以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の表示装置は、自分の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面における使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する情報である操作特定情報(例えば、図5の仮ユーザ操作ID)と、前記表示画面または前記仮の操作の説明を特定するための情報である説明特定情報(例えば、図5のメッセージID)とが、時間に対応して配置されているテーブル(例えば、図4のヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1)を記憶する記憶手段(例えば、図4の記憶部103)と、前記表示画面の表示を開始してから前記テーブルに配置されている前記時間が経過した場合、その前記時間に対応する前記操作特定情報で特定される前記仮の操作のイベントを生成し、その前記時間に対応する前記説明特定情報で特定される説明の表示を指示する制御手段(例えば、図4のヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102)と、前記使用者による操作を説明するための前記表示画面において、前記設定値を仮に設定するように、生成された前記仮の操作のイベントを処理するイベント処理手段(例えば、図4のキーイベント処理プログラム93)と、指示された説明の表示を制御する表示制御手段(例えば、図4の表示制御部104)とを備える。
本発明の一側面の表示方法またはプログラムは、表示装置の表示方法、または、表示装置の表示処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記表示装置の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面における使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する情報である操作特定情報(例えば、図5の仮ユーザ操作ID)と、前記表示画面または前記仮の操作の説明を特定するための情報である説明特定情報(例えば、図5のメッセージID)とが、時間に対応して配置されているテーブル(例えば、図4のヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1)に配置されているその前記時間が前記表示画面の表示を開始してから経過した場合、その前記時間に対応する前記操作特定情報で特定される前記仮の操作のイベントを生成し(例えば、図6のステップS15)、前記表示画面の表示を開始してから前記テーブルに配置されている前記時間が経過した場合、その前記時間に対応する前記説明特定情報で特定される説明の表示を指示し(例えば、図6のステップS18)、前記使用者による操作を説明するための前記表示画面において、前記設定値を仮に設定するように、生成された前記仮の操作のイベントを処理し(例えば、図6のステップS16)、指示された説明の表示を制御する(例えば、図6のステップS19)ステップを含む。
図3は、本発明を適用したテレビジョン受像機41の一実施形態に係る構成の例を示す図である。テレビジョン受像機41は、アンテナ51、チューナ52、ビデオ入力端子53、AVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD(On Screen Display)生成部56、ビデオプロセッサ57、ディスプレイ58、オーディオプロセッサ59、アンプリファイア60、スピーカ61、不揮発性メモリ62、操作キー63、リモコン(リモートコマンダ)受信部64、メインマイクロコンピュータ65、IIC(Inter Integrated Circuit)バス66、RAM(Random Access Memory)67、ドライブ68、およびリムーバブルメディア69から構成される。
図3において、アンテナ51は、電波である放送波を受信して、受信の結果得られた電気信号である放送信号をチューナ52に供給する。チューナ52は、供給された放送信号のうち所定のチャネルの放送信号を復調して、復調により得られたビデオ信号とオーディオ信号とをAVスイッチ54に供給する。
また、図示せぬ外部の機器から、ビデオ入力端子53を介してビデオ信号およびオーディオ信号が入力され、AVスイッチ54に供給される。
AVスイッチ54は、チューナ52から供給されたビデオ信号およびオーディオ信号またはビデオ入力端子53を介して供給されたビデオ信号およびオーディオ信号のうち、選択されたビデオ信号を映像信号処理部55に出力し、選択されたオーディオ信号をオーディオプロセッサ59に出力する。なお、AVスイッチ54は、後述するメインマイクロコンピュータ65によりIICバス66を介して制御され、映像信号処理部55およびオーディオプロセッサ59に出力すべきビデオ信号およびオーディオ信号を選択する。
映像信号処理部55はAVスイッチ54から供給されたビデオ信号を復号して、輝度信号および色信号を得るとともに色信号を色差信号に変換し、ビデオプロセッサ57に出力する。
ビデオプロセッサ57はCRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などにより構成されるディスプレイ58を駆動するためのRGB信号などの映像信号を生成する。また、ビデオプロセッサ57は、メインマイクロコンピュータ65によりIICバス66を介して制御され、色あいまたは明るさ等の制御、画歪みの補正などの処理を行う。また、ビデオプロセッサ57は、OSD生成部56から供給された、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する表示画面などをディスプレイ58にOSDにより表示させるための情報(以下、OSD情報と称する)を映像信号に重畳させて、OSD情報が重畳された映像信号をディスプレイ58に供給し、ディスプレイ58にテレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する表示画面などが重畳された画像を表示させる。
OSD生成部56は、メインマイクロコンピュータ65の制御の基に、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する表示画面などをディスプレイ58にOSDにより表示させるためのOSD情報を生成し、生成したOSD情報をビデオプロセッサ57に供給する。
