JP2007198834A - 異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007198834A
JP2007198834A JP2006016249A JP2006016249A JP2007198834A JP 2007198834 A JP2007198834 A JP 2007198834A JP 2006016249 A JP2006016249 A JP 2006016249A JP 2006016249 A JP2006016249 A JP 2006016249A JP 2007198834 A JP2007198834 A JP 2007198834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
abnormality
detected
state detection
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006016249A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Ozaki
真仁 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006016249A priority Critical patent/JP2007198834A/ja
Publication of JP2007198834A publication Critical patent/JP2007198834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】異常が確定したときに格納するデータの量を抑えつつその後の異常の解析をより適切に行なえるようにする。
【解決手段】バッテリに取り付けられたセンサからの検出信号に基づくバッテリの充放電電力Pbとバッテリが充放電すべき目標充放電電力Pb*とが異常領域にあるときには異常カウンタCaを値1だけアップし(S220)、更に異常領域として異常の態様に応じて予め区分された4つの領域のうちいずれの領域にあるかを識別して4つの領域毎に異なる領域カウンタC1〜C4のうち対応する領域カウンタをカウントアップし(S230〜S290)、異常カウンタCaが閾値Caref以上となったときに異常を確定して今までにカウントアップした領域カウンタC1〜C4の値を格納する(S320〜S340)。これにより、格納するデータの量を抑えつつその後の異常の解析をより適切に行なうことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、装置またはシステムの異常を検出する異常検出装置および装置またはシステムの状態を検出する状態検出手段の検出結果と該状態検出手段の検出結果と比較するための前記装置またはシステムの状態を検出または推定する比較用状態検出推定手段の検出推定結果とを入力して前記装置またはシステムの異常を検出する異常検出方法に関する。
従来、この種の異常検出装置としては、センサ群からの各種信号に基づいて車載機器の故障を診断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、IG(イグニッション)スイッチのON操作の回数とIGスイッチがON操作されてからの経過時間とを計測しながら故障診断を行ない、故障診断により異常が判定されると、IGスイッチのON操作の回数とON操作されてからの経過時間とを異常発生を表わす故障診断データと共に記憶装置に格納するものとし、その後に記憶装置からデータを読み出すことにより故障診断の解析を容易なものとすることができるとしている。
特開2001−349807号公報
こうした異常検出装置において、故障診断の解析を適切に行なえるようにするためには、故障診断データとして故障に関連すると考えられるあらゆるデータを保存しておくことが好ましいが、故障診断データを保存する領域のサイズ(容量)は限られているから、必ずしも現実的ではない。したがって、故障診断により異常が判定されたときに保存する故障診断データとしてはデータ量が少なく且つその後の故障診断の解析を適切に行なうことができるものとすることが望ましい。
本発明の異常検出装置および異常検出方法は、装置やシステムの異常が発生したときに格納するデータの量を抑えつつ後から解析を適切に行なうことができるようにすることを目的とする。
本発明の異常検出装置および異常検出方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の異常検出装置は、
装置またはシステムの異常を検出する異常検出装置であって、
前記装置またはシステムの状態を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段の検出結果と比較するための前記装置またはシステムの状態を検出または推定する比較用状態検出推定手段と、
前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき、前記装置またはシステムの異常を確定する異常確定手段と、
前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるとき、該異常領域として前記装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別する領域識別手段と、
前記異常確定手段により前記装置またはシステムの異常が確定したとき、前記領域識別手段の識別結果を記憶する記憶手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の異常検出装置では、状態検出手段および比較用状態検出推定手段により検出または推定された装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき装置またはシステムの異常を確定し、状態検出手段および比較用状態検出推定手段により検出または推定された装置またはシステムの状態が異常領域にあるとき異常領域として装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し、装置またはシステムの異常が確定したときに識別結果を記憶する。したがって、テスタなどにより記憶手段に記憶されたデータを読み出すことにより、装置またはシステムの異常が発生したときのその異常の態様を把握することができる。この結果、その後の解析をより適切に行なうことができる。また、状態検出手段および比較用状態検出推定手段の検出結果や推定結果のすべてを記憶手段に記憶させるものに比して格納するデータの量を抑えることができる。
こうした本発明の異常検出装置において、前記異常確定手段は、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるときにカウントアップし前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にないときに初期値にクリアするカウンタを有し、前記カウンタが所定値のときに前記装置またはシステムの異常を確定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理により装置やシステムの異常を確定させることができる。
