JP2007186074A - サドルクランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】サドルレール(5)を挟持した状態で、シートポスト上端の台座(10)の頂部のクランプ載置面(11)に載置されるサドルクランプ(4)であって、前記載置された状態で前記クランプ載置面(11)側に締付けボルト(40)で締め付けられるサドルクランプ(4)に於いて、上下クランプ(2)(3)が適正位置からサドルレール(5)に沿ってずれた誤セット状態になるのを防止する。
【解決手段】前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに係合する係合部と被係合部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に設けられており、前記係合部と被係合部が係合した状態では、前記上下クランプ(2)(3)が適正位置から前記サイドレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止される。
【選択図】図1
【解決手段】前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに係合する係合部と被係合部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に設けられており、前記係合部と被係合部が係合した状態では、前記上下クランプ(2)(3)が適正位置から前記サイドレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自転車用サドルをシートポストに取付けるためのサドルクランプに関するものである。特に、前記自転車用サドルのサドルレールを上クランプと下クランプによりを挟持する構成のサドルクランプに関する。
従来、自転車用サドルの下側に取付けられた棒状のサドルレールを上下から挟持することにより前記自転車用サドルを支持するサドルクランプとして、図6及び図7に示されるような構成のものが用いられている。
この例のものは、シートポスト(6)の上端部に位置する台座(10)上面の円筒状のクランプ載置面(11)に回動自在に嵌め合わされる下クランプ(3)と、前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とから構成されている。前記上クランプ(2)及び下クランプ(3)の左右の端縁部には、重ね合わせ状態に於いて前記サドルレール(5)を上下から挟持するレール保持部(20)(30)が前方と後方にそれぞれ形成されている。上クランプ(2)には、サドルクランプ(4)を台座(10)に取付ける2本の締付けボルト(40)を挿通する挿通孔がそれぞれ形成されており、下クランプ(3)の底面部は、台座(10)のクランプ載置面(11)に対して回動自在に嵌り合う円筒面状に形成されている。
サドルクランプ(4)は、図6に示されるように、サドルレール(5)を挟持した状態で、台座(10)のボルト挿通孔(12)(13)の下側から挿通され、下クランプ(3)の前後を通って前記上クランプ(2)のボルト挿通孔に挿通される2本の締付けボルト(40)と、上クランプ(2)の上側に於いて締付けボルト(40)に螺合される略円柱状のナット(41)により台座(10)に固定されている。
上記のような構成であるから、サドルレール(5)を挟持させたサドルクランプ(4)を台座(10)に固定することによりシートポスト(6)にサドル(1)を取付けることができる。
実開平3−42487号公報(図1)
実開昭53−98455号公報(図5)
上記のような構成であるから、サドルレール(5)を挟持させたサドルクランプ(4)を台座(10)に固定することによりシートポスト(6)にサドル(1)を取付けることができる。
しかしながら、上記従来のものでは、サドル(1)の取り付け時に、上下クランプ(2)(3)が上下に対向した適正位置から、サドルレール(5)の長さ方向にずれた位置に誤セットされてしまうと、自転車走行時にサドルクランプ(4)によるサドルレール(5)の保持状態が緩む心配があった。
即ち、上下クランプ(2)(3)が上下に対向した適正位置では、締付けボルト(40)は、最も短くなるまで締付けられた安定状態にある。一方、上下クランプ(2)(3)とサドルレール(5)の接触面には、ある程度の摩擦抵抗が存在する。従って、上下クランプ(2)(3)が上下に対向した適正位置からサドルレール(5)の長さ方向に相対的にずれた誤セット状態にある場合に、サドルレール(5)と上下クランプ(2)(3)が摩擦力で滑り難くなっていると、締付けボルト(40)を締付けても、上クランプ(2)と下クランプ(3)が対向する適正位置までサドルレール(5)に沿って移動しないことがある。かかる場合、締付けボルト(40)を締め付けても、上下クランプ(2)(3)が誤セット位置にずれたままの異常状態に維持され、この異常状態では、締付けボルト(40)は最も短くなるまで締め付けられていない。従って、自転車走行時に、サドルクランプ(4)によるサドルレール(5)の挟持部に振動が作用すると、ずれた上クランプ(2)と下クランプ(3)が対向する適正位置(締付時に締付ボルト(40)が最も短くなる位置)へ向けて移動し、これにより、締付けボルト(40)に締付け余裕が発生して緩みが生じる。このことから、サドルクランプ(4)によるサドルレール(5)の保持状態が緩むのである。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、
