JP2007181191A - 音声再生に用いるチャンネル数変換回路 - Google Patents

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摂 小宮山
Satoshi Yoshikawa
里士 吉川
Minoru Kobayashi
小林  実
Takeshi Ishii
武志 石井
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Abstract

【課題】マルチチャンネルによるサラウンド音声のチャンネル数よりも少ないチャンネルの信号から、元のサラウンド音声に再生可能なチャンネル数変換回路を提供する。
【解決手段】3つの音声信号C,L,Rを記録した記録装置が再生VTR10にセットされると、再生VTR10は、当該3つの音声信号C,L,Rを読み出す。3ch−5ch変換回路6は、音声信号C,L,Rを入力し、(2)式により、他の音声信号L,Rを生成し、元の5チャンネルサラウンド音声信号C,L,R,L,Rを出力する。すなわち、3ch−5ch変換回路6は、3チャンネルの音声信号を5チャンネルの音声信号に変換する。このように、再生装置11は、収音時に記録された3チャンネルの音声信号を、再生時に、元の5チャンネルサラウンド音声信号に復元することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サラウンド音声を制作する放送、映画等の分野に用いる立体音響収音再生技術に関し、特に、マルチチャンネルのサラウンド音声を効率良く記録し、元のサラウンド音声に再生するためのチャンネル数変換技術に関する。
従来、地上波デジタル放送等の開局に伴い、5.1サラウンド等のマルチチャンネル音声を用いた番組が制作及び放送されるようになっている。テレビ放送番組の制作においては、マルチチャンネル音声は、臨場感を高めるために用いられることがある。このマルチチャンネル音声を記録するためには、当該音声のチャンネル数以上のトラックを有する音声記録装置が必要である。
例えば、屋外のロケ地には、いわゆるVロケカメラと呼ばれるVTR一体型ビデオカメラが用いられる。このVTR一体型ビデオカメラには、映像を記録することができるが、5チャンネルのサラウンド音声を記録することができない。これは、VTR一体型ビデオカメラの音声記録トラックが一般に4以下であるため、4チャンネル以下の音声しか記録できないからである。このため、5チャンネルのサラウンド音声を記録するには、専用のサラウンドマイク及び専用のマルチトラック録音機が用いられることが多い。このように、映像と音声とを別々の装置に記録する場合は、両者の時間的同期をとる必要がある。このため、VTR一体型ビデオカメラのVTR及びマルチトラック録音機の双方に、同一のタイムコードが記録される。そして、編集作業時には、双方に記録されたタイムコードを参照し、映像と音声とを同期させ、最終的に映像及び音声は、多チャンネル音声トラックを有する記録媒体に記録される。
この5チャンネルサラウンド音声を収音するために、ダブルMSマイクを用いることがある(例えば、非特許文献1を参照)。図4は、ダブルMSマイクの収音原理を示す図である。このダブルMSマイク7は、前方に主軸を向けた前方収音用単一指向性ミッドマイク12と、両サイドに主軸を向けた双指向性サイドマイク13と、後方に主軸を向けた後方収音用単一指向性ミッドマイク14と、加算器15−1,15−3と、減算器15−2,15−4とを備えている。前方収音用単一指向性ミッドマイク12は信号Mを、双指向性サイドマイク13は信号S−Sを、後方収音用単一指向性ミッドマイク14は信号Bをそれぞれ出力する。C(中央),L(左),R(右),L(左後ろ)、R(右後ろ)は5チャンネルサラウンド出力の信号である。
加算器15−1は、前方収音用単一指向性ミッドマイク12から信号Mを、双指向性サイドマイク13から信号S−Sをそれぞれ入力し、加算処理を施して信号Lを出力する。減算器15−2は、前方収音用単一指向性ミッドマイク12から信号Mを、双指向性サイドマイク13から信号S−Sをそれぞれ入力し、減算処理を施して信号Rを出力する。加算器15−3は、後方収音用単一指向性ミッドマイク14から信号Bを、双指向性サイドマイク13から信号S−Sをそれぞれ入力し、加算処理を施して信号Lを出力する。減算器15−4は、後方収音用単一指向性ミッドマイク14から信号Bを、双指向性サイドマイク13から信号S−Sをそれぞれ入力し、減算処理を施して信号Rを出力する。また、図示しない演算器は、前方収音用単一指向性ミッドマイク12から信号Mを入力し、所定の演算処理を施して信号Cを出力する。尚、加算処理、減算処理及び所定の演算処理は、入力した信号に対し予め設定された係数を乗算した後に行われる。このように、ダブルMSマイク7は、音声を収音し、和差回路15−1〜15−4により5チャンネルサラウンド信号C,L,R,L,Rを生成し、出力する。
