JP2007189621A - 増幅装置および増幅方法 - Google Patents

増幅装置および増幅方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007189621A
JP2007189621A JP2006007690A JP2006007690A JP2007189621A JP 2007189621 A JP2007189621 A JP 2007189621A JP 2006007690 A JP2006007690 A JP 2006007690A JP 2006007690 A JP2006007690 A JP 2006007690A JP 2007189621 A JP2007189621 A JP 2007189621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
switching
circuit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006007690A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hayakawa
徹 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2006007690A priority Critical patent/JP2007189621A/ja
Publication of JP2007189621A publication Critical patent/JP2007189621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】過電流が流れる前に異常を検出して動作を停止させることが可能な増幅装置および増幅方法を提供すること。
【解決手段】アナログ信号の入力を受ける入力手段(駆動回路52)と、入力手段から入力されたアナログ信号に応じて電源電力をスイッチングして出力するスイッチング手段(半導体スイッチ53,54)と、スイッチング手段から出力される出力信号に所定の周波数の信号が含まれている場合には、スイッチング手段の動作を停止させる停止手段(制御回路50、保護回路51)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、増幅装置および増幅方法に関する。
アナログ信号を高効率で増幅する方法として、アナログ信号の信号レベルに応じて、パルス幅を制御するパルス幅変調(Pulse Width Modulation)または単位時間あたりのパルスの密度を制御するパルス密度変調(Pulse Density Modulation)がある。近年では、これらの変調方式を利用することで、高効率にアナログ信号を増幅可能な増幅装置(いわゆるD級アンプ)が多く使用されている。
ところで、このような変調方式を採用する増幅装置の出力端子が短絡された場合に、増幅装置を保護する保護回路としては、従来、図6のような回路が知られている。
図6に示すように、従来における保護回路が設けられた増幅装置は、制御回路10、電圧電流比較回路11、整流回路12、電流検出回路13、電圧検出回路14、駆動回路15、半導体スイッチ16,17、抵抗18,19、インダクタ20、キャパシタ21、出力端子22、直流電源23,24によって構成されている。
ここで、制御回路10は、駆動回路15を制御する回路であり、出力端子22が短絡された場合には、駆動回路15の動作を停止させる。
電圧電流比較回路11は、電流検出回路13によって検出された半導体スイッチ16,17にそれぞれ流れる出力電流と、電圧検出回路14によって検出された出力端子22に現れる出力電圧とを比較し、電圧レベルよりも電流レベルが高くなった場合には、出力端子22が短絡状態であると判断して、制御回路10に通知する。
整流回路12は、電圧検出回路14によって検出された電圧を整流して直流信号に変換して出力する。
電流検出回路13は、抵抗18,19に現れる電圧によって、半導体スイッチ16,17にそれぞれ流れる電流を検出する。
電圧検出回路14は、出力端子22に現れる電圧を検出する。
駆動回路15は、増幅しようとするアナログ信号に応じて、半導体スイッチ16,17をスイッチング制御し、例えば、PWMによってアナログ信号を増幅させる。
半導体スイッチ16,17は、例えば、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)等によって構成され、駆動回路15によってスイッチング制御される。これらがスイッチングされることにより、アナログ信号に応じた出力電圧が出力端子22に現れる。
抵抗18,19は、半導体スイッチ16,17に流れる電流を検出するための抵抗である。抵抗18は、半導体スイッチ16に流れる電流(半導体スイッチ16から出力端子22へ流れる電流)を検出する。抵抗19は、半導体スイッチ17に流れる電流(出力端子22から半導体スイッチ17へ流れる電流)を検出する。
