JP2007196488A - 熱可塑性材料の処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱可塑性材料を高品質に熱可塑化させる。
【解決手段】熱可塑性材料の処理装置において、被処理物投入口a1から回転体10へ至るまでの容器体7内方空間の上下方向長さ途中に被処理物投入口a1から投入された被処理物wを特定流量で取り込み破砕し回転体10上に落下させる被処理物送り落下手段32を設けた構成となす。
上記被処理物送り落下手段32は、投入口a1から回転体10へ至るまでの容器体7内方空間の上下方向長さ途中を略気密状に仕切った状態の下で被処理物wを回転体1上に落下させるものとなすのがよいのであり、このさい被処理物wを破砕するものとなすも或いはそうでないものとなすも任意である。
【選択図】図3
Description
本発明は、主に廃棄材料としてのポリプロピレン、オレフィン及びPETなどの熱可塑性材料を細片化し特定位置に押し出すものとなされた処理装置に関する。
現在使用されている熱可塑性材料の処理装置の概要を図8を参照して説明すると、次のとおりである。
即ち、底壁面部7a及びこれを取り巻いた周壁面部7bとを具備した容器体7と、底壁面部7aの上方近傍位置にて縦向き軸8回りへ回転可能となされ平面状の上面に突起刃9を固定された回転体10とを備えると共に周壁面部7bの下部に突起刃9に対応した別の突起刃18aを固定されてなる細片化処理容器部2と、周壁面部7bに押出開始部3Aのハウジング21aを固定され且つ回転体10の高さ近傍の周壁面部7bに形成された透孔a2を通じて容器体7内とハウジング21a内とを連通されてなるスクリュー押出機3とを備えた構成となされている。
即ち、底壁面部7a及びこれを取り巻いた周壁面部7bとを具備した容器体7と、底壁面部7aの上方近傍位置にて縦向き軸8回りへ回転可能となされ平面状の上面に突起刃9を固定された回転体10とを備えると共に周壁面部7bの下部に突起刃9に対応した別の突起刃18aを固定されてなる細片化処理容器部2と、周壁面部7bに押出開始部3Aのハウジング21aを固定され且つ回転体10の高さ近傍の周壁面部7bに形成された透孔a2を通じて容器体7内とハウジング21a内とを連通されてなるスクリュー押出機3とを備えた構成となされている。
この種の処理装置の使用にさいしては、熱可塑性材料である合成プラスチック材料wなどを容器体2の上方から投入するのであり、このように投入された合成プラスチック材料wなどは縦向き軸8回りへ回転されている回転体10の上面10aに落下し、該上面10aの突起刃9で何回も切断され細片化される。こうして細片化された合成プラスチック材料wなどは回転体10から回転力を付与されて回転体10の上面10a上で回転され、該回転で発生した遠心力が作用した状態となり、この遠心力の作用により前記透孔a2を通じてハウジング21aの内方に供給され、スクリュー押出機3の押出し作用により取出口部から押し出される。
熱可塑性材料の処理装置の技術水準を示すものとしては、例えば特許文献1、2、3及び4などが存在している。
特開昭59−207223号公報
特表平9−501623号公報
特表平10−512204号公報
特表2003−515472号公報
上記した従来の処理装置で廃棄材料としての熱可塑性材料を被処理物として処理する場合、通常、被処理物を容器体内に投入する前に被処理物を水洗浄することが行われる。
これがために容器体内に投入される被処理物には水が比較的多く混入した状態となるのであり、この混入した水はスクリュー押出し機で熱可塑化された被処理物の品質を低下させる要因をなすのである。
なお従来のスクリュー押出し機には被処理物に混入した水分を大気に流出させるようにしたものも存在しているが、被処理物に比較的多く混入した水分を除去する上では必ずしも十分なものといえないものである。
これがために容器体内に投入される被処理物には水が比較的多く混入した状態となるのであり、この混入した水はスクリュー押出し機で熱可塑化された被処理物の品質を低下させる要因をなすのである。
なお従来のスクリュー押出し機には被処理物に混入した水分を大気に流出させるようにしたものも存在しているが、被処理物に比較的多く混入した水分を除去する上では必ずしも十分なものといえないものである。
また従来の処理装置において、被処理物の投入量が時間の進行に伴って比較的大きく変化するときは、回転体による被処理物の破砕が不安定となって被処理物の熱可塑化が品質よく行われないのである。
本発明は、斯かる問題点を解消できるものとした熱可塑性材料の処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の第一発明は、請求項1に記載したように、外周囲を密閉状に包囲された容器体を備えると共に、前記容器体の上部に被処理物投入口を、そして前記容器体の周壁面部の下部に透孔を形成され、且つ、前記容器体の底部内方に被処理物を粉砕する回転体を装設された細片化処理容器部と、前記回転体で破砕された被処理物を前記透孔を通じて供給されスクリューで取出口部へ向け押し出す過程で熱可塑化させるスクリュー押出機とを備えた熱可塑性材料の処理装置において、前記被処理物投入口から前記回転体へ至るまでの容器体内方空間の上下方向長さ途中を略気密状に仕切った状態の下で前記被処理物を前記回転体上に落下させる被処理物送り落下手段と、前記回転体近傍に熱風を供給する熱風発生装置と、この熱風発生装置から前記回転体近傍に供給された熱風を前記容器体の外方へ流出させるための排気手段とを設けたことを特徴とするものである。