尚、ダブルMSマイク7は、サイドマイクとして双指向性サイドマイク13を備えているが、双指向性サイドマイク13の代わりに、左に主軸を向けた単一指向性マイク、及び右に主軸を向けた単一指向性マイクの2つの単一指向性マイクを備える場合もある。この場合、ダブルMSマイク7の製造コストを抑えることができる。
このダブルMSマイク7を用いて5チャンネルサラウンド音声を記録するためには、5チャンネル以上の音声記録トラックを有する専用のマルチトラック録音機が必要になる。
下山幸一、林江美、「フィールドにおける各種サラウンドマイクアレーの聴感比較テスト AES東京コンベンション2005予稿集」、AES日本支部、2005年7月12日、p.46−49
前述したように、映像及び5チャンネルサラウンド音声を記録するには、VTR一体型ビデオカメラのみでは足りず、図4に示したダブルMSマイク7からの5チャンネルサラウンド音声を記録するマルチトラック録音機を用いることになる。この場合、映像と音声とを別々の機器に記録する必要があり、同一の機器に記録するのに比べて煩雑になる。その理由は以下のとおりである。
(1)専用のマルチトラック録音機が必要になる。
(2)VTR一体型ビデオカメラのVTR及びマルチトラック録音機の双方にタームコードを記録し、同期再生する必要がある。
(3)サラウンド音声を記録するために要員が必要になる。
(4)ダブルMSマイクをVTR一体型ビデオカメラに装着しない場合は、映像と音声との間の位置関係が連動しない。
(5)VTR一体型ビデオカメラにダブルMSマイクを装着する場合は、それぞれのケーブルを引き回す必要がある。
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、映像と音声とを同一の機器に記録することができるように、マルチチャンネルサラウンド音声のチャンネル数よりも少ないチャンネルの信号から、元のサラウンド音声に再生可能なチャンネル数変換回路を提供することにある。
本発明によるチャンネル数変換回路は、マルチチャンネルサラウンド音声のチャンネル数よりも少ないチャンネルの信号を、元のサラウンド音声の全チャンネルの信号に変換するものである。この変換原理について、5チャンネルサラウンド音声を構成する3チャンネルの音声信号を、元の5チャンネルの音声信号に変換する例を用いて説明する。この例は、5チャンネルよりも少ない3チャンネルの音声を映像と共に、4つの音声記録トラックを有するVTR一体型ビデオカメラの記録装置に記録し、この記録した3チャンネルの音声を元の5チャンネルの音声に変換することにより、映像と共に元の音声を再生するものである。これにより、映像と音声とを単体のVTR一体型ビデオカメラの記録装置に記録することができる。
図5は、本発明の変換原理を説明するための図である。このダブルMSマイク7は、図4に示したダブルMSマイク7と同等の機能を有する。図5に示すダブルMSマイク7は、図4に示したダブルMSマイク7と比べると、双指向性サイドマイク13の代わりに2つの単一指向性サイドマイク16−1,16−2を備えている点で相違する。演算回路17は、前方収音用単一指向性ミッドマイク12から信号M(前向きの単一指向性の出力信号)を、単一指向性サイドマイク16−1から信号S(右向きの単一指向性の出力信号)を、単一指向性サイドマイク16−2から信号S(左向きの単一指向性の出力信号)を、後方収音用単一指向性ミッドマイク14から信号B(後ろ向きの単一指向性の出力信号)をそれぞれ入力し、以下の(1)式に示す5チャンネルサラウンド音声信号に合成し、出力する。
Figure 2007181191

ここで、a,b,d,e,fは定数を示す。
例えば、(1)式から、5チャンネルサラウンド音声信号L,R,C,L,Rは、信号M,B,(S−S)により表されているため、お互いに独立した信号ではなく、5チャンネルサラウンド音声信号のうちのL,Rが、C及び(L−R)から求められることがわかる。この関係を以下の(2)式に示す。
Figure 2007181191

したがって、演算回路17の出力信号である5チャンネルサラウンド音声信号のうちのC,L及びRの3チャンネルの信号が記録されれば、後に、L及びRを含む元の5チャンネルサラウンド音声信号に復元することができる。
同様に、(1)式から、5チャンネルサラウンド音声信号のうちのL,Cが、L,R及びRから求められることがわかる。この関係を以下の(3)式に示す。
Figure 2007181191

したがって、演算回路17の出力信号である5チャンネルサラウンド音声信号のうちのL,R及びRの3チャンネルの信号が記録されれば、後に、L及びCを含む元の5チャンネルサラウンド音声信号に復元することができる。
すなわち、(1)式から、5チャンネルサラウンド音声信号において、L,R,Cのうちの任意の2信号及びL,Rのうちの任意の1信号を組み合わせた3チャンネルの信号、または、L,R,Cのうちの任意の1信号及びL,Rの2信号を組み合わせた3チャンネルの信号が記録されれば、後に、元の5チャンネルサラウンド音声信号に復元することができる。
