JP2007194846A - スピーカの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理機器のケーシングの構成面の一つをスピーカ取付面とするスピーカの取付構造に関し、聞き取りやすい音声を担保できるようにすること。
【解決手段】スピーカ2の上部はスピーカ取付面10に固定手段3によって固定されると共に、スピーカ2の下部を支持体13によって支持固定させる。
【選択図】図2
【解決手段】スピーカ2の上部はスピーカ取付面10に固定手段3によって固定されると共に、スピーカ2の下部を支持体13によって支持固定させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、スピーカの取付構造、特に、コンロ等の調理機器に内蔵されている音声ガイド用のスピーカの取付構造に関する。
近年、機器の操作方法や調理方法等を使用者に音声で知らせるスピーカ内蔵の調理機器が多数開発されている。例えば、特開昭58−15395号(特許文献1)に開示されている発明のものでは、スピーカは、振動膜を張設するラッパ状のフレームを具備すると共に、前記フレームの開放端が、調理機器を構成しているケーシングの底面に取り付けられている。底面には音透過用の透孔が多数形成されており、スピーカから放射される音声等は、底面の透孔を介してケーシングの外部に放射される。
上述した従来例のように、調理機器の底面にスピーカを取り付ける取付構造は、テーブルコンロのように下方開放型でスピーカを取り付けるための底板がない構造のケーシングや、ドロップインコンロのように、下方に収納室やオーブン等が設けられるため底面に透孔を形成することができない構造のケーシングを具備する調理機器には採用することができない。
そこで、例えば、上記した下方開放型のテーブルコンロのように、構造上、底面にスピーカを取り付けることが出来ないケーシングでは、スピーカは、調理機器を使用する際に使用者(調理者)が位置する調理機器の前方へ音が放射されるように、音放射部をケーシングの前方に向けた姿勢で、ケーシングの前面の裏側に取り付けられている。
調理機器の前面には、グリル部の開閉扉や、機器を操作するための各種のスイッチやボタン等の操作部や温度や時間等の表示部等が配設されるため、ケーシングの前面にスピーカを取り付けるスペースを大きく確保するのは困難である。
調理機器の前面には、グリル部の開閉扉や、機器を操作するための各種のスイッチやボタン等の操作部や温度や時間等の表示部等が配設されるため、ケーシングの前面にスピーカを取り付けるスペースを大きく確保するのは困難である。
よって、この種のものでは、スピーカはケーシングの前面の裏側に形成された狭いスペースに押し込まれると共に、例えば、上部の一箇所だけで固定するような片持ち状態で、前面に宙吊り状態に取り付けられている。
特開昭58−15395号公報
特公昭61−28896号公報
上述した従来の取付構造では、スピーカのケーシングへの固定箇所は一箇所だけであるから、スピーカの取付態様は不安定である。よって、グリル部の開閉扉の開閉による衝撃や、音放射時のスピーカの振動により、スピーカががたつき、スピーカから放射される音に音割れが生じるといった不都合がある。音割れが生じると、本来の音質を維持することができず、音声が聞き苦しくなる。
又、スピーカはケーシングの裏側の狭いスペースに前向きに配設されているため、前記狭いスペースに音がこもり易く、この点からも音声が聞き苦しくなる。特に、ドロップインコンロのように、ケーシングの構成面や床面に音透過用の透孔を形成することができない構造のケーシングの場合、スピーカが、音放射部をケーシングの前方に向けて取り付けられていると、音がケーシング内に一層こもり易くなり、にごりが生じ、十分な音量でケーシングの外部に音を放射させることができず、音声が聞き苦しくなる。
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、聞き取りやすい音声を担保できるスピーカの取付構造を提供することを課題とする。
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、聞き取りやすい音声を担保できるスピーカの取付構造を提供することを課題とする。
