JP2007188794A - コネクタ抜け止め構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屋内用光受信機1に設けたアダプタ12と、光ファイバC1に設けたプラグ30との相互の接続状態を維持するためのコネクタ抜け止め構造であって、屋内用光受信機1と当該屋内用光受信機1を設置するための設置面との相互間に介在される取り付けベースに、アダプタ12又はプラグ30の少なくとも一方の一側方に延出するコネクタカバー27を設けた。
【選択図】図1
Description
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。本発明は、電子機器に設けた機器側コネクタとケーブルに設けたケーブル側コネクタとの相互の接続状態を維持するためのコネクタ抜け止め構造に関する。ここで、電子機器には、ケーブルを固定する必要が生じ得る全ての機器が該当し、例えば、上述した光受信機や、監視領域の異常を検出する火災感知器、あるいは、監視領域の人の存在を検出する人感センサを含む。また、ケーブルの種類や構成も任意であり、上述した光ファイバの如き通信ケーブルの他、電力を供給する電源ケーブルを含む。以下の各実施の形態においては、屋内用光受信機に光ファイバや電源ケーブルを接続する場合について説明する。さらに、コネクタの具体的構造も任意であり、オス型端子とメス型端子との接触により接続を確立する端子、マグネットプラグをも含む。
以下に添付図面を参照して、各実施の形態の具体的内容について詳細に説明する。
まず、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、取り付けベースにコネクタカバーを設けた形態であって、このコネクタカバーをケーブル側コネクタの離脱方向の前面に延在させた形態である。図1は実施の形態1に係る屋内用光受信機の全体斜視図、図2は屋内用光受信機を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図、図3は屋内用光受信機の分解斜視図である。これら各図に示すように、屋内用光受信機1は、受信機本体10と、取り付けベース20とを備えて構成されており、受信機本体10には、光ファイバC1及び同軸ケーブルC2が接続されている。なお、以下の説明においては、図1のX方向を高さ方向、Y方向を幅方向、Z方向を厚み方向と称する。また、X方向のうち、光ファイバC1を受信機本体10から離脱させる方向を離脱方向と称する。
このように実施の形態1によれば、取り付けベース20の規制片27bをプラグ30の離脱方向の前方を略覆う位置に延在させているので、この規制片27bが障害になってプラグ30をスライドできないため、プラグ30がアダプタ12から離脱することが防止される。特に、従来のように光ファイバC1の引っ張りを防止するのではなく、プラグ30の動きを規制片27bによって直接的に規制することができるので、プラグ30の抜けを一層確実に防止できる。また、規制片27bに開口部27cを形成したので、光ファイバC1の敷設が規制片27bによって妨げられることがない。さらに、規制片27bを取り付けベース20と一体に形成しており、従来のように独立した抜け止め用の部品を用いていないので、規制片27bのみをユーザが取り外すことは不可能であるためにいたずら等によるプラグ30の引き抜きを一層確実に防止できると共に、屋内用光受信機1の設置作業効率を向上させることができ、さらには、規制片27bの取り付け忘れを防止できる。また、取り付けベース20に対する受信機本体10の固定を、係止固定とネジ固定という複数の固定方法で行っているので、取り付けベース20から受信機本体10を取り外すことが一層困難になり、プラグ30の引き抜きを一層確実に防止できる。
次に、実施の形態2の具体的内容について説明する。この実施の形態2は、取り付けベースにコネクタカバーを設けた形態であって、コネクタ接続の解除操作を行うための解除手段の一部をコネクタカバーにて覆った形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成については、この実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付してその説明を省略する。
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、アダプタ12とプラグ30との相互の接続の解除操作を行うための解除手段であるツマミ31を保持困難としているので、光ファイバC1の抜けを防止できる。また、このようにツマミ31を保持困難とすることで光ファイバC1の抜け止めを行っているので、延出片41aや規制片41bとツマミ31との間隔が比較的広い場合であっても、これらの相互間にユーザが指等を入れてツマミ31を保持できない限り、光ファイバC1の抜けを防止できる。
次に、実施の形態3の具体的内容について説明する。この実施の形態3は、取り付けベースにコネクタカバーを設けた形態であって、コネクタ接続箇所をコネクタカバーにて略完全に覆った形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成については、この実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付してその説明を省略する。