このように、図5に示したダブルMSマイク7を用いて音声を収音する場合、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3つの信号を記録し、ダブルMSマイク7の指向性合成原理に基づいて、これらの3つの信号を元の5チャンネルの信号に変換することができる。
ここで、前述の説明では、演算回路17の出力信号である5チャンネルサラウンド音声信号のうちのC,L及びRの3チャンネルの信号、またはL,R及びRの3チャンネルの信号を記録するようにしたが、図4に示したように、ダブルMSマイク7の元の信号M,S−S,Bの3つの信号を記録し、(1)式に従って5チャンネルサラウンド音声に変換するようにしてもよい。但し、ダブルMSマイク7の前方収音用単一指向性ミッドマイク12、双指向性サイドマイク13(図5では単一指向性サイドマイク16−1,16−2)及び後方収音用単一指向性ミッドマイク14のみ(マイク本体のみ)では、5チャンネルマイクとして使用することができない。
本発明は、このような変換原理に基づくものである。そこで、本発明によるチャンネル数変換回路は、記録装置に記録された音声を読み出し、該音声からマルチチャンネルのサラウンド音声を再生する再生装置に備えた回路であって、前記記録された音声のチャンネル数をサラウンド音声のチャンネル数に変換するチャンネル数変換回路において、サラウンド音声を形成する全てのチャンネルを第1のチャンネル群とし、該第1のチャンネル群のうちの、該チャンネルの数よりも少ない数のチャンネルを第2のチャンネル群とし、前記第1のチャンネル群のうち、第2のチャンネル群以外のチャンネルを第3のチャンネル群とし、前記記録装置に第2のチャンネル群の音声信号が記録されている場合に、記録装置から読み出された第2のチャンネル群の音声信号をそれぞれ入力し、演算回路により、前記第2のチャンネル群のそれぞれの音声信号に所定の演算を施し、第3のチャンネル群の音声信号をそれぞれ生成し、前記第2のチャンネル群の音声信号及び第3のチャンネル群の音声信号を、第1のチャンネル群であるサラウンド音声信号として出力することを特徴とする。
また、本発明によるチャンネル数変換回路は、双方向性マイク、または該双方向性マイクを形成する2つの単一指向性マイクをサイドマイクとし、主軸をそれぞれ前後に向けた2つの単一指向性マイクをミッドマイクとして構成したマイクにより、5チャンネルサラウンド音声が収音され、該収音された音声のうちの3チャンネルの音声信号が記録装置に記録され、該3チャンネル音声信号を5チャンネルサラウンド音声信号に変換するチャンネル数変換回路であって、記録装置から読み出された3チャンネル音声信号を入力し、演算回路により、前記3チャンネル音声信号に所定の演算を施し、他の2チャンネル音声信号を生成し、前記3チャンネル音声信号及び2チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号として出力することを特徴とする。
また、本発明によるチャンネル数変換回路は、前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRのうちの音声信号C、L及びRとし、前記演算回路は、a、b、e及びfを定数とした場合に、
Figure 2007181191

の数式により、他の2チャンネル音声信号L及びRを生成することを特徴とする。
また、本発明によるチャンネル数変換回路は、前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRにおける、音声信号C、L及びRのうちの2つの信号、並びにL及びRのうちの1つの信号とすることを特徴とする。
また、本発明によるチャンネル数変換回路は、前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRにおける、音声信号C、L及びRのうちの1つの信号、並びにL及びRの2つの信号とすることを特徴とする。
本発明によれば、マルチチャンネルサラウンド信号のチャンネル数よりも少ないチャンネルの信号を記録し、当該チャンネル数の少ない信号から元のチャンネル数のサラウンド音声に再生することができる。これにより、例えば、映像と5チャンネルサラウンド音声とを再生する場合、Vロケカメラと呼ばれるVTR一体型ビデオカメラに、映像及び3チャンネルの信号を記録し、当該3チャンネルの信号から5チャンネルサラウンド音声を再生することができる。つまり、映像とマルチチャンネルサラウンド音声とを、そのチャンネル数よりも少ないチャンネル数の音声記録トラックを有するVTR一体型ビデオカメラのような1台の機器に記録することができる。したがって、映像と音声とを別々の機器に記録する場合の様々な煩雑事項が生じることがない。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による3ch−5ch変換回路を用いたサラウンド音声記録再生システムを示すブロック図である。このサラウンド音声記録再生システム1は、音声を収音する収音装置9と、当該収音装置9により収音された音声から目的の音声を再生する再生装置11とにより構成される。収音装置9は、ダブルMSマイク7及びVTR一体型ビデオカメラ8を備えており、再生装置11は、再生VTR10及び3ch−5ch変換回路6を備えている。