(1)上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、『調理機器のケーシングの構成面の一つをスピーカ取付面とするスピーカの取付構造において、前記スピーカの上部は前記スピーカ取付面に固定手段によって固定されると共に、前記スピーカの下部を支持体によって支持固定させた』ことである。
調理機器を構成するケーシングにおいて、例えば、テーブルコンロのケーシングの場合、開閉扉や各種操作部が設けられている前面をスピーカ取付面とし、例えば、ネジを固定手段として、スピーカの上部をスピーカ取付面にネジ止めする。これと同時に、スピーカの下部を支持体によって支持固定させる。これにより、スピーカは、上部及び下部においてそれぞれ位置決め状態に固定される取付態様となり、音放射時の振動によってもがたつくことがなく、スピーカから放射される音は、スピーカ取付面を介して、又は、ケーシングに形成されている開放部から外部へ放射される。
調理機器を構成するケーシングにおいて、例えば、テーブルコンロのケーシングの場合、開閉扉や各種操作部が設けられている前面をスピーカ取付面とし、例えば、ネジを固定手段として、スピーカの上部をスピーカ取付面にネジ止めする。これと同時に、スピーカの下部を支持体によって支持固定させる。これにより、スピーカは、上部及び下部においてそれぞれ位置決め状態に固定される取付態様となり、音放射時の振動によってもがたつくことがなく、スピーカから放射される音は、スピーカ取付面を介して、又は、ケーシングに形成されている開放部から外部へ放射される。
(2)請求項2の発明のものは、請求項1のスピーカの取付構造において、『前記支持体は、前記スピーカ取付面から内方へ向かって水平に延長し且つ相互に所定の間隔をおいて並列する一対の板状体とした』ものでは、スピーカの下部の所定の間隔をおいた二箇所が一対の支持体に支持されることにより、スピーカは前述したように上部及び下部において支持固定されている上に、一対の支持体の並設方向にも支持固定される。
尚、前記支持体の延長方向の両端に上方に突出する突起を設けると共に、前記突起間の距離を前記スピーカが密に嵌合可能な大きさに設定しておけば、前記スピーカは、突起によって支持体の延長方向にも支持固定される。
尚、前記支持体の延長方向の両端に上方に突出する突起を設けると共に、前記突起間の距離を前記スピーカが密に嵌合可能な大きさに設定しておけば、前記スピーカは、突起によって支持体の延長方向にも支持固定される。
(3)請求項3の発明のものは、請求項1又は2のスピーカの取付構造において、『前記支持体は、前記ケーシング内に収納されている乾電池収納ケースの上面に設けられている』ものでは、乾電池収納ケースは乾電池を収納することにより、重量のある安定した土台となり、これの上面に設けられることにより支持体の姿勢も安定する。これにより、支持体はスピーカを確実に安定した状態で支持することができ、音放射時の振動によってもスピーカががたつくことはない。
尚、支持体は、乾電池収納ケースの上面に突設させる構成としても良いし、乾電池収納ケースの上面自体を、スピーカを位置決め状態に支持可能な形状に構成しても良い。
尚、支持体は、乾電池収納ケースの上面に突設させる構成としても良いし、乾電池収納ケースの上面自体を、スピーカを位置決め状態に支持可能な形状に構成しても良い。
(4)請求項4の発明のものは、『上方にのみ開放する箱状のケーシングを具備する調理機器のスピーカの取り付け構造において、
前記スピーカは、音放射部を前記ケーシングの内方に向けた姿勢で取り付けられる』ことを特徴とするものである。
この発明は、例えば、ドロップインコンロのケーシングのように、前後左右の四側面及び底面は閉塞され、上面にのみバーナ用開口が開放する構成のケーシングに有効である。スピーカの音放射部をケーシングの内方に向けてスピーカを固定することにより、スピーカからの音は、一箇所にこもることなく、ケーシング内全体へ放射される。そして、ケーシング全体が音の発信源となって、バーナ用開口等のケーシングの上方開放部から外部に放射される。
前記スピーカは、音放射部を前記ケーシングの内方に向けた姿勢で取り付けられる』ことを特徴とするものである。
