JP2007181048A - 信号光処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最小受信系及び最大受信系にかかわらず識別レベルを最適に設定する。
【解決手段】主信号をなす二値信号が変調された伝送信号光を受光するとともに受光した信号光のレベルに応じた強度の電気信号を出力する受光部1,2と、該受光部1,2からの電気信号をもとに、該二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ該電気信号のピークレベルを、該二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出するレベル検出部4と、をそなえる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号光処理装置に関し、特に、光通信システムにおける受信系において用いて好適の、信号光処理装置に関する。
一般的な光通信システムにおいては、伝送路である光ファイバを通じて伝送されてきた信号光を、例えば図15に示すような光受信装置100で受信する。光受信装置100においては、伝送路を伝送されてきた信号光をAPD(Avalanche Photo Diode)等の光電変換素子101で受光するとともに電流信号に変換し、プリアンプ102で電圧信号に変換・増幅する。そして、スライスアンプ103で更に増幅してから、データ信号(DATA)を再生するためのフリップフロップ104とともに、クロック信号(CLK)を再生するためのクロック抽出器105に出力されるようになっている。
このとき、スライスアンプ103では、プリアンプ102からの電圧信号を、識別レベル発生源103Aで発生された所定の識別レベルとの大小に応じた矩形波の電圧信号に変換して、フリップフロップ(F/F)104およびクロック抽出器105に出力することができる。これにより、スライスアンプ103においては、信号光に変調されている二値信号(主信号データ)を実質的に矩形波の電圧信号として検出することができるようになっている。
近年のWDM伝送システムのごとき光通信システムにおいては、伝送距離,システム構成及び機能によって、光受信装置100において入力される信号光のOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)は大きく変化する。そして、識別レベル発生源103Aで発生する識別レベルについても、当該光受信装置100が設置される光通信システムにおけるOSNRによって最適な値が定められることになる。
たとえば、伝送路上に光アンプが介装されている段数が比較的少ない光通信システムにおける光受信装置100においては、比較的ノイズが少ない(S/Nが良好である)反面受信レベルが比較的小さい性質を持つような信号光を受信する。特に、光アンプが介装されない最小受信系での光受信装置100における受信レベルにおいては、受信レベルがきわめて小さい信号光を受信することになる。
このような受信信号光についての、アイパターンの一例を図17(a)に、識別レベル設定値に応じたBER(又はS/N)の特性を図17(b)に、それぞれ示す。この図17(b)に示すように、ノイズが少ない光信号を受信する場合には、入力レベルが比較的大きければS/Nが良好となり、識別レベル設定カーブのV字特性は急峻となり、V字をなす谷の領域は幅広で深くなる。
したがって、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization sector)等で規定されるBER(規定BER)を具備するような識別レベルの設定可能範囲は、「1」のデータが変調されている光レベルと「0」のデータが変調されている光レベルとの間の、比較的広い範囲で設定することが可能になる。
ただし、受信レベルが小さくなってくると、「1」,「0」のデータが変調されている光レベルの差そのものが小さくなり、これらのレベル周辺にそれぞれ現れるノイズによってアイ開口が狭くなってくるので、データ識別レベルの設定には高精度な調整が必要となる。通常、「1」のデータが変調されている光レベル周辺に現れるノイズ成分は、「0」のデータが変調されている光レベル周辺に現れるノイズ成分よりも大きいレベルとなるので、識別レベルとしては、上述の「1」のレベルと「0」のレベルとの中間、即ち、50パーセントのレベルから下方にオフセットを持たせる必要が生じる。
この場合においては、例えば、平均光入力パワーが−10dBmの場合に、スライスアンプの入力振幅が1000mVppとなり、識別レベル電圧を上述のレベル差の40パーセントのレベルに設定する場合には、50パーセントのレベルから例えば100mVのオフセットを持たせれば良いが、上述の平均光入力パワーが−20dBmと小さくなった場合には、識別レベル電圧を同様の40パーセントに設定する場合には、50パーセントのレベルから例えば10mVという比較的高精度なオフセットを持たせる必要がある。
また、伝送路上に光アンプが介装されている段数が比較的多い光通信システム、即ち最大受信系における光受信装置100においては、光アンプで発生するASE光等が要因となってノイズが比較的多くなるが(S/Nが良好ではなくなるが)、受信レベルが比較的大きい性質を持つような信号光を受信する。このような受信信号光についての、アイパターンの一例を図18(a)に、識別レベル設定値に応じたBER(又はS/N)の特性を図18(b)に、それぞれ示す。
この図18(b)に示すように、光アンプが介装されている段数の多い伝送路上を通じて入力された光信号を受信する場合には、S/Nが劣化してくるので、識別レベル設定カーブのV字特性はなだらかになり、V字をなす谷領域は浅くなる。受信レベルは比較的大きいので、「1」,「0」のデータが変調された光レベルも大きくなるが、「1」,「0」の光レベル周辺に現れるノイズレベルも大きくなるので(V字特性自体が劣化するので)、規定のBERを具備するような識別レベルの設定可能範囲は、上述の図17(b)の場合よりも、(比率を基準とした範囲では)狭くなることが想定される。
このように、光受信装置100が設置される光通信システムにおけるOSNRによって、識別レベルの最適な値が定められるようになっている。そこで、光受信装置の製品提供に当たっては、様々な通信システムに搭載できる光受信装置100を提供するために、装置の品種毎に識別レベル発生源103Aで発生する識別レベルの設定をメニュー化し、識別レベルにバリエーションを持たせた装置を比較的多く製品メニューとして準備することが行なわれている。但し、このような識別レベルの設定バリエーションを比較的多く準備することは、品種増大による開発コストや管理コストの増大という課題を抱えることにつながる。
さらに、最小受信系および最大受信系双方において良好な識別レベル設定を行なうことができるように、光受信装置の識別レベルの設定バリエーションを準備することとすれば、上述のごとき品種増大によるコスト増大の課題が更に重要となる。
そこで、光受信装置に入力される信号光のS/Nをモニタして、識別レベルを制御するようにすることで、上述の最小受信系や、最大受信系にかかわらず識別レベルを最適に設定しつつ、識別レベルの設定バリエーションを少なくして、装置の汎用化を図ることが求められる。
図16は、このような識別レベルを制御する構成例を適用した光受信装置110を示すブロック図である。この図16に示す光受信装置110では、上述の図15に示すスライスアンプ103,識別レベル発生源103A,フリップフロップ104およびクロック検出部105としての構成を識別器113として示している。
そして、識別器113をなすフリップフロップ104でデータ再生された信号をDEMUX106でN列のパラレルデータに変換して、FEC(Foward Error Collection)107で、このパラレルデータについての誤り訂正を行なう。そして、誤り情報抽出部108において、FEC107において誤り訂正を行なった回数等を誤り情報として抽出し、識別レベル演算制御部109において、誤り情報抽出部108にて抽出した誤り情報をパラメータとして、識別器113での識別レベルを演算制御する。
なお、このようなFEC107による誤り訂正を行なうことで、受信信号光における識別段で求められるBERが、FEC107による誤り訂正を行なわない場合に比べれば緩和される。即ち、規定のBERを具備するために、識別器113による識別に求められるBERのレベルは、後段において誤り訂正を行わない場合に比べれば、緩いレベルとなる。特に、光アンプを伝送路上に介装した場合の受信信号光について識別器113での識別において識別レベルの設定範囲を広げることができるようになる[図18(a),図18(b)参照]。
