JP2007187016A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時に従来よりも適切に過給機の動作を制御して内燃機関の始動性を改善可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】電動機10にて駆動可能なターボ過給機6を備えたエンジン1の制御装置において、エンジン1の吸入空気の圧力を取得する吸気絶対圧センサ7を備え、ECU30は、エンジン1の始動時に吸気絶対圧センサ7により取得された吸入空気の圧力を考慮してエンジン1の始動時に吸入空気の過給を行うか否か判定し、その判定結果に基づいて電動機10の動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機にて駆動可能な過給機を備えた内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の始動時に電動機付き過給機を動作させて過給を行い始動性を向上させる内燃機関の制御装置において、内燃機関の始動前にエンジン水温、インテークマニホールド温度、及び潤滑油温度の少なくともいずれかの温度を参照して内燃機関の始動時に過給が必要か否か判定する内燃機関の制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜5が存在する。
特開2004−340122号公報 特開平6−280723号公報 特開平5−321682号公報 特開2003−269203号公報 特開平4−342828号公報
内燃機関の始動性は吸入空気の圧力の影響を受ける。例えば、吸入空気の圧力が低い場合、吸入空気の圧力が高い場合よりも空気の密度が低下し、かつ気筒内に空気が吸入され難くなるので、圧縮行程末期の筒内温度いわゆる圧縮端における筒内温度が低下する。そのため、気筒内において燃料が良好に燃焼せず、内燃機関の始動時に良好な完爆状態を得られないおそれがある。特許文献1の制御装置では、内燃機関の始動が開始される前に過給機を動作させるか否か吸入空気の温度(インテークマニホールドの温度)を参照して判定しているが、吸入空気の圧力は参照していない。なお、本発明の「始動時」は、内燃機関の始動が要求されてから、すなわちスタータなどによって内燃機関の始動が開始される前から内燃機関が良好な完爆状態を連続的に得られるまでの期間を指す。
そこで、本発明は、内燃機関の始動時に従来よりも適切に過給機の動作を制御して内燃機関の始動性を改善可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、電動機にて駆動可能な過給機を備えた内燃機関の制御装置において、前記内燃機関の吸入空気の圧力を取得する吸入空気圧取得手段と、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力を考慮して前記内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行うか否か判定する過給要否判定手段と、前記過給要否判定手段の判定結果に基づいて前記電動機の動作を制御する電動機制御手段と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の制御装置によれば、吸入空気の圧力を考慮して内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行うか否かが判定されるので、吸入空気の圧力に応じて適切に過給機を動作させることができる。そのため、内燃機関の始動時に気筒に吸入空気を適切に吸入させて圧縮端における筒内温度を燃料混合気が良好に着火、燃焼する温度以上、すなわち内燃機関が良好に始動可能な温度以上に上昇させ、良好な完爆状態を得ることができる。従って、内燃機関の始動性を改善できる。
本発明の制御装置の一形態においては、前記内燃機関の吸入空気の温度を取得する吸入空気温度取得手段をさらに備え、前記過給要否判定手段は、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力に基づいて所定の判定温度を補正する判定温度補正手段を備えるとともに、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度が前記判定温度補正手段により補正された所定の判定温度未満の場合に前記内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行うと判断してもよい(請求項2)。この場合、所定の判定温度が吸入空気の圧力によって補正されるので、吸入空気の圧力に応じて適切に内燃機関始動時の吸入空気の過給を行うことができる。また、内燃機関の始動時に吸入空気の過給が必要か否かは吸入空気の温度によって判定されるので、この判定に吸入空気の温度と圧力の両方が反映される。そのため、内燃機関始動時の吸入空気の過給の要否を、吸入空気の温度又は圧力の一方のみで判定する場合よりもより適切に判定できる。従って、内燃機関の始動性をさらに改善できる。
