JP2008053924A - 車両用ラジオ放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジオ放送と交通情報用のデジタルデータとを受信するための受信手段をそれぞれ設けることなく、それらを同時に受信することが可能となる車両用ラジオ放送受信装置を提供する。
【解決手段】CPU4は、ラジオ対応携帯電話機7との間で近距離無線通信を確立した状態において、ユーザがラジオ放送を選択したときは、ラジオチューナ2とラジオ対応携帯電話機7のラジオでユーザが選択した同一のラジオ放送を選局し、受信感度を比較する。受信感度の高い方でラジオ放送を受信してスピーカ9から出力し、受信感度の低い方でデジタルデータからなる交通情報データを受信して表示部12に表示する。これにより、ユーザは、良好な受信状態でラジオ放送を楽しむことができると共に、交通情報を確認することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラジオ放送局から送信されるラジオ放送及び交通情報放送を受信可能な車両用ラジオ放送受信装置に関する。
近年、ラジオ放送と交通情報用のデジタルデータを同時に受信したいというニーズが高まってきており、カーナビゲーション内にラジオチューナを2台搭載し、一方のラジオチューナでラジオ放送を受信し、他方のラジオチューナで交通情報用のデジタルデータを受信することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−68599号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、カーナビゲーション内に2台のラジオチューナを設ける必要があり、カーナビゲーション自体のコストが高くなってしまう。しかも、デジタルデータからなる交通情報はリアルタイム性が要求されないにもかかわらず、交通情報を受信するだけのためにラジオチューナを2台内蔵することは、コストに対するメリットが極めて低い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ラジオ放送と交通情報用のデジタルデータとを受信するための受信手段をそれぞれ設けることなく、それらを同時に受信することが可能となる車両用ラジオ放送受信装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、通信手段は、車内にラジオ放送の受信機能を有するラジオ対応携帯電話機が存在する場合は、当該ラジオ対応携帯電話機との間で接続を確立する。ユーザがラジオ放送を選択したときは、制御手段は、受信手段及びラジオ対応携帯電話機の何れか一方でラジオ放送を受信し、他方で交通情報放送を受信するように制御する。そして、音声出力手段は、受信手段及びラジオ対応携帯電話機の何れかが受信したラジオ放送が示す音声を出力し、報知手段は、受信手段及びラジオ対応携帯電話機の何れかが受信した交通情報放送が示すデジタルデータを報知する。これにより、車両用ラジオ放送受信装置においてラジオ放送の受信手段が1つしかないにもかかわらず、ラジオ放送及び交通情報を同時に受信することが可能となるので、低コストで実施することができる。
請求項2の発明によれば、ユーザにしてみれば交通情報はリアルタイムで報知されるよりも、ラジオ放送がリアルタイムで放送されることを望むことから、受信手段及びラジオ対応携帯電話機のうち受信感度の高い方でラジオ放送を受信することにより、ユーザが選択したラジオ放送を良好な受信状態で受信することができる。
請求項3の発明によれば、ラジオ対応携帯電話機が近距離無線通信手段を備えている場合は、ラジオ対応携帯電話機を車両用ラジオ放送受信装置に例えばケーブルを用いて一々接続する必要がなく、ユーザの使い勝手が良好となる。
以下、本発明を車両用ナビゲーション装置に適用した一実施例について図面を参照して説明する。
図1は、車両用ラジオ放送受信装置の構成のうち本発明に関連した構成を示すブロック図であり、ナビゲーション装置としての構成は省略している。この図1において、ナビゲーション装置1はラジオラジオ放送受信装置の機能を有している。つまり、ラジオチューナ(受信手段に相当)2は、ラジオアンテナ3が受信したラジオ放送信号のうちからCPU(制御手段に相当)4のチューナ制御通信により選択したラジオ放送がAM/FMラジオ放送の場合は、当該ラジオ放送信号を抽出し、当該ラジオ放送が示す音声信号を音声セレクタ5に出力する。ラジオチューナ2は、FM多重チューナの機能を有しており、選択されたラジオ放送がFM多重交通情報放送であったときは、当該FM多重交通情報放送が示すデジタルデータからなる交通情報データをCPU4に出力する。