この発明は次のように具体化するのがよい。
即ち、請求項2に記載したように、前記回転体が縦向き軸回りへ回転されるものとなされると共に前記熱風発生手段が前記底部の下側に配設されており、この熱風発生手段は前記回転体の下面と前記底部の内面との間に熱風を供給する構成となす。
即ち、請求項2に記載したように、前記回転体が縦向き軸回りへ回転されるものとなされると共に前記熱風発生手段が前記底部の下側に配設されており、この熱風発生手段は前記回転体の下面と前記底部の内面との間に熱風を供給する構成となす。
また請求項3に記載したように、前記排気手段が排気ブロワーを具備し、この排気ブロワーは前記被処理物送り落下手段よりも下側となる容器体内方空間内の上部の空気を前記容器体の外方へ流出させる構成となす。
さらには請求項4に記載したように、前記被処理物送り落下手段が、被処理物を細片化しつつ落下させるための先行破砕手段を有している構成となす。
次に本願の第二発明は次のようなものとなすのであり、即ち、請求項5に記載したように、外周囲を密閉状に包囲された容器体を備えると共に、前記容器体の上部に被処理物投入口を、そして前記容器体の周壁面部の下部に透孔を形成され、且つ、前記容器体の底部内方に被処理物を粉砕する回転体を装設された細片化処理容器部と、前記回転体で破砕された被処理物を前記透孔を通じて供給されスクリューで取出口部へ向け押し出す過程で熱可塑化させるスクリュー押出機とを備えた熱可塑性材料の処理装置において、前記被処理物投入口から前記回転体へ至るまでの容器体内方空間の上下方向長さ途中に前記被処理物投入口から投入された被処理物を特定流量で取り込み細片化しつつ前記回転体上に落下させる被処理物送り落下手段を設けたことを特徴とするものである。
上記した本願発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載の発明によれば、熱風発生装置の発生した熱風が回転体で破砕された被処理物の細片群に向けて供給され、細片群中に含まれる水分が熱風の熱で効果的に蒸発されるものとなり、また被処理物送り落下手段がこれよりも下側の容器体内方空間と被処理物投入口とを略気密状に仕切るため、熱風発生装置及び排気手段が容器体内方空間内での熱風の流通を効率的に行わせるものとなって、細片群中の水分を効果的に除去させるものとなるのであり、これにより水分に起因した弊害の発生がなくなり、スクリュー押出し機で可塑化された被処理物やこれの成形品などの品質を良好なものとなすことができる。
即ち、請求項1記載の発明によれば、熱風発生装置の発生した熱風が回転体で破砕された被処理物の細片群に向けて供給され、細片群中に含まれる水分が熱風の熱で効果的に蒸発されるものとなり、また被処理物送り落下手段がこれよりも下側の容器体内方空間と被処理物投入口とを略気密状に仕切るため、熱風発生装置及び排気手段が容器体内方空間内での熱風の流通を効率的に行わせるものとなって、細片群中の水分を効果的に除去させるものとなるのであり、これにより水分に起因した弊害の発生がなくなり、スクリュー押出し機で可塑化された被処理物やこれの成形品などの品質を良好なものとなすことができる。
請求項2に記載したものによれば、熱風発生手段を設けるための平面視スペースを小さくなすことができ、また熱風発生手段の発生した熱風が回転体の下面の底部の内面との間を経て回転体の外周囲に均等に分散された状態で被処理物の細片群に供給され、被処理物が効果的に加熱されるものとなる。
請求項3に記載したものによれば、熱風発生手段及び排気ブロワーが被処理物送り落下手段による回転体への被処理物の供給を損ねることなく、熱風発生手段の発生した熱風を被処理物の細片群に接触させることができ、被処理物に含まれる水分を効果的に除去することができる。
請求項4に記載したものによれば、被処理物が被処理物送り落下手段と回転体とで2段階に破砕されるため、被処理物の破砕エネルギーによる温度上昇が促進されると共に被処理物に対する熱風の接触面積が増大し、被処理物の水分除去が一層効果的に行われるものとなり、また被処理物の細片化が促進されて被処理物の熱可塑化が迅速且つ高品質に行われるものとなる。
請求項5に記載したものによれば、被処理物が被処理物送り落下手段と回転体とで2段階に破砕されるため、被処理物の細片化が促進されて被処理物の熱可塑化が迅速且つ高品質に行われるものとなるのであり、また被処理物投入口から投入される被処理物の量が比較的大きく変化しても、被処理物送り落下手段が被処理物を特定流量で回転体上に落下させるため、回転体による被処理物の破砕が安定的に行われるものとなって、スクリュー押出し機による被処理物の熱可塑化が安定的にしかも品質よく行われるものとなる。
図1〜図7は本発明に係る熱可塑性材料の処理装置の一実施例を示しており、図1は全体を示しAは側面図でBはx1ーx1部を示す図であり、図2は全体の平面図であり、図3は一部を示しAは図1中のx2−x2部を示す図でBは図2中のx3−x3部を示す図であり、図4は容器体周辺を示すものであってAは図3Aの一部拡大図でBは図4Aを変形した図であり、図5は図2の一部を拡大した図であり、図6は図3Aの一部を拡大した図であり、図7は図1Aの一部を拡大した図である。
図1及び図2に示すように、本発明の処理装置は、床面に定置される定置フレーム1と、この定置フレーム1上に細片化処理容器部2及びスクリュー押出部3を設置された構成となされている。
定置フレーム1は、下側水平部材4から複数の支柱部材5を起立させ、これら支柱部材5の上端間を上側水平部材6で結合したものとなされている。
