JP2007189458A - 放送受信機能付き携帯移動電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる放送局の受信範囲間で受信品質の劣化を生じたとき、受信放送局を自動的に切り替るようにして、操作性を向上するとともに、受信情報の欠落を防止する。
【解決手段】開示される放送受信機能付き携帯移動電話機は、主放送受信部3と、副放送受信部6と、副放送受信部を介して受信した、主放送受信部の受信局の関連局の情報を登録する関連局情報登録部7と、主放送受信部の受信情報と副放送受信部の受信情報との受信品質を比較するとともに、放送内容が同一であるか否かを判定する受信データ及び品質比較部8とを備え、主放送受信部で放送受信中に受信品質の劣化が生じたとき、副放送受信部を起動して関連局の放送の受信を順次、試行して、主放送受信部で受信中の放送と同一内容であって、最高の受信品質を有するものを検出したとき、主放送受信部の受信局をその局に切り替えるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】開示される放送受信機能付き携帯移動電話機は、主放送受信部3と、副放送受信部6と、副放送受信部を介して受信した、主放送受信部の受信局の関連局の情報を登録する関連局情報登録部7と、主放送受信部の受信情報と副放送受信部の受信情報との受信品質を比較するとともに、放送内容が同一であるか否かを判定する受信データ及び品質比較部8とを備え、主放送受信部で放送受信中に受信品質の劣化が生じたとき、副放送受信部を起動して関連局の放送の受信を順次、試行して、主放送受信部で受信中の放送と同一内容であって、最高の受信品質を有するものを検出したとき、主放送受信部の受信局をその局に切り替えるように構成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、テレビやFMラジオ等の放送電波を受信可能な携帯移動電話機に関するものである。
放送電波の受信機能を有する携帯移動電話機は、既に知られている。図9は、従来の放送受信機能付き携帯移動電話機の構成例を示したものであって、無線送受信部101と、制御部102と、主放送受信部103と、表示/報知部104と、使用者操作部105とから概略構成されている。
無線送受信部101は、携帯移動電話機の無線データの送受信を行う。制御部102は、無線送受信部101を使用して、携帯移動電話機の通信を制御するとともに、携帯移動電話機の全体の動作を制御する。主放送受信部103は、テレビ等の放送電波による情報の受信を行う。表示/報知部104は、使用者の操作に必要な各種データを表示し、またテレビ等の放送画像を表示する。使用者操作部105は、使用者の操作を制御部102に伝達することによって、携帯移動電話機の機能である音声通話及びテレビ等の放送データの受信の機能を実現する。
無線送受信部101は、携帯移動電話機の無線データの送受信を行う。制御部102は、無線送受信部101を使用して、携帯移動電話機の通信を制御するとともに、携帯移動電話機の全体の動作を制御する。主放送受信部103は、テレビ等の放送電波による情報の受信を行う。表示/報知部104は、使用者の操作に必要な各種データを表示し、またテレビ等の放送画像を表示する。使用者操作部105は、使用者の操作を制御部102に伝達することによって、携帯移動電話機の機能である音声通話及びテレビ等の放送データの受信の機能を実現する。
このような放送電波を受信可能な携帯移動電話機が受信しようとする地上波ディジタル方式テレビ放送やFM (Frequency Modulation)方式ラジオ放送等の放送サービスにおいては、同一の放送番組を地区ごとに異なる周波数で提供している放送局もあり、また系列局のように、異なる地区ごとにほぼ同等の番組を放送している放送局もある。
放送受信機能付き携帯移動電話機を使用する場合、ある局の放送を受信中に、移動によって受信中の放送局との距離が変化するため受信困難になることがあるが、このようなときは、受信中の放送局を同一の番組を放送している局、または同等の放送を行っている系列局に切り替えて受信を継続することが必要になる。
放送受信機能付き携帯移動電話機を使用する場合、ある局の放送を受信中に、移動によって受信中の放送局との距離が変化するため受信困難になることがあるが、このようなときは、受信中の放送局を同一の番組を放送している局、または同等の放送を行っている系列局に切り替えて受信を継続することが必要になる。
図9に示されたような従来の放送受信機能付き携帯移動電話機では、隣接する地区の放送局の受信範囲間を移動中に受信品質の劣化を生じた場合には、放送の聴取者である使用者自身がこのような状況を判断して、主放送受信部103における受信放送局の切り替えを、制御部102を介して手動で行う方式が一般的であった。
これに対して、特許文献1においては、マイクロコンピュータ6で操作部8の交通情報キーのオン,オフを判断して、オフの場合はAMIC2で通常放送を受信し、オンの場合はメモリ部9に記憶されている周波数に同調させて交通情報放送を受信する。そして、交通情報放送受信中に、AMIC2からの受信レベルが所定値以下になったときは、受信不能として通常放送を受信し、通常放送受信中に、受信中の放送内容の無音声部分を検出すると、交通情報放送受信に切り換えるようにした、交通情報受信機が開示されている。
また、特許文献2においては、既存のUHF放送波及びPHS通信波の中継局14を利用して、中継局14のアンテナANT2に共用装置16を接続することによって、既存のUHF用中継局をPHS通信波の中継局としても利用し、既存のPHS用中継局をUHF放送波の中継局としても利用する。また、既存のUHFアンテナANT3を利用して、家屋18のアンテナANT3に接続された屋内の共用装置24を接続することによって、屋内用のPHSの送受信感度を向上させるようにした、周波数が異なる2つの搬送波を分波及び合成する共用装置等が開示されている。
また、特許文献3においては、視聴装置2から視聴方法を入力し、放送装置1では入力された視聴方法に応じて、同一内容の異なる放送番組を合成して放送するとともに、視聴方法に応じた課金等の視聴条件を課金情報記憶部30に記憶する、番組放送方法及び装置が開示されている。
