JP2007187762A - 自発光表示装置、変換テーブル更新装置、補正量決定装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示パネルの有効表示領域の外側に、ダミー画素と輝度検出センサーを搭載する。この場合に、ダミー画素に有効表示領域内の平均階調値の2倍値を与え、将来の劣化状態を事前に発生する。このように劣化が進んだダミー画素の発光輝度を通じて、将来時点に相当する累積劣化量を測定する。この後、累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量を対応付けた参照テーブルを参照し、入力表示データに対応する単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新する。
【選択図】図3
Description
なお、発明者らが提案する発明は、自発光表示装置、変換テーブル更新装置、補正量決定装置及びプログラムとしての側面を有する。
一方、自発光素子で形成された有機ELディスプレイは、前述した視野角や応答性の課題を克服できるのに加え、バックライト不要の薄い形態、高輝度、高コントラストを達成できる。このため、液晶ディスプレイに代わる次世代表示装置として期待されている。
一方で、ディスプレイに表示される画像の内容は一様ではない。このため、自発光素子の劣化が部分的に進行し易い。例えば時刻表示領域(固定表示領域)の自発光素子は、他の表示領域(動画表示領域)の自発光素子に比べて劣化の進行が速い。
劣化が進行した自発光素子の輝度は、他の表示領域の輝度に比して相対的に低下する。一般に、この現象は“焼き付き”と呼ばれる。以下、部分的な自発光素子の劣化を“焼き付き”と表記する。
この場合、“焼きつき”部分では、ホワイトバランスがずれて色がついたように見えたり、暗く見える現象が発生する。
これらの理由により、従来から“焼きつき”現象の抑制方法又は改善方法が検討されてきた。特に従来は、発光体を構成する材料の発光寿命を改善することにより、画面の“焼きつき”現象を抑えることが一番好ましいと考えられてきた。
特許文献1には、表示パネルが発光している時間を累積し、その時間に応じて全体輝度を抑制する改善方法が開示されている。すなわち、この改善方法では、発光特性の劣化速度を抑制することにより焼き付き現象を軽減する手法が開示されている。
(A)仕組み1
ダミー画素と、ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する仕組みとして、以下の処理機能又は手順を実行するものを提案する。
(a)輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値をダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は基準画素よりも大きい階調値をダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、測定用の階調値をダミー画素に与えるダミー画素データ決定処理
(b)ダミー画素について測定された発光輝度に基づいて、将来時点に対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出処理
(c)累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、検出された累積劣化量に対応するテーブル値を読み出し、単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新処理
第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合に、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する仕組みとして、以下の処理機能又は手順を実行するものを提案する。
(a)輝度劣化の測定タイミングの直前期間には、基準画素と同じ階調値を前記第1のダミー画素に与える一方で、基準画素よりも大きい階調値を第2のダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定処理
(b)第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出処理
(c)累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、現在時点と将来時点に対応するテーブル値を読み出し、それらの平均値で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新処理
第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合に、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する仕組みとして、以下の処理機能又は手順を実行するものを提案する。
(a)輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を第1及び第2のダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与え、第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定処理
