JP2007196308A - 渦流循環型クーラント浄化装置 - Google Patents

渦流循環型クーラント浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】渦流によるクーラントの浄化とともに当該クーラントを冷却することができ、クーラントを循環利用しても加工装置による加工精度を維持できる渦流循環型クーラント装置を提供する。
【解決手段】加工装置Kから導かれスラッジ等が混入したクーラントを渦流状態で収容し、清浄度の高いクーラントを外周側で渦流させるクーラント槽(第1クーラント槽1、第2クーラント槽2)を具備するとともに、当該清浄度の高いクーラントを加工装置Kに送り込むことによりクーラントを循環利用するための渦流循環型クーラント浄化装置において、第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って形成され、当該第2クーラント槽2内のクーラントを冷却するための冷却槽6を具備したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置から排出されスラッジ等が混入したクーラントを渦流にて浄化し、再び加工装置に送り込むことにより当該クーラントを循環利用するための渦流循環型クーラント浄化装置に関する。
研削加工装置等の加工装置から排出されるクーラントは、加工の際に加工母材から流出したスラッジ等が混入されており、かかる使用済クーラントを再び加工装置に送り込んで再利用するには浄化する必要がある。このような浄化及び循環を行う循環型クーラント浄化装置は、例えば特許文献1に開示されている。
同公報で開示される従来の循環型クーラント浄化装置は、使用済クーラントを収容する円筒形状のクーラントタンクを有しており、該タンク内で渦流を生じさせることにより、混入しているスラッジ等を同タンクの中央底面に集積させて除去する渦流循環型のものである。より具体的には、タンク中央底面に集積されたスラッジを含むクーラントは、ポンプによって同タンクの上方まで引き上げられ、マグネット式選別装置のマグネットによりスラッジが吸着除去される一方、タンク内壁面近傍の清浄度の高いクーラントを別途のポンプにて加工装置に再び送り込むよう構成されていた。
しかしながら、上記従来の渦流循環型クーラント浄化装置においては、使用済クーラントを収容するタンク(槽)が1つであるため、当該タンク内壁近傍にある清浄度の高いクーラントと同タンク中央底面近傍にある清浄度の低いクーラントとが入り混じってしまう虞があり、浄化効率が悪化してしまうという不具合があった。このような事情に鑑みて、本出願人は、特許文献2で開示した如き渦流循環型クーラント浄化装置を提案した。
かかる従来の渦流循環型クーラント浄化装置によれば、清浄度の低いクーラントを第1クーラント槽に収容するとともに、清浄度の高いクーラントを第2クーラント槽に収容しているので、渦流による浄化時において清浄度の高いものと低いものとが入り混じるのを回避し、浄化効率を向上させることができる。また、第2クーラント槽は、清浄度が高いクーラントを収容するもののスラッジ等が微量に含まれていることもあるため、その下方で第1クーラント槽の吐出口と連通させて、当該微量スラッジを含むクーラントを再び循環させて浄化する構成とされていた。
特開2001−277067号公報 特開2003−175437号公報
しかしながら、上記従来の渦流循環型クーラント浄化装置においては、浄化したクーラントの温度管理がなされていないため、当該クーラントを加工装置にて再利用する際、以下の如き問題があった。すなわち、クーラントを加工装置で再使用するにあたり、当該クーラントが比較的高温であると、クーラント効果が低減して所定の加工精度を得ることができなくなる等の不具合がある。このため、浄化されたクーラントは低温であるのが好ましいのであるが、上記従来の渦流循環型クーラント装置においては、そのような配慮がなされていないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、渦流によるクーラントの浄化とともに当該クーラントを冷却することができ、クーラントを循環利用しても加工装置による加工精度を維持できる渦流循環型クーラント装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、加工装置から導かれスラッジ等が混入したクーラントを渦流状態で収容し、清浄度の高いクーラントを外周側で渦流させるクーラント槽を具備するとともに、当該清浄度の高いクーラントを加工装置に送り込むことによりクーラントを循環利用するための渦流循環型クーラント浄化装置において、前記クーラント槽の外壁面に沿って形成され、当該クーラント槽内のクーラントを冷却するための冷却槽を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の渦流循環型クーラント浄化装置において、前記クーラント槽は、略円形状とされ、加工装置から導かれスラッジ等が混入したクーラントを渦流状態で収容するとともに、中央底面から吐出させる吐出口を有する第1クーラント槽と、該第1クーラント槽の少なくとも側方及び下方を囲む略円筒形状から成り、当該第1クーラント槽の外側でクーラントを渦流状態で収容するとともに、下方で第1クーラント槽の前記吐出口に連通した第2クーラント槽とを具備するとともに、前記冷却槽は、前記第2クーラント槽の外壁面に沿って形成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の渦流循環型クーラント浄化装置において、前記冷却槽は、所定の冷媒を循環させる冷媒循環路を有するとともに、当該冷媒循環路が前記クーラント槽の外壁面に沿って折り返し延設されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の渦流循環型クーラント浄化装置において、前記冷媒循環路は、前記クーラント槽の外壁面と接触するとともに熱交換が可能な板材で形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、クーラント槽の外壁面に沿って形成され、当該クーラント槽内のクーラントを冷却するための冷却槽を具備したので、渦流によるクーラントの浄化とともに当該クーラントを冷却することができ、クーラントを循環利用しても加工装置による加工精度を常に維持できる。また、クーラント槽内における渦流によりクーラントの温度が略均一化された状態で、冷却槽6による冷却がなされるので、加工装置に送られるクーラントの温度を安定させることができ、当該加工装置による加工精度をより安定化させることができる。
請求項2の発明によれば、クーラント槽が第1クーラント槽と第2クーラント槽とから構成され、浄化度の高いクーラントを第2クーラント槽にて渦流状態で収容するとともに、当該第2クーラント槽の外壁面に沿って冷却槽が形成されたので、浄化度がより高く且つ低温のクーラントを得ることができ、そのクーラントを加工装置に送ることができる。
請求項3の発明によれば、冷却槽は、所定の冷媒を循環させる冷媒循環路を有するとともに、当該冷媒循環路がクーラント槽の外壁面に沿って折り返し延設されたので、冷媒による熱交換をより多く行わせることができ、クーラントをより低温にして加工装置に送ることができる。
請求項4の発明によれば、冷媒循環路は、クーラント槽の外壁面と接触するとともに熱交換が可能な板材で形成されたので、当該板材がフィンとして機能と冷媒を流通させる隔壁としての機能とを兼ね備えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る渦流循環型クーラント浄化装置は、加工装置(研削加工装置)から排出され金属製加工母材から流出するスラッジ等が混入するとともに高温となったクーラントを渦流にて浄化し、再び加工装置に送り込むことにより当該クーラントを循環利用するためのものであり、図1に示すように、第1クーラント槽1と、第2クーラント槽2と、マグネット式選別装置3と、第1トルネード式浄化装置4と、第2トルネード式浄化装置8と、分離槽5と、冷却槽6とから主に構成されている。
第1クーラント槽1は、加工装置Kから導かれたクーラントをマグネット式選別装置3を介して導入し、渦流状態で収容するとともに、中央底面から吐出させる吐出口1aを有するものであり、図2〜図4に示すように、その上端から下端に亘って内径が縮小した断面が略円形状(漏斗状)の槽から成る。第1クーラント槽1内で渦流を生じさせることにより、混入したスラッジ等を中央底面に効率良く集積することができ、かかるスラッジを多く含んだクーラントを吐出口1aからスムーズに吐出させ得ることができる。
尚、図1において、加工装置Kからマグネット式選別装置3に使用済クーラントを導く流路をL3、マグネット式選別装置3で鉄分除去されたクーラントを第1クーラント槽1に導く流路をL4としている。流路(他の流路も含む)は、主に可撓性チューブから成るものであるが、他の材質によって形成された流路(例えば管材などから成る流路)としてもよい。
