている状態(接触している状態)を示し、図5はワークがプレート11から浮き上がった状態を示している。
図4に示すように、装置架台2の側に配置されているプレート11は、ワーク30のパッケージ本体31に対応した矩形の表面11aを備えた熱伝導率の高いアルミニウムなどの金属からなるブロックである。このプレート11を取り囲む状態に断熱ブロック13aが配置されており、当該断熱ブロック13aの左右の上面部分がパレット載置面13とされている。これら左右のパレット載置面13に、パレット12の左右の端板12c、12dが載るようになっている。プレート11は冷却機構17あるいは加熱機構19によって所定の温度状態に冷却あるいは加熱される。
次に、左右のパレット載置面13の外側には、それぞれ、送りシャフト14が平行に配置されている。送りシャフト14は、中心軸線14aを中心として回転可能な状態で、且つ、中心軸線14aの方向に移動可能な状態で、装置架台2によって支持されている。また、モータ、シリンダなどの不図示の回転駆動機構によって回転され、不図示の送り機構によって前進および後退するようになっている。
各送りシャフト14には、プレート11の配列ピッチと同一のピッチで、一定幅の送り爪41が取り付けられている。各送り爪41は、送りシャフト14の外周面からその接線方向に延びる状態に取り付けられた部分と、当該部分の先端から直角に上方に折れ曲がって延びている部分を備えたL形の金属板から形成されており、その先端がパレット載置面13に載っているパレット12の左右の端板12c、12dの下側に位置している。
各送り爪41が下側から上方に旋回するように、送りシャフト14を回転すると、図5に示すように、各送り爪41がパレット12をパレット載置面13から上方に持ち上げる。この結果、パレット12に載っているワーク30もプレート11の表面11aから浮き上がる。
このように構成した本例の環境試験装置1においては、次のようにして、プレート11に載っているワーク30が下流側のプレート11に移送される。例えば、ワーク30が低温検査部における低温検査用のプレート11(11)の手前のプレート11(10)に載っているものとする。この状態では、図4に示すように、プレート11(10)の表面11aにワーク30が載っており、パレット12はパレット載置台13に載っている。この状態では、ワーク30の左右の端部34、35の裏面部分がパレット12から離れている。また、送りシャフト14の送り爪41はパレット12から離れてその下側に位置している。
この状態でプレート11(10)によってワーク30は所定の冷却温度状態に冷却される。冷却後には、左右の送りシャフト14が中心軸線14aを中心として図5(a)の実線矢印で示すように、相互に逆向きに所定の角度だけ回転させられる。この結果、左右の送り爪41によって、パレット12がパレット載置面13から持ち上げられる。パレット12が持ち上げられると、その左右の端板12c、12dの内側端部分12e、12fが下側からプレート11の表面11aに載っているワーク30の左右の端部34、35に当り、ワーク30を持ち上げる。換言すると、ワーク30がプレート11(10)からパレット12に引き渡され、プレート11(10)の表面から浮き上がる。
図5に示すようにワーク30がプレート11から浮き上がった状態で、左右の送りシャフト14がプレートの配列ピットと同一の送りピッチで送り出される。この結果、左右の送り爪41によって持ち上げられているパレット12が前側のプレート11(11)の真上に位置決めされる。
この後は、左右の送りシャフト14が図5(a)の破線矢印で示すように、逆向きに所定角度だけ回転させられる。この結果、ワーク30が載っているパレット12が下降して、パレット載置面13に載る。ここで、パレット12がパレット載置面13に載る前の時点で、パレット12に載っているワーク30が低温検査用のプレート11(11)の表面11aに載り、ワーク30をそこに引き渡して、パレット12のみが下降してパレット載置面13に載る。これより、再び、図4に示す状態になり、ワーク30がプレート11(11)の表面11aに載り、低温試験用の温度まで冷却される。
なお、低温試験用のプローブ17を降下させて、ワーク30のリード端子群32、33に押し付けて導通試験を行う際に、ワーク30をシリンダなどの押圧機構を用いてプレート11(11)の表面に押さえ付けることが望ましい。同様に、常温検査部および高温検査部における試験においても同様にして、ワーク30をプレート表面11aに押さえ付けた状態で行うことが望ましい。
以上説明したように、本例の環境試験装置1では、ワーク搬送用のパレット12に、プレート11が上下に通過可能な開口部12aを形成しておき、ワーク30の左右の端部34、35をパレット12に載せた状態で、ワーク30を搬送するようにしている。また、パレット12を載せるパレット載置面13をプレート11よりも低い位置に形成してある。
したがって、ワーク30を載せたパレット12を、プレート11の真上から下降させると、ワーク30のみをプレート11の表面11aに載せることができ、また、ワーク30から離れた状態でパレット12をパレット載置面13に載せることができる。この状態でワーク30がプレート11によって効率良く所定の温度状態となるように加熱あるいは冷却される。
