JP2007184926A - Arq機能を有する部分並列干渉キャンセル方法及び受信機 - Google Patents

Arq機能を有する部分並列干渉キャンセル方法及び受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機と受信方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る方法は、受信信号により全てのユーザの同期情報を取得すること、ユーザチャネルのパラメーターを取得すること、ユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果によりユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、該K個のパケットをそれぞれ判定すること、ユーザの最初の送信パケットをマルチステージ検出してユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、或いはユーザの最初・再送パケットの記憶検出結果を付与してユーザの再送パケットをマルチステージ検出することによって、ユーザの現在のパケット再送プロセス中のシンボルシーケンス検出結果を取得すること、正確に受信されたかどうかを判定することによって、判定結果に対応するACK又はNACKを復号結果中の情報復号結果に付与し、該ユーザの最終検出結果として出力することを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信技術に関し、特に、パケット伝送CDMAシステムに適用されるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル方法と部分並列干渉キャンセル受信機に関するものである。
CDMAは第三世代移動通信の主要なマルチアクセス技術であって、しかも将来の通信システムの一つのマルチアクセス方式である。CDMAシステムの上り伝送において、移動環境に複数の非同期の伝送パスがあり、しかもユーザ間において完全に同期することができないので、マルチアクセス干渉(MAI)がシステム容量と受信機検出性能を制約するひとつの重要な原因になる。従来のCDMA受信機は、RAKE受信機であり、一組のマッチドフィルターで構成される。RAKE受信機は、各ユーザにとってシングルユーザ検出器であり、該ユーザの拡散コード情報のみで検出を実現し、他のユーザの信号はノイズとして扱われる。それによって、RAKE受信機は、マルチアクセス干渉からの影響を除去することができない。
CDMAシステムにおいて、上り伝送の容量と受信機の検出性能を向上させるため、複数のユーザ情報を利用し、マルチユーザ信号を検出するマルチユーザ検出技術が徐々に重視され、近年では広範に且つ深く研究されている。
VerduがIEEE Transaction on Information Theory, Vol. IT-32, No.1, January 1986,85-96で発表した“Minimum Probability of Error for Asynchronous Gaussian Multiple-Access Channels”の中で、初めてマルチユーザ検出の概念が提出された。文章の中で良好なBER性能を持つ最尤検出器について述べられたが、その計算の複雑度がユーザの数量にしたがって指数関数的に増加するため、将来の実現の可能性は非常に低い。処理の複雑度を下げるために、VaranasiとaazhangがIEEE Transactions on Communications, vol.38, no.4, April 1990 pp.509-519で発表した“Multistage Detection in Asynchronous Code-Division Multiple-Access Communications”の中で、マルチステージ並列干渉キャンセル(Parallel Interference Cancellation)という方法を提案した。該方法において、他のユーザの送信信号を信号再生して、それを受信信号から引くことによって、部分マルチアクセス干渉がキャンセルされた信号を取得し、マッチドフィルターを用いてより確かな検出結果を取得する。マルチアクセス干渉を完全に消除する目的と誤り率を低下させる効果を達成するために、上記の処理をマルチステージで繰り返す。そのうち、並列干渉キャンセルアルゴリズムの一つの重要な進化は、部分並列干渉キャンセル方法であり、すなわち、各ステージ処理で本ステージの検出結果の前に1より小さい因子を掛けて、部分干渉を除去する効果に達成する。関連内容はDivsalar,SimonとRaphaeliがIEEE Transactions on Communications, vol.46, no.2, Feb.1998 pp. 258-268で発表した“Improved parallel interference cancellation for CDMA”を参考できる。
一方、無線データ通信に係るデータを送信するプロセスにおいて、データフレームが失われた或いはデータフレームが損壊されたときに、無線データ通信プロセスで起きたミステークを訂正する重要な方法がARQである。受信機が正確にデータ伝送パケットを受信すると、確認情報ACKを送信機にフィードバックする。受信機が正確にデータ伝送パケットを受信できないと、否定確認情報NACKを送信機にフィードバックする。受信機があるパケットに対するNACK情報を受信すると、該パケットを再送する。アダプティブ変調符号化(AMC)技術を採用するシステムに対して、再送パケットを最初の送信パケットと比較する。同じ変調符号化方式を使う可能性もあり、異なる変調符号化方式を使う可能性もある。
実際には、現在の移動通信システムは既に、最初の集中音声サービス段階から、データサービスとマルチメデイアサービスを提供する高速度、高品質の無線パケットデータ伝送へ進化した。CDMAシステムにとって、二つの主な標準化グループである3GPP(第三世代パートナープロジェクト)と3GPP2で提案された高速度の下りパケットアクセス(HSDPA)と1xEV-DO(データ通信と音声に特化した)ネットワークが、CDMAシステムでパケットデータ伝送を実現する最良な例である。なお、今後のCDMAシステムにおいて、データパケットは、絶対主要な業務類型となる。そこで、データ伝送に対するARQの必要性に鑑みて、ARQ制御に適用するパケット伝送CDMAシステムのマルチユーザ検出器を研究することは必要である。
現在のARQ制御に用いられるパケット伝送CDMAシステムのマルチユーザ検出器は、現在の再送パケットのマルチユーザ検出と最初の送信パケットのパケット検出合成をそれぞれ行い、即ち、まずマルチユーザ検出を行い、その後パケット合成を行う。関連する内容について、LuとWangとZhangがIEEE Transactions on Wireless Communications, vol.3, no.5, Sep.2004 pp.1576-1589で発表した“Throughput of CDMA data networks with multiuser detection, ARQ, and packet combining”を参考することができる。
上記方法において、マルチユーザ検出を行うときに、現在の再送パケットの信号のみを考慮し、最初の送信パケットの信号を考慮しない。このようにしては、有する情報を十分に利用して各ユーザのマルチアクセス干渉を推定することができず、完全にマルチアクセス干渉を除去できず、ビット誤り率とパケット誤り率を十分に下げることができず、システムスループットの向上に影響を与える。
そこで、上記問題を解决するために一つの新しい受信方法と装置を提出する必要がある。
本発明の第一目的は、一つのARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を提供することである。
本発明の第二目的は、一つのARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法を提供することである。
本発明の第一目的により、本発明の第一方面は、ユーザの最終検出結果を取得するARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を提供し、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機は、同期部と、チャネル推定部と、イニシャル処理部と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部と、サブシクエント処理部とを含み、同期部は、受信信号Sにより、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号SがK個のユーザの情報を含み、ここで、Kが正整数であり、チャネル推定部は、同期部から出力されたユーザの同期情報により、ユーザチャネルパラメータを取得し、イニシャル処理部は、該受信信号Sと、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルパラメータにより、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果によりユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sにより、調整された受信信号S1を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該受信信号S1は正確に受信されなかったユーザ情報のみを含み、一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部に入力し、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部は、イニシャル処理部から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、該同期情報とチャネルパラメータに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とにより、入力された上記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部でのユーザの最初の送信パケットのシンボルシーケンス検出結果を取得し、或いは入力された上記パケットが再送パケットである場合には、ユーザのその前のパケットの記憶検出結果(現在再送するパケットの前回伝送プロセスでの記憶検出結果)と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、サブシクエント処理部は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部から出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果により、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果に対応するACK又はNACKを復号結果中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、サブシクエント処理部は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザのパケットの記憶検出結果とする。
本発明の第二目的により、本発明の第一方面のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を用いて、ユーザの最終検出結果を取得する受信方法を提供し、該受信方法は、
受信信号により、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号がK個のユーザの情報を含み、Kが正整数であるステップ1と、ユーザの同期情報により、ユーザチャネルのパラメーターを取得するステップ2と、該受信信号と、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターにより、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果により、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、かつ該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号により、調整された受信信号を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該調整された受信信号は正確に受信されなかったユーザの情報のみを含み、一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して出力するステップ3と、ステップ3で出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号と、該同期情報とチャネルパラメーターに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とにより、入力された上記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、或いは入力された上記パケットが再送パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケット或いはその前の再送パケットの記憶検出結果と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセスでのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得するステップ4と、ステップ4で出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果により、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果に対応するACK又はNACKを復号結果中の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザのパケットの記憶検出結果とするステップ5とを含む。
本発明の第一目的により、本発明の第二方面は、ユーザの最終検出結果を取得するARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を提供し、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機は、同期部と、チャネル推定部と、イニシャル処理部と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部とを含み、同期部は、受信信号Sにより、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号SがK個のユーザの情報を含み、Kが正整数であり、チャネル推定部は、同期部から出力されたユーザの同期情報により、ユーザチャネルのパラメータを取得し、イニシャル処理部は、該受信信号Sと、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルのパラメータにより、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果によりユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sにより、調整された受信信号S1を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該受信信号S1が正確に受信されなかったユーザ情報のみを含み、一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部に入力し、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部は、イニシャル処理部から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、同期情報とチャネルパラメータに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とにより、入力された上記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、入力された上記パケットが再送パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケット或いはユーザのその前のパケットの記憶検出結果と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセスでのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部でのユーザのシンボルシーケンス検出結果により、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、正確に受信されたとの結果に対応するACKを復号結果中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザのパケットの記憶検出結果とし、そのうち、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部は、最後のステージ検出のみで、正確に受信されなかったとの結果に対応するNACKを最後のステージの情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力する。
本発明の第二目的により、本発明の第二方面のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を用いて、ユーザの最終検出結果を取得する受信方法を提供し、該受信方法は、
受信信号により、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号がK個のユーザの情報を含み、Kが正整数であるステップ1、ユーザの同期情報により、ユーザチャネルのパラメーターを取得するステップ2、該受信信号と、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターにより、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果により、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、かつ該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号により、調整された受信信号を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該調整された受信信号が正確に受信されなかったユーザの情報のみを含み、一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して出力するステップ3、ステップ3で出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号と、該同期情報とチャネルパラメーターに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とにより、入力された上記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ステップ4でのユーザの最初の送信パケットのシンボルシーケンス検出結果を取得し、入力された上記パケットが再送パケットである場合には、ユーザのその前のパケットの記憶検出結果と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのステップ4のシンボルシーケンス検出結果を取得するステップ4を含み、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果により、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、正確に受信されたとの結果に対応するACKを復号結果中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザのパケットの記憶検出結果とし、そのうち、ステップ4の最後のステージ検出のみで、正確に受信されなかったとの結果に対応するNACKを最後ステージ中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力する。
本発明の効果は、本発明より提供したARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル方法と受信機は、顕著にパケット誤り率を向上させることができ、システムの総スループットを向上でき、各種類のアダプティブ変調符号化(AMC)システムに柔軟に適用でき、良好な検出效果を取得できる。
これから、図面を参考して本発明の実施例について説明する。
本発明によるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機は、送信機から送信された最初の送信パケットと現在の送信された再送パケットにそれぞれ対応する三つのケースに対して、異なる構成を備える。
なお、送信機から送信された最初の送信パケットと現在の送信された再送パケットに対応する三つのケースには、
最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調方式と符号化方式を備えるケースIと、
最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調方式と異なる符号化方式を備えるケースIIと、
最初の送信パケットと現在の再送パケットが異なる変調方式と符号化方式を備えるケースIIIがある。
これらの三つのケースに応じて、本発明の受信機は異なる構成を備えるが、ケースIIに対応する受信機はケースIにも適用でき、ケースIIIに対応する受信機はケースIとケースIIにも適用できる。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1による受信機の全体構成図を示す。
本発明の実施例1は、上記第一のケース(I)に対応し、即ち、最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調方式と符号化方式を備える。
図1に示すように、本発明による受信機は、同期部1と、チャネル推定部2と、イニシャル処理部3と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4と、サブシクエント処理部5とを含む。
そのうち、受信機が受信信号Sを受信したとき、同期部1(従来の技術中のいずれかの同期部が利用できる)は、該受信信号Sに基づいて、すべてのユーザ(ユーザ1からユーザK)の同期情報を取得し、そのうち、上記受信信号Sは、すべてのユーザの情報を含む唯一の受信信号であり、すなわち、該唯一の受信信号が各ユーザの受信信号を含む。
チャネル推定部2は、同期部1から出力されたユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルのパラメーターを取得する。
