JP2008275190A - 冷却器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却媒体流路を形成する冷却フィン23がその内部に設けられるケース本体22と、ケース本体22に接続される冷却媒体入口配管20及び冷却媒体出口配管21と、を備える冷却器17において、冷却媒体入口配管20における圧力損失が増大することを防止することを目的とする。
【解決手段】開口部29を有する袋形状の異物除去部材28は、その開口部29が冷却媒体の流れに対向するようにして冷却媒体入口配管20内に設けられている。冷却媒体の一部は、開口部29を通じて異物除去部材28に入り込み、その内部を循環して再び開口部29から排出される。異物除去部材28を出た冷却媒体は、ケース本体22へ向かって流れる。異物除去部材28の中には、冷却媒体に含まれる異物が溜められる。
【選択図】図6
【解決手段】開口部29を有する袋形状の異物除去部材28は、その開口部29が冷却媒体の流れに対向するようにして冷却媒体入口配管20内に設けられている。冷却媒体の一部は、開口部29を通じて異物除去部材28に入り込み、その内部を循環して再び開口部29から排出される。異物除去部材28を出た冷却媒体は、ケース本体22へ向かって流れる。異物除去部材28の中には、冷却媒体に含まれる異物が溜められる。
【選択図】図6
Description
本発明は、例えば電気自動車のインバータ装置を冷却する冷却器に関する。
従来、冷却器によって、電気自動車やハイブリッド自動車などに使用されるインバータ装置を冷却する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来の冷却器の斜視図を示す。冷却器10は、冷却フィン11を内部に有する中空の直方体形状のケース本体12と、ケース本体12に接続される冷却媒体入口配管13と、冷却媒体出口配管14と、を有している。ケース本体12の上面には、図示しないインバータ装置が取り付けられる。また、冷却媒体入口配管13には、冷却水中の異物を除去するための図示しないフィルターが設けられている。図10の矢印は、冷却水の流れを示している。
図11は、図10のA−A断面図を示す。波形に折り返された冷却フィン11と、ケース本体の上面15又は下面16と、で囲まれる領域が冷却媒体用流路となる。図11において、紙面の裏面から表面に向かう方向に冷却水が流れている。
図示しないウォーターポンプから吐き出された冷却水は、冷却媒体入口配管13を通ってケース本体12内部へ供給され、冷却フィン11によってケース本体12内部に形成された冷却媒体用流路に導かれる。インバータ装置で発生した熱は、ケース本体12及び冷却フィン11に伝導され、冷却水中へ放熱される。これにより、発熱したインバータ装置が冷却される。
冷却性能向上の観点からは、冷却フィン11の表面積を大きくすることが好ましい。ここで、冷却フィン11の折り返しの数を多くして冷却フィン11の表面積を大きくすると、図11に示す冷却フィン11の折り返し部の間隔D1も小さくなり、図11に示す冷却媒体用流路の幅t1も小さくなる。
ケース本体12内部の冷却媒体用流路における詰まりを防止するために、冷却媒体入口配管13に設けられるフィルターの目開きは、図11に示す冷却媒体用流路の幅t1よりも小さく設定される。冷却フィン11の折り返しの数を多くして冷却フィン11の表面積を大きくしている冷却器10は、図11に示す冷却媒体用流路の幅t1が小さい。このとき、フィルターの目開きは、その冷却媒体用流路の幅t1よりも更に小さく設定される。これにより、フィルターが抵抗になって冷却媒体入口配管13における圧力損失が大きくなってしまうという問題があった。
また、フィルターの目開きよりも細かい異物は、フィルターで除去されずにケース本体12内部に入り込んでいく。そのような微細な異物が冷却フィン11に付着し、徐々に堆積することによって、冷却フィン11によって形成された冷却媒体用流路における詰まりが引き起こされるという問題もあった。
本発明は、上述した課題のうち少なくとも1つを解決することができる冷却器を提供することを目的とするものである。
本発明は、冷却媒体用流路を形成する冷却フィンがその内部に設けられるケース本体と、ケース本体に接続される冷却媒体入口配管及び冷却媒体出口配管と、を備える冷却器であって、冷却媒体入口配管内には、開口部を有する袋形状の部材である異物除去部材が設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、異物除去部材によって冷却媒体に含まれる異物を除去することができると共に、冷却媒体入口配管において大きな圧力損失が発生することを防止できる。
