JP2007193644A - 異常監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通学児童や通勤女性などを狙った連れ去り、電車の乗り間違い等の異常事態の発生を迅速に把握し、関係者に通報できる異常監視システムを提供せんとする。
【解決手段】位置情報取得手段、歩数情報取得手段、これら情報を通信回線を介してサーバ装置に送信する情報送信手段を備えた携帯端末2と、携帯端末2より受信した位置情報および歩数情報に基づき、少なくとも徒歩による移動、および電車、バス、乗用車、自転車等の乗り物に乗った移動を含む携帯者の移動動作の状態を認識する状態認識手段、当該携帯者の予め設定された正常の移動動作パターンを記憶する正常動作記憶手段、並びに、前記状態認識手段で認識した状態と前記記憶されている正常の移動動作パターンとを比較し、異常の有無を判定する異常判定手段を備えたサーバ装置と、より構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、通学児童などの異常を検知し、保護者あるいは関係者に対して異常の旨を通知するための異常監視システムに関する。
従来、子供や高齢者の現在位置の追跡サービス、盗難自動車の追跡サービス、ストーカや恐喝等による緊急通報サービス、高齢者の急病等による緊急通報サービス等が知られており、具体的には、携帯端末がGPS衛星からの電波を受信して測位しており、緊急時に、携帯者が通報ボタンを押下することにより、緊急通報と共に、測位した位置情報を送出し、これを受信した緊急通報管理センタが、位置情報を基に端末の位置を識別して、救援者の派遣等を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の緊急通報サービスでは、携帯者が通報ボタンを押さない限り、緊急事態の発生を認識することはできない。また、ボタンを押すことができたとしても、センタが把握できるのはその位置や経路履歴のみであり、事態の内容に関する情報はまったく得ることができない。
一方、要介助者、高齢者等の対象者に異変が起きたことを通報するための緊急通報システムであって、対象者が歩行中であるか静止中であるかを検出する携帯用検出器として万歩計を採用し、万歩計による歩数のカウント状況に基づき異変の発生の有無を判断し、異変が起きたものと判断された場合には緊急通報を発生するものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この通報システムは、上記特定の者を対象に、歩行状況により体調異変により倒れていたり、夜中に徘徊しているような危険な事態を検知できるにすぎない。
このように、従来の通報システムでは、対象者の位置から通常エリア外に出た場合に異常を通報するものや、歩行動作がないことから体調不調を検知するものや、夜中の歩行動作により徘徊の可能性を検知するものであり、例えば通学児童が不審者に車で連れ去られるような状況や、交通機関の乗り間違いなどの異常事態について、通常エリア内において発生から直ぐに迅速に把握することはできなかった。
特開2004−38634号公報 特開2000−207659号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、通学児童や通勤女性などを狙った連れ去り等の異常事態の発生を迅速に把握し、関係者に通報できる異常監視システムを提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、位置情報を取得する位置情報取得手段、携帯者の歩数情報を取得する歩数情報取得手段、並びに、これら位置情報および歩数情報を通信回線を介してサーバ装置に送信するための情報送信手段を備えた携帯端末と、前記携帯端末より受信した位置情報および歩数情報に基づき、少なくとも徒歩による移動、および電車、バス、乗用車、自転車等の乗り物に乗った移動を含む携帯者の移動動作の状態を認識する状態認識手段、当該携帯者の予め設定された正常の移動動作パターンを記憶する正常動作記憶手段、並びに、前記状態認識手段で認識した状態と前記記憶されている正常の移動動作パターンとを比較し、異常の有無を判定する異常判定手段を備えたサーバ装置と、よりなる異常監視システムを構成した。
ここで、前記サーバ装置の状態認識手段が、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量とを比較し、前者の移動量と後者の移動量がほぼ同じで所定の誤差範囲内に収まる場合には、徒歩状態と判定し、前者の移動量が後者の移動量に比べて前記誤差範囲を越えて大きい場合には、乗り物に乗った移動状態と判定するシステムが好ましい。