収音装置9のダブルMSマイク7は、図5に示したダブルMSマイク7に相当し、音声を収音し、前述の(1)式に示す5チャンネルサラウンド音声の信号に合成し、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3つの信号C,L,RをVTR一体型ビデオカメラ8に出力する。VTR一体型ビデオカメラ8は、音声信号C,L,Rを入力し、図示しない記録装置に記録すると共に、映像も記録する。ここで、VTR一体型ビデオカメラ8は、4つの音声記録トラックを有しているため、ダブルMSマイク7が合成する5チャンネルサラウンド音声信号を記録することができない。そこで、VTR一体型ビデオカメラ8は、3つの音声信号C,L,Rのみを記録し、後述する3ch−5ch変換回路6により、元の5チャンネルサラウンド音声信号がこの3つの音声信号C,L,Rから復元される。尚、図1に示すように、VTR一体型ビデオカメラ8は、5チャンネルサラウンド音声信号以外の1チャンネルの音声信号を入力し、合計として4チャンネルの音声信号を記録するようにしてもよい。
そして、3つの音声信号C,L,Rを記録したVTR一体型ビデオカメラ8の記録装置が、再生装置11の再生VTR10にセットされると、再生VTR10は、当該3つの音声信号C,L,Rを読み出し、3ch−5ch変換回路6に出力する。3ch−5ch変換回路6は、音声信号C,L,Rを入力し、前述の(2)式により、他の音声信号L,Rを生成し、元の5チャンネルサラウンド音声信号C,L,R,L,Rを出力する。すなわち、3ch−5ch変換回路6は、3チャンネルの音声信号を5チャンネルの音声信号に変換し、変換した5チャンネルの音声信号を出力する。このように、再生装置11は、収音時に収音装置9により記録された3チャンネルの音声信号を、再生時に、元の5チャンネルサラウンド音声信号に復元することができる。
図2は、図1に示した3ch−5ch変換回路6の第1の回路例を示す図である。この第1の3ch−5ch変換回路6は、音声信号C,L,Rから音声信号L,Rを生成する回路である。第1の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号Lと、反転増幅器2−1により音声信号Rを反転増幅した信号と、音声信号Cとを用いて、加算回路3−1により加算演算を施し、音声信号Lを生成する。具体的には、前述した(2)式のうちの第1式の演算を行う。また、第1の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号Cと、反転増幅器2−2により音声信号Lを反転増幅した信号と、音声信号Rとを用いて、加算回路3−2により加算演算を施し、音声信号Rを生成する。具体的には、前述した(2)式のうちの第2式の演算を行う。また、第1の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号C,L及びRをそのまま出力する。
図3は、図1に示した3ch−5ch変換回路6の第2の回路例を示す図である。この第2の3ch−5ch変換回路6は、音声信号C,L,Rから音声信号L,Rを生成する回路である。この第2の3ch−5ch変換回路6と図2に示した第1の3ch−5ch変換回路6とを比較すると、第2の3ch−5ch変換回路6は、先に(L−R)の演算を行う点で、後にこの演算を行う第1の3ch−5ch変換回路6と相違する。
第2の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号L,Rとを用いて、減算器4−1により(L−R)を演算し、可変増幅器5により(L−R)を可変増幅する。そして、可変増幅後の信号と入力した音声信号Cとを用いて、減算器4−2により減算処理を施し、音声信号Rを生成する。また、可変増幅後の信号と音声信号Cとを用いて、加算器4−3により加算処理を施し、音声信号Lを生成する。具体的には、前述した(2)式の演算を行う。また、第2の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号C,L及びRをそのまま出力する。
図6は、本発明の実施の形態による3ch−5ch変換回路を用いた他のサラウンド音声記録再生システムを示すブロック図である。このサラウンド音声記録再生システム1は、図1と同様に、収音装置9と再生装置11とにより構成される。収音装置9は、ダブルMSマイク7及びVTR一体型ビデオカメラ8を備えており、再生装置11は、再生VTR10及び3ch−5ch変換回路6を備えている。図1との相違は、音声信号C,L,Rの代わりに音声信号L,R,Rを記録し、これらの3つの音声信号から元の5チャンネルサラウンド音声信号を復元することにある。
