JP2007194945A - 撮像装置、制御方法および制御プログラム - Google Patents
撮像装置、制御方法および制御プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007194945A JP2007194945A JP2006011558A JP2006011558A JP2007194945A JP 2007194945 A JP2007194945 A JP 2007194945A JP 2006011558 A JP2006011558 A JP 2006011558A JP 2006011558 A JP2006011558 A JP 2006011558A JP 2007194945 A JP2007194945 A JP 2007194945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- imaging
- camera shake
- images
- amount
- timing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】コンポジット法を用いた撮像装置においてユーザが手ぶれの状態を気にすることなく、ぶれの小さな画像を撮像可能とする。
【解決手段】複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行うディジタルスチルカメラ10は、手ぶれ量を検出する手ぶれ検出部19と、検出した手ぶれ量に基づいて複数の画像の撮像タイミングを決定するコンポジット制御部20と、撮像タイミングに撮像した複数の画像をコンポジット法により合成するコンポジット合成部21と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行うディジタルスチルカメラ10は、手ぶれ量を検出する手ぶれ検出部19と、検出した手ぶれ量に基づいて複数の画像の撮像タイミングを決定するコンポジット制御部20と、撮像タイミングに撮像した複数の画像をコンポジット法により合成するコンポジット合成部21と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置、制御方法及び制御プログラムに係り、特にコンポジット法を用いて手ぶれの影響を低減する技術に関する。
従来より静止画を撮像するディジタルスチルカメラなどの撮像装置においては、撮影の際に生じる手ぶれの影響を回避するために種々の方法が提案されている。
このような手ぶれの影響を回避するための方法の一つとしてコンポジット法が広く知られている。
コンポジット法は、同一の被写体を短時間に複数枚数撮像し、それらを重ね合わせ、合成することで、撮像画像に含まれるノイズを低減し、きれいな画像を取得するための手法である。コンポジット法によれば、n(nは2以上の整数)枚の画像を合成することにより、1枚撮像する場合の適正露出の√n分の1の露出時間で済み、手ぶれなどの影響を低減することができるのである(例えば、特許文献1参照)。
この場合において、各撮像画像の位置合わせには、画像の重心や、輝度ヒストグラムのマッチングを用い、画像合成は、位置合わせした画像の輝度を加算後、撮影枚数で平均化するのが一般的である。
特開平2004−26648号公報
このような手ぶれの影響を回避するための方法の一つとしてコンポジット法が広く知られている。
コンポジット法は、同一の被写体を短時間に複数枚数撮像し、それらを重ね合わせ、合成することで、撮像画像に含まれるノイズを低減し、きれいな画像を取得するための手法である。コンポジット法によれば、n(nは2以上の整数)枚の画像を合成することにより、1枚撮像する場合の適正露出の√n分の1の露出時間で済み、手ぶれなどの影響を低減することができるのである(例えば、特許文献1参照)。
この場合において、各撮像画像の位置合わせには、画像の重心や、輝度ヒストグラムのマッチングを用い、画像合成は、位置合わせした画像の輝度を加算後、撮影枚数で平均化するのが一般的である。
しかしながら、実際にコンポジット法を適用する場合、合成に用いる各画像としてぶれの少ない画像を用いる必要があるが、ユーザ自身がぶれの少ないタイミングを計るのは困難であった。
また、仮にぶれの少ないタイミングに撮像を開始したとしても、複数枚を撮像するために連写を行う途中で突発的にぶれの大きい画像が撮像されてしまうと、先鋭度が低下し、得られる撮像画像がぼけてしまうという問題点があった。
さらにぶれ量に応じて撮像枚数、露出時間を調整する必要があるが、最適な撮像枚数および露出時間の設定を手動で行うことは困難であるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、コンポジット法を用いた撮像装置においてユーザが手ぶれの状態を気にすることなく、ぶれの小さな画像を撮像可能な撮像装置、制御方法および制御プログラムを提供することにある。
また、仮にぶれの少ないタイミングに撮像を開始したとしても、複数枚を撮像するために連写を行う途中で突発的にぶれの大きい画像が撮像されてしまうと、先鋭度が低下し、得られる撮像画像がぼけてしまうという問題点があった。