この発明は、例えば、ドロップインコンロのケーシングのように、前後左右の四側面及び底面は閉塞され、上面にのみバーナ用開口が開放する構成のケーシングに有効である。スピーカの音放射部をケーシングの内方に向けてスピーカを固定することにより、スピーカからの音は、一箇所にこもることなく、ケーシング内全体へ放射される。そして、ケーシング全体が音の発信源となって、バーナ用開口等のケーシングの上方開放部から外部に放射される。
尚、この発明に採用されるスピーカも、請求項1の発明のように、スピーカの上部はケーシング内のスピーカ取付面に固定手段によって固定されると共に、前記スピーカの下部は支持体によって支持固定される構成としても良いし、又、請求項2の発明のように、スピーカの下部を支持固定させる支持体は、前記スピーカ取付面から内方へ向かって水平に延長し且つ相互に所定の間隔をおいて並列する一対の板状体としても良いし、さらに、請求項3の発明のように、前記支持体を前記ケーシング内に収納されている乾電池収納ケースの上面に設けるようにしても良い。
本発明は次の特有の効果を有する。
スピーカは、上部と下部とがそれぞれケーシング内で固定されることとなるから、上部のみで宙吊り状態に固定していた従来の取付構造に比べて取付態様が安定し、スピーカのがたつきを防止することができる。よって、音声に音割れが生じて聞き苦しくなる不都合を生じさせることがなく、スピーカ本来の音質を維持したまま、聞き取り易い音声をケーシングの外部へ放射させることができる。
スピーカは、上部と下部とがそれぞれケーシング内で固定されることとなるから、上部のみで宙吊り状態に固定していた従来の取付構造に比べて取付態様が安定し、スピーカのがたつきを防止することができる。よって、音声に音割れが生じて聞き苦しくなる不都合を生じさせることがなく、スピーカ本来の音質を維持したまま、聞き取り易い音声をケーシングの外部へ放射させることができる。
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、スピーカは、上部及び下部だけでなく、支持体の並設方向、さらに、支持体の両端に突起を設けることにより支持体の延長方向にも支持固定される取付態様となるから、スピーカはケーシング内において一層安定した状態となり、がたつきによる音割れを確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記効果に加えて、重量のある乾電池収納ケースを土台とすることにより支持体は確実に安定するから、支持体によって支持されるスピーカの安定性も向上する。よって、スピーカから放射される音声に音割れが生じる不都合を一層防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、上方にのみ開放するケーシングに、音声放射面をケーシングの内方に向けてスピーカを取り付けるようにしたから、スピーカから放射される音は、ケーシングの構成壁に伝達されて共鳴し、上面の開口から放射される音量は大きくなる。すなわち、ケーシングが音響機器のスピーカボックスとして機能することとなり、音量、音質共に向上させることができ、スピーカ本来の性能以上の音響効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の第1番目の実施の形態のものは、図1に示すように、テーブルコンロのケーシング(1)内にスピーカ(2)を取り付ける取付構造に関する。
ケーシング(1)は、前面中央に前方開放のグリル部が設けられ、その左右両側には一対のガスバーナが収容された横長略直方体状で下方開放型の箱体であり、ガスバーナの炎孔に対応する上面の各位置には、バーナ用開口(35)が形成されると共に、その周縁には五徳(11)が配設される。又、ケーシング(1)の前面中央には、グリル部の扉が開閉自在に設けられると共に、その両側には、ガスバーナ及びグリル部の燃焼操作用の操作部や温度や時間等が表示される発光表示部等が設けられた一対の前面パネル(10)がそれぞれ配設される。一方の前面パネル(10)の裏側には、乾電池収納ケース(12)が配設されている。
本発明の第1番目の実施の形態のものは、図1に示すように、テーブルコンロのケーシング(1)内にスピーカ(2)を取り付ける取付構造に関する。