音声セレクタ5は、CPU4からの指令に応じてラジオチューナ2からの音声(音楽)信号、CD(DVD)デッキ6からの音声(音楽)信号、若しくは後述するようにラジオ対応携帯電話機7からの音声(音楽)信号のうちの何れかの信号を択一的に選択してAMP(増幅器)8を通じてスピーカ(音声出力手段に相当)9に出力する。従って、スピーカ9からは、ラジオチューナ2或いはラジオ対応携帯電話機7が受信したラジオ放送、或いはCD(DVD)デッキ6からの音声(音楽)が出力される。
CPU4は、記憶装置10に記憶されているプログラムに基づいて動作し、操作部11からの操作信号に応じてラジオチューナ2に対してチューナ制御通信を実行する。また、ラジオチューナ2に対してFM多重交通情報放送を受信するように指示したときは、ラジオチューナ2或いはラジオ対応携帯電話機7が受信した交通情報データを表示部(報知手段に相当)12に表示する。
記憶装置10は、CPU4のプログラムの他、後述するように操作部11に対する操作によりユーザが選択したオーディオモードを記憶すると共に、オーディオモードがラジオ選局の場合は選局周波数を記憶する。
携帯I/F(Interface、通信手段に相当)13は、例えばBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信機能を有したラジオ対応携帯電話機7と近距離無線通信するためのもので、ラジオ対応携帯電話機7に対して選局周波数を指示するためのコマンドを送信する。
ラジオ対応携帯電話機7は、携帯I/F13から選局周波数が指示されたときは、当該選局周波数となるように受信周波数を調整すると共に、受信したラジオ放送或いはFM多重交通情報放送を近距離無線通信により送信する。
携帯I/F13は、ラジオ対応携帯電話機7に指示したラジオ放送がAM/FM放送であったときは、ラジオ対応携帯電話機7が受信したAM/FM放送が示すラジオ音声信号を音声セレクタ5に出力し、ラジオ対応携帯電話機7に指示したラジオ放送がFM多重交通情報放送であったときは、ラジオ対応携帯電話機7が受信したFM多重交通情報放送が示す交通情報データ(デジタルデータ)をCPU4に出力する。
尚、ラジオ対応携帯電話機7がBluetooth以外の他の近距離通信機能を有する場合は、他の近距離通信機能で接続を確立するようにしてもよい。また、ラジオ対応携帯電話機7が近距離通信機能を有していない場合は、ラジオ対応携帯電話機7をケーブルにより直接接続するようにしてもよい。
次に、上記構成の作用について説明する。
図2は、CPU4の動作のうち本発明に関連した動作を示すフローチャートである。CPU4は、ステップS1において、携帯I/F13を通じて例えばBluetoothの通信機能を有したラジオ対応携帯電話機7が接続済みであるかを確認する。接続済であった場合は、ステップS4へ遷移する。接続されていない場合は、ステップS2へ遷移し、車内に接続可能なラジオ対応携帯電話機7が存在するかを確認する。つまり、Bluetoothの通信機能を備えたラジオ対応携帯電話機7が車内に存在するときは、Bluetooth通信によりラジオ対応携帯電話機7が存在することを確認できるので、ステップS3に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7とBluetooth通信により接続を確立する。
以上のようにラジオ対応携帯電話機7とBluetooth通信による接続中、或いは接続が確立されたときは、ステップS4において、ラジオ対応携帯電話機7に対してラジオ機能対応の有無を携帯I/F13を通じて確認する。接続されたラジオ対応携帯電話機7がラジオ機能対応でない場合は、終了する。接続されたラジオ対応携帯電話機7がラジオ対応であった場合は、ステップS5へ遷移し、操作部11に対してユーザの操作が有ったかを確認する。ユーザの操作が有った場合は、ステップS6に遷移し、操作部11から取得した操作内容に合わせたオーディオモード(ラジオ選曲、CDモード、DVDモードなど)を記憶装置10へ保存する。
