JP2007182979A - 変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関停止の後、再始動即発進する場合でも、変速機構の潤滑を良好に行うことのできる変速機を提供する。
【解決手段】回転軸7の外周に配置された変速機構72,73,74,75を潤滑する潤滑油を回転軸7から供給する潤滑油供給手段は、回転軸7の軸心に形成された潤滑油の流路としての潤滑油流路7aと、潤滑油流路7aに潤滑油を送入する送入手段と、回転軸7の回転が停止した際に、潤滑油流路7aに送入された潤滑油を潤滑油流路7aに貯留可能な拡径孔部7bと、拡径孔部7bに穿設された潤滑油の吐出口としての貫通孔7c,7dを備えて構成されている
【選択図】図2

Description

本発明は、変速機に関するものである。
従来、この種の変速機としては、回転軸と、回転軸と一体回転可能に取り付けられたシンクロハブを含む同期装置と、同期装置によって回転軸に同期しながら係合する変速ギヤと、変速ギヤと回転軸との相対回転を円滑にするローラベアリングと、変速ギヤをローラベアリングを介して回転軸に支承する中空軸とを備えるものが提案されている。
この変速機では、回転軸に同軸に形成された潤滑油路の潤滑油を回転軸の回転を利用して回転軸および中空軸の径方向に穿設した油路孔から吐出してローラベアリングを潤滑し、ローラベアリングを潤滑した潤滑油を更に同期装置、特にシンクロナイザリングのコーン面に供給するものとしている。
特開平10−288227号公報
しかしながら、こうした変速機では、回転軸が回転する機関運転中においては、潤滑油が潤滑油路に供給されるので、潤滑油路から各部へ潤滑油を良好に吐出できるが、機関停止後に再始動即発進する場合に、その初期においては、各部への潤滑油量が充分でない場合が生じるという問題点がある。これは、機関停止後には潤滑油路には潤滑油が供給されず、また、潤滑油路中の潤滑油が全て油路孔からリークしてしまって、発進時に潤滑油路に潤滑油が供給されるまでにタイムラグが生じるためである。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、本発明の変速機は、機関停止後に再始動即発進する場合でも、変速機構の潤滑を良好に行うことを目的の1つとし、また、軽量化することのできる変速機を提供することを目的とし、その請求項1は、回転軸の外周に配置された変速機構を潤滑する潤滑油を前記回転軸から供給する潤滑油供給手段を備える変速機において、前記潤滑油供給手段は、前記回転軸の軸中心に同心状に設けられた前記潤滑油の流路としての潤滑油流路と、該潤滑油流路に前記潤滑油を送入する送入手段と、前記潤滑油流路内の前記潤滑油を前記変速機構へ供給するための供給口としての径方向貫通孔と、少なくとも前記回転軸の回転が停止した際に、前記送入手段により前記潤滑油流路に送入された前記潤滑油を貯留可能な貯留手段と、を備えることである。
また請求項2は、前記回転軸には、軸中心に同心状にベース孔部と該ベース孔部よりも径の大きい拡径孔部とからなる貫通孔が形成され、前記貯留手段は、前記拡径孔部を用いて前記潤滑油を貯留可能な手段であることである。
また請求項3は、前記潤滑油流路は、前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、該パイプ部材には、前記拡径孔部と連通する連通孔が形成され、前記貯留手段は、前記潤滑油流路を流れる前記潤滑油を該連通孔を介して前記拡径孔部へ導入し、該拡径孔部へ導入された前記潤滑油を貯留可能な手段であることである。
また請求項4は、前記径方向貫通孔は、前記連通孔とは位相を変えて前記拡径孔部に形成され、前記潤滑油流路には、前記潤滑油の流出を防止するための封止部が下流端側に設けられるとともに前記送入手段から前記潤滑油を流入可能でかつ流入した該潤滑油が上流側へ逆戻りするのを堰き止め可能な堰止部が上流端側に設けられ、前記貯留手段は、前記拡径孔部または前記潤滑油流路内に前記潤滑油を貯留可能な手段であることである。
また請求項5は、前記封止部および前記堰止部は、前記パイプ部材の前記貫通孔からの抜けを防止するためのプラグ部材であることである。
また請求項6は、前記径方向貫通孔は、軸方向に異なる位置および異なる位相で前記拡径孔部に穿設された第1径方向貫通孔と第2径方向貫通孔とからなり、前記貯留手段は、前記拡径孔部を前記第1径方向貫通孔が存する第1室と前記第2径方向貫通孔が存する第2室とに仕切る仕切手段を有し、前記第1室または前記第2室に前記潤滑油を貯留可能な手段であることである。
また請求項7は、少なくとも前記回転軸の回転が開始した際に、前記第1室または前記第2室に貯留した前記潤滑油を前記第2室または前記第1室に誘導可能な誘導手段を備えることである。
また請求項8は、前記誘導手段は、前記仕切り手段に形成されてなることである。
また請求項9は、前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材を有し、前記潤滑油流路は、該パイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、該パイプ部材には、前記第1室および前記第2室と連通する第1連通孔および第2連通孔が前記第1径方向貫通孔および前記第2径方向貫通孔とは位相を変えて形成されていることである。
また請求項10は、前記パイプ部材は、前記拡径孔部の前記ベース孔部に対して拡径された部分の重量よりも重量が小さい部材であることである。
本発明は、回転軸の外周に配置された変速機構を潤滑する潤滑油を前記回転軸から供給する潤滑油供給手段を備える変速機において、前記潤滑油供給手段は、前記回転軸の軸中心に同心状に設けられた前記潤滑油の流路としての潤滑油流路と、該潤滑油流路に前記潤滑油を送入する送入手段と、前記潤滑油流路内の前記潤滑油を前記変速機構へ供給するための供給口としての径方向貫通孔と、少なくとも前記回転軸の回転が停止した際に、前記送入手段により前記潤滑油流路に送入された前記潤滑油を貯留可能な貯留手段とを備えることにより、少なくとも回転軸の回転が停止した際に、潤滑油を貯留することができるから、機関停止後に再始動即発進をした場合にでも、この貯留した潤滑油を潤滑油流路から径方向貫通孔を介して回転軸の外周に配置された変速機構を良好に潤滑することができる。
