JP2007189268A - スピーカ装置 - Google Patents

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義雄 光武
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智浩 太田
Yuya Hasegawa
祐也 長谷川
Kosaku Kitada
耕作 北田
恵一 ▲吉▼田
Keiichi Yoshida
Yasushi Arikawa
泰史 有川
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Hiroshi Kawada
裕志 河田
Shinya Kimoto
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Abstract

【課題】磁石の体積が大きくて電磁吸引力が大きく、小型、低コストのスピーカ装置を提供する。
【解決手段】スピーカ装置SPは、中心部1aと外周部1bとで極性が異なるように軸方向(前後方向)に着磁された円柱形磁石1と、円柱形磁石1の一端面側に配置した鉄等の円柱形磁性体2aおよび円筒形磁性体2bと、円柱形磁石1の他端面側に配置した鉄等の円柱形磁性体3と、円柱形磁石1の一端面で磁石の極性が変化する極性変化部1cに対向する部位に設けた円柱形磁性体2a−円筒形磁性体2b間のギャップ8と、ギャップ8に配置したボイスコイル4と、ボビン5を介してボイスコイル4の変位に伴って振動する振動板6と、合成樹脂で形成されたケース7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁石とボイスコイルとを備えたスピーカ装置に関するものである。
従来、スピーカの磁気回路として、図8に示すように、中心に配置した円柱形磁石101と、周囲に配置した円筒形磁石102と、円柱形磁性体103と、円筒形磁性体104と、樹脂ケース105とで構成されたものがあり、円柱形磁石101と円筒形磁石102とは軸方向に各々着磁されるとともに、互いの着磁方向は反対にしている。そして、ボイスコイル(図示なし)は、円柱形磁性体103と円筒形磁性体104との間に設けられたギャップ106内に配置される。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−27590号公報(段落番号[0010]〜[0019]、図1,図2)
図8に示す従来の磁気回路では、ボイスコイルの内周側と外周側とで別々に構成した円柱形磁石101と円筒形磁石102とを用いるので、コスト高となっていた。
また、ボイスコイルの内周側と外周側とで別々に構成した円柱形磁石101と円筒形磁石102との間には空隙107が存在するため、磁石の体積が小さくなり、磁石内の磁束密度が低いものであった。したがって、ボイスコイルを配置する2つの磁石間のギャップ106での電磁吸引力が小さくなり、出力効率が低く、大型化の要因となっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁石の体積が大きくて電磁吸引力が大きく、小型、低コストのスピーカ装置を提供することにある。
請求項1の発明は、中心部と外周部とで極性が異なるように軸方向に着磁した柱形磁石と、前記磁石の両端面上に各々設けた磁性体と、前記磁石の一端面上に設けた磁性体において、前記磁石の一端面で磁石の極性が変化する極性変化部に対向する部位に設けたギャップと、前記ギャップに配置したボイスコイルと、前記ボイスコイルの変位に伴って振動する振動板とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、一体に形成した磁石を用いるので、磁石を2つ用いる従来の装置に比べてコストを低減できる。さらに、従来の2つの磁石間に存在した空隙にも磁石が存在するので、磁石の体積が大きくなって磁気エネルギーも増加し、ボイスコイルと鎖交する磁束数が増加する。したがって、ボイスコイルに作用する電磁吸引力が増加するので、出力効率が向上し、小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記一方の磁性体から前記磁石を介して前記他方の磁性体まで貫通した挿通孔を設け、前記振動板は前記挿通穴を介して外部へ連通することを特徴とする。