(b)第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出処理
(c)現在時点の累積劣化量と将来時点の累積劣化量とに基づいて将来期間に対応する劣化率を算出する劣化率算出処理
(d)平均階調値と劣化率の基本対応関係を定めた基本テーブルを満たすように、算出された劣化率と平均階調値を除く他の全ての階調値と劣化率の対応関係を算出し、算出された対応関係で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新処理
第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合に、各画素の劣化情報に応じて補正量を決定する仕組みとして、以下の処理機能又は手順を実行するものを提案する。
(a)輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を第1及び第2のダミー画素に与え、輝度劣化の加速期間中は第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与える一方で、第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定処理
(b)第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出処理
(c)現在時点の累積劣化量、将来時点の累積劣化量及び階調値/劣化率変換テーブルを参照して入力表示データより算出した基準画素に対する各画素の累積劣化量差に基づいて、各画素に対応する補正量を決定する補正量決定処理
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
(A−1)基本的な考え方
階調値と劣化量は必ずしも比例関係にない。これは、パネル間の特性誤差、環境温度、パネル面の発光温度その他の影響で発光特性が変化するという特性が有機EL素子にあるためである。
このため、階調値を画素毎に累積加算しても、対応画素の劣化量を正確に見積もることはできない。
図1に、発光時間長の違いによる劣化速度(率)の経時変化を示す。図1は、ある画素を構成する発光体を、一定の階調値で点灯制御する場合の発光輝度の時間変化を示す。曲線DAPL は、ある画素(例えば、劣化特性測定用のダミー画素)を画面全体の平均階調値で点灯制御する場合の劣化曲線を示す。
従って、正確な劣化量の見積もりを実現するには、経時変化を加味して階調値と劣化率(量)の対応関係を可変する必要がある。
そこで、発明者らは、各発光パネルに固有の劣化特性を使用中に実測し、実測された階調値と劣化率(量)との対応関係に基づいて劣化量を見積もり精度や補正精度を向上させる手法を提案する。
図2に、有機ELパネルモジュールの構成例を示す。図2は、説明上必要となる主要な構成要素の観点から表した図であり、駆動回路その他の周辺回路は省略して表している。
有機ELパネルモジュール1は、有効表示領域3とダミー画素領域5で構成する。
有効表示領域3は、発光が外部から観察できる領域である。一方、ダミー画素領域5は、発光が外部から観察されないように遮光された領域であり、有効表示領域3の外側に配置される。
なお、加速期間終了時の劣化量は、期間t1〜t3を画面全体の平均階調値平均階調値DAPLで発光制御した場合の劣化量と同じになる。
図4に、有機ELパネルモジュールの具体例を示す。図4の場合、基本発光色単位でのダミー画素数は各1個である。図4の場合、1行目からN行目までが有効表示領域3であり、N+1行目がダミー画素領域5である。ダミー画素51は、ブランキング期間に発光制御する。
ダミー画素51を構成する各発光体の発光輝度は、不図示の輝度検出センサーによって検出する。
なお、電流値として検出される光量情報は増幅されて電圧値に変換され、光検出信号として出力される。
以下、前述した劣化特性の更新技術を採用する有機ELディスプレイ装置の形態例を説明する。
(B−1)形態例1
(a)概略構成
この形態例では、将来期間の劣化特性を実測し、実測結果に基づいて階調値/劣化量変換テーブルを更新する場合について説明する。
図6に、この形態例で説明する有機ELディスプレイ装置11のシステム構成の概略を示す。有機ELディスプレイ装置11は、有機ELパネルモジュール13、入力表示データ補正部15及び変換テーブル更新部17で構成する。
入力表示データ補正部15は、有効表示領域3を構成する各画素の劣化量が基本発光色別に定めた基準画素の劣化量に揃うように入力表示データを個別に補正する処理デバイスである。ここでの基準画素には、入力表示データの平均階調値で継続的に発光制御される画素を想定する。
なお、特定された階調値と劣化率の対応関係は、変換テーブル更新データとして入力表示データ補正部15に出力される。
図7に、入力表示データ補正部15の詳細構成例を示す。入力表示データ補正部15は、階調値/劣化量変換テーブル151、単位劣化量差算出部153、累積劣化量差蓄積部155、補正量決定部157及び映像信号補正部159で構成する。
累積劣化量差蓄積部155は、基準画素に対する各画素の単位劣化量差を累積した劣化量差を保存する記憶領域又は記憶装置である。累積劣化量差は、基準画素に対する劣化の進行度(進んでいるか遅れているか)及び進行度の度合いを表す。
