JP2007193662A - 軸受装置監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ノイズの影響を低減し、検出精度を向上するのに好適な軸受装置監視システムを提供する。
【解決手段】各軸受装置14には、振動センサおよび温度センサが1個ずつ取り付けられている。振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4は、軸受装置14の振動の大きさまたは温度に応じた電圧の検出信号を差動信号として出力する。各センサおよび運転状態監視装置20は、電源VSからの電力を伝達する電力供給線LPと、運転状態監視装置20側のグランドに接続されるグランド線LGと、差動信号を伝達する信号線LS1〜LS4で接続する。また、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGは、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】各軸受装置14には、振動センサおよび温度センサが1個ずつ取り付けられている。振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4は、軸受装置14の振動の大きさまたは温度に応じた電圧の検出信号を差動信号として出力する。各センサおよび運転状態監視装置20は、電源VSからの電力を伝達する電力供給線LPと、運転状態監視装置20側のグランドに接続されるグランド線LGと、差動信号を伝達する信号線LS1〜LS4で接続する。また、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGは、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、軸受の運転状態を監視するシステムに係り、特に、ノイズの影響を低減し、検出精度を向上するのに好適な軸受装置監視システムに関する。
従来、軸受の運転状態を監視する技術としては、軸受装置の近傍に振動センサ等の軸受用センサを取り付け、軸受用センサからの検出信号を運転状態監視装置に取り込み、運転状態監視装置において軸受の運転状態を監視している。例えば、特許文献1記載の技術が広く知られている。
図4は、特許文献1記載の軸受用センサの取付構造を示す図である。
図4は、特許文献1記載の軸受用センサの取付構造を示す図である。
軸受Dは、図4に示すように、筐体140のなかに嵌合され、筐体140の端には、エンドキャップ28を覆うカバー144が嵌合されている。カバー144には、モジュール穴152が設けられ、モジュール穴152は、エンドキャップ28の上の目標車輪118から外向きに向けられて配置され、軸受用センサBを受容する。
図5は、従来の運転状態監視システムの回路構成を示す図である。
図5は、従来の運転状態監視システムの回路構成を示す図である。
運転状態監視システムは、図5に示すように、軸受装置14に設置された軸受用センサ12と、軸受用センサ12からの検出信号に基づいて軸受の運転状態を監視する運転状態監視装置20とで構成されている。
軸受用センサ12は、例えば、振動センサからなり、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の検出信号を出力する。振動センサの出力形式は、一般的に広く行われているシングルエンド出力である。
軸受用センサ12は、例えば、振動センサからなり、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の検出信号を出力する。振動センサの出力形式は、一般的に広く行われているシングルエンド出力である。
運転状態監視装置20は、軸受用センサ12を駆動するための電力を供給する電源VSを有して構成されている。
軸受用センサ12および運転状態監視装置20は、電源VSからの電力を伝達する電力供給線LPと、軸受用センサ12からの検出信号を伝達する信号線LSと、運転状態監視装置20側のグランドに接続されるグランド線LGとで接続されている。
特表2001−500597号公報
軸受用センサ12および運転状態監視装置20は、電源VSからの電力を伝達する電力供給線LPと、軸受用センサ12からの検出信号を伝達する信号線LSと、運転状態監視装置20側のグランドに接続されるグランド線LGとで接続されている。
従来の運転状態監視システムは、例えば、鉄道車両に適用される。鉄道車両では、車輪の軸受が摩耗したり損傷したりした場合、軸受装置14に特定周波数の振動が発生するため、軸受用センサ12により軸受装置14の振動を検出し、運転状態監視装置20で検出信号を解析することにより軸受の異常を検知している。
しかしながら、鉄道車両においては、複数の軸受用センサ12の検出信号を1台の運転状態監視装置20で解析するため、各車輪近傍に設けられた軸受装置14から運転状態監視装置20までそれぞれ信号線LSを配線しなければならない。そのため、各軸受装置14と運転状態監視装置20の信号線長が大きくなるため、検出信号の伝送中にノイズの影響を受けやすく、検出精度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、ノイズの影響を低減し、検出精度を向上するのに好適な軸受装置監視システムを提供することを目的としている。
しかしながら、鉄道車両においては、複数の軸受用センサ12の検出信号を1台の運転状態監視装置20で解析するため、各車輪近傍に設けられた軸受装置14から運転状態監視装置20までそれぞれ信号線LSを配線しなければならない。そのため、各軸受装置14と運転状態監視装置20の信号線長が大きくなるため、検出信号の伝送中にノイズの影響を受けやすく、検出精度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、ノイズの影響を低減し、検出精度を向上するのに好適な軸受装置監視システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の軸受装置監視システムは、軸受装置に設置された軸受用センサと、前記軸受用センサからの検出信号に基づいて軸受の運転状態を監視する運転状態監視装置とを備える軸受装置監視システムであって、前記軸受用センサは、前記検出信号を差動信号として出力し、前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記差動信号を伝達する少なくとも2つの信号線で接続した。