次に、ステップS7において、オーディオモードがラジオ選曲操作であったかを判断する。ラジオ選曲操作であったときは、ステップS8へ遷移し、選曲周波数を記憶装置10へ記憶する。ラジオ選曲操作でなかった場合は、ステップS9へ遷移し、記憶装置10に保存されているオーディオモードを確認する。ラジオモード以外(例えばCDモード、DVDモードなど)の場合は、ステップS18に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7がラジオ放送を選局中の場合は、ステップS19に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7に対して選局を中断するコマンドを出力することによりラジオ放送の受信を停止する。ステップS9において、ラジオモードが選択されていた場合は、ステップS10に遷移し、記憶装置10に保存されている選局周波数が交通情報ありの局であるかを判断する。交通情報ありの局であった場合は、ステップS17に遷移し、ラジオチューナ2に対して選局周波数を通知して選局してから、ステップS18に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7がラジオ放送を選局中の場合は、ステップS19に遷移して選局を中断する。
ステップS10において、交通情報なしの局であった場合は、ステップS11に遷移し、記憶装置10に保存されている選局周波数をラジオ対応携帯電話機7に通知してから、ステップS12に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7に対してラジオ選局するように指示すると共に、ステップS13に遷移し、ラジオチューナ2に対してラジオ選局するように指示する。
以上の動作により、ラジオ対応携帯電話機7及びラジオチューナ2はナビゲーション装置1から通知された同一の選局周波数を選局して受信するようになる。
次に、ステップS14において、ラジオチューナ2とラジオ対応携帯電話機7の受信感度を比較し、ラジオ対応携帯電話機7の受信感度の方が低い場合は、ステップS20に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7に対して交通情報局の周波数選局を選択するように指示する。これにより、ラジオ対応携帯電話機7は、受信した交通情報局のデジタルデータからなる交通情報データをBluetoothで送信する。
携帯I/F13は、ラジオ対応携帯電話機7から受信したデジタルデータからなる交通情報データをCPU4へ出力するので、CPU4は、携帯I/F13からの交通情報データを表示部12に出力する。これにより、表示部12は交通情報データが表示される。このとき、ラジオチューナ2はユーザが選択したラジオ放送を選局している。
ラジオ対応携帯電話機7の方が受信感度が高い場合は、ステップS15に遷移し、ラジオ対応携帯電話機7に対してラジオ音声を出力するように指示してから、ステップS16に遷移し、ラジオチューナ2に対して交通情報局の周波数を選局するように指示する。これにより、ラジオ対応携帯電話機7は、ナビゲーション装置1に対してラジオ音声を出力し、ラジオチューナ2は、交通情報データをCPU4へ出力する。このとき、ラジオ対応携帯電話機7はユーザが選択したラジオ放送を選局している。
次に、CPU4は、ステップS21に遷移し、音声セレクタ制御によりラジオ放送を受信したラジオチューナ2または携帯I/F13からのラジオ音声がスピーカ9から出力されるように音声切り替えを実行する。
以上の動作により、スピーカ9からは、ラジオチューナ2またはラジオ対応携帯電話機7のうち受信感度の高い方で受信されたラジオ放送が流れるので、ユーザは、選択したラジオ放送を良好な受信状態で楽しむことができる。
一方、ラジオチューナ2または携帯I/F13のうちの何れかから交通情報データを受信したときは、その交通情報データを表示部12に出力するので、交通情報を確認することができる。この場合、ユーザにとっては、交通情報をリアルタイムで受信するよりもラジオ放送を良好な受信状態で受信する方が嬉しく思うことから、本実施例のようにラジオ放送を受信することを優先することはユーザの要求に合致するものである。