細片化処理容器部2は、図3及び図4Aにも示すように、外周囲が壁面で包囲されたもので具体的には平面視円形で水平状となされた底壁面部7aを主体した底部及びこれを取り巻いた円筒状の周壁面部7b及びこの周壁面部7bの上面を覆う頂壁面部7cを具備してなる容器体7と、この容器体7の底部内に装設されたもので底壁面部7aの上方近傍位置で縦向き軸8回りへ回転可能となされ上面10aに平面視台形状の突起刃9の多数を固定された回転体10とからなっている。
周壁面部7bの上部には図示しないベルトコンベアのような搬送手段を使用して被処理物wである合成プラスチック材料などを容器体7内に供給するための比較的大きな被処理物投入口a1が形成されており、この被処理物投入口a1の周囲には断面四角状の案内筒部材11が固着されている。また周壁面部7bの下部左側の前後箇所には容器体7の内方を保守点検するための四角状の開閉口12a、12bが形成されている。各開閉口12a、12bはこれを密状に閉鎖するための蓋部材13を具備しており、各蓋部材13はその対応する縦向き支点軸13a回りへ開閉揺動されるものとなされている。13bは蓋部材13の開閉用把手部であり、図2中のb1及びb2は開閉口12a、12bを開放したときの蓋部材13を示している。
そして周壁面部7bの下部右側面の前後方向中央位置には側面視四角状の透孔a2が形成されている。この透孔a2は下端縁をできるだけ底壁面部7aに近接され、上端縁を回転体10の上面10aの最外周縁高さよりも高くなされており、その前後方向長さ及び高さについてはスクリュー押出機3との関連によって決定される。
回転体10は図5にも示すように、上面10aが円錐面状となされていて、縦向き軸8回りの複数等分角度位置である縦向き軸8半径方向位置の上面10a箇所に、回転方向f1前側に位置した前縁9aを水平状の切刃となされ該切刃9aが上面10aよりも数cm程度高くなされた突起刃9の複数を縦向き軸8半径方向の列状にしかも外側へ向かうほど回転方向f1に対して後退するように配置されたものとなされており、毎分凡そ700回転程度で回転されるものである。
このさい、上面10aは円錐面状に限定するものではなく角錐面状となすことも差し支えないのであり、また図6に示すように水平状の底壁面部7aに対する上面10aの傾斜角度θ1は凡そ15度以上、好ましくは30度程度となす。この傾斜角度θ1は被処理物wの種類や性状に関連して適当に決定されるものであり、これが適当大きさであると、上方から上面10aの中心部に落下した合成プラスチック材料wなどが上面10a上を回転体10の回転による遠心力や重力作用により外方へ適当速度で拡散されるのであり、また傾斜角度θ1が小さいときこの拡散の作用が減少し、逆にこれが大きいときこの拡散の作用が増大する。
縦向き軸8は上端に回転体10を固定され、転がり軸受14を介して定置フレーム1に支持され、下端に回転入力部材15を固定され、定置フレーム1に縦向きに固定されたモーター16の出力軸16aから回転入力部材15に回転を入力されるものとなされている。
容器体7の内方には、図6などに示すように被処理物押さえ体17が回転体10に対応して設けられている。この被処理物押さえ体17は環形対称形状体となされていて回転体10の回転中心と略同心に配置されており、容器体7の周壁面部7bに支持されると共に下面17aが前記回転体10の上面10aに対向されるほか該下面17aに複数の突起刃18を設けられたものとなされている。
被処理物押さえ体17の下面17aはこれの中央部に向けて漸次に高くなされた凸形円錐面状となされており、回転体10の上面10aと該下面17aとの上下方向隙間c1は縦向き軸8からの距離に比例して小さくなされている。そして、水平面に対する下面17aの傾斜角度θ2は回転体10の上面10aとの関連で決定されるもので、回転体10の上面10aの傾斜角度θ1と同一かそれ以上の大きさとなされており、例えば15度〜50度の範囲内で決定される。
被処理物押さえ体17の上面17bはこれの中央部に向けて漸次に低くなされた凹形円錐面状となされており、水平面に対する該上面17bの傾斜角度θ3は上面17bに落下した被処理物wが重力作用により摩擦力に抗して中央側へ滑落し得るように決定される。被処理物wが合成プラスチック材料であるときは傾斜角度θ3を例えば40度以上となされる。
各突起刃18は例えば細巾平板などを回転方向に沿わせた姿勢で固定するのであり、このさい回転体10の回転方向f1と対向した側に位置した前縁に切刃を形成するのが好ましいが、必ずしもそのようにしなくてもよいのであり、即ち、切刃を形成しないで単に被処理物wの回転方向f1の流動を規制するに過ぎないものとなすことも差し支えないものである。
容器体7の周壁面部7bと被処理物押さえ体17との間には図6に示すように被処理物押さえ体17を上下変位可能に位置決めするための位置調整変更手段19が設けられている。この位置調整変更手段19は任意に形成して差し支えないが、図示例では、ボルト19aとこれに螺合されたナット19bとを備え、ナット19bがボルト19aに対し回転操作されることによりボルト19aが周壁面部7bに対し上下変位され被処理物押さえ体17がボルト19aと同体状に上下変位されるものとなされている。19cはボルト19aの支持力を被処理物押さえ体17に伝達するための板部材である。なお、この位置調整変更手段19はモーターなどの動力により被処理物押さえ体17を上下変位させる構成となすこともできる。
また図1、図3及び図4に示すように、容器体7の内方で被処理物押さえ体17の上側には、被処理物投入口a1から回転体10へ至るまでの容器体7内方空間の上下方向長さ途中を略気密状に仕切った状態の下で被処理物wを回転体10上に落下させるものとした被処理物送り落下手段32が設けられている。
