JP2007186830A - ポリエステル繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、衣料用素材、産業用素材特に寝具、シート資材等に使用される伸縮機能、収縮機能、耐疲労性(耐へたり特性)の優れた繊維を提供するものである。
【解決手段】本発明に係る繊維は、90重量%以上がポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」という。)及びポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」という。)であるポリマーからなり、下記(1)及び(2)の条件を満たす。
(1)PTT及びPBTの固有粘度(単位:dl/g)をそれぞれ[η]t及び[η]bとし、Z=[η]t/[η]bとしたとき、
0.6≦[η]t≦1.1
0.75≦Z≦1.25
(2)PTT及びPBTの和に対するPBTの割合(重量%)をRbとしたとき、
15≦Rb≦70
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る繊維は、90重量%以上がポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」という。)及びポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」という。)であるポリマーからなり、下記(1)及び(2)の条件を満たす。
(1)PTT及びPBTの固有粘度(単位:dl/g)をそれぞれ[η]t及び[η]bとし、Z=[η]t/[η]bとしたとき、
0.6≦[η]t≦1.1
0.75≦Z≦1.25
(2)PTT及びPBTの和に対するPBTの割合(重量%)をRbとしたとき、
15≦Rb≦70
【選択図】図2
Description
本発明は、伸縮性や収縮性に優れた繊維に関する。さらに詳しくは、衣料用素材、産業用素材特に寝具、車両用シート、椅子用シート、座布団用シート、応接セット用シート又はスポーツ資材等に使用される伸縮機能、収縮機能、耐疲労性(耐へたり特性)の優れた素材に関する。
ポリエチレンテレフタレートを主成分とする繊維は、その優れた特性から衣料用繊維として最も多く使用されてきている。しかし、スポーツ衣料分野で要求されるパワーストレット特性、カーペットに要求されるパイルの回復特性(耐へたり性)、高収縮特性には満足でき性能が得られない。
このため、高収縮性能を得るためには例えばイソフタール酸を共重合したポリエチレンテレフタレーテトを使用したり、伸縮性能を得るにはポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」という。)やポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」という。)を使用することが提案されている。例えば、95モル%以上がPTTからなる繊維を仮撚して弾性回復率の高い繊維を得る例が特許文献1に、また90%以上がPTTであるポリマーから柔軟性、屈曲回復性あるいは長期間の使用に対する耐久性にすぐれたモノフィラメントの例が特許文献2に記載されている。また、PBTの例としては、特許文献3、4に記載されている。
これら文献に記載されているように、ポリエステルの脂肪族成分を変えることで柔軟性や弾性回復性を回復する事ができる。しかし、PBTでは十分ではなくナイロンより劣位の性能より得られない。PTTでは、一部ナイロンを越える性能が得られているのであるが、PTTの場合は文献にも記載されているように製造が難しく、操業的に安定な条件となると十分な性能を発揮できないのが現状であった。
特許第3249107号公報
特許第3685758号公報
特開昭58−087319号公報
特開昭58−104216号公報
発明が解決しようとする課題は、ポリエステル系ポリマーから高い弾性回復性、あるいは高収縮性の繊維を工業的に得ようとするものである。
上述した問題は、PTTやPBTの分子構造からくるものであり、特に製造時においてはガラス転位温度、結晶化開始温度及びポリマーの熱安定性が大きく影響すると考えられる。こうした特性を制御するにはポリマー設計が重要であり、本発明者は鋭意検討を重ねた結果本発明に到達したものである。
本発明に係る繊維は、90重量%以上がポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」という。)及びポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」という。)であるポリマーからなり、下記(1)及び(2)の条件を満たす。
(1)PTT及びPBTの固有粘度(単位:dl/g)をそれぞれ[η]t及び[η]bとし、Z=[η]t/[η]bとしたとき、
0.6≦[η]t≦1.1
0.75≦Z≦1.25
(2)PTT及びPBTの和に対するPBTの割合(重量%)をRbとしたとき、
15≦Rb≦70
さらに、伸張弾性率(2分後の回復率)が90%以上であることを特徴とする。さらに、沸水収縮率が25%以上かつ収縮応力が0.15cN/dtex以上であることを特徴とする。
(1)PTT及びPBTの固有粘度(単位:dl/g)をそれぞれ[η]t及び[η]bとし、Z=[η]t/[η]bとしたとき、
0.6≦[η]t≦1.1
0.75≦Z≦1.25
(2)PTT及びPBTの和に対するPBTの割合(重量%)をRbとしたとき、
15≦Rb≦70
さらに、伸張弾性率(2分後の回復率)が90%以上であることを特徴とする。さらに、沸水収縮率が25%以上かつ収縮応力が0.15cN/dtex以上であることを特徴とする。
上記のような構成を有することより、PTTやPBT単独の場合より優れた強度、弾性回復率及び高収縮性能を有する繊維を工業的に安定に得ることができる。
まず本発明に言う効果について図1で概略説明する。通常AとBのポリマーを混合して繊維を製造した場合、得られる性能はAとBを結ぶ線上(M)がそれより下方の曲線(D)となるのが普通である。しかし、特定の条件を満たしたとき上方の曲線(U)となることがある。本発明の効果とは、性能が曲線Uのようになることを言う。
本発明に用いられるPTTの固有粘度[η]tは、0.6 dl/g 以上1.1dl/g以下であることが重要である。それより小さいと十分な性能が得られず、またそれより大きくても曳糸性に劣り本発明の目的が達成されない。より好ましくは0.7≦[η]t≦1.0である。また、PTTとPBTの粘度バランスは極めて重要であり、Z=[η]t/[η]bとしたとき、0.75≦Z≦1.25の時に本発明の効果が発揮される。
Zがこの範囲を外れると本発明の効果が発揮されない。その理由は明確ではないが、粘度差が大きいため微細な分散状態とはならず、比較的大きな単位での混合となっているためと推定している。
本発明におけるPTTとPBTの和に対するPBTの割合Rbは、15%以上70%以下である。Rbが15%に満たない場合或いは70%を越える場合は、効果が僅かであり実用的に優れたものとは言えない。
伸張回復率の優れた繊維を得る場合には、Rbが15%以上30%以下であることが好ましい。また、高収縮性能でかつ収縮応力の高い繊維を得るためには、Rbが30%以上70%以下であることが好ましい。
本発明において90重量%以上がPTTとPBTからなるポリマーとは、PTTとPBT以外に10%未満の他のポリマーや添加剤を含んでいてもよい。他のポリマーとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等が含まれる。添加剤としては、二酸化チタン、炭酸バリュウム、シリカ、カーボンブラック等の無機物、耐光性改良剤や制電制改良剤や染料や顔料等が含まれていてもよい。
PTTとPBTは単軸押出機中あるいは2軸押出機中でブレンドすることができる。または、重合機中で所定の割合に調整しても良い。PTTとPBTの末端が反応していても良い。
本発明の繊維は通常の溶融紡糸方法で得られる。ポリマーは溶融前に十分乾燥することが好ましい。水分率を100ppm、より好ましくは50ppm以下にすることが望ましい。
押出機で溶融した後、計量されノズルより押し出され繊維化される。本発明の効果をより高めるためには、繊維化される前の工程で10セグメント以上のスタテックミキサーによる分割混合を行うことが望ましい。また、微小突起を有するメタルパウダーの層を通過させることも効果がある。
紡糸された繊維は通常の方法で延伸される。例えば、ローラープレート型延伸機や水浴と熱風炉を兼ね備えたタイプの延伸機で行われる。そして、必要により延伸後に熱セットや収縮処理あるいは仮撚等を行ってもよい。
図2はPTTとPBTを様々な比率でブレンドし押出機で溶融し紡糸した実施例と比較例の繊維の最大延伸倍率プロットしたものである。最大延伸倍率とは、紡糸した繊維(以下紡糸原糸という)を延伸機で延伸倍率を上げていき繊維が切断したときの倍率である(以下HDmaxと記す)。
驚くべきことに、本発明の領域では各々単独成分のHDmaxの値を結ぶ直線よりかなり高い値を示している。HDmaxが大きいということは、工業的に高延伸倍率で繊維を製造することが可能であり、それにより高強力、高伸張弾性率、更には高収縮繊維を得ることが出来ることを示している。
本発明の繊維の繊度は、10dtexから20000dtexのモノフィラメント及び20dtexから5000dtexのマルチフィラメントが好ましい。繊維の断面形状は、円形や扁平、米型、T字型等の異型断面や中空断面のものでもよい。
本発明の応用例として、1成分として本発明の条件を満足するPTTとPBTのブレンドポリマー、他成分としてPTTあるいはPBTの単独ポリマー又はPTTとPBTのブレンドポリマーとした複合紡糸繊維がある。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが本発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお以下の実施例において、最大延伸倍率(HDmax)、固有粘度([η]) 、破断強度及び伸度、伸長弾性率及び収縮応力は下記の方法により測定したものである。
(1)最大延伸倍率(HDmax)は、温度60℃のフィードローラー、80℃のプレート、室温の延伸ローラーからな延伸機で、仕込み速度を50m/分としコールドローラーの速度を上げてゆき切断した時の倍率を求めた。
(2)固有粘度[η]は、次の定義式に基づいて求められる値である。
(1)最大延伸倍率(HDmax)は、温度60℃のフィードローラー、80℃のプレート、室温の延伸ローラーからな延伸機で、仕込み速度を50m/分としコールドローラーの速度を上げてゆき切断した時の倍率を求めた。
(2)固有粘度[η]は、次の定義式に基づいて求められる値である。
定義中のηrは、純度98%以上の0−クロロフェノールの溶媒にポリマーを溶解した溶液の温度35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cは、ポリマーの重量濃度(g/100ml)である。