また、図2に示すように、流路L4の先端におけるクーラントの導入口aは、第1クーラント槽1における接線方向に向けられて配設されており、導入するクーラントが渦流を生じやすくするよう構成されている。これにより、第1クーラント槽1にクーラントを導入すれば、自然と渦流を生じるようになるので、別途の駆動ポンプ等が不要であり、製造コスト及びランニングコストを低減させることができる。
マグネット式選別装置3は、加工装置Kから排出されたクーラントを収容し、磁石にて当該クーラント中の鉄分を除去するものであり、流路L3(又は流路L6或いはL7)から導入したクーラントに含有する鉄分をローラ型磁石Mにて吸着除去し、鉄分除去後のものを流路L4にて第1クーラント槽1に導入するためのものである。これにより、当該第1クーラント槽1に導入されるクーラントに対し、清浄度をある程度高めておくことができ、その後の一連の浄化作用をスムーズに行わせることができる。
第2クーラント槽2は、第1クーラント槽1の側方及び下方を囲む円筒形状から成り、当該第1クーラント槽1の外側でクーラントを渦流状態で収容するとともに、その中央底面(下方)で第1クーラント槽の吐出口1aに連通したものである。また、後述する第1トルネード式浄化装置4から延設されたクーラントの流路L5における導入口bが第2クーラント槽における接線方向に向けられて配置されているので、第2クーラント槽2においても、第1クーラント槽1と同様の渦流を生じさせることができる。
このような第2クーラント槽2内の渦流により、混入したスラッジ等を中央底面に集積することができ、スラッジを多く含んだクーラントのみを吐出口1aから吐出させ得るよう構成されている。即ち、吐出口1aからは、第1クーラント槽1及び第2クーラント槽2の双方で集積された清浄度の低いクーラントが吐出するのである。
流通路(L1、L7及びL8)は、吐出口1aから吐出されたクーラントを導くとともに、そのクーラントをマグネット式選別装置3、第1トルネード式浄化装置4及び分離槽5を介して第2クーラント槽2に導入するための流路である。尚、便宜上、吐出口1aから流通路L7と流路L8の分岐点までの流路を流通路L1、該分岐点からマグネット式選別装置3までの流路をL7、第1トルネード式浄化装置4までの流路を流通路L8とする。
また、第1トルネード式浄化装置4からは流通路L5及びL10が延設されており、当該第1トルネード式浄化装置4にて清浄度が高められたクーラントが流通路L5から第2クーラント槽2へ流れ、浄化されず清浄度が低いクーラントが分離槽5に流れるようになっている。流通路L6は、分離槽5からマグネット式選別装置3まで延び、分離槽5で浄化されたクーラントがマグネット式選別装置3に送られるよう構成されている。
ところで、第1トルネード式浄化装置4は、クーラントを渦流を生じさせつつ導入し、上方の清浄度の高いクーラントを流通路L5を介して第2クーラント槽2に導く一方、下方から吐出した清浄度の低いクーラントを流通路L10を介して分離槽5に導くものである。具体的には、第1トルネード式浄化装置4は、下方に縮径部を有する略円筒状部材から成り、クーラントを渦流を生じさせながら収容する収容空間が内部に形成されるとともに、下方に該収容空間と通じた吐出口が形成されたものである。
更に、分離槽5は、上方位置に油分を浮遊させつつ下方位置にスラッジを沈殿させるとともに、中間位置のクーラントをマグネット式選別装置3に導くものである。具体的には、この分離槽5は、クーラントを収容し得る槽で構成され、浮遊する油分や沈殿する鉄分(スラッジ)以外の清浄度の高いクーラントを選別することにより確実に浄化を行うことができるよう構成されている。
かかる構成により、吐出口1aから吐出された清浄度の低いクーラントの一部を直接マグネット式選別装置3に送り込むとともに、他の一部を第1トルネード式浄化装置4及び分離槽5を介してマグネット式選別装置3に送り込み、鉄分除去を行わせ、更なる浄化を行わせることができるので、より確実な浄化を行うことができるのである。
循環路L2は、第2クーラント槽2の内壁面近傍からポンプP2を経て第2トルネード式浄化装置8に延設された流路から成り、第2クーラント槽2の内壁面近傍における清浄度の高いクーラントを既述の第1トルネード式浄化装置4と略同様の第2トルネード式浄化装置8に送り込むよう構成されている。かかる第2トルネード式浄化装置8からは流通路L9及びL11が延設されており、当該第2トルネード式浄化装置8にて清浄度が高められたクーラントが流通路L9から加工装置Kへ流れ、清浄度が低いクーラントがマグネット式選別装置3に流れるようになっている。