ところで、光通信システムにおける光受信装置においては、伝送路ファイバの分散特性による受信波形劣化により伝送距離(即ち再生中継器間の伝送路ファイバの長さ)の制約を受ける。例えば、伝送前において図19(a)に示すようなアイパターンを有する信号光が、伝送路ファイバの分散特性によって、例えば図19(b)又は図19(c)に示すように受信波形が劣化する。
従来、このような伝送路ファイバの分散特性による受信波形劣化を補償するための機能を受信側の光伝送装置に搭載することが検討されている。受信波形劣化を補償する機能を搭載することで、光伝送装置の機能を向上させ、伝送路ファイバ長の延伸化を図ることができる。
図20(a)〜図20(c)はそれぞれ、送信側および受信側の光伝送装置121,122A〜122Cが伝送路ファイバ120を介して接続されてなる光通信システムにおいて、送信側の光伝送装置121における送信部121aから出力された信号光を、受信側の光伝送装置122A〜122Cで受信する際に、上述の受信波形劣化を補償する機能を設けた例を示している。
ここで、図20(a)に示す光伝送装置122Aは、光アンプ122aおよび光受信部122bの間に分散補償ファイバ122cを介装するもので、図20(b)に示す光伝送装置122Bは、光アンプ122aおよび光受信部122bの間に光学的分散補償器122dを介装するもので、図20(b)に示す光伝送装置122Cは、光アンプ122aの後段の光受信部122b′をなす受光部122b−1および識別再生部122b−2の間に、電気分散補償器122b−3をそなえる構成である。
その他、本願発明に関連する公知技術として、例えば以下の特許文献1〜4に記載されたものもある。
特開平11−346194号公報 特開2003−304202号公報 特開2004−15587号公報 特開平9−181687号公報
しかしながら、上述の図16に示す装置においては、光送信装置および光受信装置ともに固有のFECコードで主信号を符号化する必要があるので、対応するFECコード/デコード機能がない装置との対向が困難であり、既存装置との接続や異なるシステムベンダ間との接続に支障を来すという課題がある。
また、FEC機能を持つデバイスを光モジュールに内蔵することで、装置の部品交換のみによって、既存装置との接続を可能にすることも考えられるが、このようなFEC機能を持つ集積回路デバイスのサイズが大きいので、光モジュールに内蔵するとサイズの拡大を避けることができない、という課題もある。
さらに、図20(a)に示すように、波形劣化を補償するために分散補償ファイバ122cを介装する場合には、伝送路ファイバの長さに応じて相違してくる分散特性に対応して、伝送路ファイバの長さに合わせて、分散補償ファイバをメニュー化する必要があるため、装置の商品化の際の製造コストが高くなってしまう。
また、図20(b)に示す光学的分散補償器122dを介装する場合においては、波形劣化の度合いを検出することが困難であるため、補償量の自動設定を行なうことが困難である。更に、図20(c)に示す光受信部122b′に電気分散補償器122b−3をそなえる場合においては、波形劣化量とノイズ成分とが混在している信号をもとに波形劣化を補償する構成であるため、波形劣化量を補償する制御が不安定になるという課題がある。
特許文献1〜4に記載された技術においてはいずれも、上述のごとき、最小受信系や最大受信系にかかわらず識別レベルを最適に設定するという課題、又波形劣化量を受信信号波形から取り出すという課題について解決する技術を提供するものではない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、最小受信系及び最大受信系にかかわらず識別レベルを最適に設定することを目的とする。
また、伝送路ファイバの分散による波形劣化量を受信信号波形から取り出すことができるようにすることを目的とする。
このため、本発明の信号光処理装置は、主信号をなす二値信号が変調された伝送信号光を受光するとともに受光した信号光のレベルに応じた強度の電気信号を出力する受光部と、該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ該電気信号のピークレベルを、該二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出するレベル検出部と、をそなえたことを特徴としている。
また、該レベル検出部が、該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルを検出するハイレベル信号検出部と、該信号光に変調された二値信号をなすローレベルを検出するローレベル信号検出部と、該信号光に変調された二値信号をなすハイレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するハイ側ノイズピーク検出部と、該信号光に変調された二値信号をなすローレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するロー側ノイズピーク検出部と、をそなえることもできる。
この場合において、該ハイ側ノイズピーク検出部および該ロー側ノイズピーク検出部においては、該信号光についてのデータ再生の際に求められるビット誤り率に適合して、該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するもできる。
さらに、好ましくは、該受光部が、該信号光を受光する受光素子と、該受光素子で受光された信号光のレベルに応じた強度を有する電気信号を増幅するとともに、該増幅された電気信号として、該主信号をなす二値信号パターンに従った正転信号とともに、該二値信号パターンが反転された反転信号を出力する増幅部と、をそなえ、該レベル検出部が、該正転信号について半波整流させる第1半波整流回路と、該反転信号について半波整流させる第2半波整流回路と、をそなえ、該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイレベルを検出するとともに、該ハイ側ノイズピーク検出部は該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイ側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出し、かつ、該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力をもとに該ローレベルを検出するとともに、該ロー側ノイズピーク検出部は該第2半波整流回路からの出力をもとに該ロー側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出することとする。
また、該レベル検出部が更に、該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすハイ側に含まれた高周波成分のレベルを検出するハイ側高周波レベル検出部と、該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすロー側に含まれた高周波成分のレベルを検出するロー側高周波レベル検出部と、をそなえ、かつ、該ハイ側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ハイ側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすハイ側に含まれた波形歪み成分を求めるハイ側波形歪み導出部と、該ロー側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ロー側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすロー側に含まれた波形歪み成分を求めるロー側波形歪み導出部と、をそなえることもできる。
このように、本発明によれば、レベル検出部において、受光部からの電気信号をもとに、二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出することができるので、このように検出された各レベルを用いて、光電変換された電気信号の実際のデータ成分の振幅値と、電気信号に実際に含まれているノイズの振幅値とを求めて、これらの振幅値からノイズの影響が規定BERの条件下で最適となる識別レベルを容易に求めることができるようになるという利点がある。