この被処理物送り落下手段は種々に形成し得るものであるが、図示例では次のようなものとなされているのであって、即ち、容器体7の周壁面部7bの内面に上縁外周囲を密状に結合され中央下端部に被処理物落下口h1を形成された漏斗状仕切板33と、被処理物落下口h1から取り込んだ被処理物wを破砕しつつ特定流量で落下させる先行破砕手段34とを備えている。
このさい、漏斗状仕切板33は、細長状の樹脂フィルムなどの被処理物wで径長が数cm〜数十cm程度の団塊となされたものを上面で受け止めたときに、この被処理物wが重力作用のみで上面上を滑り移動し被処理物落下口h1内へ落ち込むものとなされる。
先行破砕手段34は、被処理物落下口h1を下方へ延長するように漏斗状仕切板33の下端縁に固定され内周面に突起刃35aを散点状に固定された破砕筒部材34aと、これの内方にこれと同心に配置され外周面に突起刃35bを散点状に固定された円筒形ローター34bと、この円筒形ローター34bを縦向き回転軸36回りへ回転させる駆動部34cとからなっている。
このさい、2つの突起刃35a、25bは略水平状に固定された平板部材からなり、何れも被処理物wを切り込むように作用する図5に示すような切刃k1を有するものとなして差し支えないが、これに代えて、一方の突起刃35bのみが切刃k1を有し、他方の突起刃35aは切刃k1を有さず単に被処理物wに対し移動抵抗を付与する受刃となすことも差し支えない。また多数の突起刃35bを円筒形ローター34bの外周面に螺旋状に配列することも差し支えないのであり、このようにすれば突起刃35bの螺旋状配列の螺旋ピッチを大小に変化することで、突起刃35bが円筒形ローター34bの回転による被処理物w切断中に被処理物wに付与する下方への送り力を大小に変化させることができる。
駆動部34cは、容器体7の中心位置に保持部材37を介して縦向き軸受筒38を固定すると共にこの縦向き軸受筒38に内挿された縦向き回転軸36を上下一対の転がり軸受39a、39bを介して回転自在に支持し、縦向き回転軸36の下端に円筒形ローター34bを同心状に固定すると共に頂壁面部7c上に固設された電動モーター40の出力軸40aと縦向き回転軸36の上端とをベルト伝動機構などを介して連動連結した構成となされている。
このさい、縦向き軸受筒38は上部を頂壁面部7cに固定されると共に下寄り箇所を保持部材37の下端部に支持されており、また保持部材37は逆円錐面体となされた板部材を主体とするもので、この板部材の上縁が頂壁面部7cの下面に結合されている。そして円筒形ローター34bは上面が円錐面となされた頂面板41を備え、この頂面板41と、下端内方に設けられた半径部材42を介して縦向き回転軸36に固定されているのであり、また電動モーター40は出力軸40aの回転数を任意に変更されるものとなされている。
容器体7の外側となる底壁面部7a下面には、縦向き軸8回りの等角配置状に複数の熱風発生装置43が縦向き状に固定されている。このさい、熱風発生装置43が底壁面部7aの下面に配置されたことは装置全体の平面視大きさを小さくする上で寄与する。各熱風発生装置43は下端開口から外気を吸引し、これを図示しない適宜な発熱体で加熱し、例えば凡そ100℃〜200℃程度の熱風となした後に、底壁面部7aに形成された通風孔を通じて底壁面部7aの上面と回転体10の下面との間に吹き込むものとなされている。
そして容器体7の外側となる周壁面部7bの外面には、熱風発生装置43から回転体10近傍に供給された熱風を容器体7の外方へ流出させるための排気手段44が形成されているのであり、図示例の排気手段44は仕切板33の下側空間の最上位置に対応した周壁面部7b箇所に透孔を形成し、この透孔を通じて仕切板33の下側空間内の気体を容器体7の外方へ流出させるための排気ブロアー45を周壁面部7bに固定した構成となされている。なお、排気手段44は任意に変形して差し支えないのであり、例えば、仕切板33の下側空間の最上位置に対応した周壁面部7b箇所に形成された透孔から単に排気筒を延出させただけのものであってもよい。
スクリュー型押出機3は次のようなものとなされている。
即ち、図1及び図2などに示すようにスクリュー20とこれを包囲した筒状ハウジング21とを備えており、後側から前側へ向けて押出開始部3A、圧縮部3B、可塑化処理部3C及び取出口部3Dをこの順に形成されている。スクリュー20は回転入力軸部20a、シールスクリュー部分20b及び取入スクリュー部分20cからなる径大スクリュー部と、径を前方へ向け漸減された圧縮スクリュー部分20dと、小径となされた可塑化処理範囲スクリュー部分20eとを同心状且つ一体状に形成されたものとなされている。一方、筒状ハウジング21は図5及び図6に示すように後部ハウジング21Aと前部ハウジング21Bとからなっており、後部ハウジング21Aは周壁左側部にこれの内方空間に通じた側面視四角状の取入口d1を形成された取入ハウジング21aと、圧縮スクリュー部分20dの外周面に対応して内孔の径を漸減された圧縮ハウジング21bとからなり、また前部ハウジング21Bは外径及び内径を比較的小さくなされ且つ比較的長いものとなされるほか周壁の適当箇所に極めて小さな径の図示しない通気透孔を多数形成されたものとなされている。