この形態において、前記判定温度補正手段は、前記吸入空気圧取得手段が取得した吸入空気の圧力が低いほど前記所定の判定温度を上昇させてもよい(請求項3)。吸入空気の圧力が低いほど圧縮端における筒内温度が低下するので、始動時に吸入空気の過給を行う必要がある。そこで、所定の判定温度を上昇させ、始動時に吸入空気の過給が行われ易くする。このように所定の判定温度を補正することにより、吸入空気の圧力が低い場合でも、気筒内において燃料が良好に燃焼させることができる。そのため、内燃機関の始動性を改善できる。
また、前記電動機制御手段は、吸入空気の温度が低い場合、吸入空気の温度が高い場合よりも前記内燃機関の始動時に過給圧が上昇するように前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度に応じて前記電動機の回転数を調整してもよい(請求項4)。吸入空気の温度が低いほど圧縮端における筒内温度が低下するので、気筒内において燃料が良好に燃焼し難くなる。そこで、このように吸入空気の温度に応じて電動機の回転数を調整し、過給圧を調整することによって圧縮端における筒内温度を気筒内で燃料が良好に燃焼する温度範囲内に速やかに調整する。これにより、内燃機関の始動性をさらに改善できる。なお、電動機の回転数は、吸入空気の温度に応じて連続的に変更してもよいし、不連続に変更してもよい。
本発明の制御装置の一形態において、前記過給要否判定手段は、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力が前記内燃機関の気筒内にて燃料混合気を良好に燃焼させることが可能な圧縮端の筒内温度に基づいて設定された所定の判定圧力未満の場合に吸入空気の過給を行うと判断してもよい(請求項5)。この場合、内燃機関始動時の吸入空気の過給の要否が吸入空気の圧力によって判定されるので、吸入空気の圧力に応じて適切に吸入空気を過給し、圧縮端における筒内温度を内燃機関が良好に始動可能な温度以上に上昇させることができる。そのため、内燃機関の始動性を改善できる。
この形態においては、前記内燃機関の吸入空気の温度を取得する吸入空気温度取得手段と、前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度に基づいて前記所定の判定圧力を補正する判定圧力補正手段と、をさらに備えていてもよい(請求項6)。このように所定の判定圧力を吸入空気の温度で補正することにより、内燃機関始動時の吸入空気の過給の要否の判定に吸入空気の圧力と温度の両方を反映させることができる。この場合、内燃機関始動時の吸入空気の過給の要否をより適切に判定できるので、内燃機関の始動性をさらに改善できる。
また、前記判定圧力補正手段は、前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度が低いほど前記所定の判定圧力を上昇させてもよい(請求項7)。上述したように吸入空気の温度が低いほど圧縮端における筒内温度が低下するので、内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行う必要がある。そこで、吸入空気の温度が低いほど所定の判定圧力を上昇させ、内燃機関始動時に吸入空気の過給が行われ易くする。このように所定の判定圧力を補正することにより、内燃機関の始動時に吸入空気の温度に応じて適切に吸入空気の過給を行うことができるので、内燃機関の始動性を改善できる。
さらに、前記電動機制御手段は、吸入空気の圧力が低い場合、吸入空気の圧力が高い場合よりも前記内燃機関の始動時に過給圧が上昇するように前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力に応じて前記電動機の回転数を調整してもよい(請求項8)。このように電動機の回転数を調整することによって圧縮端における筒内温度を内燃機関が良好に始動可能な温度以上に速やかに調整できる。そのため、内燃機関の始動性をさらに改善できる。なお、電動機の回転数は、吸入空気の圧力に応じて連続的に変更してもよいし、不連続に変更してもよい。