また、本発明によれば、レベル検出部において、受信部からの電気信号に変調されている二値信号成分をなすハイレベル(「1」レベル)およびローレベル(「0」レベル)を検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ高精度に検出することに加え、受光部からの電気信号に含まれる高周波成分をハイレベル側およびローレベル側に分けて検出することができるので、これらの検出したピークレベルおよび「1」,「0」レベル並びに高周波成分から、波形歪み量を簡素な演算で求めることができるという利点がある。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる信号光処理装置10を示すブロック図である。この図1に示す信号光処理装置10は、光通信システムにおける光受信装置として適用できるものである。即ち、データ信号をなす二値信号が変調された信号光を光送信装置で生成・送信し、光受信装置としての信号光処理装置10では、光送信装置からの信号光を、伝送路を通じて受信することができる。
この信号光処理装置10は、受光素子1,前置増幅器2および識別器3をそなえるとともに、S/Nモニタ部4,識別レベル演算制御部5および検出時間設定部6をそなえている。受光素子1は、APD(Avalanche Photo Diode)等により構成されて、光通信システムをなす光送信装置から図示しない伝送路を通じて伝送されてきた伝送信号光(以下、単に信号光という)を受光するとともに電流信号に変換する。
また、前置増幅器(増幅部)2は、受光素子1からの電流信号について電圧信号に変換するととに増幅する。具体的には、受光素子1で受光された信号光のレベルに応じた強度を有する電気信号(電圧信号)を増幅するとともに、増幅された電圧信号として、(図示しない光送信装置において信号光に変調されている)主信号をなす二値信号パターンに従った正転信号(図2のA参照)とともに、その二値信号パターンが反転された反転信号(図2のB参照)を出力するようになっている。
したがって、上述の受光素子1および前置増幅器2により、主信号をなす二値信号が変調された信号光を受光するとともに受光した信号光のレベルに応じた強度の電気信号を出力する受光部を構成する。
さらに、識別器3は、前置増幅器2から出力された電圧信号(正転信号,反転信号)のレベルについて、識別レベルとの大小比較を行なうことによりデータを再生するものである。尚、この識別器3において用いられる識別レベルは、後述の識別レベル演算制御部5において演算により導出され設定制御されるようになっている。
また、S/Nモニタ部(レベル検出部)4は、前置増幅器2からの電圧信号をモニタして、この電圧信号から、受信信号のS/Nが導出されるパラメータとなる複数種類のレベル値を検出するものである。具体的には、前置増幅器2からの電圧信号をもとに、信号光に変調されている二値信号をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ上述の電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出するようになっている。
さらに、識別レベル演算制御部5は、S/Nモニタ部4において検出された、信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベル、並びに二値信号をなすハイ側およびロー側に含まれるノイズ信号のレベルを用いて、前述の識別器3で用いられる識別レベルを算出して識別器3に設定するものである。
上述のS/Nモニタ部4は、この図1に示すように、容量素子4a,4b,第1,第2半波整流回路4c,4d,第1〜第4フィルタ4e〜4hおよび第1〜第4ピーク検出部4i〜4l(エル)をそなえている。第1半波整流回路4cは、前置増幅器2からの正転信号を、直流除去用の容量素子4aを介して入力されて、半波整流させることにより、信号光に変調された二値信号をなすハイレベル信号(図2のC参照)を出力するものである。同様に、第2半波整流回路4dは、前置増幅器2からの反転信号を、直流除去用の容量素子4bを介して入力されて、半波整流させることにより、信号光に変調された二値信号をなすローレベル信号(図2のD参照)を(ノイズを除去して)出力するものである。
また、第1フィルタ4eは、第1半波整流回路4cからのハイレベル信号を入力されて、このハイレベル信号について、主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域に設定された特性を持つローパスフィルタによりフィルタ処理を施すものである。これにより、第1フィルタ4eでは、主信号の符号が「1,1,…」のように、「1」が少なくとも2つ連続する信号区間の信号レベル(図2のE参照)を透過させることができるようになっている。
たとえば、10Gb/sの主信号データが変調された信号光についての電気信号を入力された場合、第1フィルタ4eとしては、カットオフ周波数を例えば2GHz程度としたローパスフィルタとすることができる。尚、図3のAは、このようにカットオフ周波数fcを2GHz程度としたローパスフィルタからなる第1フィルタ4eのフィルタ特性を示すものである。
さらに、第2フィルタ4fは、第1半波整流回路4cからのハイレベル信号を入力されて、このハイレベル信号について、主信号の周波数帯域以下を透過帯域に設定された特性を持つローパスフィルタによりフィルタ処理を施すものである。これにより、第2フィルタ4fにおいては、第1半波整流回路4cからのハイレベル信号に、当該ハイレベルの近傍に現れるノイズ成分が含まれた信号を透過させることができるようになっている(図2のF参照)。
また、第3フィルタ4gは、第1フィルタ4eに準じて、第2半波整流回路4dからのローレベル信号を入力されて、このローレベル信号について、主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域に設定された特性を持つローパスフィルタによりフィルタ処理を施すものである。これにより、第3フィルタ4gでは、主信号の符号が「0,0,…」のように、「0」が少なくとも2つ連続する信号区間の信号レベル(図2のG参照)を透過させることができるようになっている。
たとえば、10Gb/sの主信号データが変調された信号光についての電気信号を入力された場合、第3フィルタ4gとしては、第1フィルタ4eと同様に、カットオフ周波数を例えば2GHz程度としたローパスフィルタとすることができる。
さらに、第4フィルタ4hは、第2半波整流回路4cからのローレベル信号を入力されて、このローレベル信号について、主信号の周波数帯域以下を透過帯域に設定された特性を持つローパスフィルタによりフィルタ処理を施すものである。これにより、第4フィルタ4hにおいては、第2半波整流回路4cからのローレベル信号に、当該ローレベルの近傍に現れるノイズ成分が含まれた信号を透過させることができるようになっている(図2のH参照)。
なお、10Gb/sの主信号データの場合、上述の第2,第4フィルタ4f,4hとしては、カットオフ周波数を例えば6GHz程度としたローパスフィルタとすることができる。尚、図3のBは、このようにカットオフ周波数fcを6GHz程度としたローパスフィルタからなる第2,第4フィルタ4f,4hのフィルタ特性を示すものである。
また、第1ピーク検出部4iは、第1フィルタ4eを透過した成分におけるピークレベル(図2のピーク♯1)を検出するものであり、このピーク検出部4iで検出されたピークレベルを主信号データの「1」(SH)のレベルとして取り出すことができる。換言すれば、上述の第1フィルタ4eおよび第1ピーク検出部4iにより、第1半波整流回路4cからの出力をもとに、信号光に変調された二値信号をなすハイレベルを検出するハイレベル信号検出部を構成する。
さらに、第2ピーク検出部4jは、第2フィルタ4fを透過した成分におけるピークレベル(図2のピーク♯2)を検出するものであり、このピーク検出部4jで検出されたピークレベルを、上述のSHとともに、主信号「1」側におけるノイズ(NH)を含んだ電気信号(SH+NH)のレベルとして検出することができる。換言すれば、上述の第2フィルタ4fおよび第2ピーク検出部4jにより、二値信号をなすハイ側に含まれるノイズ成分を含む電気信号レベルを検出するハイ側ノイズピーク検出部を構成する。