それによって、同期情報とチャネルのパラメーターに基づいて、各ユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とは、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に入力される。
イニシャル処理部3は、該受信信号Sと、ユーザの同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターとに基づいて、
(1)K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
(2)各初期検出結果に基づいて、ユーザ情報検出結果に対応する復調されなかったパケットを取得し、
(3)該K個のユーザのパケットを判定し、そのうち、
一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sに基づいて、調整された受信信号S1(該S1は正確に受信されなかったすべてのユーザの情報のみを含む)を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して、該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4とサブシクエント処理部5での処理を通じなくて、該受信機から直接出力し、
一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応する初期検出結果に再送判定結果を付与してイニシャル処理部3とARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、チャネル推定部2から出力されたチャネル推定と、上記すべてのユーザの時間遅延情報と、拡散コードとに基づいて、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し(ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の処理はイニシャル処理部3中の正確に受信されなかったユーザのみに対応する)、
ユーザのその前のパケットの記憶検出結果(後述する)と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行って、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得する。
サブシクエント処理部5は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果(最初の送信パケット或いは再送パケットのシンボルシーケンス検出結果である可能性がある)に基づいて、復調した後、復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果を含む)を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果(正確に受信されたか或いは正確に受信されなかったか)を情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として受信機から出力し、
そのうち、サブシクエント処理部5は、ユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶してユーザの記憶検出結果とし、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の処理に用いる。即ち、最初の送信パケットの記憶検出結果は、第一回再送プロセスに用いられる。第一回再送プロセス中で取得されたパケットのシンボルシーケンス検出結果は、ユーザの記憶検出結果として第二回再送に用いられる。すなわち、現在の伝送プロセスで取得されたユーザパケットのシンボルシーケンス検出結果は次の伝送プロセス中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に提供される。本発明のすべての実施例の中でこの方法を採用する。
同期部1もチャネル推定部2も現在の装置を用いて実現できるため、以下、イニシャル処理部3と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4と、サブシクエント処理部5とについて、それぞれ詳しく説明する。
『イニシャル処理部』
図2は本発明の実施例1によるイニシャル処理部3の具体的な構成図を示す。
図2に示すように、本発明の実施例1によるイニシャル処理部3は、加算器10と、時間遅延ユニット11と、K個のユーザのそれぞれに対応するK組の並列なイニシャル処理部とを含む。そのうち、各イニシャル処理部の出力が同一加算器10に接続され、チャネル推定部2から該イニシャル処理部3に入力された受信信号Sも一つの時間遅延ユニット11を介して該加算器10に入力され、該時間遅延ユニット11は、該受信信号Sに対して該K個のイニシャル処理部中の最も長い処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行い、受信信号S’を取得して該加算器10に出力する。その後、該加算器10は、該受信信号S’で各イニシャル処理部の出力(共K個)を引いた後、イニシャル処理部3での受信信号S1を取得する。
各イニシャル処理部は、イニシャル検出ユニット31と、復調ユニット32と、デインタリーブユニット33と、チャネル復号ユニット34と、巡回冗長検査ユニット35と、信号再生ユニット36と、再送判定ユニット37とを含む。
k個のユーザに対応するk組の並列なイニシャル処理部により行われた処理が同じであるため、ここでは、ユーザkに対する処理を例として説明する。
該イニシャル検出ユニット31は、従来のいずれかのシングルユーザ検出器或いはマルチユーザ検出器を採用することができ、該受信信号Sに基づいて、イニシャル処理部3での復調されなかったユーザkのシンボルシーケンス初期検出結果を取得する。
復調ユニット32は、イニシャル検出ユニット31から出力されたイニシャル処理部3での復調されなかったユーザkのシンボルシーケンス初期検出結果に対して復調を行い、イニシャル処理部3でのユーザkのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果を取得する。
デインタリーブユニット33は、復調ユニット32から出力されたイニシャル処理部3でのユーザkのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行い、イニシャル処理部3での復調されたユーザkのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得する。
チャネル復号ユニット34は、該デインタリーブユニット33から出力されたイニシャル処理部3でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、イニシャル処理部3でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果を含む)を取得する。該情報復号結果は、受信信号S中のイニシャル処理部3での対応するユーザkのパケットPである。
巡回冗長検査ユニット35は、イニシャル処理部3でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスのチャネル復号結果に基づいて、イニシャル処理部3でのユーザkの巡回冗長検査結果を取得し、結果が0であれば、出力が真であると判定し、結果が1であれば、出力が偽であると判定する。
巡回冗長検査ユニット35は“0”或いは“1”二つの判定出力を取得することができるため、以下、二つの状況についてそれぞれ説明する。
(A)巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの出力が真と判定されると、即ち“0” と判定されると、巡回冗長検査ユニット35は、チャネル復号ユニット34が取得したユーザkの情報復号結果を信号再生ユニット36に入力する。信号再生ユニット36は、時間遅延情報Aと、チャネル推定C(チャネル推定部2からの入力)と、拡散コードBと、受信信号Sと、チャネル復号ユニット34から出力された対応するユーザkの復号結果とに基づいて、ユーザkに対して信号再生を行い、それによって、イニシャル処理部3でのユーザkの受信信号のレプリカSkを取得して、すべてのイニシャル処理部に接続された加算器10に出力する。
同時に、巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの出力が真と判定されると、即ち“0” と判定されると、該イニシャル処理部3は、該チャネル復号ユニット34から出力されたユーザkの情報復号結果(Info)に、真と判定された、即ち“0”と判定されたことに対応する正確応答情報(ACK)を付与して、ユーザkの最終検出結果として出力し、即ち、このとき、イニシャル処理部3でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの情報復号結果とACKとを受信機でのユーザkの最終検出結果として、送信機にフィードバックし、受信機がユーザkに対する検出を終了する。
他のユーザ(例えば、ユーザk-1)が偽と判定されると、即ち“1”と判定されると、受信機は、ユーザk-1に対する検出を終了していない。
(B)巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの出力が偽と判定されると、即ち“1”と判定されると、巡回冗長検査ユニット35は、チャネル復号ユニット34が取得したユーザkの情報復号結果(ユーザkのパケットP)を信号再生ユニット36ではなくて再送判定ユニット37に入力するとともに、ユーザkに対応するイニシャル処理装置中のイニシャル検出ユニット31を起動して、イニシャル処理部3でのユーザkの復調されなかったシンボルシーケンス初期検出結果をイニシャル処理部3でのユーザkの初期検出結果としてARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
そのうち、再送判定ユニット37は、巡回冗長検査ユニット35から出力されたユーザkの情報復号結果(イニシャル処理部3でのユーザkのパケットP)のプリーアンブル情報に基づいて、該パケットPが再送パケットであるかどうかを判定する。再送判定結果が“No”(状況B1)であっても或いは“Yes”(状況B2)であっても、再送判定結果をARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
(以下、状況B中の発生する可能性のある状況B1と状況B2について説明する)
このとき、巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの再送判定結果が偽であれば、即ち“1”と判定されると、ユーザkに対応するイニシャル処理装置は、再送パケットであるかどうかの再送判定結果と、イニシャル処理部3でのユーザkの初期検出結果とを出力する。
以上、イニシャル処理部3でのユーザkの受信信号に対する処理を説明したが、K個のユーザに対応するK個のイニシャル処理装置が全部加算器10に接続され、そのうち、一部のイニシャル処理装置中の巡回冗長検査ユニット36により出力された判定結果が真、即ち“0”(例えばユーザk)である可能性があるため、該加算器10は、該時間遅延ユニット11から出力された受信信号S’と、一部のイニシャル処理装置からの対応するユーザの受信信号のレプリカ(例えばユーザkの受信信号のレプリカSk)とを受信する。該加算器10は、受信信号S’で一部のイニシャル処理装置からの対応するユーザの受信信号のレプリカ(例えばユーザkの受信信号のレプリカSk)を引いた後、イニシャル処理部3での調整後の受信信号S1を取得し、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。このとき、該調整された受信信号S1は、ユーザk以外のユーザの情報を含む。
上述の記載からわかるように、上記状況AとBについて、イニシャル処理部3から出力可能な結果は、以下のようになる。
状況Aにおいて、現在のイニシャル処理装置中の巡回冗長検査ユニット35の出力結果が真、すなわち“0”であれば、現在のイニシャル処理装置中のチャネル復号ユニット34の出力結果を受信機(イニシャル処理部3でもある)の最終検出結果出力(Info)とし、かつ受信機は、正確応答情報(ACK)を出力する。
状況Bにおいて、現在のイニシャル処理装置中の巡回冗長検査ユニット35の出力結果が偽、すなわち“1”であれば、イニシャル処理部3は、現在のイニシャル処理装置中で再送パケットであるかどうかの再送判定結果と、現在のイニシャル処理装置中のイニシャル検出ユニット31の初期検出結果と、加算器10で取得した調整された受信信号S1とを出力する。
『ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部』
上述の最初の送信パケット及び現在送信された再送パケットの三つのケース(I、II、III)に応じて、本発明の受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、異なる具体的な構成図を備えるが、ケースIとIIに対応する全体構成図は同じである。
図3は、本発明の受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成図を示す。
図3に示すように、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、N(任意の正の整数)個のカスケード式部分並列干渉キャンセルユニット41(41、41 … 41N)と、N-1個の時間遅延ユニット42(42 、42 … 42N−1)とを含む。そのうち、イニシャル処理部3からの調整された受信信号S1が第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41と第1ステージ時間遅延ユニット42に直接入力された後、第1ステージにおいて、該受信信号S1に対して第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行った後、時間遅延処理された受信信号S1を取得して、第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41と第2ステージ時間遅延ユニット42に出力する。その後、第nステージ時間遅延ユニット42nは、第n-1ステージ時間遅延ユニット42n-1から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1に基づいて、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1の処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行った後、時間遅延処理された受信信号S1nを取得して第n+1ステージ時間遅延ユニット42n+1と第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n+1とに出力する。これによって、該受信信号S1は、N-1個の時間遅延ユニットを介した後、第N部分並列干渉キャンセルユニット41Nに入力される。ユーザの時間遅延情報と、チャネル推定と、拡散コードに関して、ともに各部分並列干渉キャンセルユニット41に入力される。
第一部分並列干渉キャンセルユニット41は、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果と、時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定部2から出力されたチャネル推定と、調整された受信信号S1とに基づいて、第一部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザの判定結果を取得し、第二部分並列干渉キャンセルユニット41に出力し、そのうち、該初期検出結果は、ユーザの復号結果を含み、該復号結果はユーザのチャネル復号結果と情報復号結果を含む。同時に、第一時間遅延ユニット42は、該受信信号S1に対して第一部分並列干渉キャンセルユニット41での処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、時間遅延処理された受信信号S1を取得し、第二部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。
注意すべきところとしては、イニシャル処理部3において、一部のユーザ(例えば、ユーザm,m∈[1,K])の初期検出結果が既に最終検出結果として出力され、かつ二度と該ユーザ(例えばユーザm)に対して検出を行わないので、このとき、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4が取得したユーザの判定結果中には、その一部のユーザ(例えば、ユーザm)を含まない。
その後、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nは、前のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1から出力された判定結果と、各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットに入力されたチャネル推定と、第n-1ステージ時間遅延ユニット42n-1から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、時間遅延情報と、拡散コードとに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザの判定結果を取得する。
このように、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nまで、ユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、第N-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザの判定結果と、第N-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1N-1とに基づいて、第N部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザの判定結果を取得し、それをARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザの判定結果としてサブシクエント処理部5に出力し、イニシャル処理部3から出力された受信信号S1がN-1個の時間遅延ユニットを介した後、第N-1時間遅延ユニットが取得した時間遅延処理された受信信号S1N-1をARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の受信信号S2としてサブシクエント処理部5に入力する。
以下、例を挙げる形式で、部分並列干渉キャンセルユニット41の構成と処理プロセスについて詳しく説明する。
<部分並列干渉キャンセルユニット>
図4は、本発明の実施例1によるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成図を示す。
図4に示すように、本発明の実施例1による部分並列干渉キャンセルユニット41は、K個の並列な部分並列干渉キャンセルエレメントを含み、部分並列干渉キャンセルエレメントはK個のユーザのそれぞれに対応する。各部分並列干渉キャンセルエレメントは、結合ユニット411と、硬判定ユニット412と、信号再生ユニット413と、部分和ユニット414と、加算器415と、マッチドフィルター416と、軟判定ユニット417と、加算器418とを含む。
上述したように、対応するイニシャル処理装置中でのユーザkの巡回冗長検査ユニット35が判定“0”を取得する可能性があると、受信機は、二度とユーザkに対して検出しない。ここで、仮に、イニシャル処理部3中でのK個のユーザの巡回冗長検査ユニット35の全てが、判定結果として“1”を取得したとすると、イニシャル処理部3中のK個のイニシャル検出ユニット31は、K個のユーザの初期検出結果をARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中にそれぞれ出力する。イニシャル処理部3で取得された該ユーザkのパケットPに応じて、再送ユニット37がさらに判定を行うときには、二つの状況が存在する。該パケットPが再送パケットではなく、最初の送信パケットである状況(状況B1)と、該パケットPが再送パケットである状況(状況B2)である。そして、以下、二つの状況(B1とB2)に基づいて、部分並列干渉キャンセルユニット41について説明する。
さらに、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中のすべてのユーザが同時に並列処理を行うため、ここでは、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中のユーザkと、ユーザkに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントとを例として説明する。
まず、イニシャル処理部3での該ユーザkの初期検出結果(イニシャル検出ユニット31の出力)が、結合ユニット411に入力される。
[状況B1]
ユーザkに対応する第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中の部分並列干渉キャンセルエレメント中において、結合ユニット411は、イニシャル処理部3から出力された再送判定結果(パケットPが、再送パケットではなく最初の送信パケットであることを示す)に基づいて、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果に対して操作を行わず、該初期検出結果を硬判定ユニット412に直接出力する。
硬判定ユニット412は、結合ユニット411から出力されたユーザkの初期検出結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での該ユーザkの硬判定結果を取得して、信号再生ユニット413に入力する。
信号再生ユニット413は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット412から出力された硬判定結果と、イニシャル処理部3から入力された調整された受信信号S1と、チャネル推定部2から出力されたユーザkのチャネル推定とに基づいて、ユーザkに対して信号再生を行い、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中での該ユーザkの受信信号S1のレプリカを取得する。該信号再生ユニット413は、該ユーザkの受信信号のレプリカを第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41の他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット414に出力する。
ユーザkに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、部分和ユニット414は、ユーザk以外のK-1個のユーザの受信信号のレプリカを受信して、加算を行い、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの干渉推定信号を取得して出力する。