さらにぶれ量に応じて撮像枚数、露出時間を調整する必要があるが、最適な撮像枚数および露出時間の設定を手動で行うことは困難であるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、コンポジット法を用いた撮像装置においてユーザが手ぶれの状態を気にすることなく、ぶれの小さな画像を撮像可能な撮像装置、制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像装置において、手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出部と、前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定する撮像タイミング決定部と、前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成する画像合成部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、手ぶれ量検出部は、手ぶれ量を検出し、撮像タイミング決定部は、この手ぶれ量に基づいて複数の画像の撮像タイミングを決定する。
画像合成部は、撮像タイミングに撮像した複数の画像をコンポジット法により合成する。
上記構成によれば、手ぶれ量検出部は、手ぶれ量を検出し、撮像タイミング決定部は、この手ぶれ量に基づいて複数の画像の撮像タイミングを決定する。
画像合成部は、撮像タイミングに撮像した複数の画像をコンポジット法により合成する。
この場合において、前記手ぶれ量に基づいて、前記コンポジット法に用いるパラメータを設定するパラメータ設定部を備えるようにしてもよい。
また、前記パラメータは、撮像枚数、露出時間あるいは撮像開始タイミングのうち少なくともいずれかであるようにしてもよい。
さらにまた、前記パラメータ設定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下となった場合に、前記パラメータとしての前記撮像開始タイミングを設定するようにしてもよい。
また、前記撮像タイミング決定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下であり、かつ、手ぶれ量が極小値をとったタイミングを前記撮像タイミングとして決定するようにしてもよい。
さらに、前記手ぶれ量検出部は、ジャイロセンサ備え、当該ジャイロセンサが出力した角速度検出信号に基づいて前記手ぶれ量を検出するようにしてもよい。
また、前記パラメータは、撮像枚数、露出時間あるいは撮像開始タイミングのうち少なくともいずれかであるようにしてもよい。
さらにまた、前記パラメータ設定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下となった場合に、前記パラメータとしての前記撮像開始タイミングを設定するようにしてもよい。
また、前記撮像タイミング決定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下であり、かつ、手ぶれ量が極小値をとったタイミングを前記撮像タイミングとして決定するようにしてもよい。
さらに、前記手ぶれ量検出部は、ジャイロセンサ備え、当該ジャイロセンサが出力した角速度検出信号に基づいて前記手ぶれ量を検出するようにしてもよい。
また、複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像方法において、手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出過程と、前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定する撮像タイミング決定過程と、前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成する画像合成過程と、を備えたことを特徴としている。
また、手ぶれ量検出装置を備え、複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、手ぶれ量を検出させ、前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定させ、前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成させる、ことを特徴としている。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態では、電子機器の一態様としての携帯型ディジタルスチルカメラ(以下、単に「ディジタルスチルカメラ」と言う)に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、実施形態のディジタルスチルカメラの概要構成ブロック図である。
ディジタルスチルカメラ10は、図1に示すように、レンズ11Aを備えたレンズ機構11を介して入射した撮像光を透過/遮断するシャッター機構12と、シャッター機構を透過して入射した撮像光を受光して光電変換して撮像信号を出力するイメージセンサ13と、イメージセンサ13の動作制御を行うとともに、イメージセンサ13が出力した撮像信号に対応する撮像データをフレーム単位でフレームメモリ14に格納する撮像制御部15と、シャッターボタン16の操作に基づいてシャッター機構12の動作制御を行うシャッター制御部17と、手ぶれに応じた角速度を検出し、角速度検出信号を出力する角速度検出部18と、角速度検出部18の出力した角速度検出信号に基づいて手ぶれ量を検出し、手ぶれ量検出データを出力する手ぶれ量検出部19と、手ぶれ量検出データに基づいて、撮像制御部15およびシャッター制御部17を制御しコンポジット法による撮像制御を行うコンポジット制御部20と、コンポジット制御部20の制御下でフレームメモリ14に格納された複数フレームの撮像データに基づいてコンポジット合成を行うコンポジット合成画像データを生成するコンポジット合成部21と、コンポジット合成画像データに基づいて画像を表示する表示部22と、を備えている。