この発明によれば、振動板の振動による空気の流れを挿通孔を介して排気でき、振動時の気圧変化による振動板のストレスを低減させている。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記柱形磁石、磁性体は非磁性体のケース内に収納されて、前記柱形磁石、磁性体の外周面はケースの内面に当接し、該ケースで前記振動板の外縁部を支持することを特徴とする。
この発明によれば、柱形磁石、磁性体の外周面からの漏れ磁束を低減できるとともに、振動板の径を大きくすることができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記ギャップに露出している前記磁石の一端面の、前記ボイスコイルと対向する箇所に凹部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ボイスコイル変位時にボイスコイルが磁石に干渉することがない。
以上説明したように、本発明では、一体に形成した磁石を用いるので、磁石を2つ用いる従来の装置に比べてコストを低減できる。さらに、従来の2つの磁石間に存在した空隙にも磁石が存在するので、磁石の体積が大きくなって磁気エネルギーも増加し、ボイスコイルと鎖交する磁束数が増加する。したがって、ボイスコイルに作用する電磁吸引力が増加するので、出力効率が向上し、小型化を図ることができる。
すなわち、磁石の体積が大きくて電磁吸引力が大きく、小型、低コストのスピーカ装置を提供できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1,図2(a)は、本実施形態のスピーカ装置SPの構成を示し、円柱形磁石1と、円柱形磁石1と同心に円柱形磁石1の一端面側に配置した鉄等の円柱形磁性体2aおよび円筒形磁性体2bと、円柱形磁石1と同心に円柱形磁石1の他端面側に配置した鉄等の円柱形磁性体3と、ボイスコイル4と、ボビン5と、ドーム形の振動板6と、一端を開放した有底円筒状のケース7とから構成される。
円柱形磁石1は、中心部1aと外周部1bとで極性が異なるように軸方向(前後方向)に着磁しており、図2(a)に示すように中心部1aの一端面側はS極、中心部1aの他端面側はN極、外周部1bの一端面側はN極、外周部1bの他端面側はS極に着磁されている。なお、中心部1aと外周部1bとの境目付近を、磁石の極性が変化する極性変化部1cとする。
そして、円柱形磁石1の中心部1aの一端面側には円柱形磁性体2aが配置され、円柱形磁石1の外周部1bの一端面側には円筒形磁性体2bが配置される。円柱形磁性体2aの外周面と円筒形磁性体2bの内周面との間には、円柱形磁石1と同心にギャップ8が形成されて、ギャップ8は円柱形磁石1の極性変化部1cに対向しており、ギャップ8を介して円柱形磁石1の極性変化部1c近傍が露出している。
ギャップ8内にはボイスコイル4が配置され、ギャップ8内を前後方向に自在に移動する。ボイスコイル4は、円環状のボビン5を介して振動板6の裏面に接続しており、ボイスコイル4に音声信号を入力すると、このボイスコイル4に流れる電流と円柱形磁石1の磁界とにより、ボイスコイル4に電磁力が発生するため、ボビン5が振動板6を伴なって前後方向に振動させられる。このとき、振動板6から音声信号に応じた音が発せられる。すなわち、動電型のスピーカ装置SPが構成される。
上記円柱形磁石1、円柱形磁性体2aおよび円筒形磁性体2b、円柱形磁性体3、ボイスコイル4、ボビン5、振動板6は、アセタール樹脂等の合成樹脂からなるケース7内に収納され、円柱形磁石1、円筒形磁性体2b、円柱形磁性体3の各外周面はケース7の内側面に当接する。ケース7は合成樹脂等の非磁性体材料で形成することで、磁性体材料で形成したケースに比べて、円柱形磁石1、円筒形磁性体2b、円柱形磁性体3の外周面からの漏れ磁束を低減できる。
また、ケース7の一端側の開口周縁7aには、振動板6の外縁部が支持されており、振動板6の径をケース7に対して最大限に設定することができる。
本スピーカ装置SPは、ボイスコイル4の内周側の磁石と外周側の磁石とを一体に形成した円柱形磁石1を用いるので、ボイスコイル4の内周側と外周側とで別々の磁石を用いる場合に比べてコストが低減する。
また、円柱形磁石1を上記のように一体に形成することで、従来の2つの磁石間に存在した空隙にも磁石が存在するので、磁石の体積が大きくなって磁気エネルギーも増加し、ボイスコイル4と鎖交する磁束数が増加する。したがって、ボイスコイル4に作用する電磁吸引力が増加するので、出力効率が向上し、同一出力であれば従来に比べて小型化することができる。