加算器415は、イニシャル処理部3からの調整された受信信号S1と、該部分和ユニット414からの第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの干渉推定信号とを受信すると、該受信信号S1から該ユーザkの干渉推定信号を引いて第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの推定送信信号を取得して出力する。
マッチドフィルター416は、ユーザkの拡散コードに基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行って、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルタリング出力を取得して出力する。そのうち、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルタリング出力は、データシンボルのマッチドフィルター処理結果を含む。
軟判定ユニット417は、マッチドフィルター416からのデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの最初軟判定結果を取得する。
その後、加算器418は、加算を行って一つの和を取得し、即ち、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果中に含まれたユーザkの最初判定結果と第三因子1-Fiとの積と、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中での該ユーザkの最初軟判定結果と第4因子Fiとの積の和を求め、該和を第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの軟判定結果として第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。そのうち、該軟判定結果は復調されておらず、かつ第3因子と第4因子との和は1である。
それによって、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調されなかった判定結果(軟判定結果)を第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。
その後、各ステージの部分並列干渉キャンセルユニット41は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での操作により、前のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41から出力された前のステージの中でのユーザkの判定結果に基づいて、該ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの判定結果を取得する。最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41(第Nステージ)にいたるまで、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザkの判定結果を取得し、該第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nの判定結果をARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果としてサブシクエント処理部5に出力し、そのうち、該シンボルシーケンス検出結果は復調されていない。
例えば、ユーザkの第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nについて、結合ユニット411は、前のステージの第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1から出力されたユーザkの軟判定結果に対して何らかの操作も行わず、該軟判定結果を直接硬判定ユニット412に出力する。
硬判定ユニット412は、結合ユニット411から出力された第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1でのユーザkの軟判定結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでの該ユーザkの硬判定結果を取得して、信号再生ユニット413に入力する。
信号再生ユニット413は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット412から出力された硬判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニット42n-1から出力された調整された受信信号S1n-1と、チャネル推定部2から各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットに入力されたユーザkのチャネル推定とに基づいて、ユーザkに対して信号再生を行い、それによって、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでの該ユーザkの受信信号のレプリカを取得する。該信号再生ユニット413は、該ユーザkの受信信号のレプリカを第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nの他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット414に出力する。
ユーザkに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントおいて、部分和ユニット414は、ユーザk以外のK-1個のユーザの受信信号のレプリカを受信して、加算を行い、それによって、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中でのユーザkの干渉推定信号を取得して出力する。
加算器415は、第n-1ステージ時間遅延ユニット42 n-1から出力された調整された受信信号S1n-1と、該部分和ユニット414からの第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中でのユーザkの干渉推定信号とを受信すると、該受信信号S1n-1から該ユーザkの干渉推定信号を引いて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの推定送信信号を取得して出力する。
マッチドフィルター416は、ユーザkの拡散コードに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行い、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルター出力を取得して出力する。そのうち、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルター出力は、データシンボルのマッチドフィルター処理結果を含む。
軟判定ユニット417は、マッチドフィルター416から出力されたデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの最初軟判定結果を取得する。
その後、加算器418は、加算を行って一つの和を取得し、即ち、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1から出力されたユーザkの軟判定結果と第三因子1-Fiとの積と、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでの該ユーザkの最初軟判定結果と第4因子Fiとの積を加え、該和を第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの軟判定結果として第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n+1に出力する。そのうち、第3因子と第4因子の和が1である。
[状況B2]
ユーザkに対応する第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41の部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、結合ユニット411は、イニシャル処理部3から出力された再送判定結果(パケットPは再送パケットであることを示す)と、その前のパケットの記憶検出結果とに基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの合成軟判定結果を取得し、該合成軟判定結果は一つの和であり、即ち入力されたイニシャル処理部3でのユーザkの初期検出結果と第一因子E1との積と、その前のパケットの記憶検出結果と第2因子E2との積の和である。該E1とE2は、いずれの値でもよいが、その和は必ず1である。部分並列干渉キャンセルユニット41のE1とE2の値と、次のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中の値とが少し異なることが好ましい。
このとき、再送パケットに対して処理するため、本発明による受信機は既に最初の送信パケットに対して処理を行った。ここでの「その前」は、現在の伝送プロセスの前回の伝送プロセスを示し、後述のサブシクエント処理部5の説明で詳しく述べる。
結合ユニット411は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの合成軟判定結果を取得した後、該合成軟判定結果を硬判定ユニット412に出力する。
硬判定ユニット412は、結合ユニット411から出力された第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの合成軟判定結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での該ユーザkの合成硬判定結果を取得して、信号再生ユニット413に入力する。
信号再生ユニット413は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット412から出力された硬判定結果と、イニシャル処理部3から出力された調整された受信信号S1と、チャネル推定部2から出力されたユーザkのチャネル推定とに基づいてユーザkに対して信号再生を行い、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中での該ユーザkの受信信号のレプリカを取得する。該信号再生ユニット413は、該ユーザkの受信信号のレプリカを第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41の他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット414に出力する。
ユーザkに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、部分和ユニット414は、ユーザk以外のK-1個のユーザの受信信号のレプリカを受信して、加算を行い、それによって第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの干渉推定信号を取得して出力する。
加算器415は、イニシャル処理部3からの調整後の受信信号S1と、該部分和ユニット414からの第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの干渉推定信号を受信すると、該受信信号S1から該ユーザkの干渉推定信号を引いて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの推定送信信号を取得して出力する。
マッチドフィルター416は、ユーザkの拡散コードに基づいて第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行い、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルター出力を取得して出力する。そのうち、ユーザkの推定送信信号のマッチドフィルター出力は、データシンボルのマッチドフィルター処理結果を含む。
軟判定ユニット417は、マッチドフィルター416から出力されたデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの最初軟判定結果を取得する。
その後、加算器418は、加算を行って一つの和を取得し、即ち、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果中に含まれたユーザkの最初判定結果と第三因子1-Fiとの積と、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での該ユーザkの最初軟判定結果と第4因子Fiとの積を加え、該和を第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの軟判定結果として第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。そのうち、該軟判定結果は、復調されなかった検出結果であり、かつ第3因子と第4因子との和が1である。
それによって、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41は、復調されなかった検出結果(軟判定結果)を第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。
その後、各ステージの部分並列干渉キャンセルユニット41は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41の操作により、前のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41から出力された前のステージの中でのユーザkの判定結果に基づいて、該ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの判定結果を取得する。最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41(第Nステージ)にいたるまで、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザkの判定結果を取得し、該判定結果をARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果としてサブシクエント処理部5に出力する。そのうち、該シンボルシーケンス検出結果は復調されていない。
注意すべきところとして、以上の状況Bおける状況B1とB2に対する処理はともに、イニシャル処理部3中の巡回冗長検査ユニット35でのすべてのユーザの判定結果が偽“1”である条件の下で行われた。イニシャル処理部3中の巡回冗長検査ユニット35での一部のユーザ(m個のユーザ)の判定結果が真“0”(状況A)であれば、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4において、K-m個の部分並列干渉キャンセルエレメントのみで操作を行い、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に入力される受信信号S1はK-m個のユーザの情報のみを含み、かつ部分並列干渉キャンセルエレメント中の加算器415は、K-m個のユーザを含む情報S1のみから、他のK-m-1個のユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメント中の部分和ユニット414から出力されたK-m-1個の推定送信信号を引く。部分並列干渉キャンセルエレメント中の他のユニットの操作は同じであり、ここでは繰り返し説明しない。
図5は、本発明の実施例1によるサブシクエント処理部5の具体的な構成図を示す。
図5に示すように、本発明の実施例1によるサブシクエント処理部5は、K個の並列なサブシクエント処理装置を含み、各サブシクエント処理装置は、復調ユニット51と、デインタリーブユニット52と、チャネル復号ユニット53と、巡回冗長検査ユニット54と、メモリ20とを含む。
すべてのユーザの処理が並列であり、かつ同一であるので、ここではユーザkを例として説明する。
ユーザkに対応するサブシクエント処理装置において、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果は、同時にメモリ20と復調ユニット51とに入力される。該メモリ20は、最初の送信パケット或いは再送パケットのシンボルシーケンス検出結果をユーザkのパケットの記憶検出結果として記憶し、該記憶検出結果は再送(第一回再送或いは第n回再送)プロセス中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の結合ユニット411に用いられる。即ち、最初の送信パケットの記憶検出結果は第一回再送に用いられ、第一回再送プロセス中の記憶検出結果は第二回再送に用いられる。以下では、これまでに説明したように処理を行う。
復調ユニット51は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたユーザkのシンボルシーケンス検出結果に基づいて、該シンボルシーケンス検出結果を復調して、サブシクエント処理部5でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果の復調結果を取得する。
デインタリーブユニット52は、復調ユニット51から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行い、サブシクエント処理部5でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得する。
チャネル復号ユニット53は、該デインタリーブユニット52から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、サブシクエント処理部5でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスのチャネル復号結果と情報復号結果(Info)とを取得して出力する。
巡回冗長検査ユニット54は、該チャネル復号ユニット53から出力されたユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果とを含む)に基づいて、サブシクエント処理部5でのユーザkの巡回冗長検査結果を取得し、結果が0であれば、判定出力は真(ACK)であり、結果が1であれば、判定出力は偽(NACK)である。かつ、該サブシクエント処理部5は、巡回冗長検査ユニット54から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkの巡回冗長検査結果(ACK又はNACKに対応)を、チャネル復号ユニット53から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの情報復号結果(Info)に付与して、ユーザkの最終検出結果として出力する。
注意すべきところとして、該メモリ20に記憶されたユーザkの記憶検出結果(復調されなかった検出結果)は、最初の送信パケット又は再送パケットの記憶検出結果である可能性がある。ユーザkに対応するパケットが複数回再送されるときに、該メモリ20に記憶されたパケットの記憶検出結果は上記結合ユニット411に提供される。
以上から分かるように、本発明の実施例1によれば、上記ケースIに適用でき、かつ本発明の実施例1は、最初の送信パケット又は再送パケット検出結果(記憶検出結果)を、現在の再送パケットの部分並列干渉キャンセル(PPIC)の処理中に、有機的に結合することによって、顕著にパケット誤り率を改善しかつシステムのトータルスループットを向上させることができる。
<実施例2>
本発明の実施例2による受信機は、図1に示した実施例1の受信機の構成を採用する。かつ実施例2による受信機は前記第二類ケース(II)に対応し、即ち最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調方式と、異なる符号化方式を備える。
図1に示すように、本発明の受信機は、同期部1と、チャネル推定部2と、イニシャル処理部3と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4と、サブシクエント処理部5とを含む。
そのうち、受信機において受信信号Sを受信すると、同期部1(従来の技術中のいずれかの同期部を利用できる)は、受信信号Sに基づいて、すべてのユーザ(ユーザ1からユーザK)の同期情報を取得し、そのうち、前記受信信号Sはすべてのユーザの情報を含む唯一の受信信号であり、すなわち上記唯一の受信信号が各ユーザの受信信号を含む。
チャネル推定部2は、同期部1から出力されたユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルのパラメーターを取得する。
それによって、同期情報とチャネルのパラメーターとにより、各ユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とが、イニシャル処理部3と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4とに入力される。
イニシャル処理部3は、該受信信号Sと、ユーザの同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターとに基づいて、以下の処理を行う。
(1)K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
(2)各初期検出結果に基づいて、ユーザ情報検出結果に対応する調整されなかったパケットを取得し、
(3)該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、
一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sに基づいて、調整された受信信号S1(該S1は正確に受信されなかったすべてのユーザの情報のみを含む)を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4とサブシクエント処理部5での処理を介しないで該受信機から直接出力し、
一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応する初期検出結果に再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、チャネル推定部2から出力されたチャネル推定と、前記すべてのユーザの時間遅延情報と、拡散コードとに基づいて、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ユーザのシンボルシーケンス検出結果(実施例1と異なるのは、この際ユーザのシンボルシーケンス検出結果はすでに復調された)を取得し、
ユーザのその前のパケットの記憶検出結果(復調された)と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果(復調された)を取得する。