この場合において、少なくとも撮像制御部15、シャッター制御部17、コンポジット制御部20およびコンポジット合成部21については、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータにより構成し、その機能を制御プログラムにより実現するように構成することも可能である。
本実施の形態では、電子機器の一態様としての携帯型ディジタルスチルカメラ(以下、単に「ディジタルスチルカメラ」と言う)に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、実施形態のディジタルスチルカメラの概要構成ブロック図である。
ディジタルスチルカメラ10は、図1に示すように、レンズ11Aを備えたレンズ機構11を介して入射した撮像光を透過/遮断するシャッター機構12と、シャッター機構を透過して入射した撮像光を受光して光電変換して撮像信号を出力するイメージセンサ13と、イメージセンサ13の動作制御を行うとともに、イメージセンサ13が出力した撮像信号に対応する撮像データをフレーム単位でフレームメモリ14に格納する撮像制御部15と、シャッターボタン16の操作に基づいてシャッター機構12の動作制御を行うシャッター制御部17と、手ぶれに応じた角速度を検出し、角速度検出信号を出力する角速度検出部18と、角速度検出部18の出力した角速度検出信号に基づいて手ぶれ量を検出し、手ぶれ量検出データを出力する手ぶれ量検出部19と、手ぶれ量検出データに基づいて、撮像制御部15およびシャッター制御部17を制御しコンポジット法による撮像制御を行うコンポジット制御部20と、コンポジット制御部20の制御下でフレームメモリ14に格納された複数フレームの撮像データに基づいてコンポジット合成を行うコンポジット合成画像データを生成するコンポジット合成部21と、コンポジット合成画像データに基づいて画像を表示する表示部22と、を備えている。
この場合において、少なくとも撮像制御部15、シャッター制御部17、コンポジット制御部20およびコンポジット合成部21については、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータにより構成し、その機能を制御プログラムにより実現するように構成することも可能である。
図2は、角速度の軸の説明図である。
角速度検出部18は、上記手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出手段として機能するものである。具体的には、角速度検出部30は、図2に示すように、フレーム70の高さ方向(以下、X軸と定義する)の移動と横方向(以下、Y軸と定義する)の移動とのそれぞれの角速度を個別に検出すべく、図1に示したように、X軸ジャイロセンサ18XおよびY軸ジャイロセンサ18Yを有し、それぞれのジャイロセンサ18X、18Yが角速度に応じた電圧値の角速度検出信号を手ぶれ量検出部19に出力している。
角速度検出部18は、上記手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出手段として機能するものである。具体的には、角速度検出部30は、図2に示すように、フレーム70の高さ方向(以下、X軸と定義する)の移動と横方向(以下、Y軸と定義する)の移動とのそれぞれの角速度を個別に検出すべく、図1に示したように、X軸ジャイロセンサ18XおよびY軸ジャイロセンサ18Yを有し、それぞれのジャイロセンサ18X、18Yが角速度に応じた電圧値の角速度検出信号を手ぶれ量検出部19に出力している。
図3は、撮像(撮影)処理の処理フローチャートである。
まず、シャッターボタン16が半押しされた場合には、コンポジット制御部20は、シャッター制御部17を介して、半押し状態を検出し、撮像制御部15に適正露出を自動的に検出する自動露出制御および適正な焦点位置を自動的に検出する自動焦点(オートフォーカス)制御を行わせることとなる(ステップS11)。
まず、シャッターボタン16が半押しされた場合には、コンポジット制御部20は、シャッター制御部17を介して、半押し状態を検出し、撮像制御部15に適正露出を自動的に検出する自動露出制御および適正な焦点位置を自動的に検出する自動焦点(オートフォーカス)制御を行わせることとなる(ステップS11)。
そして、シャッターボタン16が全押しされた場合には、コンポジット制御部20は、適正露出に対応する撮像画像の枚数nを決定する(ステップS12)。ここで、枚数nは、n枚の撮像画像が得られれば、適正露出のコンポジット合成画像データを得ることができる撮像枚数であるが、コンポジット法による効果が画像的に現れるためには、経験的に、
n≧10
とする必要がある。
n≧10
とする必要がある。