ケーシング(1)は、前面中央に前方開放のグリル部が設けられ、その左右両側には一対のガスバーナが収容された横長略直方体状で下方開放型の箱体であり、ガスバーナの炎孔に対応する上面の各位置には、バーナ用開口(35)が形成されると共に、その周縁には五徳(11)が配設される。又、ケーシング(1)の前面中央には、グリル部の扉が開閉自在に設けられると共に、その両側には、ガスバーナ及びグリル部の燃焼操作用の操作部や温度や時間等が表示される発光表示部等が設けられた一対の前面パネル(10)がそれぞれ配設される。一方の前面パネル(10)の裏側には、乾電池収納ケース(12)が配設されている。
ケーシング(1)内に収容させる音響装置としてのスピーカ(2)は、図示しないが、ラッパ状のフレームと、その開放部に張設される振動膜と、電気信号が入力される可動コイルと、可動コイルの周囲に設けられる永久磁石等からなる一般的な可動コイル型のスピーカ本体が、筒状のスピーカケース(20)内に収容された構成のものとする。
スピーカケース(20)は、筒体の一方の面が、音を透過させるための円弧状の長孔が形成された音透過面(21)であると共に、周側面の一部分には、図2に示すように、スピーカケース(20)を前面パネル(10)の裏面にネジ止めする固定用ネジ(3)が挿通可能なネジ挿通孔(24)が貫通する固定片(25)が一体的に突設されている。スピーカケース(20)は、固定片(25)の突設部を上端として、前面パネル(10)の裏側に固定される。
尚、固定片(25)には、スピーカ本体から導出されるリード線(22)を保持するリード線保持部(23)が連設されている。
尚、固定片(25)には、スピーカ本体から導出されるリード線(22)を保持するリード線保持部(23)が連設されている。
又、乾電池収納ケース(12)の上面には、前端から、ケーシング(1)の後方へ向かって水平に且つ相互に平行に延長する板状の一対の支持体(13)(13)が一体的に突設されている。
支持体(13)(13)は、スピーカケース(20)の下端の二箇所を支持できるように、所定の間隔をあけて並設されていると共に、支持体(13)(13)の前後方向の両端には、それぞれ突起(14)(15)が上方へ突設されている。突起(14)(15)間の距離は、スピーカケース(20)を、音透過面(21)をケーシング(1)の前方に向けた姿勢でちょうど嵌め込み可能な大きさに設定されている。
上記姿勢で、スピーカケース(20)を支持体(13)(13)に支持させると、固定片(25)のネジ挿通孔(24)に対応する前面パネル(10)には、固定用ネジ(3)が螺合可能なネジ孔(16)が形成されている。
支持体(13)(13)は、スピーカケース(20)の下端の二箇所を支持できるように、所定の間隔をあけて並設されていると共に、支持体(13)(13)の前後方向の両端には、それぞれ突起(14)(15)が上方へ突設されている。突起(14)(15)間の距離は、スピーカケース(20)を、音透過面(21)をケーシング(1)の前方に向けた姿勢でちょうど嵌め込み可能な大きさに設定されている。
上記姿勢で、スピーカケース(20)を支持体(13)(13)に支持させると、固定片(25)のネジ挿通孔(24)に対応する前面パネル(10)には、固定用ネジ(3)が螺合可能なネジ孔(16)が形成されている。
上述した第1番目の実施の形態では、スピーカ本体を収容したスピーカケース(20)を、音透過面(21)を前面パネル(10)側に向けて、突起(14)(15)間に嵌め込むように支持体(13)(13)上に載置させる。そして、上端の固定片(25)のネジ挿通孔(24)を介して、固定用ネジ(3)を、前面パネル(10)の裏面に開放しているネジ孔(16)に螺合させて締め付ける。これにより、スピーカケース(20)の上端、すなわち、スピーカ(2)の上端は、固定用ネジ(3)で前面パネル(10)の裏面の所定位置に固定されると同時に、下端近傍の左右両端が、支持体(13)(13)によって支持され、前後両端は、突起(14)(15)によってさらに移動阻止状態に、堅固に固定される態様となる。
尚、支持体(13)(13)が設けられている乾電池収納ケース(12)は、乾電池を収納することにより重量のある土台となり、支持体(13)(13)の突出態様が安定し、これに支持されるスピーカ(2)も安定する。
尚、支持体(13)(13)が設けられている乾電池収納ケース(12)は、乾電池を収納することにより重量のある土台となり、支持体(13)(13)の突出態様が安定し、これに支持されるスピーカ(2)も安定する。