『サドルの下側に取付けられたサドルレール(5)を挟持した状態で、シートポスト上端の台座(10)の頂部のクランプ載置面(11)に載置されるサドルクランプ(4)であって、前記載置された状態で前記クランプ載置面(11)側に締付けボルト(40)で締め付けられるサドルクランプ(4)』に於いて、上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)に沿ってずれた誤セット状態になるのを防止することを課題とする。
『サドルの下側に取付けられたサドルレール(5)を挟持した状態で、シートポスト上端の台座(10)の頂部のクランプ載置面(11)に載置されるサドルクランプ(4)であって、前記載置された状態で前記クランプ載置面(11)側に締付けボルト(40)で締め付けられるサドルクランプ(4)』に於いて、上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)に沿ってずれた誤セット状態になるのを防止することを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに係合する係合部と被係合部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に設けられており、
前記係合部と被係合部が係合した状態では、前記上下クランプ(2)(3)が適正位置から前記サイドレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止される』ことである。
上記解決手段によれば、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせると、これらの対向部に設けられた係合部と被係合部が係合し、これにより、上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)の長手方向に移動するのが阻止され、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置からサドルレール(5)の長手方向にずれた状態(誤セット状態)になるのが防止され、この状態にて締付けボルト(40)で上下クランプ(2)(3)が台座(10)側に締め付けられる。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに係合する係合部と被係合部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に設けられており、
前記係合部と被係合部が係合した状態では、前記上下クランプ(2)(3)が適正位置から前記サイドレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止される』ことである。
上記解決手段によれば、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせると、これらの対向部に設けられた係合部と被係合部が係合し、これにより、上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)の長手方向に移動するのが阻止され、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置からサドルレール(5)の長手方向にずれた状態(誤セット状態)になるのが防止され、この状態にて締付けボルト(40)で上下クランプ(2)(3)が台座(10)側に締め付けられる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記被係合部は、平面視に於ける前記上クランプ(2)又は下クランプ(3)の外周縁であり、
前記係合部は、前記外周縁に対してサドルレール(5)の長手方向の両側から各別に係合するように前記下クランプ(3)又は上クランプ(2)に形成された係合凸部である』ものとすることができる。
このものでは、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせるときに、上クランプ(2)又は下クランプ(3)の外周縁に対して、サドルレール(5)の長手方向の両側から係合凸部(下クランプ(3)又は上クランプ(2)に形成されている)が各別に係合し、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記被係合部は、平面視に於ける前記上クランプ(2)又は下クランプ(3)の外周縁であり、
前記係合部は、前記外周縁に対してサドルレール(5)の長手方向の両側から各別に係合するように前記下クランプ(3)又は上クランプ(2)に形成された係合凸部である』ものとすることができる。