より詳しくは、前記正常動作記憶手段が、移動動作パターンとして所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定するシステムが好ましい。
さらに、前記サーバ装置が地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備え、前記正常動作記憶手段が、移動動作パターンとして地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、前記移動経路上の現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定するシステムが好ましい。
また、前記異常判定手段は、携帯端末の現在の位置が移動経路上にない場合に異常と判定することが好ましい。
また、前記異常判定手段は、携帯端末の現在の位置が移動経路上になく、前記状態認識手段で認識した現在の状態が乗り物に乗った移動動作状態であり、目的地と異なる方向に向かっている場合に連れ去り又は交通機関の乗り間違いの可能性が高い異常状態であると判定することが好ましい。
また、前記状態認識手段が、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量を比較し、前者の移動量が後者の移動量に比べて小さい場合に異常状態と判定することが好ましい。
また、前記状態認識手段が、歩数情報の歩行間隔に所定範囲以上の乱れが生じた場合に異常状態と判定することが好ましい。
さらに、前記状態認識手段は、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から得られる移動量がいずれもゼロである状態が一定時間経過した場合に、異常状態であると判定することが好ましい。
また、通信回線を介してサーバ装置に接続される保護者その他の関係者、関係機関のクライアント端末を設けるとともに、前記サーバ装置が、前記異常判定手段または状態認識手段により異常と判定した場合に、当該異常情報を前記クライアント端末に通知する異常通知手段を備え、前記クライアント端末が、前記異常情報を受信して異常を報知する報知手段を備えてなるシステムが好ましい。
ここで、前記サーバ装置の異常通知手段が、携帯端末の地図上の現在位置、移動履歴の情報を付加して通知するシステムが好ましい。
また、前記サーバ装置の異常通知手段が、状態認識手段で認識された現在の携帯者の移動動作状態の情報を付加して通知してなるシステムが好ましい。
以上にしてなる本願発明に係る異常監視システムは、徒歩による移動、および電車、バス、乗用車、自転車等の乗り物に乗った移動を含む携帯者の移動動作の状態を認識し、当該携帯者の予め設定された正常の移動動作パターンと比較することにより、異常の有無を判定するので、例えば通常は徒歩で通学/通勤するのに対して、車による移動となった場合など、携帯者の通学路内や学校区内、通勤経路内において発生した異常事態を即時に検知し、関係者に対して迅速に通報することができる。
また、現在の位置だけでなく、予想される現在の移動動作の詳細(今、乗り物に乗っているのか、歩いているのか、激しく動いているのかどうかなど)についても把握しているため、関係者による的確な対処が可能である。
また、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量とを比較し、前者の移動量と後者の移動量がほぼ同じで所定の誤差範囲内に収まる場合には、徒歩状態と判定し、前者の移動量が後者の移動量に比べて前記誤差範囲を越えて大きい場合には、乗り物に乗った移動状態と判定するので、現在の移動動作の詳細を確実に把握できる。
また、正常動作記憶手段が、移動動作パターンとして所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定するので、異常発生を迅速に把握できる。
また、移動動作パターンとして地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、前記移動経路上の現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定するので、地図上の詳細な位置に関連づけて、通常と異なるルートを移動している場合など、より詳細で的確迅速な異常検知が可能となり、これに伴い詳細な情報を関係者に提供できる。
また、携帯端末の現在の位置が移動経路上にない場合に異常と判定することで、異常の発生を迅速に把握できる。
また、異常判定手段は、携帯端末の現在の位置が移動経路上になく、前記状態認識手段で認識した現在の状態が乗り物に乗った移動動作状態であり、目的地と異なる方向に向かっている場合に連れ去り又は交通機関の乗り間違いの可能性が高い異常状態であると判定するので、関係者は携帯者の状況を的確・迅速に把握することができる。