また、特許文献4においては、携帯電話装置10が、イヤホン16と、放送電波を受信する放送波受信部100と、無線電話回線で通話を行う電話通信部110と、放送波受信部100で受信した放送波音声と電話通信部110で受信した通話音声とを合成して音声出力する音声合成部105とを備え、音声合成部105は、放送波受信部100で受信した放送波音声と電話通信部110で受信した通話音声のうち、少なくとも一方の音声の音量を検出して、その音量に応じてそれぞれの音量を調整して合成する、携帯端末装置等が開示されている。
また、特許文献5においては、CD−ROM1aに複数の地上放送局の位置情報を記憶しておくとともに、異なる方向に指向性を有する指向性アンテナ4a,4b,4cを車両に設置しておき、放送受信部5で複数の地上放送局の中から選局された希望波を受信中に、コントローラ5cが、CD−ROM1aから読み出した希望局の位置情報と、車両位置・車両方位検出部1bで検出された車両位置及び車両方位の関係から、車両から見た希望局の方向を計算し、この計算結果に基づいてアンテナ切替回路5aを制御して、3つの指向性アンテナ4a,4b,4cの中から希望局の受信に最適な指向性アンテナに切り替えさせる、車載用放送受信装置が開示されている。
さらに、特許文献6においては、互いに異なる周波数の局の放送を受信可能な2つの受信部11A,11Bを設けて、切換器17によっていずれか一方を選択する。制御部35は、選択している受信部11Aで受信中の第1の放送の電界強度が所定値以下に低下した場合に、自動チューニング制御回路27を用いて、選択されていない受信部11Bによって、第1の放送とは周波数の異なる局の第2の放送を受信させる。そして、音声パターン比較部23によって両受信部11A,11Bから出力される音声信号のパターンが一致すると判定され、かつ電界強度比較部26によって第1の放送の電界強度よりも第2の放送の電界強度の方が大きいと判定された場合に、選択する受信部を切り換えるようにした、受信機が開示されている。
実開平05−023636号公報
特開2000−341162号公報
特開2001−320692号公報
特開2004−146894号公報
特開平04−372209号公報
特開平08−130488号公報
放送受信機能付き携帯移動電話機によって放送受信を行う場合、放送受信中に、移動によって受信中の放送局との距離が変化するため受信困難になることがあり、このようなときは、受信中の放送局を同一の放送を行っている局、または同等の放送を行っている系列局に切り替えて受信を行うことが必要になる。
しかしながら、従来の放送受信機能付き携帯移動電話機では、異なる放送局の受信範囲間を移動中に受信品質の劣化を生じた場合には、周囲に同等の放送局が存在する状況下においても、放送の聴取者である使用者自身が操作を行って、受信放送局の切り替えを行わなければならなかった。
また、上述の状況で使用者が手動による受信局の切り替えを行った場合、切替操作中に、受信情報の欠落が生じることがあった。
さらに、2つの放送局の中間位置にある場合に、どちらの局を受信しても、受信品質の改善が望めないことがあった。
しかしながら、従来の放送受信機能付き携帯移動電話機では、異なる放送局の受信範囲間を移動中に受信品質の劣化を生じた場合には、周囲に同等の放送局が存在する状況下においても、放送の聴取者である使用者自身が操作を行って、受信放送局の切り替えを行わなければならなかった。
また、上述の状況で使用者が手動による受信局の切り替えを行った場合、切替操作中に、受信情報の欠落が生じることがあった。
さらに、2つの放送局の中間位置にある場合に、どちらの局を受信しても、受信品質の改善が望めないことがあった。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、放送受信機能付き携帯移動電話機において、従来手動で行われていた受信放送局の切り替えを自動的に行えるようにすることによって、手動切替の手間を省いて操作性を向上するとともに、受信情報の欠落を防止可能にすることを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、表示及び/又は報知のための放送受信を行う主放送受信手段と、副次的に放送受信を行う副放送受信手段と、上記副放送受信手段を介して受信した、上記主放送受信手段の受信放送と同一又はほぼ同一の放送を行っている一又は複数の関連局の情報を登録する関連局情報登録手段と、上記主放送受信手段からの受信情報と副放送受信手段からの受信情報との受信品質を比較するとともに、一定時間のサンプリングによって、副放送受信手段の受信情報が主放送受信手段で受信中の放送と同一内容であるか否かを判定する受信データ及び品質比較手段とを備え、上記主放送受信手段において放送受信中に受信品質の劣化を検知したとき、上記副放送受信手段を起動して主放送受信手段で受信中の放送局に対する関連局の放送の受信を順次、試行して、上記主放送受信手段で現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて、最高の受信品質を有するものを検出したとき、上記主放送受信手段における受信局をその局に切り替えるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記関連局情報登録手段において、同一放送内容の放送局と、ほぼ同一の放送を行っている系列局とを区別して登録することによって、上記受信データ及び品質比較手段において、上記系列局に対する受信データの比較時間を同一放送内容の放送局より長くすることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記受信データ及び品質比較手段における受信品質の比較結果、受信局の切り替え不要と判断されたときは、受信データ及び受信品質比較開始条件を変更することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記受信データ及び受信品質比較開始条件が、次回の受信データ及び受信品質検出までの時間間隔と、受信品質劣化の検出閾値であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記主放送受信手段において受信中の放送の無音期間を検出する無音時検出手段を備え、上記主放送受信手段において受信中の放送の受信品質に劣化を生じたことによって、上記受信データ及び品質比較手段において検出された、上記主放送受信手段で現