また、理論的には、単位時間当たりの撮像枚数nが多ければ多いほどぶれは抑制されるが、現実的には、シャッター12の駆動速度(いわゆるシャッター速度)により制限を受けることとなる。例えば、シャッター12を切る瞬間の適正露出時間が1/125秒であるならば、1/√10≒3倍のシャッター12の駆動速度である1/400秒程度のシャッター速度となる。さらに、1/√n倍のシャッター12の速度が当該ディジタルスチルカメラ10の最大シャッター速度を超えている場合には、絞りを絞り、さらに絞りが絞れない場合には、感度を低下させ、それでもまだだめな場合には、撮像枚数nを小さくして対応する。
続いてコンポジット制御部20は、撮像画像の枚数nに基づく、各撮像画像の露出時間(=適正露出時間/n)における手ぶれ許容量を算出し、決定する(ステップS13)。
次にコンポジット制御部20は、シャッターボタン16が全押しされたことに伴う手ぶれが収まると考えられる時間t0が、シャッターボタン16が全押しされてから経過したか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14の判別において、シャッターボタン16が全押しされてから時間t0が経過していない場合には(ステップS4;No)、待機状態となる(ステップS15)。
ステップS14の判別において、シャッターボタン16が全押しされてから時間t0が経過した場合には(ステップS14;Yes)、角速度検出部18を構成するX軸ジャイロセンサ18XおよびY軸ジャイロセンサ18Yが手ぶれに応じた角速度を検出し、角速度検出信号を出力すると、手ぶれ量検出部19は、角速度検出信号に基づいて手ぶれ量を検出し、手ぶれ量検出データをコンポジット制御部20に出力する。
次にコンポジット制御部20は、シャッターボタン16が全押しされたことに伴う手ぶれが収まると考えられる時間t0が、シャッターボタン16が全押しされてから経過したか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14の判別において、シャッターボタン16が全押しされてから時間t0が経過していない場合には(ステップS4;No)、待機状態となる(ステップS15)。
ステップS14の判別において、シャッターボタン16が全押しされてから時間t0が経過した場合には(ステップS14;Yes)、角速度検出部18を構成するX軸ジャイロセンサ18XおよびY軸ジャイロセンサ18Yが手ぶれに応じた角速度を検出し、角速度検出信号を出力すると、手ぶれ量検出部19は、角速度検出信号に基づいて手ぶれ量を検出し、手ぶれ量検出データをコンポジット制御部20に出力する。
これによりコンポジット制御部20は、手ぶれ量検出データに対応する手ぶれ量が、撮像画像の枚数nに基づく、各撮像画像の露出時間における手ぶれ許容量以下であるか否かを判別する(ステップS16)。
ステップS16の判別において、コンポジット制御部20は、手ぶれ量検出データに対応する手ぶれ量が、撮像画像の枚数nに基づく、各撮像画像の露出時間における手ぶれ許容量を越えている場合には(ステップS16;No)、撮像しても良好なコンポジット合成画像データを得ることができないので、待機状態となる(ステップS17)。
ステップS16の判別において、コンポジット制御部20は、手ぶれ量検出データに対応する手ぶれ量が、撮像画像の枚数nに基づく、各撮像画像の露出時間における手ぶれ許容量を越えている場合には(ステップS16;No)、撮像しても良好なコンポジット合成画像データを得ることができないので、待機状態となる(ステップS17)。
ステップS16の判別において、コンポジット制御部20は、手ぶれ量検出データに対応する手ぶれ量が、撮像画像の枚数nに基づく、各撮像画像の露出時間における手ぶれ許容量以下である場合には(ステップS16;Yes)、手ぶれ量の時間的変化に基づいて手ぶれ量が極小値をとるタイミングに至った状態であるか否かを判別する(ステップS18)。
図4は、撮像(撮影)タイミングの説明図である。
図4において、縦軸は、手ぶれ量であり、例えば、X軸ジャイロセンサ18Xの出力した角速度検出信号に対応する角速度の絶対値およびY軸ジャイロセンサ18Yの出力した角速度検出信号に対応する角速度の絶対値の加算平均を用いる。また、横軸は時間である。
具体的には、手ぶれ量の時間的変化が、図4における時刻t1、t2 、t3 、t4、…に相当するタイミングであるか否かを判別することとなる。
ステップS18の判別において、手ぶれ量が極小値をとったタイミングではない場合には(ステップS18;No)、次回の手ぶれ量が極小値をとる撮像タイミングまで待つべく、待機状態となる(ステップS19)。
図4において、縦軸は、手ぶれ量であり、例えば、X軸ジャイロセンサ18Xの出力した角速度検出信号に対応する角速度の絶対値およびY軸ジャイロセンサ18Yの出力した角速度検出信号に対応する角速度の絶対値の加算平均を用いる。また、横軸は時間である。
具体的には、手ぶれ量の時間的変化が、図4における時刻t1、t2 、t3 、t4、…に相当するタイミングであるか否かを判別することとなる。
ステップS18の判別において、手ぶれ量が極小値をとったタイミングではない場合には(ステップS18;No)、次回の手ぶれ量が極小値をとる撮像タイミングまで待つべく、待機状態となる(ステップS19)。
ステップS18の判別において、手ぶれ量が極小値をとるタイミングとなった場合には、シャッター制御部17により適正露出時間TEの1/√nの露出時間TE1、すなわち、