映像信号補正部159は、入力表示データを補正表示データに変換する処理デバイスである。この形態例の場合、映像信号補正部159は、入力表示データに補正値を加減算する処理を実行する。なお、補正値は、補正量決定部157より与えられる。変換後の補正表示データは、階調値/劣化量変換テーブル151と変換テーブル更新部17に与えられる。
図7に、変換テーブル更新部17の詳細構成例を示す。変換テーブル更新部17は、ダミー画素データ決定部171、ダミー画素データ多重部173、累積劣化量検出部175及びテーブル更新部177で構成する。
ダミー画素データ決定部171は、N+1行目に配置されたダミー画素51に供給するダミー画素データを決定する処理デバイスである。前述したように、ダミー画素51には、加速開始前の期間と加速期間中とで異なるダミー画素データを供給する。
また例えば加速期間(t1〜t2まで)の間、ダミー画素51には、画面全体の平均階調値DAPL の2倍値(2DAPL )が与えられる。
なお、劣化特性の測定タイミング(t2)において、ダミー画素51には、基本発光色別に設定された階調値(例えば100%輝度レベルに対応する階調値)が与えられる。
累積劣化量検出部175は、劣化特性の測定タイミングでのダミー画素の発光輝度の劣化度合いを初期輝度に対する累積劣化量R(実測値)として検出する処理デバイスである。図9に示すように、累積劣化量R(実測値)は、初期輝度を100%とした低下割合として与えられる。
図11に、この形態例における処理動作の内容を示す。
図11に示すように、有機ELパネルモジュール13の使用開始から時点t1までの間、ダミー画素51には、フレーム単位で算出される入力表示データの平均階調値DAPL がダミー画素データとして与えられる。この際、平均階調値は、基本発光色別(RGB別)に与えられる。
なお、この期間中、単位劣化量差算出部153は、初期設定時の階調値/劣化量変換テーブル151を参照して補正表示データを単位劣化量(劣化率)に変換する。また、補正量決定部157は、基準画素に対する各画素の単位劣化量差に応じ、各画素の累積劣化量が基準画素の累積劣化量に近づくように補正値を決定する。この結果、映像信号補正部159から有効ELパネルモジュール13に対しては、補正値により補正された入力表示データが補正表示データとして出力される。
この期間中も、単位劣化量差算出部153は、初期設定時の階調値/劣化量変換テーブル151を参照して補正表示データを劣化量に変換する。
やがて、時点t2になると、ダミー画素データ決定部171は、ダミー画素の発光特性の測定用に設定した特定階調値(例えば、階調値が8ビットで与えられる場合は255)をダミー画素データとして出力する。
テーブル更新部177は、実測された累積劣化量Rに対応する全階調値と単位劣化量との対応関係を参照テーブルより読み出し、読み出された対応関係で階調値/劣化量変換テーブル151を更新する。
前述したように、更新後の対応関係は、これからの使用期間における各画素(発光体)の劣化特性を正確に反映している。このため、劣化量の見積もり精度は向上する。結果として補正精度が向上し、画素間の劣化量差の拡大が抑制され又は改善される。
以上説明したように、この形態例に係る有機ELディスプレイ装置では、有効表示領域3の外側にダミー画素51を1つ配置し、将来期間の劣化特性の測定を開始するまでは(すなわち、加速期間の開始までは)、各基本発光色に対応する入力表示データの平均階調値で発光制御する。これにより、将来期間の劣化特性の測定を開始するまでのダミー画素の劣化特性と有効表示領域内の劣化特性との一致が保証される。
この結果、将来期間に入力される入力表示データに対応する劣化量の正確な見積もりを可能にできる。
勿論、これらの効果は、実測結果を使用した簡単な信号処理だけで実現できる。このため、従来技術のように、経時変化等の全ての事象を考慮した事前の膨大な実験を不要にできる。このため、製造コストの大幅な削減を実現できる。
また、ダミー画素は有効表示領域とまったく同じ画素構成で製造でき、ダミー画素専用の複雑な回路構成や特殊な制御動作を必要としない。この点でも、回路規模の削減と生産難易度の低減との点で有利である。
この形態例では、ダミー画素を複数個配置し、使用期間中に階調値/劣化量変換テーブル151を複数回更新する手法について説明する。
図12に、この形態例で採用する有機ELパネルモジュール13の構成例を示す。図12の場合、有効表示領域131の外側に4つのダミー画素1331〜1334で構成されるダミー画素領域133を配置する。この形態例では、これら4つのダミー画素1331〜1334を使用することで、有機ELパネルモジュール13の使用中に階調値/劣化量変換テーブル151を4回更新する技術を説明する。
図13の場合、期間t1〜t2の間、ダミー画素1331を平均階調値の2倍値(2DAPL )で発光制御する。ダミー画素1331は、将来時点t3の劣化状態の予測に使用する。また、期間t2〜t3の間、ダミー画素1332を平均階調値の2倍値(2DAPL )で発光制御する。ダミー画素1332は、将来時点t4の劣化状態の予測に使用する。また、期間t3〜t4の間、ダミー画素1333を平均階調値の2倍値(2DAPL )で発光制御する。ダミー画素1333は、将来時点t5の劣化状態の予測に使用する。また、期間t4〜t5の間、ダミー画素1334を平均階調値の2倍値(2DAPL )で発光制御する。ダミー画素1334は、将来時点t6の劣化状態の予測に使用する。