また、本発明の異常検出装置において、前記領域識別手段は、前記異常領域として区分された複数の領域毎に異なる複数のカウンタを有し、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるときに前記複数の領域のうち該検出または推定された前記装置またはシステムの状態が属する領域に対応するカウンタをカウントアップし、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にないときに前記複数のカウンタのすべてを初期値にクリアする手段であり、前記記憶手段は、前記異常確定手段により前記装置またはシステムの異常が確定したときに前記複数のカウンタのカウント値を記憶する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理により異常領域として区分された複数の領域のうち装置やシステムの状態がいずれの領域にあるのかを識別することができる。
さらに、本発明の異常検出装置において、前記装置またはシステムは、充放電可能な蓄電手段を備え、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段は、前記蓄電手段の充放電の状態を検出または推定する手段であるものとすることもできる。この場合、前記異常領域として区分された複数の領域は、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態と前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態とが共に放電状態の異常領域である第1の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態が放電状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態が充電状態の異常領域である第2の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態と前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態とが共に充電状態の異常領域である第3の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態が充電状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態が放電状態の異常領域である第4の領域とからなる領域であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段を備える装置やシステムの異常の態様をより正確に把握することができるから、その後の異常の解析をより適切に行なうことができる。
また、本発明の異常検出装置において、前記装置またはシステムは、動力を入出力可能な電動機を備え、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段は、前記電動機から入出力されるトルクを検出または推定する手段であるものとすることもできる。この場合、前記異常領域として区分された複数の領域は、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクと前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクとが共に正の状態の異常領域である第5の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクが正の状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクが負の状態の異常領域である第6の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクと前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクとが共に負の状態の異常領域である第7の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクが負の状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクが正の状態の異常領域である第8の領域とからなる領域であるものとすることもできる。こうすれば、電動機を備える装置やシステムの異常の態様をより正確に把握することができるから、その後の異常の解析をより適切に行なうことができる。
本発明の異常検出方法は、
装置またはシステムの状態を検出する状態検出手段の検出結果と該状態検出手段の検出結果と比較するための前記装置またはシステムの状態を検出または推定する比較用状態検出推定手段の検出推定結果とを入力して前記装置またはシステムの異常を検出する異常検出方法であって、
(a)前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき、前記装置またはシステムの異常を確定し、
(b)前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるとき、該異常領域として前記装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し、
(c)前記ステップ(a)により前記装置またはシステムの異常が確定したとき、前記ステップ(b)の識別結果を記憶する
ことを要旨とする。
この本発明の異常検出方法によれば、状態検出手段および比較用状態検出推定手段により検出または推定された装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき装置またはシステムの異常を確定し、状態検出手段および比較用状態検出推定手段により検出または推定された装置またはシステムの状態が異常領域にあるとき異常領域として装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し、装置またはシステムの異常が確定したときに識別結果を記憶する。したがって、テスタなどにより記憶手段に記憶されたデータを読み出すことにより、装置またはシステムの異常が発生したときのその異常の態様を把握することができる。この結果、その後の解析をより適切に行なうことができる。また、状態検出手段および比較用状態検出推定手段の検出結果や推定結果のすべてを記憶手段に記憶させるものに比して格納するデータの量を抑えることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である異常検出装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介してピニオンギヤ33を連結するキャリア34が接続されると共に駆動輪63a,63bにギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62とを介してリングギヤ32が接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続された発電可能なモータMG1と、プラネタリギヤ30のリングギヤ32に減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、格納したデータを保持するフラッシュメモリ78と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力(目標充放電電力)との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。ここで、トルク変換運転モードは、充放電運転モードにおいてバッテリ50の充放電がないものであるため、両者を合わせて充放電運転モードと考えることができる。