具体的には、収音装置9のダブルMSマイク7は、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3つの信号L,R,RをVTR一体型ビデオカメラ8に出力する。VTR一体型ビデオカメラ8は、音声信号L,R,Rを入力し、図示しない記録装置に記録すると共に、映像も記録する。そして、3つの音声信号L,R,Rを記録したVTR一体型ビデオカメラ8の記録装置が、再生装置11の再生VTR10にセットされると、再生VTR10は、当該3つの音声信号L,R,Rを読み出し、3ch−5ch変換回路6に出力する。3ch−5ch変換回路6は、音声信号L,R,Rを入力し、前述の(3)式により、他の音声信号C,Lを生成し、元の5チャンネルサラウンド音声信号を出力する。
図7は、図6に示した3ch−5ch変換回路6の回路例を示す図である。この第3の3ch−5ch変換回路6は、音声信号L,R,Rから音声信号C,Lを生成する回路である。第3の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号L,Rを用いて、加算器18−1により(L+R)を演算し、可変増幅器20−1により(L+R)を可変増幅し、音声信号Cを生成する。また、入力した音声信号L,Rを用いて、減算器19により(L−R)を演算し、可変増幅器20−2により(L−R)を可変増幅し、この結果と入力した音声信号Rとを用いて、加算器18−2により加算処理を施し、音声信号Lを生成する。具体的には、前述した(3)式の演算を行う。また、第3の3ch−5ch変換回路6は、入力した音声信号L,R及びRをそのまま出力する。
以上のように、3ch−5ch変換回路6によれば、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3チャンネルの音声信号から、元の5チャンネルの音声信号を復元するようにした。この場合、VTR一体型ビデオカメラ8は、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3チャンネルの音声信号を記録すればよいから、記録媒体の制約を軽減することができる。例えば、屋外のロケ地において、4つの音声記録トラックを有するVTR一体型ビデオカメラ8を使用する場合であっても、5チャンネルサラウンド音声信号のうちの3チャンネルの音声信号を記録すればよい。この場合、音声を記録するために、特別なマルチトラックレコーダを用いる必要がないから、収録時の機動性を向上させることができる。また、サラウンド信号を伝送する場合も、3チャンネルの音声信号のみを伝送すれば済むから経済的に有利になる。また、VTR一体型ビデオカメラ8のカメラマイクでサラウンド音声を記録することができるので、カメラの動きとマイクの動きの向きが連動し、映像と空間的に連動するサラウンド音声を記録することができる。
さらに、サラウンド音声を記録するために、音声チャンネルの数は少なくて済むため、空いた音声録音トラックに別の音声を記録することができる。例えば、サラウンドの環境音とモノのコメントとを別々のトラックに記録する収音手法を、4つの音声記録トラックを有するVTR一体型ビデオカメラ8のみで実現することができる。
また、図7に示した第3の3ch−5ch変換回路6によれば、音声信号L,R,Rを入力し、元の5チャンネルサラウンド音声信号を出力するようにした。図2,3に示した第1,2の3ch−5ch変換回路6が音声信号C,L,Rを入力する場合と比較すると、図7に示した第3の3ch−5ch変換回路6の方が、VTR一体型ビデオカメラ6において、記録媒体が2トラックしかなく、サラウンド録音しない場合にステレオ成分であるL,Rを録音することができるという利点がある。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、図1のサラウンド音声記録再生システム1では、5チャンネルサラウンド音声信号が3つの音声信号C,L,Rから復元される例を、図6のサラウンド音声記録再生システム1では、3つの音声信号L,R,Rから復元される例をそれぞれ示した。しかし、本発明は、これらの3つの音声信号に限定されるものではなく、L,R,Cのうちの任意の2信号及びL,Rのうちの任意の1信号を組み合わせた3つの音声信号、または、L,R,Cのうちの任意の1信号及びL,Rの2信号を組み合わせた3つの音声信号であればよい。