インダクタ20およびキャパシタ21は、平滑回路(ローパスフィルタ)を構成し、半導体スイッチ16,17からの出力信号に含まれる高周波のノイズ成分を除去する。
出力端子22は、半導体スイッチ16,17の出力信号を出力する端子であり、当該端子には不図示のスピーカが接続される。
直流電源23,24は、直流電力を供給する。なお、直流電源23は、正側電源であり、直流電源24は負側電源である。
つぎに、以上の従来例の動作を説明する。
半導体スイッチ16,17がスイッチング動作している最中に、出力端子22が短絡されたとすると、負荷インピーダンスが下がった状態となる。すると、出力電圧は減少し、出力電流が増加した状態となる。電流検出回路13は、抵抗18,19に現れる電圧を検出し電圧電流比較回路11に検出値として供給する。また、電圧検出回路14は、出力電圧を検出し、整流回路12に検出値として供給する。
整流回路12は、電圧検出回路14から供給された検出値を整流して電圧電流比較回路11に供給する。
電圧電流比較回路11は、電圧と電流とを比較し、電圧レベルより電流レベルが高くなった場合には、出力端子22が短絡状態であるとして、制御回路10に通知する。
制御回路10は、電圧電流比較回路11によって、電圧レベルより電流レベルが高くなったことが検出された場合には、駆動回路15の動作を停止させる。その結果、半導体スイッチ16,17が過電流によって破壊されることを防止できる。
なお、上記以外の方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、出力コイルに2次巻線を追加して電流を検出し、検出された電流値によってスイッチング動作を停止する方法がある。また、特許文献2に開示されているように、出力コイルの両端の電圧を検出し、過電流が検出された場合には、スイッチング動作を停止する方法がある。
特開平05−160649号公報(要約書、特許請求の範囲) 特開2005−203968号公報(要約書、特許請求の範囲)
ところで、前述の図6に示す方法では、出力端子22が解放された状態で、かつ、出力電圧レベルが高い状態において、出力端子22が短絡された場合、出力電流レベルが出力電圧レベルを上回るには(過電流状態が検出されるには)、ある程度の時間を要する。その結果、半導体スイッチ16,17の動作点がASO(安全動作領域)を外れてしまい、素子が劣化したり、破損したりするという問題点がある。特に、図6の例では、整流回路12の後段の回路にキャパシタを使用している場合には、検出電圧がある時間維持されてしまうため、過電流の検出が遅れてしまうという問題点がある。
また、特許文献1,2に開示される技術では、LCフィルタを構成するインダクタンスの電圧を検出して過電流を検出している。このため、過電流を検出するためには、インダクタンスにある程度の電流が流れる必要があることから、検出までに時間を要するという問題点がある。また、検出回路にローパスフィルタが挿入されていることから、検出信号に遅延を生じ、検出が遅くなるという問題点がある。さらに、インダクタンスの両端の電圧を検出することから、当該インダクタンスに流れる電流が飽和した後は電流が検出できない。このため、飽和した後に流れる大きな電流を検出できないという問題点がある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、過電流が流れる前に異常を検出して動作を停止させることが可能な増幅装置および増幅方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の増幅装置は、アナログ信号の入力を受ける入力手段と、入力手段から入力されたアナログ信号に応じて電源電力をスイッチングして出力するスイッチング手段と、スイッチング手段から出力される出力信号に所定の周波数の信号が含まれている場合には、スイッチング手段の動作を停止させる停止手段と、を有する。
また、他の発明の増幅装置は、上述の発明に加えて、スイッチング手段から出力される出力信号を平滑化する平滑化手段をさらに有し、停止手段は、平滑化手段に固有の共振周波数に対応する周波数の信号が出力された場合には、スイッチング手段の動作を停止させるようにしている。
また、他の発明の増幅装置は、上述の発明に加えて、スイッチング手段の出力信号から所定の周波数の信号を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された信号を整流する整流手段と、整流手段から出力される信号と基準電圧とを比較する比較手段と、をさらに有し、整流手段から出力される信号が基準電圧よりも大きいと比較手段が判断した場合には、停止手段は、スイッチング手段の動作を停止させるようにしている。
また、他の発明の増幅装置は、上述の発明に加えて、抽出手段は、所定の周波数以上の信号を抽出するようにしている。