本発明の冷却器であって、異物除去部材には磁石が設けられていることが好適である。かかる構成によれば、冷却媒体に含まれる金属片を磁石に吸引して捕捉することができる。
本発明の冷却器であって、異物除去部材は複数設けられ、隣り合う異物除去部材は、冷却媒体入口配管の冷却媒体が供給される方向から見た平面内において、互いにずれた位置に設けられていることが好適である。かかる構成によれば、冷却媒体に含まれる異物が冷却器のケース本体内部に流入することをより確実に防止できる。
本発明は、冷却媒体用流路を形成する冷却フィンがその内部に設けられるケース本体と、ケース本体に接続される冷却媒体入口配管及び冷却媒体出口配管と、冷却媒体入口配管に設けられ、その目開きが冷却フィンによって形成される冷却媒体用流路の幅よりも小さいフィルターと、を備える冷却器であって、ケース本体内部には、第2のフィンが設けられ、冷却媒体の一部は、第2のフィンによって形成される第2の冷却媒体用流路に導かれ、第2の冷却媒体用流路の幅は、冷却フィンによって形成される冷却媒体用流路の幅よりも小さいことを特徴とする。
かかる構成によれば、フィルターの目開きよりも更に小さい微細な異物が、冷却フィンに付着して冷却媒体用流路の詰まりを引き起こすことを抑制できる。これにより、冷却器の延命化を図ることができる。
本発明の冷却器であって、第2のフィンは、冷却媒体の入口と冷却フィンとの間の領域に配置されていることが好適である。かかる構成によれば、フィルターの目開きよりも更に小さい微細な異物が、冷却フィンに付着して冷却媒体用流路の詰まりを引き起こすことをより効果的に抑制できる。
本発明によれば、冷媒に含まれる異物による冷却器への悪影響を軽減できる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1は、本実施形態に係る電気自動車用インバータ装置の冷却装置の概略構成図である。冷却装置は、冷却器17と、ポンプ18と、放熱器19と、を備える。ポンプ18から吐出された冷却媒体は、冷却媒体入口配管20を介して冷却器17に供給される。冷却媒体は、例えば水であってもよい。冷却器17を出た冷却媒体は、冷却媒体出口配管21を介して放熱器19へ送られる。放熱器19は、冷却媒体を外気と熱交換させ、冷却媒体が保有する熱を外部に放出させる。放熱器19を出た冷却媒体は、再びポンプ18によって冷却器17に供給される。
図1は、本実施形態に係る電気自動車用インバータ装置の冷却装置の概略構成図である。冷却装置は、冷却器17と、ポンプ18と、放熱器19と、を備える。ポンプ18から吐出された冷却媒体は、冷却媒体入口配管20を介して冷却器17に供給される。冷却媒体は、例えば水であってもよい。冷却器17を出た冷却媒体は、冷却媒体出口配管21を介して放熱器19へ送られる。放熱器19は、冷却媒体を外気と熱交換させ、冷却媒体が保有する熱を外部に放出させる。放熱器19を出た冷却媒体は、再びポンプ18によって冷却器17に供給される。
図2は、本実施形態に係る冷却器17の斜視図である。冷却器17は、ケース本体22と、冷却媒体入口配管20と、冷却媒体出口配管21と、を有する。ケース本体22の内部には、波形に折り返された冷却フィン23が設けられている。ケース本体22及び冷却フィン23は、例えば、アルミニウムなどの熱伝導性の高い材料で構成される。ケース本体22の内部には、仕切部材24が設けられている。冷却フィン23は、入口側フィン23aと、出口側フィン23bと、を含み、それぞれ仕切部材24を挟むようにして配置されている。
図3は、図2のB−B断面図である。冷却フィン23と、ケース本体22の上面25又は下面26と、で囲まれる領域が冷却媒体流路となる。図3の中のt2は、冷却媒体流路の平均の幅を示している。
冷却媒体入口配管20を通ってケース本体22の内部へ供給される冷却媒体は、入口側フィン23aによって形成された冷却媒体流路へ導かれる。入口側フィン23aによって形成された冷却媒体流路を出た冷却媒体は、仕切部材24の先端と、ケース本体22の1つの側面と、の間の流路を通って出口側フィン23bによって形成された冷却媒体流路へ導かれる。出口側フィン23bによって形成された冷却媒体流路を出た冷却媒体は、冷却媒体出口配管21を通って放熱器19へ送られる。
ケース本体22の外面には、図示しない車両用インバータ装置が取り付けられる。インバータ装置で発生した熱をケース本体22に伝導させるために、インバータ装置はケース本体22に密着して取り付けられる。ケース本体22及び冷却フィン23に伝導された熱は、冷却媒体中へ放熱される。これにより、発熱したインバータ装置が冷却される。