即ち、図1及び図2などに示すようにスクリュー20とこれを包囲した筒状ハウジング21とを備えており、後側から前側へ向けて押出開始部3A、圧縮部3B、可塑化処理部3C及び取出口部3Dをこの順に形成されている。スクリュー20は回転入力軸部20a、シールスクリュー部分20b及び取入スクリュー部分20cからなる径大スクリュー部と、径を前方へ向け漸減された圧縮スクリュー部分20dと、小径となされた可塑化処理範囲スクリュー部分20eとを同心状且つ一体状に形成されたものとなされている。一方、筒状ハウジング21は図5及び図6に示すように後部ハウジング21Aと前部ハウジング21Bとからなっており、後部ハウジング21Aは周壁左側部にこれの内方空間に通じた側面視四角状の取入口d1を形成された取入ハウジング21aと、圧縮スクリュー部分20dの外周面に対応して内孔の径を漸減された圧縮ハウジング21bとからなり、また前部ハウジング21Bは外径及び内径を比較的小さくなされ且つ比較的長いものとなされるほか周壁の適当箇所に極めて小さな径の図示しない通気透孔を多数形成されたものとなされている。
そして、押出開始部3Aは回転入力軸部20a、シールスクリュー部分20b及び取入スクリュー部分20cと、これらを包囲した取入ハウジング21aとからなり、取入ハウジング21aの内方空間をなす内孔内と容器体7内とは透孔a2及び取入口d1を通じて連通されており、また取入ハウジング21aの内孔の径は取入スクリュー部分20cのそれよりも大きくなされており、取入ハウジング21aと取入スクリュー部分20cとの間に形成された円弧状隙間は取入スクリュー部分20cの下側隙間及び取入口d1及び透孔a2を介して容器体7内に開放されると共に、取入スクリュー部分20cの上側隙間は取入ハウジング21aの一部をなす突起部22を介して容器体7内への開放を制限された状態となされている。
このさい、透孔a2及び取入口d1は略同一と大きさとなされて正対配置されるのであり、それらの前後方向長さは取入スクリュー部分20cの螺旋条e1の複数ピッチ長さ程度となされ、高さは取入スクリュー部分20cの螺旋条e1の外径よりも僅かに小さい程度となされる。なお、突起部22周辺は次のように変形して差し支えないのであって、即ち、特表平9−501623号公報などに開示されているように、取入ハウジング21aにこれの半径方向へ向かう案内用角孔を設け、これに突起部22としての前後向き仕切板をスクリュー20半径方向の位置調整可能に内挿し締結固定した状態となす。
圧縮部3Bは圧縮スクリュー部分20dとこれを包囲した圧縮ハウジング21bとからなり、前方へ向かうほど被処理物wの存在し得る容積が小さくなるものとなされている。そして可塑化処理部3Cは可塑化処理範囲スクリュー部分20eとこれを包囲した前部ハウジング21Bとを具備するほか、前部ハウジング21Bの外周面に被着された加熱手段23及び、前部ハウジング21B内に存在した被処理物wを冷却するための冷却手段24を具備したものとなされている。冷却手段24は加熱手段23の外方に空気を流通させる空気路25と、この空気路25内に空気を供給するファン26と、空気路25内から空気を吸引し排除する図示しない空気排出口とを備えている。取出口部3Dは可塑化された被処理物wを取り出して他の機器に供給する箇所で、被処理物wの通路の断面積を可変として被処理物wの流動抵抗を大小に変更可能となすことも差し支えないものである。
取入ハウジング21aの後端には定置フレーム1に固定された減速機27が結合されており、減速機27の出力部材27aとスクリュー20の後端とが取入ハウジング21a及び減速機27ケーシングの内方で連結されている。そして、減速機27の入力部材27bには定置フレーム1の後部に前後向きに固定されたモーター28の出力軸28aが連動連結される。
なお図示例では取出口部3Dに被処理物濾過手段29が結合されており、この濾過手段29に、被処理物wを多数の小粒体に分割し成形するペレタイザー30が結合されている。図2中、31は定置フレーム1に固定された操作盤である。
次に、上記した熱可塑性材料の処理装置の使用例及び作用などについて説明する。
モーター16、モーター28及びモーター40を作動させて回転体10、スクリュー20及び円筒形ローター34bを回転状態にすると共に、熱風発生装置43及び排気ブロアー45をも作動状態となす。また被処理物押さえ体17を特定高さに位置決めした後、被処理物投入口a1を通じて容器体7内に合成プラスチック材料などの断片からなる被処理物を投入する。
モーター16、モーター28及びモーター40を作動させて回転体10、スクリュー20及び円筒形ローター34bを回転状態にすると共に、熱風発生装置43及び排気ブロアー45をも作動状態となす。また被処理物押さえ体17を特定高さに位置決めした後、被処理物投入口a1を通じて容器体7内に合成プラスチック材料などの断片からなる被処理物を投入する。
この投入にさいしては、例えば、製造工場などで発生する廃棄物である被処理物wをベルトコンベアなどにより被処理物投入口a1の内方まで搬送し容器体7内に落下させるようにする。このさい、被処理物wは定量的に容器体7内に投入するのが好ましいが、断続的且つ非定量的に投入することも差し支えない。
被処理物投入口a1を通じて容器体7内に投入された被処理物wは被処理物送り落下手段の上側に落下し、仕切板33や先行破砕手段34に受け止められる。仕切板33に受け止められた被処理物wは重力作用で仕切板33に案内されるように移動し、一方、先行破砕手段34に受け止められた被処理物wは重力作用でそのまま真下へ移動する。このように移動した被処理物wは被処理物落下孔h1を通じて先行破砕手段34に供給される。仕切板33上に落下した被処理物wや、先行破砕手段34上に直接に落下した被処理物wは、重力作用で破砕筒部材34aと円筒形ローター34bとの間に進入し、ここで円筒形ローター34bに固定され同体状に回転している突起刃35bと、破砕筒部材34aに固定された突起刃35aとで切断され破砕されて細片化され、その後、重力作用により回転体10へ向け落下する。このように落下する被処理物wは先行破砕手段34による破砕処理時の摩擦エネルギーや破砕エネルギーで温度上昇した状態となる。