すなわち、スピーカ(2)は、上下、左右、前後の各位置において支持固定された態様で取り付けることができるから、ケーシング(1)内においてスピーカ(2)の取付状態は安定し、音放射時にスピーカ本体が振動してもスピーカ(2)はがたつくことがない。よって、スピーカ(2)から放射される音声は音割れすることはなく、図1の矢印に示すように、前面パネル(10)を介して、及び、ケーシング(1)の下方の開放部から、ケーシング(1)の外方へ放射され、調理者にスピーカ本体本来の音質で聞き取り易い音声を届けることができる。
尚、上述した実施の形態では、乾電池収納ケース(12)の上面に支持体(13)(13)を突設させる構成としたが、図3に示すように、乾電池収納ケースの上面をスピーカの下面が収納可能な円弧状に構成し、この円弧状部分を支持体(13)として機能させるようにしても良い。
尚、上述した実施の形態では、乾電池収納ケース(12)の上面に支持体(13)(13)を突設させる構成としたが、図3に示すように、乾電池収納ケースの上面をスピーカの下面が収納可能な円弧状に構成し、この円弧状部分を支持体(13)として機能させるようにしても良い。
次に、第2番目の実施の形態のスピーカの取付構造を図4に基づいて説明する。
この実施の形態のものは、システムキッチンのカウンタートップ(30)に形成された開口(31)に落とし込んで使用されるドロップインコンロのケーシング(1)にスピーカ(2)を取り付けるスピーカの取付構造に関する。
この実施の形態のものは、システムキッチンのカウンタートップ(30)に形成された開口(31)に落とし込んで使用されるドロップインコンロのケーシング(1)にスピーカ(2)を取り付けるスピーカの取付構造に関する。
ケーシング(1)は、上方にのみ開放する箱体であって、前面中央にグリル部が内蔵されていると共に、その両側方と中央後方に合計3つのガスバーナが内蔵されている。ケーシング(1)の上方開放端からは、開口(31)の周縁に係止させるための外周フランジ部(32)が外方へ向かって水平に張り出しており、外周フランジ部(32)の上面にはコンロ天板(33)が載置されて、ケーシング(1)の上方開放部を閉塞している。コンロ天板(33)には、ガスバーナの炎孔部(34)を露出させるためのバーナ用開口(35)が形成されていると共に、各バーナ用開口(35)には、五徳(11)が配設される。
ケーシング(1)の前面には、前面パネル(10)が嵌め込まれており、その左右どちらか一方寄りの裏側の所定位置には、乾電池収納ケース(12)が配設されている。
乾電池収納ケース(12)の上面には、上述した第1番目の実施の形態のものと同様に、一対の支持体(13)(13)が、後方に延長する態様で突設されており、支持体(13)(13)の前後両端には、突起(14)(15)を突設させている。
乾電池収納ケース(12)の上面には、上述した第1番目の実施の形態のものと同様に、一対の支持体(13)(13)が、後方に延長する態様で突設されており、支持体(13)(13)の前後両端には、突起(14)(15)を突設させている。
スピーカ本体を収容させたスピーカケース(20)を、突起(14)(15)間に位置するように、支持体(13)(13)上に載置し、スピーカケース(20)の上端に突設させた固定片(25)を、前面パネル(10)の裏面の所定位置に固定用ネジ(3)でネジ止めしてスピーカ(2)をケーシング(1)内に固定するが、このとき、スピーカケース(20)の音透過面(21)を、ケーシング(1)の後方を向けて設置する。
これにより、スピーカ(2)からの音声は、音透過面(21)を介して、ケーシング(1)の底面及び側面に伝達され、ケーシング(1)内で共鳴することにより、大きな音量となって、図4の矢印に示すように、コンロ天板(33)のバーナ用開口(35)からケーシング(1)の外部に放射される。
これにより、スピーカ(2)からの音声は、音透過面(21)を介して、ケーシング(1)の底面及び側面に伝達され、ケーシング(1)内で共鳴することにより、大きな音量となって、図4の矢印に示すように、コンロ天板(33)のバーナ用開口(35)からケーシング(1)の外部に放射される。