また、状態認識手段が、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量を比較し、前者の移動量が後者の移動量に比べて小さい場合に異常状態と判定するので、携帯者がその場でジタバタするなど拘束された危険な状態を迅速に把握して通報できる。
また、前記状態認識手段が、歩数情報の歩行間隔に所定範囲以上の乱れが生じた場合に異常状態と判定するので、携帯者が走っているなど、何らかの異常事態、危険な事態が生じていることを迅速に把握して通報できる。
さらに、前記状態認識手段は、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から得られる移動量がいずれもゼロである状態が一定時間経過した場合に、異常状態であると判定するので、携帯端末の不携帯の可能性、または携帯者が動けない若しくはその場で倒れている状態にあることを迅速に把握して通報できる。
また、通信回線を介してサーバ装置に接続される保護者その他の関係者、関係機関のクライアント端末を設けるとともに、前記サーバ装置が、前記異常判定手段または状態認識手段により異常と判定した場合に、当該異常情報を前記クライアント端末に通知する異常通知手段を備え、前記クライアント端末が、前記異常情報を受信して異常を報知する報知手段を備えたので、関係者に異常事態の詳細を迅速・確実に提供できる。
また、携帯端末の地図上の現在位置、移動履歴の情報を付加して通知したり、状態認識手段で認識された現在の携帯者の移動動作状態の情報を付加して通知することにより、関係者は携帯者の異常事態に対して、迅速・的確に対処することが可能となる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る異常監視システムの全体構成を示す図であり、図5、6は、それぞれ異常監視システムにおける状態認識処理、異常判定処理を示すフロー図である。
本発明に係る異常監視システムSは、異常監視を行うサーバ装置1に対して、携帯者の携帯端末2、および携帯者の保護者、関係者、関係機関の管理下にあるクライアント端末3が、それぞれ通信回線Nを介して接続されている。
携帯端末2は、図2に示すように、処理装置20を中心に、記憶手段21、GPS受信器22、歩数計測手段23、無線にて通信回線に接続される通信制御部24が接続された携帯型のコンピュータであり、処理装置20は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。
処理装置20は、機能的には、GPS受信器22により受信したGPS信号に基づき現在の位置情報を取得する位置情報取得部20a、歩数計測手段23により携帯者の歩数情報を取得する歩数情報取得部20b、これら位置情報および歩数情報を通信制御部24より通信回線を介してサーバ装置に送信するための情報送信処理部20cを備え、これら機能は上記記憶部のプログラムにより実現される。
携帯端末2は、具体的には異常時に直接連絡を行うことが可能である点で電話機能を備えた携帯電話が好ましいが、電話機能を備えないその他のモバイル端末や専用端末であってもよい。
歩数計測手段23は、従来より「万歩計(登録商標)」として知られる振動センサ又は加速度センサを備えた歩数計を採用できる。また、現在の位置情報は本例ではGPS受信器22により得ているが、それ以外に、PHS基地局の電波を受信して受信エリアを特定することにより位置を推定することや、RFIDやICタグを設け、位置認識することなども可能である。
クライアント端末3は、図3に示すように、処理装置30を中心に、記憶手段31、地図情報等の情報を表示する表示手段32、警告音を発するスピーカや振動を発生させるバイブレータなど、異常状態である旨を知らせることができる報知手段33、通信回線に接続する通信制御部34が接続されたコンピュータからなり、処理装置30は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。具体的には、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、携帯電話、モバイル端末、カーナビなどであってもよい。
サーバ装置1は、図4に示すように、処理装置10を中心に、記憶手段11、通信回線に接続するための通信制御部12が接続されたコンピュータからなり、処理装置10は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。
処理装置10は、機能的には、携帯者の移動動作の状態を認識し、これを記憶手段の認識状態記憶部11cに記憶する状態認識処理部10a、状態認識処理部10aで認識された状態と、前記記憶されている正常の移動動作パターンとをそれぞれ記憶手段11から取り出して比較し、異常の有無を判定する異常判定処理部10b、前記異常判定処理または状態認識処理により、状態が異常であると判定したとき、当該異常情報を前記クライアント端末3に通知する異常通知処理部10cを備え、これら機能は上記プログラムにより実現される。