オーディオプロセッサ59は、メインマイクロコンピュータ65によりIICバス66を介して制御され、AVスイッチ54から供給されたオーディオ信号を復号して、アナログ信号である音声信号を得る。オーディオプロセッサ59は、復号により得られた音声信号の音量、バランスまたは音質などを調整してアンプリファイア60に出力する。このあと音声信号は、アンプリファイア60で増幅され、増幅された音声信号によって駆動されることでスピーカ61が音声を出力する。
操作キー63およびリモコン(リモートコマンダ)受信部64は、使用者の操作を示す信号をメインマイクロコンピュータ65に供給する。例えば、操作キー63およびリモコン(リモートコマンダ)受信部64は、使用者の操作を示す信号である、後述する起動信号または操作入力信号をメインマイクロコンピュータ65に供給する。
メインマイクロコンピュータ65は、汎用または専用の組み込み形マイクロコンピュータであり、テレビジョン受像機41全体を制御する。メインマイクロコンピュータ65は、予め設定されたプログラムなどの所定のプログラムを実行し、各種の処理を行う。また、メインマイクロコンピュータ65は、各種の処理を実行するとき、例えば、処理中のデータを一時的に保持するためのRAM67を内部に有している。
不揮発性メモリ62は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などで構成され、メインマイクロコンピュータ65の処理に用いられる各種のデータを記憶する。
例えば、メインマイクロコンピュータ65は、テレビジョン受像機41の使用者により決定された受信チャネルや画質などを決めるための設定値を不揮発性メモリ62に記憶させる。また、メインマイクロコンピュータ65は、不揮発性メモリ62に記憶された設定値を、適宜テレビジョン受像機41を構成するAVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD生成部56、ビデオプロセッサ57、またはオーディオプロセッサ59に供給する。
ここで設定値は、テレビジョン受像機41を構成するAVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD生成部56、ビデオプロセッサ57、またはオーディオプロセッサ59のそれぞれに対して供給され、それぞれの処理を決める値である。テレビジョン受像機41を構成するAVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD生成部56、ビデオプロセッサ57、またはオーディオプロセッサ59は、それぞれ、入力された信号またはデータを処理して所定の信号またはデータを出力する。また、AVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD生成部56、ビデオプロセッサ57、またはオーディオプロセッサ59は、通常、多目的の用途に対応するように設計され、外部から供給された信号やデータなどに基づいて処理の内容を変化させる。不揮発性メモリ62に記憶された設定値を用いることで、AVスイッチ54、映像信号処理部55、OSD生成部56、ビデオプロセッサ57、またはオーディオプロセッサ59は、テレビジョン受像機41の構成要素として、これに適した処理を実行する。
また、これらの設定値は、例えば、メーカが新たにテレビジョン受像機41を製造するとき、工場において稼動状態を確認しながら個々に設定されて不揮発性メモリ62に記憶される。
メインマイクロコンピュータ65に接続されているドライブ68は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア69が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて不揮発性メモリ62またはメインマイクロコンピュータ65に内蔵されている不揮発性メモリに転送され、記憶される。
図4は、メインマイクロコンピュータ65で実行されるプログラムの構成を示すブロック図である。メインマイクロコンピュータ65は、制御プログラム91、ヘルプアプリケーションプログラム92、およびキーイベント処理プログラム93を実行する。
制御プログラム91は、テレビジョン受像機41全体を制御する。制御プログラム91は、操作キー63またはリモコン(リモートコマンダ)受信部64から、ヘルプアプリケーションプログラム92の起動を指示する起動信号、またはヘルプアプリケーションプログラム92に対する指令を示す操作入力信号を取得する。起動信号および操作入力信号は、使用者の操作を示す信号の一例である。
制御プログラム91は、起動信号を取得すると、ヘルプアプリケーションプログラム92を起動させる。制御プログラム91は、操作入力信号を取得すると、操作入力信号に応じた指令をヘルプアプリケーションプログラム92に供給する。
また、制御プログラム91は、操作キー63およびリモコン(リモートコマンダ)受信部64から、操作キー63またはリモートコマンダのキーの操作を示す信号が供給された場合、操作された操作キー63または操作されたリモートコマンダのキーに応じたキーイベントを生成する。制御プログラム91は、生成したキーイベントをキーイベント処理プログラム93に供給する。
ヘルプアプリケーションプログラム92は、キーイベント処理プログラム93と共に、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を制御する。
キーイベント処理プログラム93は、供給されたキーイベントに応じた処理を実行する。ここで、キーイベントに応じた処理とは、例えば、メニューを表示させたり、項目を選択したり、チェックボックスをチェックしたり、フィールドに数値を入力したりする処理である。例えば、キーイベント処理プログラム93は、制御プログラム91から、操作された操作キー63または操作されたリモートコマンダのキーに応じたキーイベントであって、設定値を設定する表示画面においてその設定値を設定するキーイベントが供給された場合、そのキーイベントに応じた処理を実行し、そのキーイベントに応じたその設定値を不揮発性メモリ62に格納する。
また、キーイベント処理プログラム93は、供給された仮の操作のイベントに応じた処理を実行する。仮の操作のイベントの処理とは、キーイベントに応じた処理と同様の処理であり、例えば、メニューを表示させたり、項目を選択したり、チェックボックスをチェックしたり、フィールドに数値を入力したりする処理である。
