JP2007195412A - 人工地盤緑化用の保水地盤造成方法 - Google Patents

人工地盤緑化用の保水地盤造成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
保水量が多く、均一な潅水が可能で、潅水チューブの設置間隔が狭くて済み、水を無駄なく有効に使え、様々な形状の植栽地に適用でき、安価な人工地盤緑化用の保水地盤造成方法の開発が課題である。
【解決手段】
人工地盤上に土手用および堰用の部材を設置し、それら部材と部材間全面を不透水性シートで被覆し貯水区画を作ったこと、あるいは不透水性シート上に土手用および堰用の部材を水密状態に設置したことを課題の解決手段とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、屋上等の人工地盤緑化方法に関するものである。
人工地盤の緑化において重量を軽くするため、植栽地盤の土壌厚は薄くされている。その結果、植栽地盤中の保水量が少なく、植物を順調に生育させるために、頻繁な潅水を必要としていた。
植栽地盤の保水量を増加させる手段として、貯水用の窪みを有する保水マットが利用されている。しかし、これらは縦横約1mの大きさで、運搬や踏圧に対する強度を持たせるために強固にせざるをえず高価であった。また、市販の多くの製品の有効保水量が2〜3mmと少ない欠点があった。
特開平8−317730号公報はマットの表面に、側面視で略山形形状であり、平面視で格子状である突起部を形成し、該突起部を介して凹部を形成し、該凹部にて高排水性土壌に供給された水分を貯留可能とするとともに、突起部の高さを変更して保水量を調整可能とした構造及び保水機能を記載している。
特開2000−14246号公報は合成樹脂からなるマット上面に所定面積を有するフラット部を残して、所定長さの連続しない複数条の保水溝が平行状に形成されている保水マットの構造を記載している。
しかし、それらの特許はいずれも成型したもので、高価である。また、各凹部に貯留した水が均一に左右、前後に移動することができない。また、潅水点から遠方への水移動が困難である。
また、潅水した水が保水マット間の隙間から流れ去るため、潅水チューブの設置間隔をマットの大きさより狭くする必要があった。
また、潅水した水が保水マットと保水マットとの継ぎ目から下方に流れだし、水が無駄に流亡していた。
また、様々な形状の植栽地に保水マットを敷設する場合、保水マットを植栽地の形状に合わせ切断せざるをえず、施工に多くの手間を必要としていた。
保水マットの窪みの大きさは大きなもので縦横約10cm、通常は約3cmと細分されているため傾斜によっては水が保水マット内を偏って流れ、均一に水が分布しないことがあった。
このようなことから、人工地盤緑化用の植栽地盤造成において上記問題を解決できる保水方法の開発が待たれていた。
上記のような従来からある問題点を解決するための課題は、保水量が多く、均一な潅水が可能で、潅水チューブの設置間隔が狭くて済み、水を無駄なく有効に使え、様々な形状の植栽地に適用でき、安価な人工地盤緑化用の保水地盤造成方法の開発である。
本発明の第1発明は、人工地盤上に土手用および堰用の部材を設置し、それら部材と部材間全面を不透水性シートで被覆し貯水区画を作ったこと、あるいは不透水性シート上に土手用および堰用の部材を水密状態に設置したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
また、本発明の第2発明は、第1発明の土手用部材の高さが堰用部材の高さより高いことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
また、本発明の第3発明は第1、2発明の不透水性シートが防根用シートであることを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
また、本発明の第4発明は、第1、2、3発明の不透水性シートの継ぎ目部分を重ね合わせて敷設し、上流側の貯水区画の水が下流側の貯水区画へ流れるようにしたことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
また、本発明の第5発明は、第1〜4発明の貯水区画の底に親水性シートを敷設したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
また、本発明の第6発明は、第4、5発明の最下流側の貯水区画に設置した土壌水分センサーにより、潅水制御したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法をその解決手段とするものである。