このように、4つのダミー画素を順番に発光制御すれば、使用期間中に劣化特性が大きく変化する場合は勿論のこと、劣化特性の変化が比較的少ない場合でも単位劣化量への変換精度を向上させることができる。
この形態例では、一組のダミー画素を配置し、階調値/劣化量変換テーブルを更新する他の手法について説明する。
図14に、一組のダミー画素を搭載する有機ELパネルモジュール23の構成例を示す。図14の場合、有効表示領域231の外側に2つのダミー画素2331及び2332で構成されるダミー画素領域233を配置する。
ただし、この形態例の場合、2つのダミー画素を一組として同時並行的に発光制御し、その測定結果に基づいて変換テーブルの更新データを算出する。
の2倍値で発光制御し、一定時間経過後の累積劣化量Rを実測する。そして、図16に示すように、各累積劣化量Rに関連付けられている単位劣化量セットを参照テーブル(図10)より読み出し、その平均値セットを各階調値に対応する更新用の単位劣化量として算出する。
図16の場合、時点t2現在の劣化状態が単位劣化量セット1、将来時点t3の劣化状態が単位劣化量セット2が同時に読み出され、その階調値別の平均値が更新データとなる。図17に、具体例を示す。図17は、現在時点t2の累積劣化量Rが16%であり、将来時点t3の累積劣化量Rが20%である場合の更新データの算出原理を示す。
以上説明したように、現在時点の累積劣化量R1に関連付けられた単位劣化量セットと将来時点の累積劣化量R2に関連付けられた単位劣化量セットを読み出し、各階調値に対応付けられた単位劣化量の平均値を算出することにより、現在時点から将来時点の期間(すなわち将来期間)内の平均的な単位劣化量を求めることができる。
このように算出された単位劣化量で階調値/劣化量変換テーブル151を更新することにより、単位劣化量差算出部153で算出される単位劣化量差の見積もり誤差を一段と小さくすることができる。
例えば更新回数が2回の場合、図18(A)に示すように、2つのダミー画素で構成される一組のダミー画素を2組配置しても良いし、図18(B)に示すように、常に平均階調値で発光制御される1つのダミー画素と、対応する加速期間についてのみ平均階調値の2倍値で発光制御される複数個のダミー画素を配置しても良い。
いずれにしても、ダミー画素に与えるダミー画素データ値を適切に制御することと、累積劣化量を測定するダミー画素を適切に切り替えることで、階調値/劣化量変換テーブルを実際の劣化特性に応じて複数回更新することができる。
この形態例も、2つのダミー画素を用いて実測される現在時点の累積劣化量と将来時点の累積劣化量に基づいて階調値/劣化量変換テーブルを更新する手法について説明する。
ただし、この形態例の場合、変更データは、将来期間について推定する平均階調値とその際に発生する累積劣化量差の実測値とに基づいて算出する手法を採用する。
なお、有機ELパネルモジュールには、形態例3と同様の構成を採用する。すなわち、有効表示領域の外側に2つのダミー画素を配置する有機ELパネルモジュールを採用する。勿論、更新回数を増やしたい場合には、形態例3と同様、一組のダミー画素を複数組配置する手法を採用する。
ただし、この形態例の場合、変換テーブル更新部17を、ダミー画素データ決定部171、ダミー画素データ多重部173、累積劣化量検出部175、平均劣化率算出部179及びテーブル更新部181で構成する。
図21は、この将来期間に対応する平均劣化率の算出原理を示す。図21は、現在時点t2の検出輝度が90%、将来時点t3の検出輝度が85%の場合を示す。
テーブル更新部181は、加速期間中の平均階調値(将来期間の推定平均階調値)と将来期間の平均劣化率とに基づいて、将来区間の劣化特性を反映した階調値と単位劣化量の対応関係を算出する処理デバイスである。
この際、テーブル更新部181は、図22に示す平均階調値と平均劣化率の基本対応関係を満たすように、残り255階調(階調が8ビットで与えられる場合)に対応する単位劣化量(劣化率)を算出する。
図23に、各階調値に対応する単位劣化量(劣化率)の算出原理を示す。
これにより、階調値間の基本的な対応関係は維持したままで劣化率(劣化速度)だけ増幅された新たな対応関係が算出される。
因みに、予測する将来期間(周期)は、一般に短ければ短いほど急激な表示画像の傾向の変化にも対応することができる。従って、その分、予測される劣化量の誤差を少なくすることができる。
このため、事前の実験で把握すべき情報量を大幅に削減することが可能になり、この点で製造コストの大幅な低減を実現できる。
また、この形態例の場合も、画面サイズに関係なく適応できる。
この形態例では、一組のダミー画素について測定される累積劣化量の差分に基づいて、補正値を決定する手法について説明する。なお、この形態例の場合も、一組のダミー画素を複数組用意すれば、複数期間について階調値/劣化量変換テーブル151を複数回更新することができる。
図26に、この形態例で説明する有機ELディスプレイ装置31のシステム構成の概略を示す。有機ELディスプレイ装置31は、有機ELパネルモジュール33、入力表示データ補正部35及び劣化度情報検出部37で構成する。
有機ELパネルモジュール33には、図14に示す構造を採用する。すなわち、全画面の平均階調値で発光制御するダミー画素とその2倍の階調値で発光制御するダミー画素を有効表示領域の外側に配置した表示パネルを採用する。