例えば、キーイベント処理プログラム93は、ヘルプアプリケーションプログラム92から、使用者の操作に模した仮の操作のイベントであって、使用者による操作を説明するための表示画面において、設定値を仮に設定するように、生成された仮の操作のイベントが供給された場合、その仮の操作のイベントの処理を実行する。この場合、キーイベント処理プログラム93は、設定値を不揮発性メモリ62に格納しない。
例えば、キーイベントと仮の操作のイベントとは、型(type)により区別される。例えば、キーイベントの型は、userとされ、仮の操作のイベントの型は、AUTOとされる。
ヘルプアプリケーションプログラム92は、メニュー選択部101、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102、記憶部103、表示制御部104から構成される。
メニュー選択部101は、制御プログラム91から供給された操作信号に基づいて、メニューの項目を選択する。すなわち、メニュー選択部101は、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面であって、複数の機能のそれぞれについての表示画面から、1つの表示画面を表示させるための項目が配置されているメニューより、制御プログラム91から供給された操作信号に基づいて、メニューの項目の1つを選択する。
このメニューには、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面を表示させるための項目が、例えば、機能の分類毎に、整理して配置されている。
例えば、メニュー選択部101により選択されるメニューの項目は、ネットワークの接続の設定の操作を説明するための表示画面を表示させる項目、画質の調整の設定の操作を説明するための表示画面を表示させる項目、音質の調整の操作を説明するための表示画面を表示させる項目、またはEPG(Electronic Program Guide)の使い方を説明するための表示画面を表示させる項目などである。
このように、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面を表示させるための項目が配置されているメニューが表示されるので、使用者は、所望する表示画面があるか否かを簡単に調べることができる。また、このようにすることで、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面のうち、所望の表示画面を簡単に表示させることができる。
メニュー選択部101は、選択された項目の表示画面の表示をヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102に指示する。
例えば、メニューの項目のうち、ネットワークの接続の設定の操作を説明するための表示画面を表示させる項目が選択された場合、メニュー選択部101は、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102に、ネットワークの接続の設定の操作を説明するための表示画面の表示を指示する。
ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、メニュー選択部101からの指示に応じて、記憶部103に記憶されているヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nのうちの、表示が指示された表示画面の表示に必要な1つを記憶部103から読み出す。
ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから、記憶部103から読み出したヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nのうちの1つに配置されている時間が経過した場合、その時間に対応する仮ユーザ操作IDで特定される仮の操作のイベントを生成して、生成したイベントをキーイベント処理プログラム93に供給する。また、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから、記憶部103から読み出したヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nのうちの1つに配置されている時間が経過した場合、その時間に対応するメッセージIDで特定される説明の表示を表示制御部104に指示する。
なお、仮ユーザ操作IDは、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面における使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する情報である操作特定情報の一例である。また、メッセージIDは、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を特定するための情報である説明特定情報の一例である。
記憶部103は、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nを記憶する。ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nのそれぞれにおいて、メニューの項目のそれぞれに対応し、選択されたメニューの項目の表示画面の表示に必要な、仮ユーザ操作IDと、メッセージIDとが、時間に対応して配置されている。なお、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至111−nのそれぞれにおいて、1つの時間に対応して、仮ユーザ操作IDが配置されるか、メッセージIDが配置されていればよく、1つの時間に対応して、仮ユーザ操作IDおよびメッセージIDの双方が配置されている必要はない。
例えば、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1には、ネットワークの接続の設定の操作を説明するための表示画面を表示させるための、仮ユーザ操作IDと、メッセージIDとが、時間に対応して配置されている。例えば、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−2には、画質の調整の設定の操作を説明するための表示画面を表示させるための、仮ユーザ操作IDと、メッセージIDとが、時間に対応して配置されている。また、例えば、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−3には、音質の調整の操作を説明するための表示画面を表示させるための、仮ユーザ操作IDと、メッセージIDとが、時間に対応して配置されている。