また、第2クーラント槽2の内壁面より内側には、隔壁2bが形成されており、該隔壁2bの一部には開口2aが形成されている(図4参照)。この開口2aは、第2クーラント槽2の底面から所定高さの壁面に形成されているので、当該第2クーラント槽2に収容されたクーラントのうち、上面側に浮遊した油分や底面に沈殿した鉄分(スラッジ)等の異物を避けて、極めて清浄度の高いクーラントのみを第2トルネード式浄化装置8に送ることができる。
即ち、第2クーラント槽2における内壁面から隔壁2bまでの間の清浄度の高いクーラントが流通路L2にて第2トルネード式浄化装置8へ至り、そこで更に浄化度が高められて加工装置Kに供給されるのである。尚、循環路L2及びL9にはバルブが設けられており、加工機Kによる加工時には開けられ、非加工時には閉じられるよう構成されている。これにより、クーラントの浄化作用と加工装置への供給作用とを独立して行わせることができる。
ここで、本実施形態においては、第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って冷却槽6が形成されている。かかる冷却槽6は、所定の冷媒を略密封収容しつつ第2クーラント槽2の壁材を介して当該第2クーラント槽2内のクーラントを冷却するためのもので、その内部には所定の冷媒を循環させるための冷媒循環路S1〜S6が形成されている。この冷媒循環路S1〜S6は、図5で示すように、第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って折り返し延設されており、冷媒はまず冷媒循環路S1を同図中左向きに流れた後、上段の冷媒循環路S2へ至り、同図中右向きに流れ、以下、冷媒循環路S3〜S6において順に折り返して流れるよう構成されている。
然るに、最下段の冷媒循環路S1及び最上段の冷媒循環路S6は、冷媒循環路L13、L12を介して冷却装置7と接続されており、折り返し冷却槽6内を流れ、第2クーラント槽2内のクーラントと熱交換を行った冷媒が冷却装置7に送られて冷却され、再び冷却槽6内に戻されるようになっている。かかる冷却装置7は、汎用の冷却装置と同様の圧縮器や蒸発器等を具備したもので、冷媒循環路L12を介して導入された冷媒を冷却するとともに、その冷却された冷媒を冷媒循環路L13を介して冷却槽6内に供給するためのものである。
上記構成によれば、第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って形成され、当該第2クーラント槽2内のクーラントを冷却するための冷却槽6を具備したので、渦流によるクーラントの浄化とともに当該クーラントを冷却することができ、クーラントを循環利用しても加工装置Kによる加工精度を常に維持することができる。また、当該第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って冷却槽6が形成されたので、クーラントを収容する槽が1つしかないものに比べ、浄化度がより高く且つ低温のクーラントを得ることができ、そのクーラントを加工装置Kに送ることができる。
更に、第2クーラント槽2の壁材を隔てて冷媒による冷却を行うことができるので、例えば第2クーラント槽2内にパイプ等を配設し、そのパイプ内で冷媒を循環させるものに比べ、スラッジ等の付着がなくメンテナンスを容易とすることができるとともに、クーラントの渦流を妨げることを防止することができる。また更に、冷媒循環路S1〜S6が第2クーラント槽2の外壁面2cに沿って折り返し延設されたので、冷媒による熱交換をより多く行わせることができ、クーラントをより低温にして加工装置Kに送ることができる。尚、冷却槽6内の所定の冷媒が、当該冷却槽6、冷却装置7及び冷媒循環路L12、L13に亘って略密封収容されつつ循環することによりクーラントを冷却するので、外気に曝されず冷媒の劣化が抑制でき、メンテナンスをあまり必要としない構成となっている。
ところで、本実施形態における冷媒循環路S1〜S6は、第2クーラント槽2の外壁面2cに対して溶接等で接触しつつ固定された複数の板材6aにて形成されており、これら板材6aは熱交換が可能なものとされている。即ち、冷媒循環路S1〜S6は、筐体6b内の空間を複数の板材6で隔成して構成されているのである。従って、板材6aがフィンとして機能と冷媒を流通させる隔壁としての機能とを兼ね備えることができる。
次に、上記構成によるクーラントの浄化動作について説明する。
