JP2007192183A - 電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定スクロールと、可動スクロールと、回転運動を旋回運動に変換する運動変換機構と、不平衡力を打ち消すカウンターウェイトと、可動スクロールの自転を防止する自転防止機構とを有する圧縮機構と、運動変換機構に回転を伝達する主軸と、主軸を回転駆動するモータと、圧縮機構と主軸とモータとを収容するハウジングとを備え、主軸の圧縮機構側の端部を回転可能に支持するセンタープレートがハウジング内に配設され、カウンターウェイトを収容するボス部がセンタープレートに形成されたスクロール型圧縮機であって、主軸を水平に延在させて圧縮機を設置した時に前記ボスの内周面とカウンターウェイトとの間の隙間とハウジング内部空間の下部とを連通させる通路がセンタープレートに形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、主軸を水平に延在させて設置された時にハウジング内部空間の下部に溜まったオイルが有効活用される電動式スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る電動式スクロール型圧縮機においては、主軸を水平に延在させて設置された圧縮機の運転時にカウンターウェイトが回転して、ボスの内周面とカウンターウェイトとの間の隙間に負圧が形成されると、ハウジング内部空間の下部に連通する通路を介して、ハウジング内部空間の下部に溜まったオイルがボスの内周面とカウンターウェイトとの間の隙間に吸引され、回転するカウンターウェイトによって巻き上げられ、運動変換機構や自転防止機構やスクロールの摺動部に供給されて、該部を潤滑する。この結果、主軸を水平に延在させて設置された時にハウジング内部空間の下部に溜まったオイルが有効活用される。
本発明の好ましい態様においては、前記通路は、ハウジング内部空間の下部のセンタープレートよりも圧縮機構側の部位に連通している。
ハウジング内部空間の下部のセンタープレートよりも圧縮機構側の部位にも、センタープレートよりも圧縮機構側の部位にも、オイルは溜まるので、何れの部位からボスの内周面とカウンターウェイトとの間の隙間にオイルを吸引しても良い。
図1に示すように、電動式スクロール型圧縮機Aは、中心に吐出孔1aが形成された端板と渦巻体とを有する固定スクロール1と、端板と渦巻体とを有する可動スクロール2とを備えている。固定スクロール1の渦巻体と可動スクロール2の渦巻体とは互いに噛み合い、複数対の作動空間3を形成している。
主軸4と、主軸4の回転運動を旋回運動に変換して可動スクロール2に伝達する運動変換機構5と、可動スクロール2の自転を防止する自転防止機構6とが配設されている。運動変換機構5の旋回運動に同期して回転し運動変換機構5が発生させる不平衡力を打ち消すカウンターウェイ7が、運動変換機構5に隣接して主軸4に固定されている。固定スクロール1と、可動スクロール2と、運動変換機構5と、自転防止機構6と、カウンターウェイ7とにより圧縮機構8が構成されている。
主軸4を回転駆動する電動モータ9が配設されている。
圧縮機構8と主軸4と電動モータ9とを収容するハウジング10が配設されている。電動モータ9のリード線と外部電源に接続された密封端子との接続部を収容するための開口部10aがハウジング10に形成されている。開口部10aは密封端子を取り付けた蓋部材で密閉される。
センタープレート11を境にして、ハウジング10内に、電動モータ7と主軸4とを収容すると共に開口10aを含む第1区画12aと、圧縮機構8を収容する第2区画12bとが形成されている。ハウジング10の第1区画12aに対峙する部位に吸入ポート13が形成されている。第2区画12bは、固定スクロール1の端板を境にして吸入室14と吐出室15とに区画されている。吸入室14はセンタープレート11に形成された開口11aを介して第1区画12aに連通している。ハウジング10の吐出室15に対峙する部位に吐出ポート16が形成されている。
可動スクロール2が旋回することにより、空調装置の低圧側回路から吸入ポート13と第1区画12aと開口11aとを経て吸入室14へ流入した冷媒ガスが、渦巻体の径方向外方から一対の作動空間3へ取り込まれる。前記一対の作動空間3は、体積を減少させつつ渦巻体の中心部へ向けて移動し、最終的に相互に連通して吐出孔1aに連通する。作動空間3内で圧縮された冷媒ガスは、吐出孔1aを開閉する吐出弁を経て吐出室15に吐出し、吐出ポート16を通って、空調装置の高圧側回路へ流出する。
2 可動スクロール
3 作動空間
5 運動変換機構
6 自転防止機構
7 カウンターウェイト
8 圧縮機構
9 電動モータ
10 ハウジング
11 センタープレート
12a 第1区画
12b 第2区画
14 吸入室
15 吐出室
17 隙間
18 通路
18a、18c 孔
18b 溝
Claims (3)
- 中心部に吐出孔が形成された端板と端板に立設された渦巻体とを有する固定スクロールと、端板と端板に立設され固定スクロールの渦巻体と噛み合って複数対の作動空間を形成する渦巻体とを有する可動スクロールと、回転運動を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する運動変換機構と、運動変換機構の旋回運動に同期して回転し運動変換機構が発生させる不平衡力を打ち消すカウンターウェイトと、可動スクロールの自転を防止する自転防止機構とを有する圧縮機構と、運動変換機構に回転を伝達する主軸と、主軸を回転駆動するモータと、圧縮機構と主軸とモータとを収容するハウジングとを備え、主軸の圧縮機構側の端部を回転可能に支持するセンタープレートがハウジング内に配設され、カウンターウェイトを収容するボス部がセンタープレートに形成された電動式スクロール型圧縮機であって、主軸を水平に延在させて圧縮機を設置した時に前記ボスの内周面とカウンターウェイトとの間の隙間とハウジング内部空間の下部とを連通させる通路がセンタープレートに形成されていることを特徴とする電動式スクロール型圧縮機。
- 前記通路は、ハウジング内部空間の下部のセンタープレートよりもモータ寄りの部位に連通していることを特徴とする請求項1に記載の電動式スクロール型圧縮機。
- 前記通路は、ハウジング内部空間の下部のセンタープレートよりも圧縮機構側の部位に連通していることを特徴とする請求項1に記載の電動式スクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013249A JP2007192183A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006013249A JP2007192183A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 電動圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007192183A true JP2007192183A (ja) | 2007-08-02 |
JP2007192183A5 JP2007192183A5 (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=38448072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006013249A Pending JP2007192183A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 電動圧縮機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007192183A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01219379A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-01 | Sanden Corp | 密閉形スクロール圧縮機 |
JPH0422793A (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-27 | Daikin Ind Ltd | 横型開放圧縮機 |
JPH0666275A (ja) * | 1992-06-16 | 1994-03-08 | Daikin Ind Ltd | 密閉横形スクロール流体機械 |
JP2002180981A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Toyota Industries Corp | スクロール型圧縮機 |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006013249A patent/JP2007192183A/ja active Pending
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