以上に説明したように、本発明によれば、内燃機関の始動時に吸入空気の圧力を考慮して吸入空気の過給の要否を判定するので、内燃機関の始動時に従来よりも適切に過給機の動作を制御することができる。そのため、内燃機関の始動性を改善できる。
図1は、本発明の制御装置が組み込まれた内燃機関の一形態を示している。図1に示した内燃機関(以下、エンジンと呼ぶこともある。)1は、車両に走行用動力源として搭載されるもので、吸気通路2と排気通路3とエンジン1を始動させるためのスタータ4とを備えている。吸気通路2には、吸入空気(以下、吸気と略すこともある。)を濾過するためのエアフィルタ5、ターボ過給機6のコンプレッサ部6a、吸気の絶対圧力に対応した信号を出力する吸入空気圧取得手段としての吸気絶対圧センサ7、吸気の温度に対応した信号を出力する吸入空気温度取得手段としての吸気温度センサ8が設けられている。排気通路3には、ターボ過給機6のタービン部6b、排気浄化触媒9が設けられている。周知のようにターボ過給機6のコンプレッサ部6aのコンプレッサロータ(不図示)とタービン部6bのタービンロータ(不図示)とは、スピンドル6cによって同軸に連結されている。
図1に示したようにターボ過給機6は、スピンドル6cを駆動可能な電動機10と、ターボオイル給油装置20とを備えている。電動機10は、スピンドル6cと一体に回転するようにスピンドル6cに設けられる不図示の回転子とその回転子の周囲に配置される固定子10aとを備えており、固定子10aに供給される電力によってスピンドル6cを正逆両方向に回転駆動する。固定子10aに供給される電力はコントローラ11によって制御され、コントローラ11は例えば固定子10aに供給する電力を制御して電動機10の回転数を調整する。このように電動機10によって動作がアシストされるので、以降、ターボ過給機6をMAT(Motor Assist Turbo)と呼ぶこともある。なお、電動機10は、スピンドル6cがエンジン1の排気によって回転駆動される場合に発電機として機能してもよい。ターボオイル給油装置20は、電動オイルポンプ21とオイル給油経路22とを備えている。オイル給油経路22は、電動オイルポンプ21から送り出されたオイルをターボ過給機6の各回転部分に供給可能なように設けられている。また、オイル給油経路22は、エンジン1の動力によって駆動されるオイルポンプ(不図示)とも接続されており、このオイルポンプから送り出されたオイルもターボ過給機6の各回転部分に供給する。
電動機10及び電動オイルポンプ21の動作はエンジンコントロールユニット(ECU)30によってそれぞれ制御される。なお、ECU30による電動機10の制御は、ECU30がまずコントローラ11に指示を出し、コントローラ11がその指示に応じて固定子10aに供給する電力を調整することによって行われる。ECU30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んで構成され、エンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。例えば、ECU30はエンジン1の負荷に応じて適切に吸気の過給が行われるようにコントローラ11を介して固定子10aに供給する電力を調整し、電動機10の動作を制御する。ECU30には、エンジン1の運転状態を制御する際に参照する情報を取得するために、吸気絶対圧センサ7、吸気温度センサ8、エンジン1の回転数に対応した信号を出力するエンジン回転数センサ31、及び排気浄化触媒9の床温度に対応した信号を出力する触媒床温度センサ32などの種々のセンサが接続されている。
本発明では、エンジン1の始動時に吸気の圧力を考慮して電動機10の動作を制御する。エンジン1を始動する前、すなわちエンジン1の停止時の吸気通路2内の圧力は周囲の大気の圧力とほぼ等しい。山岳地帯などの高地では大気の圧力すなわち気圧が101kPa未満になるので、ゲージ圧で圧力を検出するセンサでは吸気通路2内の圧力を正確に検出できないおそれがある。そのため、101kPa未満の圧力も検出可能な吸気絶対圧センサ7が設けられる。
エンジン1では、エンジン1の始動時に電動機10によってMAT6を駆動し、吸気を過給することにより吸気の温度を上昇させて圧縮端における筒内温度を上昇させることができる。図2は、ECU30がエンジン1を始動するために実行する機関始動制御ルーチンを示している。図2の制御ルーチンは、ECU30の起動時に実行される制御ルーチンの一つとして設定され、ECU30の動作中はECU30が実行する他の制御ルーチンと並列に、かつ所定の周期で繰り返し実行される。