また、他の発明の増幅装置は、上述の発明に加えて、スイッチング手段が出力する信号の振幅を制限する制限手段をさらに有し、抽出手段は、制限手段によって振幅が制限された信号から所定の周波数以上の信号を抽出するようにしている。
また、本発明の増幅方法は、アナログ信号の入力を受ける入力ステップと、入力ステップにおいて入力されたアナログ信号に応じて電源電力をスイッチングして出力するスイッチングステップと、スイッチングステップにおいて出力される出力信号に所定の周波数の信号が含まれている場合には、スイッチングステップの動作を停止させる停止ステップと、を有する。
また、他の発明の増幅方法は、前述の発明に加えて、スイッチングステップから出力される出力信号を平滑化する平滑化ステップをさらに有し、停止ステップは、平滑化ステップの固有の共振周波数に対応する周波数の信号が出力された場合には、スイッチングステップの動作を停止させるようにしている。
本発明は、過電流が流れる前に異常を検出して動作を停止させることが可能な増幅装置および増幅方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る増幅装置の構成例を示す図である。なお、本発明の実施の形態に係る増幅方法については、増幅装置の動作として説明する。この図に示すように、本発明の実施の形態に係る増幅装置は、制御回路50、保護回路51、駆動回路52、半導体スイッチ53,54、インダクタ55、キャパシタ56、出力端子57、および、直流電源58,59を主要な構成要素としている。
ここで、停止手段の一部および停止ステップの一部としての制御回路50は、駆動回路52を制御する回路である。すなわち、出力端子57が短絡された場合には、駆動回路52の動作を停止させる。
停止手段の一部および停止ステップの一部としての保護回路51は、出力端子57が短絡されたときに現れる共振電圧を検出し、当該共振電圧が検出された場合には、制御回路50に対して短絡が生じたことを検出信号の状態により通知する。
入力手段および入力ステップとしての駆動回路52は、増幅しようとするアナログ信号の振幅に応じた駆動信号を半導体スイッチ53,54のゲートに供給し、半導体スイッチ53,54をスイッチング動作させる回路である。より具体的には、例えば、PWM変調の場合は、駆動回路52は、三角波発生回路および比較回路等によって構成され、増幅しようとするアナログ信号と、三角波発生回路からの三角波とを比較し、その大小関係に応じて半導体スイッチ53,54をスイッチング動作させる。なお、駆動回路52は、制御回路50から供給される停止信号の状態に応じて、スイッチング動作を停止する。
スイッチング手段およびスイッチングステップとしての半導体スイッチ53,54は、例えば、MOS−FET等によって構成され、駆動回路52によってゲートに供給される駆動信号に応じてオンまたはオフの状態となり、出力端子57に増幅した信号を出力する。なお、半導体スイッチ53,54は、プッシュプル動作を行い、アナログ信号の正相側については半導体スイッチ53が担当し、逆相側については半導体スイッチ54が担当する。
平滑化手段の一部および平滑化ステップの一部としてのインダクタ55および平滑化手段の一部および平滑化ステップの一部としてのキャパシタ56は、ローパスフィルタを構成し、半導体スイッチ53,54から出力された信号に含まれている高調波成分を除去する。なお、図1に示す実施の形態が、例えば、ウーハ用の増幅装置である場合、インダクタ55およびキャパシタ56によって構成されるローパスフィルタのカットオフ周波数は、例えば、3kHzに設定される。
出力端子57は、インダクタ55およびキャパシタ56によって高調波のノイズ成分が除去された信号を出力する端子であり、例えば、図示せぬスピーカ等が接続される。
直流電源58,59は、直流電力を供給する。なお、直流電源58は、正側電源であり、直流電源59は負側電源である。
つぎに、図2を参照して、図1に示す保護回路51の詳細な構成例について説明する。図2は、図1に示す保護回路51の詳細な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、保護回路51は、振幅制限回路ブロック70、ハイパスフィルタブロック71、整流回路ブロック72、および、コンパレータブロック73を主要な構成要素としている。
制限手段としての振幅制限回路ブロック70は、抵抗51b,51f、演算増幅器51c、ツェナーダイオード51d,51eを主要な構成要素としており、入力端子51aを介して入力された出力端子57に現れる出力電圧の振幅を制限して出力する。すなわち、振幅制限回路ブロック70は、入力端子51aに入力される電圧を、ツェナーダイオード51d,51eのツェナー電圧に応じて制限し、所定の範囲内に収まる振幅の電圧として出力する。例えば、ツェナーダイオード51d,51eのツェナー電圧がそれぞれ10Vである場合には、振幅がプラスマイナス10V程度(実際には順方向のバイアス電圧を加えた範囲)に制限される。なお、具体的な素子値としては、例えば、抵抗51b,51fは100kΩであり、ツェナーダイオード51d,51eは、ツェナー電圧が10Vのものを使用する。