このような実施例によれば、車室内に存在するラジオ機能付きのラジオ対応携帯電話機7と接続した状態で、ユーザがナビゲーション装置1に対してラジオ放送を選局したときは、ナビゲーション装置1が有するラジオチューナ2またはラジオ対応携帯電話機7のうちの一方でラジオ放送を受信し、他方で交通情報を受信するようにしたので、ナビゲーション装置1が1個のラジオチューナ2しか内蔵していない場合であっても、ユーザが選択したラジオ放送に加えて交通情報データをユーザに提供することが可能となる。
しかも、ユーザがラジオ放送を選択したときは、ラジオ対応携帯電話機7とナビゲーション装置1のラジオチューナ2の受信感度を比較し、受信感度の高い方でラジオ放送を受信し、受信感度の低い方でリアルタイム性を要求されない交通情報データを受信するようにしたので、ユーザのラジオ放送を良好な受信状態で聞きたいという要求を満足させることができる。
また、ユーザが交通情報ありの放送局を選択したときは、受信感度にかかわらずラジオチューナ2で交通情報ありの放送局を選局すると共に、ラジオ対応携帯電話機7がラジオ放送を受信中の場合は、受信を中断するようにしたので、ラジオ対応携帯電話機7の二次電池の消耗を極力抑制することができる。
また、ラジオ対応携帯電話機7が有するBluetooth通信機能を利用してラジオ対応携帯電話機7との通信を確立するようにしたので、ラジオ対応携帯電話機7とナビゲーション装置とをケーブルで一々接続する必要がなく、使い勝手が良好である。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
車室内にラジオ対応携帯電話機7が複数台存在する場合は、各ラジオ対応携帯電話機7と順に接続し、ラジオ放送の受信感度の高いラジオ対応携帯電話機7と接続するようにしてもよい。
ラジオチューナ2とラジオ対応携帯電話機7との受信感度を定期的に検出し、受信感度の高い方でラジオ放送を受信し、受信感度の低い方で交通情報データを受信するように適宜切り替えるようにしてもよい。
本発明の一実施例におけるカーナビゲーションの構成を示す機能ブロック図 カーナビゲーションの動作を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1はナビゲーション装置、2はラジオチューナ(受信手段)、4はCPU(制御手段)、7はラジオ対応携帯電話機、9はスピーカ(音声出力手段)、12は表示部(報知手段)、13は携帯I/F(通信手段)である。

Claims (3)

  1. 選択されたラジオ放送を受信すると共に当該ラジオ放送が交通情報放送であったときは、当該交通情報放送が示すデジタルデータを受信可能な受信手段と、選択されたラジオ放送が示す音声を出力する音声出力手段と、前記交通情報放送が示すデジタルデータを報知する報知手段とを備えた車両用ラジオ放送受信装置において、
    前記ラジオ放送及び前記交通情報放送の受信機能を有するラジオ対応携帯電話機との間で接続を確立する通信手段と、
    この通信手段により前記ラジオ対応携帯電話機との間で接続が確立された状態でラジオ放送が選択されたときは、前記受信手段及び前記ラジオ対応携帯電話機の何れか一方で前記ラジオ放送を受信し、他方で前記交通情報放送を受信するように制御する制御手段とを備え、
    前記音声出力手段は、前記受信手段及び前記ラジオ対応携帯電話機の何れかが前記ラジオ放送を受信したときは、当該ラジオ放送が示す音声を出力し、
    前記報知手段は、前記受信手段及び前記ラジオ対応携帯電話機の何れかが前記交通情報放送を受信したときは、当該交通情報放送が示すデジタルデータを報知することを特徴とする車両用ラジオ放送受信装置。
  2. 前記制御手段は、ラジオ放送が選択されたときは、当該ラジオ放送の受信状態における前記受信手段及び前記ラジオ対応携帯電話機の受信感度を判断し、受信感度の高い方で前記ラジオ放送を受信し、受信感度の低い方で前記交通情報放送を受信するように制御することを特徴とする請求項1記載の車両用ラジオ放送受信装置。
  3. 前記ラジオ対応携帯電話機は近距離無線通信機能を有し、
    前記通信手段は、前記ラジオ対応携帯電話機との間で近距離無線通信により接続を確立することを特徴とする請求項1または2記載の車両用ラジオ放送受信装置。

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