すなわち、この実施の形態のスピーカの取付構造では、スピーカ(2)は、固定片(25)と、重量のある乾電池を収納することにより安定した土台となる乾電池収納ケース(12)上に設けられる支持体(13)(13)と、この前後両端に突設させた突起(14)(15)とによって、上下、左右、前後の各位置において支持固定され、がたつくことなく安定した状態で取り付けられる上に、音透過面(21)をケーシング(1)の後方に向けて設置することにより、スピーカ(2)から放射される音声は一箇所にこもることなく、ケーシング(1)内全体に放射され、ケーシング(1)が音響機器のスピーカボックスとして機能することとなる。よって、スピーカ(2)から発せられる音声は、にごりや音割れすることのない上に、十分な音響効果が期待でき、美しい音質、及び、大きな音量で外部に放射されることとなる。
尚、上記各実施の形態では、スピーカ(2)は、ケーシング(1)の前面パネル(10)に取り付けられる構成としたが、取り付け箇所は前面に限定されるものではく、固定用ネジ(3)のネジ止めと、支持体(13)(13)の安定した固定が得られれば、ケーシング(1)内の構造に応じて、スピーカ(2)の取り付け箇所及び音透過面(21)の向きを自由に設定することができる。尚、支持体(13)(13)の設置箇所は乾電池収納ケース(12)に限定されるものではないが、音割れの発生を防止するために、樹脂のような軽量素材からなる不安定な土台ではなく、比較的重量のある安定した土台に設ける必要がある。
又、スピーカ取付面のうち、スピーカケース(20)の音透過面(21)に対向する所定範囲に、音透過用の複数の透孔を貫通させておいてもよい。スピーカ取付面がケーシング(1)の前面パネル(10)である場合、透孔形成域を被覆するように、音透過可能な素材からなる被覆フィルムを前面パネル(10)の表面に貼着させておくとよい。
又、ケーシング(1)は、コンロを構成するケースに限定されるものではなく、音声ガイドの必要な調理機器又は他の機器に採用しても良いことは言うまでもない。
又、ケーシング(1)は、コンロを構成するケースに限定されるものではなく、音声ガイドの必要な調理機器又は他の機器に採用しても良いことは言うまでもない。
(1)・・・・・・・・・・ケーシング
(10)・・・・・・・・・・前面パネル(スピーカ取付面)
(13)・・・・・・・・・・支持体
(2)・・・・・・・・・・スピーカ
(20)・・・・・・・・・・スピーカケース
(3)・・・・・・・・・・固定手段(固定用ネジ)
(10)・・・・・・・・・・前面パネル(スピーカ取付面)
(13)・・・・・・・・・・支持体
(2)・・・・・・・・・・スピーカ
(20)・・・・・・・・・・スピーカケース
(3)・・・・・・・・・・固定手段(固定用ネジ)
Claims (4)
- 調理機器のケーシングの構成面の一つをスピーカ取付面とするスピーカの取付構造において、
前記スピーカの上部は前記スピーカ取付面に固定手段によって固定されると共に、前記スピーカの下部を支持体によって支持固定させたことを特徴とするスピーカの取付構造。 - 請求項1に記載のスピーカの取付構造において、前記支持体は、前記スピーカ取付面から内方へ向かって水平に延長し且つ相互に所定の間隔をおいて並列する一対の板状体としたことを特徴とするスピーカの取付構造。
- 請求項1又は請求項2に記載のスピーカの取付構造において、
前記支持体は、前記ケーシング内に収納されている乾電池収納ケースの上面に設けられていることを特徴とするスピーカの取付構造。 - 上方にのみ開放する箱状のケーシングを具備する調理機器のスピーカの取り付け構造において、
前記スピーカは、音放射部を前記ケーシングの内方に向けた姿勢で取り付けられることを特徴とするスピーカの取付構造。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054405A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
JP2018107611A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社ハーマン | 加熱調理器のスピーカー固定構造 |
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2006
- 2006-01-18 JP JP2006010283A patent/JP2007194846A/ja active Pending
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