なお、本実施形態においては、波形に折り返された冷却フィン23を用いているが、冷却フィンは、冷却媒体流路を形成してインバータ装置から伝導される熱を冷却媒体中に放熱するものであればよい。例えば、複数の板状の冷却フィンをケース本体22の内部に並列に設けるという態様であってもよい。図4は、そのときのケース本体22の一部断面図を示す。複数の板状の冷却フィン23cと、ケース本体22の上面25及び下面26と、で囲まれる領域が冷却媒体流路となる。図4の中のt3は、冷却媒体流路の幅を示している。
図5は、本実施形態に係る冷却器17の上面図である。図5の点線で示す27は、冷却フィン23によってケース本体22の内部に形成された冷却媒体流路を表している。冷却媒体入口配管20内には、後述する異物除去部材28が複数設けられている。図6は、図5のC−C断面図である。図7は、図6のD−D断面図である。
図6及び図7に示すように、異物除去部材28は、開口部29を有する袋形状の部材である。本実施形態においては、異物除去部材28は、その開口部29が冷却媒体の流れに対向するようにして冷却媒体入口配管20内に設けられている。冷却媒体は開口部29を通じて異物除去部材28の内部に入り込み、その内部を循環して再び開口部29から排出される。袋形状の異物除去部材28の中には冷却媒体に含まれる異物が滞留する。異物除去部材28を出た冷却媒体は、ケース本体22へ向かって流れる。なお、本実施形態においては、異物除去部材28の開口部29は冷却媒体の流れに対向するようにして設けられているが、これに限らず、袋形状の異物除去部材28の内部に冷却媒体が入り込み、その中に冷却媒体に含まれる異物を溜めることができるように開口部29が設けられていればよい。
本実施形態の構成によれば、冷却媒体に含まれる異物を袋形状の異物除去部材28の内部に溜めることができるので、冷却媒体に含まれる異物がケース本体22へ流入することを防止できる。そうすると、冷却媒体に含まれる異物を除去するためのフィルターを、冷却媒体入口配管20に設ける必要がない。これにより、冷却媒体入口配管20において大きな圧力損失が発生することを防止できる。本実施形態の構成は、冷却性能向上の観点から冷却フィン23の折り返しの数を多くして冷却フィン23の表面積を大きくしている冷却器17において、特に有効である。
本実施形態においては、図6及び図7に示すように、異物除去部材28の内面に磁石30を設けている。かかる構成によれば、異物除去部材28の内部に入り込んできた冷却媒体に含まれる金属片を、磁石30に吸引して捕捉することができる。なお、本実施形態においては、異物除去部材28の内面に磁石30が設けられているが、これに限らず、異物除去部材28の内部を循環する冷却媒体に含まれる金属片を吸引して捕捉できればよい。例えば、異物除去部材28の外面に磁石30を設けてもよい。この場合、異物除去部材28は、磁石30から出される磁界が透過し易い材料で構成されることが好ましい。
また、袋形状の異物除去部材28の内部に入り込んだ冷却媒体は、その内部を循環する過程において、流路の摩擦抵抗によって流動エネルギーの一部が失われ、流速が下がる。これにより、冷却水に含まれる金属片は磁石30に吸引され易くなり、より確実に金属片を捕捉することができる。
図6及び図7に示すように、異物除去部材28は冷却媒体入口配管20内に複数設けられている。隣り合う前記異物除去部材28は、冷却媒体入口配管20の冷却媒体が供給される方向から見た平面内において、互いにずれた位置に設けられるのが好ましい。本実施形態においては、隣り合う異物除去部材28のうちの一方は冷却媒体入口配管20内の上部に設けられ、他方は冷却媒体入口配管20内の底部に設けられている。図7に示すように、隣り合う異物除去部材28は、冷却媒体入口配管20の冷却媒体が供給される方向から見た平面内において、上下にずれている。冷却媒体入口配管20内の上側を流れる冷却媒体に含まれる異物は、主に上部に設けられた異物除去部材28によって除去される。また、冷却媒体入口配管20内の下側を流れる冷却媒体に含まれる異物は、主に底部に設けられた異物除去部材28によって除去される。これにより、冷却媒体に含まれる異物がケース本体22に流入することをより確実に防止できる。
なお、本実施形態においては、冷却媒体入口配管20内に異物除去部材を複数設けているが、これに限らず、冷却媒体入口配管20内に異物除去部材28を1つだけ設けるという態様であってもよい。また、隣り合う異物除去部材28のうち何れか一方を冷却媒体入口配管20内の側部に設けてもよい。
ここで、冷却媒体に含まれる異物は、その自重により冷却媒体入口配管20内の底部に沈殿し易い。冷却媒体入口配管20内の底部に沈殿してくる異物を確実に除去するためには、冷却媒体入口配管20内の底部に異物除去部材28を設けることが好ましい。
