JP2007194041A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ経済的な構成で、排水性を良好に向上させることができ、所望の発電性能を確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と第1及び第2セパレータ14、16とを備える。電解質膜・電極構造体12を構成するカソード側電極28及びアノード側電極30は、ガス拡散層28a、30aを設けるとともに、前記ガス拡散層28a、30aは、均一の細孔径に設定された細孔32a、32bを有する。第1及び第2セパレータ14、16は、ガス拡散層28a、30aに当接する凸部36、42の先端に湾曲形状面36a、42aを有し、前記湾曲形状面36a、42aで前記ガス拡散層28a、30aを押圧している。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体高分子電解質膜の両面に、触媒層とガス拡散層とを有するカソード側電極及びアノード側電極を設ける電解質膜・電極構造体と、前記カソード側電極との間に酸化剤ガス流路を形成するとともに、前記アノード側電極との間に燃料ガス流路を形成するセパレータとが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した単位セルを備えている。アノード側電極及びカソード側電極は、電解質膜の両面に設けられる触媒層と、ガス拡散層とにより構成されている。なお、この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、各セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガス(反応ガス)を流すための燃料ガス流路と、カソード側電極に対向して酸化剤ガス(反応ガス)を流すための酸化剤ガス流路とが設けられている。
ところで、燃料電池の運転時には、発電反応によりカソード側電極に生成水が発生し易い。一方、アノード側電極では、生成水の逆拡散等によって水分が生じ易い。このため、カソード側電極及びアノード側電極の各触媒層には、それぞれ所望の反応ガス、すなわち、酸化剤ガス及び燃料ガスが十分に供給されず、発電性能が低下するおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この特許文献1では、固体高分子電解質膜の両面に触媒層及びガス拡散層を配して構成される電解質膜・電極構造体を用いる固体高分子型燃料電池において、上記の触媒層が、細孔径及び細孔容積が相対的に小さい第1の触媒層と、細孔径及び細孔容積が相対的に大きい第2の触媒層からなり、且つ第1の触媒層が反応ガスの入口側に、又は第2の触媒層が反応ガスの出口側に配されている。これにより、細孔径及び細孔容積が小さくなったことによって、反応ガスの入口側の水分の排出が抑えられる一方、細孔径及び細孔容積が大きくなったことによって、反応ガスの出口側の細孔を通してのガス拡散性が向上する、としている。
特開2002−237306号公報(図1)
しかしながら、上記の従来技術では、固体高分子電解質膜の面方向に細孔径及び細孔径分布の傾斜、すなわち、異方性を持たせなければならない。このため、固体高分子電解質膜の製造工程が相当に複雑化してしまい、前記固体高分子電解質膜の製造コストが増大するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、排水性を良好に向上させることができ、所望の発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の両面に、触媒層とガス拡散層とを有するカソード側電極及びアノード側電極を設ける電解質膜・電極構造体と、前記カソード側電極との間に酸化剤ガス流路を形成するとともに、前記アノード側電極との間に燃料ガス流路を形成するセパレータとが積層される燃料電池に関するものである。
ガス拡散層は、反応ガスを透過させる細孔を有する多孔質体で構成される一方、セパレータは、前記ガス拡散層に当接する凸部の先端に湾曲形状面を有し、前記湾曲形状面で前記ガス拡散層を押圧することにより、前記ガス拡散層の細孔は、前記凸部の当接領域の細孔径が他の領域の細孔径よりも小さく、且つ前記凸部中央付近ほど細孔径が小さく維持される。
また、凸部は、先端に湾曲形状面を有するとともに、前記湾曲形状面から直線形状面が連続して設けられることが好ましい。
さらに、ガス拡散層には、撥水処理が施されることが好ましい。さらにまた、セパレータは、ガス拡散層に接する領域に撥水処理が施されることが好ましく、また、前記セパレータは、前記ガス拡散層に接する領域以外の領域に親水処理が施されることが好ましい。さらに、セパレータは、金属プレートで構成されることが好ましい。
本発明によれば、電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層された状態で、積層方向に荷重が付与されると、前記セパレータの凸部先端に設けられた湾曲形状面が前記電解質膜・電極構造体を構成するガス拡散層を押圧する。このため、ガス拡散層の細孔は、押し潰されるように変形し、凸部の当接領域の細孔径が他の領域の細孔径よりも小さくなる。特に、凸部中央付近ほど細孔が顕著に変形し、細孔径が小さくなる。これにより、当接領域では、生成水の表面張力によるガス拡散層からの排出力が顕著になり、前記生成水が、小さな細孔から大きな細孔に向かって、すなわち、セパレータによる当接中央部から周辺部に向かって強制的且つ良好に排出される。