第1発明は、人工地盤上に土手用および堰用の部材を設置し、それら部材と部材間全面を不透水性シートで被覆し貯水区画を作ったこと、あるいは不透水性シート上に土手用および堰用の部材を水密状態に設置したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
屋上などの人工地盤は一般的に1〜3%の排水勾配がある平坦面である。その人工地盤面に敷設する土手用および堰用の部材は合成繊維製、合成樹脂製、金属製、木材製のロープ、チューブ、棒などである。これら部材の厚さは水を堰き止める高さがあるものであれば良く、これらに限定されるものではない。
土手用および堰用の部材の厚さは貯水量によって異なり、0.5〜10cmが好ましい。
不透水性シートはポリエチレン製、ポリプロピレン製、塩ビ製等の合成樹脂製のものが好ましい。貯水できるものであればこれらに限定されるものではない。不透水性シートの強度は植栽地盤の重量と踏圧に耐えることができればよいので、合成樹脂製のシートで厚さ0.3mm以上のものが好ましい。
土手用部材は排水勾配と平行に設置し、堰用部材は排水勾配と直角に設置する。設置間隔は、堰用部材の場合排水勾配により決定するが2m以下が好ましい。土手用部材の設置間隔は5〜30mとすることが好ましい。
保水地盤の造成方法としては、土手用と堰用部材の上に不透水性シートを敷設すると、土手と堰およびそれらで囲まれた凹部が不透水性シートで覆われ貯水区画となり、不透水性シートが大きければ貯水区画は大きくなる。貯水区画内に貯水された水が植栽地盤の保水量を増加させる。
また、人工地盤上に不透水性シートを敷設し、その上に土手用と堰用部材を水密状態に接着すると、土手と堰に囲まれた不透水性シートの上部が貯水区画となる。貯水区画内に貯水された水が植栽地盤の保水量を増加させる。
従来の保水マットのように1枚の大きさが小さい場合、水はマット間の継ぎ目で流れ去るため、潅水チューブの敷設ピッチを狭くしなければ均一潅水できない。しかし、本発明によれば、大面積の貯水区画内に水が均一に分布するので、水は植栽培土中へも均一に分配される。
貯水区画内には継ぎ目部分がないため、潅水した水が継ぎ目から流れ去ることがなく、すべて保水されるため、水を有効利用できる。
緑化部分の形状に合わせ土手と堰部分を設置し、その大きさに合わせ切断した不透水性シートを被せることにより、容易に様々な形状の植栽地に対応することができる。
本発明の第2発明は、第1発明の土手用部材の高さが堰用部材の高さより高いことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
土手用部材の高さを堰用部材の高さより高くすることにより、水を下流側に確実に流すことができる。
第3発明は第1、2発明の不透水性シートが防根用シートであることを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
人工地盤緑化においてアスファルト等の防水層内に根が伸長していかないように、通常は防根シートを敷設し、その上に保水マットや植栽培土等の植栽地盤用部材が積層される。ここで使われる防根シートは防根だけを目的とし、保水マットは保水だけを目的としているので、材料費や工事費をそれぞれ必要とする。
ところが、防根シートが貯水区画用の不透水シートとしても機能するように使用すると、防根シートが防根と保水の両機能を同時に発揮できるので、施工が簡単になるとともに材料費を削減できる。
通常用いられている防根シートはポリエチレン製で2m×25mの大きさであり、土手と堰、および重ね合わせの部分を考慮しても、貯水区画は1.5m×24.5mと大きくでき、従来の保水マットの大きさ1m×1m内に配置できる貯水用窪みと比べ格段に大きくできるので水の均一分布に有利である。
なお、排水勾配1%の平坦面に、上記防根シートを長手方向が排水勾配と直行するように敷設し、堰間の距離を1.5mにすると、堰高さが1.5cmと2cmのばあい、満水時の貯水量はそれぞれ7.5mmと12.5mmになり、従来の保水マットの保水量2〜3mmに比べ多量の水を保水できる。
第4発明は、第1、2、3発明の不透水性シートの継ぎ目部分を重ね合わせて敷設し、上流側の貯水区画の水が下流側の貯水区画へ流れるようにしたことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
このようにすることにより、上流側の貯水区画をオーバーフローした水が下流側の貯水区画へ確実に移動するため、潅水チューブを最上流側の貯水区画にのみ設置するだけでよくなる。
第5発明は、第1〜4発明の貯水区画の底に親水性シートを敷設したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
人工地盤の排水勾配が急な場合、堰の高さを高くしない限り、貯水区画の下側にだけ水が溜まり、上側は水がない状態になる。その場合、貯水区画の底に親水性シートを敷設することにより、親水性シートを浸潤した水が貯水区画の上側までいきわたることになる。