図2の制御ルーチンにおいてECU30はまずステップS11においてエンジン1の始動要求が有ったか否か判定する。エンジン1の始動要求は、例えばイグニッションスイッチがオンの状態になるなど所定の始動条件が満たされた場合に有ったと判断される。エンジン1の始動要求が無かったと判断した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、エンジン1の始動要求が有ったと判断した場合はステップS12に進み、ECU30は吸気絶対圧センサ7及び吸気温度センサ8の出力信号を参照して吸気の温度及び絶対圧力を取得する。
続くステップS13においてECU30は、取得した吸気の絶対圧力に基づいて判定温度を補正する。判定温度は、エンジン1の始動時に吸気の過給を行うか否か判定する際に使用する閾値である。判定温度の設定方法を説明する。圧縮端における筒内温度には燃料混合気を良好に燃焼させることが可能な許容温度範囲があり、エンジン1の始動時に圧縮端における筒内温度がこの許容温度範囲内になるように吸気を過給することでエンジン1を速やかに始動できる。圧縮端における筒内温度は吸気の温度に応じて変化するので、判定温度には例えば圧縮端における筒内温度がこの許容温度範囲の下限値になる吸気温度が設定される。すなわち、判定温度には、エンジン1の気筒内において燃料混合気が良好に着火、燃焼する吸気温度が設定される。なお、この許容温度範囲はエンジン1の諸元(例えば、圧縮比、熱発生率など)などに応じて変化するので、判定温度はエンジン1の諸元などに応じて適宜変更してよい。
圧縮端における筒内温度は、吸気の圧力の影響を受ける。例えば、吸気の圧力が低いほど圧縮端における筒内温度が低下するので、燃料混合気が着火し難く、かつ燃焼し難くなる。そこで、吸気の圧力が低いほど始動時に吸気の過給が行われ易くなるように判定温度を補正する。この補正は、判定温度に圧力補正係数を掛けることによって行われる。図3は、吸気の絶対圧力と圧力補正係数との関係の一例を示している。図3に示したように吸気の絶対圧力が低いほど圧力補正係数が増加する。そのため、判定温度は、吸気の絶対圧力が低いほど上昇するように補正される。
次のステップS14においてECU30は、吸気温度が判定温度未満か否か判定する。吸気温度が判定温度未満と判断した場合はステップS15に進み、ECU30は電動オイルポンプ21を起動する。なお、既に電動オイルポンプ21が起動されていた場合は、そのまま電動オイルポンプ21を動作させ続ける。このように電動オイルポンプ21を起動することによりオイルの供給が停止された状態でMAT6が起動されることを防止する。続くステップS16においてECU30は電動機10を起動してMAT6を動作させ、吸気の過給を行う。なお、既に電動機10が起動されていた場合は、そのまま電動機10を動作させ続ける。一方、吸気温度が判定温度以上と判断した場合はステップS17に進み、ECU30は電動機10及び電動オイルポンプ21を停止させる。
ステップS15及びS16の処理、又はステップS17の処理において電動機10及び電動オイルポンプ21のそれぞれの動作を制御した後はステップS18に進み、ECU30はスタータ4を起動する。なお、既にスタータ4が起動されていた場合はそのままスタータ4を動作させ続ける。続くステップS19にてECU30は、エンジン1の回転数が所定の判定回転数よりも大きいか否か判定する。判定回転数はエンジン1が継続して燃焼を続けられる完爆状態が得られたか否か判定するための閾値、言い換えるとエンジン1が始動したか否か判定するための閾値であり、エンジン1が完爆状態を得られたときの回転数(例えば、800回転/分)が設定される。なお、このような回転数はエンジン1の諸元によって異なるので、判定回転数はエンジン1の諸元などに応じて適宜変更してよい。エンジン1の回転数が判定回転数以下であると判断した場合はエンジン1の回転数が判定回転数よりも大きくなるまでステップS14〜S18の処理を繰り返す。
一方、エンジン1の回転数が判定回転数よりも大きいと判断した場合はステップS20に進み、ECU30はスタータ4を停止させる。続くステップS21においてECU30は、電動機10及び電動オイルポンプ21を停止させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように図2の制御ルーチンによれば、判定温度が吸気の絶対圧力によって補正されるので、吸気の圧力を考慮してエンジン1の始動時に吸気の過給を行うか否かが判定できる。この場合、吸気の温度及び圧力の両方を考慮してエンジン1の始動時に吸気の過給を行うか否か判定するので、吸気の温度又は圧力の一方のみで吸気の過給の要否を判定する場合よりもより適切な判定結果を得ることができる。そのため、エンジン1を速やかに始動させ、エンジン1の始動性を改善できる。