サブシクエント処理部5は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果(最初の送信パケット或いは再送パケットの復調されたシンボルシーケンス検出結果である可能性がある)に基づいて、復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果を含む)を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果(正確に受信されたか或いは正確に受信されなかったか)を情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として受信機から出力し、
そのうち、サブシクエント処理部5は、ユーザの最初の送信パケット又は再送パケットの復調されたシンボルシーケンス検出結果を記憶してユーザの記憶検出結果とし、前記ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の処理に用いる。
図6は、本発明の実施例2による受信機中のイニシャル処理部3の具体的な構成図を示す。
本発明の実施例2は、前記第二類ケース(II)に対応し、即ち、最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調方式と異なる符号化方式を備える。もちろん、本発明の実施例2による受信機は前記第一類ケース(I)にも適用でき、即ち最初の送信パケットと現在の再送パケットが同じ変調と符号化方式を備える。
図2に示した実施例1のイニシャル処理部3と比べると、実施例2のイニシャル処理装置に含まれた構成ユニットも同じ、受信信号Sに対する処理も同じである。唯一の異なる点は、巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの出力判定が偽“1”である際、ユーザkに対応するイニシャル処理装置中のイニシャル検出ユニット31を起動せず、ユーザkに対応するイニシャル処理装置中の復調ユニット32を起動して、復調ユニット32で取得したイニシャル処理部3でのユーザkのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果をユーザkの初期検出結果とし、再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
『ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部』
本発明の実施例2による受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成は、図3に示した実施例1中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成と同じである。ただその部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成が少し変わっただけである。
図7は本発明の実施例2による受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成図を示す。
図7に示すように、本発明の実施例3による部分並列干渉キャンセルユニット41は、図4に示した実施例1中の部分並列干渉キャンセルユニット41の構成と大体同じであり、唯一の異なる点は、各部分並列干渉キャンセルエレメントが加算器418の後ろに一つの復調ユニット431を増加したことである。
部分並列干渉キャンセルエレメント41中の結合ユニット411から加算器418までの処理が同じであるため、ここでその説明を省略する。
ユーザkを例とすると、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41において、加算器418は加算を行って、一つの和を取得し、即ちイニシャル処理部3から出力された初期検出結果に含まれたユーザkの最初判定結果と第三因子1-Fiとの積と、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41での該ユーザkの最初軟判定結果と第4因子Fiとの積を加え、該和を第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの軟判定結果として該復調ユニット431と第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。そのうち、該軟判定結果は復調されなかった検出結果であり、第3因子と第4因子の和が1である。
該復調ユニット431は、該加算器418から出力された第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの軟判定結果に対して復調を行って、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調された軟判定結果を取得する。
これによって、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41は復調されなかった軟判定結果と、復調された軟判定結果を第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力する。そのうち、該復調されなかった軟判定結果が第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41の加算器418に出力され、該復調された軟判定結果が第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中の結合ユニット411に出力されると、第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中の結合ユニット411は、該復調された軟判定結果に対して処理を行い、最初の送信パケットであれば(再送判定結果がNである)、結合ユニット411において何の処理も行わなく、硬判定ユニットに直接出力し、再送パケットであれば(再送判定結果がYである)、結合ユニット411はその前のパケットの記憶検出結果と、第一因子と第二因子に基づいて該復調された軟判定結果に対して合成を行うことによって、合成軟判定結果を取得し、その後の処理は前記と同じである。
これによって、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1の加算器418が取得した第n-1ステージでのユーザkの復調されなかった軟判定結果と、復調ユニット431が取得した第n-1ステージでのユーザkの復調された軟判定結果は、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nに入力され、これにより、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中の結合ユニット411は第n-1ステージでの該ユーザkの復調された軟判定結果に対して処理を行い(状況B1とB2に対応する)、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中の加算器は、第n-1ステージでのユーザkの復調されなかった結果に基づいて、第nステージでのユーザkの復調されなかった結果を取得する。
かつ最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nは、復調ユニット431が取得した第Nステージでのユーザkの復調された軟判定結果のみを、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザkのシンボルシーケンス検出結果としてサブシクエント処理部5に出力する。
図8は、本発明の実施例2による受信機中のサブシクエント処理部5の具体的な構成図を示す。
図8に示すように、本発明実施例2によるサブシクエント処理部5は、K個の並列なサブシクエント処理装置を含み、各サブシクエント処理装置は、デインタリーブユニット52と、チャネル復号ユニット53と、巡回冗長検査ユニット54と、メモリ20とを含む。図8から分かるように、実施例2のサブシクエント処理部5と実施例1のサブシクエント処理部5を比べると、ただ各サブシクエント処理装置から一つの復調ユニット51が減少しただけである。これは、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルエレメント中の復調ユニット431から出力されたのは復調された軟判定結果であるためである。
すべてのユーザの処理が並列し、かつ同じであるため、ユーザkを例として説明する。
ユーザkに対応するサブシクエント処理装置において、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたユーザkのシンボルシーケンス検出結果(復調された軟判定結果)はメモリ20とデインタリーブユニット52に入力され、該メモリ20は、該シンボルシーケンス検出結果を現在のパケット伝送プロセス中でのユーザkの記憶検出結果として記憶し、該記憶検出結果をユーザの記憶検出結果として再送(第一回再送或次の再送)プロセス中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の結合ユニット411に用いる。即ち、第一回再送プロセス中で最初の送信パケットの記憶検出結果を用い、第二回再送プロセス中で第一回再送プロセス中での記憶検出結果を用いる。
デインタリーブユニット52は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4から出力されたシンボルシーケンス検出結果に対してデインタリーブを行い、サブシクエント処理部5でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得する。
チャネル復号ユニット53は、該デインタリーブユニット52から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、サブシクエント処理部5でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスのチャネル復号結果と情報復号結果(Info)を取得して出力する。
巡回冗長検査ユニット54は、該チャネル復号ユニット53から出力されたユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果に基づいて、サブシクエント処理部5でのユーザkの巡回冗長検査結果を取得し、結果が0であれば、判定出力は真(ACK)であり、結果が1であれば、判定出力は偽(NACK)であり、かつ、該サブシクエント処理部5は、巡回冗長検査ユニット54から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkの巡回冗長検査結果(ACK又はNACKに対応)を、チャネル復号ユニット53から出力されたサブシクエント処理部5でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの情報復号結果(Info)に付与して、ユーザkの最終検出結果として出力する。
注意すべきところとして、該メモリ20に記憶されたユーザkの記憶検出結果(復調された検出結果)は最初の送信パケット又は再送パケットの記憶検出結果である可能性がある。ユーザkに対応するパケットが複数回再送される場合、該メモリ20に記憶されたパケットの記憶検出結果は前記結合ユニット411に提供される。
以上から分かるように、本発明の実施例2によると、前記ケースIとIIに適用でき、本発明の実施例2において最初の送信パケット又は再送パケット検出結果(記憶検出結果)を現在の再送パケットの部分並列干渉キャンセル(PPIC)の処理に有機的に結合することによって、パケット誤り率を改善することができ、かつシステムのトータルスループットを向上させることができる。
<実施例3>
本発明の実施例3は前記の第三類ケース(III)に対応し、即ち、最初の送信パケットと現在の再送パケットが異なる変調方式と異なる符号化方式を備える。もちろん、本発明の実施例3による受信機も前期の第一類ケース(I)と第二類ケース(II)に適用できる。
本発明の実施例3による受信機は図1に示す実施例1或いは2中の受信機と比べると、サブシクエント処理部5が省略された。実施例3の受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4においてユーザに対する最終検出を完成することができる。
本発明の実施例3による受信機は、同期部1と、チャネル推定部2と、イニシャル処理部3と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4とを含み、
同期部1は、受信信号Sに基づいて、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号SはK個のユーザの情報を含み、Kは正整数であり、
チャネル推定部2は、同期部1から出力されたユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルのパラメータを取得し、
イニシャル処理部3は、該受信信号Sと、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルのパラメータとに基づいて、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、各初期検出結果に基づいてユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、かつ該K個のパケットに対してそれぞれ判定し、そのうち、
一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sに基づいて、調整された受信信号S1を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して、該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該受信信号S1は正確に受信されなかったユーザの情報のみを含み、
一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に入力し、
ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、同期情報とチャネルパラメータに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とに基づいて、
ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、
ユーザのその前のパケットの記憶検出結果と合成して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、及び
ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果に基づいて、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、正確に受信されたとの結果に対応するACKを復号結果中の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4でのユーザの最初の送信パケットのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザの最初の送信パケットの記憶検出結果とし、その後、再送パケットのシンボルシーケンス検出結果を記憶して、現在の伝送プロセス中での該ユーザの記憶検出結果とし、そのうち、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は最後のステージ検出のみにおいて、正確に受信されなかったとの結果に対応するNACKを最後のステージの情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力する。
図9は本発明の実施例3による受信機のイニシャル処理部3の具体的な構成図を示す。
図2に示した実施例1中のイニシャル処理部3と比べると、実施例2のイニシャル処理装置に含まれた構成ユニットも同じであり、受信信号Sに対して行う処理も同じである。唯一の異なる点は、巡回冗長検査ユニット35でのユーザkの判定出力が偽“1”である場合、ユーザkに対応するイニシャル処理装置中のイニシャル検出ユニット31を起動せず、ユーザkに対応するイニシャル処理装置中のチャネル復号ユニット34を起動して、チャネル復号ユニット34が取得したイニシャル処理部3でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果を含む)をユーザkの初期検出結果とし、かつ再送判定結果を付与して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4に出力する。
図10は本発明の実施例3による受信機のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成図を示し、その構成は図3に示した実施例1と実施例2のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成と異なる。
図10に示すように、本発明の実施例3による受信機におけるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、N(任意正整数)個のカスケード式部分並列干渉キャンセルユニット41(41、41 … 41N)と、N-1個の時間遅延ユニット42(42 、42 … 42N−1)とを含む。そのうち、イニシャル処理部3からの調整された受信信号S1は、第一(第1ステージ)部分並列干渉キャンセルユニット41に直接入力され、かつ該第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41が調整された受信信号S3を取得した後、第一(第1ステージ)時間遅延ユニット42を介するときに時間遅延処理されてS1になる。該受信信号S1は第二(第2ステージ)部分並列干渉キャンセルユニット41に入力され、これによって、該受信信号S1はN-1個の時間遅延ユニットとN-1個の部分並列干渉キャンセルユニット41を介した後、第N部分並列干渉キャンセルユニット41Nに入力される。かつ、ユーザの時間遅延情報と、チャネル推定と、拡散コードは、各部分並列干渉キャンセルユニット41中に入力される。
第一部分並列干渉キャンセルユニット41は、チャネル推定部2から出力されたユーザのチャネル推定と、イニシャル処理部3から出力された初期検出結果と、時間遅延情報と、拡散コードと、調整された受信信号S1とに基づいて、第一部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザの判定結果を取得して、第二部分並列干渉キャンセルユニット41に出力し、そのうち、該初期検出結果はユーザの復号結果を含み、該復号結果はユーザのチャネル復号結果と情報復号結果を含む。第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41は該受信信号S1に対して時間遅延処理(後述する)を行い、時間遅延処理された受信信号S3を取得して、第1時間遅延ユニット42に出力する。
注意すべきところとして、イニシャル処理部3において、一部のユーザ(例えばユーザm,m∈[1,K])の初期検出結果が既にその最終検出結果として出力された可能性があり、該ユーザ(例如ユーザm)に対して検出を行わないため、このとき、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4が取得したユーザの判定結果には、一部のユーザ(例えばユーザm)を含まない。
その後、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nは前のステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1から出力された判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニット42n-1から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、時間遅延情報と、拡散コードとに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザの判定結果を取得する。
第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nにいたるまで、ユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、第N-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザの判定結果と、第N-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1N-1とに基づいて、第N部分並列干渉キャンセルユニット41Nでのユーザの判定結果と復号結果を取得し、それをユーザの最終検出結果として、受信機により出力する。
前記実施例1、2との異なる点は、実施例3中の各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41はいずれも正確に検出されたユーザの最終検出結果とACK情報を出力する可能性があるため、各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に入力された受信信号に含まれたユーザの数は変わる可能性があり、即ち、減少していく。最後のステージ(第Nステージ)部分並列干渉キャンセルユニット41で正確に受信されたかどうかに関わらず、ユーザの最終検出結果とACK又はNACK情報を出力する。
図11は本発明の実施例3による受信機中ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成図を示す。
図11に示すように、本発明の実施例3による部分並列干渉キャンセルユニット41は、時間遅延ユニット30と、加算器31と、K個の部分並列干渉キャンセルエレメントとを含み、そのうち、部分並列干渉キャンセルユニット41に入力された受信信号は時間遅延ユニット30を介して加算器31入力され、かつ各部分並列干渉キャンセルエレメントの出力は該加算器31に入力される。
各部分並列干渉キャンセルエレメントは、結合ユニット411と、硬判定ユニット412と、信号再生ユニット413と、部分和ユニット414と、加算器415と、マッチドフィルター416と、軟判定ユニット417と、加算器418と、復調ユニット431と、デインタリーブユニット432と、チャネル復号ユニット433と、巡回冗長検査ユニット434と、信号再生ユニット435とを含み、すべてのK個の部分並列干渉キャンセルエレメント中の信号再生ユニット435の出力は加算器31に入力される。