劣化度情報検出部37は、図27の加速期間に示すように、一組のダミー画素に対応するダミー画素データを生成する処理と、各ダミー画素に対応する累積劣化量(発光輝度)を検出する処理とを実行する処理デバイスである。
図28に、入力表示データ補正部35と劣化度情報検出部37の詳細構成例を示す。図28には、図7との対応部分に同一符号を付して示す。
すなわち、入力表示データ補正部35は、階調値/劣化量変換テーブル151、単位劣化量差算出部153、累積劣化量差蓄積部155、補正量決定部351及び映像信号補正部159で構成する。また、劣化度情報検出部37は、ダミー画素データ決定部171、ダミー画素データ多重部171及び累積劣化量検出部175で構成する。
補正量決定部351は、累積劣化量検出部175より2つのダミー画素について測定された累積劣化量(実測値)と、個別の画素毎に算出されている相対的な累積劣化量差とに基づいて、補正期間(ダミー画素の劣化を加速させて予測した将来期間)内に各画素の累積劣化量が基準画素の累積劣化量に一致するように補正値を決定する処理デバイスとして動作する。
図29に補正原理を示す。図29において、時点t2におけるRαaplと時点t3における2Rαaplが、2つのダミー画素(一方は、平均階調値DAPL で発光制御され、他方は、その2倍値で発光制御される。)について実測される累積劣化量に対応する。
これら2つの累積劣化量Rαapl及び2Rαaplは、基準画素に関する現在時点と将来時点の累積劣化量の現状を正確に表している。
すなわち、β1=(2Rαapl−Rαapl−Y1)÷(t3−t2)として算出することができる。
勿論、この形態例の場合も、図18に示すように、平均階調値で発光制御するダミー画素と、加速期間が異なる複数のダミー画素とを用意すれば、長期間に亘って焼き付き現象の発生を抑制し又は改善することができる。
(a)前述の形態例では、基本発光色がRGBの3色である場合について説明したが、基本発光色は補色を含めて4色以上の場合にも適用できる。この場合、ダミー画素は、これら基本発光色の数だけ用意すれば良い。
(b)前述の形態例では、基本発光色の発色形態について説明しなかったが、基本発光色別に発光素子材料が異なる有機EL素子を用意しても良いし、カラーフィルタ方式や色変換方式を用いて基本発光色を生成しても良い。
(d)前述の形態例では、自発光表示装置の一例として有機ELディスプレイパネルを例示したが、他の自発光表示装置にも適用できる。例えば、FED(field emission display) 、無機ELディスプレイパネル、LEDパネルその他にも適用できる。
しかし、変換テーブルの更新機能や補正量の決定機能は、自発光表示装置を搭載する画像処理装置の一部として実装しても良い。例えば、変換テーブルの更新機能は、ビデオカメラ、デジタルカメラその他の撮像装置(カメラユニットだけでなく、記録装置と一体に構成されているものを含む。)、情報処理端末(携帯型のコンピュータ、携帯電話機、携帯型のゲーム機、電子手帳等)、ゲーム機、プリンタ装置等に実装しても良い。
しかし、変換テーブルの更新機能や補正量の決定機能は、自発光表示装置と独立した画像処理装置の一部として実装しても良い。例えば、変換テーブルの更新機能や補正量の決定機能は、自発光表示装置や自発光表示装置を搭載する画像処理装置に対して入力表示データ信号を供給する画像処理装置に搭載しても良い。すなわち、ダミー画素の発光輝度や劣化情報を自発光表示装置等から自装置内に取り込む手法を採用しても良い。
また、これらの処理機能の全てをハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、その一部はハードウェア又はソフトウェアを用いて実現しても良い。すなわち、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ構成としても良い。
(h)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
7 輝度検出センサー
11、31 有機ELディスプレイ装置
13、33 有機ELパネルモジュール
15、35 入力表示データ補正部
17 変換テーブル更新部
37 劣化度情報検出部
157、351 補正量決定部
171 ダミー画素データ決定部
175 累積劣化量検出部
177、181 テーブル更新部
179 平均劣化率算出部
Claims (12)
- ダミー画素を有効表示領域の外側に配置する表示パネルと、
輝度劣化の測定タイミングに、前記ダミー画素の発光輝度を検出する輝度検出センサーと、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記ダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は基準画素よりも大きい階調値を前記ダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、測定用の階調値を前記ダミー画素に与えるダミー画素データ決定部と、
前記ダミー画素について測定された発光輝度に基づいて、将来時点に対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、検出された累積劣化量に対応するテーブル値を読み出し、単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - 第1及び第2のダミー画素を有効表示領域の外側に配置する表示パネルと、