(3)破断強度及び伸度は、JIS−L−1013に準拠して、糸長20cm、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行い測定した。
(4)伸長弾性率は、JIS−L−1013に示されるA法に準拠し20%伸長後除重し、瞬間回復率(R00)と2分後の回復率(R20)を測定した。
(5)沸水収縮率(WSr)は、1/10cN/dtexの荷重下で初期糸長L0(約1m) を精測し、100℃の沸騰水中で30分処理する。乾燥後、1/10cN/dtexの荷重下で糸長Lを測定する。
WSr= (L0−L)/L0 ×100 (%)
(6)収縮応力(ST)は、カネボウエンジニアリング社製の熱応力測定装置(KE−2S型)を用い、糸長5cm、昇温速度2.3〜2.4℃/秒で測定し、その温度・応力曲線より応力のピーク温度(P1)とその点の収縮応力(ST:cN/dtex)を求める。
(3)破断強度及び伸度は、JIS−L−1013に準拠して、糸長20cm、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行い測定した。
(4)伸長弾性率は、JIS−L−1013に示されるA法に準拠し20%伸長後除重し、瞬間回復率(R00)と2分後の回復率(R20)を測定した。
(5)沸水収縮率(WSr)は、1/10cN/dtexの荷重下で初期糸長L0(約1m) を精測し、100℃の沸騰水中で30分処理する。乾燥後、1/10cN/dtexの荷重下で糸長Lを測定する。
WSr= (L0−L)/L0 ×100 (%)
(6)収縮応力(ST)は、カネボウエンジニアリング社製の熱応力測定装置(KE−2S型)を用い、糸長5cm、昇温速度2.3〜2.4℃/秒で測定し、その温度・応力曲線より応力のピーク温度(P1)とその点の収縮応力(ST:cN/dtex)を求める。
〔実施例1〕
[η]=0.80dl/gのPTTチップと[η]=0.85のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを20%としたブレンドチップを押出機で溶融後に25セグメントのスタテックミキサーを通過させ静的混合を行いった。続いて48ホールの口金から242℃で紡糸した。得られた繊維の最大延伸倍率HDmaxは6.11倍であった。この原糸を60℃のフィードローラー、80℃のプレート、室温の延伸ローラーからな延伸機で、4.58倍(HDmaxの0.75)延伸した。このものの強度は3.13cN/dtexであった。
[η]=0.80dl/gのPTTチップと[η]=0.85のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを20%としたブレンドチップを押出機で溶融後に25セグメントのスタテックミキサーを通過させ静的混合を行いった。続いて48ホールの口金から242℃で紡糸した。得られた繊維の最大延伸倍率HDmaxは6.11倍であった。この原糸を60℃のフィードローラー、80℃のプレート、室温の延伸ローラーからな延伸機で、4.58倍(HDmaxの0.75)延伸した。このものの強度は3.13cN/dtexであった。
〔実施例2,3,4、比較例1,2,3,4〕
実施例1と同様の方法でPTTとPBTの割合Rbを変更して紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。また、Rbと切断強度の関係を図2に示す。いずれの実施例もPTT、PBT単独の強度を結んだ線よりかなり高い値を示しており本発明の効果が明白である。
実施例1と同様の方法でPTTとPBTの割合Rbを変更して紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。また、Rbと切断強度の関係を図2に示す。いずれの実施例もPTT、PBT単独の強度を結んだ線よりかなり高い値を示しており本発明の効果が明白である。
〔比較例5,6〕
実施例1と同様の方法でPTTとPBTの粘度比Zのみ変更して紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。Zが0.64の比較例5、Zが1.36の比較例6ともHDmaxが低く延伸性が良くないため良好な繊維が得られなかった。
実施例1と同様の方法でPTTとPBTの粘度比Zのみ変更して紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。Zが0.64の比較例5、Zが1.36の比較例6ともHDmaxが低く延伸性が良くないため良好な繊維が得られなかった。
〔比較例7〕
実施例1と同様の方法でPTTの粘度[η]tが0.55、PBTの粘度[η]bが0.70のチップを用い紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。紡糸が安定せず断糸が多発した。HDmaxは4.52倍あったが、得られた繊維の強度は1.78cN/dtexと低かった。
実施例1と同様の方法でPTTの粘度[η]tが0.55、PBTの粘度[η]bが0.70のチップを用い紡糸し、HDmaxの0.75倍で延伸し繊維を得た。その結果を表1に示す。紡糸が安定せず断糸が多発した。HDmaxは4.52倍あったが、得られた繊維の強度は1.78cN/dtexと低かった。
〔実施例5〕