例えば、第n-1ステージ時間遅延ユニット42n-1から出力された時間遅延された受信信号S1n-1は、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41 nに入力された後、さらに該時間遅延ユニット30を介して加算器31に入力され、該時間遅延ユニット30が該受信信号S1n-1に対して行った時間遅延時間は、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中のすべてのK個の部分並列干渉キャンセルエレメント中処理時間が最も長い処理時間と等しい。その後、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nにより取得された受信信号S3nは、第nステージ時間遅延ユニット42nに入力され、受信信号S3nに対して行った処理時間は第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41 n中の加算器31の処理時間である。
図11に示すように、実施例3による部分並列干渉キャンセルエレメントは、図7に示す実施例2の部分並列干渉キャンセルエレメントと比べると、ただデインタリーブユニット432と、チャネル復号ユニット433と、巡回冗長検査ユニット434と、信号再生ユニット435を増加しただけである。ここで、同じ部分に対しては、説明を省略する。
以下もユーザkを例として、実施例3中の部分並列干渉キャンセルエレメントで行う処理について説明する。
第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中のユーザkに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、図7に示すように、加算器418が取得した第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調されなかった軟判定結果が第1ステージ中の復調ユニット431と第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に入力される。
復調ユニット431は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調された軟判定結果を取得した後、デインタリーブユニット432に入力する。
デインタリーブユニット432は、復調ユニット431から出力された第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調された軟判定結果に対してデインタリーブを行い、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得する。
チャネル復号ユニット433は、該デインタリーブユニット432から出力された第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの復調されたシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果(チャネル復号結果と情報復号結果を含む)を取得し、該情報復号結果は受信信号中の第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkのパケットPである。
巡回冗長検査ユニット434は、チャネル復号ユニット433から出力された第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果に基づいて、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41でのユーザkの巡回冗長検査結果を取得し、結果が0であれば、判定出力は真(状況B3)であり、結果が1であれば、判定出力は偽(状況B4)である。このときの状況B3とB4は全部イニシャル処理部3中の巡回冗長検査ユニット35が取得した判定結果が“1”である条件を前提としている。なぜなら、判定結果が“0”であれば、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4が該ユーザに対して処理を行わないからである。状況B1或いはB2(最初の送信パケット或いは再送パケット)のいずれかに対しても、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中の巡回冗長検査ユニット434が新たに検査を行うことによって、状況B3とB4に対応させる。
巡回冗長検査ユニット434が“0”或いは“1”二つ種類の判定出力を取得することができるため、これからこの二つ種類の状況(状況B3とB4)についてそれぞれ説明する。
(状況B3)
巡回冗長検査ユニット434により取得された判定結果が“0”(状況B3)であれば、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4は、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの情報復号結果(Info)と、判定結果“0”に対応するACKとを、ユーザkの最終検出結果として出力するとともに、該巡回冗長検査ユニット434は、チャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの復号結果を信号再生ユニット435に出力する。
信号再生ユニット435は、ユーザkの時間遅延情報Aと、拡散コードBと、受信信号S1と、チャネル復号ユニット433から出力されたユーザkに対応する復号結果と、チャネル推定部2により取得されたチャネル推定Cとに基づいて、ユーザkに対して信号再生を行うことによって、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの受信信号のレプリカS1kを取得して、すべての部分並列干渉キャンセルエレメントに接続された加算器31に出力する。
時間遅延ユニット30は、受信信号S1に対してすべてのK個の部分並列キャンセルエレメント中の処理時間の最も長い時間遅延時間と同じ時間の時間遅延処理を行った後、加算器31に入力する。
該加算器31は、時間遅延ユニット30から出力された時間遅延処理された受信信号からユーザkの復号結果を引いた後、さらに巡回冗長検査ユニット434で取得した判定結果が“0”である際他の部分並列キャンセルエレメントから出力された復号結果を引いて、調整された受信信号S3を取得し、時間遅延ユニット42に入力する。そして、その後の部分並列干渉キャンセルユニット41の処理に用いられる。
このとき、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの判定結果が“0”であるため、第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41から第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nまでいずれも該ユーザkに対して処理を行わない。かつARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの情報復号結果(Info)に、判定結果“0”に対応するACKを付与して、ユーザkの最終検出結果とする。
(状況B4)
巡回冗長検査ユニット434により取得された判定結果が“1”(状況B4)であれば、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4を起動して、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの復号結果を、第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41中でのユーザkの復号結果として第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41に出力し、このとき、サブシクエントの部分並列干渉キャンセルユニットにおいてユーザkに対して処理を行う必要があることを示し、同時に、他の部分並列干渉キャンセルエレメント中の巡回冗長検査ユニット434が例えばユーザmの判定結果が“0”であるとの結果を取得する可能性があるため、前記状況B3によると、該ユーザmの信号のレプリカは加算器31に入力されて処理される。
前記と同じように、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n-1中でのユーザkの復号結果が第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nに入力された後、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中のチャネル復号ユニット433は、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの復号結果を新たに取得し、巡回冗長検査ユニット434は、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでの該ユーザkの復号結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの判定結果を取得し、“1”であれば、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41nでのユーザkの復号結果を第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n+1に出力して、続いて処理を行い、“0”であれば、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中でのユーザkの第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41n中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの情報復号結果(Info)に、判定結果が“0”であるとの結果に対応するACKを付与してユーザkの最終検出結果とし、受信機を介して出力する。
以上のプロセスに基づいて、最後のステージの第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41Nにいたるまで、ユーザkの判定結果を取得し、“0”であれば、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41N中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの情報復号結果(Info)に、判定結果が“0”であるとの結果に対応するACKを付与して、ユーザkの最終検出結果とし、受信機を介して出力する。“1”であれば、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット41N中のチャネル復号ユニット433により取得されたユーザkの情報復号結果(Info)に、判定結果“1”であるとの結果に対応するNACKを付与してユーザkの最終検出結果とし、受信機を介して出力する。ここで、実施例1或いは2のようにサブシクエント処理部5により処理を行う必要はない。
以上から分かるように、本発明の実施例3においてサブシクエント処理部5の結果が必要ないため、それに含まれたパケットの記憶検出結果を記憶するためのメモリ20を、実施例3中の最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニット中の部分並列干渉キャンセルエレメント中のチャネル復号ユニット433(図示せず)中に設置してもよい。該メモリ20はパケットの記憶検出結果を記憶し、実施例1と実施例2と比べると、記憶された検出結果は既に復調され復号された検出結果である。
前記実施例1-3に記載の本発明の受信機によると、本発明は、最初の送信パケット又は再送パケット検出結果(記憶検出結果)を現在の再送パケットの部分並列干渉キャンセル(PPIC)の処理中に有機的に結合することよって、従来のアルゴリズムと比べると(最初の送信パケットと再送パケットに対してそれぞれPPICを行い、最後に再送パケットと最初の送信パケットの検出結果を結合する)、パケット誤り率を改善させた。それによって、システムのトータルスループットを向上させた。また、本発明は各種類のアダプティブ変調符号化(AMC)システムに柔軟に適用でき、良い検出效果を取得できる。
図12〜図17は、本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図である。そのうち、図12〜図15は、異なるユーザ数の状況で、SNRが異なる場合の上記三つの方式のパケット誤り率の比較を示す図である。図16〜図17は異なる信号対雑音比の状況で、ユーザ数又は拡散因子が異なる場合の上記三つの方式のシステムスループットの比較を示す図である。
そのうち、シミュレーション条件は、システムのユーザの数は変わらなく、各ユーザのパケット到着時間はポアソン分布に該当し、CRC検査とチャネル推定が理想だとする。チャネル符号化と復号からの影響を考えなく、変調方式はQPSK方式を採用する。各ユーザのデータ率とパケットの長さは同じであり、かつユーザのパケットの長さは256ビットである。最大な再送回数が3であり、シミュレーションにおいて、三つステージPPIC形式を採用し、各ステージの係数(F)は{0.5, 0.7, 0.9}であり、最初の送信パケットと再送パケットが結合するときの重み付け係数(E)は{1,0.9,0.8}である。シミュレーションはシングルレパスイリーチャネルを採用する。
前記図12-17のシミュレーション結果から分かるように、ユーザの数或いはSNRが上がると、本発明の実施例1の優位性も増加する。本発明が有効的にマルチアクセス干渉(MAI)除去したことを証明し、高負荷の無線ユビキタスネットワーク(ubiquitous network)にも適用できる。かつ実施例2と3もシミュレーションにより同じ結論を取得することができる。
以上をまとめると、本発明により提供されたARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル方法と受信機はパケット誤り率を改善させ、かつシステムのトータルスループットを向上させ、各種類のアダプティブ変調符号化(AMC)システムに柔軟に適用でき、より良い検出效果を取得することができる。
本発明の実施例1による受信機の全体構成を示す図である。 本発明の実施例1によるイニシャル処理部3の具体的な構成を示す図である。 本発明の受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成を示す図である。 本発明の実施例1によるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例1のサブシクエント処理部5の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例2による受信機中のイニシャル処理部3の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例2による受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例2による受信機中のサブシクエント処理部5の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例3による受信機中のイニシャル処理部3の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例3による受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4の全体構成を示す図である。 本発明の実施例3による受信機中のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部4中の部分並列干渉キャンセルユニット41の具体的な構成を示す図である。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なるユーザ数の状況で、SNRが異なる場合の上記三つの方式のパケット誤り率の比較を示す。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なるユーザ数の状況で、SNRが異なる場合の上記三つの方式のパケット誤り率の比較を示す。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なるユーザ数の状況で、SNRが異なる場合の上記三つの方式のパケット誤り率の比較を示す。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なる信号対雑音比の状況で、ユーザ数又は拡散因子が異なる場合の上記三つの方式のシステムスループットの比較を示す。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なる信号対雑音比の状況で、ユーザ数又は拡散因子が異なる場合の上記三つの方式のシステムスループットの比較を示す。 本発明の実施例1(方式I、ARQ-PPIC)と、従来のPPICと選択合成(SC)を結合するARQ(方式II、SC-PPIC)と、従来のPPICと最大比合成(MRC)を結合するARQ(方式III、MRC-PPIC)のパケット誤り率(PER)及びスループット(Throughput)との比較を示す図であり、異なる信号対雑音比の状況で、ユーザ数又は拡散因子が異なる場合の上記三つの方式のシステムスループットの比較を示す。
符号の説明
1…同期部、2…チャネル推定部、3…イニシャル処理部、4…ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部、5…サブシクエント処理部、10…加算器、11…時間遅延ユニット、31…イニシャル検出ユニット、32…復調ユニット、33…デインタリーブユニット、34…チャネル復号ユニット、35…巡回冗長検査ユニット、36…信号再生ユニット、37…再送判定ユニット、41…部分並列干渉キャンセルユニット、42…時間遅延ユニット、411…結合ユニット、412…硬判定ユニット、413…信号再生ユニット、414…部分和ユニット、415…加算器、416…マッチドフィルター、417…軟判定ユニット、418…加算器、431…復調ユニット、432…デインタリーブユニット、433…チャネル復号ユニット、434…巡回冗長検査ユニット、435…信号再生ユニット、51…復調ユニット、52…デインタリーブユニット、53…チャネル復号ユニット、54…巡回冗長検査ユニット、20…メモリ、30…時間遅延ユニット

Claims (27)

  1. ARQ機能を有するユーザの最終検出結果を取得するための部分並列干渉キャンセル受信機であって、
    同期部(1)と、チャネル推定部(2)と、イニシャル処理部(3)と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)と、サブシクエント処理部(5)とを含み、
    同期部(1)は、K個のユーザの情報が含まれる受信信号Sにより全てのユーザの同期情報を取得し、Kは正整数であり、
    チャネル推定部(2)は、同期部(1)から出力されたユーザの同期情報により、ユーザチャネルのパラメーターを取得し、
    イニシャル処理部(3)は、前記受信信号Sと、ユーザの同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターとにより、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
    各初期検出結果により、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、
    該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、
    一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sに基づいて、調整された受信信号S1を取得し、かつ該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して、該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該受信信号S1は正確に受信されなかったユーザの情報のみを含み、
    一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に入力し、
    ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、イニシャル処理部(3)から出力された初期検出結果、再送判定結果、調整された受信信号S1、及び該同期情報とチャネルパラメーターに含まれるK個のユーザの時間遅延情報と拡散コードとチャネル推定とにより、
    入力された前記パケットが最初の送信パケットであれば、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行って、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)でユーザの最初の送信パケットのシンボルシーケンス検出結果を取得し、或いは
    入力された前記パケットが再送パケットであれば、ユーザの最初の送信パケット或いはその前の再送パケットの記憶検出結果を付与して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行って、現在のパケット再送プロセスにおけるユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、
    サブシクエント処理部(5)は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果により、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果に対応するACK又はNACKを復号結果中の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、サブシクエント処理部(5)はARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザの記憶検出結果とすることを特徴とするARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  2. 前記イニシャル処理部(3)は、加算器(10)と、時間遅延ユニット(11)と、K個のユーザのそれぞれに対応するK組の並列するイニシャル処理装置とを含み、そのうち、
    各イニシャル処理装置の出力は、該加算器(10)に接続され、該受信信号Sは一つの時間遅延ユニット(11)を介して該加算器(10)に入力され、該時間遅延ユニット(11)は、該受信信号Sに対して、該K個のイニシャル処理装置中の最も長い処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、受信信号S’を取得して該加算器(10)に出力し、かつ該加算器(10)は該受信信号S’で各イニシャル処理装置の出力を引いて、調整された受信信号S1を取得してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に出力し、そのうち、一つのユーザに対応するイニシャル処理装置において、
    該受信信号Sにより、該ユーザのシンボルシーケンスの初期検出結果を取得し、
    各初期検出結果により、復調と、デインタリーブと、復号を行って、該ユーザの復号結果を取得し、該復号結果は該ユーザのチャネル復号結果と情報復号結果を含み、
    該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して巡回冗長検査を行い、正確に受信されたかどうかを判定し、そのうち、