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて最高の受信品質を有する放送局に対する切り替えの処理を行う場合、上記検出された無音期間内に切り替えを行うことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記受信データ及び品質比較手段における比較結果に基づいて、上記主放送受信手段の受信局を切り替える処理を行った際における、当該放送受信機能付き携帯移動電話機の位置を検出する位置情報検出手段と、上記副放送受信手段を介して受信した、上記主放送受信手段の受信放送と同一又はほぼ同一の放送を行っている一又は複数の関連局の情報を登録するとともに、上記受信局の切り替えが行われた位置を登録する関連局情報及び切替位置登録手段とを備え、2つの放送局のそれぞれに対する受信可能範囲の境界線位置付近において、上記登録された切替位置の情報を用いて受信局の切り替えを行うことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記位置情報検出手段において、上記位置の検出をGPS(Global Positioning System)によって行うことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機に係り、上記主放送受信手段の受信情報と上記副放送受信手段の受信情報とを合成する合成手段を備え、上記受信データ及び品質比較手段において、上記副放送受信手段の受信情報が主放送受信手段で受信中の放送と同一内容であって同程度の受信品質を有していると判断されたとき、上記合成された受信情報によって受信を行うことを特徴としている。
本発明の放送受信機能付き携帯移動電話機によれば、異なる放送局の受信範囲間を移動中に受信品質の劣化を生じた場合に、受信放送局の切り替えが自動的に行われるので、操作性が向上するとともに、受信情報の欠落を確実に防止できるようになる。
表示及び/又は報知のための放送受信を行う主放送受信手段と、副次的に放送受信を行う副放送受信手段と、副放送受信手段を介して受信した、主放送受信手段の受信放送と同一又はほぼ同一の放送を行っている一又は複数の関連局の情報を登録する関連局情報登録手段と、主放送受信手段からの受信情報と副放送受信手段からの受信情報との受信品質を比較するとともに、一定時間のサンプリングによって、副放送受信手段の受信情報が主放送受信手段で受信中の放送と同一内容であるか否かを判定する受信データ及び品質比較手段とを備え、主放送受信手段において放送受信中に受信品質の劣化を検知したとき、副放送受信手段を起動して主放送受信手段で受信中の放送局に対する関連局の放送の受信を順次、試行して、主放送受信手段で現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて、最高の受信品質を有するものを検出したとき、主放送受信手段における受信局をその局に切り替えるように構成されている。
図1は、本発明の第1実施例である放送受信機能付き携帯移動電話機の構成を示すブロック図、図2は、本実施例の放送受信機能付き携帯移動電話機における、受信放送局の切替動作を示すフローチャートである。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、図1に示すように、無線送受信部1と、制御部2と、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、関連局情報登録手段7と、受信データ及び品質比較部8とから概略構成されている。
無線送受信部1は、携帯移動電話機による通信のための無線データの送受信を行う。制御部2は、無線送受信部1を使用して、携帯移動電話機の通信の制御を行うとともに、携帯移動電話機の全体の動作を制御し、さらに、受信品質に基づく受信放送局の切り替えの制御を行う。主放送受信部3は、テレビ等の放送電波による情報の受信を行う。表示/報知部4は、使用者の操作に必要な各種データを表示し、また、受信したテレビ等の放送画像を表示するとともに、受信したテレビ又はラジオ等の音声情報を報知する。使用者操作部5は、使用者の操作を制御部2に伝達することによって、携帯移動電話機の通信機能及びテレビ等の放送データの受信機能の制御を実行させる。
副放送受信部6は、副次的にテレビ等の放送電波による情報の受信を行う。関連局情報登録手段7は、同一又はほぼ同一のテレビ等の放送を行っている一又は複数の放送局の情報を、同一放送の放送局又は系列局の区別を付して記憶する。受信データ及び品質比較部8は、主放送受信部3と副放送受信部6の受信品質を比較するとともに、また、受信データが同一の放送によるものか否かを、一定時間のディジタルサンプリング結果によって比較して、比較結果を制御部2に通知する。
以下、図1を参照して、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機の動作を説明する。なお、放送受信機能付き携帯移動電話機において、無線送受信部1を介して行われる無線通信の動作、及び表示/報知部4,使用者操作部5の動作については、本発明の内容と直接関係がないので省略することとし、以下においては、主として、主放送受信部3と副放送受信部6を介して行われる受信機能、特に関連局の受信情報の選択動作に関連する制御部2の処理について説明する。
使用者は、使用者操作部5から制御部2を介して、同一又はほぼ同一の放送を行っている1個以上の関連局の情報を、同一放送の放送局または系列局の区別を付して、関連局情報登録手段7に登録することができる。
いま、放送受信中に、制御部2が主放送受信部3における受信品質の劣化を検知した場合、副放送受信部6を起動して関連局情報登録手段7に登録されている、主放送受信部3で受信中の放送局と関連付けられた局の受信を、順次、試行する。この際、受信データ及び品質比較部8は、主放送受信部3からの受信情報と副放送受信部6からの受信情報との受信品質について比較を行うとともに、一定時間のディジタルサンプリングを行って、一定以上の一致が得られたとき、現在の受信データが、主放送受信部3で受信中の放送と同一の放送によるものであるとして、制御部2に通知する。制御部2は、受信データ及び品質比較部8からの情報によって切り替え可能と判断されたとき、現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて、最高の受信品質を有する局に対して、主放送受信部3における受信放送局を切り替える制御を行う。