以下、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−1乃至ヘルプデモンストレーション定義テーブル111−nを個々に区別する必要がない場合、単に、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111と称する。
図5は、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111の例を示す図である。ヘルプデモンストレーション定義テーブル111には、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してからの時間と、使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する情報である操作特定情報の一例である仮ユーザ操作IDと、表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を特定するための情報である説明特定情報の一例であるメッセージIDとが対応して配置されている。
図5で示されるヘルプデモンストレーション定義テーブル111の例において、00である時間と、menu keyである仮ユーザ操作IDと、MSG AであるメッセージIDとが対応して配置されている。例えば、00である時間は、0秒である時間を示す。すなわち、00である時間によって、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから0秒である時間が経過した時刻、言い換えれば、表示画面の表示を開始した時刻が特定される。menu keyである仮ユーザ操作IDは、メニューキーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する。MSG AであるメッセージIDは、表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を表示させるための、後述するメッセージデータ122−1乃至122−mのうち、メッセージデータ122−1を特定する。
また、図5で示されるヘルプデモンストレーション定義テーブル111の例において、01である時間と、move left keyである仮ユーザ操作IDと、MSG BであるメッセージIDとが対応して配置されている。例えば、01である時間は、1秒である時間を示す。すなわち、01である時間によって、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから1秒である時間が経過した時刻が特定される。move left keyである仮ユーザ操作IDは、左側への移動を指示するキーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する。MSG BであるメッセージIDは、表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を表示させるための、後述するメッセージデータ122−1乃至122−mのうち、メッセージデータ122−2を特定する。
さらに、図5で示されるヘルプデモンストレーション定義テーブル111の例において、02である時間と、ok keyである仮ユーザ操作IDと、MSG CであるメッセージIDとが対応して配置されている。例えば、02である時間は、2秒である時間を示す。すなわち、02である時間によって、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから2秒である時間が経過した時刻が特定される。ok keyである仮ユーザ操作IDは、決定キーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する。MSG CであるメッセージIDは、表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を表示させるための、後述するメッセージデータ122−1乃至122−mのうち、メッセージデータ122−3を特定する。
例えば、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、表示が指示された表示画面の表示に必要なヘルプデモンストレーション定義テーブル111として、図5に示されるヘルプデモンストレーション定義テーブル111を記憶部103から読み出した場合、表示画面の表示を開始して即座に、menu keyである仮ユーザ操作IDで特定される、メニューキーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを生成すると共に、MSG AであるメッセージIDで特定される説明の表示を表示制御部104に指示する。
より具体的には、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、(仮ユーザ操作ID,type)で表現される、メニューキーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントである(menu key,AUTO)を生成し、API(Application Programming Interface)を介して、生成した仮の操作のイベントである(menu key,AUTO)をキーイベント処理プログラム93に供給する。
また、この場合、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、表示画面の表示を開始してから1秒である時間が経過したとき、move left keyである仮ユーザ操作IDで特定される、左側への移動を指示するキーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを生成すると共に、MSG BであるメッセージIDで特定される説明の表示を指示する。さらに、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、表示画面の表示を開始してから2秒である時間が経過したとき、ok keyである仮ユーザ操作IDで特定される、決定キーを押圧する使用者の操作に模した仮の操作のイベントを生成すると共に、MSG CであるメッセージIDで特定される説明の表示を指示する。