また、第3ピーク検出部4kは、第3フィルタ4gを透過した成分におけるピークレベル(図2のピーク♯3)を検出するものであり、このピーク検出部4kで検出されたピークレベルを主信号データの「0」(SL)のレベルとして取り出すことができる。換言すれば、上述の第3フィルタ4gおよび第3ピーク検出部4kにより、第2半波整流回路4cからの出力をもとに、信号光に変調された二値信号をなすローレベルを検出するローレベル信号検出部を構成する。
さらに、第4ピーク検出部4lは、第4フィルタ4hを透過した成分におけるピークレベル(図2のピーク♯4)を検出するものであり、このピーク検出部4lで検出されたピークレベルを、上述のSLとともに、主信号「0」側におけるノイズ(NL)を含んだ電気信号(SL+NL)のレベルとして検出することができる。換言すれば、上述の第4フィルタ4hおよび第4ピーク検出部4lにより、二値信号をなすロー側に含まれるノイズ成分を含む電気信号レベルを検出するロー側ノイズピーク検出部を構成する。
また、それぞれ、上述の第1,第3フィルタ4e,4gをなすローパスフィルタを透過した信号のピーク♯1,♯3を、第1,第3ピーク検出部4i,4kで検出することで、検出されたピーク♯1,♯3については、受信信号光が前述の最小受信系か最大受信系かにかかわらず、主信号データの「1」,「0」の波高値を取り出すことが可能となる。
図5は第2,第4フィルタ4f,4hを通過した、ノイズを含む電気信号レベルの確率分布の一例を示す図である。この図5に示すものにおいては、主信号「0」のレベルを波高値「0.0」に、主信号「1」のレベルを波高値「1.0」に正規化して、第2,第4フィルタ4f,4hを通過した電気信号がとりうるy軸上のレベルの分布をx軸上に確率分布として示すものである。
この図5に示すように、第2,第4フィルタ4f,4hを通過する電気信号レベル(波高値)は、それぞれ、主信号「0」,「1」を中心とする正規分布を持つことになる。尚、第1ピーク検出部4eで検出されるピーク♯1は、図5中の主信号「1」のレベルに相当し、第2ピーク検出部4fで検出されるピーク♯2は、図5中の主信号「1」の正規分布の波高値が高い側の裾のレベルに相当し、第3ピーク検出部4gで検出されるピーク♯3は、図5中の主信号「0」のレベルに実質的に相当し、第4ピーク検出部4hで検出されるピーク♯4は、図5中の主信号「0」の正規分布の波高値が高い側の裾のレベルに実質的に相当する。
そして、この図5に示す波高値の確率分布については、計測の時間を長くとればとるほど、正規分布をなす波形の裾(波高値の幅)が中心から広がりを持つようになる。例えは、エラーが1回発生する時間間隔を計測の時間の設定基準に置くとして、BER=1×10-12レベル、即ち1×1012ビットに1回のエラーが発生するようなレベルで計測の時間をとる場合には、例えば図6に示すように、レベルA(Vnoise)が正規分布の裾に位置するようになり、BER=1×10-4レベル、即ち1×104ビットに1回のエラーが発生するようなレベルで計測の時間をとる場合には、図6のレベルBが正規分布の裾に位置するようになる。
したがって、第2,第4ピーク検出部4f,4hにおいては、ピーク値を検出するための電気信号レベルの計測時間によって、得られるピーク♯2,♯4が変動することになる。このピーク♯2,♯4の変動は、後述するように、識別レベルの算出に影響を与えることになり、更に、識別器3で再生されるデータに保証されているBERにも影響を与えることになる。
ところで、上述の識別レベル演算制御部5は、S/Nモニタ部4をなす第1,第3ピーク検出部4e,4gにおいて検出された、信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベル、並びに第2,第4ピーク検出部4f,4hにおいて検出された、二値信号をなすハイ側およびロー側におけるノイズを含む電気信号のピークレベルを用いて、例えば図7に示すように識別レベルを算出し、算出した識別レベルを識別器3に設定することができる。
まず、識別レベル演算制御部5では、第1,第3ピーク検出部4e,4gで検出されるピーク♯1,♯3から、主信号振幅S(図2参照)を式(1)に従って求め、第1,第2ピーク検出部4e,4fで検出されるピーク♯1,♯2から、ハイ側のノイズ振幅NH(図2参照)を式(2)に従って求め、第3,第4ピーク検出部4g,4hで検出されるピーク♯3,♯4から、ロー側のノイズ振幅NL(図2参照)を式(3)に従って求める(ステップS1,S2)。
S=(ピーク♯1)+(ピーク♯3) …(1)
NH=2*{(ピーク♯2)−(ピーク♯1)} …(2)
NL=2*{(ピーク♯4)−(ピーク♯3)} …(3)
なお、上述のごとく振幅が求められたハイ側ノイズは、例えば図4に示すような、第2フィルタ4fを透過した電気信号のうちで、第1フィルタ4eで透過しない領域Z(即ち、第2フィルタ4fの透過領域と第1フィルタ4eの透過領域の差分領域Z)における電気信号成分に相当する。ロー側ノイズについても同様に、第4フィルタ4hを透過した電気信号のうちで、第3フィルタ4gで透過しない領域における電気信号成分に相当する。
ついで、得られたS,NH,NLについての振幅値による変動をキャンセルするため、信号振幅Sを100パーセントとして、各値S,NH,NLについて式(1′)〜(3′)に示すように正規化された値S′,NH′,NL′とする(ステップS3)。
S′=1(即ち100パーセント) …(1′)
NH′=NH/S …(2′)
NL′=NL/S …(3′)
つぎに、図3又は図8に示すように、信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベルの間のレベル範囲であるS′から、更にハイ側およびロー側に含まれるノイズ信号NH′,NL′のレベルを除去したレベル範囲をアイ開口EYEopenとして特定する(ステップS4)。EYEopenは、信号レベルS′からハイ側ノイズ振幅の下半分(NH′/2)を除き、更にロー側ノイズ振幅の上半分(NL′/2)を除いた領域に当たるので、式(4)に示すように表すことができる。
EYEopen=1−(NH′/2+NL′/2) …(4)
そして、算出すべき識別レベルSLoptを、上述のアイ開口の中心と定義すると、このSLoptは、EYEopenの2分の1に、ロー側ノイズ振幅の上半分(NL′/2)を加えたレベルとなるから、式(5)に示すように求めることができる。
SLopt′=(1/2)*(1−NH′/2+NL′/2) …(5)
そして、識別レベル演算制御部5は、このように算出されたSLopt′を用いることにより、識別器3に対して識別レベルSLopt=S*SLopt′を設定することができる(ステップS5)。
なお、第1実施形態においては、ハイレベル信号検出部をなす第1フィルタ4eおよび第1ピーク検出部4i、並びにローレベル信号検出部をなす第3フィルタ4gおよび第3ピーク検出部4kについては、それぞれ別体として設けられているが、本発明によれば、例えばハイレベル又はローレベル信号のいずれか一方を検出するための構成をそなえ、識別レベル演算制御部としての機能において、検出された一方の信号レベル値を2倍することによって、式(1)で求められた信号レベルと等価の値を得ることができる。
また、図1に示す検出時間設定部6は、第1〜第4ピーク検出部4i〜4lにおいてピークレベルを検出する時間を設定するものである。前述したように、第2,第4ピーク検出部4j,4lでのピーク値の検出時間、即ちピーク値を測定する時間によって、得られるピークの値が変動する。第1実施形態においては、識別器3でデータ再生される信号に求められるBERの値に応じて、ピーク値を測定する時間を検出時間設定部6で設定する。
具体的には、検出時間設定部6では、BERの値と、当該信号のビットレートに応じて設定される時間間隔でピーク検出処理のリセット信号を第1〜第4ピーク検出部4e〜4hに与える。
たとえば、識別器3でのデータ再生の際に1×10-12のBERが求められる場合には、1012ビット×T(Tは1ビット時間)の時間を、ピーク値を検出する時間として設定する。10Gb/sのビットレートを有する信号はT=100psを有するので、検出時間設定部6では、100sの時間をピーク値の測定時間として設定する。即ち、検出時間設定部6では、第1〜第4ピーク検出部4i〜4lに対して100sの時間おきにリセット信号を出力する。
また、識別器3でのデータ再生の際に1×10-4のBERが求められる場合には、104ビット×T(Tは1ビット時間)の時間を、ピーク値を検出する時間として設定する。10Gb/sのビットレートを有する信号の場合には、検出時間設定部6では、1×10-6s=1μsの時間をピーク値の測定時間として設定する。即ち、検出時間設定部6では、第1〜第4ピーク検出部4i〜4lに対して1μsの時間おきにリセット信号を出力する。