このような構成であれば、軸受用センサにより、検出信号が差動信号として出力され、出力された差動信号が信号線を介して運転状態監視装置に伝達される。そのため、検出信号の伝送中にノイズの影響を受けた場合、信号線が受けるノイズ成分は互いに同相成分であるため、運転状態監視装置で差動増幅器等の差動演算器を用いれば、ノイズ成分を除去することができる。
運転状態監視装置では、検出信号が入力されると、入力された検出信号に基づいて軸受の運転状態が監視される。
運転状態監視装置では、検出信号が入力されると、入力された検出信号に基づいて軸受の運転状態が監視される。
さらに、本発明に係る請求項2記載の軸受装置監視システムは、請求項1記載の軸受装置監視システムにおいて、前記信号線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成した。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
さらに、本発明に係る請求項3記載の軸受装置監視システムは、請求項1記載の軸受装置監視システムにおいて、前記運転状態監視装置は、前記軸受用センサを駆動するための電力を供給する電源を有し、前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記電源からの電力を伝達する電力供給線と、前記運転状態監視装置側のグランドに接続されるグランド線とで接続し、前記信号線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、前記電力供給線および前記グランド線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成した。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成され、電力供給線およびグランド線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成され、さらに、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルが構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成され、電力供給線およびグランド線がツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成され、さらに、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルが構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
さらに、本発明に係る請求項4記載の軸受装置監視システムは、請求項1記載の軸受装置監視システムにおいて、前記運転状態監視装置は、前記軸受用センサを駆動するための電力を供給する電源を有し、前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記電源からの電力を伝達する電力供給線と、前記運転状態監視装置側のグランドに接続されるグランド線とで接続し、前記信号線、前記電力供給線および前記グランド線をそれぞれシールド線で構成し、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルを構成した。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線、電力供給線およびグランド線がシールド線で構成され、さらに、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルが構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
このような構成であれば、差動信号を伝達する信号線、電力供給線およびグランド線がシールド線で構成され、さらに、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルが構成されているので、ノイズの影響をさらに低減することができる。
さらに、本発明に係る請求項5記載の軸受装置監視システムは、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の軸受装置監視システムにおいて、前記軸受用センサは、車両軸受の前記軸受装置の近傍に取り付けられ、前記運転状態監視装置は、前記検出信号に基づいて前記車両軸受の運転状態を監視する。
このような構成であれば、運転状態監視装置では、検出信号が入力されると、入力された検出信号に基づいて車両軸受の運転状態が監視される。
このような構成であれば、運転状態監視装置では、検出信号が入力されると、入力された検出信号に基づいて車両軸受の運転状態が監視される。
さらに、本発明に係る請求項6記載の軸受装置監視システムは、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の軸受装置監視システムにおいて、前記軸受用センサは、前記軸受装置の振動を検出する振動センサ、前記軸受装置の回転を検出する回転センサ、または前記軸受装置の温度を検出する温度センサのいずれか1つ以上からなる。
このような構成であれば、軸受用センサにより、軸受装置の振動、軸受装置の回転または温度のいずれか1つ以上を検出することができる。