表示制御部104は、キーイベント処理プログラム93の仮の操作のイベントの処理を示す表示画面をディスプレイ58に表示させる。すなわち、表示制御部104は、OSD生成部56に、キーイベント処理プログラム93の仮の操作のイベントの処理を示す表示画面を表示させるためのOSD情報を生成させることで、キーイベント処理プログラム93の仮の操作のイベントの処理を示す表示画面をディスプレイ58に表示させる。
また、表示制御部104は、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102から指示された説明をディスプレイ58に表示させる。すなわち、表示制御部104は、OSD生成部56に、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102から指示された説明を表示させるためのOSD情報を生成させることで、その説明を示す表示画面をディスプレイ58に表示させる。
表示制御部104には、対応テーブル121およびメッセージデータ122−1乃至122−mが格納されている。対応テーブル121には、メッセージIDのそれぞれとメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つとの対応を示す情報が配置されている。
メッセージデータ122−1乃至122−mは、それぞれ、テキストデータまたは画像データなどの、表示画面またはその表示画面における使用者の操作に模した仮の操作の説明を表示させるためのデータである。
表示制御部104は、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102からメッセージIDで特定される説明の表示が指示された場合、対応テーブル121を参照して、そのメッセージIDに対応するメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つを特定する。そして、表示制御部104は、特定されたメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つをOSD生成部56に供給し、OSD生成部56に、特定されたメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つに応じたOSD情報を生成させて、特定されたメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つに応じた説明をディスプレイ58に表示させる。
以下、メッセージデータ122−1乃至122−mを個々に区別する必要がないとき、単に、メッセージデータ122と称する。
図6は、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面を表示させる、テレビジョン受像機41によるヘルプデモンストレーションの表示処理を説明するフローチャートである。ステップS11において、ヘルプアプリケーションプログラム92のヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、メニュー選択部101で選択されたメニューの項目に対応するヘルプデモンストレーション定義テーブル111を記憶部103から取得する。
ステップS12において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、取得したヘルプデモンストレーション定義テーブル111から、時間の順に、1つの時間と、その時間に対応して配置されている仮ユーザ操作IDまたはメッセージIDとからなる仮操作情報を取得する。
例えば、ステップS11において、図5で示されるヘルプデモンストレーション定義テーブル111が取得された場合、最初のステップS12において、00である時間と、menu keyである仮ユーザ操作IDと、MSG AであるメッセージIDとからなる仮操作情報が取得される。また、この場合、後述するステップS20から戻って実行される、2回目のステップS12において、01である時間と、move left keyである仮ユーザ操作IDと、MSG BであるメッセージIDとからなる仮操作情報が取得される。
ステップS13において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、ステップS12で取得した取得した仮操作情報の時間から、現在の時刻が動作時刻であるか否かを判定する。例えば、ステップS13において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、ステップS12で取得した取得した仮操作情報の時間が00である場合、00である時間は、0秒である時間を示すので、現在時刻が、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面の表示を開始してから0秒である時間が経過した動作時刻であるか否かを判定する。
なお、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111の時間が、予め定めた単位時間(例えば、0.5秒など)の倍数を示すようにしても、ヘルプデモンストレーション定義テーブル111に、時間に代えて、時刻を配置するようにしてもよい。
ステップS13において、現在の時刻が動作時刻でないと判定された場合、仮ユーザ操作IDに基づいて仮の操作のイベントを発生させる時刻ではないので、ステップS13に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS13において、現在の時刻が動作時刻であると判定された場合、仮の操作のイベントを生成するか説明を表示させる時刻なので、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、仮操作情報の仮ユーザ操作IDを取得して、手続きはステップS14に進む。
ステップS14において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、取得した仮ユーザ操作IDがNULL(空)であるか否かを判定する。
ステップS14において、仮ユーザ操作IDがNULLでないと判定された場合、ステップS15に進み、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、仮ユーザ操作IDで特定される仮の操作のイベントを生成する(発生させる)。ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、その仮の操作のイベントをキーイベント処理プログラム93に供給して、手続きはステップS16に進む。例えば、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、(menu key,AUTO)である仮の操作のイベントを生成し、その仮の操作のイベントをキーイベント処理プログラム93に供給する。
