JP2007191053A - ステアリングホイール突出防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両衝突時に、中間シャフト(40)と接触するよう所定の間隔で当該中間シャフトと接近した突出部(82)をダッシュボード(80)に形成する。
【選択図】図1
Description
しかし、当該収縮構造により衝突のエネルギーを十分に吸収するためには、収縮構造の収縮量を大きくするよう中間シャフトの長さを長くする必要があり、これによりステアリング装置のレイアウトに制約が生じていた。
そこで、中間シャフトを複数の部材を係合させて構成し、車両衝突時に当該中間シャフトに軸方向の力が作用すると、当該複数の部材の係合が解除されるとともに、当該複数の部材が分離し、衝突のエネルギーを遮断する構成が開発されている(特許文献1参照)。このような構成であれば特に中間シャフトの長さを長くする必要はなく省スペース化を図ることができ、ステアリング装置のレイアウトは容易となる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、省スペース化を図りつつ、車両衝突時に中間シャフトを容易に分離させ、ステアリングホイールの運転席側への突出を確実に防止することができるステアリングホイール突出防止装置を提供することにある。
請求項2のステアリングホイール突出防止装置では、請求項1において、前記ダッシュボードの突出部は、車両前方からの入力時に前記中間シャフトの軸方向に前記所定値以上の力が作用し該中間シャフトが係合解除状態となった後、該中間シャフトと接触することを特徴としている。
請求項3のステアリングホイール突出防止装置では、請求項1または2において、前記ダッシュボードの突出部は、車両前方からの入力時に前記中間シャフトの略軸直方向から該中間シャフトと接触することを特徴としている。
このように車両衝突時にステアリングの中間シャフトを容易に分離可能であることで、従来の収縮構造のように中間シャフトの長さを長くすることなく、車両衝突時の衝撃を遮断することができる。
したがって、請求項1のステアリングホイール突出防止装置は、省スペース化を図りつつ、車両衝突時に中間シャフトを容易に分離させ、ステアリングホイールの運転席側への突出を確実に防止することができる。
請求項3のステアリングホイール突出防止装置によれば、中間シャフトの略軸直方向から中間シャフトと接触することで、より確実に中間シャフトを分離させることができる。
まず、第1実施例について説明する。
図1を参照すると、本発明の第1実施例に係るステアリングホイール突出防止装置の構成図が示されており、図2を参照すると、中間シャフト40の連結部50の断面図が示されている。
ステアリングホイール10は、車室内前方の幅方向に延びて形成されているインストルメントパネル12からコラムカバー14を介して配設されている。当該ステアリングホイール10は、中央部10aの内部に、折り畳まれたエアバッグ16と当該エアバッグ16を膨張させるインフレータ18とを収納している。
ステアリングシャフト20は、コラムカバー14内からインストルメントパネル12内にかけて延びている。また、当該ステアリングシャフト20は、筒状のステアリングコラム22内に回転自在に支持されている。
また、ステアリングコラム22はステアリングブラケット26とボルト28、30により締結されており、当該ステアリングブラケット26はインストルメントパネル12内において車体の幅方向に架設されているデッキクロスメンバ32と一体をなしている。つまり、ステアリングコラム22はステアリングブラケット26を介して車体のデッキクロスメンバ32に固定されている。
当該中間シャフト40は、上部シャフト46と下部シャフト48とから構成されており、当該上部シャフト46と下部シャフト48とが連結部50において連結されている。当該連結部50の詳しい構成については後述する。
ステアリングギヤボックス70は車体のクロスメンバ72に支持されている。
また、当該クロスメンバ72の車両前方側には横置きのエンジン74が設けられている。
ダッシュボード80には、上記中間シャフト40の下部シャフト48と所定の間隔で接近した突出部82が形成されている。
図2に示すように、当該連結部50は、上部シャフト46の下端部分に一体に形成され下方に開放した筒状の上部ケース部52、下部シャフト48の上端部分に外嵌されている筒状の下部ケース部54、及び当該上部ケース部52と下部ケース部54のそれぞれに内嵌されている円柱状の中子部材56とから構成されている。なお、下部シャフト48の軸径は中子部材56の軸径以下であり、当該中子部材56は軸方向の長さが上部ケース部52の内周の軸方向の長さ以下となっている。
これにより、結合部50は、上部シャフト46の軸回り方向の回転を、上部ケース部52から中子部材56、当該中子部材56から下部ケース部54、当該下部ケース部54から下部シャフト48へと伝達する機能を有している。
図3を参照すると、本発明の第1実施例に係るステアリングホイール突出防止装置の車両衝突時における状態を時系列的に示した図が示されており、図4を参照すると、中間シャフト40の軸方向に力が作用した際の連結部50の状態を時系列的に示した図が示されている。以下、これらの図に基づき説明する。