TE1=TE/√n
の露出時間に対応させてシャッター12を駆動し、イメージセンサ13および撮像制御部15により撮像を行い(ステップS20)、撮像枚数カウンタCn(初期値0)に1加算、すなわち、
Cn=Cn+1
とする。
TE1=TE/√n
の露出時間に対応させてシャッター12を駆動し、イメージセンサ13および撮像制御部15により撮像を行い(ステップS20)、撮像枚数カウンタCn(初期値0)に1加算、すなわち、
Cn=Cn+1
とする。
次にコンポジット制御部20は、コンポジット法により1回の撮像を行うためのシャッターボタン16を全押ししたタイミングからの経過時間が、最大経過時間Tmaxを越えたか否かを判別する(ステップS21)。この場合において、最大経過時間Tmaxを設けているのは、あまり長い時間、撮像を行っても画像ぶれがかえって目立つこととなるので、これを避けるためであり、例えば、1秒程度に予め設定しておく。
ステップS21の判別において、シャッターボタン16を全押ししたタイミングからの経過時間が最大経過時間Tmaxを越えた場合には(ステップS21;No)、撮像を終了し(ステップS23)、処理をステップS15に移行する。
ステップS21の判別において、シャッターボタン16を全押ししたタイミングからの最大経過時間Tmaxを越えていない場合には(ステップS21;No)、撮像枚数カウンタCnの値が撮像画像の枚数nに至ったか否かを判別する(ステップS22)。
ステップS21の判別において、シャッターボタン16を全押ししたタイミングからの経過時間が最大経過時間Tmaxを越えた場合には(ステップS21;No)、撮像を終了し(ステップS23)、処理をステップS15に移行する。
ステップS21の判別において、シャッターボタン16を全押ししたタイミングからの最大経過時間Tmaxを越えていない場合には(ステップS21;No)、撮像枚数カウンタCnの値が撮像画像の枚数nに至ったか否かを判別する(ステップS22)。
ステップS22の判別において、撮像枚数カウンタCnの値が撮像画像の枚数nに未だ至っていない場合(Cn<nの場合)には(ステップS22;No)、撮像枚数カウンタCn(初期値0)に1加算、すなわち、
Cn=Cn+1
とし(ステップS24)、処理を再びステップS16に移行し、以下、同様の処理を継続する。
ステップS22の判別において、撮像枚数カウンタCnの値が撮像画像の枚数nに至った場合(Cn=nの場合)には(ステップS22;Yes)、撮像を終了し(ステップS23)、コンポジット合成処理を行う(ステップS25)。
Cn=Cn+1
とし(ステップS24)、処理を再びステップS16に移行し、以下、同様の処理を継続する。
ステップS22の判別において、撮像枚数カウンタCnの値が撮像画像の枚数nに至った場合(Cn=nの場合)には(ステップS22;Yes)、撮像を終了し(ステップS23)、コンポジット合成処理を行う(ステップS25)。
ここでコンポジット合成処理について説明する。
図5は、コンポジット合成処理の処理フローチャートである。
まずコンポジット合成部21は、フレームメモリ14から合成対象の複数フレームの撮像データを読み出し、撮像データに対応する各フレームの撮像画像の重心位置を算出して位置合わせを行う(ステップS31)。
続いてコンポジット合成部21は、各フレームの撮像画像の重心位置が重なるように画像加算処理を行うとともに、平均化して平均化撮像画像を得る(ステップS32)。
次にコンポジット合成部21は、合成に用いた撮像画像が露出補正が必要なn枚未満であったか否か、すなわち、
Cn<n
であったか否かを判別する(ステップS33)。
図5は、コンポジット合成処理の処理フローチャートである。
まずコンポジット合成部21は、フレームメモリ14から合成対象の複数フレームの撮像データを読み出し、撮像データに対応する各フレームの撮像画像の重心位置を算出して位置合わせを行う(ステップS31)。
続いてコンポジット合成部21は、各フレームの撮像画像の重心位置が重なるように画像加算処理を行うとともに、平均化して平均化撮像画像を得る(ステップS32)。
次にコンポジット合成部21は、合成に用いた撮像画像が露出補正が必要なn枚未満であったか否か、すなわち、
Cn<n
であったか否かを判別する(ステップS33)。
ステップS33の判別において合成に用いた撮像画像が露出補正が必要なn枚未満である場合、すなわち、
Cn<n
である場合には、平均化撮像画像の露出が適正露出となるように露出補正処理を行い(ステップS34)、露出補正後の平均化撮像画像に対応する撮像画像データをコンポジット合成画像データとして表示部22に出力する(ステップS6)。ここで、露出補正処理としては、例えば、輝度ヒストグラムの平均化処理などが挙げられる。
Cn<n
である場合には、平均化撮像画像の露出が適正露出となるように露出補正処理を行い(ステップS34)、露出補正後の平均化撮像画像に対応する撮像画像データをコンポジット合成画像データとして表示部22に出力する(ステップS6)。ここで、露出補正処理としては、例えば、輝度ヒストグラムの平均化処理などが挙げられる。
ステップS33の判別において合成に用いた撮像画像が露出補正が不要なn枚以上である場合には、コンポジット合成部21は、撮像枚数カウンタCnをリセット(Cn=0)し(ステップS35)、平均化撮像画像に対応する撮像画像データをコンポジット合成画像データとして表示部22に出力する(ステップS36)。