また、前記回転軸には、軸中心に同心状にベース孔部と該ベース孔部よりも径の大きい拡径孔部とからなる貫通孔が形成され、前記貯留手段は、前記拡径孔部を用いて前記潤滑油を貯留可能な手段であることにより、簡易な構造で潤滑油を貯留することができる。
また、前記潤滑油流路は、前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、該パイプ部材には、前記拡径孔部と連通する連通孔が形成され、前記貯留手段は、前記潤滑油流路を流れる前記潤滑油を該連通孔を介して前記拡径孔部へ導入し、該拡径孔部へ導入された前記潤滑油を貯留可能な手段であることにより、潤滑油の流れを悪化させることなく潤滑油を貯留することができる。
また、前記径方向貫通孔は、前記連通孔とは位相を変えて前記拡径孔部に形成され、前記潤滑油流路には、前記潤滑油の流出を防止するための封止部が下流端側に設けられるとともに前記送入手段から前記潤滑油を流入可能でかつ流入した該潤滑油が上流側へ逆戻りするのを堰き止め可能な堰止部が上流端側に設けられ、前記貯留手段は、前記拡径孔部または前記潤滑油流路内に前記潤滑油を貯留可能な手段であることにより、回転軸が径方向貫通孔を上方側にして停止した場合には拡径孔部に潤滑油を貯留することができ、回転軸が径方向貫通孔を下方側にして停止した場合には、封止部と堰止め部とにより潤滑油流路内に潤滑油を貯留することができる。この結果、確実に潤滑油を貯留することができる。
また、前記封止部および前記堰止部は、前記パイプ部材の前記貫通孔からの抜けを防止するためのプラグ部材であることにより、簡易な構成で潤滑油流路内に潤滑油を貯留することができる。
また、前記径方向貫通孔は、軸方向に異なる位置および異なる位相で前記拡径孔部に穿設された第1径方向貫通孔と第2径方向貫通孔とからなり、前記貯留手段は、前記拡径孔部を前記第1径方向貫通孔が存する第1室と前記第2径方向貫通孔が存する第2室とに仕切る仕切手段を有し、前記第1室または前記第2室に前記潤滑油を貯留可能な手段であることにより、径方向貫通孔が拡径孔部の周方向に異なる位置に複数形成されているような場合であっても、確実に潤滑油を貯留することができる。
また、少なくとも前記回転軸の回転が開始した際に、前記第1室または前記第2室に貯留した前記潤滑油を前記第2室または前記第1室に誘導可能な誘導手段を備えることにより、少なくとも前記回転軸の回転が開始した際には、第1室や第2室に貯留された潤滑油を互いに誘導することができるから、変速機構の潤滑をより良好に行なうことができる。
また、前記誘導手段は、前記仕切り手段に形成されてなることにより、誘導手段をより簡易なものとすることができる。
また、前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材を有し、前記潤滑油流路は、該パイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、該パイプ部材には、前記第1室および前記第2室と連通する第1連通孔および第2連通孔が前記第1室および前記第2室とは位相を変えて形成されていることにより、潤滑油の流れを悪化させることなく潤滑油を貯留することができる。
また、前記パイプ部材は、前記拡径孔部の前記ベース孔部に対して拡径された部分の重量よりも重量が小さい部材であることにより、ユニット全体の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の第1の実施例としてのツインクラッチ式変速機1を図面に基づいて説明する。
図1は、ツインクラッチ式変速機1の内部構造図であり、図2は、図1の要部拡大構成図である。
図において、実施例のツインクラッチ式変速機1は、内燃機関の出力軸としてのクランク軸に接続された第1クラッチ,第2クラッチ(図示せず)と、第1クラッチを介してクランク軸に接続された第1入力軸3と、第2クラッチを介してクランク軸に接続されると共に第1入力軸3に同軸上に外嵌された第2入力軸4と、第1入力軸3および第2入力軸4に配置された駆動歯車Gと、駆動歯車Gと噛合する被駆動歯車G’と出力カウンタ歯車GCが配置されたカウンタ軸5と、出力カウンタ歯車GCと噛合する出力歯車GOが配置された出力軸7と、第1入力軸3およびカウンタ軸5に配置された駆動歯車Gおよび被駆動歯車G’のうち遊転歯車として構成された歯車間に配置された同期装置Sとを備える。
第1入力軸3には、駆動歯車Gのうち奇数変速段を構成する1速駆動歯車54,3速駆動歯車56,5速駆動歯車55およびリバース駆動歯車57が、1速駆動歯車54とリバース駆動歯車57とは固定的に、3速駆動歯車56と5速駆動歯車55はニードルベアリングNB1を介して回転可能に第1クラッチ側から1速駆動歯車54,リバース駆動歯車57,5速駆動歯車55,3速駆動歯車56の順で配置されている。また、第1入力軸3上の3速駆動歯車56と5速用駆動歯車55との間には、3・5速同期装置61が固定配置されている。
第1入力軸3には、軸心に同心状に貫通したベース孔部3aaと、このベース孔部3aaに対して径方向に除肉した拡径孔部3bとが形成されており、ベース孔部3aaにパイプ部材9が内嵌されてその内側に形成された潤滑油流路3aを潤滑油が流れるよう構成されている。ベース孔部3aaの第2入力軸4が外嵌される位置に対応する位置には径方向に貫通する径方向貫通孔3dが形成され、拡径孔部3bのニードルベアリングNB1に対応する位置には径方向に貫通する径方向貫通孔3cが形成されている。これら各径方向貫通孔3c,3dは、第1入力軸3に対する周方向位置が略同一になるよう形成されている。
ベース孔部3aaの第1クラッチ側端部(図示左端)には、パイプ部材9の抜脱を防止すると共に、潤滑油流路3a内を流れる潤滑油の流出を防止するためのプラグ8aが設けられており、ベース孔部3aaの第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)には、パイプ部材9の抜脱を防止すると共に、潤滑油流路3a内に潤滑油を導入することができるよう流入孔13aが形成されたプラグ13が設けられている。流入孔13aは、パイプ部材9の内径よりも小径に形成されており、潤滑油流路3a内に潤滑油を保持可能なように構成されている。
