JP2007191046A - 車輪の組立方法及びバルブ用部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ取付時にバルブ一体型空気圧センサの破損を防止する車輪の組立方法を提供する。
【解決手段】バルブ一体型空気圧センサ50に紐60の一端側を連結する連結工程と、ホイール30の外周面側にバルブ一体型空気圧センサ50を配置する配置工程と、紐60の他端側をホイール30に形成されバルブ一体型空気圧センサ50のバルブ52が装着されるバルブ孔13から内周面側へ通す挿通工程と、タイヤ40をホイール30の外周面に取り付けるタイヤ取付工程と、紐60の他端側を引っ張り、バルブ52をバルブ孔13からホイール30の内周面側へ露出させる露出工程と、バルブ一体型空気圧センサ50をホイール30に固定する固定工程とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】バルブ一体型空気圧センサ50に紐60の一端側を連結する連結工程と、ホイール30の外周面側にバルブ一体型空気圧センサ50を配置する配置工程と、紐60の他端側をホイール30に形成されバルブ一体型空気圧センサ50のバルブ52が装着されるバルブ孔13から内周面側へ通す挿通工程と、タイヤ40をホイール30の外周面に取り付けるタイヤ取付工程と、紐60の他端側を引っ張り、バルブ52をバルブ孔13からホイール30の内周面側へ露出させる露出工程と、バルブ一体型空気圧センサ50をホイール30に固定する固定工程とを備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、バルブ一体型空気圧センサを内蔵した車輪の組立方法及びバルブ用部品に関し、特にタイヤ取付時のバルブ一体型空気圧センサの破損を防止するものに関する。
自動車等の車輪の内部に設けられる空気圧センサであって、空気充填のためにホイールに設けられたバルブ孔を利用して組み付けられるバルブ一体型空気圧センサが知られている(例えば特許文献1参照)。一般にこのようなバルブ一体型空気圧センサを内蔵した車輪を組み立てる際には、予めバルブ孔を利用してバルブ一体型空気圧センサをホイールに取り付けた後当該ホイールにタイヤを組み付ける方法が用いられている。
特表2005−502515号公報
しかしながら、上述した車輪の組立方法においては、以下のような問題があった。すなわち、ホイールに形成されたバルブ孔にバルブ一体型空気圧センサが取り付けられた状態でタイヤを組み付けることになるため、タイヤのビード部やツールがバルブ一体型空気圧センサに接触し、バルブ一体型空気圧センサが破損する可能性があった。したがって、バルブ一体型空気圧センサを破損せずに車輪を組み立てるには、熟練を要する複雑な作業手順に沿って行う必要があった。
そこで本発明は、バルブ一体型空気圧センサを破損することなく簡単な手順でタイヤを組み付けることができる車輪の組立方法及びバルブ用部品を提供することを目的としている。
そこで本発明は、バルブ一体型空気圧センサを破損することなく簡単な手順でタイヤを組み付けることができる車輪の組立方法及びバルブ用部品を提供することを目的としている。
上記の課題を解決する第1の発明に係る車輪の組立方法は、バルブ一体型空気圧センサに操作部材の一端側を連結する連結工程と、前記ホイールの外周面側に前記バルブ一体型空気圧センサを配置する配置工程と、前記操作部材の他端側を前記ホイールに形成され、前記バルブ一体型空気圧センサのバルブが装着されるバルブ孔から内周面側へ通す挿通工程と、前記タイヤを前記ホイールの外周面に取り付けるタイヤ取付工程と、前記操作部材の他端側を引っ張り、前記バルブを前記バルブ孔から前記ホイールの内周面側へ露出させる露出工程と、前記バルブ一体型空気圧センサを前記ホイールに固定する固定工程とを備えていることを特徴とする。
上記の課題を解決する第2の発明に係るバルブ用部品は、操作部材の一端側を取付可能に構成された取付部を備え、前記操作部材の他端側は前記ホイールのバルブ孔から前記ホイールの内周面側に挿通されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、バルブ一体型空気圧センサに操作部材を連結し、タイヤをホイールの外周面に取り付け、操作部材を引っ張りバルブ一体型空気圧センサのバルブをバルブ孔からホイールの内周側へ露出させ、バルブ一体型空気圧センサをホイールに固定するため、センサとタイヤとが接触するのを防ぎ、センサの破損を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、操作部材を取付可能に構成された取付部を備えたことによりバルブ一体型空気圧センサに操作部材を容易に取り付けることができる。
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態にかかる車輪1の構成について、図1を参照して説明する。車輪1は、ホイール30と、このホイール30の外周に装着されたタイヤ40とを具備している。また、タイヤ40の内部に位置するようにバルブ一体型空気圧センサ50がホイール30に固定されている。
以下に本発明の第1実施形態にかかる車輪1の構成について、図1を参照して説明する。車輪1は、ホイール30と、このホイール30の外周に装着されたタイヤ40とを具備している。また、タイヤ40の内部に位置するようにバルブ一体型空気圧センサ50がホイール30に固定されている。
ホイール30は、タイヤ40を装着保持するリム10と、車軸ハブ(不図示)に取り付けられてリム10を保持するスポーク20とを備えている。