なお、円柱形磁石1は、図2(b)に示すように中心部1aの一端面側はN極、中心部1aの他端面側はS極、外周部1bの一端面側はS極、外周部1bの他端面側はN極に着磁してもよい。(すなわち、図2(b)の円柱形磁石1の着磁方向は、図2(a)とは反対方向になる。)
(実施形態2)
図3,図4(a)は、本実施形態のスピーカ装置SPの構成を示し、実施形態1の円柱形磁石1、円柱形磁性体2a、円柱形磁性体3、ケース7の径方向の各中心に、孔9b,孔9a,孔9c,孔9dを各々設けて、本スピーカ装置SPの径方向の中心に挿通孔9を形成している。
振動板6の後面は挿通穴9を介して外部へ連通しており、振動板6の振動による空気の流れを挿通孔9を介して外部へ排気でき、振動時の気圧変化による振動板6のストレスを低減させている。
また、円柱形磁石1の着磁方向は、図4(b)に示すように図4(a)とは反対にしてもよい。
なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
(実施形態3)
図5(a)は、本実施形態のスピーカ装置SPの構成を示し、実施形態1の円柱形磁石1の一端面において、ギャップ8内でボイスコイル4に対向している箇所に、円柱形磁石1と同心に凹部1dを設けたもので、ボイスコイル4の変位時にボイスコイル4が円柱形磁石1に干渉することを防止している。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
また、円柱形磁石1の着磁方向は、図5(b)に示すように図5(a)とは反対にしてもよい。
なお、実施形態2においても、上記同様に凹部1dを設ければ上記同様の効果が得られる。
(実施形態4)
図6に示すように建物内の適所において埋め込み配設している1乃至複数のスイッチボックス22を設け、各スイッチボックス22間に壁面内に先行配線した電力線L1と、情報線L2とを送り配線するとともに、始端のスイッチボックス22に対しては、配線盤21内の主幹ブレーカMBと分岐ブレーカBBとを介して屋内に引き込まれた電力線L1を導入し、また外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(ルータ、ハブ内蔵)を介して接続されている情報線L2を導入して、通話機能、コンセント機能、壁スイッチ機能等の各機能を有する基本機能モジュール25、拡張機能モジュール26を、電力線L1、情報線L2に接続する配線システムがある。ここでスイッチボックス22には室内の天井面のようなハイポジションHPに設けられるものと、壁スイッチ等で推奨される高さ位置(ミドルポジションMP)に設けられるものと、足元付近(ローポジションLP)に設けられるものとに区分される。
各スイッチボックス22には基本機能モジュール25を接続するゲート装置23を取り付けてある。ゲート装置23は、送られてきた電力線L1と電気的に接続されている接触部を備えた電力路接続口24Aと、送られてきた情報線L2と電気的に接続されている情報路接続口24Bとを有しモジュール化した接続口24を備えている。
これら接続口24A,24Bは両者間の間隔及び内部の接触部の配列、開口部の形状等がシステムとして規格化されており、このゲート装置23のボディ前面部を覆うようにスイッチボックス22の前面開口側に取り付ける基本機能モジュール25の背面部に設けたコネクタ(図示なし)が各接続口24A,24Bに着脱自在に結合されるようになっている。
さらに、基本機能モジュール25の両側面には、拡張機能モジュール26がコネクタ接続可能に構成され、拡張機能モジュール26の両側面にも基本機能モジュール25、拡張機能モジュール26がコネクタ接続可能に構成されている。そして、各基本機能モジュール25、拡張機能モジュール26は、ゲート装置23を介して電力線L1,情報線L2に接続されて電源を供給されるとともに、他の基本機能モジュール25、拡張機能モジュール26との間の連動制御を容易に行なうことができ、施工性、拡張性に優れたものとなる。
上記配線システムにおいて、例えば、室内の天井面のようなハイポジションHPに設けられたスイッチボックス22のゲート装置23には引掛栓刃接続部30を備えた基本機能モジュール25が接続され、この基本機能モジュール25には例えば人感センサ31等が設けられた拡張機能モジュール26などが連結される。あるいは、ゲート装置23にスピーカ装置SPのみを備えた基本機能モジュール25が接続される。