パイプ部材9は、第1入力軸3に比して比重の小さい部材(例えば、第1入力軸3が鉄であれば、パイプ部材9はアルミや樹脂等)で形成されており、拡径孔部3bを形成するために除肉した部分の体積以下の体積となるよう形成されている。パイプ部材9には、径方向貫通孔3cに対応する位置であって径方向貫通孔3cとは位相が180度異なる位置に径方向に貫通した連通孔9aと径方向貫通孔3dに対応する位置に径方向に貫通した連通孔19aとが形成されており、内側に形成された潤滑油流路3aを流れる潤滑油を連通孔9a,19aを介して径方向貫通孔3c,3dに流すことができるよう構成されている。また、パイプ部材9には、第1クラッチ側端部(図示左端)から第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)に亘って、内周に螺旋状の螺旋状溝9cが形成されている。
第2入力軸4には、駆動歯車Gのうち偶数変速段を構成する2速駆動歯車52と4速駆動歯車53および6速駆動歯車51が第2クラッチ側から6速駆動歯車51,2速駆動歯車52,4速駆動歯車53の順で固定配置されている。
カウンタ軸5は、フロントケース2a,アダプタープレート2bおよびリアケース2cに配置されたローラーベアリングRB1,RB2,RB3によって回転可能に3点支持されており、第1入力軸3および第2入力軸4上に配置された駆動歯車Gに対応して第1,第2クラッチ側から順に6速被駆動歯車71,2速被駆動歯車72,4速被駆動歯車73,1速被駆動歯車74,リバース被駆動歯車77,5速被駆動歯車75,3速用被駆動歯車76,出力歯車GOが、3速被駆動歯車76,5速被駆動歯車75および出力カウンタ歯車GCは固定的に、6速被駆動歯車71,2速被駆動歯車72,4速被駆動歯車73,1速被駆動歯車74,リバース被駆動歯車77はニードルベアリングNB2,NB3を介して遊転可能に配置されている。また、カウンタ軸5には、遊転歯車として構成された被駆動歯車G’(71,72,73,74,77)をカウンタ軸5に選択的に固定可能な同期装置Sとして、6速被駆動歯車71の第1,第2クラッチ側とは反対側の位置に6速同期装置62が、2速被駆動歯車72と4速被駆動歯車73との間に2・4速同期装置63が、1速被駆動歯車74とリバース被駆動歯車77との間に1・R同期装置64がそれぞれ配置されており、第1入力軸3および第2入力軸4に入力された動力が同期装置Sによって選択された変速段の変速比に変速されてカウンタ軸5に伝達され、出力カウンタ歯車GCおよび出力歯車GOを介して出力軸7に出力される。
カウンタ軸5にも第1入力軸3と同様、軸心に同心状に貫通したベース孔部5aaと、このベース孔部5aaに対して径方向に除肉した拡径孔部5bとが形成されており、ベース孔部5aaにパイプ部材10が内嵌されてその内側に形成された潤滑油流路5aを潤滑油が流れるよう構成されている。ベース孔部5aaのニードルベアリングNB3に対応する位置には径方向に貫通する径方向貫通孔5dが形成され、ローラーベアリングRB2に対応する位置とニードルベアリングNB2に対応する位置と拡径孔部5bのニードルベアリングNB2に対応する位置とには径方向に貫通する径方向貫通孔5cが形成されている。これら各径方向貫通孔5c,5dは、カウンタ軸5に対する周方向位置が略同一になるよう形成されている。
ベース孔部5aaの第1クラッチ側端部(図示左端)には、パイプ部材10の抜脱を防止すると共に、潤滑油流路5a内を流れる潤滑油の流出を防止するためのプラグ8bが設けられており、ベース孔部5aaの第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)には、パイプ部材10の抜脱を防止すると共に、潤滑油流路5a内に潤滑油を導入することができるよう流入孔14aが形成されたプラグ14が設けられている。流入孔14aは、パイプ部材10の内径よりも小径に形成されており、潤滑油流路5a内に潤滑油を保持可能なように構成されている。
パイプ部材10は、カウンタ軸5に比して比重の小さい部材(例えば、カウンタ軸5が鉄であれば、パイプ部材10はアルミや樹脂等)で形成されており、拡径孔部5bを形成するために除肉した部分の体積以下の体積となるよう形成されている。パイプ部材10には、径方向貫通孔5cに対応する位置であって径方向貫通孔5cとは位相が180度異なる位置に径方向に貫通した連通孔10aと径方向貫通孔5dに対応する位置に径方向に貫通した連通孔11aとが形成されており、内側に形成された潤滑油流路5aを流れる潤滑油を連通孔10aを介して径方向貫通孔5c,5dに流すことができるよう構成されている。また、パイプ部材10には、第1クラッチ側端部(図示左端)から第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)に亘って、内周に螺旋状の螺旋状溝10cが形成されている。
次に、こうして構成された第1実施例としてのツインクラッチ式変速機1の動作に伴って、変速機構を構成する各部に供給される潤滑油の動きについて説明する。オイルポンプPから圧送される潤滑油は、流入孔13a,14aを介して潤滑油流路3a,5aに供給される。潤滑油流路3a,5aに供給された潤滑油は、螺旋状溝9c,10cにより第1,第2クラッチ側端部、即ちプラグ8a,8b側まで良好に誘導される。このとき、潤滑油は、連通孔9a,19a,10a,11aを介して径方向貫通孔3c,3d,5c,5dからニードルベアリングNB0,NB1,NB2,NB3やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB0,NB1,NB2,NB3やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB1,NB2,NB3を潤滑した潤滑油はその後、同期装置S、特にコーン面に供給される。