抽出手段としてのハイパスフィルタブロック71は、キャパシタ51g,51i,51j、演算増幅器51m、および、抵抗51h,51k,51nを主要な構成要素としており、これらは3次のハイパスフィルタを構成している。ハイパスフィルタブロック71は、例えば、カットオフ周波数が3kHzであり、カットオフ周波数以上の信号を通過させ、それ以下の周波数については減衰させる。なお、具体的な素子値としては、キャパシタ51gが0.01μFであり、キャパシタ51i,51jが0.033μFであり、抵抗51hが22kΩであり、抵抗51kが10kΩであり、抵抗51nが2.2kΩである。
整流手段としての整流回路ブロック72は、ダイオード51o、抵抗51p,51rおよびキャパシタ51qを主要な構成要素としており、ハイパスフィルタブロック71の出力信号を整流し、直流信号に変換して出力する。なお、具体的な素子値としては、例えば、抵抗51pが1kΩであり、抵抗51rが100kΩであり、キャパシタ51qが0.01μFである。
比較手段としてのコンパレータブロック73は、抵抗51s,51t、定電圧回路51v、および、演算増幅器51uを主要な構成要素としており、整流回路ブロック72の出力信号と、抵抗51sに現れる電圧とを比較し、これらの関係に応じた電圧を出力する。なお、具体的な素子値としては、例えば、抵抗51sが1kΩであり、抵抗51tが15kΩであり、定電圧回路51vが15Vである。その場合、抵抗51sに現れる電圧は、約0.9Vであるので、整流回路ブロック72の出力信号が0.9Vよりも大きい場合には負の電圧が出力され、0.9Vよりも小さい場合には正の電圧が出力される。
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
まず、通常時の動作について説明する。通常時においては、駆動回路52が増幅しようとするアナログ信号に応じた駆動信号を生成し、半導体スイッチ53,54をスイッチング動作させる。その結果、半導体スイッチ53,54は、アナログ信号の振幅に応じてオンまたはオフの状態とされ、それに応じて電力が直流電源58,59から供給される。インダクタ55およびキャパシタ56は、半導体スイッチ53,54からの出力に含まれる高周波の成分を除去し、入力されたアナログ信号と略同波形の増幅されたアナログ信号を出力する。
なお、このとき、保護回路51では、振幅制限回路ブロック70によって、出力端子57に現れる出力電圧の振幅がプラスマイナス10Vの範囲に制限され、ハイパスフィルタブロック71に供給される。ハイパスフィルタブロック71は、カットオフ周波数である3kHz以下の信号については減衰して出力する。ここで、本実施の形態の増幅装置は、ウーハ用であるので、入力信号には3kHz以下の信号しか含まれていないため、ハイパスフィルタブロック71からは音声信号は出力されない。すなわち、音声信号は減衰されて遮断される。このため、整流回路ブロック72からの出力信号はゼロであるので、コンパレータブロック73の出力信号(検出信号)は正の信号(ハイの状態)となる。
つぎに、短絡時の動作について説明する。例えば、出力端子57に接続されているスピーカケーブルが振動によって外れたり、または、スピーカケーブルがユーザの足に引っ掛かって断線したりすることにより、出力端子57がグランドに対して短絡した場合を考える。その場合、出力電圧が大きいと、無負荷状態において短絡されることになるので、前述の従来の装置では、半導体スイッチを保護することができない。
本実施の形態の場合、出力端子57とグランドとが短絡されると、図3(A)に示すように、出力電圧には振動電圧が発生する。この図の例では、時刻t1において、出力電圧が所定の振幅を有する場合に、出力端子57がグランドに短絡されている。
このような場合、まず、キャパシタ56に蓄積されている電荷が一時的に放電されるため、図3(B)に示すように、時刻t1において瞬間的に出力電流が流れる。
その後、インダクタ55に対して電流が通じ、インダクタ55とキャパシタ56によって形成される回路により共振が発生し、これらの素子の共振周波数に応じた共振電圧が出力端子57に出力される。具体的には、これらの素子のカットオフ周波数は、3kHz程度であるので、3kHz程度の共振電圧が発生する。
なお、出力端子57が短絡されることから、出力電圧は0Vとなるようにも考えられるが、実際にはキャパシタ56から出力端子57までのパターンのインピーダンスが存在するので、0Vとはならずに共振電圧が発生する。すなわち、図3(A)に示すように、時刻t1の直後には、振動電圧が発生する。
保護回路51の振幅制限回路ブロック70は、出力電圧が所定の範囲(プラスマイナス10V程度の範囲)に収まるように制限を行って出力する。なお、このような動作をさせるのは、出力電圧の電圧が高いため、プラスマイナス15V程度の電圧で動作する演算増幅器が破損しないようにするためである。