こうした実施例のハイブリッド自動車20において異常検出装置としては、電圧センサ51aや電流センサ51b,電圧センサ51aや電流センサ51bからの検出信号に基づいて電圧センサ51aや電流センサ51bを含む駆動装置の異常を判定するハイブリッド用電子制御ユニット70が該当する。
次に、実施例の異常検出装置の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば1秒毎)に繰り返し実行される。
異常判定ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、まず、バッテリ50の端子間電圧Vbや充放電電流Ib,目標充放電電力Pb*,許可条件データなどの処理に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、バッテリ50の端子間電圧Vbと充放電電流Ibは、電圧センサ51aと電流センサ51bにより検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、目標充放電電力Pb*は、バッテリ50の充放電に必要な電力としてバッテリ50の残容量SOCに基づいて例えば残容量SOCが大きいほど放電側のパワーが大きくなり残容量SOCが小さいほど充電側のパワーが大きくなるように設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。許可条件データは、電圧センサ51aや電流センサ51bの異常を判定するのに適した条件を判定するためのものであり、例えば、システムがオンされており前述した充放電運転モードが設定されているか否かのデータやバッテリ50の入出力制限が設定されてその使用が制限されているか否かのデータなどを挙げることができる。
こうしてデータを入力すると、許可条件データにより許可条件が成立しているか否かを判定し(ステップS110)、許可条件が成立していないと判定されると、正常カウンタCnと異常カウンタCaと領域カウンタC1〜C4のすべてを値0にクリアし(ステップS120〜S140)、異常の判定を行なうことなく本ルーチンを終了する。一方、許可条件が成立していると判定されると、入力した端子間電圧Vbと充放電電流Ibとを乗じることによりバッテリ50の充放電電力Pbを計算し(ステップS150)、計算した充放電電力Pbと入力した目標充放電電力Pb*と領域判定マップとを用いて計算した充放電電力Pbと入力した目標充放電電力Pb*とが略一致しているとみなせる状態に対応する正常領域にあるかそれ以外の異常領域にあるかを判定する(ステップS160)。図3に領域判定マップの一例を示す。ここで、異常領域は4つの領域に区分されており、計算した充放電電力Pbと入力した目標充放電電力Pb*とが異常領域にあるときには異常領域として区分された4つの領域のいずれの領域にあるかも判定される。ここで、4つの領域は、図示するように、充放電電力Pbが放電であり目標充放電電力Pb*も放電である第1領域と、充放電電力Pbが放電であり目標充放電電力Pb*が充電である第2領域と、充放電電力Pbが充電であり目標充放電電力Pb*も充電である第3領域と、充放電電力Pbが充電であり目標充放電電力Pb*は放電である第4領域とからなっている。実施例のハイブリッド自動車20では、目標充放電電力Pb*でバッテリ50が充放電されるよう制御されるから、通常、バッテリ50の充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とは略一致し、正常領域にあると判定される。充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが正常領域にあると判定されると(ステップS170)、正常カウンタCnを値1だけアップすると共に(ステップS180)、異常カウンタCaと領域カウンタC1〜C4とを値0にクリアする(ステップS190,S200)。
一方、充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが異常領域にあると判定されると(ステップS170)、正常カウンタCnを値0にクリアすると共に(ステップS210)、異常カウンタCaを値1だけアップし(ステップS220)、充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが第1領域にあるときには(ステップS230)、領域カウンタC1を値1だけアップし(ステップS240)、第2領域にあるときには(ステップS250)、領域カウンタC2を値1だけアップし(ステップS260)、第3領域にあるときには(ステップS270)、領域カウンタC3を値1だけアップし(ステップS280)、第1〜3領域のいずれの領域でもないときには第4領域にあるから、領域カウンタC4を値1だけアップする(ステップS290)。
こうしてカウント処理を行なうと、正常カウンタCnと閾値Cnrefとを比較する(ステップS300)。ここで、閾値Cnrefは、例えば所定時間(例えば10秒)に亘って充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが正常領域にある状態を維持していることにより電圧センサ51aや電流センサ51bを含む駆動装置の正常を判定するために用いられるものであり、所定時間に相当する値(例えば10)が定められている。通常、充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とは略一致しており正常領域にあると判定されるから、正常カウンタCnが値1ずつアップされ異常カウンタCaは値0にクリアされ、許可条件が成立して所定時間が経過すれば、正常カウンタCnは閾値Cnref以上となる。この場合は、電圧センサ51aや電流センサ51bを含む駆動装置の正常を確定し(ステップS310)、異常判定ルーチンを終了する。
一方、正常カウンタCnが閾値Cnref未満と判定されると、次に、異常カウンタCaと閾値Carefとを比較する(ステップS320)。ここで、閾値Carefは、例えば所定時間(例えば10秒)に亘って充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが異常領域にある状態を維持していることにより電圧センサ51aや電流センサ51bを含む駆動装置の異常を判定するために用いられるものであり、所定時間に相当する値(例えば10)が定められている。異常カウンタCaが閾値Caref未満と判定されると、そのまま異常判定ルーチンを終了する。一方、異常カウンタCaが閾値Caref以上と判定されると、電圧センサ51aや電流センサ51bを含む駆動装置の異常を確定し(ステップS330)、今までにカウントアップした領域カウンタC1〜C4の値と共に異常確定データをフラッシュメモリ78に格納して(ステップS340)、異常判定ルーチンを終了する。このフラッシュメモリ78に格納された異常確定データと領域カウンタC1〜C4の値は、その後にテスタ等により読み込まれて異常の解析の際に用いられる。