いま、放送受信中に、制御部2が主放送受信部3における受信品質の劣化を検知した場合、副放送受信部6を起動して関連局情報登録手段7に登録されている、主放送受信部3で受信中の放送局と関連付けられた局の受信を、順次、試行する。この際、受信データ及び品質比較部8は、主放送受信部3からの受信情報と副放送受信部6からの受信情報との受信品質について比較を行うとともに、一定時間のディジタルサンプリングを行って、一定以上の一致が得られたとき、現在の受信データが、主放送受信部3で受信中の放送と同一の放送によるものであるとして、制御部2に通知する。制御部2は、受信データ及び品質比較部8からの情報によって切り替え可能と判断されたとき、現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて、最高の受信品質を有する局に対して、主放送受信部3における受信放送局を切り替える制御を行う。
なおこの際、受信データ及び品質比較部8では、関連局情報登録手段7に同一放送の局として登録されている放送局と、系列局として登録されている放送局とを区別して、系列局に対する受信データの比較時間を、同一放送の放送局の場合の受信データ比較時間より長くすることによって、誤動作によって、全く違う放送を行っている系列局への切り替えが行われることを防止する。
以下、図2に示されたフローチャートを使用して、制御部2が、主放送受信部3,副放送受信部6及び受信データ及び品質比較部8を使用して、受信放送局の切り替えを行う際の動作を説明する。
図2のフローチャートに示す処理は、制御部2が主放送受信部3における受信品質の劣化を検出したとき起動される。
制御部2は、最初、現在受信中の放送局の関連局が、関連局情報登録手段7に登録されているか否かを判断して(ステップS101)、登録されていなければ、主放送受信部3においてそのまま受信を継続させる。
関連局が登録されていた場合は、関連局登録手段7から、最初の関連局情報を読み出して(ステップS102)、副放送受信部6でその局の受信を開始させるとともに受信データの比較処理を開始する(ステップS103)。この際、受信の試行を行う放送局の種別が、同一放送の局であるか又は系列局であるかの判断を受信データ及び品質比較部8で行った結果によって、受信データの比較時間を加減する処理を行う。
比較処理の終了時、関連局登録手段7に2個以上の関連局が登録されている場合は、再度、ステップS102の処理に戻って、順次、試行を行う(ステップS104)。
制御部2は、最初、現在受信中の放送局の関連局が、関連局情報登録手段7に登録されているか否かを判断して(ステップS101)、登録されていなければ、主放送受信部3においてそのまま受信を継続させる。
関連局が登録されていた場合は、関連局登録手段7から、最初の関連局情報を読み出して(ステップS102)、副放送受信部6でその局の受信を開始させるとともに受信データの比較処理を開始する(ステップS103)。この際、受信の試行を行う放送局の種別が、同一放送の局であるか又は系列局であるかの判断を受信データ及び品質比較部8で行った結果によって、受信データの比較時間を加減する処理を行う。
比較処理の終了時、関連局登録手段7に2個以上の関連局が登録されている場合は、再度、ステップS102の処理に戻って、順次、試行を行う(ステップS104)。
すべての関連局について試行受信が終了したとき、受信データ及び受信品質の比較を行って(ステップS105)、最も受信品質がよかった放送局が、主放送局受信部3で受信中の放送局であるか否かを判断する。その結果、主放送局受信部3で受信中の放送局が最も受信品質がよかったときは、関連局への切り替えは不要なので処理を終了する。
一方、主放送局受信部3で受信中の放送局よりも受信品質がよい関連局があったときは、その局に対する切り替えを行うために、副放送受信部6で受信中の当該関連局を主放送受信部3で受信するように切り替えを行って(ステップS106)、処理を終了する。
一方、主放送局受信部3で受信中の放送局よりも受信品質がよい関連局があったときは、その局に対する切り替えを行うために、副放送受信部6で受信中の当該関連局を主放送受信部3で受信するように切り替えを行って(ステップS106)、処理を終了する。
以下、具体例について説明する。この例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、関連局について試行受信を行って、受信データ及び受信品質の比較(ステップS105)を行った結果、主放送受信部3で受信中の放送局以外に受信品質のよい放送局があって、その放送内容が主放送受信部3で受信中の放送と同一と判断されたとき、放送局の切り替えを行うことを確定して、主放送受信部3における受信放送局の切り替えを行う(ステップS106)。
いま、例えば同一放送のラジオ放送局が、A市において79MHzで、B市において80MHzで放送を行っており、またC市において系列局が84MHzで放送を行っていて、これらの放送局が、関連局情報登録手段7に登録されているのもとし、そして放送受信機能付き携帯移動電話機の使用者がB市からC市に移動したものとする。
B市において、80MHzの放送を聴取していた使用者が、放送聴取を継続したままC市に移動した場合に、B市,C市間で、B市の放送局の受信品質が劣化したとき、図2のフローチャートに示す処理が起動される。
B市において、80MHzの放送を聴取していた使用者が、放送聴取を継続したままC市に移動した場合に、B市,C市間で、B市の放送局の受信品質が劣化したとき、図2のフローチャートに示す処理が起動される。
ここで、ステップS101での判断結果、関連局情報登録手段7に関連局の登録が存在するので、ステップS102で、関連局情報登録手段7からA市の79MHzの放送の情報を読み出し、ステップS103で、副放送受信部6において79MHzの受信を開始して比較のためのデータを取得する。
さらに、ステップS104の判断で、C市の情報が登録されていることが判明したので、ステップS102の処理で、関連局情報登録手段からC市の84MHzの放送の情報を読み出して、同様に比較を行う。
すべての関連局の受信試行を行ったのち、ステップS105で受信品質の比較を行い、その結果、C市の84MHzの放送の受信品質が最上であったときは、ステップS106で主放送受信部3の受信周波数を84MHzに切り替える。