ステップS16において、キーイベント処理プログラム93は、生成された仮の操作のイベントに応じて、実際の設定値を変更させずに、実際のキーイベントと見かけ上、同様の処理を行い、手続きはステップS17に進む。例えば、キーイベント処理プログラム93は、仮の操作のイベントに応じて、実際の設定値を変更させずにディスプレイ58に表示される設定値を設定する表示画面においてその設定値を設定する。
ステップS14において、仮ユーザ操作IDがNULLであると判定された場合、ステップS15およびステップS16の処理はスキップされて、手続きはステップS17に進む。
ステップS17において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、仮操作情報のメッセージIDがNULL(空)であるか否かを判定する。
ステップS17において、メッセージIDがNULLでないと判定された場合、ステップS18に進み、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、メッセージIDで特定されるメッセージ(説明)の表示を表示制御部104に指示し、手続きはステップS19に進む。例えば、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、MSG AであるメッセージIDで特定されるメッセージの表示を表示制御部104に指示する。
ステップS19において、表示制御部104は、メッセージIDに基づいて指示されてメッセージを表示し、手続きはステップS20に進む。例えば、表示制御部104は、対応テーブル121を参照して、メッセージデータ122−1乃至122−mのなかから、メッセージIDであるMSG Aに対応するメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つを取得し、取得した特定されたメッセージデータ122−1乃至122−mのいずれか1つに応じた説明をディスプレイ58に表示させる。
図7は、ステップS19において、ディスプレイ58に表示される説明の例を示す図である。図7で示される例において、表示制御部104は、ディスプレイ58全体に、インターネットの接続の設定の操作を説明するための表示画面を表示させる。表題211には、説明しようとする設定を示す「インターネット設定」の文字が表示される。表示領域212には、IPアドレスであることを示す「IP:」の文字が表示される。表示領域212に並ぶ入力フィールド213には、仮の操作のイベントによって128.2が設定されている。説明214は、「IPアドレスを入力します」などの文からなり、表示領域212にIPアドレスを入力することを説明する。
ステップS17において、メッセージIDがNULLであると判定された場合、ステップS18およびステップS19の処理はスキップされて、手続きはステップS20に進む。
ステップS20において、ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム102は、ステップS11において取得したヘルプデモンストレーション定義テーブル111に仮操作情報がまだ存在するか否かを判定する。
ステップS20において、仮操作情報がまだ存在すると判定された場合、ステップS12に戻り、次の仮操作情報をヘルプデモンストレーション定義テーブル111から取得して、上述した処理を繰り返す。
ステップS20において、仮操作情報が存在しないと判定された場合、すなわち、ステップS11において取得したヘルプデモンストレーション定義テーブル111に含まれるすべての仮操作情報に応じた処理を実行したので、ヘルプデモンストレーション表示処理は終了する。
このように、テレビジョン受像機41の機能の動作を決める設定値を設定する操作の様子が表示されるので、使用者は、簡単に、設定値を設定することができるようになる。また、説明が表示されるので、使用者は、機能の内容を理解することができる。
テレビジョン受像機41の機能が増えても、その機能が複雑になっても、使用者は、簡単に使用のしかたを理解できるようになる。
なお、ヘルプデモンストレーションの表示処理中に、操作キー63またはリモートコマンダのキーが操作されてキーイベントが発生すると、ヘルプデモンストレーションの表示処理は中止される。
このように、操作の説明を表示させるようにした場合、機能の使い方を理解させる表示画面を表示することができる。また、自分の機能の動作を決める設定値を設定する使用者による操作を説明するための表示画面における使用者の操作に模した仮の操作のイベントを特定する情報である操作特定情報と、前記表示画面または前記仮の操作の説明を特定するための情報である説明特定情報とが、時間に対応して配置されているテーブルを記憶し、前記表示画面の表示を開始してから前記テーブルに配置されている前記時間が経過した場合、その前記時間に対応する前記操作特定情報で特定される前記仮の操作のイベントを生成し、その前記時間に対応する前記説明特定情報で特定される説明の表示を指示し、前記使用者による操作を説明するための前記表示画面において、前記設定値を仮に設定するように、生成された前記仮の操作のイベントを処理し、指示された説明の表示を制御するようにした場合、直感的に、すばやく簡単に機能の使い方を理解させる表示画面を表示できる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図3に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア69、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される不揮発性メモリ62により構成される。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
41 テレビジョン受像機, 62 不揮発性メモリ, 65 メインマイクロコンピュータ, 67 RAM, 69 リムーバブルメディア, 92 ヘルプアプリケーションプログラム, 93 キーイベント処理プログラム, 101 メニュー選択部, 102 ヘルプデモンストレーションコントロールプログラム, 103 記憶部, 104 表示制御部, 111−1乃至111−n ヘルプデモンストレーション定義テーブル, 121 対応テーブル, 122−1乃至122−m メッセージデータ