これにより、第1〜第4ピーク検出部4i〜4lにおいては、それぞれ検出時間設定部6から入力されるリセット信号間隔ごとに第1〜第4フィルタ4e〜4hを透過した信号についてのピーク値を検出することができる。
なお、第1実施形態における識別レベル演算制御部5では、検出時間設定部6で設定されるピーク値の測定時間ごとで出力されるピーク♯1〜♯4を得るたびに識別レベルを計算するようになっているが、本発明によれば、測定時間ごとに出力されるピーク♯1〜♯4についてそれぞれ複数個の平均値をとることにより、平均化処理の施されたピーク♯1〜♯4を用いて、識別レベルを演算することとしてもよい。
たとえば、10〜100回の平均化処理を行なうことで、識別レベルの演算周期は、10〜100倍となるものの、得られるピーク♯1〜♯4に対する信頼性は、ピーク値の測定時間ごとに識別レベルを計算する場合よりも向上するので、規定BERに対してより正確に適合した識別レベルを算出し、識別器3に設定することができる。
また、上述の識別レベル演算制御部5および検出時間設定部6としては、例えばファームウェア等により構成することができる。この場合には、識別レベル演算制御部5はディジタル信号による演算処理が行なわれるので、ピーク検出部4i〜4lからの出力、および識別器3に入力される識別レベルの信号がアナログ信号である場合には、第1〜第4ピーク検出部4i〜4lと識別レベル演算制御部5との間には適宜アナログ/ディジタル変換器が、識別レベル演算制御部5と識別器3との間には、適宜ディジタル/アナログ変換器が介装される。
上述のごとく構成された信号光処理装置10においては、S/Nモニタ部4により、前置増幅器2からの電気信号に変調されている二値信号成分をなすハイレベル(「1」レベル)およびローレベル(「0」レベル)を検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ高精度に検出することができるので、これらのピークレベルおよび「1」,「0」レベルから、ノイズの影響を受けない最適な識別レベルを簡素な演算で求めることができるようになる。
また、最小受信系および最大受信系にかかわらず、検出時間設定部6において第1〜第4ピーク検出部4i〜4lでのピーク検出の時間を可変することにより、識別器3によるデータ再生時に求められる規定BERに適合した識別レベルを容易に求めることができるようになる。
このように、本発明の第1実施形態にかかる信号光処理装置10によれば、S/Nモニタ部4において、前置増幅器2からの電気信号をもとに、二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出することができるので、このように検出された各レベルを用いて、光電変換された電気信号の実際のデータ成分の振幅値と、電気信号に実際に含まれているノイズの振幅値とを求めて、これらの振幅値からノイズの影響が規定BERの条件下で最適となる識別レベルを容易に求めることができるようになるという利点がある。
また、FEC機能を介在させずに、受信信号光のS/Nに実質的に基づき、識別器3での識別レベルを求めることができるので、対応するFECコード/デコード機能がない装置との対向を容易とし、光モジュールとしてのサイズの拡大を避けることができることもできるという利点もある。
〔B〕第2実施形態の説明
図9は本発明の第2実施形態における信号光処理装置20を示すブロック図である。この図9に示す信号光処理装置20についても、前述の第1実施形態の場合と同様に、光通信システムにおける光受信装置として適用できるものであるが、前述の第1実施形態の場合と異なり、伝送路を通じて伝送されてきた信号光の波長分散による波形歪み成分を検出する構成をそなえている。尚、図9中、図1と同一の符号はほぼ同様の部分を示している。
すなわち、信号光処理装置20は、前述の第1実施形態の場合と同様の受光素子1,前置増幅器2および識別器3をそなえているが、前述の第1実施形態の場合と異なり、伝送波形歪みモニタ部14および伝送波形歪み補償量演算制御部15をそなえるとともに、前置増幅器2と識別器3との間に電気波形歪み補償部16をそなえており、これにより、受信信号光についての波形歪みを補償することができるようになっている。
電気波形歪み補償部16は、後述の伝送波形歪み補償量演算制御部15からの制御を受けて、前置増幅器2からの電気信号に含まれる波形歪み成分を電気量で補償して、波形歪み成分が補償された電気信号を識別器3に出力するものであり、第1波形歪み補償部である。
また、伝送波形歪み補償量演算制御部14は、前述の第1実施形態におけるS/Nモニタ部4と同様の容量素子4a,4b,第1,第2半波整流回路4c,4d,第1〜第4フィルタ4e〜4hおよび第1〜第4ピーク検出部4i〜4lをそなえるとともに、第5,第6フィルタ14a,14bおよび第5,第6ピーク検出部14c,14dをそなえている。
第5フィルタ14aは、第1半波整流回路4cからの出力について、主信号の周波数帯域を中心とする高周波帯域を透過帯域として透過させるバンドパスフィルタである。具体的には、主信号の帯域が10Gb/sの場合は、第5フィルタ14aとしては、例えば図10のCに示すような、10GHz帯を透過帯域の中心とするバンドパスフィルタにより構成する。
さらに、第6フィルタ14bは、第2半波整流回路4dからの出力について、主信号の周波数帯域を中心とする高周波帯域を透過帯域として透過させるバンドパスフィルタである。この場合においても、主信号の帯域が例えば10Gb/sの場合は、第6フィルタ14bとしては、第5フィルタ14aと同様、例えば図10のCに示すような、10GHz帯を透過帯域の中心とするバンドパスフィルタにより構成する。
ここで、図10におけるAは、前述の第1実施形態の場合と同様の構成を持つ第1,第3フィルタ4e,4gのフィルタ特性を示すものであり、図10におけるBは、前述の第1実施形態の場合と同様の構成を持つ第2,第4フィルタ4f,4hのフィルタ特性を示すものである。
図11(a)は信号光伝送前(送信側)における送信信号光の周波数スペクトラムを示す図であり、図11(b)は対応する信号光伝送後(受信側)に信号波形歪みを受けた受信信号光の周波数スペクトラムを示す図である。この図11(a),図11(b)、又は前述の図19(a)〜図19(c)に示すように、伝送劣化波形の歪みは、高周波成分に変化量として出現する。そこで、上述の第5,第6フィルタ14a,14bのように、高周波成分を取り出すバンドパスフィルタを通過した成分を取り出すことを通じて、伝送劣化成分を導出することができるようになる。
また、第5ピーク検出部14cは、第5フィルタ14aを透過した成分におけるピークレベル(ピーク♯5)を検出する。即ち、上述の第5フィルタ14aおよび第5ピーク検出部14cにより、前置増幅器2からの電気信号をもとに、二値信号をなすハイ側に含まれた高周波成分のレベルを検出するハイ側高周波レベル検出部を構成する。
さらに、第6ピーク検出部14dは、第6フィルタ14bを透過した成分におけるピークレベル(ピーク♯6)を検出する。従って、上述の第6フィルタ14bおよび第6ピーク検出部14dにより、前置増幅器2からの電気信号をもとに、二値信号をなすロー側に含まれた高周波成分のレベルを検出するロー側高周波レベル検出部を構成する。
これらの第5,第6ピーク検出部14c,14dにおいては、それぞれ、第5,第6フィルタ14a,14bを透過した高周波成分のピーク♯5,♯6、即ち波高値を検出している。第5,第6フィルタ14a,14bを透過した高周波成分には、上述の伝送劣化波形の歪み成分の要素のほかに、ノイズ成分(NH,NL)の要素についても含まれている。従って、第5,第6ピーク検出部14c,14dで得られるピーク♯5,♯6の値には、上述の伝送劣化波形の歪み成分の要素のほかに、ノイズ成分の要素についても含まれている。
そこで、上述の第5,第6フィルタ14a,14bのQ値の設定は、図13に示すように、第5,第6フィルタ14a,14bの面積が、{(第2,第4フィルタ4f,4hの面積)−(第1,第3フィルタ4e,4gの面積)}、即ち図12の領域Zの面積と等しくなるように設定されて、後段の伝送路歪み補償量演算制御部15において、ピーク♯5,♯6に含まれるノイズ成分を効率的に取り除くことができるようにしている。