本発明の実施の形態による3ch−5ch変換回路を用いたサラウンド音声記録再生システムを示すブロック図である。 本発明の実施の形態による第1の3ch−5ch変換回路を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による第2の3ch−5ch変換回路を示すブロック図である。 ダブルMSマイクの収音原理を示す図である。 本発明の変換原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態による3ch−5ch変換回路を用いた他のサラウンド音声記録再生システムを示すブロック図である。 本発明の実施の形態による第3の3ch−5ch変換回路を示すブロック図である。
符号の説明
1 サラウンド音声記録再生システム
2−1,2−2 反転増幅器
3−1,3−2 加算回路
4−1,4−2,15−2,15−4,19 減算器
4−3,15−1,15−3,18−1,18−2 加算器
5,20−1,20−2 可変増幅器
6 3ch−5ch変換回路
7 ダブルMSマイク
8 VTR一体型ビデオカメラ
9 収音装置
10 再生VTR
11 再生装置
12 前方収音用単一指向性ミッドマイク
13 双指向性サイドマイク
14 後方収音用単一指向性ミッドマイク
16−1,16−2 単一指向性サイドマイク
17 演算回路

Claims (5)

  1. 記録装置に記録された音声を読み出し、該音声からマルチチャンネルのサラウンド音声を再生する再生装置に備えた回路であって、前記記録された音声のチャンネル数をサラウンド音声のチャンネル数に変換するチャンネル数変換回路において、
    サラウンド音声を形成する全てのチャンネルを第1のチャンネル群とし、
    該第1のチャンネル群のうちの、該チャンネルの数よりも少ない数のチャンネルを第2のチャンネル群とし、
    前記第1のチャンネル群のうち、第2のチャンネル群以外のチャンネルを第3のチャンネル群とし、
    前記記録装置に第2のチャンネル群の音声信号が記録されている場合に、
    記録装置から読み出された第2のチャンネル群の音声信号をそれぞれ入力し、
    演算回路により、前記第2のチャンネル群のそれぞれの音声信号に所定の演算を施し、第3のチャンネル群の音声信号をそれぞれ生成し、
    前記第2のチャンネル群の音声信号及び第3のチャンネル群の音声信号を、第1のチャンネル群であるサラウンド音声信号として出力することを特徴とするチャンネル数変換回路。
  2. 双方向性マイク、または該双方向性マイクを形成する2つの単一指向性マイクをサイドマイクとし、主軸をそれぞれ前後に向けた2つの単一指向性マイクをミッドマイクとして構成したマイクにより、5チャンネルサラウンド音声が収音され、該収音された音声のうちの3チャンネルの音声信号が記録装置に記録され、該3チャンネル音声信号を5チャンネルサラウンド音声信号に変換するチャンネル数変換回路であって、
    記録装置から読み出された3チャンネル音声信号を入力し、
    演算回路により、前記3チャンネル音声信号に所定の演算を施し、他の2チャンネル音声信号を生成し、
    前記3チャンネル音声信号及び2チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号として出力することを特徴とするチャンネル数変換回路。
  3. 請求項2に記載のチャンネル数変換回路において、
    前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRのうちの音声信号C、L及びRとし、
    前記演算回路は、a、b、e及びfを定数とした場合に、
    Figure 2007181191

    の数式により、他の2チャンネル音声信号L及びRを生成することを特徴とするチャンネル数変換回路。
  4. 請求項2に記載のチャンネル数変換回路において、
    前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRにおける、音声信号C、L及びRのうちの2つの信号、並びにL及びRのうちの1つの信号とすることを特徴とするチャンネル数変換回路。
  5. 請求項2に記載のチャンネル数変換回路において、
    前記3チャンネル音声信号を、5チャンネルサラウンド音声信号C、L、R、L及びRにおける、音声信号C、L及びRのうちの1つの信号、並びにL及びRの2つの信号とすることを特徴とするチャンネル数変換回路。
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JP2006320575A Withdrawn JP2007181191A (ja) 2005-11-29 2006-11-28 音声再生に用いるチャンネル数変換回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11910170B2 (en) 2021-02-26 2024-02-20 Shure Acquisition Holdings, Inc. Mid dual-side microphone

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