輝度劣化の測定タイミングに、前記第1及び第2のダミー画素それぞれの発光輝度を検出する輝度検出センサーと、
輝度劣化の測定タイミングの直前期間には、基準画素と同じ階調値を前記第1のダミー画素に与える一方で、基準画素よりも大きい階調値を前記第2のダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、現在時点と将来時点に対応するテーブル値を読み出し、それらの平均値で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - 第1及び第2のダミー画素を有効表示領域の外側に配置する表示パネルと、
輝度劣化の測定タイミングに、前記第1及び第2のダミー画素それぞれの発光輝度を検出する輝度検出センサーと、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与え、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
現在時点の累積劣化量と将来時点の累積劣化量とに基づいて将来期間に対応する劣化率を算出する劣化率算出部と、
平均階調値と劣化率の基本対応関係を定めた基本テーブルを満たすように、算出された劣化率と平均階調値を除く他の全ての階調値と劣化率の対応関係を算出し、算出された対応関係で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - 第1及び第2のダミー画素を有効表示領域の外側に配置する表示パネルと、
輝度劣化の測定タイミングに、前記第1及び第2のダミー画素それぞれの発光輝度を検出する輝度検出センサーと、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与え、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与える一方で、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
現在時点の累積劣化量、将来時点の累積劣化量及び階調値/劣化率変換テーブルを参照して入力表示データより算出した基準画素に対する各画素の累積劣化量差に基づいて、各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - ダミー画素と、ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する装置であって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記ダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は基準画素よりも大きい階調値を前記ダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、測定用の階調値を前記ダミー画素に与えるダミー画素データ決定部と、
前記ダミー画素について測定された発光輝度に基づいて、将来時点に対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、検出された累積劣化量に対応するテーブル値を読み出し、単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする変換テーブル更新装置。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する装置であって、
輝度劣化の測定タイミングの直前期間には、基準画素と同じ階調値を前記第1のダミー画素に与える一方で、基準画素よりも大きい階調値を前記第2のダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、現在時点と将来時点に対応するテーブル値を読み出し、それらの平均値で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする変換テーブル更新装置。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルを更新する装置であって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与え、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
現在時点の累積劣化量と将来時点の累積劣化量とに基づいて将来期間に対応する劣化率を算出する劣化率算出部と、
平均階調値と劣化率の基本対応関係を定めた基本テーブルを満たすように、算出された劣化率と平均階調値を除く他の全ての階調値と劣化率の対応関係を算出し、算出された対応関係で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新するテーブル更新部と