[η]t=0.80のPTTチップと[η]b=0.85のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを20%とした。ブレンドチップを押出機で溶融後に25セグメントのスタテックミキサーで静的混合を行いT型ノズルから245℃で吐出し水浴で冷却した後60℃の水浴で5.2倍延伸、続いて130℃の熱風炉で更に1.15倍(トータル6倍)延伸した。引き続き180℃の熱風炉で16%収縮処理を行い480dtexのモノフィラメントを得た。
[η]t=0.80のPTTチップと[η]b=0.85のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを20%とした。ブレンドチップを押出機で溶融後に25セグメントのスタテックミキサーで静的混合を行いT型ノズルから245℃で吐出し水浴で冷却した後60℃の水浴で5.2倍延伸、続いて130℃の熱風炉で更に1.15倍(トータル6倍)延伸した。引き続き180℃の熱風炉で16%収縮処理を行い480dtexのモノフィラメントを得た。
このモノフィラメントの強度は3.4cN/dtexであり伸度は42%であった。また、沸水収縮率WSrは1.8%の低収縮糸であった。伸張弾性率R00は86%、R20は99%と非常に弾性回復の良好な繊維であった。
〔実施例6〕
[η]t=0.80のPTTチップと[η]b=0.81のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを50%としたブレンドチップを2軸押出機で混練りし、200ホールの口金より244℃で紡糸した。得られた原糸のHDmaxは6.32倍であった。この原糸をフイードローラー60℃、プレートも60℃とし5.4倍延伸、続いて80℃の中空ヒーターを通し更に1.1倍延伸して1100dtexで200フィラメントの繊維を得た。このマルチフィラメントのWSrは45%あり、しかも収縮応はP1が90℃でST=0.21cN/dtexと非常に高い値であった。通常このような高収縮率でかつ収縮応力の高い繊維を得ることは難しく、本発明の効果が十分発揮されていることがわかる。
[η]t=0.80のPTTチップと[η]b=0.81のPBTチップを用い、PBTの割合Rbを50%としたブレンドチップを2軸押出機で混練りし、200ホールの口金より244℃で紡糸した。得られた原糸のHDmaxは6.32倍であった。この原糸をフイードローラー60℃、プレートも60℃とし5.4倍延伸、続いて80℃の中空ヒーターを通し更に1.1倍延伸して1100dtexで200フィラメントの繊維を得た。このマルチフィラメントのWSrは45%あり、しかも収縮応はP1が90℃でST=0.21cN/dtexと非常に高い値であった。通常このような高収縮率でかつ収縮応力の高い繊維を得ることは難しく、本発明の効果が十分発揮されていることがわかる。
本発明の繊維は、伸縮機能、収縮機能、耐疲労性(耐へたり特性)の優れた素材であり、衣料用途では特にスポーツ用素材やジャージ・インナー等に適している。また産業用途では、特に寝具、車両用シート、椅子用シート、座布団用シート、応接セット用シート又はスポーツ資材等に使用される。
Claims (3)
- 90重量%以上がポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」という。)及びポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」という。)であるポリマーからなり、下記(1)及び(2)の条件を満たす繊維。
(1)PTT及びPBTの固有粘度(単位:dl/g)をそれぞれ[η]t及び[η]bとし、Z=[η]t/[η]bとしたとき、
0.6≦[η]t≦1.1
0.75≦Z≦1.25
(2)PTT及びPBTの和に対するPBTの割合(重量%)をRbとしたとき、
15≦Rb≦70 - 伸張弾性率(2分後の回復率)が90%以上であることを特徴とする請求項1記載の繊維。
- 沸水収縮率が25%以上かつ収縮応力が0.15cN/dtex以上であることを特徴とする請求項1に記載の繊維。
Priority Applications (1)
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JP2006007985A JP2007186830A (ja) | 2006-01-16 | 2006-01-16 | ポリエステル繊維 |
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JP2006007985A JP2007186830A (ja) | 2006-01-16 | 2006-01-16 | ポリエステル繊維 |
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JP2007186830A true JP2007186830A (ja) | 2007-07-26 |
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ID=38342182
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JP2006007985A Pending JP2007186830A (ja) | 2006-01-16 | 2006-01-16 | ポリエステル繊維 |
Country Status (1)
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