以上の説明のように、本実施形態によれば、コンポジット法を用いて撮像を行うに際し、手ぶれ量に応じて撮像条件をより好適なものへとすることが可能となり、自動的によりぶれの少ない画像撮像が行える。
以上の説明のように、本実施形態によれば、コンポジット法を用いて撮像を行うに際し、手ぶれ量に応じて撮像条件をより好適なものへとすることが可能となり、自動的によりぶれの少ない画像撮像が行える。
以上の説明では、ディジタルスチルカメラへの適用について説明したが、ディジタルビデオカメラのように動画であっても同様の手用が可能である。この場合には、平均化撮像画像に対応する撮像画像データに代えて、動画の1フレームの画像を構成することとなる。この場合においては、静止画の場合と比較して、動きやぶれが目立ちにくいと考えられるので、撮像枚数nは、静止画の場合よりも、少なくすることが可能である。
以上の説明では、手ぶれ補正をX軸およびY軸の方向の手ぶれについてのみ行っていたが、Z軸(レンズの光軸方向)についても、角速度検出部18においてZ軸ジャイロセンサを設け、オートフォーカス補正を行って、よりピントがぼけた画像を撮像しないように構成することも可能である。
以上の説明では、コンポジット合成処理において、画像の位置合わせの手法として画像重心位置を合わせる構成としていたが、撮像時に各撮像画像毎にX軸方向およびY軸方向の前回撮像時からの積分手ぶれ量を記憶しておき、積分手ぶれ量に応じて位置合わせを行うように構成することも可能である。
以上の説明では、コンポジット合成処理において、画像の位置合わせの手法として画像重心位置を合わせる構成としていたが、撮像時に各撮像画像毎にX軸方向およびY軸方向の前回撮像時からの積分手ぶれ量を記憶しておき、積分手ぶれ量に応じて位置合わせを行うように構成することも可能である。
以上の説明ではディジタルスチルカメラについて説明したが、携帯電話に設けられたカメラや、PDA一体型カメラや、一眼レフカメラなど他の静止画を撮像可能な電子光学機器に適用が可能である。同様に動画を撮影可能な携帯電話に設けられたカメラや、PDA一体型ムービーカメラや、ディジタルビデオカメラなど他の動画を撮像可能な電子光学機器に適用が可能である。
以上の説明では、角速度に基づいてぶれ量を検出する構成を例示したが、これに限らず、加速度センサを用いてぶれ量(動き量)を検出する構成としても良い。
10…ディジタルスチルカメラ、11…レンズ機構、11A…レンズ、12…シャッター機構、13…イメージセンサ、14…フレームメモリ、15…撮像制御部、16…シャッターボタン、17…シャッター制御部、18…角速度検出部、19…手ぶれ量検出部、20…コンポジット制御部(撮像タイミング決定部、パラメータ設定部)、21…コンポジット合成部(画像合成部)、22…表示部。
Claims (8)
- 複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像装置において、
手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出部と、
前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定する撮像タイミング決定部と、
前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成する画像合成部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
前記手ぶれ量に基づいて、前記コンポジット法に用いるパラメータを設定するパラメータ設定部を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2記載の撮像装置において、
前記パラメータは、撮像枚数、露出時間あるいは撮像開始タイミングのうち少なくともいずれかであることを特徴とする撮像装置。 - 請求項2記載の撮像装置において、
前記パラメータ設定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下となった場合に、前記パラメータとしての前記撮像開始タイミングを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項4記載の撮像装置において、
前記撮像タイミング決定部は、前記手ぶれ量が所定の基準手ぶれ量以下であり、かつ、手ぶれ量が極小値をとったタイミングを前記撮像タイミングとして決定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
前記手ぶれ量検出部は、ジャイロセンサ備え、当該ジャイロセンサが出力した角速度検出信号に基づいて前記手ぶれ量を検出することを特徴とする撮像装置。 - 複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像方法において、
手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出過程と、
前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定する撮像タイミング決定過程と、