このものでは、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせるときに、上クランプ(2)又は下クランプ(3)の外周縁に対して、サドルレール(5)の長手方向の両側から係合凸部(下クランプ(3)又は上クランプ(2)に形成されている)が各別に係合し、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
[請求項3に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記係合部は、前記下クランプ(3)の上面に形成された係合凸部又は係合凹部であり、
前記被係合部は、前記係合凸部又は係合凹部に上方から嵌合し且つ前記上クランプ(2)の下面に形成された係合凹部又は係合凸部である』ものとすることができる。
このものでは、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせるときに、上クランプ(2)の下面や下クランプ(3)の上面に設けられた係合凹部や係合凸部が上下に嵌合し、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記係合部は、前記下クランプ(3)の上面に形成された係合凸部又は係合凹部であり、
前記被係合部は、前記係合凸部又は係合凹部に上方から嵌合し且つ前記上クランプ(2)の下面に形成された係合凹部又は係合凸部である』ものとすることができる。
このものでは、サドルレール(5)を挟むように上下クランプ(2)(3)を重ね合わせるときに、上クランプ(2)の下面や下クランプ(3)の上面に設けられた係合凹部や係合凸部が上下に嵌合し、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
[請求項4に係る発明]
上記課題を解決するための請求項4に係る発明の解決手段は、
『前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに上下に対向する係合凹部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に各別に設けられており、
前記対向する上下の係合凹部に対し、共通のアンカー部材の上端と下端が各別に嵌入される』ことである。
上記解決手段によれば、上下クランプ(2)(3)の対向部に各別に形成された一対の係合凹部を互いに向かい合わせ、この状態で前記両係合凹部に共通のアンカー部材の上下端を各別に嵌入させるように、これら上下クランプ(2)(3)でサドルレール(5)を挟む。すると、アンカー部材により、上下クランプ(2)(3)がサドルレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止され、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
上記課題を解決するための請求項4に係る発明の解決手段は、
『前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに上下に対向する係合凹部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に各別に設けられており、
前記対向する上下の係合凹部に対し、共通のアンカー部材の上端と下端が各別に嵌入される』ことである。
上記解決手段によれば、上下クランプ(2)(3)の対向部に各別に形成された一対の係合凹部を互いに向かい合わせ、この状態で前記両係合凹部に共通のアンカー部材の上下端を各別に嵌入させるように、これら上下クランプ(2)(3)でサドルレール(5)を挟む。すると、アンカー部材により、上下クランプ(2)(3)がサドルレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止され、これにより、上下クランプ(2)(3)が適正位置に位置決めされる。
本発明は次の特有の効果を有する。
上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)の長手方向にずれることがなく、誤セット状態にならないから、自転車走行時の振動等でサドルレール(5)の保持部が経時的に緩む不都合がない。
上下クランプ(2)(3)の相対位置が適正位置からサドルレール(5)の長手方向にずれることがなく、誤セット状態にならないから、自転車走行時の振動等でサドルレール(5)の保持部が経時的に緩む不都合がない。
以下に、本発明実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
《第1実施形態》
[シートポスト(6)]
図1に示すように、シートポスト(6)の上端に挿入固定された台座(10)の上面には円筒面状のクランプ載置面(11)が形成されており、該クランプ載置面(11)には、本発明の対象たるサドルクランプ(4)が載置されている。
《第1実施形態》
[シートポスト(6)]
図1に示すように、シートポスト(6)の上端に挿入固定された台座(10)の上面には円筒面状のクランプ載置面(11)が形成されており、該クランプ載置面(11)には、本発明の対象たるサドルクランプ(4)が載置されている。
[サドルクランプ(4)]