また、前記記憶手段11は、携帯端末2より受信する位置情報を記憶する位置情報記憶部11a、同じく携帯端末2より受信する歩数情報を記憶する歩数情報記憶部11b、上記の状態認識処理部10aで認識された移動動作状態を記憶する認識状態記憶部11c、当該携帯者の予め設定された正常の移動動作パターンを記憶する正常動作記憶部11d、移動経路周辺の地理、駅、バス停等の交通機関の乗り場情報などを含む地図情報を記憶した地図情報記憶部11eを備えている。
状態認識処理部10aによる状態認識処理は、図5に示すように、携帯端末2から受信した位置情報および歩数情報を記憶手段11より取り出し(S101)、位置情報から得られる携帯者の移動量と、歩数情報から算出される移動量とを一定時間おきに比較して(S104)、少なくとも徒歩による移動、および電車、バス、乗用車、自転車等の乗り物に乗った移動を含む携帯者の移動動作の状態を認識する。すなわち移動速度を比較しているのである。
具体的には、S104において、位置情報から得られる携帯者の移動量(x)と、歩数情報から算出される移動量(y)とが、ほぼ同じで所定の誤差範囲内に収まる場合には(x≒y)、徒歩状態と判定し(S105)、前者の移動量が後者の移動量に比べて前記誤差範囲を越えて大きい場合には(x>y)、乗り物に乗った移動状態であると判定する(S106)。
また、状態認識処理部10aでは、認識される状態が、後述する異常判定処理部10bによる正常動作との比較を行うまでもなく、異常であると判断できる場合には、この段階で異常状態と判定し、異常通知処理部10cによってクライアント端末3に対して通知が為される。
本例では、S104において、上述のように位置情報から得られる携帯者の移動量(x)と歩数情報から算出される移動量(y)を比較した結果、前者の移動量が後者の移動量に比べて小さい場合には(x<y)、携帯者がその場でジタバタするなど拘束された危険な状態である可能性が高く、異常状態であると判定し(S108)、その旨を通知する(S109)。
また、S102において、歩数情報から得られる歩行間隔に、所定範囲以上の乱れが生じた場合には、異常状態であると判定し(S108)、その旨を通知する(S109)。この場合、走っているなど、何らかの異常事態、危険な事態が生じている可能性が高い。
また、S103において、位置情報から得られる携帯者の移動量(x)と歩数情報から得られる移動量(y)が、いずれもゼロである状態が一定時間経過した場合には、携帯端末の不携帯の可能性、または携帯者が動けない若しくはその場で倒れている状態にある可能性が高い異常状態であると判定し(S108)、その旨を通知する(S109)。
以上のようにして認識された移動動作の状態は、記憶手段の認識状態記憶部11cに記憶される。
異常判定処理部10bが判定に用いる正常動作記憶部11dの移動動作パターンとしては、詳しくは、地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態が記憶されている。ここで、正常の移動動作パターンは複数でも良く、たとえば児童通学の監視であればよく通る通学経路を複数設定したり、また、バスや電車の乗車駅を異なる駅として、移動手段を変えた複数の動作パターンを設定することも好ましい。
そして、異常判定処理部10bによる異常判定処理は、図6に示すように、位置情報記憶部11aから得られる携帯端末の位置情報に基づき、前記移動経路上の現在の移動区間を特定した上、認識状態記憶部11cより取り出した現在の移動動作状態と、当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し、異常の有無を判定する。
この異常の有無の判定は、たとえば、携帯端末の現在の位置が移動経路上にない場合、異常状態であると判定し、さらに、携帯端末の現在の位置が移動経路上になく、かつ現在の移動動作状態が乗り物に乗った状態であり、目的地と異なる方向に向かっている場合は、連れ去り又は乗り間違いの可能性が高い異常状態であると判定する。
異常通知処理部10cは、携帯端末の地図上の現在位置や移動履歴(本例では、地図上の現在位置、移動経路)、現在の携帯者の移動動作状態、予測される異常状態の詳細(倒れている、連れ去り等)の情報を付加して、通信制御部12より通信回線を介してクライアント端末3に送信する。
異常判定処理部10bによる判定例を、通学児童の監視を例に説明する。図7は、徒歩で通学する児童の異常検知例、図8は交通機関を利用して通学する児童の異常検知例を示している。