このような構成であれば、軸受用センサにより、軸受装置の振動、軸受装置の回転または温度のいずれか1つ以上を検出することができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし6記載の軸受装置監視システムによれば、軸受用センサからの検出信号を差動信号として運転状態監視装置に伝送することにより、軸受用センサと運転状態監視装置の信号線長が大きくても、運転状態監視装置側でノイズ成分を除去することができるため、ノイズの影響を低減することができ、従来に比して、検出精度を向上することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1から図2は、本発明に係る軸受装置監視システムの実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る軸受装置監視システムを、図1に示すように、鉄道車両100における軸受の運転状態を監視する場合について適用したものである。
まず、本発明を適用する運転状態監視システムの構成を説明する。
図1は、本発明に係る運転状態監視システムの構成を示すブロック図である。
鉄道車両100内には、図1に示すように、運転状態監視装置20が設置されている。また、鉄道車両100は、2つの台車で支持されている。
本実施の形態は、本発明に係る軸受装置監視システムを、図1に示すように、鉄道車両100における軸受の運転状態を監視する場合について適用したものである。
まず、本発明を適用する運転状態監視システムの構成を説明する。
図1は、本発明に係る運転状態監視システムの構成を示すブロック図である。
鉄道車両100内には、図1に示すように、運転状態監視装置20が設置されている。また、鉄道車両100は、2つの台車で支持されている。
図2は、車両の1台車の構成を示している。
1台車は、図2に示すように、2つの車軸と、各車軸の端部に取り付けられた4つの車輪10と、各車輪近傍に設けられた4つの軸受装置14とを有して構成されている。各軸受装置14には、軸受の運転状態を監視するための軸受用センサ12である振動センサおよび温度センサが1個ずつ取り付けられている。
なお、図2においては、各軸受装置14に取り付けられている振動センサおよび温度センサは別体となっているが、振動センサおよび温度センサを1つの筐体に内蔵させて一体としてもよい。また、図2においては、1台車分のセンサ信号のみが運転状態監視装置20に入力されているが、図1に示すように、2台車分(1車両分)のセンサ信号が入力されていてもよい。
1台車は、図2に示すように、2つの車軸と、各車軸の端部に取り付けられた4つの車輪10と、各車輪近傍に設けられた4つの軸受装置14とを有して構成されている。各軸受装置14には、軸受の運転状態を監視するための軸受用センサ12である振動センサおよび温度センサが1個ずつ取り付けられている。
なお、図2においては、各軸受装置14に取り付けられている振動センサおよび温度センサは別体となっているが、振動センサおよび温度センサを1つの筐体に内蔵させて一体としてもよい。また、図2においては、1台車分のセンサ信号のみが運転状態監視装置20に入力されているが、図1に示すように、2台車分(1車両分)のセンサ信号が入力されていてもよい。
次に、運転状態監視システムの回路構成を説明する。
図3は、本発明に係る運転状態監視システムの回路構成を示す図である。
運転状態監視システムは、図3に示すように、軸受用センサ12である8つの振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4と、運転状態監視装置20とを有して構成されている。
振動センサA1〜A4は、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の第1検出信号(Vout+)と、第1検出信号に対して逆相となる第2検出信号(Vout-)とからなる差動信号を出力する。また、温度センサT1〜T4は、軸受装置14の温度に応じた電圧の第1検出信号と、第1検出信号に対して逆相となる第2検出信号とからなる差動信号を出力する。差動信号を出力する構成は、例えば、センサからの出力信号を2つに分岐し、一方の出力信号を第1検出信号として出力し、他方の出力信号の極性を反転増幅器等で反転させて第2検出信号として出力すればよい。
図3は、本発明に係る運転状態監視システムの回路構成を示す図である。
運転状態監視システムは、図3に示すように、軸受用センサ12である8つの振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4と、運転状態監視装置20とを有して構成されている。
振動センサA1〜A4は、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の第1検出信号(Vout+)と、第1検出信号に対して逆相となる第2検出信号(Vout-)とからなる差動信号を出力する。また、温度センサT1〜T4は、軸受装置14の温度に応じた電圧の第1検出信号と、第1検出信号に対して逆相となる第2検出信号とからなる差動信号を出力する。差動信号を出力する構成は、例えば、センサからの出力信号を2つに分岐し、一方の出力信号を第1検出信号として出力し、他方の出力信号の極性を反転増幅器等で反転させて第2検出信号として出力すればよい。
なお、図3においては、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4は、単電源で動作しているため、第1検出信号Vout+および第2検出信号Vout-は、同一のオフセット電圧をもっていて、このオフセット電圧に信号成分が重畳している。ここで、第2検出信号Vout-のオフセット電圧に重畳している信号成分は、第1検出信号Vout+のオフセット電圧に重畳している信号成分に対して逆位相となっている。
振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4が+電源、−電源の両電源で動作する場合にはオフセット電圧はなくてもよい。
運転状態監視装置20は、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4を駆動するための電力を供給する電源VS(5[v])と、振動センサA1〜A4からの差動信号を増幅する4つの差動増幅器DA1〜DA4と、温度センサT1〜T4からの差動信号を増幅する4つの差動増幅器DT1〜DT4とを有して構成されている。そして、差動増幅器DA1〜DA4、DT1〜DT4からの出力信号に基づいて軸受の運転状態を監視する。