加工装置Kで用いられた使用済クーラントは、流路L3を介してマグネット式選別装置3に送られ、そこでローラ型磁石Mによる鉄分除去が行われた後、流路L4を介して第1クーラント槽1に導入される。第1クーラント槽1においては渦流が生じているため、スラッジ等を含む清浄度の低いクーラントが中央底面の吐出口1aから効率良く吐出される。また、第1クーラント槽1の渦流によって、当該第1クーラント槽1内のクーラントを効率良く吐出口1aから吐出し得るとともに、第2クーラント槽2における清浄度の低いクーラントを吐出口1aへ引き込むことができる。第1クーラント槽1の渦流により清浄度の高いクーラントは、オーバーフローして第2クーラント槽2に至ることとなる。
吐出口1aから吐出されたクーラントは、ポンプP1により流通路L1を介して吸い上げられ、流通路L7と流路L8とに分岐される。流路L7を流れるクーラントは直接マグネット式選別装置3に戻り、再度ローラ型磁石Mによる鉄分除去が行われて第1クーラント槽1に至る。一方、流通路L8を流れるクーラントは、第1トルネード式浄化装置4に至り、内部の渦流の作用により清浄度の低いものが分離槽5に収容されるとともに、清浄度の高いものが流通路L5を介して第2クーラント槽2に戻ることとなる。尚、分離槽5に収容されたクーラントは、清浄度の高いもののみマグネット式選別装置3に送られる。
また、第2クーラント槽2内に導入されたクーラントは、渦流によりスラッジ等を含む清浄度の低いクーラントが中央底面に集積され、第1クーラント槽1と同様、吐出口1aから吐出されて同様の浄化作用が施される一方、内壁近傍の清浄度の高いクーラントのみが開口2aから循環路L2に流出し、ポンプP2により第2トルネード式浄化装置8に送られることとなる。
そして、第2トルネード式浄化装置8の内部の渦流の作用により、清浄度の低いクーラントが分離槽5に戻されるとともに、清浄度の高いクーラントが加工装置Kに供給されることとなる。これにより、加工装置Kから排出されたクーラントを浄化し、再び加工装置Kに送ることができ、クーラントの循環利用が可能とされている。
一方、第2クーラント槽2内のクーラントを冷却するための冷媒は、冷却装置7から冷媒循環路L13を介して冷却槽6に供給され、冷媒循環路S1〜S6を折り返し流通する過程で熱交換がなされる。この熱交換により第2クーラント槽2の内壁近傍の加工装置Kに供給されるべきクーラントが冷却されることとなる。また、冷媒循環路S1〜S6を隔成する板材6aがフィン(所謂放熱材)として機能するので、クーラントの冷却効果を更に高めることができる。そして、冷媒循環路S1〜S6を流れた冷媒は、冷媒循環路L12を介して冷却装置7に送られ、そこで再び冷却された後、冷媒循環路L13から冷却槽6内に供給されることとなる。
本実施形態によれば、清浄度の高いクーラントは第2クーラント槽2、清浄度の低いクーラントは第1クーラント槽1に分離して浄化するので、これら清浄度の高いものと低いものとが浄化時に混じってしまうのを回避でき、浄化効率を向上させることができるとともに、清浄度の高いクーラントを冷却して加工装置Kに送り、循環利用を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1クーラント槽1及び第2クーラント槽2内における渦流でクーラントの温度が略均一化された状態で、冷却槽6による冷却がなされるので、加工装置Kに送られるクーラントの温度を安定させることができ、当該加工装置Kによる加工精度をより安定化させることができる。然るに、加工装置Kに送られるクーラントの温度が所望温度で一定化させるべく、冷却装置7における冷媒の冷却動作を制御する構成とするのが好ましい。
次に、本実施形態におけるクーラントの冷却効果を実証する実験について、実施例に基づき説明する。
(実施例)
第1クーラント槽1及び第2クーラント槽2内のクーラントの温度を40℃に設定して渦流させるとともに、冷媒を循環させて所定時間経過するまでのクーラントの温度(具体的にはポンプP2内を流れるクーラントの温度)を暫時計測した。
(比較例)
第1クーラント槽1及び第2クーラント槽2内のクーラントの温度を40℃に設定して渦流させ、冷媒を循環させず(即ち、自然冷却させた)、且つ、クーラントを渦流させて所定時間経過するまでのクーラント(具体的にはポンプP2内を流れるクーラントの温度)の温度を暫時計測した。
(実験結果)
実験結果について以下の表1、表2にまとめた。
Figure 2007196308
Figure 2007196308