振幅制限回路ブロック70によって振幅の制限がなされた出力信号は、ハイパスフィルタブロック71に入力される。ハイパスフィルタブロック71では、3kHz以下の信号が減衰されて出力される。ここで、本発明の実施の形態の増幅装置は、ウーハ用であり、入力される信号の周波数は、3kHz未満であるので、ハイパスフィルタブロック71から出力される信号からは音声信号が除外された状態となる。一方、インダクタ55とキャパシタ56による共振電圧は、前述のように3kHz程度であるので、当該信号はハイパスフィルタブロック71を通過する。その結果、ハイパスフィルタブロック71からは、共振電圧のみが出力される。
なお、インダクタ55およびキャパシタ56によって構成される平滑回路のカットオフ周波数は、通常は、ナイキスト周波数以上に設定されている。このため、ハイパスフィルタブロック71のカットオフ周波数を平滑回路のカットオフ周波数と略同じになるように設定すれば、音声信号は遮断され、共振電圧は通過される。
ハイパスフィルタブロック71を通過した共振電圧は、整流回路ブロック72に入力され、そこで、整流されて直流電圧に変換される。
整流回路ブロック72から出力された直流電圧は、コンパレータブロック73に入力される。コンパレータブロック73は、入力された直流電圧と、抵抗51sに現れる電圧とを比較し、前者が後者を上回った場合には負の信号(ローの信号)を、それ以外の場合には正の信号(ハイの信号)を出力する。通常動作時には、ハイパスフィルタブロック71の出力は0であるので、正の信号が出力されるが、共振電圧が入力されると、整流回路ブロック72からは所定の直流電圧が出力される。このとき、直流電圧が抵抗51sに現れる電圧を上回る場合には、出力電圧は負の状態となる。コンパレータブロック73からの出力は、出力端子51wを介して検出信号として制御回路50に供給される。
制御回路50は、保護回路51の出力信号が正の状態(ハイの状態)である場合には、通常動作状態であるとして、駆動回路52の動作を維持させる。一方、保護回路51の出力信号が負の状態(ローの状態)に変化した場合には、短絡が発生したと判断し、直ちに駆動回路52の動作を停止させる。その結果、駆動回路52は、半導体スイッチ53,54への駆動信号の供給を停止するので、半導体スイッチ53,54は、オフの状態を維持する。その結果、直流電源58,59からの電力の供給が停止される。半導体スイッチ53,54が保護される。
なお、短絡が発生してから半導体スイッチ53,54が遮断されるまでは、マイクロセカンドのオーダである。したがって、図3(B)に示すように、時刻t2においてインダクタ55が飽和した後には、過大な電流が流れ始めるが、本実施の形態では、短絡が生じる時刻t1からインダクタ55が飽和する時刻t2までの間に、半導体スイッチ53,54を停止させるため、このような過大な電流が流れることを防止できる。半導体スイッチ53,54を確実に保護できる。
図4は、保護回路51による保護動作を行わない場合における出力電圧と、出力電流との関係を示す図である。出力端子57が短絡されると、図4(B)に示すように、共振電圧が発生する。そして、taで示すポイントにおいて、インダクタ55が飽和すると、tbで示す期間に短絡電流が流れる。これにより、半導体スイッチ53,54が破壊される。
図5は、保護回路51による保護動作を行った場合における出力電圧、出力電流、検出信号および停止信号の状態を示す図である。図5(C)に示すように、Taで示すタイミングにおいて、出力端子57とグランドとが短絡されると、図5(A)に示すように、保護回路51から出力される検出信号が直ちにローの状態となる(検出信号は一定時間回路で保持している)。その結果、制御回路50から出力される停止信号もローの状態となり、駆動回路52からの駆動信号が遮断されるので、半導体スイッチ53,54がオフの状態となる。このとき、図5(D)の破線内に示すように、出力電流には、図4(A)に示すような過大な電流は流れないので、半導体スイッチ53,54は保護される。
以上に説明したように、本発明の実施の形態に係る増幅装置では、短絡時に発生する共振電圧を検出して半導体スイッチ53,54の動作を停止するようにしたので、無負荷状態で、かつ、出力電圧が高い状態において、出力端子57がグランドに短絡されたときでも、短絡電流が流れる前に半導体スイッチ53,54の動作を停止することができるので、半導体スイッチ53,54を確実に保護することができる。
また、保護回路51の入力段には、振幅制限回路ブロック70を設けるようにしたので、出力端子57に現れる出力電圧が大きい場合であっても内部の回路を確実に保護することができる。