また、スタータ4によってエンジン1を始動している途中であっても吸気の温度が判定温度以上になった場合はMAT6及び電動オイルポンプ21を停止させるので、エンジン1の始動性を改善しつつ始動時に消費される電力を低減できる。
MAT6の回転数は、吸気の温度に応じて変更してもよい。図4は、吸気の温度とMAT6の回転数との関係の一例を示している。なお、図4の温度T0はエンジン1の諸元(例えば、圧縮比、熱発生率など)に応じて設定される。また、図4の温度T1には判定温度が設定される。MAT6の回転数が高いほど吸気の昇温速度が速くなるので、図4に示したように吸気の温度が低い場合は吸気の温度が高い場合よりもMAT6の回転数が高くなる、すなわち吸気の過給圧が上昇するように吸気の温度に応じてMAT6の回転数を変更する。このように吸気の温度に応じてMAT6の回転数を変更することにより、エンジン1の始動性を改善しつつ始動時に消費される電力をさらに低減できる。このようなMAT6の回転数変更は、例えば図2のステップS16の処理において行えばよい。
図2の制御ルーチンを実行してMAT6の動作を制御することにより、ECU30は本発明の電動機制御手段として機能する。また、ECU30は、図2のステップS13の処理を実行することにより本発明の判定温度補正手段として機能し、図2のステップS14の処理を実行することにより本発明の過給要否判定手段として機能する。
図5は、図1のECU30が実行する機関始動制御ルーチンの変形例を示している。なお、図5において図2と同一の処理には同一の参照符号を付し、説明を省略する。図5の制御ルーチンでは、エンジン1の始動時に吸気の過給を行うか否か吸気の圧力によって判定している点が図2の制御ルーチンと異なる。図5の制御ルーチンも図2の制御ルーチンと同様にECU30の起動時に実行される制御ルーチンの一つとして設定され、ECU30の動作中はECU30が実行する他の制御ルーチンと並列に、かつ所定の周期で繰り返し実行される。
図5の制御ルーチンにおいてECU30は、ステップS12まで図2の制御ルーチンと同様に処理を行う。続くステップS31においてECU30は、吸気の温度に基づいて判定圧力を補正する。上述したように吸気の圧力が低いほど圧縮端における筒内温度が低下して燃料混合気が着火、燃焼し難くなる。そこで、判定圧力には、例えば圧縮端における筒内温度がエンジン1の気筒内において燃料混合気を良好に着火、燃焼させることが可能な許容温度範囲の下限値となる吸気圧力が設定される。また、圧縮端における筒内温度は、吸気の温度の影響を受けるので、吸気の温度が低いほどエンジン1の始動時に吸気の過給が行われ易くなるように吸気の温度に基づいて判定温度を補正する。この補正は判定圧力に温度補正係数を掛けることによって行われる。図6は、吸気の温度と温度補正係数との関係の一例を示している。図6に示したように吸気の温度が低いほど温度補正係数が増加する。そのため、判定圧力は、吸気の温度が低いほど上昇するように補正される。このように判定圧力を補正することにより、ECU30は本発明の判定圧力補正手段として機能する。
次のステップS32においてECU30は、吸気絶対圧が判定圧力未満か否か判定する。吸気絶対圧が判定圧力未満と判断した場合はステップS15に進み、以降図2の制御ルーチンと同様の処理を行い、その後今回の制御ルーチンを終了する。一方、吸気絶対圧が判定圧力以上と判断した場合はステップS17に進み、以降図2の制御ルーチンと同様の処理を行い、その後今回の制御ルーチンを終了する。
図5の制御ルーチンにおいては、吸気の圧力に基づいてエンジン1の始動時に吸気の過給を行うか否か判定するので、エンジン1の始動時に吸気の圧力に応じた適切な吸気の過給を行うことができる。また、この判定に使用する判定圧力を吸気の温度で補正するので、エンジン1の始動時の吸気の過給をより適切に行うことができる。そのため、エンジン1の始動性を改善できる。さらに、スタータ4によってエンジン1を始動している途中であっても吸気の圧力が判定圧力以上になった場合はMAT6及び電動オイルポンプ21を停止させるので、エンジン1の始動性を改善しつつ消費電力を低減できる。