「実施形態2」
図8は、本発明の別の実施形態に係る冷却器17の上面図である。本実施形態においては、冷却媒体入口フィルター31、ダミーフィン32が追加されている。その他の構成は上述した実施形態と同一であるため、重複する部分については説明を省略する。
図8は、本発明の別の実施形態に係る冷却器17の上面図である。本実施形態においては、冷却媒体入口フィルター31、ダミーフィン32が追加されている。その他の構成は上述した実施形態と同一であるため、重複する部分については説明を省略する。
冷却媒体入口フィルター31は、冷却媒体入口配管20に設けられている。フィルター31の目開きは、冷却フィン23によってケース本体22の内部に形成された冷却媒体流路の最小の幅よりも小さく設定されている。ダミーフィン32は、ケース本体22の内部に設けられている。図8の点線で示す33は、ダミーフィン32によってケース本体22の内部に形成された第2の冷却媒体流路を表している。
図9は、図8のE−E断面図を示す。ダミーフィン32は、冷却フィン23と同様に波形に折り返されている。ダミーフィン32と、ケース本体22の上面25又は下面26と、で囲まれる領域が第2の冷却媒体流路である。図9の中のt4は、第2の冷却媒体流路の平均の幅を示している。ダミーフィン32によって形成された第2の冷却媒体流路の平均の幅t4は、図3に示す冷却媒体流路の平均の幅t2よりも小さい。図9に示されるような第2の冷却媒体流路の断面におけるダミーフィン32の表面積は、図3に示されるような冷却媒体流路の断面における冷却フィン23の表面積よりも大きい。
フィルター31の目開きよりも更に小さい微細な異物がケース本体22の内部に入り込んできたときに、ダミーフィン32の表面近傍を通過する微細な異物は、ダミーフィン32の表面に吸着される。第2の冷却媒体流路の断面におけるダミーフィン32の表面積は、冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路の断面における冷却フィン23の表面積よりも大きいため、ダミーフィン32によって多くの微細な異物が除去される。
本実施形態の構成によれば、冷却媒体に含まれる、フィルター31で除去できないほどの微細な異物の量を減らすことができ、その微細な異物が冷却フィン23に付着する量も減らすことができる。そうすると、微細な異物が冷却フィン23に付着し、徐々に堆積して冷却媒体流路の詰まりを引き起こすまでの時間を遅くすることができる。これにより、冷却器の延命化を図ることができる。
また、本実施形態においては、図8に示すように、ダミーフィン32は、ケース本体22の内部における冷却媒体の入口と冷却フィン23との間の領域に配置されている。冷却媒体入口配管20を通じてケース本体22の内部に流入する冷却媒体の一部は、ダミーフィン32によってケース本体22の内部に形成された第2の冷却媒体流路に導かれる。第2の冷却媒体流路を出た冷却媒体は、ダミーフィン32と冷却フィン23との間の流路を通過して、冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路に導かれる。
本実施形態の構成によれば、フィルター31の目開きよりも更に小さい微細な異物がケース本体22の内部に入り込んできたときに、その微細な異物はダミーフィン32の方に優先的に付着する。これにより、冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路における詰まりの発生をより効果的に抑制できる。
また、図8に示すように、本実施形態においては、ダミーフィン32は冷却フィン23と離されてケース本体22の内部に配置されている。ダミーフィン32に微細な異物が付着して第2の冷却媒体流路の一部に詰まりが発生したときに、冷却媒体は、詰まりが発生していない第2の冷却媒体流路を通り、ダミーフィン32と冷却フィン23との間の流路を通って、冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路に導かれる。すなわち、第2の冷却媒体流路の一部に詰まりが発生しても、冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路がただちに塞がれることはない。
また、図8に示すように、本実施形態においては、互いに隣り合うダミーフィン32a,32bは互いに離されて配置されている。ダミーフィン32a,32bに微細な異物が付着して第2の冷却媒体流路が完全に詰まったときでも、冷却媒体は互いに隣り合うダミーフィン32a,32bの間の流路を通って冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路に流れ込むことができる。