また、保護回路51の振幅制限回路ブロック70の後段には、ハイパスフィルタブロック71を設け、音声信号を減衰させるようにしたので、音声信号による誤動作を防止することができる。また、一般的に、ハイパスフィルタは、位相の遅延を生じないことから、位相の遅延による共振電圧の検出の遅れを生じることがない。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、以上の実施の形態では、保護回路51によって短絡の発生が検出された場合には、制御回路50によって半導体スイッチ53,54の動作を停止するようにしたが、インダクタ55と出力端子57の間、インダクタ55と半導体スイッチ53,54の間、または、直流電源58と半導体スイッチ53の間および直流電源59と半導体スイッチ54の間に、他の半導体スイッチまたは機械的スイッチ(例えば、リレー等)を挿入し、これらのスイッチをオフの状態にするようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、振幅制限回路ブロック70を入力段に設けるようにしたが、例えば、ハイパスフィルタブロック71をパッシブフィルタ(受動フィルタ)によって構成し、振幅制限回路ブロック70を省略するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、ハイパスフィルタブロック71を使用するようにしたが、例えば、共振電圧の周波数に対応する通過帯域を有するバンドパスフィルタブロックを使用するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、保護回路51はアナログ回路によって構成するようにしたが、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等を用いて、ディジタル的に処理するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、ウーハ用の増幅装置を例に挙げて説明したが、これ以外の増幅装置に本発明を提供することが可能であることはいうまでもない。
本発明は、例えば、家庭用オーディオ装置およびカーオーディオ装置に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る増幅装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示す保護回路の詳細な構成例を示す回路図である。 図1に示す出力端子がグランドに短絡された場合の出力電圧および出力電流の時間的な変化を示す図である。 図1に示す保護回路が動作していない状態において、出力端子がグランドに短絡されたときの出力電圧および出力電流の時間的な変化を示す図である。 図1に示す保護回路が動作している状態において、出力端子がグランドに短絡されたときの検出信号、停止信号、出力電圧、および、出力電流の時間的な変化を示す図である。 従来の増幅装置の構成を示す図である。
符号の説明
50 制御回路(停止手段の一部、停止ステップの一部),51 保護回路(停止手段の一部、停止ステップの一部),52 駆動回路(入力手段、入力ステップ),53,54 半導体スイッチ(スイッチング手段、スイッチングステップ),55 インダクタ(平滑化手段の一部、平滑化ステップの一部),56 キャパシタ(平滑化手段の一部、平滑化ステップの一部),70 振幅制限回路ブロック(制限手段),71 ハイパスフィルタブロック(抽出手段),72 整流回路ブロック(整流手段),73 コンパレータブロック(比較手段)

Claims (7)

  1. アナログ信号の入力を受ける入力手段と、
    上記入力手段から入力された上記アナログ信号に応じて電源電力をスイッチングして出力するスイッチング手段と、
    上記スイッチング手段から出力される出力信号に所定の周波数の信号が含まれている場合には、上記スイッチング手段の動作を停止させる停止手段と、
    を有することを特徴とする増幅装置。
  2. 前記スイッチング手段から出力される前記出力信号を平滑化する平滑化手段をさらに有し、
    前記停止手段は、前記平滑化手段に固有の共振周波数に対応する周波数の信号が出力された場合には、前記スイッチング手段の動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の増幅装置。
  3. 前記スイッチング手段の出力信号から前記所定の周波数の信号を抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段によって抽出された信号を整流する整流手段と、
    上記整流手段から出力される信号と基準電圧とを比較する比較手段と、をさらに有し、
    上記整流手段から出力される信号が上記基準電圧よりも大きいと上記比較手段が判断した場合には、前記停止手段は、前記スイッチング手段の動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の増幅装置。
  4. 前記抽出手段は、前記所定の周波数以上の信号を抽出することを特徴とする請求項3記載の増幅装置
  5. 前記スイッチング手段が出力する信号の振幅を制限する制限手段をさらに有し、
    前記抽出手段は、上記制限手段によって振幅が制限された信号から所定の周波数以上の信号を抽出することを特徴とする請求項3記載の増幅装置。