ここでツインクラッチ式変速機1の運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止された場合を考える。図3は、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転が停止された状態での潤滑油の状態を示す状態図である。ツインクラッチ式変速機1の運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止されると、潤滑油流路3a,5aへの潤滑油の供給が停止される。このとき、図3(a)に示すように、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔3c,3d,5c,5dを下方側にして停止したとしてもパイプ部材9,10の連通孔9a,10aが上方側を向いているため、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油は、プラグ8a,8bおよびプラグ13,14によって潤滑油流路3a,5a内に保持される。また、図3(c)に示すように、第1入力軸3,カウンタ軸5がパイプ部材9,10の連通孔9a,10aを下方側にして停止したときには径方向貫通孔3c,3d,5c,5dが上方側を向いているため、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油は連通孔9a,10aを介して拡径孔部3b,5bに流入して拡径孔部3b,5b内に保持される。もとより、図3(b)に示すように、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔3c,3d,5c,5dやパイプ部材9,10の連通孔9a,10aを下方側以外にして停止したときには、潤滑油は拡径孔部3b,5b内および潤滑油流路3a,5a内に保持される。
こうした状態から再びツインクラッチ式変速機1およびオイルポンプPの運転が再開されると、拡径孔部3b,5b内や潤滑油流路3a,5a内に保持されていた潤滑油が径方向貫通孔3c,3d,5c,5dから直ちにニードルベアリングNB0,NB1,NB2,NB3やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出されるから、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB0,NB1,NB2,NB3やローラーベアリングRB2あるいは同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
以上説明した第1実施例のツインクラッチ式変速機1によれば、ツインクラッチ式変速機1およびオイルポンプPの運転が停止されて、第1入力軸3,カウンタ軸5が貫通孔3c,3d,5c,5dを下方側にして停止したときには、パイプ部材9,10の連通孔9a,10aが上方側を向くよう構成して潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油をプラグ8a,8bおよびプラグ13,14によって潤滑油流路3a,5a内に保持し、第1入力軸3,カウンタ軸5がパイプ部材9,10の連通孔9a,10aを下方側にして停止したときには、貫通孔3c,3d,5c,5dが上方側を向くよう構成して潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油を連通孔9a,10aを介して拡径孔部3b,5bに流入して拡径孔部3b,5b内に保持する。もとより、第1入力軸3,カウンタ軸5が貫通孔3c,3d,5c,5dやパイプ部材9,10の連通孔9a,10aを下方側以外にして停止したときには、拡径孔部3b,5b内および潤滑油流路3a,5a内に潤滑油を保持するから、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB0,NB1,NB2,NB3やローラーベアリングRB2あるいは同期装置S(特にコーン面)に潤滑油を供給することができる。この結果、機関停止後に再始動即発進した場合においても変速機構を良好に潤滑することができる。
また、パイプ部材9,10を除肉された部分よりも比重が小さく、かつ除肉された部分の体積以下の体積で形成し、その内側に潤滑油流路3a,5aを形成するから、潤滑油の流れを悪化させること無く、第1入力軸3およびカウンタ軸5の軽量化を図ることができる。しかも、パイプ部材9,10の内周面に螺旋状溝9c,10cを形成したから、潤滑油を供給口である流入孔13a,14a側からプラグ8a,8b側まで良好に誘導することができる。
次に、本発明の第2の実施例としてのツインクラッチ式変速機1Aについて説明する。図4は、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの内部構造であり、図5は、図4の要部拡大構成図である。第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aは、潤滑油を貯留する構造を変えた点を除いて第1実施例のツインクラッチ式変速機1と同一の構成をしている。したがって、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの構成のうち第1実施例のツインクラッチ式変速機1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aは、図示するように、各径方向貫通孔30c,31cと500c,501cの形成位置およびリング部材110を備える点を除いては第1実施例のツインクラッチ式変速機1Aと略同一の構成をしている。即ち、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aでは、拡径孔部3bには2つのニードルベアリングNB11,NB12に対応する2つの径方向貫通孔30c,31cが、拡径孔部5bにはニードルベアリングNB21,NB22に対応する2つの径方向貫通孔500c,501cが互いに位相が180度異なる位置に形成されており、拡径孔部3b,5bに形成された溝内に嵌め込まれたリング部材110によって、拡径孔部3b,5bが径方向貫通孔30c,500cが存する第1室S1と径方向貫通孔31c,501cが存する第2室S2との2室に仕切られた構成となっている。