第6発明は、第4、5発明の最下流側の貯水区画に設置した土壌水分センサーにより、潅水制御したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法である。
最下流の貯水区画は最上流の貯水区画に潅水した水が、オーバーフローしながら最後に届く場所である。したがって、植栽地盤全面に水を均一に潅水するためには、最下流の貯水区画の土壌水分か乾燥した時点で潅水することが好ましい。
また、最下流の貯水区画内の植栽培土に土壌水分センサーを設置し、潅水を制御する。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
厚さ0.3mmのポリエチレン製防根シートを幅2m、長さ2mに切断し3枚作った。排水勾配1%の屋上面に、径10mm、長さ1.5mのロープ4本を排水勾配と直行するように1.5m間隔で平行に設置し、堰部とした。径15mmのロープを堰部の両端部に接して、排水勾配と平行になるよう設置し土手部分とした。これにより、1.5m×1.5mの区画が3連続した1.5m×4.5mの試験地を作った。その後、まず、下方の1.5m×1.5mの区画に防根シートを敷設し、次いでこれと重ね合わせて防根シートを次の区画に敷設し、最後に最上方の区画に防根シートを敷設した。その上に木綿製の布を敷設した。これにより、堰の高さが10mm、土手の高さが15mmの貯水区画が三つできた。保水性地盤を屋上面に作った一実施形態の平面図を図1に示す。そのA―A断面図を図2に示す。
最上方の貯水区画にホースで注水し続けた。最上方の貯水区画からオーバーフローした水が次ぎの区画に移り最後に最下方の区画に水が注がれた。
このことから、最上方の貯水区画に潅水することにより再下方の区画まで水が移動すること、その過程で水が流亡しないことを確認できた。
水は、各貯水区画ともに貯水区画の下側の堰から1mの範囲内が水没し、その上の範囲には水面が生じなかった。しかし、親水性の木綿製の布が水を吸い貯水区画上部も濡れた状態になり、盛られることになる植栽培土に水を供給することがわかった。
本発明は、人工地盤緑化用の植栽地盤の保水性を安価に簡単に作る人工地盤緑化方法に関するものである。本発明は建設業分野に適用される。
保水性地盤を屋上面に作った一実施形態を示した平面図である(実施例1)。 保水性地盤を屋上面に作った一実施形態を示した断面図である(実施例1)。
符号の説明
1 屋上面
2 土手用ロープ
3 堰用ロープ
4 不透水性シート
5 親水性シート
6 貯水された水

Claims (6)

  1. 人工地盤上に土手用および堰用の部材を設置し、それら部材と部材間全面を不透水性シートで被覆し貯水区画を作ったこと、あるいは不透水性シート上に土手用および堰用の部材を水密状態に設置したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。
  2. 請求項1の土手用部材の高さが堰用部材の高さより高いことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。
  3. 請求項1、2の不透水性シートが防根用シートであることを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。
  4. 請求項1、2、3の不透水性シートの継ぎ目部分を重ね合わせて敷設し、上流側の貯水区画の水が下流側の貯水区画へ流れるようにしたことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。
  5. 請求項1〜4の貯水区画の底に親水性シートを敷設したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。
  6. 請求項4、5の最下流側の貯水区画に設置した土壌水分センサーにより、潅水制御したことを特徴とする人工地盤緑化用の保水地盤造成方法。



















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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010084506A (ja) * 2008-09-02 2010-04-15 Misawa Homes Co Ltd 温度上昇抑制システム
JP2015146742A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 日立エーアイシー株式会社 害虫駆除装置

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