伝送路歪み補償量演算制御部15は、ハイ側波形歪み導出部15a,ロー側波形歪み導出部15bおよび補償量決定制御部15cをそなえて構成される。ハイ側波形歪み導出部15aは、例えば以下の式(6)の演算式に示すように、ハイ側高周波レベル検出部をなす第5ピーク検出部14cで検出された高周波成分のレベル(ピーク♯5)から、ハイ側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、二値信号をなすハイ側に含まれた波形歪み成分DHを伝送劣化量として求め、更に式(6′)に示すように、主信号の振幅Sを100パーセントとして正規化する。Sの値については前述の式(1)に従って求める。
ここで、上述のハイ側波形歪み導出部15aにおける波形歪み成分の導出の際に用いられるハイ側ノイズ成分のレベルは、第2ピーク検出部4jからの検出値(ピーク♯2)と第1ピーク検出部4iからの検出値(ピーク♯1)との差に相当し、NH/2である[式(2)参照]。即ち、図12に示すように、第2フィルタ4fの透過領域のうちで、第1フィルタ4eの透過領域を除いた領域Zを透過した信号についてのレベルに相当する。
DH=(ピーク♯5)−{(ピーク♯2)−(ピーク♯1)}
=(ピーク♯5)−NH/2 …(6)
DH′=DH/S …(6′)
換言すれば、前述したように、領域Zの面積と、ハイ側高周波レベル検出部をなす第5フィルタ14aの面積と、が等しくなるように第5フィルタ14aを構成することで、第5フィルタ14aを透過する信号に含まれるノイズ量と、第1,第2フィルタ4e,4fを通過する信号から求められるNH/2の量と、が等しくなるようにしているのである。
これにより、ハイ側波形歪み導出部15aにおいては、第5ピーク検出部14cからの出力に含まれているノイズ成分を、第1,第2ピーク検出部4i,4jからの検出値であるピーク♯1,♯2を用いた演算により効率的に除去して、波形歪み成分をなす高周波成分のみを切り出すことができる。
また、ロー側波形歪み導出部15bは、例えば以下の式(7)の演算式に示すように、ロー側高周波レベル検出部をなす第6ピーク検出部14dで検出された高周波成分のレベル(ピーク♯6)から、ロー側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、二値信号をなすロー側に含まれた波形歪み成分DLを伝送劣化量として求め、更に式(7′)に示すように、主信号の振幅Sを100パーセントとして正規化する。
ここで、上述のロー側波形歪み導出部15bにおける波形歪み成分の導出の際に用いられるロー側ノイズ成分のレベルは、第4ピーク検出部4lからの検出値(ピーク♯4)と第3ピーク検出部4kからの検出値(ピーク♯3)との差に相当し、NL/2である[式(3)参照]。即ち、図12に示すように、第4フィルタ4hの透過領域のうちで、第3フィルタ4gの透過領域を除いた領域Zを透過した信号についてのレベルに相当する。
DL=(ピーク♯6)−{(ピーク♯4)−(ピーク♯3)}
=(ピーク♯6)−NL/2 …(7)
DL′=DL/S …(7′)
換言すれば、前述したように、領域Zの面積と、ハイ側高周波レベル検出部をなす第6フィルタ14bの面積と、が等しくなるように第6フィルタ14bを構成することで、第6フィルタ14aを透過する信号に含まれるノイズ量と、第1,第2フィルタ4g,4hを通過する信号から求められるNL/2の量と、が等しくなるようにしているのである。
これにより、ロー側波形歪み導出部15bにおいては、第6ピーク検出部14dからの出力に含まれているノイズ成分を、第3,第4ピーク検出部4k,4lからの検出値であるピーク♯3,♯4を用いた演算により効率的に除去して、波形歪み成分をなす高周波成分のみを切り出すことができる。
さらに、補償量決定制御部15cは、上述のハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bで導出された波形歪み成分に基づいて、該第1波形歪み補償部における補償量を制御する第1波形歪み補償制御部である。即ち、補償量決定制御部15cは、ハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bからの波形歪み成分をそれぞれ入力されて、これらの成分の相関から、電気波形歪み補償部16での補償量を決定し、決定された補償量により電気波形歪み補償部16を制御する。
すなわち、伝送路を通じて光信号処理装置20に接続されている送信側装置における光送信部でのチャープが安定していれば、伝送劣化量であるDH′,DL′からファイバ分散量を推測することが可能であり、ファイバ分散値がわかれば、分散補償値を電気波形歪み補償部16に設定することで、波形劣化を補償できるようになる。
なお、補償量決定制御部15cとしては、上述のハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bからの波形歪み成分の相関と、電気波形歪み補償部16での補償量と、についての情報をテーブル構成で予め蓄積する記憶部15c−1と、ハイ側およびロー側の波形歪み成分が入力されると、このテーブルを参照することによって補償量を決定し、電気波形歪み補償部16に対する制御を行なう制御部15c−2と、により構成することができる。
上述のごとく構成された、第2実施形態にかかる信号光処理装置20においては、伝送波形歪みモニタ部14により、前置増幅器2からの電気信号に変調されている二値信号成分をなすハイレベル(「1」レベル)およびローレベル(「0」レベル)を検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ高精度に検出することに加え、前置増幅器2からの電気信号に含まれる高周波成分をハイレベル側およびローレベル側に分けて検出する。
そして、伝送波形歪み補償量演算制御部15をなすハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bにおいて、これらの検出したピークレベルおよび「1」,「0」レベル並びに高周波成分から、ハイ側およびロー側での波形歪み成分を、式(6),(6′),(7),(7′)に示すような簡素な演算で求める。
そして、補償量決定制御部15cでは、ハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bにおいて上述のごとく簡素に演算された波形歪み成分の相関から、電気波形歪み補償部16での歪み補償量を決定し、電気波形歪み補償部16での歪み補償量を制御する。
このように、本発明の第2実施形態にかかる信号光処理装置20によれば、伝送波形歪みモニタ部14により、前置増幅器2からの電気信号に変調されている二値信号成分をなすハイレベル(「1」レベル)およびローレベル(「0」レベル)を検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ電気信号のピークレベルを、二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ高精度に検出することに加え、前置増幅器2からの電気信号に含まれる高周波成分をハイレベル側およびローレベル側に分けて検出することができるので、これらの検出したピークレベルおよび「1」,「0」レベル並びに高周波成分から、波形歪み量を簡素な演算で求めることができるという利点がある。
また、ハイ側波形歪み導出部15aおよびロー側波形歪み導出部15bにおいて上述のごとく簡素に演算された波形歪み成分の相関から、電気波形歪み補償部16での歪み補償量を決定し、電気波形歪み補償部16を制御することで、メニュー化された分散補償ファイバを準備することなく、搭載される光通信システムでの伝送路長に適合した分散補償制御を安定的に行なうことができるようになる。
なお、上述の信号光処理装置20においては、電気波形歪み補償部16をそなえ、補償量決定制御部15cでは電気波形歪み補償部16での補償量を決定制御しているが、本発明によればこれに限定されず、例えば図14に示すように、伝送路を通じて伝送された信号光の波長分散による波形歪みを可変補償する光波形歪み補償部(第2波形歪み補償部)17を受光素子1の前段にそなえ、第2波形歪み補償制御部としての補償量決定制御部15cでは、ハイ側およびロー側の波形歪み成分に基づいて、光波形歪み補償部17での補償量を決定制御するようにしてもよい。ここで、光波形歪み補償部17としては、例えばVIPA(Virtually Imaged Phased Array)を利用した可変分散補償器を適用することができる。