さらに、ステップS104の判断で、C市の情報が登録されていることが判明したので、ステップS102の処理で、関連局情報登録手段からC市の84MHzの放送の情報を読み出して、同様に比較を行う。
すべての関連局の受信試行を行ったのち、ステップS105で受信品質の比較を行い、その結果、C市の84MHzの放送の受信品質が最上であったときは、ステップS106で主放送受信部3の受信周波数を84MHzに切り替える。
このように、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、第1の効果として、使用者が、関連する放送局間を移動した場合に、より良好な受信を行うことができる放送局に自動的に切り替えることができるので、放送受信時の操作性を向上することができる。
また、第2の効果として、放送局の切り替えを自動的に行うので、使用者が手動で放送局を切り替えた場合のように、一時的に視聴が停止することに基づく、受信情報の欠落を防止することができる。
さらに、第3の効果として、放送局切り替えの判断に際して、放送内容の比較を行って、同一内容の放送であることを確認した上で切り替えを行うので、誤動作によってノイズや全く異なる放送への切り替えが行われるのを抑制することができる。
また、第2の効果として、放送局の切り替えを自動的に行うので、使用者が手動で放送局を切り替えた場合のように、一時的に視聴が停止することに基づく、受信情報の欠落を防止することができる。
さらに、第3の効果として、放送局切り替えの判断に際して、放送内容の比較を行って、同一内容の放送であることを確認した上で切り替えを行うので、誤動作によってノイズや全く異なる放送への切り替えが行われるのを抑制することができる。
図3は、本発明の第2実施例である放送受信機能付き携帯移動電話機における、受信放送局の切替動作を示すフローチャートである。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機の構成は、図1に示された第1実施例の場合と同様であるが、受信放送局の切り替え動作のみが第1実施例の場合と異なっている。
なお、図3に示されたフローチャートにおいて、ステップS201,ステップS202,ステップS203,ステップS204,ステップS205,ステップS206は、それぞれ図2におけるステップS101,ステップS102,ステップS103,ステップS104,ステップS105,ステップS106と同様なので、これらについての詳細な説明は省略する。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機の構成は、図1に示された第1実施例の場合と同様であるが、受信放送局の切り替え動作のみが第1実施例の場合と異なっている。
なお、図3に示されたフローチャートにおいて、ステップS201,ステップS202,ステップS203,ステップS204,ステップS205,ステップS206は、それぞれ図2におけるステップS101,ステップS102,ステップS103,ステップS104,ステップS105,ステップS106と同様なので、これらについての詳細な説明は省略する。
制御部2は、主放送受信部3において受信品質の劣化が生じたことを検出したとき、受信データ及び受信品質の比較開始条件と合致するか否かを判断して(ステップS208)、比較開始条件と合致しないときは処理を終了するが、比較開始条件と合致したときは、ステップS201以降の処理が起動される。そして受信データ及び受信品質の比較が行われた結果(ステップS205)、切り替えが不要と判断された場合には、次回の受信データ及び受信品質検出時までの時間間隔と、受信品質劣化の検出閾値等の比較開始条件を変更して(ステップS207)、処理を終了する。
この例の処理によれば、使用者が、受信品質の劣化が生じるような場所で継続的に視聴を行っていて、周囲に受信品質のよい放送局がない場合に、図2のフローチャートで示すような評価が繰り返し行われることが想定されるときでも、図3のフローチャートで示す処理によって、一旦、放送局の切り替えが不要であると判断されていれば、比較開始条件が変更される(ステップS207)ので、次回以降のステップS208の判断において、比較開始条件に合致しないため、無用な試行受信が行われる事態を回避することができる。
このようにこの例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、実施例1の場合のように受信する放送局を自動的に切り替える動作を行うことができるが、この際、無用な試行受信が行われることに基づく、携帯移動電話機の消費電流の増加や、副放送受信部6が繰り返し動作することによる、雑音の発生等の障害を低減することができる。
図4は、本発明の第3実施例である放送受信機能付き携帯移動電話機の構成を示すブロック図である。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Aと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、関連局情報登録手段7と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,関連局情報登録手段7,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Aと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、関連局情報登録手段7と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,関連局情報登録手段7,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
無音時検出部9は、主放送受信部3において受信中の放送が無音状態である期間を検出する。制御部2Aは、無線送受信部1を使用して、携帯移動電話機の通信の制御を行い、携帯移動電話機の全体の動作を制御するとともに、受信データ及び品質比較部8からの情報に応じて、主放送受信部3における受信局を、関連局及び現在受信中の放送局の中から、最高の受信品質を検知したものに切り替える制御を行うが、この際、無音時検出部9で検出した、受信中の放送局が無音状態であるタイミングで、受信局の切り替えを行う。