サドルクランプ(4)は、既述従来のものと同様、上下に分離自在に重ね合わされる下クランプ(3)と上クランプ(2)から構成されており、図1,2に示すように、上クランプ(2)は、底面視が長方形状の上クランプ本体(21)の四隅部に、長辺と直角方向に突出したレール保持部(20a)〜(20d)が連設された構成である。
レール保持部(20a)〜(20d)の下面には、上クランプ本体(21)の長辺と平行な凹溝(24)が形成されており、各凹溝(24)は、後述のサドルレール(5)の外周に上方から外嵌するようになっている。
サドルクランプ(4)は、既述従来のものと同様、上下に分離自在に重ね合わされる下クランプ(3)と上クランプ(2)から構成されており、図1,2に示すように、上クランプ(2)は、底面視が長方形状の上クランプ本体(21)の四隅部に、長辺と直角方向に突出したレール保持部(20a)〜(20d)が連設された構成である。
レール保持部(20a)〜(20d)の下面には、上クランプ本体(21)の長辺と平行な凹溝(24)が形成されており、各凹溝(24)は、後述のサドルレール(5)の外周に上方から外嵌するようになっている。
上クランプ本体(21)の長手方向の両端近傍には、上下に貫通する長方形のボルト挿通孔(22a)(22b)が形成されていると共に、各ボルト挿通孔(22a)(22b)の内側(上クランプ本体(21)の中心側)の短辺部(220a)(220b)の近傍には、係合凸部(23a)〜(23d)が隆起している。そして、これら係合凸部(23a)〜(23d)は、後述する下クランプ(3)に形成された前後の係合用切欠部(32a)(32b)の内周コーナ部に係合するようになっている。
図1に示すように、上クランプ本体(21)に於けるボルト挿通孔(22a)(22b)の形成域の上側壁には、円筒状に窪んだナット載置面(25)(25)が形成されている。
図2(ロ)に示すように、下クランプ(3)は、平面形状が略H字状に形成されており、四隅部は、上記上クランプ(2)のレール保持部(20a)〜(20d)に重ねられるレール保持部(30a)〜(30d)になっている。そして、レール保持部(30a)〜(30d)の上面にはサドルレール(5)の外周に下方から外嵌する凹溝(34)が形成されている。下クランプ(3)には、前後方向に開放する平面視U字状の係合用切欠部(32a)(32b)が形成されており、前方の係合用切欠部(32a)の内周コーナ部(33a)(33b)には、上クランプ(2)の下面に形成された隣接する一対の係合凸部(23a)(23b)が係合するようになっている(図2(ロ)の想像線参照)。又、後方の係合用切欠部(32b)の内周コーナ部(33c)(33d)には、上クランプ(2)の下面に形成された隣接する他の一対の係合凸部(23c)(23d)が係合するようになっており、これら内周コーナ部(33a)〜(33d)(下クランプ(3)の外周縁)と係合凸部(23a)〜(23d)の係合により、上下クランプ(2)(3)が重ね合わせ状態で前後左右に位置決めされるように構成されている。
図2(ロ)に示すように、下クランプ(3)は、平面形状が略H字状に形成されており、四隅部は、上記上クランプ(2)のレール保持部(20a)〜(20d)に重ねられるレール保持部(30a)〜(30d)になっている。そして、レール保持部(30a)〜(30d)の上面にはサドルレール(5)の外周に下方から外嵌する凹溝(34)が形成されている。下クランプ(3)には、前後方向に開放する平面視U字状の係合用切欠部(32a)(32b)が形成されており、前方の係合用切欠部(32a)の内周コーナ部(33a)(33b)には、上クランプ(2)の下面に形成された隣接する一対の係合凸部(23a)(23b)が係合するようになっている(図2(ロ)の想像線参照)。又、後方の係合用切欠部(32b)の内周コーナ部(33c)(33d)には、上クランプ(2)の下面に形成された隣接する他の一対の係合凸部(23c)(23d)が係合するようになっており、これら内周コーナ部(33a)〜(33d)(下クランプ(3)の外周縁)と係合凸部(23a)〜(23d)の係合により、上下クランプ(2)(3)が重ね合わせ状態で前後左右に位置決めされるように構成されている。
又、上クランプ本体(31)の中央下面(31a)は、図1に示すように、台座(10)のクランプ載置面(11)に合致する円筒面に形成されており、下クランプ(3)が台座(10)のクランプ載置面(11)に接触状態で回転してサドル(1)の仰角調節ができるようになっている。
[使用の実際]
次に、上記サドルクランプ(4)の使用の実際を説明する。
図1に示すように、台座(10)のクランプ載置面(11)に下クランプ(3)の中央下面(31a)を重ね合わせた状態にし、サドル(1)の下部に設けられた平行なサドルレール(5)(5)のうちの一方を、下クランプ(3)のレール保持部(30a)(30b)の凹溝(34)(34)に嵌入し、他方のサドルレール(5)を下クランプ(3)のレール保持部(30c)(30d)の凹溝(34)(34)に嵌入する。
次に、上記サドルクランプ(4)の使用の実際を説明する。
図1に示すように、台座(10)のクランプ載置面(11)に下クランプ(3)の中央下面(31a)を重ね合わせた状態にし、サドル(1)の下部に設けられた平行なサドルレール(5)(5)のうちの一方を、下クランプ(3)のレール保持部(30a)(30b)の凹溝(34)(34)に嵌入し、他方のサドルレール(5)を下クランプ(3)のレール保持部(30c)(30d)の凹溝(34)(34)に嵌入する。
