JP2007196628A - 配管ライニング装置および配管ライニング方法 - Google Patents
配管ライニング装置および配管ライニング方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】配管網6に接続された分岐管11に合流する合流位置11Aで、開口部10Bをライニングクロス管10に予め形成している。このため、ライニングクロス管10の反転動作が進行するに伴って、ライニングクロス管10の開口部10Bが合流位置11Aで分岐管11に連通するので、塗装後にライニングクロス管10を切削工具により開口切除する必要がなくなり、合理的な省力化により塗装作業が短時間で能率的に行われて、作業性を大幅に向上させることができる。
【選択図】図3
Description
このため、分岐管54に切削工具(図示せず)を挿入し、ライニングクロス管50の連通口54aを閉塞する部分を切除して開口部を明ける必要がある。分岐管54は径小なため、切削工具を遠隔操作して開口部を明けなければならず、熟練した作業者でも労力と時間がかかり塗装の作業性が低下する不都合がある。
配管ライニング装置では、液状の塗料が含浸されて表裏に反転可能なライニングクロス管を索条体の繰出し操作を伴って押圧し、表裏に反転させたライニングクロス管の内周面を配管の内壁に密着させながら、反転状態で配管の奥行方向に移動させてライナー層を形成する。配管に接続された他の配管に合流する合流位置で、他の配管と連通する開口部をライニングクロス管に予め形成している。
樹脂製チューブは、ライニングクロス管よりも若干長尺で、ライニングクロス管の外周部を被覆してライニングクロス管とともに反転する。この樹脂製チューブは、塗装の終了に伴いライニングクロス管の先端開口部を配管の内壁に押圧するとともに、索条体の引込み操作により、ライニングクロス管の内周部から剥離するように設けられている。
この際、樹脂製チューブが塗料だれを防ぐとともに、反転後のライニングクロス管を配管の内壁に押圧するので、ライニングクロス管が配管の内壁に均等かつ密着状態に付着し、良好なライナー層の形成に寄与する。
ライニングクロス管は、手動式のリールによりワイヤーを介して巻き取られており、塗装時には、吸引圧によりワイヤーとともに繰り出されて配管内で反転移動される。
手動式のリールを用いることにより、簡素な構造でコスト的に有利にライニングクロス管の繰出しを行うことができる。
ライニングクロス管の開口部が合流位置で他の配管に連通する時、配管の内圧の変化を検出する感圧部が設けられている。この感圧部から受けた出力が所定値以上か否かを検出する判定部を有する。この判定部が出力を所定値以上と判定した時に作動させる報知部を備えている。これにより、開口部が合流位置で他の配管に連通したことが作業者に知らされ、塗装作業を進行させ易くなり作業の効率化に寄与する。
ライニングクロス管は、グラスファイバーおよびポリエチレンなどの化学繊維を含む可撓性の織布からなっている。このため、ライニングクロス管は、堅牢で耐久性に優れたタフネスクロスとなり、長期にわたって繰り返し使用することができる。
配管ライニング方法では、液状の塗料が含浸されて表裏に反転可能なライニングクロス管を索条体の繰出し操作を伴って押圧し、表裏に反転させたライニングクロス管の内周面を配管の内壁に密着させながら、反転状態で配管の奥行方向に移動させてライナー層を形成する。
配管は、他の配管に合流する合流位置で接続されており、ライニングクロス管に合流位置に合致させる開口部を予め形成している。これにより、ライニングクロス管を配管内で移動させる過程で、開口部が合流位置で他の配管と連通する。
このライニングクロス管10は、厚みが1〜4mmの範囲で任意に設定可能な外径を有しており、この外径が配管網6の内径に応じた寸法となり、塗料を含浸して表裏に反転可能となるように設定されている。
反転工程では、ライニングクロス管10を巻回部18aから繰り出してライニングクロス管10の基端部を樹脂製チューブ13とともに裏返しに反転させて配管網6に嵌め込む。
圧力付与工程では、送風機31の駆動圧によりライニングクロス管10に配管網6の奥行方向への移動力を付与して、ライニングクロス管10を押圧する(図3の矢印M参照)。
すなわち、配管網6の入口6zから合流位置11Aに至るまでの到達寸法を計測しておき、ライニングクロス管10の投入口10zからの到達寸法に相当する位置に開口部10Bを設けている。開口部10Bは、分岐管11の合流位置11Aにおける径寸法Wと同等の径寸法Tを有する。これにより、ライニングクロス管10の反転動作が進行するに伴って、ライニングクロス管10の開口部10Bが分岐管11の合流位置11Aに過不足なく合致するようになる。
このため、ライニングクロス管10の反転動作が進行するに伴って、ライニングクロス管10の開口部10Bが合流位置11Aで分岐管11に連通する。この結果、塗装後にライニングクロス管10を切削工具により開口切除する必要がなくなり、合理的な省力化により塗装作業が短時間で能率的に行われて、作業性を大幅に向上させることができる。