図6は、第1入力軸3,カウンタ軸5を拡径孔部3b,5bに対応する部分で展開した展開図であり、図7は、リング部材110の一例を示す概略構成図である。拡径孔部3b,5bに形成された溝は、図6に示すように、径方向貫通孔30c,31cおよび径方向貫通孔500c,501cとは位相が90度異なる周方向位置において一部が途切れた途切れ部3e,5eを有するC字状溝3f,5fとして形成され、リング部材110は、図7に示すように、切欠開口110aを有するC字状に形成されており、この切欠開口110aが途切れ部3e,5eに係合されてリング部材110が周方向に位置決めされるものとなっている。また、パイプ部材9,10には、2つの連通孔90a,91aおよび連通孔100a,101aが径方向貫通孔30c,31cおよび径方向連通孔500c,501cとは互いに位相が180度異なる位置に形成されており、潤滑油流路3a,5aを流れる潤滑油を連通孔90a,100aを介して第1室S1に、連通孔91a,101aを介して第2室S2に供給可能なように構成されている。
次に、こうして構成された第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの動作に伴って、変速機構を構成する各部に供給される潤滑油の動きについて説明する。オイルポンプPから圧送される潤滑油は、流入孔13a,14aを介して潤滑油流路3a,5aに供給される。潤滑油流路3a,5aに供給された潤滑油は、螺旋状溝9c,10cにより第1,第2クラッチ側端部、即ちプラグ8a,8b側まで良好に誘導される。このとき、潤滑油は、連通孔19a,11a,90a,91a,100a,101aを介して径方向貫通孔3d,5d,30c,31c,500c,501cからニードルベアリングNB0,NB3,NB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB0,NB3,NB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB3,NB11,NB12,NB21,NB22を潤滑した潤滑油は、同期装置S、特にコーン面に供給される。
ここでツインクラッチ式変速機1Aの運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止された場合を考える。図8は、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転が停止された状態での潤滑油の状態の一例を示す状態図である。ツインクラッチ式変速機1Aの運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止されると、潤滑油流路3a,5aへの潤滑油の供給が停止される。図8(a)に示すように、例えば、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔31c,501cを下方側にして停止した際には、径方向貫通孔30c,500cが上方側を向いており、パイプ部材9,10の連通孔90a,100aから径方向貫通孔30c,500cが存する第1室S1に潤滑油が供給され、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油は、リング部材110によって第1室S1内に保持される。
こうした状態から再びツインクラッチ式変速機1AおよびオイルポンプPの運転が再開されると、第1室S1内に保持されていた潤滑油が径方向貫通孔30c,500cから直ちにニードルベアリングNB11,NB21やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出されると共に、図8(b)に示すように、リング部材110の切欠開口110aが下方側に位置した際に、この切欠開口110aから第1室S1内の潤滑油が第2室S2内に流入するから、径方向貫通孔31c,501cからも直ちにニードルベアリングNB12,NB22に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22を潤滑した潤滑油は、同期装置S、特にコーン面に供給される。したがって、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
ここでは、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔31c,501cを下方側にして停止した際について説明したが、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔30c,500cを下方側にして停止した際でも同様の作用効果を奏することはいうまでもない。即ち、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油がリング部材110によって第2室S2内に保持され、ツインクラッチ式変速機1AおよびオイルポンプPの運転の再開により、第2室S2内に保持されていた潤滑油が径方向貫通孔31c,501cから直ちにニードルベアリングNB12,NB22に向けて径方向外方へ吐出されると共に、リング部材11の切欠開口110aが下方側に位置した際に、この切欠開口110aから第2室S2内の潤滑油が第1室S1内に流入するから、径方向貫通孔30c,500cからも直ちにニードルベアリングNB11,NB21やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22を潤滑した潤滑油は、同期装置S、特にコーン面に供給される。したがって、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