たとえば図7のように、徒歩で「家」から「A地点」を経由して「学校」に通う場合、(a)のように正常の移動動作パターンとして、地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態として「徒歩」情報が予め正常動作記憶部11dに記憶される。
そして、状態認識処理部10aによって(b)のように、「A地点」から向かう方向が目的地の「学校」でなく、正常の移動経路を外れ、移動動作も「徒歩」ではなく「乗り物」であると認識された場合、異常判定処理部10bは、「A地点」からの方向、移動動作の異常を検知し、連れ去りの可能性があるとして異常状態と判定する。
また、(c)のように「A地点」から学校へ向かう移動動作が、「徒歩」ではなく「乗り物」であると認識された場合、連れ去りの可能性もあるが、とりあえず想定外の異常事態と判定する。
次に、図8のように、徒歩で「家」から「B駅」まで向かい、電車で「C駅」まで行き、そこから徒歩で「学校」へ向かうような場合、同じく(a)のように正常の移動動作パターンとして、地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態として、「家」から「B駅」までの間においては「徒歩」、「B駅」から「C駅」までの間においては「乗り物」、「C駅」から「学校」までの間においては「徒歩」の情報がそれぞれ正常動作記憶部11dに記憶される。
そして、状態認識処理部10aによって(b)のように正常の移動経路を外れ、「B駅」以外の地点から想定外の「乗り物」による移動となり、目的地以外の方向に向かっていると認識された場合、異常判定処理部10bは、連れ去り又は電車やバスの乗り間違いの可能性が高いとして異常と判定する。
また、(c)のように正常の移動経路を外れて目的地以外の方向に向かっているが、移動動作は「徒歩」のままであると認識された場合、連れ去りの可能性もあるが、道に迷っている可能性、あるいは寄り道の可能性もあるため、とりあえず想定外の異常と判定し、通知する。
また、(d)のように正常の移動経路を外れたが目的地に向かっている場合には、移動動作が想定外の「乗り物」であっても連れ去りの可能性もあるが、友達の保護者の車に乗せてもらった可能性もあり、とりあえず想定外の事態であるとして異常と判定する。
なお、サーバ装置1は、GPS通信ができず位置情報が得られない場所、たとえばトンネルや地下街において、歩数情報から得られる移動量を計測し、当該地下街又はトンネルの距離を越えているにもかかわらず出てこない場合には、異常と判定し、その旨をクライアント端末3に通知することが好ましい。
本発明の異常監視システムは、通学児童の安全監視に好適であるが、利用シーンはそれに限定されず、たとえば通勤時の安全監視、特に帰宅帰りの女性の安全監視にも好適であるし、また、ストーカー被害の防止にも利用できる。また、決まったスーパー等に買い物に行く主婦にも、買い物の行き帰りの安全監視システムとして好適に用いられる。さらに、決まったルートをジョギングする場合の安全監視にも好適である。いずれも、通勤、買い物、ジョギング等の道、動作を予め登録しておけば、異常事態に巻き込まれた際、関係者にすぐに通知して安全監視を行うことが出来るのである。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る異常監視システムの全体構成を示す説明図。 同じく異常監視システムを構成する携帯端末の構成を示すブロック図。 クライアント端末の構成を示すブロック図。 サーバ装置の構成を示すブロック図。 状態認識処理の例を示すフロー図。 異常判定処理の例を示すフロー図。 (a)〜(c)は徒歩で通学する児童の異常検知の例を示す説明図。 (a)〜(d)は交通機関を利用して通学する児童の異常検知の例を示す説明図。
符号の説明
S 異常監視システム
N 通信回線
1 サーバ装置
2 携帯端末
3 クライアント端末
10 処理装置
10a 状態認識処理部
10b 異常判定処理部
10c 異常通知処理部
11 記憶手段
11a 位置情報記憶部
11b 歩数情報記憶部
11c 認識状態記憶部
11d 正常動作記憶部
11e 地図情報記憶部
12 通信制御部
20 処理装置
20a 位置情報取得部
20b 歩数情報取得部
20c 情報送信処理部
21 記憶手段
22 受信器
23 歩数計測手段
24 通信制御部
30 処理装置
31 記憶手段
32 表示手段
33 報知手段
34 通信制御部

Claims (12)

  1. 位置情報を取得する位置情報取得手段、携帯者の歩数情報を取得する歩数情報取得手段、並びに、これら位置情報および歩数情報を通信回線を介してサーバ装置に送信するための情報送信手段を備えた携帯端末と、