このように、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、受信する放送局を自動的に切り替えることができるが、この際、無用な試行受信が行われることによる、消費電流の増加や、副放送受信部が繰り返し動作することによる、雑音の発生等の障害を低減することができるとともに、受信中の放送における無音期間を検出して、受信放送局の切り替えを行うので、放送中の楽曲や音声の途中で切り替えが行われた場合に起こり得る、ポップ音の障害や、切り替えの対象である一方の放送データの遅延による切り替え時の違和感を除去することができ、従って、受信局の切り替えに伴う使用者の不快感を軽減することが可能になる。
図5は、本発明の第4実施例である放送受信機能付き携帯移動電話機の構成を示すブロック図、図6は、本実施例の放送受信機能付き携帯移動電話機における、受信局を切り替えるべき境界線の検出方法を説明するための図である。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Bと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9と、位置情報検出部10と、関連局情報及び切替位置登録手段11とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様であり、無音時検出部9は、図4に示された第3実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Bと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9と、位置情報検出部10と、関連局情報及び切替位置登録手段11とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様であり、無音時検出部9は、図4に示された第3実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
位置情報検出部10は、GPS(Global Positioning System; 全地球測位システム)等の位置情報検出手段を備え、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機の現在位置を検出することができる。関連局情報及び切替位置登録手段11は、同等のテレビ等の放送を行う放送局の情報を、同一放送局又は系列局の区別を付して記憶するとともに、位置情報検出部10の検出情報を用いて受信放送局の切り替えを行うべき位置を記憶する。制御部2Bは、無線送受信部1を使用して、携帯移動電話機の通信の制御を行うとともに、携帯移動電話機の全体の動作を制御し、受信データ及び品質比較部8からの情報に応じて、主放送受信部3における受信局を、関連局及び現在受信中の放送局の中から、最高の受信品質を検知したものに切り替える制御を無音時検出部9で検出した放送局が無音状態であるタイミングで行うとともに、さらに位置情報検出部10で求められた位置情報によって、現在受信中の放送局から関連局に切り替えるための制御を行い、切り替えが行われた位置を関連局情報及び切替位置登録手段11に登録する。
以下、図6を参照して、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機が、常に、最良の受信状態を維持するために受信局を切り替える際の、境界線の検出方法を説明する。
図6において、1001は、放送局Xからの信号を受信可能な範囲、1002は、放送局Yからの信号を受信可能な範囲、1003は、放送局Xからの信号が優勢になる範囲と、放送局Yからの信号が優勢になる範囲との境界線である。
いま、放送受信機能付き携帯移動電話機の使用者が放送受信を継続しながら、A,B,C,Dで示す各地点の位置に順次、移動した場合に、a,b,cで示す各地点において、最良の受信状態を維持するための受信局の切り替えが行われたとする。
制御部2Bは、受信局の切り替えが行われた各地点a,b,cの位置情報を位置情報検出部10から取得して、関連局情報及び切替位置登録手段11に登録する。
図6において、1001は、放送局Xからの信号を受信可能な範囲、1002は、放送局Yからの信号を受信可能な範囲、1003は、放送局Xからの信号が優勢になる範囲と、放送局Yからの信号が優勢になる範囲との境界線である。
いま、放送受信機能付き携帯移動電話機の使用者が放送受信を継続しながら、A,B,C,Dで示す各地点の位置に順次、移動した場合に、a,b,cで示す各地点において、最良の受信状態を維持するための受信局の切り替えが行われたとする。
制御部2Bは、受信局の切り替えが行われた各地点a,b,cの位置情報を位置情報検出部10から取得して、関連局情報及び切替位置登録手段11に登録する。
放送受信機能付き携帯移動電話機は、次回、受信範囲1001,1002間で放送局の切り替えを行う際に、関連局情報及び切替位置登録手段11に登録されている地点a,b,cのいずれかを通過する場合には、これらの地点において所要の切替操作を行うことによって、常に最良の受信状態を維持することができる。
なお、登録されている地点a,b,c以外の場所で受信局の切り替えを行う場合は、隣り合った2つの登録地点を結ぶ直線上で、または3点以上の登録地点の位置から推定される線上で切り替えを行えばよい。
なお、登録されている地点a,b,c以外の場所で受信局の切り替えを行う場合は、隣り合った2つの登録地点を結ぶ直線上で、または3点以上の登録地点の位置から推定される線上で切り替えを行えばよい。
このように、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、受信する放送局を自動的に切り替えることができるが、この際、無用な試行受信が行われることによる消費電流の増加や、雑音の発生等の障害を低減することができ、また、放送における無音期間に受信放送局の切り替えを行うので、切り替え時に発生する使用者の不快感を軽減することが可能になるとともに、登録された切り替え位置の情報を用いて、2つの放送局のそれぞれに対する受信可能範囲の境界線付近における受信局の切り替えを行うので、常に良好な受信状態を維持することができ、受信状態劣化に基づく雑音による不快感を軽減することができる。