  6. アナログ信号の入力を受ける入力ステップと、
    上記入力ステップにおいて入力された上記アナログ信号に応じて電源電力をスイッチングして出力するスイッチングステップと、
    上記スイッチングステップにおいて出力される出力信号に所定の周波数の信号が含まれている場合には、上記スイッチングステップの動作を停止させる停止ステップと、
    を有することを特徴とする増幅方法。
  7. 前記スイッチングステップから出力される前記出力信号を平滑化する平滑化ステップをさらに有し、
    前記停止ステップは、前記平滑化ステップの固有の共振周波数に対応する周波数の信号が出力された場合には、前記スイッチングステップの動作を停止させることを特徴とする請求項6記載の増幅方法。
JP2006007690A 2006-01-16 2006-01-16 増幅装置および増幅方法 Pending JP2007189621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006007690A JP2007189621A (ja) 2006-01-16 2006-01-16 増幅装置および増幅方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006007690A JP2007189621A (ja) 2006-01-16 2006-01-16 増幅装置および増幅方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007189621A true JP2007189621A (ja) 2007-07-26

Family

ID=38344468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006007690A Pending JP2007189621A (ja) 2006-01-16 2006-01-16 増幅装置および増幅方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007189621A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016127590A (ja) * 2014-12-30 2016-07-11 スカイワークス ソリューションズ, インコーポレイテッドSkyworks Solutions, Inc. 電力増幅器の電圧調整による圧縮制御
JP2016201920A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 蓄電システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51131158U (ja) * 1975-04-15 1976-10-22
JPH03159408A (ja) * 1989-11-17 1991-07-09 Fujitsu Ten Ltd スイッチングアンプの保護回路
JPH08162868A (ja) * 1994-12-08 1996-06-21 Sharp Corp 音声信号増幅装置および音声信号レベル検出回路
JP2002280843A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Pioneer Electronic Corp 電力増幅装置
JP2004254021A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Rohm Co Ltd 増幅器の保護方法及び、増幅器を備えた半導体装置
JP2005123949A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Yamaha Corp D級増幅器
JP2005203968A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Denon Ltd デジタルアンプの保護装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51131158U (ja) * 1975-04-15 1976-10-22
JPH03159408A (ja) * 1989-11-17 1991-07-09 Fujitsu Ten Ltd スイッチングアンプの保護回路
JPH08162868A (ja) * 1994-12-08 1996-06-21 Sharp Corp 音声信号増幅装置および音声信号レベル検出回路
JP2002280843A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Pioneer Electronic Corp 電力増幅装置