次に、サドルレール(5)(5)を上下から挟むように、上クランプ(2)を下クランプ(3)上に重ね合わせる。このとき、上クランプ(2)の一方のレール保持部(20a)(20b)の凹溝(24)(24)を一方のサドルレール(5)の外周に外嵌させる。又、上クランプ(2)の他方のレール保持部(20c)(20d)の凹溝(24)(24)を他方のサドルレール(5)の外周に外嵌させる。すると、図3に示すように、下クランプ(3)のレール保持部(30a)〜(30d)の夫々に形成された凹溝(34)と、上クランプ(2)のレール保持部(20a)〜(20d)の夫々に形成された凹溝(24)によって、サドルレール(5)の外周が上下から挟持される。
この挟持状態では、下クランプ(3)に形成された係合用切欠部(32a)(32b)の内周コーナ部(33a)(33b)にはこれに対応する上クランプ(2)下面の係合凸部(23a)(23b)が係合する一方、下クランプ(3)に形成された係合用切欠部(32a)(32b) の内周コーナ部(33c)(33d)にはこれに対応する上クランプ(2)下面の係合凸部(23c)(23d)が係合する。これにより、上下クランプ(2)(3)がサドルレール(5)の長手方向に位置決めされ、上下クランプ(2)(3)が適正位置からサドルレール(5)の長手方向に相対的にずれることがなく、誤セットが防止される。
次に、上クランプ(2)の前後端近傍の上面に形成された各ナット載置面(25)に、ナット(41)(直径方向にネジ孔が貫通した円柱体)を載置し、台座(10)の前後に突出する締付フランジ(14)(14)に形成されたボルト挿通孔(12)(13) から、締付けボルト(40)(40)を挿入し、これらを下クランプ(3)の係合用切欠部(32a)(32b)から上クランプ(2)のボルト挿通孔(22a)(22b)に挿通して、その上方のナット(41)(41)に螺入して締め付ける。これにより、サドル(1)の下側のサドルレール(5)(5)が上下クランプ(2)(3)から成るサドルクランプ(4)で保持された状態になる。
[変形例]
1.上記実施の形態に対し、上クランプ(2)と下クランプ(3)を上下逆転させた構造にしてもよい。即ち、上面が図2(イ)と同様の形状を有する下クランプ(3)と、底面が図2(ロ)と同様の上クランプ(2)との組み合わせをサドルクランプ(4)としてもよい。
1.上記実施の形態に対し、上クランプ(2)と下クランプ(3)を上下逆転させた構造にしてもよい。即ち、上面が図2(イ)と同様の形状を有する下クランプ(3)と、底面が図2(ロ)と同様の上クランプ(2)との組み合わせをサドルクランプ(4)としてもよい。
2.下クランプ(3)に突設されたレール保持部(30a)〜(30d)の基端部等に係合する位置や、下クランプ(3)の上面の中央凹部(38)(図1参照)の周縁に係合する位置に係合凸部(23a)〜(23d)を突設してもよい。すなわち、上下クランプ(2)(3)をサドルレール(5)の長手方向に位置決めでき位置に設けられている限り、係合凸部(23a)〜(23d)の配設位置は特に限定されるものではない。
3.上記実施の形態では、上クランプ(2)の下面から隆起する係合凸部(23a)〜(23d)を、下クランプ(3)の係合用切欠部(32a)(32b)の内周コーナ部(33a)〜(33d)に係合させたが、図4に示すように、上クランプ(2)の下面から突出する前後の係合凸部(26a)(26b)を、これに対応する下クランプ(3)上面の係合凹部(36a)(36b)に挿入係合させ、これにより、上クランプ(2)と下クランプ(3)を相対的に前後方向に位置決めしてもよい。この場合、上クランプ(2)の底面にネジ棒を螺入するか又は軸体を圧入し、これらネジ棒や軸体を係合凸部(26a)(26b)として採用してもよい。
上記とは逆に、下クランプ(3)の上面から係合凸部を突出させる一方、上クランプ(2)の下面には該係合凸部が挿入される係合凹部を形成してもよい。
上記とは逆に、下クランプ(3)の上面から係合凸部を突出させる一方、上クランプ(2)の下面には該係合凸部が挿入される係合凹部を形成してもよい。
《第2実施形態》
図5は本発明の第2実施形態に係るサドルクランプ(4)の使用状態の断面図である。
このものでは、上クランプ(2)の下面と下クランプ(3)の上面に、互いに対向する角穴状の係合凹部(27)(37)が形成されていると共に、これら上下クランプ(2)(3)とは別体の角軸状のアンカー部材(7)が備えられている。
図5は本発明の第2実施形態に係るサドルクランプ(4)の使用状態の断面図である。
このものでは、上クランプ(2)の下面と下クランプ(3)の上面に、互いに対向する角穴状の係合凹部(27)(37)が形成されていると共に、これら上下クランプ(2)(3)とは別体の角軸状のアンカー部材(7)が備えられている。
そして、前記係合凹部(27)(37)にアンカー部材(7)の上下端が密に挿入されることによって上下クランプ(2)(3)がサドルレール(5)の長手方向に相互に位置決めされるようになっている。尚、このものでは、上下クランプ(2)(3)をサドルレール(5)の長手方向に位置決めする機構以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