    該パケットが正確に受信されたと判定されると、該パケットにより該ユーザの受信信号のレプリカを取得して、該加算器(10)に出力するとともに、該ユーザに対して処理を行わず、該ユーザの情報復号結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して、該ユーザの最終検出結果とし、
    該パケットが正確に受信されなかったと判定すると、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応するユーザの該復調されなかったシンボルシーケンス初期検出結果をユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に入力することを特徴とする請求項1に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  3. 該イニシャル処理装置は、イニシャル検出ユニット(31)と、復調ユニット(32)と、デインタリーブユニット(33)と、チャネル復号ユニット(34)と、巡回冗長検査ユニット(35)と、信号再生ユニット(36)と、再送判定ユニット(37)とを含み、一つのイニシャル処理装置において、
    該イニシャル検出ユニット(31)は、該受信信号Sにより、イニシャル処理部(3)で復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果を取得し、
    復調ユニット(32)は、イニシャル検出ユニット(31)から出力されたイニシャル処理部(3)で復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果に対して復調を行い、イニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果を取得し、
    デインタリーブユニット(33)は、復調ユニット(32)から出力されたイニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行って、イニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(34)は、該デインタリーブユニット(33)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果により、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスの復号結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)は、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスのチャネル復号結果により、イニシャル処理部(3)でのユーザの巡回冗長検査結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)でユーザが正確に該ユーザの情報を受信したと判定されたとき、信号再生ユニット(36)は、該同期情報とチャネルパラメーターに含まれた時間遅延情報とチャネル推定と拡散コードと受信信号Sとチャネル復号ユニット(34)から出力された復号結果とにより、ユーザに対して信号再生を行って、イニシャル処理部(3)でのユーザの受信信号のレプリカSkを取得し、かつ該加算器(10)に出力するとともに、該イニシャル処理部(3)は、該チャネル復号ユニット(34)から出力されたユーザの情報復号結果に正確に受信されたことに対応するACKを付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、
    巡回冗長検査ユニット(35)で受信ユーザKが、ユーザの情報を正確に受信できなかったと判定されたとき、再送判定ユニット(37)は、該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して再送判定を行うとともに、該イニシャル検出ユニット(31)を起動して、イニシャル処理部(3)でのユーザの変調されなかったシンボルシーケンス初期検出結果をイニシャル処理部(3)でのユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与して出力することを特徴とする請求項2に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  4. 該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、N個カスケード式部分並列干渉キャンセルユニット(41)と、N-1ステージ時間遅延ユニット(42)とを含み、Nが任意正整数であり、
    イニシャル処理部(3)からの調整された受信信号S1は第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)と第1ステージ時間遅延ユニット(42)に直接出力された後、第1ステージにおいて該受信信号S1に対して第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、時間遅延処理された受信信号S1を取得し、該受信信号S1を第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)と第2ステージ時間遅延ユニット(42)に出力し、その後、第nステージ時間遅延ユニット(42)は、第n-1ステージ時間遅延ユニット(42)から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1に基づいて、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、時間遅延処理された受信信号S1nを取得し、該受信信号S1nを第n+1ステージ時間遅延ユニット(42)と第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に出力し、ここで、nは、1以上、かつN以下であり、
    第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力されたユーザの判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニット(42)から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、時間遅延情報と、拡散コードと、パケットの記憶検出結果とに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)でのユーザの判定結果を取得して、次のステージ部分並列干渉キャンセルユニットに出力し、
    そのうち、各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力されたチャネル推定は、チャネル推定部(2)の出力に対応し、かつ第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力された判定結果はイニシャル処理部(3)の出力に対応することを特徴とする請求項3に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  5. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットは、K個のユーザに対応するK個の並列な部分並列干渉キャンセルエレメントを含み、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)において、
    第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の出力に基づいて、該部分並列干渉キャンセルエレメントは、対応するユーザのパケットに対して合成と、硬判定と、信号再生とを行って、該ユーザの受信信号のレプリカを取得し、他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメントに出力するとともに、該部分並列干渉キャンセルエレメントに入力された他のユーザの受信信号のレプリカと、時間遅延処理された受信信号(S1)とに基づいて、推定送信信号を取得し、かつマッチドフィルター処理と、軟判定とを行い、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された判定結果を付与して、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)中での該ユーザの判定結果を取得し、
    そのうち、ユーザのパケットに対して合成を行うときに、該パケットが最初の送信パケットであれば、直接硬判定を行い、該パケットが再送パケットであれば、その前のパケットの記憶検出結果に基づいて合成を行い、該他のユーザは第n-1ステージにおいて正確に受信できなかったユーザに対応することを特徴とする請求項4に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  6. 第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)おいて、一つのユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントは、結合ユニット(411)と、硬判定ユニット(412)と、信号再生ユニット(413)と、部分和ユニット(414)と、加算器(415)と、マッチドフィルター(416)と、軟判定ユニット(417)と、加算器(418)とを含み、そのうち、
    結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの判定結果と、その前のパケットの記憶検出結果とに基づいて、合成結果を取得し、
    硬判定ユニット(412)は、結合ユニット(411)から出力された合成結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの硬判定結果を取得し、
    信号再生ユニット(413)は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット(412)から出力された硬判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、チャネル推定部から出力された該ユーザのチャネル推定とに基づいて、該ユーザに対して信号再生を行い、それによって第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの受信信号S1のレプリカを取得し、該信号再生ユニット(413)は、該ユーザの受信信号のレプリカを第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット(414)に出力し、
    該ユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、部分和ユニット(414)は、ユーザk以外の他のユーザの受信信号のレプリカを受信して、加算を行い、それによって第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)でのユーザの干渉推定信号を取得して出力し、該他のユーザは正確に受信できなかったユーザに対応し、
    加算器(415)は、第n-1ステージ時間遅延ユニットから入力された時間遅延処理された受信信号S1n-1から該ユーザの干渉推定信号を引いて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの推定送信信号を取得して出力し、
    マッチドフィルター(416)は、該ユーザの拡散コードに基づいて、該ユーザの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行って、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力を取得して出力し、そのうち、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力は、データシンボルのマッチドフィルター処理結果を含み、
    軟判定ユニット(417)は、マッチドフィルター(416)から出力されたデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果を取得し、
    加算器(418)は、加算を行って一つの和を取得し、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された軟判定結果と第三因子との積と、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果と第4因子との積を加え、該和の値を第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの軟判定結果として出力し、そのうち、第3因子と第4因子の和が1となり、
    そのうち、結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの判定結果とに基づいて、該ユーザのパケットが最初の送信パケットであれば、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された軟判定結果を直接合成結果として出力し、該ユーザのパケットが再送パケットであれば、該ユーザのその前のパケットの記憶検出結果と第一因子との積と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの判定結果と第二因子との積を加えて合成結果とし、該第一因子と第二因子の和が1であり、その前のパケットは、再送する前に伝送されたパケットであることを特徴とする請求項5に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  7. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットにおける第一、第二、第三、第四因子は、前のステージと異なることを特徴とする請求項6に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  8. サブシクエント処理部(5)は、K個の並列なサブシクエント処理装置を含み、各サブシクエント処理装置は、復調ユニット(51)と、デインタリーブユニット(52)と、チャネル復号ユニット(53)と、巡回冗長検査ユニット(54)と、メモリ(20)とを含み、一つのユーザに対応するサブシクエント処理装置において、
    ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力された判定結果であって、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)の最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニットから出力された判定結果をシンボルシーケンス検出結果としてメモリ(20)と復調ユニット(51)に入力し、
    該メモリ(20)は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力されたシンボルシーケンス検出結果を記憶検出結果として記憶し、該入力されたシンボルシーケンス検出結果は最初の送信パケット、或いは再送パケットのシンボルシーケンス検出結果であり、
    復調ユニット(51)は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力された該ユーザのシンボルシーケンス検出結果に対して復調を行って、サブシクエント処理部(5)での該ユーザのシンボルシーケンス検出結果の復調結果を取得し、
    デインタリーブユニット(52)は、復調ユニット(51)から出力されたサブシクエント処理部(5)中での該ユーザのシンボルシーケンス検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行い、それによってサブシクエント処理部(5)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(53)は、該デインタリーブユニット(52)から出力されたサブシクエント処理部(5)での復調された該ユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、サブシクエント処理部(5)でのデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーケンスの復号結果を取得して出力し、
    巡回冗長検査ユニット(54)は、該チャネル復号ユニット(53)から出力されたデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーケンスの復号結果を判定し、該判定結果に対応する正確に受信された或いは正確に受信されなかったという結果を、チャネル復号ユニット(53)から出力されたサブシクエント処理部(5)でのデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーケンスの情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力することを特徴とする請求項7に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  9. 該イニシャル処理部(3)は、加算器(10)と、時間遅延ユニット(11)と、K個のユーザとそれぞれ対応するK組の並列なイニシャル処理装置とを含み、そのうち、
    各イニシャル処理装置の出力は該加算器(10)に接続され、該受信信号Sは一つの時間遅延ユニット(11)を介して該加算器(10)に入力され、該時間遅延ユニット(11)は該受信信号Sに対して、該K個のイニシャル処理装置中の最も長い処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行い、それによって受信信号S’を取得して該加算器(10)に出力し、かつ該加算器(10)は、該受信信号S’で各イニシャル処理装置の出力を引いた後、調整された受信信号S1を取得してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に出力し、そのうち、一つのユーザに対応するイニシャル処理装置において、
    該受信信号Sに基づいて、該ユーザのシンボルシーケンスの初期検出結果を取得し、
    各シンボルシーケンスの初期検出結果に基づいて、復調と、デインタリーブと、復号とを行い、それによって該ユーザの復号結果を取得し、該復号結果は、該ユーザのチャネル復号結果と情報復号結果を含み、
    該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して巡回冗長検査を行って、正確に受信されたかどうかを判定し、そのうち、
    該パケットが正確に受信されたと判定された時、該パケットに基づいて該ユーザの受信信号のレプリカを取得して、該加算器(10)に出力するとともに、該ユーザに対して処理を行わず、該ユーザの情報復号結果に正確に受信されたことに対応するACKを付与して、該ユーザの最終検出結果とし、
    該パケットが正確に受信されなかったと判定されたと、さらに再送判定を行い、かつ該パケットに対応する該復調されたユーザのシンボルシーケンス初期検出結果をユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に出力することを特徴とする請求項1に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  10. 該イニシャル処理装置は、イニシャル検出ユニット(31)と、復調ユニット(32)と、デインタリーブユニット(33)と、チャネル復号ユニット(34)と、巡回冗長検査ユニット(35)と、信号再生ユニット(36)と、再送判定ユニット(37)とを含み、一つのイニシャル処理装置において、
    該イニシャル検出ユニット(31)は、該受信信号Sに基づいて、イニシャル処理部(3)での復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果を取得し、
    復調ユニット(32)は、イニシャル検出ユニット(31)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果に対して復調を行って、イニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果を取得し、
    デインタリーブユニット(33)は、復調ユニット(32)から出力されたイニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行って、イニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(34)は、該デインタリーブユニット(33)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスの復号結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)は、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスのチャネル復号結果に基づいて、イニシャル処理部(3)でのユーザの巡回冗長検査結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)でのユーザの判定結果が、正確に該ユーザの情報を受信したとの結果であれば、信号再生ユニット(36)は、該同期情報及びチャネルパラメーターに含まれた時間遅延情報と、チャネル推定と、拡散コードと、受信信号Sと、チャネル復号ユニット(34)から出力された復号結果とに基づいて、ユーザに対して信号再生を行い、それによってイニシャル処理部(3)でのユーザの受信信号のレプリカSkを取得して、該加算器(10)に出力するとともに、該イニシャル処理部(3)は該チャネル復号ユニット(34)から出力されたユーザの情報復号結果に正確に受信されたことに対応するACKを付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、
    巡回冗長検査ユニット(35)でのユーザkの判定結果が、該ユーザの情報を正確に受信しなかったとの結果であれば、再送判定ユニット(37)は、該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して再送判定を行うとともに、該復調ユニット(32)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調された該ユーザのシンボルシーケンス初期検出結果を、イニシャル処理部(3)でのユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与して出力することを特徴とする請求項9に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  11. 該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、N個のカスケード式部分並列干渉キャンセルユニット(41)と、N-1ステージ時間遅延ユニット(42)とを含み、Nが任意正整数であり、