図7は、本発明の第5実施例である放送受信機能付き携帯移動電話機の構成を示すブロック図、図8は、本実施例の放送受信機能付き携帯移動電話機における、受信データの合成による雑音の低減を説明するための図である。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Cと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、関連局情報登録手段7と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9と、合成部12とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,関連局情報登録手段7,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様であり、無音時検出部9は、図4に示された第3実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
この例の放送受信機能付き携帯移動電話機は、無線送受信部1と、制御部2Cと、主放送受信部3と、表示/報知部4と、使用者操作部5と、副放送受信部6と、関連局情報登録手段7と、受信データ及び品質比較部8と、無音時検出部9と、合成部12とから概略構成されている。これらのうち、無線送受信部1,主放送受信部3,表示/報知部4,使用者操作部5,副放送受信部6,関連局情報登録手段7,受信データ及び品質比較部8は、図1に示された第1実施例の場合と同様であり、無音時検出部9は、図4に示された第3実施例の場合と同様なので、以下においては詳細な説明を省略する。
合成部12は、主放送受信部3及び副放送受信部6のそれぞれの受信データを合成する。制御部2Cは、無線送受信部1を使用して、携帯移動電話機の通信の制御を行い、携帯移動電話機の全体の動作を制御するとともに、主放送受信部3における受信品質の劣化を検知したとき、副放送受信部6を起動して、受信データ及び品質比較部8からの情報に応じて、主放送受信部3における受信局を、関連局及び現在受信中の放送局の中から、最高の受信品質を検知したものに切り替える制御を、無音時検出部9で検出した放送局が無音状態であるタイミングで行うが、この際もしも、受信データ及び品質比較部8における受信データ及び受信品質の比較結果、主放送受信部3と副放送受信部6とにおける受信データが同一であって、それぞれの受信品質が同程度であると判断された場合には、主放送受信部3における受信局の切り替えを行わずに、合成部12で、主放送受信部3の受信データと副放送受信部6の受信データとを合成したものを受信するように制御を行うことによって、受信雑音を軽減する。
図8は、同程度の受信品質を有する2つの受信データの合成による雑音の低減を説明するものである。
図8において、(a) に示す主放送受信部3による受信波形においては、図示の部分にノイズが重畳されていることが示されている。また(b) に示す副放送受信部6による受信波形においては、図示のように、主放送受信部3による受信波形のノイズ重畳部分と異なる部分に、ノイズが重畳されていることが示されている。(c) は主放送受信部3による受信データと副放送受信部6による受信データとを合成してレベルを1/2に低減した場合の受信波形を示し、双方の受信データはそれぞれ異なる無線伝播経路を経由しているので、雑音発生の時間的位置がずれており、そのため、いずれの受信データに基づくノイズも軽減されていることが示されている。
図8において、(a) に示す主放送受信部3による受信波形においては、図示の部分にノイズが重畳されていることが示されている。また(b) に示す副放送受信部6による受信波形においては、図示のように、主放送受信部3による受信波形のノイズ重畳部分と異なる部分に、ノイズが重畳されていることが示されている。(c) は主放送受信部3による受信データと副放送受信部6による受信データとを合成してレベルを1/2に低減した場合の受信波形を示し、双方の受信データはそれぞれ異なる無線伝播経路を経由しているので、雑音発生の時間的位置がずれており、そのため、いずれの受信データに基づくノイズも軽減されていることが示されている。
このように、この例の放送受信機能付き携帯移動電話機では、受信する放送局を自動的に切り替えることができるが、この際、無用な試行受信が行われることによる消費電流の増加や、雑音の発生等の障害を低減することができ、また、放送における無音期間に受信放送局の切り替えを行うので、切り替え時に発生する使用者の不快感を軽減することが可能であるとともに、主放送受信部3による受信品質と副放送受信部6による受信品質とが同程度であると判断されたときは、主放送受信部3による受信データと副放送受信部6による受信データとを合成して受信するようにしたので、2つの放送局の中間の場所を移動中であって、双方からの受信データがともに雑音の影響が大きい場合であっても、雑音が少ない比較的快適な放送受信を行うことが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、主放送受信部3と副放送受信部6との受信周波数帯は特に制限されず、どのような種類の放送であっても適用可能であるとともに、放送の内容も、ラジオ放送の場合は、FM方式ラジオであってもよく、または、通常のAM(Amplitude Modulation)方式ラジオであってもよい。また、テレビ放送の場合は、地上波ディジタル方式テレビであってもよく、または通常のアナログ方式テレビであってもよい。
この発明の放送受信機能付き携帯移動電話機の放送受信方式は、携帯電話機の場合に限らず、放送受信機能を備えたものであれば、例えばキーボードを有しないPDA(Personal Digital Assistants)や、キーボードを備えた小型携帯用PC(Personal Computer)等の場合にも利用可能なものである。
1 無線送受信部
2,2A,2B,2C 制御部
3 主放送受信部(主放送受信手段)
4 表示/報知部
5 使用者操作部
6 副放送受信部(副放送受信手段)
7 関連局情報登録部(関連局情報登録手段)
8 受信データ及び品質比較部(受信データ及び品質比較手段)
9 無音時検出部(無音時検出手段)
10 位置情報検出部(位置情報検出手段)
11 関連局情報及び切替位置登録部(関連局情報及び切替位置登録手段)
12 合成部(合成手段)
2,2A,2B,2C 制御部
3 主放送受信部(主放送受信手段)
4 表示/報知部