運転状態監視装置20は、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4を駆動するための電力を供給する電源VS(5[v])と、振動センサA1〜A4からの差動信号を増幅する4つの差動増幅器DA1〜DA4と、温度センサT1〜T4からの差動信号を増幅する4つの差動増幅器DT1〜DT4とを有して構成されている。そして、差動増幅器DA1〜DA4、DT1〜DT4からの出力信号に基づいて軸受の運転状態を監視する。
振動センサA1〜A4および運転状態監視装置20は、電源VSからの電力を伝達する電力供給線LPと、運転状態監視装置20側のグランドに接続されるグランド線LGとで接続されている。振動センサA1〜A4および差動増幅器DA1〜DA4は、差動信号を伝達する2つの信号線LS1、LS2でそれぞれ接続されている。
温度センサT1〜T4および運転状態監視装置20は、電力供給線LPと、グランド線LGとで接続されている。温度センサT1〜T4および差動増幅器DT1〜DT4は、差動信号を伝達する2つの信号線LS3、LS4でそれぞれ接続されている。
信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGは、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成されている。そして、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成する。
温度センサT1〜T4および運転状態監視装置20は、電力供給線LPと、グランド線LGとで接続されている。温度センサT1〜T4および差動増幅器DT1〜DT4は、差動信号を伝達する2つの信号線LS3、LS4でそれぞれ接続されている。
信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGは、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成されている。そして、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
運転状態監視装置20では、電源VSの電力が電力供給線LPを介して振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4に供給される。これにより、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4が駆動し、軸受装置14の振動および温度が検出可能となる。
振動センサA1〜A4からは、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の検出信号が差動信号として出力され、差動信号は、信号線LS1、LS2を介して運転状態監視装置20に伝達される。温度センサT1〜T4についても同様であり、温度センサT1〜T4から出力された差動信号が信号線LS3、LS4を介して運転状態監視装置20に伝達される。
運転状態監視装置20では、電源VSの電力が電力供給線LPを介して振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4に供給される。これにより、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4が駆動し、軸受装置14の振動および温度が検出可能となる。
振動センサA1〜A4からは、軸受装置14の振動の大きさに応じた電圧の検出信号が差動信号として出力され、差動信号は、信号線LS1、LS2を介して運転状態監視装置20に伝達される。温度センサT1〜T4についても同様であり、温度センサT1〜T4から出力された差動信号が信号線LS3、LS4を介して運転状態監視装置20に伝達される。
運転状態監視装置20では、差動信号が入力されると、入力された差動信号が差動増幅器DA1〜DA4、DT1〜DT4により増幅され、差動増幅器DA1〜DA4、DT1〜DT4の出力信号に基づいて軸受の運転状態が監視される。検出信号の伝送中にノイズの影響を受けた場合は、信号線LS1〜LS2が受けるノイズ成分は互いに同相成分であるため、差動増幅器DA1〜DA4、DT1〜DT4によりノイズ成分を除去することができる。
このようにして、本実施の形態では、軸受用センサ12は、検出信号を差動信号として出力し、軸受用センサ12および運転状態監視装置20を、差動信号を伝達する信号線LS1〜LS4で接続した。
このようにして、本実施の形態では、軸受用センサ12は、検出信号を差動信号として出力し、軸受用センサ12および運転状態監視装置20を、差動信号を伝達する信号線LS1〜LS4で接続した。
これにより、軸受用センサ12と運転状態監視装置20の信号線長が大きくても、運転状態監視装置20側でノイズ成分を除去することができるため、ノイズの影響を低減することができ、従来に比して、検出精度を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGを、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成した。
これにより、ノイズの影響をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGを、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成した。
これにより、ノイズの影響をさらに低減することができる。
上記実施の形態において、信号線LGは、請求項3記載のグランド線に対応している。