これにより、セパレータのガス拡散層に当接する凸部の先端に、湾曲形状面を設けるだけでよく、簡単且つ経済的な構成で、排水性を良好に向上させることができ、所望の発電性能を確保することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池10の一部断面説明図である。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12が、第1セパレータ14と第2セパレータ16とに挟持される。第1及び第2セパレータ14、16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板等により構成される金属プレートを用いている。
燃料電池10の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス(反応ガス)、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び燃料ガス(反応ガス)、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、前記固体高分子電解質膜26を挟持するカソード側電極28及びアノード側電極30とを備える。
図2に示すように、カソード側電極28及びアノード側電極30は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層28a、30aと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層28a、30aの表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層28b、30bとを有する。電極触媒層28b、30bは、固体高分子電解質膜26の両面に形成される。
ガス拡散層28a、30aは、それぞれ酸化剤ガス及び燃料ガスを透過させる細孔32a、32bを有する多孔質体であるとともに、前記ガス拡散層28a、30aには、撥水処理が施されている。この撥水処理は、例えば、撥水塗料によるコーティング処理等、通常の撥水処理が採用される。撥水塗料としては、例えば、PTEE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(パーフルオロエチレンプロピレン)、PFA(四フッ化エチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体)、又はそれ以外のフッ素系樹脂が使用される。ガス拡散層28a、30aでは、水との接触角が90度以上に設定される。なお、細孔32a、32bは、例えば、略均一の細孔径に設定されている。
第1セパレータ14は、波板形状に成形されることにより、電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス出口連通孔20bとに連通する酸化剤ガス流路34が設けられる。図2に示すように、第1セパレータ14は、カソード側電極28を構成するガス拡散層28aに当接する凸部36の先端に湾曲形状面36aを有する。
第1セパレータ14は、ガス拡散層28aに接する領域、すなわち、湾曲形状面36aに撥水処理が施される一方、前記領域以外に親水処理が施される。親水処理は、例えば、第1セパレータ14の表面に、シリコン樹脂等の親水性塗料を塗布し、あるいは、前記第1セパレータ14の表面を親水性金属で形成することが好ましい。酸化剤ガス流路34では、水との接触角が90度以下に設定される。
第1セパレータ14の面14bには、凸部38が設けられる。この凸部38は、第2セパレータ16の後述する凸部44と共に冷却媒体流路46を構成する。なお、凸部38、44は、直線状であることが好ましい。凸部38、44は、互いに接触して導電性を確保する必要があり、所望の接触面積を有することが望ましいからである。
第2セパレータ16は、波板形状に成形されることにより、電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとを連通する燃料ガス流路40が形成される。第2セパレータ16は、アノード側電極30を構成するガス拡散層30aに当接する凸部42の先端に湾曲形状面42aを有する。