リム10は、ホイール30の周縁を構成し、環状に形成されている。リム10の幅方向(図1中矢印x方向)の両端には、外径が最大となる保持部11が形成されている。リム10は、この保持部11,11の内面(幅方向における内側の面)において、タイヤ40のビード部41,41を挟圧保持する。リム10の幅方向中央には、外径が最小となる凹部12が形成されている。凹部12の側壁12aには、バルブ52が装着される円形のバルブ孔13が形成されている。
タイヤ40は、ゴム等の弾性材から環状に形成され、内側の幅方向両縁にビード部41を有している。この両縁のビード部41,41が両保持部11,11に狭圧保持されることにより、タイヤ40がホイール30に支持されている。
リム10は、ホイール30の周縁を構成し、環状に形成されている。リム10の幅方向(図1中矢印x方向)の両端には、外径が最大となる保持部11が形成されている。リム10は、この保持部11,11の内面(幅方向における内側の面)において、タイヤ40のビード部41,41を挟圧保持する。リム10の幅方向中央には、外径が最小となる凹部12が形成されている。凹部12の側壁12aには、バルブ52が装着される円形のバルブ孔13が形成されている。
タイヤ40は、ゴム等の弾性材から環状に形成され、内側の幅方向両縁にビード部41を有している。この両縁のビード部41,41が両保持部11,11に狭圧保持されることにより、タイヤ40がホイール30に支持されている。
バルブ一体型空気圧センサ50は、タイヤ40の内部の空気圧を検知するセンサ部51とタイヤ40の内部に空気を充填するためのバルブ52とが一体となって構成されている。バルブ52は、タイヤ40の内部に空気を注入または排出するための空気孔(不図示)を有するステム53を具備している。ステム53の端部には、上述した空気孔を塞ぐバルブキャップ54が取り付けられている。また、ステム53の基部付近には、リム10との機密性を保持するためのバルブグロメット56が取り付けられている。バルブ孔13に挿通されてリム10の内周面側に導出されたステム53にはバルブナット55が取り付けられ、このバルブナット55によりバルブ一体型空気圧センサ50がリム10に固定されている。
次に、本実施形態にかかる車輪1の組立方法について図1乃至図5を参照して説明する。
最初に、図2に示すように、バルブ一体型空気圧センサ50のステム53に、十分な長さ及び強度を有する紐60(操作部材)の一端を巻き付けて固定する(連結工程)。ついで、バルブ一体型空気圧センサ50をリム10の外周面側に位置させ(配置工程)、紐60の他端をバルブ孔13に挿通させてリム10の内周面側へ案内する(挿通工程)。
最初に、図2に示すように、バルブ一体型空気圧センサ50のステム53に、十分な長さ及び強度を有する紐60(操作部材)の一端を巻き付けて固定する(連結工程)。ついで、バルブ一体型空気圧センサ50をリム10の外周面側に位置させ(配置工程)、紐60の他端をバルブ孔13に挿通させてリム10の内周面側へ案内する(挿通工程)。
ついで、図3に示すように、リム10にタイヤ40を嵌める(タイヤ取付工程)。タイヤ40の左側のビード部41を伸ばし、ビード部41の内径を大きく広げて、右側の保持部11よりも幅方向内側に位置させる。このとき、バルブ一体型空気圧センサ50を中央の凹部12等、ビード部41に接触しにくい場所に配置しておく。
ついで、タイヤ40をホイール30に対して左方向にずらし、右側のビード部41を上記左側のビード部41と同様にリム10の右側の保持部11内側へ配置させる。このときもバルブ一体型空気圧センサ50をビード部41に接触しにくい場所に配置しておく。以上により、タイヤ取付工程が完了する。
ついで、タイヤ40をホイール30に対して左方向にずらし、右側のビード部41を上記左側のビード部41と同様にリム10の右側の保持部11内側へ配置させる。このときもバルブ一体型空気圧センサ50をビード部41に接触しにくい場所に配置しておく。以上により、タイヤ取付工程が完了する。
図4に示すように、タイヤ取付工程終了後にリム10の内周面側に導出していた紐60を引っ張り、バルブ一体型空気圧センサ50を、バルブ孔13の方へ移動させる。そして、ステム53をバルブ孔13に挿通させて、リム10の内周側へ露出させる(露出工程)。こうして、バルブ52のステム53がバルブ孔13を挿通してリム10の内周側へ導出され、センサ部51が所定の位置に配される。このとき、バルブグロメット56によりバルブ孔13とステム53との間が気密に保たれる。最後にリム10の内周側に導出されたステム53にバルブナット55を取り付けることで、バルブ一体型空気圧センサ50を固定する(固定工程)。以上により、車輪1が組み立てられる(全工程終了後の車輪1の断面図を図1に示す)。
本実施形態にかかる車輪組立方法は以下に掲げる効果を奏する。すなわち、タイヤ40をリム10に取り付けるタイヤ取付工程において、タイヤ40やツール(不図示)に接触しにくい位置(例えば凹部12等)にバルブ一体型空気圧センサ50を配しておくことにより、バルブ一体型空気圧センサ50がビード部41等に接触して破損するのを防止することができる。
また、本実施形態では予め挿通しておいた紐60をタイヤ取付工程の後に引っ張ってバルブ一体型空気圧センサ50を移動させることとしため、簡単な手順によりバルブ一体型空気圧センサ50を破損することなくタイヤ40を組み付けることができる。したがって、熟練を要する複雑な作業手順が不要となる。