(1)・・・サドル
(2)・・・上クランプ
(3)・・・下クランプ
(4)・・・サドルクランプ
(5)・・・サドルレール
(10)・・・台座
(11)・・・クランプ載置面
(40)・・・締付ボルト
(2)・・・上クランプ
(3)・・・下クランプ
(4)・・・サドルクランプ
(5)・・・サドルレール
(10)・・・台座
(11)・・・クランプ載置面
(40)・・・締付ボルト
Claims (4)
- サドルの下側に取付けられたサドルレール(5)を挟持した状態で、シートポスト上端の台座(10)の頂部のクランプ載置面(11)に載置されるサドルクランプ(4)であって、前記載置された状態で前記クランプ載置面(11)側に締付けボルト(40)で締め付けられるサドルクランプ(4)に於いて、
前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに係合する係合部と被係合部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に設けられており、
前記係合部と被係合部が係合した状態では、前記上下クランプ(2)(3)が適正位置から前記サイドレール(5)の長手方向に相対移動するのが阻止される、サドルクランプ。 - 請求項1に記載のサドルクランプに於いて、
前記被係合部は、平面視に於ける前記上クランプ(2)又は下クランプ(3)の外周縁であり、
前記係合部は、前記外周縁に対してサドルレール(5)の長手方向の両側から各別に係合するように前記下クランプ(3)又は上クランプ(2)に形成された係合凸部である、サドルクランプ。 - 請求項1に記載のサドルクランプに於いて、
前記係合部は、前記下クランプ(3)の上面に形成された係合凸部又は係合凹部であり、
前記被係合部は、前記係合凸部又は係合凹部に上方から嵌合し且つ前記上クランプ(2)の下面に形成された係合凹部又は係合凸部である、サドルクランプ。 - サドルの下側に取付けられたサドルレール(5)を挟持した状態で、シートポスト上端の台座(10)の頂部のクランプ載置面(11)に載置されるサドルクランプ(4)であって、前記載置された状態で前記クランプ載置面(11)側に締付けボルト(40)で締め付けられるサドルクランプ(4)に於いて、
前記クランプ載置面(11)に載置される下クランプ(3)と、前記サドルレール(5)を上下から挟むように前記下クランプ(3)の上側に重ね合わされる上クランプ(2)とを具備し、
前記サドルレール(5)を挟むように前記上下クランプ(2)(3)を重ね合わせたときに互いに上下に対向する係合凹部が、前記上下クランプ(2)(3)の対向部に各別に設けられており、
前記対向する上下の係合凹部に対し、共通のアンカー部材の上端と下端が各別に嵌入される、サドルクランプ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006005554A JP2007186074A (ja) | 2006-01-13 | 2006-01-13 | サドルクランプ |
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JP2006005554A JP2007186074A (ja) | 2006-01-13 | 2006-01-13 | サドルクランプ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007186074A true JP2007186074A (ja) | 2007-07-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006005554A Pending JP2007186074A (ja) | 2006-01-13 | 2006-01-13 | サドルクランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007186074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2017229A1 (en) | 2007-07-17 | 2009-01-21 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Water treatment device and water treatment method |
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JPS54100040A (en) * | 1977-12-19 | 1979-08-07 | Simplex Ets | Support bar for saddle of bicycle or similar vehicle |
JPS56135380U (ja) * | 1980-03-15 | 1981-10-14 |
-
2006
- 2006-01-13 JP JP2006005554A patent/JP2007186074A/ja active Pending
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