このように実施の形態3によれば、アダプタ12及びプラグ30の側方が全周に渡って略完全に覆われるので、光ファイバC1の抜けを確実に防止できる。また、スリット52bを介して光ファイバC1を挿通できるので、受信機本体10のアダプタ12にプラグ30を接続した後においても、カバーキャップ52の取り付けを行うことができる。
次に、実施の形態4の具体的内容について説明する。この実施の形態4は、取り付けカバーにコネクタカバーを設けた形態であって、コネクタ接続箇所をコネクタカバーにて略完全に覆った形態である。なお、実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成については、この実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付してその説明を省略する。
このように実施の形態4によれば、受信機本体10をカバーする取り付けカバー60を用いた場合においても、プラグ30や電源プラグ70の離脱を防止できる。さらに、コネクタカバー62、63を取り付けカバー60と一体に形成しており、従来のように独立した抜け止め用の部品を用いていないので、コネクタカバー62、63のみをユーザが取り外すことは不可能であるためにいたずら等によるプラグ30や電源プラグ70の引き抜きを一層確実に防止できると共に、屋内用光受信機4の設置作業効率を向上させることができ、さらには、コネクタカバー62、63の取り付け忘れを防止できる。また、取り付けカバー60に対する受信機本体10の固定を、係止固定とネジ固定という複数の固定方法で行っているので、取り付けカバー60から受信機本体10を取り外すことが一層困難になり、プラグ30や電源プラグ70の引き抜きを一層確実に防止できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、ケーブルの抜けを完全に防止できない場合においても、この抜け止めの効果を従来より若干でも向上できている限りにおいて、本発明の課題が解決されている。
また各実施の形態にて示した構造は、相互に組合せることができる。例えば、実施の形態1の規制片を、実施の形態2にさらに加えてもよい。
コネクタカバーの具体的構造は、コネクタの構造に応じて変更可能である。例えば、コネクタ構造として、機器側コネクタをスライド移動することでケーブルを取り外す構造や、機器側コネクタに解除手段を設けて解除操作を行う構造を採用している場合には、ケーブル側コネクタではなく、機器側コネクタの離脱方向に規制片を延在させてそのスライドを規制するようにしてもよく、あるいは、機器側コネクタの底面や側方に規制片を延在させてその保持操作が困難になるようにすればよい。
10 受信機本体
11 筐体
12 アダプタ
13 接続端子
14 ネジ穴
15 電源アダプタ
20、40、50 取り付けベース
21、25、61e、61h ネジ孔
22、26 取り付けネジ
23、61a 係止爪
24、61d、61g 固定片
27、41、62、63 コネクタカバー
27a、41a 延出片
27b、41b、62a〜62c、63a、63b 規制片
27c 開口部
30 プラグ
31 ツマミ
51 カバーベース
51a 係止突起
52 カバーキャップ
52a 開口部
52b、61b、61c、61f スリット
60 取り付けカバー
61 カバー本体
70 電源プラグ
C1 光ファイバ
C2 同軸ケーブル
C3 電源ケーブル
Claims (7)
- 電子機器に設けた機器側コネクタと、ケーブルに設けたケーブル側コネクタとの、相互の接続状態を維持するためのコネクタ抜け止め構造であって、
前記電子機器を設置面に取り付けるための取り付け手段に、前記機器側コネクタ又は前記ケーブル側コネクタの少なくとも一方の一側方に延出するコネクタカバーを設けたこと、
を特徴とするコネクタ抜け止め構造。 - 前記取り付け手段は、前記電子機器を設置面との相互間に介在される取り付けベースであり、前記設置面に固定した取り付けベースに前記電子機器を固定可能としたこと、
を特徴とする請求項1に記載のコネクタ抜け止め構造。 - 前記取り付け手段は、前記電子機器をその外側から略覆う取り付けカバーであり、前記電子機器を略覆った取り付けカバーを前記設置面に固定可能としたこと、
を特徴とする請求項1に記載のコネクタ抜け止め構造。 - 前記コネクタカバーを、前記機器側コネクタ又は前記ケーブル側コネクタの離脱方向の前方に延在させたこと、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクタ抜け止め構造。 - 前記機器側コネクタ又は前記ケーブル側コネクタには、これら相互の接続の解除操作を行うための解除手段を設け、
前記コネクタカバーにて、前記解除手段の少なくとも一部を略覆ったこと、
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタ抜け止め構造。 - 前記コネクタカバーにて、前記解除手段の側面のうち、相互に直交する2側面を略覆ったこと、
を特徴とする請求項5に記載のコネクタ抜け止め構造。 - 前記コネクタカバーは、
前記機器側コネクタを挿通するカバーベースと、
前記カバーベースに着脱自在に取り付けられることにより、前記機器側コネクタと前記ケーブル側コネクタとの相互の接続箇所を略覆うカバーキャップとを備えること、
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコネクタ抜け止め構造。
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