また、上述の伝送路歪み補償量演算制御部15は、主としてファームウェア等により構成することができる。この場合においては、前述の第1実施形態における識別レベル演算制御部5および検出時間設定部6としての機能をも当該ファームウェアの機能として追加することとすれば、受信信号光の波形から歪み補償量を求めることができるほか、第1実施形態の場合と同様の利点を得ることもできる。この場合においては、識別レベル演算制御部5および伝送路歪み補償量演算制御部15における演算における演算処理の過程は適宜共用するようにしてもよい。
〔C〕その他
上述の実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
また、上述の実施形態の開示により、本発明の装置を製造することは可能である。
〔D〕付記
(付記1)
主信号をなす二値信号が変調された伝送信号光を受光するとともに受光した信号光のレベルに応じた強度の電気信号を出力する受光部と、
該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ該電気信号のピークレベルを、該二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出するレベル検出部と、をそなえたことを特徴とする、信号光処理装置。
(付記2)
該レベル検出部が、
該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルを検出するハイレベル信号検出部と、
該信号光に変調された二値信号をなすローレベルを検出するローレベル信号検出部と、
該信号光に変調された二値信号をなすハイレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するハイ側ノイズピーク検出部と、
該信号光に変調された二値信号をなすローレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するロー側ノイズピーク検出部と、をそなえたことを特徴とする、付記1記載の信号光処理装置。
(付記3)
該ハイ側ノイズピーク検出部および該ロー側ノイズピーク検出部においては、該信号光についてのデータ再生の際に求められるビット誤り率に適合して、該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出することを特徴とする、付記2記載の信号光処理装置。
(付記4)
該受光部が、
該信号光を受光する受光素子と、
該受光素子で受光された信号光のレベルに応じた強度を有する電気信号を増幅するとともに、該増幅された電気信号として、該主信号をなす二値信号パターンに従った正転信号とともに、該二値信号パターンが反転された反転信号を出力する増幅部と、をそなえ、
該レベル検出部が、
該正転信号について半波整流させる第1半波整流回路と、
該反転信号について半波整流させる第2半波整流回路と、をそなえ、
該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイレベルを検出するとともに、該ハイ側ノイズピーク検出部は該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイ側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出し、
かつ、
該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力をもとに該ローレベルを検出するとともに、該ロー側ノイズピーク検出部は該第2半波整流回路からの出力をもとに該ロー側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出することを特徴とする、付記2記載の信号光処理装置。
(付記5)
該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域に設定された第1フィルタと、該第1フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第1ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ハイ側ノイズピーク検出部は、該第1半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域以下を透過帯域に設定された第2フィルタと、該第2フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第2ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域に設定された第3フィルタと、該第3フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第3ピーク検出部と、をそなえて構成され、
かつ、
該ロー側ノイズピーク検出部は、該第2半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域以下を透過帯域に設定された第4フィルタと、該第4フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第4ピーク検出部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、付記4記載の信号光処理装置。
(付記6)
該受光部から出力された電気信号のレベルについて、識別レベルとの大小比較を行なうことによりデータを再生する識別器をそなえるとともに、
該レベル検出部において検出された、該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベル、並びに該二値信号をなすハイ側およびロー側に含まれる各電気信号レベルを用いて、該識別レベルを算出して該識別器に設定する識別レベル演算制御部を、そなえたことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項記載の信号光処理装置。
(付記7)
該受光部から出力された電気信号のレベルについて、識別レベルとの大小比較を行なうことによりデータを再生する識別器をそなえるとともに、
該第1,第3ピーク検出部からのピークレベルを、それぞれ該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベルとして入力されるとともに、該第2,第4ピーク検出部からのピークレベルを、それぞれ該二値信号をなすハイ側およびロー側に含まれる各電気信号レベルとして入力されて、これらのレベルを用いて該識別レベルを算出して該識別器に設定する識別レベル演算制御部と、
かつ、該第1〜第4ピーク検出部においてピークレベルを検出する時間を設定する検出時間設定部と、をそなえたことを特徴とする、付記5記載の信号光処理装置。
(付記8)
該検出時間設定部において設定する該時間を、該主信号光のビットレートと、該識別器において再生されるデータのビット誤り率と、に応じて設定することを特徴とする、付記6記載の信号光処理装置。
(付記9)
該検出時間設定部は、該主信号光のビットレートから、該識別器において再生されるデータのビット誤りが1個発生する時間に実質的に一致するように、該時間を設定することを特徴とする、付記8記載の信号光処理装置。
(付記10)
該識別レベル算出部が、該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルおよびローレベルの間のレベル範囲から、更にハイ側およびロー側に含まれる該ノイズ信号のレベルを除去したレベル範囲を特定するとともに、該特定したレベル範囲の中間を該識別レベルとして算出することを特徴とする、付記6又は7記載の信号光処理装置。
(付記11)
該レベル検出部が更に、
該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすハイ側に含まれた高周波成分のレベルを検出するハイ側高周波レベル検出部と、
該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすロー側に含まれた高周波成分のレベルを検出するロー側高周波レベル検出部と、をそなえ、
かつ、
該ハイ側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ハイ側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすハイ側に含まれた波形歪み成分を求めるハイ側波形歪み導出部と、