ライニングクロス管10には、これの反転動作に伴って分岐管21、22の合流位置21A、22Aに合致するように、開口部10C、10Dを形成している{図4の(a)では二点鎖線、同図の(b)では実線参照}。実施例2のように、複数の分岐管11、21、22が存する場合でも、実施例1と同様な効果が得られる。
ライニングクロス管10の開口部10Bが合流位置11Aで分岐管11に連通する時、配管網6の内圧が急減するため、感圧部33および判定部32を介して報知部30が作動する。これにより、ライニングクロス管10の開口部10Bが合流位置11Aで分岐管11に連通したことが作業者に知らされ、塗装作業を進行させ易くなり作業の効率化に寄与する。
(a)本発明の適用対象としては、分岐管11、Y字管6Mおよび十字管6Kに限らず、複数の配管が接続されて形成された合流位置が存するものであればよい。
(b)ライニングクロス管10では、配管網6の終端開口部6A内に密着させる先端開口部10Aを設けたが、先端開口部10Aの代わりに先端閉塞部であってもよい。
(c)配管網6としては、排水管ばかりでなく空調ダクトや排気ダクト(工業ダクト、厨房ダクト)などを適用してもよい。
2 汚水本管(配管)
3 雑排水本管(配管)
4 室内横引管(配管)
6 配管網(配管)
7 ライナー層
10 ライニングクロス管
11、21、22、6m、6n、6p、6N 分岐管(配管)
10B、10C、10D、10E、10F 開口部
11A、6q、6s、6t 合流位置
13 樹脂製チューブ
14 ワイヤー
25 手動式のリール
30 報知部
32 判定部
33 感圧部
G 索条体
G1 索条体の一端部
Claims (7)
- 液状の塗料が含浸されて表裏に反転可能なライニングクロス管を索条体の繰出し操作を伴って押圧し、表裏に反転させた前記ライニングクロス管の内周面を配管の内壁に密着させながら、反転状態で前記配管の奥行方向に移動させてライナー層を形成する配管ライニング装置において、
前記配管に接続された他の配管に合流する合流位置で、前記他の配管と連通する開口部を前記ライニングクロス管に予め形成したことを特徴とする配管ライニング装置。 - 前記ライニングクロス管よりも若干長尺で、前記ライニングクロス管の外周部を被覆して前記ライニングクロス管とともに反転し、塗装の終了に伴い前記ライニングクロス管の先端開口部を前記配管の前記内壁に押圧し、前記索条体の引込み操作により、前記ライニングクロス管の内周部から剥離するように設けられた樹脂製チューブを有することを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。
- 前記ライニングクロス管は、手動式のリールによりワイヤーを介して巻き取られており、塗装時には、吸引圧によりワイヤーとともに繰り出されて前記配管内で反転移動されることを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。
- 前記ライニングクロス管の前記開口部が前記合流位置で前記他の配管に連通する時、前記配管の内圧の変化を検出する感圧部と、この感圧部から受けた出力が所定値以上か否かを検出する判定部と、この判定部が前記出力を所定値以上と判定した時に作動させる報知部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。
- 前記ライニングクロス管は、グラスファイバーおよびポリエチレンなどの化学繊維を含む可撓性の織布からなっていることを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。
- 液状の塗料が含浸されて表裏に反転可能なライニングクロス管を索条体の繰出し操作を伴って押圧し、表裏に反転させた前記ライニングクロス管の内周面を配管の内壁に密着させながら、反転状態で前記配管の奥行方向に移動させてライナー層を形成する配管ライニング方法において、
前記配管は、他の配管に合流する合流位置で接続されており、前記ライニングクロス管に前記合流位置に対応する開口部を予め形成し、前記ライニングクロス管を前記配管内で移動させる過程で、前記開口部を前記合流位置で前記他の配管と連通させる工程を備えることを特徴とする配管ライニング方法。 - 前記ライニングクロス管よりも若干長尺で、前記ライニングクロス管の外周部を被覆して前記ライニングクロス管とともに反転し、塗装の終了に伴い前記ライニングクロス管の先端開口部を前記配管の前記内壁に押圧し、前記索条体の引出し操作により、前記ライニングクロス管の内周部から剥離するように設けられた樹脂製チューブを有することを特徴とする請求項6に記載の配管ライニング方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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