こうして、上部シャフト46と下部シャフト48とは分離可能状態となる。
なお、このときにはステアリングホイール10に設けられたエアバッグ16は展開されている。
これにより、ステアリングホイール10が運転席側へ突出することを防止することができる。また、中間シャフト40の支持がなくなるため、運転者の頭部等がエアバッグ16と接触する際の衝撃を緩和させることができる。
このように、車両衝突時に中間シャフト40を容易に分離させることができることで、従来の収縮構造のように中間シャフト40の長さを長くすることなく、車両衝突時の衝撃を遮断することができる。
次に、実施例2について説明する。
図5を参照すると、本発明の第2実施例に係るステアリングホイール突出防止装置の構成図が示されている。なお、当該第2実施例において、上記第1実施例と同様の構成についての説明は省略する。
詳しくは、中間シャフト90は、当該アクチュエータ100と、上部シャフト92、中部シャフト94、下部シャフト96とから構成されている。
上部シャフト92と中部シャフト94とは連結部98において連結されている。当該連結部98の構成は上記第1実施例の連結部50と同様の構成をなしている。
以下、このように構成された本発明の第2実施例に係るステアリングホイール突出防止装置の作用について説明する。
図6を参照すると、本発明の第2実施例に係るステアリングホイール突出防止装置の車両衝突時における状態を時系列的に示した図が示されている。
続いて図6(b)に示すように、エンジン74がダッシュボード110と接触し、当該ダッシュボード110が車両後方へ変形することで突出部112がアクチュエータ100の下部に中間シャフト90の略軸直方向から接触する。
以上のように、第2実施例では、中間シャフト90にアクチュエータ100を設けた場合であっても、車両衝突時、ダッシュボード110の突出部112がアクチュエータ100と接触することで容易に中間シャフト90を分離させることができ、上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
以上で本発明に係るステアリングホイール突出防止装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
また、上記実施形態では、エンジン74は横置きであったが、縦置きであっても構わない。
また、上記実施形態では、中子部材は円柱状であったが、角柱状や、他の形状であっても構わない。
また、上記実施形態では、エンジン74がダッシュボード80、110と接触することで当該ダッシュボード80、110が変形し、突出部82、112が中間シャフト40、90に接触しているが、ダッシュボード80、110が変形する要因はこれに限られるものではなく、その他の部材が接触したり、車体が歪むことでダッシュボード80、110が変形しても構わない。
また、上記実施形態におけるダッシュボードの突出部は、上部シャフト近辺に設けても良い。
また、上記実施形態における連結部98はアクチュエータ下部に設けても良い。
また、上記実施形態における連結部50または98において、図7(a)、(b)に示すように、上部ケース52と中子部材56の間にバネ120、122を配置することで、万が一通常使用においてOリング58、60、62の保持が外れた場合でもバネ反力によって中子部材56が上部ケース52に収納されないようにし、連結部が分離することを防止するようにしても良い。
12 インストルメントパネル
16 エアバッグ
20 ステアリングシャフト
22 ステアリングコラム
40、90 中間シャフト
42、44 ユニバーサルジョイント
46、92 上部シャフト
48、96 下部シャフト
50、98 連結部
52 上部ケース部
54 下部ケース部
56 中子部材
58、60、62 Oリング
70 ステアリングギヤボックス
72 クロスメンバ
74 エンジン
80、110 ダッシュボード
82、112 突出部
94 中部シャフト
Claims (3)
- 車両前方からの入力時にステアリングシャフトと連結したステアリングホイールが車両後方に突出することを防止するステアリングホイール突出防止装置であって、
複数の部材を係合させて構成され、軸方向に所定値以上の力が作用するとこれら複数の部材が係合解除状態となる分離構造を有し、前記ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスとを連結する中間シャフトと、
車両前方からの入力時に前記中間シャフトと接触するよう所定の間隔で該中間シャフトに接近した突出部を有するダッシュボードと、を備えることを特徴とするステアリングホイール突出防止装置。 - 前記ダッシュボードの突出部は、車両前方からの入力時に前記中間シャフトの軸方向に前記所定値以上の力が作用し該中間シャフトが係合解除状態となった後、該中間シャフトと接触することを特徴とする請求項1記載のステアリングホイール突出防止装置。
- 前記ダッシュボードの突出部は、車両前方からの入力時に前記中間シャフトの略軸直方向から該中間シャフトと接触することを特徴とする請求項1または2記載のステアリングホイール突出防止装置。
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