MAT6の回転数は、吸気の圧力に応じて変更してもよい。図7は、吸気の圧力とMAT6の回転数との関係の一例を示している。図7の圧力P0には例えば山岳地帯などの高地における気圧(例えば、72kPa)が設定され、圧力P1には例えば標準気圧(101kPa)が設定される。なお、図7に示した関係は、エンジン1の諸元(圧縮比、熱発生率など)によって異なるので、図7の圧力P0、P1はエンジン1の諸元に応じて適宜変更してよい。MAT6の回転数が高いほど過給圧は上昇するので、図7に示したように吸気の圧力が低い場合は吸気の圧力が高い場合よりもMAT6の回転数が高くなり、吸気の過給圧が上昇するように吸気の圧力に応じてMAT6の回転数を変更する。このようにMAT6の回転数を変更することにより、エンジン1の始動性を改善しつつエンジン1の始動時に消費される電力をさらに低減できる。なお、このようなMAT6の回転数変更は、例えば図5のステップS16の処理にて行えばよい。
図8は、図1のECU30が実行する機関始動制御ルーチンの他の変形例である。MAT6にて吸気を過給し、圧縮端温度を上昇させることによって排気の温度を上昇させることができるので、排気浄化触媒9を昇温してこの触媒9を速やかに活性状態に移行させることができる。そのため、図8の制御ルーチンでは、エンジン1が始動し、スタータ4が停止された後も排気浄化触媒9を活性状態に移行させるべくMAT6を動作させる点が異なる。図8の制御ルーチンはECU30の起動時に実行される制御ルーチンの一つとして設定され、ECU30の動作中はECU30が実行する他の制御ルーチンと並列に、かつ所定の周期で繰り返し実行される。なお、図8の制御ルーチンにおいて図2の制御ルーチンと同一の処理には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11〜S20の処理を実行する。なお、ステップS20までは図2の制御ルーチンと同一の処理を実行すればよいため、図8ではステップS20以降の処理のみを示し、ステップS11〜S19の処理は省略した。
ステップS20においてスタータ4を停止させた後はステップS41に進み、ECU30は電動オイルポンプ21を停止させる。エンジン1の始動後は、エンジン1の動力によって駆動されるオイルポンプが動作しているので、電動オイルポンプ21を停止させてもMAT6の各回転部分にオイルが供給される。そこで、電動オイルポンプ21を停止させて消費電力を低減する。
次のステップS42においてECU30は、排気浄化触媒9の床温度が活性判定温度未満か否か判定する。排気浄化触媒9の床温度は、触媒床温度センサ32の出力信号を参照して取得する。活性判定温度には、例えば排気浄化触媒9が活性状態になる温度範囲の下限値が設定される。排気浄化触媒9の床温度が活性判定温度未満と判断した場合はステップS43に進み、ECU30は電動機10を起動してMAT6を動作させ、吸気の過給を行う。なお、既に電動機10が起動されていた場合は、そのまま電動機10を動作させ続ける。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、排気浄化触媒9の床温度が活性判定温度以上と判断した場合はステップS44に進み、ECU30は電動機10を停止させ、MAT6による吸気の過給を停止させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図8の制御ルーチンによれば、排気浄化触媒9の床温度が活性判定温度未満の場合にMAT6を動作させるので、排気浄化触媒9を速やかに活性状態に移行させることができる。そのため、エンジン1の始動時の排気エミッションを改善できる。なお、ここではステップS41〜S44の処理が図2のステップS11〜S20の処理の後に実行されるとしたが、図5のステップS11〜S20の処理の後にステップS41〜S44の処理を実行してもよい。言い換えると、図5のステップS21の処理に代わって図8のステップS41〜S44の処理が実行されてもよい。この機関始動制御ルーチンでも、図8の制御ルーチンと同様にエンジン1の始動時の排気エミッションを改善できる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、吸気の絶対圧力の代わりに大気圧を使用して制御を行ってもよい。この場合、大気圧センサをエンジンに設ける。エンジンの停止時の吸気の圧力はほぼ周囲の大気の圧力と等しいので、このように大気圧を使用して制御を行ってもエンジン始動時の吸気の過給を適切に行うことができる。また、吸気の圧力を検出するセンサは絶対圧力で圧力を検出するセンサに限定されず、標準気圧以下の圧力が検出可能なセンサであればよい。
本発明の制御装置が適用されるエンジンに設けられる過給機は、電動機付きのターボ過給機に限定されない。エンジンの動力以外の動力で駆動可能な過給機であればよい。