なお、上記実施の形態においては、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGを、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成したが、これに限らず、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGをそれぞれシールド線で構成し、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルを構成してもよい。
なお、上記実施の形態においては、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGを、そのペアでそれぞれツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成したが、これに限らず、信号線LS1、LS2、信号線LS3、LS4、電力供給線LPおよびグランド線LGをそれぞれシールド線で構成し、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルを構成してもよい。
このような構成であっても、ノイズの影響を低減することができる。
この場合において、信号線LGは、請求項4記載のグランド線に対応している。
また、上記実施の形態においては、軸受用センサ12として振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4を取り扱ったが、これに限らず、軸受装置14の回転を検出する回転センサを含めてもよい。この場合、それらセンサは、別体としてもよいし、1つの筐体に内蔵させて一体としてもよい。これにより、さらに精度よく異常を検出することができる。
この場合において、信号線LGは、請求項4記載のグランド線に対応している。
また、上記実施の形態においては、軸受用センサ12として振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4を取り扱ったが、これに限らず、軸受装置14の回転を検出する回転センサを含めてもよい。この場合、それらセンサは、別体としてもよいし、1つの筐体に内蔵させて一体としてもよい。これにより、さらに精度よく異常を検出することができる。
また、上記実施の形態においては、図3に示すように、振動センサA1〜A4および温度センサT1〜T4の両方を差動信号として出力したが、この一方のみを差動信号として出力してももちろんよい。ただし、差動信号として出力しない方は、差動信号として出力する場合の利点であるノイズ低減効果が得られないことはもちろんである。
また、上記実施の形態においては、本発明に係る軸受装置監視システムを、鉄道車両100における軸受の運転状態を監視する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
また、上記実施の形態においては、本発明に係る軸受装置監視システムを、鉄道車両100における軸受の運転状態を監視する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
100 鉄道車両
10 車輪
12 軸受用センサ
14 軸受装置
20 運転状態監視装置
A1〜A4 振動センサ
T1〜T4 温度センサ
LS0〜LS4 信号線
LP 電力供給線
LG グランド線
DA1〜DA4、DT1〜DT4 差動増幅器
10 車輪
12 軸受用センサ
14 軸受装置
20 運転状態監視装置
A1〜A4 振動センサ
T1〜T4 温度センサ
LS0〜LS4 信号線
LP 電力供給線
LG グランド線
DA1〜DA4、DT1〜DT4 差動増幅器
Claims (6)
- 軸受装置に設置された軸受用センサと、前記軸受用センサからの検出信号に基づいて軸受の運転状態を監視する運転状態監視装置とを備える軸受装置監視システムであって、
前記軸受用センサは、前記検出信号を差動信号として出力し、
前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記差動信号を伝達する少なくとも2つの信号線で接続したことを特徴とする軸受装置監視システム。 - 請求項1において、
前記信号線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成したことを特徴とする軸受装置監視システム。 - 請求項1において、
前記運転状態監視装置は、前記軸受用センサを駆動するための電力を供給する電源を有し、
前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記電源からの電力を伝達する電力供給線と、前記運転状態監視装置側のグランドに接続されるグランド線とで接続し、
前記信号線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、前記電力供給線および前記グランド線をツイスト線またはシールド付きツイスト線で構成し、それらツイスト線を束ねて多芯ケーブルを構成したことを特徴とする軸受装置監視システム。 - 請求項1において、
前記運転状態監視装置は、前記軸受用センサを駆動するための電力を供給する電源を有し、
前記軸受用センサおよび前記運転状態監視装置を、前記電源からの電力を伝達する電力供給線と、前記運転状態監視装置側のグランドに接続されるグランド線とで接続し、
前記信号線、前記電力供給線および前記グランド線をそれぞれシールド線で構成し、それらシールド線を束ねて多芯ケーブルを構成したことを特徴とする軸受装置監視システム。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記軸受用センサは、車両軸受の前記軸受装置の近傍に取り付けられ、
前記運転状態監視装置は、前記検出信号に基づいて前記車両軸受の運転状態を監視することを特徴とする軸受装置監視システム。 - 請求項1ないし5のいずれか1項において、
前記軸受用センサは、前記軸受装置の振動を検出する振動センサ、前記軸受装置の回転を検出する回転センサ、または前記軸受装置の温度を検出する温度センサのいずれか1つ以上からなることを特徴とする軸受装置監視システム。
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