    前記携帯端末より受信した位置情報および歩数情報に基づき、少なくとも徒歩による移動、および電車、バス、乗用車、自転車等の乗り物に乗った移動を含む携帯者の移動動作の状態を認識する状態認識手段、当該携帯者の予め設定された正常の移動動作パターンを記憶する正常動作記憶手段、並びに、前記状態認識手段で認識した状態と前記記憶されている正常の移動動作パターンとを比較し、異常の有無を判定する異常判定手段を備えたサーバ装置と、
    よりなる異常監視システム。
  2. 前記サーバ装置の状態認識手段が、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量とを比較し、前者の移動量と後者の移動量がほぼ同じで所定の誤差範囲内に収まる場合には、徒歩状態と判定し、前者の移動量が後者の移動量に比べて前記誤差範囲を越えて大きい場合には、乗り物に乗った移動状態と判定してなる請求項1記載の異常監視システム。
  3. 前記正常動作記憶手段が、移動動作パターンとして所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定してなる請求項1又は2記載の異常監視システム。
  4. 前記サーバ装置が地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備え、前記正常動作記憶手段が、移動動作パターンとして地図上の移動経路とともに、該経路上の所定の移動区間ごとに正常の移動動作状態を記憶しており、前記異常判定手段は、携帯端末の位置情報に基づき、前記移動経路上の現在の移動区間を特定し、前記状態認識手段で認識した現在の状態と当該移動区間における正常の移動動作状態とを比較し異常の有無を判定してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の異常監視システム。
  5. 前記異常判定手段は、携帯端末の現在の位置が移動経路上にない場合に異常と判定してなる請求項1〜4の何れか1項に記載の異常監視システム。
  6. 前記異常判定手段は、携帯端末の現在の位置が移動経路上になく、前記状態認識手段で認識した現在の状態が乗り物に乗った移動動作状態であり、目的地と異なる方向に向かっている場合に連れ去り又は交通機関の乗り間違いの可能性が高い異常状態であると判定してなる請求項5記載の異常監視システム。
  7. 前記状態認識手段が、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から算出される移動量を比較し、前者の移動量が後者の移動量に比べて小さい場合に異常状態と判定してなる請求項1〜6の何れか1項に記載の異常監視システム。
  8. 前記状態認識手段が、歩数情報の歩行間隔に所定範囲以上の乱れが生じた場合に異常状態と判定してなる請求項1〜7の何れか1項に記載の異常監視システム。
  9. 前記状態認識手段は、位置情報から得られる携帯者の移動量と歩数情報から得られる移動量がいずれもゼロである状態が一定時間経過した場合に、異常状態であると判定してなる請求項1〜8の何れか1項に記載の異常監視システム。
  10. 通信回線を介してサーバ装置に接続される保護者その他の関係者、関係機関のクライアント端末を設けるとともに、前記サーバ装置が、前記異常判定手段または状態認識手段により異常と判定した場合に、当該異常情報を前記クライアント端末に通知する異常通知手段を備え、前記クライアント端末が、前記異常情報を受信して異常を報知する報知手段を備えてなる請求項1〜9の何れか1項に記載の異常監視システム。
  11. 前記サーバ装置の異常通知手段が、携帯端末の地図上の現在位置、移動履歴の情報を付加して通知してなる請求項10記載の異常監視システム。
  12. 前記サーバ装置の異常通知手段が、状態認識手段で認識された現在の携帯者の移動動作状態の情報を付加して通知してなる請求項10又は11記載の異常監視システム。
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JP2013210299A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2015060311A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 ソフトバンクモバイル株式会社 サーバ、端末、制御方法及び制御プログラム
CN112927497A (zh) * 2021-01-14 2021-06-08 阿里巴巴集团控股有限公司 一种浮动车识别方法、相关方法和装置
JP7387309B2 (ja) 2019-06-28 2023-11-28 ダイハツ工業株式会社 位置情報通知システム

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