本発明の制御装置が組み込まれた内燃機関の一形態を示す図。 図1のECUが実行する機関始動制御ルーチンを示すフローチャート。 吸気の絶対圧力と判定温度の圧力補正係数との関係の一例を示す図。 吸気の温度とMAT回転数との関係の一例を示す図。 機関始動制御ルーチンの変形例を示すフローチャート。 吸気の温度と判定圧力の温度補正係数との関係の一例を示す図。 吸気の圧力とMAT回転数との関係の一例を示す図。 機関始動制御ルーチンの他の変形例を示すフローチャート。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
6 ターボ過給機(MAT)
7 吸気絶対圧センサ(吸入空気圧取得手段)
8 吸気温度センサ(吸入空気温度取得手段)
10 電動機
30 エンジンコントロールユニット(過給要否判定手段、電動機制御手段、判定温度補正手段、判定圧力補正手段)

Claims (8)

  1. 電動機にて駆動可能な過給機を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の吸入空気の圧力を取得する吸入空気圧取得手段と、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力を考慮して前記内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行うか否か判定する過給要否判定手段と、前記過給要否判定手段の判定結果に基づいて前記電動機の動作を制御する電動機制御手段と、を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の吸入空気の温度を取得する吸入空気温度取得手段をさらに備え、
    前記過給要否判定手段は、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力に基づいて所定の判定温度を補正する判定温度補正手段を備えるとともに、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度が前記判定温度補正手段により補正された所定の判定温度未満の場合に前記内燃機関の始動時に吸入空気の過給を行うと判断することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記判定温度補正手段は、前記吸入空気圧取得手段が取得した吸入空気の圧力が低いほど前記所定の判定温度を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記電動機制御手段は、吸入空気の温度が低い場合、吸入空気の温度が高い場合よりも前記内燃機関の始動時に過給圧が上昇するように前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度に応じて前記電動機の回転数を調整することを特徴とする請求項2又は3の記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記過給要否判定手段は、前記内燃機関の始動時に前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力が前記内燃機関の気筒内にて燃料混合気を良好に燃焼させることが可能な圧縮端の筒内温度に基づいて設定された所定の判定圧力未満の場合に吸入空気の過給を行うと判断することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関の吸入空気の温度を取得する吸入空気温度取得手段と、前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度に基づいて前記所定の判定圧力を補正する判定圧力補正手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記判定圧力補正手段は、前記吸入空気温度取得手段により取得された吸入空気の温度が低いほど前記所定の判定圧力を上昇させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記電動機制御手段は、吸入空気の圧力が低い場合、吸入空気の圧力が高い場合よりも前記内燃機関の始動時に過給圧が上昇するように前記吸入空気圧取得手段により取得された吸入空気の圧力に応じて前記電動機の回転数を調整することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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