以上説明した第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aによれば、拡径孔部3b,5bをリング部材110により第1室S1と第2室S2とに仕切り、第1室S1の径方向貫通孔30c,500cと第2室S2の径方向貫通孔31c,501cとの位相を180度異ならせると共に、各室S1,S2に連通する連通孔を径方向貫通孔30c,500c,31c,501cとは位相を180度異ならせて形成するから、第1入力軸3,カウンタ軸5が第1室S1の径方向貫通孔30c,500cあるいは第2室S2の径方向貫通孔31c,501cのいずれかを下方側に向けて停止した際にも、第1室S1あるいは第2室S2のいずれか一方に潤滑油を保持することができる。しかも、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転が開始されると切欠開口110aから第1室S1あるいは第2室S2のいずれか一方に保持された潤滑油を直ちに第2室S2あるいは第1室S1に供給することができる。この結果、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができるから、機関停止後に再始動即発進した場合においても変速機構を良好に潤滑することができる。もとより、第1入力軸3,カウンタ軸5が貫通孔30c,31c,500c,501cやパイプ部材9,10の連通孔90a,91a,100a,101aを下方側以外にして停止したときには、拡径孔部3b,5b内および潤滑油流路3a,5a内に潤滑油を保持できるから、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
また、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aにおいても、パイプ部材9,10を除肉された部分よりも比重が小さく、かつ除肉された部分の体積以下の体積で形成し、その内側に潤滑油流路3a,5aを形成するから、潤滑油の流れを悪化させること無く、第1入力軸3およびカウンタ軸5の軽量化を図ることができる。しかも、パイプ部材9,10の内周面に螺旋状溝9c,10cを形成したから、潤滑油を供給口である流入孔13a,14a側からプラグ8a,8b側まで良好に誘導することができる。
次に、本発明の第3の実施例としてのツインクラッチ式変速機1Bについて説明する。第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bは、リング部材110をリング部材111に変えた点を除いては、前述した第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aと同一のハード構成をしている。このため、第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bの構成の図示とその詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図9は、第1入力軸3,カウンタ軸5を拡径孔部3b,5bに対応する部分で展開した展開図であり、図10は、リング部材111の一例を示す概略構成図である。拡径孔部3b,5bに形成された溝は、図9に示すように、径方向貫通孔30c,31cおよび径方向貫通孔500c,501cとは位相が90度異なる周方向位置の2箇所において途切れた途切れ部3e’,5e’を有する途切れ溝3f’,5f’と、途切れ部3e’,5e’において第1室S1から第2室S2に向かって傾斜(図9中左上がり)する傾斜溝3g,5gおよび第2室S2から第1室S1に向かって傾斜(図9中右上がり)する傾斜溝3h,5hとにより構成されている。リング部材111は、図10に示すように、半円状に分割された分割リング111Aと分割リング111Bとの2部材により構成されており、この分割リング111A,111Bがそれぞれの途切れ溝部3f’,5f’にはめ込まれて周方向に位置決めされるものとなっている。また、傾斜溝3g,5g,3h,5hには、誘導板111’が嵌め込まれて、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転により第1室S1あるいは第2室S2に保持された潤滑油を誘導板111’に当てて、潤滑油が保持されていない第2室S2あるいは第1室S1に誘導するよう構成されている。
こうした、第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bにおいても、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aと同様の効果、即ち、機関停止後に再始動即発進した場合においても変速機構を良好に潤滑することができるという効果を奏することができる。しかも、第1室S1あるいは第2室S2に保持された潤滑油を誘導板111’により、潤滑油が保持されていない第2室S2あるいは第1室S1に誘導するから、ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22ややローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構の潤滑をより確実に行なうことができる。
各実施例のツインクラッチ式変速機1,1A,1Bでは、パイプ部材9,10には、第1クラッチ側端部(図示左端)から第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)に亘って、内周に螺旋状の螺旋状溝9c,10cが形成されているものとしたが、螺旋状溝9c,10cはなくても構わない。また、潤滑油流路3a,5a内に供給された潤滑油を第1クラッチ側端部(図示左端)から第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)に亘って良好に誘導することができれば、例えば、潤滑油流路3a,5aの形状を第1クラッチ側端部(図示左端)から第1クラッチ側とは反対側の端部(図示右端)に向かって縮径するテーパー状に形成するものとしても構わない。
第2実施例および第3実施例のツインクラッチ式変速機1A,1Bでは、ベース孔部3aa,5aaにパイプ部材9,10を内嵌するものとしたが、パイプ部材9,10はなくても構わない。
第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bでは、誘導板111’をリング部材111と別体で設けるものとしたが、リング部材111と一体形成するものとしても良い。