以上説明した実施例の異常検出装置によれば、電圧センサ51aおよび電流センサ51bからの検出信号に基づいて計算されたバッテリ50の充放電電力Pbとバッテリ50が充放電すべき目標充放電電力Pb*と領域判定マップとを用いて正常領域にあるか異常領域にあるかを判定し、充放電電力Pbと目標充放電電力Pb*とが異常領域にあるときには異常領域として異常の態様に応じて区分された4つの領域のうちいずれの領域にあるかを識別して領域毎に対応する領域カウンタC1〜C4をカウントアップし、異常が確定したときに領域カウンタC1〜C4の値を異常確定データと共にフラッシュメモリ78に格納するから、その後にテスタなどによって領域カウンタC1〜C4の値をフラッシュメモリ78から読み出すことにより、電圧センサ51aや電流センサ51bの検出値が異常の傾向を示してからそれが確定するまでの異常の態様を把握することができる。この結果、異常の解析をより適切に行なうことができる。しかも、領域カウンタC1〜C4の値を格納するだけでよいから、フラッシュメモリ78に格納するデータの量を抑えることができる。
実施例の異常検出装置では、異常領域を4つの領域に区分するものとしたが、区分する領域は4つに限られず、異常の態様に応じて区分可能な数であれば、2つまたは3つであってもよいし、5つ以上であっても構わない。
実施例の異常検出装置では、センサからの検出値とこれに対応する比較値とに基づいて正常領域にあるか異常領域にあるかを判定すると共に異常領域にあるときに異常領域として区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し異常が確定したときにその識別結果を記憶するという本発明の異常検出装置をバッテリ50に適用するものとしたが、これに限られず、例えば、モータMG1やモータMG2に適用するものとしてもよい。例えば、モータMG1,MG2から出力すべきトルク指令と電流センサにより検出されるモータMG1,MG2の相電流から推定される出力トルクとに基づいて正常領域にあるか異常領域にあるかを判定すると共に異常領域にあるときには異常領域として区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し異常が確定したときにその識別結果を記憶するものとしてもよい。この場合、異常領域としての複数の領域としては、例えば、出力トルクとトルク指令が共に正である領域と、出力トルクが正でトルク指令が負である領域と、出力トルクとトルク指令とが共に負である領域と、出力トルクが負でトルク指令が正である領域とにより区分することができる。また、実施例やこの変形例では、センサからの検出値(充放電電力Pbや出力トルク)とこれに対応する推定値(目標充放電電力Pb*やトルク指令)とに基づいて正常領域にあるか異常領域にあるかを判定するものとしたが、これに限られず、例えば、出力特性が異なる又は同一の2重系のセンサを設けて両センサからの検出信号に基づいて正常領域にあるか異常領域にあるかを判定するものとしてもよい。
実施例では、本発明をエンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とからなるハイブリッド自動車20に適用するものとしたが、自動車を構成する装置やシステムに本発明を適用すればよいから、自動車の構成としては実施例の構成に限られず、如何なる構成の自動車としてもよい。さらに、本発明は、自動車を構成する装置やシステムに適用するだけでなく、自動車を構成する装置やシステム以外の装置やシステムに適用することができることは勿論である。これらの場合、装置やシステムの異常を検出する方法の態様とするものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、異常検出装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である異常検出装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 領域判定マップの一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 フラッシュメモリ、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 装置またはシステムの異常を検出する異常検出装置であって、
    前記装置またはシステムの状態を検出する状態検出手段と、
    前記状態検出手段の検出結果と比較するための前記装置またはシステムの状態を検出または推定する比較用状態検出推定手段と、
    前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき、前記装置またはシステムの異常を確定する異常確定手段と、
    前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるとき、該異常領域として前記装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別する領域識別手段と、
    前記異常確定手段により前記装置またはシステムの異常が確定したとき、前記領域識別手段の識別結果を記憶する記憶手段と
    を備える異常検出装置。
  2. 前記異常確定手段は、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるときにカウントアップし前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にないときに初期値にクリアするカウンタを有し、前記カウンタが所定値のときに前記装置またはシステムの異常を確定する手段である請求項1記載の異常検出装置。
  3. 請求項1または2記載の異常検出装置であって、
    前記領域識別手段は、前記異常領域として区分された複数の領域毎に異なる複数のカウンタを有し、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるときに前記複数の領域のうち該検出または推定された前記装置またはシステムの状態が属する領域に対応するカウンタをカウントアップし、前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にないときに前記複数のカウンタのすべてを初期値にクリアする手段であり、
    前記記憶手段は、前記異常確定手段により前記装置またはシステムの異常が確定したときに前記複数のカウンタのカウント値を記憶する手段である
    異常検出装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の異常検出装置であって、
    前記装置またはシステムは、充放電可能な蓄電手段を備え、
    前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段は、前記蓄電手段の充放電の状態を検出または推定する手段である
    異常検出装置。
  5. 前記異常領域として区分された複数の領域は、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態と前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態とが共に放電状態の異常領域である第1の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態が放電状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態が充電状態の異常領域である第2の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態と前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態とが共に充電状態の異常領域である第3の領域と、前記状態検出手段により検出された蓄電手段の状態が充電状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された蓄電手段の状態が放電状態の異常領域である第4の領域とからなる領域である請求項4記載の異常検出装置。