また、本実施形態では予め挿通しておいた紐60をタイヤ取付工程の後に引っ張ってバルブ一体型空気圧センサ50を移動させることとしため、簡単な手順によりバルブ一体型空気圧センサ50を破損することなくタイヤ40を組み付けることができる。したがって、熟練を要する複雑な作業手順が不要となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかるバルブ一体型空気圧センサ50の構成及び車輪の組立方法について、図5に従って説明する。なお、バルブキャップ57の構成と紐60の取り付け方法以外は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付し説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態にかかるバルブ一体型空気圧センサ50のバルブキャップ57には紐60を挿通するための挿通孔58が形成されている。ここではステム53に巻き付けて固定する代わりに、紐60を挿通孔58に通してその端部を結ぶ等によりバルブキャップ54に取り付ける。この挿通孔58は本発明における取付部の一例に相当する。
次に、第2実施形態にかかるバルブ一体型空気圧センサ50の構成及び車輪の組立方法について、図5に従って説明する。なお、バルブキャップ57の構成と紐60の取り付け方法以外は、上記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付し説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態にかかるバルブ一体型空気圧センサ50のバルブキャップ57には紐60を挿通するための挿通孔58が形成されている。ここではステム53に巻き付けて固定する代わりに、紐60を挿通孔58に通してその端部を結ぶ等によりバルブキャップ54に取り付ける。この挿通孔58は本発明における取付部の一例に相当する。
本実施形態にかかるバルブ一体型空気圧センサ50及び車輪の組立方法によれば、紐60の取り付けが容易かつ確実となるため、組立作業の単純化及び迅速化が図れる。なお、タイヤの組立作業完了後にバルブキャップ57を取り外し、通常のバルブキャップと交換してもよい。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、操作部材の一例として紐60を示したが、棒状の部材としても良い。この場合、引っ張って移動させる他に、押す動作によりバルブ一体型空気圧センサ50の位置を調節することもできるため位置決めが容易となる。また、タイヤ40の内側にインナライナやチューブが装着される場合にも適用可能である。
また、前記実施形態において示したバルブ一体型空気圧センサはバルブステム53、バルブグロメット56、バルブナット55を有する構造であるが、これらの代わりに従来広く使われているラバーバルブを有したバルブ一体式空気圧センサの場合にも適用可能である。
また、前記実施形態の固定工程において、ホイール30から露出する部分(例えばステム53、バルブキャップ54、57等)にあらかじめバルブ一体型空気圧センサ50の向きが分かるように目印を付けておき、バルブ一体型空気圧センサ50を表裏逆にして固定することを防止するようにしても良い。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
1…車輪、10…リム、13…バルブ孔、30…ホイール、40…タイヤ、
50…バルブ一体型空気圧センサ、52…バルブ、58…挿通孔(取付部)、
60…紐(操作部材)。
50…バルブ一体型空気圧センサ、52…バルブ、58…挿通孔(取付部)、
60…紐(操作部材)。
Claims (2)
- ホイールの外周面側にタイヤ及びバルブ一体型空気圧センサを取り付ける車輪の組立方法であって、
前記バルブ一体型空気圧センサに操作部材の一端側を連結する連結工程と、
前記ホイールの外周面側に前記バルブ一体型空気圧センサを配置する配置工程と、
前記操作部材の他端側を前記ホイールに形成され、前記バルブ一体型空気圧センサのバルブが装着されるバルブ孔から内周面側へ通す挿通工程と、
前記タイヤを前記ホイールの外周面に取り付けるタイヤ取付工程と、
前記操作部材の他端側を引っ張り、前記バルブを前記バルブ孔から前記ホイールの内周面側へ露出させる露出工程と、
前記バルブ一体型空気圧センサを前記ホイールに固定する固定工程とを備えていることを特徴とする車輪の組立方法。 - ホイールの外周面側に取り付けられ、タイヤの内部に配置されることで前記タイヤの空気圧を検出するバルブ一体型空気圧センサのバルブ用部品であって、
操作部材の一端側を取付可能に構成された取付部を備え、
前記操作部材の他端側は前記ホイールのバルブ孔から前記ホイールの内周面側に挿通されることを特徴とするバルブ一体型空気圧センサのバルブ用部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011242A JP2007191046A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | 車輪の組立方法及びバルブ用部品 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012511468A (ja) * | 2008-12-12 | 2012-05-24 | ワンダー エスピーエー | 変換器に接続可能なタイヤ膨張バルブ |
-
2006
- 2006-01-19 JP JP2006011242A patent/JP2007191046A/ja not_active Withdrawn
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