第2セパレータ16の面16bには、凸部44が設けられる。この凸部44は、第1セパレータ14の凸部38と共に冷却媒体流路46を構成する。第1及び第2セパレータ14、16の外周縁部には、第1及び第2シール部材48、50が一体成形される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔20aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路34に導入される。これにより、酸化剤ガスは、矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極28に供給される。使用済みの酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔24aから第2セパレータ16の燃料ガス流路40に供給される。このため、燃料ガスは、燃料ガス流路40に沿って矢印B方向に移動しながら、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極30に供給される。使用済みの燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔24bに排出される。
従って、各電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極28に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
また、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2セパレータ14、16間に形成される冷却媒体流路46に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、カソード側電極28を構成するガス拡散層28aは、細孔32aを有する一方、第1セパレータ14は、前記ガス拡散層28aに当接する凸部36の先端に湾曲形状面36aを有している。そして、電解質膜・電極構造体12の両側に第1及び第2セパレータ14、16が積層された状態で、積層方向に締め付け荷重が付与されることにより、燃料電池10が構成されている。
その際、図4に示すように、第1セパレータ14の凸部36の先端に設けられた湾曲形状面36aは、ガス拡散層28aの細孔32aを押し潰すようにして、カソード側電極28に押し付けられている。このため、ガス拡散層28aには、湾曲形状面36aにより押し潰された細孔32asが存在している。
細孔32asは、湾曲形状面36aに当接する部分に発生するとともに、凸部36による押圧力に影響されない領域に存在する細孔32aよりも細孔径が小さくなっている。さらに、細孔32asは、第1セパレータ14による当接中央部付近ほど、細孔径がより小さくなっている。
ここで、ガス拡散層28aには、撥水処理が施されており、細孔32a(32as)に水滴の表面張力が発生している。このため、細孔径が小さい細孔32a(32as)では、細孔径の大きな細孔32a(32as)に比べてガス拡散層28aからの排出力が著しくなる。従って、ガス拡散層28a内の水滴は、細孔径の小さな細孔、すなわち、第1セパレータ14による当接中央部付近の細孔32asから細孔径の大きな細孔、すなわち、前記第1セパレータ14による当接周辺部付近の細孔32as、あるいは、凸部36による押圧力に影響されない領域に存在する細孔32aに向かって移動する。
これにより、ガス拡散層28aには、第1セパレータ14が当接する部分から前記第1セパレータ14が当接しない部分に向かって排水力が発生し(図4中、矢印参照)、燃料電池10の発電時に前記ガス拡散層28aの内部に発生した水分を、カソード側電極28から強制的且つ確実に排出させることができる。このため、電解質膜・電極構造体12に特別な構造(細孔径分布に異方性を持たせる等)を採用する必要がなく、簡単且つ経済的な構成で、フラッディングを確実に阻止し、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる。
さらに、ガス拡散層28aと、このガス拡散層28aに接する湾曲形状面36aとには、撥水処理が施されている。これにより、ガス拡散層28aの内部からの生成水の排出とともに、湾曲形状面36aの表面からの生成水の排出を効果的に行うことができる。
さらにまた、第1セパレータ14では、ガス拡散層28aと接しない領域に親水処理が施されている。従って、ガス拡散層28aから排出された生成水は、凸部36に接して水滴となることがなく、酸化剤ガス流路34から酸化剤ガス出口連通孔20bに良好に排出される。
また、第1セパレータ14は、金属プレートで構成されており、凸部36の先端に湾曲形状面36aが形成されている。このため、第1セパレータ14の凸部36をカソード側電極28に押圧する際、このカソード側電極28のガス拡散層28aが損傷することを阻止することができる。
しかも、凸部36は、湾曲形状面36aが形成されることによってばね機能が付与されており、例えば、燃料電池10に熱膨張等によって荷重変化が惹起されても、前記凸部36のばね機能によって前記荷重変化を吸収することが可能になる。従って、簡単な構成で、カソード側電極28の破損等を有効に阻止することができる。
なお、第2セパレータ16及びアノード側電極30は、上記の第1セパレータ14及びカソード側電極28と同様に構成されており、同様の効果が得られる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60の断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池60は、電解質膜・電極構造体12を挟持する金属プレート製の第1及び第2セパレータ62、64を備える。第1セパレータ62は、カソード側電極28を構成するガス拡散層28aに当接する凸部66を有する。この凸部66は、先端に湾曲形状面68を有するとともに、前記湾曲形状面68の周囲から直線形状面70が連続して設けられる。