上記表1、表2からも分かるように、実施例のものは比較例のものに比べ、クーラントの冷却効果に著しく優れており、このように冷却されたクーラントを加工装置に循環利用すれば、当該加工装置による加工精度を常に維持することができることが分かる。具体的には、実施例のものは、ポンプP2内を流れるクーラント(即ち、加工装置Kに送られるクーラント)の温度を約50分間で15℃低下させて25℃とし、その後その温度が保たれることとなっている。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばクーラントを渦流状態にて収容するクーラント槽が1槽のものに適用してもよい。その場合であっても、当該1つのクーラント槽の外壁面に沿って冷却槽6を形成すれば、上記実施形態と同様、渦流によるクーラントの浄化とともに当該クーラントを冷却することができ、クーラントを循環利用しても加工装置Kによる加工精度を常に維持することができる。また、本実施形態においては、冷却槽6内に冷媒循環路が複数形成されているが、冷媒を流通させ得る通路が形成されていれば単一の冷媒循環路であっても足りる。
尚、本実施形態においては、分離槽5で清浄化されたクーラントがマグネット式選別装置3に導かれているが、同様の構成のマグネット式選別装置3を別途配設しておき、鉄分除去を行わせるようにしてもよい。更に、マグネット式選別装置3、第1トルネード式浄化装置4、第2トルネード式浄化装置8、分離槽5等の浄化手段に代えて、他の汎用的な浄化手段とすることができ、これらの組み合わせも種々替えて用いることができる。即ち、マグネット式選別装置3、第1トルネード式浄化装置4、第2トルネード式浄化装置8又は分離槽5のいずれかを省略したり、他の位置に配置したりすることが任意に行えるのである。
また、本実施形態においては、研削加工装置に用いられるクーラントを浄化するのに適用されているが、加工時にスラッジ等が生じる他の加工装置(例えば切削装置など)に用いられるクーラントを浄化するよう構成してもよい。また、本実施形態においては、浄化を確実に行わせるべく、流通路1を分岐して流路L8と流通路L7とに分けているが、分岐せずに何れかの流通路のみとして構成してもよい。
クーラント槽の外壁面に沿って形成され、当該クーラント槽内のクーラントを冷却するための冷却槽を具備した渦流循環型クーラント浄化装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたものにも適用することができる。
本発明の実施形態に係る渦流循環型クーラント浄化装置を示す全体模式図 同渦流循環型クーラント浄化装置における第1クーラント槽及び第2クーラント槽を示す上面図 図2におけるIII−III線断面模式図 図2におけるIV−IV線断面模式図 同渦流循環型クーラント浄化装置における冷却槽を展開して冷媒循環路を表した模式図
符号の説明
1…第1クーラント槽
2…第2クーラント槽
2a…開口
2b…底面
2c…外壁面
3…マグネット式選別装置
4…第1トルネード式浄化装置
5…分離槽
6…冷却槽
6a…板材
7…冷却装置
8…第2トルネード式浄化装置
K…加工装置(研削加工装置)
S1〜S6…冷媒循環路
P1、P2…ポンプ

Claims (4)

  1. 加工装置から導かれスラッジ等が混入したクーラントを渦流状態で収容し、清浄度の高いクーラントを外周側で渦流させるクーラント槽を具備するとともに、当該清浄度の高いクーラントを加工装置に送り込むことによりクーラントを循環利用するための渦流循環型クーラント浄化装置において、
    前記クーラント槽の外壁面に沿って形成され、当該クーラント槽内のクーラントを冷却するための冷却槽を具備したことを特徴とする渦流循環型クーラント浄化装置。
  2. 前記クーラント槽は、
    略円形状とされ、加工装置から導かれスラッジ等が混入したクーラントを渦流状態で収容するとともに、中央底面から吐出させる吐出口を有する第1クーラント槽と、
    該第1クーラント槽の少なくとも側方及び下方を囲む略円筒形状から成り、当該第1クーラント槽の外側でクーラントを渦流状態で収容するとともに、下方で第1クーラント槽の前記吐出口に連通した第2クーラント槽と、
    を具備するとともに、前記冷却槽は、前記第2クーラント槽の外壁面に沿って形成されたことを特徴とする請求項1記載の渦流循環型クーラント浄化装置。
  3. 前記冷却槽は、所定の冷媒を循環させる冷媒循環路を有するとともに、当該冷媒循環路が前記クーラント槽の外壁面に沿って折り返し延設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の渦流循環型クーラント浄化装置。
  4. 前記冷媒循環路は、前記クーラント槽の外壁面と接触するとともに熱交換が可能な板材で形成されたことを特徴とする請求項3記載の渦流循環型クーラント浄化装置。
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