壁スイッチ等で推奨される室内の壁面のような高さ位置(ミドルポジションMP)に設けられたスイッチボックス22のゲート装置23には照明器具をオン/オフする壁スイッチ32を備える基本機能モジュール25に、時計部33を有する拡張機能モジュール26や、スピーカ装置SPを備える拡張機能モジュール26が連結される。あるいはミドルポジションMPのスイッチボックス22のゲート装置23にはモニタ装置34を備えた基本機能モジュール25を接続している。
さらに床面を含む足元付近(ローポジションLP)に設けられたスイッチボックス22のゲート装置23には電源コンセント部35を備えた基本機能モジュール25が接続され、更に足元灯36を構成する拡張機能モジュール26が連結され、あるいは、ゲート装置3にスピーカ装置SPのみを備えた基本機能モジュール25が接続されている。
図7は、上記スピーカ装置SPを備えた拡張機能モジュール26の配設状態を示しており、該拡張機能モジュール26は、スピーカ装置SP、マイクロホンM1、通話スイッチSW1、警報解除スイッチSW2備えて、屋内の各部屋との間で通話を行うインターホン機能を有する通話装置を構成している。また、スピーカ装置SP、マイクロホンM1に対向するモジュール本体26aの前面には複数の音孔26bが穿設されている。
モジュール本体26aの両側側面の一方側は雄型の電源用コネクタ26A、情報用コネクタ26Bを設けており、連結する拡張機能モジュール26(あるいは基本機能モジュール25)の他方側の側面に設けた雌型の電源用コネクタ26A’、情報用コネクタ26B’に接続する。
そして、実施形態1乃至3いずれか記載のスピーカ装置SPは、出力効率が高くなることで、同一出力であれば従来に比べて小型化することができるので、実施形態1乃至3いずれか記載のスピーカ装置SPを上記格納機能モジュール26に搭載すれば、モジュール本体26aを薄型化することができ、屋内の天井面、壁面、床面等に設置しやすいものとなる。また、基本機能モジュール25に実施形態1乃至3いずれか記載のスピーカ装置SPを搭載しても同様の効果を得ることができる。
実施形態1のスピーカ装置を示す分解斜視図である。 (a)(b)同上の側面断面図である。 実施形態2のスピーカ装置を示す分解斜視図である。 (a)(b)同上の側面断面図である。 (a)(b)実施形態3のスピーカ装置を示す側面断面図である。 実施形態4の配線システムの構成図である。 同上の拡張機能モジュールの配設状態を示す図である。 従来のスピーカ装置を示す側面断面図である。
符号の説明
SP スピーカ装置
1 円柱形磁石
1a 中心部
1b 外周部
2a 円柱形磁性体
2b 円筒形磁性体
3 円柱形磁性体
4 ボイスコイル
5 ボビン
6 振動板
7 ケース
8 ギャップ

Claims (4)

  1. 中心部と外周部とで極性が異なるように軸方向に着磁した柱形磁石と、前記磁石の両端面上に各々設けた磁性体と、前記磁石の一端面上に設けた磁性体において、前記磁石の一端面で磁石の極性が変化する極性変化部に対向する部位に設けたギャップと、前記ギャップに配置したボイスコイルと、前記ボイスコイルの変位に伴って振動する振動板とを備えることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記一方の磁性体から前記磁石を介して前記他方の磁性体まで貫通した挿通孔を設け、前記振動板は前記挿通穴を介して外部へ連通することを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
  3. 前記柱形磁石、磁性体は非磁性体のケース内に収納されて、前記柱形磁石、磁性体の外周面はケースの内面に当接し、該ケースで前記振動板の外縁部を支持することを特徴とする請求項1または2記載のスピーカ装置。
  4. 前記ギャップに露出している前記磁石の一端面の、前記ボイスコイルと対向する箇所に凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のスピーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009177714A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Sanyo Electric Co Ltd 磁気回路および音響機器

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