  6. 請求項1ないし4いずれか記載の異常検出装置であって、
    前記装置またはシステムは、動力を入出力可能な電動機を備え、
    前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段は、前記電動機から入出力されるトルクを検出または推定する手段である
    異常検出装置。
  7. 前記異常領域として区分された複数の領域は、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクと前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクとが共に正の状態の異常領域である第5の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクが正の状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクが負の状態の異常領域である第6の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクと前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクとが共に負の状態の異常領域である第7の領域と、前記状態検出手段により検出された電動機のトルクが負の状態で前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された電動機のトルクが正の状態の異常領域である第8の領域とからなる領域である請求項6記載の異常検出装置。
  8. 装置またはシステムの状態を検出する状態検出手段の検出結果と該状態検出手段の検出結果と比較するための前記装置またはシステムの状態を検出または推定する比較用状態検出推定手段の検出推定結果とを入力して前記装置またはシステムの異常を検出する異常検出方法であって、
    (a)前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が所定時間に亘って継続して所定の異常領域にあるとき、前記装置またはシステムの異常を確定し、
    (b)前記状態検出手段および前記比較用状態検出推定手段により検出または推定された前記装置またはシステムの状態が前記異常領域にあるとき、該異常領域として前記装置またはシステムの異常の態様に応じて区分された複数の領域のうちいずれの領域にあるかを識別し、
    (c)前記ステップ(a)により前記装置またはシステムの異常が確定したとき、前記ステップ(b)の識別結果を記憶する
    異常検出方法。
JP2006016249A 2006-01-25 2006-01-25 異常検出装置および異常検出方法 Pending JP2007198834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016249A JP2007198834A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 異常検出装置および異常検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016249A JP2007198834A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 異常検出装置および異常検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007198834A true JP2007198834A (ja) 2007-08-09

Family

ID=38453589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006016249A Pending JP2007198834A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 異常検出装置および異常検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007198834A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4116609B2 (ja) 電源制御装置、電動車両および電池制御ユニット
CN113002358B (zh) 车辆、车辆控制系统以及车辆控制方法
US9586495B2 (en) Automotive vehicle
JP4356792B1 (ja) 二次電池の放電制御装置
US10407081B2 (en) Hybrid vehicle
JP5126150B2 (ja) 蓄電容量推定装置および蓄電容量推定方法
JP5556636B2 (ja) 電気自動車およびその異常判定方法
JP5310156B2 (ja) 駆動装置およびその異常判定方法並びに車両
CN113002359A (zh) 车辆、车辆控制系统以及车辆控制方法
JP2007198834A (ja) 異常検出装置および異常検出方法
JP4419613B2 (ja) 動力出力装置の異常検出装置およびその異常検出方法
JP4980686B2 (ja) 電力システムおよびこれを備える駆動装置並びにこれを搭載する車両、電力システムの制御方法
JP6720786B2 (ja) ハイブリッド自動車
US20230132434A1 (en) Deterioration diagnosis apparatus of assembled battery and deterioration diagnosis method of assembled battery
JP6787280B2 (ja) ハイブリッド自動車
US20230137917A1 (en) Deterioration diagnosis apparatus of assembled battery and deterioration diagnosis method of assembled battery
JP2021011137A (ja) ハイブリッド車両
US20230152386A1 (en) Deterioration diagnosis apparatus of battery and deterioration diagnosis method of battery
US11383615B2 (en) Electric power supply system, method of controlling electric power supply system, and control system for hybrid electric vehicle
US11738738B2 (en) System and method for controlling shift of hybrid vehicle
JP6825544B2 (ja) 電動車両
JP2006176049A (ja) 異常検出装置およびそれを搭載した車両
JP6645178B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2021110322A (ja) 走行履歴判定装置
JP2005202554A (ja) 機器またはシステムの使用程度設定装置および使用程度設定方法