先行破砕手段34から落下する被処理物wの量は先行破砕手段34による被処理物wの破砕能力に対応したものとなる。このさい、被処理物wが被処理物投入口a1から先行破砕手段34の破砕能力よりも大きな流量で容器体7内に投入されると、容器体7内を被処理物送り落下手段で区分したときの上側空間j1内に貯留される被処理物wの量は漸次に増大するものとなり、逆に被処理物wが被処理物投入口a1から先行破砕手段34の破砕能力よりも小さい流量で容器体7内に投入されると、上側空間j1内に貯溜される被処理物wの量は漸次に減少するものとなる。
上側空間j1は、被処理物wが容器体7内へ非定量的に投入されるときの、先行破砕手段34の破砕能力と被処理物投入口a1からの被処理物の投入量との不釣合を吸収する上で寄与する。上側空間j1内への投入量が先行破砕手段34の破砕能力に対して過大である時間が長く継続するときは、上側空間j1内に溜まった被処理物w群の上面高さが許容限度にまで達するようになり、これに関連して、時折、被処理物wの投入量を制限してこの許容限度を超えないようにする調整処理が必要となる。
また被処理物落下孔h1は上側空間j1と、容器体7内を被処理物送り落下手段32で区分したときの下側空間j2とを略気密状に分離する必要上から常に被処理物wで被われた状態となすのが好ましいのであり、これには、例えば、上側空間j1内の被処理物w群の上面高さに関連して円筒形ローター34bの回転速度を変化させるなどして先行破砕手段34の破砕能力を大小に制御するようになすか、これに加えて或いはこれに代えて、円筒形ローター34bの回転を一時的に停止させるなどして先行破砕手段34の破砕能力をゼロに変化させるようにする。なお、被処理物落下孔h1が常に被処理物wで被われていること又は破砕用筒部材34a内が常に被処理物wで閉塞されていることは本発明の効果を得る上で必須条件をなすものではない。
先行破砕手段34から落下した被処理物wは被処理物押さえ体17の中心孔を通過して回転体10の上面10aの略中央部に落下する。このさい、被処理物wの一部は被処理物押さえ体17の上面10aに落下することもあり得るが、ここに落下した被処理物wは上面10aの傾斜角度θ3が存在すること及び被処理物wに重力が作用することにより上面10aとの摩擦抵抗に抗して被処理物押さえ体17に引っ掛かることなく滑落する。
回転体10はこれの上面10a上に落下した被処理物wに、突起刃9による係止力及び上面10aに対する摩擦力により回転力を付与し被処理物wを同体的に回転させる。これにより、上面10a上の被処理物wはこれに作用する遠心力で縦向き軸8半径外方向へ飛行し、被処理物押さえ体17の下面17aに衝突して縦向き軸8回りの回転を突起刃18の係止力及び下面17aに対する摩擦力で抑制されると共に縦向き軸8半径外方向の飛行を規制されるのであり、この状態になると、被処理物wに作用していた遠心力が小さくなるか消失するため、重力作用により落下し再び上面10a上に達し、回転体10から回転力を付与されるといった現象が繰り返されるのであり、これにより上面10a上を漸次にその半径外方向へ移動され、この移動過程で回転体10の突起刃9と下面17aの突起刃18とにより切り刻まれると同時に引張力又は衝撃力により破砕されるようになる。
このさい、上面10aの傾斜角度θ1が上面10a上に落下した被処理物wの縦向き軸8半径外方向への拡散を効果的となし、また二つの突起刃9、18が切断刃と受刃の関係となって被処理物wの細片化を効果的に行うものとなり、また上面10aが水平面である場合に比べて上面10aの面積が拡大したものとなり、このように拡大された上面10aと、被処理物押さえ体17の下面17aとの間の略全域が被処理物wの細片化に寄与するものとなる。
こうして回転体10による被処理物wの細片化が行われると、被処理物wは細片集合状となり、回転体10の回転により回転体10の半径方向外側へ向かうほど大きい遠心力を付与され高い圧力で密集するのであり、これに関連して、被処理物wの自由表面はこの圧力の大きさに比例した高さに上昇しようとする。しかし、被処理物wの自由表面の上昇は被処理物押さえ体17の下面17aにより制限されるのであり、したがって被処理物wは特に回転体10の外周縁近傍において上面10aと下面17aとの間に葉片状、薄片状又は小粒状となって充満した状態になる。
このように充満した状態は、突起刃9と突起刃18による被処理物wの切断破砕作用による細片化を促進させたり、また被処理物wを混合攪拌してその温度上昇を促進させる上で寄与する。
上述した被処理物wの細片化処理中には被処理物wの破断エネルギーと摩擦エネルギーとで被処理物wは先行粉砕手段34で加熱された上にさらに加熱されて回転体10の上面10aの外周縁に近いものほど高温状態となる。このように温度上昇された被処理物wの熱はスクリュー押出機3の押出過程での被処理物wの熱可塑化のための熱エネルギーとして有益に作用する。
回転体10や被処理物押さえ体17による被処理物wの細片化が十分に行われないときには、被処理物押さえ体17の高さを変更してその下面17aを回転体10の上面10aに近接させたり回転体10の回転速度を上昇させるのであり、一方、その細片化が過度であるときにはその逆を行えばよい。