湾曲形状面68及び直線形状面70には、ガス拡散層28aに接する領域に対応して撥水処理が施される一方、前記領域以外の領域に対応して親水処理が施される。
第2セパレータ64は、アノード側電極30を構成するガス拡散層30aに当接する凸部72を有する。この凸部72の先端に湾曲形状面74が設けられ、前記湾曲形状面74の周囲から直線形状面76が連続して設けられる。湾曲形状面74及び直線形状面76には、ガス拡散層30aに接触する領域に対応して撥水処理が施される一方、前記領域以外の領域に対応して親水処理が施される。
このように構成される第2の実施形態では、図6に示すように、第1セパレータ62の凸部66は、カソード側電極28を構成するガス拡散層28aに押し込まれる湾曲形状面68と直線形状面70とを連続して設けている。このため、湾曲形状面68及び直線形状面70によりガス拡散層28aを押し潰すように変形させ、このガス拡散層28aに設けられた細孔32aの一部が小径な細孔32asとなっている。
この第2の実施形態では、凸部66が直線形状面70を設けるため、前記直線形状面70によって潰されたガス拡散層28aの部分の細孔32asは、細孔径の変化率が略一定になる。従って、ガス拡散層28a内の生成水は、第1セパレータ62による当接中央部付近から周辺部に向かって略一定の駆動力で排出され、水滴の排出が一層円滑且つ確実に遂行されるという効果が得られる。
その際、直線形状面70は、湾曲形状面68に連続しており、凸部66には鋭角状の先端形状部が存在していない。これにより、凸部66をガス拡散層28aに押圧する際に、このガス拡散層28aに破損等が惹起することを良好に阻止することができる。
なお、第2セパレータ64及びアノード側電極30では、上記の第1セパレータ62及びカソード側電極28と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の一部断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1セパレータとカソード側電極とが離間した状態の説明図である。 前記第1セパレータと前記カソード側電極とが積層された状態の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1セパレータとカソード側電極とが積層された状態の説明図である。
符号の説明
10、60…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16、62、64…セパレータ 20a…酸化剤ガス入口連通孔
20b…酸化剤ガス出口連通孔 22a…冷却媒体入口連通孔
22b…冷却媒体出口連通孔 24a…燃料ガス入口連通孔
24b…燃料ガス出口連通孔 26…固体高分子電解質膜
28…カソード側電極 28a、30a…ガス拡散層
30…アノード側電極 32a、32as、32b…細孔
34…酸化剤ガス流路
36、38、42、44、66、72…凸部
36a、42a、68、74…湾曲形状面
40…燃料ガス流路 46…冷却媒体流路
70、76…直線形状面

Claims (6)

  1. 固体高分子電解質膜の両面に、触媒層とガス拡散層とを有するカソード側電極及びアノード側電極を設ける電解質膜・電極構造体と、前記カソード側電極との間に酸化剤ガス流路を形成するとともに、前記アノード側電極との間に燃料ガス流路を形成するセパレータとが積層される燃料電池であって、
    前記ガス拡散層は、反応ガスを透過させる細孔を有する多孔質体で構成される一方、
    前記セパレータは、前記ガス拡散層に当接する凸部の先端に湾曲形状面を有し、
    前記湾曲形状面で前記ガス拡散層を押圧することにより、前記ガス拡散層の細孔は、前記凸部の当接領域の細孔径が他の領域の細孔径よりも小さく、且つ前記凸部中央付近ほど細孔径が小さく維持されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記凸部は、先端に前記湾曲形状面を有するとともに、
    前記湾曲形状面から直線形状面が連続して設けられることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記ガス拡散層には、撥水処理が施されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記セパレータは、前記ガス拡散層に接する領域に撥水処理が施されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池において、前記セパレータは、前記ガス拡散層に接する領域以外の領域に親水処理が施されることを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記セパレータは、金属プレートで構成されることを特徴とする燃料電池。
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