次に、本発明の第4の実施例としてのツインクラッチ式変速機1Cについて説明する。第4実施例のツインクラッチ式変速機1Cは、パイプ部材9,10が無い点およびリング部材11を円板部材21に変えた点を除いては、前述した第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aと同一のハード構成をしている。即ち、第4実施例のツインクラッチ式変速機1Cでは、潤滑油流路3a,5aがベース孔部3aa,5aaおよび拡径孔部3b,5bにより形成された構成となっている。第4実施例のツインクラッチ式変速機1Cの構成の図示とその詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図11は、円板部材21の一例を示す概略構成図である。図示するように、円板部材21には、外形に同心状に小径の小径孔21bと、小径孔21bから径方向外方に切り欠いた一対の切欠部21c,22cが形成されている。切欠部22cは、さらに円板部材21の外形まで達して切欠開口21aを形成しており、円板部材21は、拡径孔部3b,5bに形成されたC字状溝3e,5eの途切れ部3d,5dに切欠開口21aを係合されて周方向に位置決めされる。即ち、円板部材21は、一対の切欠部21c,22cが径方向貫通孔30c,31cおよび径方向貫通孔500c,501cとは位相が90度異なる周方向位置となるよう位置決めされる。
次に、こうして構成された第4実施例のツインクラッチ式変速機1Cの動作に伴って、変速機構を構成する各部に供給される潤滑油の動きについて説明する。ツインクラッチ式変速機1CおよびオイルポンプPが運転されている際の潤滑油の動きについては、前述の第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aと同様であるので詳細な説明は省略し、ツインクラッチ式変速機1Aの運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止された場合の潤滑油の動きについて説明する。
図12は、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転が停止された状態での潤滑油の状態の一例を示す状態図である。ツインクラッチ式変速機1Cの運転が停止されると共に、オイルポンプPの運転が停止されると、潤滑油流路3a,5aへの潤滑油の供給が停止される。図12(a)に示すように、例えば、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔31c,501cを下方側にして停止した際には、径方向貫通孔30c,500cが上方側を向いていると共に、円板部材21の一対の切欠部21c,22cが水平方向に位置しており、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油は、第1室S1内において円板部材21によって小径部21bの高さまで保持される。
こうした状態から再びツインクラッチ式変速機1CおよびオイルポンプPの運転が再開されると、第1室S1内に保持されていた潤滑油が径方向貫通孔30c,500cから直ちにニードルベアリングNB11,NB21やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出されると共に、図12(b)に示すように、円板部材21の一対の切欠部21c,22cが下方側に位置した際に、この一対の切欠部21c,22cから第1室S1内の潤滑油が第2室S2内に流入するから、径方向貫通孔31c,501cからも直ちにニードルベアリングNB12,NB22に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22を潤滑した潤滑油は、同期装置S、特にコーン面に供給される。したがって、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
ここでは、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔31c,501cを下方側にして停止した際について説明したが、第1入力軸3,カウンタ軸5が径方向貫通孔30c,500cを下方側にして停止した際でも同様の作用効果を奏することはいうまでもない。即ち、潤滑油流路3a,5aを流れていた潤滑油が第2室S2内において円板部材21によって小径部21bの高さまで保持され、ツインクラッチ式変速機1AおよびオイルポンプPの運転の再開により、第2室S2内に保持されていた潤滑油が径方向貫通孔31c,501cから直ちにニードルベアリングNB12,NB22に向けて径方向外方へ吐出されると共に、円板部材21の一対の切欠部21c,22cが下方側に位置した際に、この一対の切欠部21c,22cから第2室S2内の潤滑油が第1室S1内に流入するから、径方向貫通孔30c,500cからも直ちにニードルベアリングNB11,NB21やローラーベアリングRB2に向けて径方向外方へ吐出され、ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2を潤滑する。ニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22を潤滑した潤滑油は、同期装置S、特にコーン面に供給される。したがって、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