回転体10の上面10aと被処理物押さえ体17の下面17aとの間で回転体10の外周縁近傍に充満した被処理物wは上述したように加熱され且つ圧力の高い状態となっているため、透孔a2及び取入口d1を通じて押出開始部3Aの取入ハウジング21a内の取入スクリュー部分20cの下側隙間に効果的に押し込まれる。
このような被処理物wの処理の一方では、熱風発生手段43が凡そ100℃〜200℃程度に加熱した外気を熱風として下側空間j2内における回転体10の下面と底壁面部7aの上面との間に連続的に且つ縦向き軸8回りへ均等に分散させた状態で吹き込むものとなる。このとき、回転体10は回転していることから、回転体10の回転で粉砕された細片集合状の被処理物wは回転体10の下面と底壁面部7aの上面との間の空間内への進入を阻止される。したがって熱風発生手段43の発生した熱風は回転体10の下面と底壁面部7aの上面との間へ円滑に流入し、ここで回転体10の回転によって回転体10の半径外方向への流動を促進され且つ回転体10の外周縁に均等に分散されつつ回転体10と周壁面部7bとの間に到達する。
次に熱風は熱風発生手段43の付与する正圧と排気ブロアー45の付与する真空圧とで、細片集合状の被処理物w間の隙間を通過しつつ回転体10の上面と被処理物押さえ体17の下面17aとの間を回転体10の半径内方向へ向け斜め上方へ確実に流動するのであり、この後、被処理物押さえ体17の上部中心を経て下側空間j2の最上部に達し、最後は排気ブロアー45で容器体7の外方へ排出される。
このように流動した熱風は、回転体10の上面と被処理物押さえ体17の下面17aとの間において、回転体10の回転により完全に粉砕された後の或いは粉砕過程にある被処理物wに、比較的高温低湿の状態で接触するものとなって、被処理物wの表面に付着し或いは被処理物wの内部に含まれた水分などを効果的に蒸発させるのであり、また被処理物押さえ体17の上部中心に達した後では、先行破砕手段34に破砕されて落下している状態の被処理wに接触し、ここでは熱風は比較的低温高湿の状態となっているものの、排気ブロアー45の吸引力により生成された比較的低圧の環境下で被処理物wの水分などを有効に蒸発させるものとなる。被処理物wから蒸発した水などの蒸気は、熱風に搬送され容器体7の外方へ排出されるのであり、したがって被処理物wは取入ハウジング21a内の取入スクリュー部分20cの下側隙間に押し込まれるときには高温低湿の状態となる。
そして取入スクリュー部分20cの下側隙間に押し込まれた被処理物wは取入スクリュー部分20aの前方視右回り方向の回転により取入ハウジング21a内に誘い込まれその内孔の内面に沿って周方向へ移動され、仕切板22の位置に達したとき、その周方向への移動を制限され、この制限により螺旋条e1間の前後方向隙間内に強制的に押し込まれ前方への送り力を付与される。この送り力により、被処理物wはスクリュー押出機3による押出しを開始される。
そして、押出しを開始された被処理物は圧縮部3Bで圧縮され嵩密度を上昇されつつ被処理物wの破断エネルギーや摩擦エネルギーによりさらに温度上昇されて、可塑化処理部3Cに到達するのであり、可塑化処理部3Cでは可塑化処理範囲スクリュー部分20eから付与される送り力で前方へ移動されつつ加熱手段23によりさらに加熱されて熱可塑化される。この時点で未だ被処理物に含まれている水分などは蒸気となり、前部ハウジング21Bに形成された図示しない通気透孔を経て通気路25内へ流出するのであり、これにより可塑化された後の被処理物wは水分を可及的に除去された状態となる。通気路25内へ流出した蒸気は水分除去手段24により大気側に排出される。
こうして熱可塑化された被処理物wは取出口部3Dから取り出されて濾過手段29に達し、ここで不純物を除去された後、ペレタイザー30により小粒に成形される。
上記実施例装置は次のように変形できる。
図4Bに示すように、回転体10の上面10aを平面となし、この平面に突起刃9を設けることも差し支えない。このさい、被処理物押さえ体17の下面17aは傾斜角度θ2を小さくなすか或いは水平面となしてもよい。
図4Bに示すように、回転体10の上面10aを平面となし、この平面に突起刃9を設けることも差し支えない。このさい、被処理物押さえ体17の下面17aは傾斜角度θ2を小さくなすか或いは水平面となしてもよい。
スクリュー押出機3のスクリュー20の長手方向は上下方向へ傾斜させてもよいのであり、或いは容器体7の半径方向に近づけるように位置させるか又は正確に合致させてもよいのであって、この場合は押出開始部3Aの構造を例えば特許文献1に開示されたように変形することが必要となる。
被処理物押さえ体17を一体状の環形としないで、下面17a、上面17b及び突起刃18を具備した部分環体の複数個を容器体7の内周面の周方向へ隙間を置いて列設することも差し支えない。
被処理物送り落下手段32は必ずしも被処理物wを破砕する機能を有することを必要とするものではないのであり、したがって先行破砕手段34を設けることに代えて、容器体7内の被処理物送り落下手段32の上側をなす上側空間j1と、容器体7内の被処理物送り落下手段32の下側をなす下側空間j2とを略気密状に保持しつつ単に被処理物wを下方へ適当流量で落下させるものとなすことも差し支えないのであり、具体的には例えば、被処理物wの搬送方向と同一向きの軸回りへ回転されるスクリューとか被処理物搬wの送り方向と直交した水平軸回りへ回転される掻き出し回転車などを備えた公知の散材定量供給装置などとなしてもよい。