5 使用者操作部
6 副放送受信部(副放送受信手段)
7 関連局情報登録部(関連局情報登録手段)
8 受信データ及び品質比較部(受信データ及び品質比較手段)
9 無音時検出部(無音時検出手段)
10 位置情報検出部(位置情報検出手段)
11 関連局情報及び切替位置登録部(関連局情報及び切替位置登録手段)
12 合成部(合成手段)
Claims (8)
- 表示及び/又は報知のための放送受信を行う主放送受信手段と、副次的に放送受信を行う副放送受信手段と、前記副放送受信手段を介して受信した、前記主放送受信手段の受信放送と同一又はほぼ同一の放送を行っている一又は複数の関連局の情報を登録する関連局情報登録手段と、前記主放送受信手段からの受信情報と副放送受信手段からの受信情報との受信品質を比較するとともに、一定時間のサンプリングによって、副放送受信手段の受信情報が主放送受信手段で受信中の放送と同一内容であるか否かを判定する受信データ及び品質比較手段とを備え、前記主放送受信手段において放送受信中に受信品質の劣化を検知したとき、前記副放送受信手段を起動して主放送受信手段で受信中の放送局に対する関連局の放送の受信を順次、試行して、前記主放送受信手段で現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて、最高の受信品質を有するものを検出したとき、前記主放送受信手段における受信局をその局に切り替えるように構成されていることを特徴とする放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記関連局情報登録手段において、同一放送内容の放送局と、ほぼ同一の放送を行っている系列局とを区別して登録することによって、前記受信データ及び品質比較手段において、前記系列局に対する受信データの比較時間を同一放送内容の放送局より長くすることを特徴とする請求項1記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記受信データ及び品質比較手段における受信品質の比較結果、受信局の切り替え不要と判断されたときは、受信データ及び受信品質比較開始条件を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記受信データ及び受信品質比較開始条件が、次回の受信データ及び受信品質検出までの時間間隔と、受信品質劣化の検出閾値であることを特徴とする請求項3記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記主放送受信手段において受信中の放送の無音期間を検出する無音時検出手段を備え、前記主放送受信手段において受信中の放送の受信品質に劣化を生じたことによって、前記受信データ及び品質比較手段において検出された、前記主放送受信手段で現在受信中の放送と同一内容の放送を行っていて最高の受信品質を有する放送局に対する切り替えの処理を行う場合、前記検出された無音期間内に切り替えを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記受信データ及び品質比較手段における比較結果に基づいて、前記主放送受信手段の受信局を切り替える処理を行った際における、当該放送受信機能付き携帯移動電話機の位置を検出する位置情報検出手段と、前記副放送受信手段を介して受信した、前記主放送受信手段の受信放送と同一又はほぼ同一の放送を行っている一又は複数の関連局の情報を登録するとともに、前記受信局の切り替えが行われた位置を登録する関連局情報及び切替位置登録手段とを備え、2つの放送局のそれぞれに対する受信可能範囲の境界線位置付近において、前記登録された切替位置の情報を用いて受信局の切り替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記位置情報検出手段において、前記位置の検出をGPS(Global Positioning System)によって行うことを特徴とする請求項6記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
- 前記主放送受信手段の受信情報と前記副放送受信手段の受信情報とを合成する合成手段を備え、前記受信データ及び品質比較手段において、前記副放送受信手段の受信情報が主放送受信手段で受信中の放送と同一内容であって同程度の受信品質を有していると判断されたとき、前記合成された受信情報によって受信を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載の放送受信機能付き携帯移動電話機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006005290A JP2007189458A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 放送受信機能付き携帯移動電話機 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009118261A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Sharp Corp | 選局方法及び放送受信装置 |
WO2013179347A1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 三菱電機株式会社 | デジタル放送受信機 |
JP2017192013A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | アルパイン株式会社 | ラジオ受信装置 |
US9883228B2 (en) | 2013-10-15 | 2018-01-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Digital broadcast reception device and channel selection method |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006005290A patent/JP2007189458A/ja active Pending
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