以上説明した第4実施例のツインクラッチ式変速機1Cによれば、拡径孔部3b,5bを円板部材21により第1室S1と第2室S2とに仕切り、第1室S1の径方向貫通孔30c,500cと第2室S2の径方向貫通孔31c,501cとの位相を180度異ならせると共に、各室S1,S2に連通する連通孔を径方向貫通孔30c,500c,31c,501cとは位相を180度異ならせて形成するから、第1入力軸3,カウンタ軸5が第1室S1の径方向貫通孔30c,500cあるいは第2室S2の径方向貫通孔31c,501cのいずれかを下方側に向けて停止した際にも、第1室S1あるいは第2室S2のいずれか一方に潤滑油を保持することができる。しかも、第1入力軸3,カウンタ軸5の回転が開始されると一対の切欠部21c,22cから第1室S1あるいは第2室S2のいずれか一方に保持された潤滑油を直ちに第2室S2あるいは第1室S1に供給することができる。この結果、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてもニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができるから、機関停止後に再始動即発進した場合においても変速機構を良好に潤滑することができる。もとより、第1入力軸3,カウンタ軸5が貫通孔30c,31c,500c,501cを下方側以外にして停止したときには、拡径孔部3b,5b内および潤滑油流路3a,5a内に潤滑油を保持できるから、オイルポンプPにより潤滑油が潤滑油流路3a,5aに供給されるまでの間においてニードルベアリングNB11,NB12,NB21,NB22やローラーベアリングRB2および同期装置S(特にコーン面)等の変速機構に潤滑油を良好に供給することができる。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
ツインクラッチ式変速機の内部構造図である。 図1の要部拡大構成図である。 第1入力軸,カウンタ軸の回転が停止された状態での潤滑油の状態を示す状態図である。(a)は、径方向貫通孔を下方側にして停止した状態図であり、(b)は、径方向貫通孔やパイプ部材の連通孔を下方側以外にして停止した状態図であり、(c)は、パイプ部材の連通孔を下方側にして停止した状態図である。 第2実施例のツインクラッチ式変速機の内部構造図である。 図4の要部拡大構成図である。 第1入力軸,カウンタ軸を拡径孔部に対応する部分で展開した展開図である。 リング部材の一例を示す概略構成図である。 第1入力軸,カウンタ軸の回転が停止された状態での潤滑油の状態の一例を示す状態図である。(a)は、径方向貫通孔を下方側にして停止した状態図であり、(b)は、リング部材の切欠開口が下方側に位置した状態図である。 第1入力軸,カウンタ軸を拡径孔部に対応する部分で展開した展開図である。 リング部材の一例を示す概略構成図である。 円板部材の一例を示す概略構成図である。 第1入力軸,カウンタ軸の回転が停止された状態での潤滑油の状態の一例を示す状態図である。(a)は、径方向貫通孔を下方側にして停止した状態図であり、(b)は、円板部材の一対の切欠部が下方側に位置した状態図である。
符号の説明
1 ツインクラッチ式変速機
3 第1入力軸
3aa ベース孔部
3a,5a 潤滑油流路
3c,3d,5c,5d 径方向貫通孔
4 第2入力軸
5 カウンタ軸
5aa ベース孔部
5b 拡径孔部
8a,8b プラグ
9,10 パイプ部材
9c,10c 螺旋状溝
9a,19a,10a,11a連通孔
13,14 プラグ
13a,14a 流入孔
54 1速駆動歯車
55 5速駆動歯車
56 3速駆動歯車
57 リバース駆動歯車
NB0,NB1,NB2,NB3 ニードルベアリング
RB1,RB2,RB3 ローラーベアリング

Claims (10)

  1. 回転軸の外周に配置された変速機構を潤滑する潤滑油を前記回転軸から供給する潤滑油供給手段を備える変速機において、
    前記潤滑油供給手段は、前記回転軸の軸中心に同心状に設けられた前記潤滑油の流路としての潤滑油流路と、
    該潤滑油流路に前記潤滑油を送入する送入手段と、
    前記潤滑油流路内の前記潤滑油を前記変速機構へ供給するための供給口としての径方向貫通孔と、
    少なくとも前記回転軸の回転が停止した際に、前記送入手段により前記潤滑油流路に送入された前記潤滑油を貯留可能な貯留手段と、
    を備える変速機。
  2. 前記回転軸には、軸中心に同心状にベース孔部と該ベース孔部よりも径の大きい拡径孔部とからなる貫通孔が形成され、
    前記貯留手段は、前記拡径孔部を用いて前記潤滑油を貯留可能な手段である請求項1記載の変速機。
  3. 前記潤滑油流路は、前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、
    該パイプ部材には、前記拡径孔部と連通する連通孔が形成され、
    前記貯留手段は、前記潤滑油流路を流れる前記潤滑油を該連通孔を介して前記拡径孔部へ導入し、該拡径孔部へ導入された前記潤滑油を貯留可能な手段である請求項2記載の変速機。
  4. 前記径方向貫通孔は、前記連通孔とは位相を変えて前記拡径孔部に形成され、
    前記潤滑油流路には、前記潤滑油の流出を防止するための封止部が下流端側に設けられるとともに前記送入手段から前記潤滑油を流入可能でかつ流入した該潤滑油が上流側へ逆戻りするのを堰き止め可能な堰止部が上流端側に設けられ、
    前記貯留手段は、前記拡径孔部または前記潤滑油流路内に前記潤滑油を貯留可能な手段である請求項3記載の変速機。
  5. 前記封止部および前記堰止部は、前記パイプ部材の前記貫通孔からの抜けを防止するためのプラグ部材である請求項4記載の変速機。
  6. 前記径方向貫通孔は、軸方向に異なる位置および異なる位相で前記拡径孔部に穿設された第1径方向貫通孔と第2径方向貫通孔とからなり、
    前記貯留手段は、前記拡径孔部を前記第1径方向貫通孔が存する第1室と前記第2径方向貫通孔が存する第2室とに仕切る仕切手段を有し、前記第1室または前記第2室に前記潤滑油を貯留可能な手段である請求項2記載の変速機。
  7. 少なくとも前記回転軸の回転が開始した際に、前記第1室または前記第2室に貯留した前記潤滑油を前記第2室または前記第1室に誘導可能な誘導手段を備える請求項6記載の変速機。
  8. 前記誘導手段は、前記仕切り手段に形成されてなる請求項7記載の変速機。
  9. 前記ベース孔部に内嵌されるパイプ部材を有し、
    前記潤滑油流路は、該パイプ部材によって前記拡径孔部とは隔離されて形成され、
    該パイプ部材には、前記第1室および前記第2室と連通する第1連通孔および第2連通孔が前記第1径方向貫通孔および前記第2径方向貫通孔とは位相を変えて形成されている請求項6ないし8何れか記載の変速機。
  10. 前記パイプ部材は、前記拡径孔部の前記ベース孔部に対して拡径された部分の重量よりも重量が小さい部材である請求項3ないし5または9いずれか記載の変速機。
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