被処理物送り落下手段は、上側空間j1と下側空間j2とを略気密状に保持しないものに変更することもできるのであって、この場合には、排気ブロアー45が被処理物投入口a1を通じて外気を吸引する可能性があるが、これに対しては上記実施例以外の手段で対処することが可能であり、また必ずしもそれに対処する必要はないのであり、この場合に熱風発生装置43や排気手段44を省略することも差し支えない。
2 細片化処理容器部
3 スクリュー押出機
3D 取出口部
7 容器体
7a 底壁面部(壁面、底部)
7b 周壁面部(壁面)
7c 頂壁面部(壁面)
8 縦向き軸
10 回転体
20 スクリュー
32 被処理物送り落下手段(被処理物送り落下手段)
34 先行破砕手段
43 熱風発生装置
44 排気手段
45 排気ブロワー
a1 被処理物投入口
a2 透孔
w 被処理物
3 スクリュー押出機
3D 取出口部
7 容器体
7a 底壁面部(壁面、底部)
7b 周壁面部(壁面)
7c 頂壁面部(壁面)
8 縦向き軸
10 回転体
20 スクリュー
32 被処理物送り落下手段(被処理物送り落下手段)
34 先行破砕手段
43 熱風発生装置
44 排気手段
45 排気ブロワー
a1 被処理物投入口
a2 透孔
w 被処理物
Claims (5)
- 外周囲を密閉状に包囲された容器体を備えると共に、前記容器体の上部に被処理物投入口を、そして前記容器体の周壁面部の下部に透孔を形成され、且つ、前記容器体の底部内方に被処理物を粉砕する回転体を装設された細片化処理容器部と、前記回転体で破砕された被処理物を前記透孔を通じて供給されスクリューで取出口部へ向け押し出す過程で熱可塑化させるスクリュー押出機とを備えた熱可塑性材料の処理装置において、前記被処理物投入口から前記回転体へ至るまでの容器体内方空間の上下方向長さ途中を略気密状に仕切った状態の下で前記被処理物を前記回転体上に落下させる被処理物送り落下手段と、前記回転体近傍に熱風を供給する熱風発生装置と、この熱風発生装置から前記回転体近傍に供給された熱風を前記容器体の外方へ流出させるための排気手段とを設けたことを特徴とする熱可塑性材料の処理装置。
- 前記回転体が縦向き軸回りへ回転されるものとなされると共に前記熱風発生手段が前記底部の下側に配設されており、この熱風発生手段は前記回転体の下面と前記底部の内面との間に熱風を供給することを特徴とする請求項1記載の熱可塑性材料の処理装置。
- 前記排気手段が排気ブロワーを具備し、この排気ブロワーは前記被処理物送り落下手段よりも下側となる容器体内方空間内の上部の空気を前記容器体の外方へ流出させることを特徴とする請求項1又は2記載の熱可塑性材料の処理装置。
- 前記被処理物送り落下手段が、被処理物を細片化しつつ落下させるための先行破砕手段を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の熱可塑性材料の処理装置。
- 外周囲を密閉状に包囲された容器体を備えると共に、前記容器体の上部に被処理物投入口を、そして前記容器体の周壁面部の下部に透孔を形成され、且つ、前記容器体の底部内方に被処理物を粉砕する回転体を装設された細片化処理容器部と、前記回転体で破砕された被処理物を前記透孔を通じて供給されスクリューで取出口部へ向け押し出す過程で熱可塑化させるスクリュー押出機とを備えた熱可塑性材料の処理装置において、前記被処理物投入口から前記回転体へ至るまでの容器体内方空間の上下方向長さ途中に前記被処理物投入口から投入された被処理物を特定流量で取り込み細片化しつつ前記回転体上に落下させる被処理物送り落下手段を設けたことを特徴とする熱可塑性材料の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006016711A JP2007196488A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 熱可塑性材料の処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006016711A JP2007196488A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 熱可塑性材料の処理装置 |
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JP2007196488A true JP2007196488A (ja) | 2007-08-09 |
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ID=38451572
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JP2006016711A Pending JP2007196488A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 熱可塑性材料の処理装置 |
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JP (1) | JP2007196488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104890147A (zh) * | 2015-06-08 | 2015-09-09 | 苏州市湘园特种精细化工有限公司 | 一种立式废旧橡胶粉碎机 |
-
2006
- 2006-01-25 JP JP2006016711A patent/JP2007196488A/ja active Pending
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