    イニシャル処理部(3)からの調整された受信信号S1が第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)と第1ステージ時間遅延ユニット(42)に直接出力された後、第1ステージにおいて、該受信信号S1に対して第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、時間遅延処理された受信信号S1を取得し、該受信信号S1を第2ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)と第2ステージ時間遅延ユニット(42)に出力し、その後、第nステージ時間遅延ユニット(42)は、第n-1ステージ時間遅延ユニット(42)から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1に基づいて、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行って、時間遅延処理された受信信号S1nを取得し、それを第n+1ステージ時間遅延ユニット(42)と第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に出力し、ここで、nは、1以上、かつN以下であり、そのうち、
    第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力されたユーザの復調されなかった判定結果と、復調された判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニット(42)から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、時間遅延情報と、拡散コードと、その前のパケットの記憶検出結果とに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)でのユーザの判定結果を取得し、次のステージ部分並列干渉キャンセルユニットに出力し、
    そのうち、各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力されたチャネル推定は、チャネル推定部(2)の出力に対応し、かつ第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力された判定結果は、イニシャル処理部(3)の出力に対応することを特徴とする請求項10に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  12. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットは、K個のユーザに対応するK個の並列な部分並列干渉キャンセルエレメントを含み、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)において、
    第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の出力に基づいて、該部分並列干渉キャンセルエレメントは、対応するユーザのパケットに対して合成と、硬判定と、信号再生とを行って、該ユーザの受信信号のレプリカを取得し、それを他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメントに出力するとともに、該部分並列干渉キャンセルエレメントに入力された他のユーザの受信信号レプリカと、時間遅延処理された受信信号S1n-1とに基づいて、推定送信信号を取得し、かつマッチドフィルター処理、軟判定、及び復調を行い、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された判定結果を付与して、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)中での該ユーザの復調されなかった判定結果及び復調された判定結果を取得し、
    そのうち、ユーザのパケットに対して合成を行うときに、該パケットが最初の送信パケットであれば、直接硬判定を行い、該パケットが再送パケットであれば、その前のパケットの記憶検出結果に基づいて合成を行い、
    該他のユーザは、第n-1ステージ中の正確に受信できなかったユーザに対応し、前のパケットは、現在の再送プロセスの前に伝送されたパケットであることを特徴とする請求項11に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  13. 第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)おいて、一つのユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントは、結合ユニット(411)と、硬判定ユニット(412)と、信号再生ユニット(413)と、部分和ユニット(414)と、加算器(415)と、マッチドフィルター(416)と、軟判定ユニット(417)と、加算器(418)と、復調ユニット(431)とを含み、そのうち、
    結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの判定結果と、その前のパケットの記憶検出結果とに基づいて、合成結果を取得し、
    硬判定ユニット(412)は、結合ユニット(411)から出力された合成結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの硬判定結果を取得し、
    信号再生ユニット(413)は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット(412)から出力された硬判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、チャネル推定部から出力された該ユーザのチャネル推定とに基づいて、該ユーザに対して信号再生を行い、それによって第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの受信信号S1のレプリカを取得し、該信号再生ユニット(413)は、該ユーザの受信信号のレプリカを第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット(414)に出力し、
    該ユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、部分和ユニット(414)は、ユーザk以外の他のユーザの受信信号のレプリカを受信し、加算を行って第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)でのユーザの干渉推定信号を取得して出力し、該他のユーザは、正確に受信できなかったユーザに対応し、
    加算器(415)は、第n-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1から該ユーザの干渉推定信号を引いて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの推定送信信号を取得して出力し、
    マッチドフィルター(416)は、該ユーザの拡散コードに基づいて、該ユーザの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行って、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力を取得して出力し、そのうち、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力はデータシンボルのマッチドフィルター処理結果を含み、
    軟判定ユニット(417)は、マッチドフィルター(416)から出力されたデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果を取得し、
    加算器(418)は、加算を行って一つの和を取得し、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された復調されなかった軟判定結果と第三因子との積と、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果と第4因子との積を加え、該和の値を第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調されなかった該ユーザの軟判定結果として出力し、そのうち、第3因子と第4因子の和が1となり、
    復調ユニット(431)は、該加算器(418)から出力された復調されなかった軟判定結果に対して復調を行って、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調された該ユーザの軟判定結果を取得して出力し、
    そのうち、結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの判定結果とに基づいて、該ユーザのパケットが最初の送信パケットであれば、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された軟判定結果を直接合成結果として出力し、該ユーザのパケットが再送パケットであれば、該ユーザの前のパケットの記憶検出結果と第一因子との積と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットの判定結果と第二因子との積を加えて合成結果とし、該第一因子と第二因子の和が1であることを特徴とする請求項12に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  14. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットの中の第一、第二、第三、第四因子は、前のステージの因子と異なることを特徴とする請求項13に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  15. サブシクエント処理部(5)は、K個の並列なサブシクエント処理装置を含み、各サブシクエント処理装置は、デインタリーブユニット(52)と、チャネル復号ユニット(53)と、巡回冗長検査ユニット(54)と、メモリ(20)とを含み、一つのユーザに対応するサブシクエント処理装置において、
    ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力された判定結果であって、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)の最後のステージ部分並列干渉キャンセルユニットから出力された判定結果を、そのシンボルシーケンス検出結果として、メモリ(20)と復調ユニット(51)に入力し、
    該メモリ(20)は、部分並列干渉キャンセル部(4)から出力されたシンボルシーケンス検出結果を記憶検出結果として記憶し、該出力されたシンボルシーケンス検出結果は最初の送信パケット或いは再送パケットのシンボルシーケンス検出結果であり、
    デインタリーブユニット(52)は、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力された復調された該ユーザのシンボルシーケンス検出結果に対してデインタリーブを行って、サブシクエント処理部(5)での復調された該ユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(53)は、該デインタリーブユニット(52)から出力されたサブシクエント処理部(5)での復調された該ユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、サブシクエント処理部(5)でのデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーケンスの復号結果を取得して出力し、
    巡回冗長検査ユニット(54)は、該チャネル復号ユニット(53)から出力されたデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーケンスの復号結果を判定して、該判定結果に対応する正確に受信された或いは正確に受信されなかったという結果をチャネル復号ユニット(53)から出力されたサブシクエント処理部(5)でのデインタリーブされた該ユーザのシンボルシーンスの情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力することを特徴とする請求項14に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  16. 請求項1に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を用いて、ユーザの最終検出結果を取得するARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法であって、
    K個のユーザの情報を含む受信信号に基づいて、すべてのユーザの同期情報を取得し、Kが正整数であるステップ1と、
    ユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルパラメーターを取得するステップ2と、
    該受信信号と、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルパラメーターとに基づいて、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
    各初期検出結果に基づいて、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、
    該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、
    一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号に基づいて、調整された受信信号を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該調整された受信信号は、正確に受信されなかったユーザの情報のみを含み、
    一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して出力するステップ3と、
    ステップ3で出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号と、該同期情報及びチャネルパラメーターに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とに基づいて、
    入力された前記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行って、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、或いは
    入力された前記パケットが再送パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケット或いはその前の再送パケットの記憶検出結果を付与して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、それによって現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得するステップ4と、
    ステップ4で出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果に基づいて、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、判定結果に対応するACK又はNACKを復号結果中の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザのパケットの記憶検出結果とするステップ5と
    を含むことを特徴とするARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法。
  17. ステップ4において、最初の送信パケット又は再送パケットに対して得られたシンボルシーケンス検出結果は、復調されなかったシンボルシーケンス検出結果であることを特徴とする請求項16に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法。
  18. ステップ4において、最初の送信パケット又は再送パケットに対して得られたシンボルシーケンス検出結果は、復調されなかったシンボルシーケンス検出結果と、復調されたシンボルシーケンス検出結果とを含むことを特徴とする請求項16に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法。
  19. ユーザの最終検出結果を取得するARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機であって、該受信機は、同期部(1)と、チャネル推定部(2)と、イニシャル処理部(3)と、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)とを含み、
    同期部(1)は、受信信号Sに基づいて、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号SはK個のユーザの情報を含み、ここで、Kは正整数であり、
    チャネル推定部(2)は、同期部(1)から出力されたユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルパラメーターを取得し、
    イニシャル処理部(3)は、該受信信号Sと、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルパラメーターとに基づいて、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
    各初期検出結果に基づいて、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、
    該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、
    一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号Sに基づいて、調整された受信信号S1を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して、該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該受信信号S1は、正確に受信できなかったユーザの情報のみを含み、
    一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に入力し、
    ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、イニシャル処理部(3)から出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号S1と、同期情報及びチャネルパラメーターに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とに基づいて、
    入力された前記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行って、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、
    入力された前記パケットが再送パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケット或いはその前の再送パケットの記憶検出結果を付与して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得し、
    ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)でのユーザのシンボルシーケンス検出結果に基づいて、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、正確に受信されたことに対応するACKを復号結果中の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)から出力されたユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザの記憶検出結果とし、そのうち該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は最後のステージ検出のみで、正確に受信されなかったことに対応するNACKを最後のステージ中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力することを特徴とするARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  20. 該イニシャル処理部(3)は、加算器(10)と、時間遅延ユニット(11)と、K個のユーザのそれぞれに対応するK組の並列なイニシャル処理装置を含み、そのうち、
    各ステージのイニシャル処理装置の出力は該加算器(10)に接続され、該受信信号Sは一つの時間遅延ユニット(11)を介して、該加算器(10)に入力され、該時間遅延ユニット(11)は、該受信信号Sに対して該K個のイニシャル処理装置中で最も長い処理時間と同じ時間の時間遅延処理を行い、受信信号S’を取得して該加算器(10)に出力し、該加算器(10)は、該受信信号S’で各イニシャル処理装置の出力を引いた後、調整された受信信号S1を取得して、ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に出力し、そのうち、一つのユーザに対応するイニシャル処理装置において、
    該受信信号Sに基づいて、該ユーザのシンボルシーケンスの初期検出結果を取得し、
    各シンボルシーケンスの初期検出結果に基づいて、復調と、デインタリーブと、復号とを行って、該ユーザの復号結果を取得し、該復号結果は該ユーザのチャネル復号結果と情報復号結果とを含み、
    該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して巡回冗長検査を行い、正確に受信されたかどうかを判定し、そのうち、
    該パケットが正確に受信されたと判定されると、該パケットに基づいて該ユーザの受信信号のレプリカを取得して、該加算器(10)に出力し、該ユーザに対して処理を行わず、該ユーザの情報復号結果に正確に受信されたことに対応するACKを付与して該ユーザの最終検出結果とし、