JP2004254021A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Rohm Co Ltd 増幅器の保護方法及び、増幅器を備えた半導体装置
JP2005123949A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Yamaha Corp D級増幅器
JP2005203968A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Denon Ltd デジタルアンプの保護装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016127590A (ja) * 2014-12-30 2016-07-11 スカイワークス ソリューションズ, インコーポレイテッドSkyworks Solutions, Inc. 電力増幅器の電圧調整による圧縮制御
US9698736B2 (en) 2014-12-30 2017-07-04 Skyworks Solutions, Inc. Compression control through power amplifier load adjustment
US9722547B2 (en) 2014-12-30 2017-08-01 Skyworks Solutions, Inc. Compression control through amplitude adjustment of a radio frequency input signal
US11057003B2 (en) 2014-12-30 2021-07-06 Skyworks Solutions, Inc. Devices and methods for detecting a saturation condition of a power amplifier
US11637535B2 (en) 2014-12-30 2023-04-25 Skyworks Solutions, Inc. Devices and methods for detecting a saturation condition of a power amplifier
JP2016201920A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 蓄電システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI448029B (zh) A system and method for protecting a power conversion system under open circuit and / or short circuit conditions
JP5257704B2 (ja) スイッチング電源装置
KR101185410B1 (ko) 전류 제한 보호를 구비한 dc/dc 컨버터
JP6157878B2 (ja) 非接触電力伝送システム
JP2010288444A (ja) ゲート駆動装置
EP2874259A1 (en) A residual current device
JP4916478B2 (ja) オーディオ用増幅装置
JP2011229233A (ja) 力率改善回路およびその起動動作制御方法
US11088535B2 (en) Fast ground fault circuit protection
JP2007189621A (ja) 増幅装置および増幅方法
KR101104370B1 (ko) 아크제어수단을 구비한 플라즈마용 펄스전원장치 및 그 장치에서의 아크 제어 방법
JP2007288995A (ja) 電源非接続検出装置及び電子機器の保護装置
JP4792308B2 (ja) デジタルアンプの保護装置
JP4210210B2 (ja) 絶縁監視装置
US20210367419A1 (en) Solution to Safely Protect a Boost Converter from a Short Circuit to Ground
KR101748727B1 (ko) 누전차단기
JP5194634B2 (ja) 直流−直流変換装置
US10310001B2 (en) Short-circuit sensor
JP2007074119A (ja) ショート検出回路
JP2009219015A (ja) 過電流保護回路及びd級アンプ
KR100933533B1 (ko) 누전차단기의 전자파장애 방지장치
JP2015103939A (ja) 半導体装置
US20120224724A1 (en) Systems and methods for high pass filtering with smart saturation
JP6704788B2 (ja) ディジタル振幅変調装置及び方法
JP2009077356A (ja) 電力増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121002