また、パレット12を持ち上げると、ワーク30がプレート11の表面11aからパレット12に引き渡されて、表面11aから浮き上がる。したがって、パレット12を持ち上げて送り出せば、前側のプレートの真上にワーク30が位置決めされる。よって、ワーク30の移送も簡単に行うことができる。
なお、本例では、送りシャフト14の回転動作および軸線方向への送り動作によって、1ピッチずつパレット12を移送している。この代わりに、送りシャフト14を、上昇、前進、下降および後退の順序で動作させることにより、パレット12を1ピッチずつ送り出すようにしてもよい。
本発明を適用したプレート温調方式によるライン型の環境試験装置を示す図であり、(a)はその概略側面図、(b)は概略平面図、および(c)は各試験位置等を示す説明図である。 (a)はワークを示す平面図であり、(b)はその側面図である。 (a)はワーク搬送用のパレットを示す平面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は図1の環境試験装置のワーク搬送経路の部分を示す部分横断面図、(b)はその部分平面図、および(c)はその部分側面図であり、ワークがプレートに載っている状態を示すものである。 (a)は図1の環境試験装置のワーク搬送経路の部分を示す部分横断面図、(b)はその部分平面図、および(c)はその部分側面図であり、ワークがプレートから浮き上がった状態を示すものである。
符号の説明
1 環境試験装置
2 装置架台
3 試験槽
4 常温検査部
5 低温検査部
6 高温検査部
7 常温戻し部
8 ワーク供給部
9 ワーク排出部
11、11(1)〜11(24) プレート
11a 表面
12 パレット
12a 開口部
12b 枠板
12c、12d 端板
12e、12f 内側端部分
13 パレット載置面
14 送りシャフト
14a 中心軸線
15、16、18 プローブ
17 冷却機構
19 加熱機構
30 ワーク
31 パッケージ本体部分
32、33 リード端子群
34、35 ワークの端部
41 送り爪

Claims (5)

  1. 所定の温度状態に保持されたプレートに試験対象のワークを直接接触させて、当該ワークを所定の試験温度状態となるように加熱あるいは冷却するプレート温調型の環境試験装置において、
    前記プレートが上下方向に通過可能な開口部、および、当該開口部を跨ぐ状態にワークを載せるワーク載置面を備えているワーク搬送用のパレットと、
    前記開口部から前記プレートが上方に突出した状態で前記パレットが載るパレット載置面と、
    前記パレット載置面に載っている前記パレットに下側から係合して、当該パレットを前記プレートより高い位置まで持ち上げ可能なパレット昇降部材とを有し、
    前記プレートより高い位置に持ち上げた前記パレットにワークを載せ、当該パレットを前記パレット載置面まで下げることにより、前記ワークが前記プレートの表面に接触した状態が形成されることを特徴とする環境試験装置。
  2. 請求項1に記載の環境試験装置において、
    複数枚の前記プレートが、予め定めた送り方向に沿って一定のピッチで配列されており、
    前記パレット昇降部材は、前記プレートの配列ピッチと同一の送りピッチで前記送り方向に前進および後退が可能であることを特徴とする環境試験装置。
  3. 請求項2に記載の環境試験装置において、
    前記送り方向に沿って配列された送りシャフトを有し、
    当該送りシャフトには、前記プレートの配列ピッチと同一のピッチで、前記パレット昇降部材として機能する送り爪が取り付けられており、
    前記送りシャフトは、その中心軸線回りに回転可能、または、昇降可能であり、
    前記送りシャフトは前記中心軸線の方向に沿って前記プレートの配列ピッチと同一の送りピッチで前進および後退が可能であることを特徴とする環境試験装置。
  4. 請求項3に記載の環境試験装置において、
    異なる試験温度状態となるようにワークを加熱あるいは冷却するための複数の検査部を備えた試験槽を有し、
    各検査部を経由する直線状の経路に沿って、前記プレート、前記パレット載置面、および、前記送り爪を備えた前記送りシャフトが配置されており、
    ワークを載せた各パレットが、前記送り方向の上流端に位置する前記プレートから下流端に位置する前記プレートまで間欠的に順次に移送されることを特徴とする環境試験装置。
  5. 請求項3または4に記載の環境試験装置において、
    前記パレットは、矩形のワークを載せるワーク載置面を備えた矩形枠状のものであり、
    各プレートの左右に、前記パレット載置面および前記送りシャフトが配置されており、
    左右の前記送りシャフトに形成されている左右の前記送り爪によって各プレートの持ち上げ、および送りが行われることを特徴とする環境試験装置。
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