    該パケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応するユーザの復号結果をユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与してARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)に出力することを特徴とする請求項19に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  21. 該イニシャル処理装置は、イニシャル検出ユニット(31)と、復調ユニット(32)と、デインタリーブユニット(33)と、チャネル復号ユニット(34)と、巡回冗長検査ユニット(35)と、信号再生ユニット(36)と、再送判定ユニット(37)とを含み、一つのイニシャル処理装置において、
    該イニシャル検出ユニット(31)は、該受信信号Sに基づいて、イニシャル処理部(3)での復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果を取得し、
    復調ユニット(32)は、イニシャル検出ユニット(31)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調されなかったユーザのシンボルシーケンス初期検出結果に対して復調を行い、イニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果を取得し、
    デインタリーブユニット(33)は、復調ユニット(32)から出力されたイニシャル処理部(3)でのユーザのシンボルシーケンス初期検出結果の復調結果に対してデインタリーブを行い、イニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(34)は、該デインタリーブユニット(33)から出力されたイニシャル処理部(3)での復調されたユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスの復号結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)は、イニシャル処理部(3)でのデインタリーブされたユーザのシンボルシーケンスのチャネル復号結果に基づいて、イニシャル処理部(3)でのユーザの巡回冗長検査結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(35)でのユーザの判定結果が正確に該ユーザの情報を受信されたとの結果である場合に、信号再生ユニット(36)は、該同期情報及びチャネルパラメーターに含まれた時間遅延情報と、チャネル推定と、拡散コードと、受信信号Sと、チャネル復号ユニット(34)から出力された復号結果とに基づいてユーザに対して信号再生を行い、イニシャル処理部(3)でのユーザの受信信号のレプリカSkを取得して、該加算器(10)に出力するとともに、該イニシャル処理部(3)は該チャネル復号ユニット(34)から出力されたユーザの情報復号結果に正確に受信された結果に対応するACKを付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、
    巡回冗長検査ユニット(35)でのユーザkの判定結果が正確に該ユーザの情報を受信されなかったとの結果である場合に、再送判定ユニット(37)は、該ユーザの情報復号結果に対応するパケットに対して再送判定を行うとともに、該チャネル復号ユニット(34)から出力されたイニシャル処理部(3)での該ユーザの復号結果を、イニシャル処理部(3)でのユーザの初期検出結果とし、再送判定結果を付与して出力することを特徴とする請求項20に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  22. 該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、N個のカスケード式部分並列干渉キャンセルユニット(41)と、N-1ステージ時間遅延ユニット(42)とを含み、ここで、Nは任意正整数であり、
    イニシャル処理部(3)からの調整された受信信号S1は第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力され、かつ該第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は、再度調整された受信信号S3を取得した後、第1ステージ時間遅延ユニット(42)のみに入力し、第1ステージ時間遅延ユニット(42)を通じて時間遅延処理されてS1となり、その後、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は再度調整された受信信号S3nを取得した後、第nステージ時間遅延ユニット(42)のみに入力し、第1ステージ時間遅延ユニット(42)を通じて時間遅延処理されて(S1)となり、第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力し、nは、1以上、かつN以下であり、そのうち、
    第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された復調されなかったユーザの判定結果と、復号された判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニット(42)から出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、時間遅延情報と、拡散コードと、その前のパケットの記憶検出結果とに基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)でのユーザの判定結果を取得し、さらに該ユーザの復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定し、
    正確に受信された場合には、現在のステージで取得されたユーザの情報復号結果に正確に受信されたとの結果に対応するACKを付与して該ユーザの最終検出結果として出力するとともに、再度調整された受信信号S3nを取得して第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力し、
    正確に受信されなかった場合には、第nステージで取得されたユーザの復号結果を第nステージでの復号された後の判定結果として第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に出力し、
    そのうち、各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力されるチャネル推定はチャネル推定部(2)の出力に対応し、かつ第1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に入力される判定結果はイニシャル処理部(3)の出力に対応することを特徴とする請求項21に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  23. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニットは、時間遅延ユニット(30)と、加算器(31)と、K個のユーザに対応するK個の並列な部分並列干渉キャンセルエレメントとを含み、
    第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)において、入力された時間遅延処理された受信信号S1n-1は、時間遅延ユニット(30)を通じて時間遅延処理された後該加算器(31)に入力され、部分並列干渉キャンセルエレメントの出力が該加算器(31)に入力され、該時間遅延ユニット(30)の時間遅延処理時間が該K個の部分並列干渉キャンセルエレメント中処理時間の最も長い処理時間と同じであり、該加算器(31)は、該再度調整された受信信号S1n-1から該ユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメント以外の部分並列干渉キャンセルエレメントの出力を引いて、該ユーザの再度調整された受信信号S3nを取得し、
    第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の出力に基づいて、該部分並列干渉キャンセルエレメントは、対応するユーザのパケットに対して合成と、硬判定と、信号再生とを行い、該ユーザの受信信号のレプリカを取得して他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメントに出力するとともに、該部分並列干渉キャンセルエレメントに入力された他のユーザの受信信号レプリカと時間遅延処理された受信信号S1n-1とに基づいて、推定送信信号を取得し、マッチドフィルター処理と、軟判定と、復調とを行い、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された復調されなかった判定結果を付与して、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調されなかった該ユーザの判定結果を取得し、復調と、デインタリーブと、復号とを行い、正確に受信されたかどうかを判定し、該他のユーザは、第n-1ステージで正確に受信できなかったユーザに対応し、
    そのうち、正確に受信された場合には、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの復号結果に正確に受信されたとの結果に対応するACKを付与して、該ユーザの最終検出結果として出力するとともに、該復号結果を第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザのレプリカに信号再生して該加算器(31)に入力し、
    正確に受信されなかった場合には、該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの復号結果を該第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの復号された判定結果として第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)に出力し、
    そのうち、第nステージ時間遅延ユニット(42)が、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された再度調整された受信信号S3nに対して行った時間遅延処理の時間は、該加算器(31)の処理時間と同じ、
    ユーザのパケットに対して合成を行うときに、該パケットが最初の送信パケットであれば、直接硬判定を行い、該パケットが再送パケットであれば、その前のパケットの記憶検出結果に基づいて合成することを特徴とする請求項22に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  24. 第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)において、一つのユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントは、結合ユニット(411)と、硬判定ユニット(412)と、信号再生ユニット(413)と、部分和ユニット(414)と、加算器(415)と、マッチドフィルター(416)と、軟判定ユニット(417)と、加算器(418)と、復調ユニット(431)と、デインタリーブユニット(432)と、チャネル復号ユニット(433)と、巡回冗長検査ユニット(434)と、信号再生ユニット(435)とを含み、そのうち、
    結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの復号された該ユーザの判定結果と、パケットの記憶検出結果とに基づいて、合成結果を取得し、
    硬判定ユニット(412)は、結合ユニット(411)から出力された合成結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの硬判定結果を取得し、
    信号再生ユニット(413)は、時間遅延情報と、拡散コードと、硬判定ユニット(412)から出力された硬判定結果と、第n-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1と、チャネル推定部から出力された該ユーザのチャネル推定とに基づいて、該ユーザに対して信号再生を行い、それによって第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの受信信号S1のレプリカを取得し、該信号再生ユニット(413)は該ユーザの受信信号のレプリカを第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)の他のK-1個の部分並列干渉キャンセルエレメント中のK-1個の部分和ユニット(414)に出力し、
    該ユーザに対応する部分並列干渉キャンセルエレメントにおいて、部分和ユニット(414)は、該ユーザ以外の他のユーザの受信信号のレプリカを受信して、加算を行い、それによって、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの干渉推定信号を取得して出力し、該他のユーザは、正確に受信できなかったユーザに対応し、
    加算器(415)は、第n-1ステージ時間遅延ユニットから出力された時間遅延処理された受信信号S1n-1から該ユーザの干渉推定信号を引いて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの推定送信信号を取得して出力し、
    マッチドフィルター(416)は、該ユーザの拡散コードに基づいて、該ユーザの推定送信信号に対してコードのマッチング処理を行い、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力を取得して出力し、そのうち、該ユーザの推定送信信号のマッチドフィルター出力はデータシンボルのマッチドフィルター処理結果を含み、
    軟判定ユニット(417)は、マッチドフィルター(416)から出力されたデータシンボルのマッチドフィルター処理結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果を取得し、
    加算器(418)は、加算を行って一つの和の値を取得し、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された復調されなかった軟判定結果と第三因子との積と、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの最初軟判定結果と第4因子との積の和を、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調されなかった該ユーザの軟判定結果として出力し、そのうち、第3因子と第4因子の和が1となり、
    復調ユニット(431)は、該加算器(418)から出力された復調されなかった軟判定結果に対して復調を行って、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調された該ユーザの軟判定結果を取得し、
    デインタリーブユニット(432)は、復調ユニット(431)から出力された第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調された該ユーザの軟判定結果に対してデインタリーブを行って、nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調された該ユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果を取得し、
    チャネル復号ユニット(433)は、該デインタリーブユニット(432)から出力された第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での復調された該ユーザのシンボルシーケンスのデインタリーブ結果に基づいて、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果を取得し、
    巡回冗長検査ユニット(434)は、チャネル復号ユニット(433)から出力された第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザのデインタリーブされたシンボルシーケンスの復号結果に基づいて、該ユーザ情報が正確に受信されたかどうかを判定し、
    正確に受信された場合、該ARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル部(4)は、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)中のチャネル復号ユニット(433)が取得した該ユーザの情報復号結果と、正確に受信されたとの結果に対応するACKを該ユーザの最終検出結果として出力するとともに、該チャネル復号ユニット(433)が取得した該ユーザの復号結果を信号再生ユニット(435)に出力し、
    正確に受信されなかった場合、該チャネル復号ユニット(433)を起動して該ユーザの復号結果を第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの復号された判定結果として第n+1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)中に出力し、
    信号再生ユニット(435)は、該ユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル復号ユニット(433)から出力された復号結果と、チャネル推定部が取得したチャネル推定と、時間遅延処理された受信信号S1n-1とに基づいて、該ユーザに対して信号再生を行い、第nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)での該ユーザの受信信号のレプリカS1kを取得して、該加算器(31)に出力し、そのうち、
    結合ユニット(411)は、再送判定結果と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットでの該ユーザの復号された判定結果とに基づいて、該ユーザのパケットが最初の送信パケットである場合、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)から出力された軟判定結果を直接合成結果として出力し、該ユーザのパケットが再送パケットである場合、該ユーザの前のパケットの記憶検出結果と第一因子との積と、第n-1ステージ部分並列干渉キャンセルユニットの判定結果と第二因子との積の和を合成結果とし、該第一因子と第二因子の和が1であり、
    そのうち、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)は、その巡回冗長検査ユニットの判定結果に対応するACK又はNACKをそのチャネル復号ユニット(433)の情報復号結果に付与して、該ユーザの最終検出結果として出力し、第Nステージ部分並列干渉キャンセルユニット(41)中の情報復号結果を該ユーザの記憶検出結果とすることを特徴とする請求項23に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  25. 各ステージ部分並列干渉キャンセルユニット中の第一、第二、第三、第四因子は、前のステージと異なることを特徴とする請求項24に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機。
  26. 請求項19に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信機を使用して、ユーザの最終検出結果を取得するために用いられるARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法であって、
    受信信号に基づいて、すべてのユーザの同期情報を取得し、該受信信号がK個のユーザの情報を含み、Kが正整数であるステップ1と、
    ユーザの同期情報に基づいて、ユーザチャネルのパラメーターを取得するステップ2と、
    該受信信号と、ユーザ同期情報と、ユーザチャネルのパラメーターとに基づいて、K個のユーザの初期検出結果をそれぞれ取得し、
    各初期検出結果に基づいて、ユーザ情報検出結果に対応するパケットを取得し、かつ該K個のパケットをそれぞれ判定し、そのうち、
    一つのパケットが正確に受信されたと判定されると、該受信信号に基づいて、調整された受信信号を取得し、該パケットに対応する情報検出結果に正確に受信されたことを示すACKを付与して該パケットに対応するユーザの最終検出結果とし、該調整された受信信号は正確に受信できなかったユーザの情報のみを含み、
    一つのパケットが正確に受信されなかったと判定されると、さらに再送判定を行い、該パケットに対応する該ユーザの初期検出結果に再送判定結果を付与して出力するステップ3と、
    ステップ3で出力された初期検出結果と、再送判定結果と、調整された受信信号と、該同期情報及びチャネルパラメーターに含まれたK個のユーザの時間遅延情報と、拡散コードと、チャネル推定とに基づいて、
    入力された前記パケットが最初の送信パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケットに対してマルチステージ検出を行い、ユーザの最初の送信パケットのステップ4でのシンボルシーケンス検出結果を取得し、
    入力された前記パケットが再送パケットである場合には、ユーザの最初の送信パケット或いはその前の再送パケットの記憶検出結果を付与して、ユーザの再送パケットに対してマルチステージ検出を行い、現在のパケット再送プロセス中でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を取得するステップ4とを含み、
    ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果に基づいて、復号結果を取得し、正確に受信されたかどうかを判定して、正確に受信されたとの結果に対応するACKを復号結果中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力し、そのうち、ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果を記憶して該ユーザの記憶検出結果とし、そのうち、ステップ4の最後のステージ検出のみにおいて、正確に受信されなかったとの結果に対応するNACKを最後のステージ中の情報復号結果に付与して該ユーザの最終検出結果として出力することを特徴とするARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法。
  27. ステップ4でのユーザのシンボルシーケンス検出結果は、復調され且つ復号されたシンボルシーケンス検出結果であることを特徴とする請求項26に記載のARQ機能を有する部分並列干渉キャンセル受信方法。
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