前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成する画像合成過程と、
を備えたことを特徴とする撮像方法。 - 手ぶれ量検出装置を備え、複数の画像を用いてコンポジット法により画像のぶれを抑制した撮像を行う撮像装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
手ぶれ量を検出させ、
前記手ぶれ量に基づいて前記複数の画像の撮像タイミングを決定させ、
前記撮像タイミングに撮像した前記複数の画像を前記コンポジット法により合成させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011558A JP2007194945A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | 撮像装置、制御方法および制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011558A JP2007194945A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | 撮像装置、制御方法および制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007194945A true JP2007194945A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38450280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006011558A Pending JP2007194945A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | 撮像装置、制御方法および制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007194945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010141657A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 撮像装置及び撮像方法 |
-
2006
- 2006-01-19 JP JP2006011558A patent/JP2007194945A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010141657A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 撮像装置及び撮像方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI386040B (zh) | 具備影像振動檢測機能的攝影裝置 | |
US7639932B2 (en) | Imaging apparatus | |
US10694109B2 (en) | Imaging apparatus | |
JP2007281536A (ja) | 被写体ぶれ検出装置、撮影装置、これらの制御方法、制御プログラム及び記録媒体 | |
JP2007201534A (ja) | 撮像装置 | |
KR20120071969A (ko) | 손 떨림 보정 모듈을 구비하는 디지털 영상 촬영 장치 및 이의 제어 방법 | |
JP2006246354A (ja) | 撮影装置及び撮影プログラム | |
JP5326809B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2011050048A (ja) | 撮像装置 | |
JP5618765B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
KR101605129B1 (ko) | 디지털 촬영 장치, 그 제어 방법 및 이를 기록한 기록 매체 | |
WO2012124287A1 (ja) | 撮影装置、撮影方法及びプログラム | |
JP2009302794A (ja) | 撮像装置 | |
JP4844220B2 (ja) | 露出補正装置、撮影装置、露出値設定装置、露出補正値算出方法および制御プログラム | |
JP4670647B2 (ja) | 撮像装置、制御方法および制御プログラム | |
JP2007147803A (ja) | 撮像装置、制御方法および制御プログラム | |
JP2007306436A (ja) | 撮像装置 | |
JP2007194945A (ja) | 撮像装置、制御方法および制御プログラム | |
JP5110799B2 (ja) | 防振機能付きカメラ | |
JP2008017285A (ja) | カメラ、画像補正装置およびプログラム | |
JP6465553B2 (ja) | 撮像装置およびその制御方法 | |
JP2009015184A (ja) | 撮像装置 | |
JP5326799B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2007180990A (ja) | 撮像装置、制御方法および制御プログラム | |
JP2008092047A (ja) | 電子カメラ |