を有することを特徴とする変換テーブル更新装置。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報に応じて補正量を決定する補正量決定装置であって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与え、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与える一方で、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与えるダミー画素データ決定部と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する累積劣化量検出部と、
現在時点の累積劣化量、将来時点の累積劣化量及び階調値/劣化率変換テーブルを参照して入力表示データより算出した基準画素に対する各画素の累積劣化量差に基づいて、各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と
を有することを特徴とする補正量決定装置。 - ダミー画素と、ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルの更新処理を実現するコンピュータプログラムであって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記ダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は基準画素よりも大きい階調値を前記ダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、測定用の階調値を前記ダミー画素に与える処理と、
前記ダミー画素について測定された発光輝度に基づいて、将来時点に対応する累積劣化量を検出する処理と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、検出された累積劣化量に対応するテーブル値を読み出し、単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新する処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルの更新処理を実現するコンピュータプログラムであって、
輝度劣化の測定タイミングの直前期間には、基準画素と同じ階調値を前記第1のダミー画素に与える一方で、基準画素よりも大きい階調値を前記第2のダミー画素に与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与える処理と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する処理と、
累積劣化量の大きさ別に階調値と単位劣化量が対応付けられた参照テーブルを参照して、現在時点と将来時点に対応するテーブル値を読み出し、それらの平均値で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新する処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報の算出用に参照する階調値/劣化率変換テーブルの更新処理を実現するコンピュータプログラムであって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与える一方で、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与え、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与える処理と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する処理と、
現在時点の累積劣化量と将来時点の累積劣化量とに基づいて将来期間に対応する劣化率を算出する処理と、
平均階調値と劣化率の基本対応関係を定めた基本テーブルを満たすように、算出された劣化率と平均階調値を除く他の全ての階調値と劣化率の対応関係を算出し、算出された対応関係で単位劣化量算出用の階調値/劣化特性変換テーブルを更新する処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 第1及び第2のダミー画素と、各ダミー画素の発光輝度を検出する検出センサーとが有効表示領域の外側に配置される場合において、各画素の劣化情報に応じた補正量の決定処理を実現するコンピュータプログラムであって、
輝度劣化の加速期間の開始までは基準画素と同じ階調値を前記第1及び第2のダミー画素に与え、輝度劣化の加速期間中は前記第1のダミー画素に基準画素と同じ階調値を与える一方で、前記第2のダミー画素に基準画素よりも大きい階調値を与え、輝度劣化の測定タイミングには、前記第1及び第2のダミー画素に測定用の同一階調値を与える処理と、
前記第1及び第2のダミー画素について測定された各発光輝度に基づいて、現在時点と将来時点のそれぞれに対応する累積劣化量を検出する処理と、
現在時点の累積劣化量、将来時点の累積劣化量及び階調値/劣化率変換テーブルを参照して入力表示データより算出した基準画素に対する各画素の累積劣化量差に基づいて、各画素に対応する補正量を決定する処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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