上述したように、ダミーフィン32には多くの微細な異物が付着するため、第2の冷却媒体流路は詰まりが発生し易い。第2の冷却媒体流路が詰まると、冷却媒体は第2の冷却媒体流路を通過することはできない。そうすると、ダミーフィン32の冷却性能は著しく低下する。図8に示す第2の冷却媒体流路における冷却媒体の流れ方向の長さL1が大きくなると、ケース本体22において第2の冷却媒体流路が占める領域も大きくなる。すなわち、ケース本体22において冷却性能を十分に発揮できない領域が増大することになる。本実施形態においては、図8に示す第2の冷却媒体流路における冷却媒体の流れ方向の長さL1は、図8に示す冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路における冷却媒体の流れ方向の長さL2よりも小さい。かかる構成によれば、ケース本体22における冷却性能が十分に発揮できない領域を少なくすることができる。これにより、冷却器17の冷却性能の低下を抑制できる。
なお、本実施形態においては、波形に折り返されたダミーフィン32を用いているが、ダミーフィン32は、その幅が冷却フィン23によって形成された冷却媒体流路の幅よりも小さい第2の冷却媒体流路を形成するものであればよい。例えば、複数の板状のダミーフィンをケース本体22の内部に並列に設けてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において実施することができる。例えば、実施形態1と実施形態2とを組み合わせて、実施形態1に係る冷却器17のケース本体22の内部に実施形態2に係るダミーフィン32を設けてもよい。かかる構成によれば、異物除去部材28で除去されなかった異物が、冷却フィン23に付着して冷却媒体流路の詰まりを引き起こすことを抑制できる。
また、本実施形態に係る冷却器17は、電気自動車用インバータ装置の冷却に用いられているが、これに限らず、本実施形態に係る冷却器17は、様々な発熱する機器の冷却に用いることができる。
10 冷却器、11 冷却フィン、12 ケース本体、13 冷却媒体入口配管、14 冷却媒体出口配管、15 ケース上面、16 ケース下面、17 冷却器、18 ポンプ、19 放熱器、20 冷却媒体入口配管、21 冷却媒体出口配管、22 ケース本体、23 冷却フィン、23a 入口側フィン、23b 出口側フィン、23c 板状の冷却フィン、24 仕切部材、25 ケース上面、26 ケース下面、27 冷却媒体流路、28 異物除去部材、29 開口部、30 磁石、31 フィルター、32 ダミーフィン、33 第2の冷却媒体流路。
Claims (5)
- 冷却媒体用流路を形成する冷却フィンがその内部に設けられるケース本体と、
前記ケース本体に接続される冷却媒体入口配管及び冷却媒体出口配管と、を備える冷却器であって、
前記冷却媒体入口配管内には、開口部を有する袋形状の部材である異物除去部材が設けられていることを特徴とする冷却器。 - 請求項1に記載の冷却器であって、
前記異物除去部材には磁石が設けられていることを特徴とする冷却器。 - 請求項1又は2に記載の冷却器であって、
前記異物除去部材は複数設けられ、
隣り合う前記異物除去部材は、前記冷却媒体入口配管の前記冷却媒体が供給される方向から見た平面内において、互いにずれた位置に設けられていることを特徴とする冷却器。 - 冷却媒体用流路を形成する冷却フィンがその内部に設けられるケース本体と、
前記ケース本体に接続される冷却媒体入口配管及び冷却媒体出口配管と、
前記冷却媒体入口配管に設けられ、その目開きが前記冷却フィンによって形成される冷却媒体用流路の幅よりも小さいフィルターと、を備える冷却器であって、
前記ケース本体内部には、第2のフィンが設けられ、
前記冷却媒体の一部は、前記第2のフィンによって形成される第2の冷却媒体用流路に導かれ、
前記第2の冷却媒体用流路の幅は、前記冷却フィンによって形成される冷却媒体用流路の幅よりも小さいことを特徴とする冷却器。 - 請求項4に記載の冷却器であって、
前記第2のフィンは、前記冷却媒体の入口と前記冷却フィンとの間の領域に配置されていることを特徴とする冷却器。
Priority Applications (1)
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2007
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