該ロー側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ロー側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすロー側に含まれた波形歪み成分を求めるロー側波形歪み導出部と、をそなえたことを特徴とする、付記2記載の信号光処理装置。
(付記12)
該受光部が、
該信号光を受光する受光素子と、
該受光素子で受光された信号光のレベルに応じた強度を有する電気信号を増幅するとともに、該増幅された電気信号として、該主信号をなす二値信号パターンに従った正転信号とともに、該二値信号パターンが反転された反転信号を出力する増幅部と、をそなえ、
該レベル検出部が、
該正転信号について半波整流させる第1半波整流回路と、
該反転信号について半波整流させる第2半波整流回路と、をそなえ、
該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイレベルを検出し、該ハイ側ノイズピーク検出部は該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイ側に含まれる該ノイズを含む電気信号のピークレベルを検出し、該ハイ側高周波レベル検出部は該第1半波整流回路からの出力における該高周波成分のレベルを検出し、
かつ、
該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力をもとに該ローレベルを検出し、該ロー側ノイズピーク検出部は該第2半波整流回路からの出力をもとに該ロー側に含まれる該ノイズを含む電気信号のピークレベルを検出し、該ロー側高周波レベル検出部は該第2半波整流回路からの出力における該高周波成分のレベルを検出することを特徴とする、付記11記載の信号光処理装置。
(付記13)
該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域として透過させる第1フィルタと、該第1フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第1ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ハイ側ノイズピーク検出部は、該第1半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域以下を透過帯域として透過させる第2フィルタと、該第2フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第2ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域の1/2以下を透過帯域として透過させる第3フィルタと、該第3フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第3ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ロー側ノイズピーク検出部は、該第2半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域以下を透過帯域として透過させる第4フィルタと、該第4フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第4ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ハイ側高周波レベル検出部は、該第1半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域を中心とする高周波帯域を透過帯域として透過させる第5フィルタと、該第5フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第5ピーク検出部と、をそなえて構成され、
該ロー側高周波レベル検出部は、該第2半波整流回路からの出力について、該主信号の周波数帯域を中心とする高周波帯域を透過帯域として透過させる第6フィルタと、該第6フィルタを透過した成分におけるピークレベルを検出する第6ピーク検出部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、付記12記載の信号光処理装置。
(付記14)
該受光部からの電気信号に含まれる波形歪み成分を電気量で補償する第1波形歪み補償部をそなえるとともに、
該ハイ側波形歪み導出部および該ロー側波形歪み導出部で求められた波形歪み成分に基づいて、該第1波形歪み補償部における補償量を制御する第1波形歪み補償制御部をそなえたことを特徴とする、付記11記載の信号光処理装置。
(付記15)
該受光部で受光される前段における信号光に含まれる波形歪み成分を光学的に補償する第2波形歪み補償部をそなえるとともに、
該ハイ側波形歪み導出部および該ロー側波形歪み導出部で求められた波形歪み成分に基づいて、該第2波形歪み補償部における補償量を制御する第2波形歪み補償制御部をそなえたことを特徴とする、付記11記載の信号光処理装置。
(付記16)
付記1〜4に記載する入力信号光のハイレベル・ローレベルおよびノイズを含んだピークレベルと所用のBERから識別レベルの最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
(付記17)
付記11に記載する入力信号光の波形歪み情報から、受信機に内蔵する電気分散等化器の歪み補償量の最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
(付記18)
付記11に記載する入力信号光の波形歪み情報から、受信機の入力部前に設置される光分散補償器の歪み補償量の最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
本発明の第1実施形態にかかる信号光処理装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第1実施形態における識別レベル演算制御部での処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態における要部の機能について説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる信号光処理装置を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の要部の機能について説明するための図である。 (a),(b)はともに本発明の第2実施形態の要部の機能について説明するための図である。 本発明の第2実施形態の要部の機能について説明するための図である。 本発明の第2実施形態の要部の機能について説明するための図である。 本発明の第2実施形態の変形例を示すブロック図である。 従来技術を示すブロック図である。 従来技術を示すブロック図である。 (a),(b)はともに従来技術の課題について説明するための図である。 (a),(b)はともに従来技術の課題について説明するための図である。 (a)〜(c)はいずれも従来技術の課題について説明するための図である。 (a)〜(c)はいずれも従来技術について説明するための図である。
符号の説明
1 受光素子
2 前置増幅器
3 識別器
4 S/Nモニタ部(レベル検出部)
4a,4b 容量素子
4c 第1半波整流回路
4d 第2半波整流回路
4e〜4h,14a,14b フィルタ
4i〜4l,14c,14d ピーク検出部
5 識別レベル演算制御部
6 検出時間設定部
10,20 信号光処理装置
14 伝送波形歪みモニタ部
15伝送波形歪み補償量演算制御部
15a ハイ側波形歪み導出部
15b ロー側波形歪み導出部
15c 補償量決定制御部(第1,第2波形歪み補償制御部)
15c−1 記憶部
15c−2 制御部
16 電気波形歪み補償部(第1波形歪み補償部)
17 光波形歪み補償部(第2波形歪み補償部)
100,110 光受信装置
101 光電変換素子
102 プリアンプ
103 スライスアンプ
104 フリップフロップ
105 クロック抽出器
106 DEMUX
107 FEC
108 誤り情報抽出部
109 識別レベル演算制御部
113 識別器
120 伝送ファイバ
121,122A〜122C 伝送装置
121a 送信部
122a アンプ
122b,122b′ 光受信部
122b−1 受光部
122b−2 識別再生部
122b−3 電気分散補償器
122c 分散補償ファイバ

Claims (8)

  1. 主信号をなす二値信号が変調された伝送信号光を受光するとともに受光した信号光のレベルに応じた強度の電気信号を出力する受光部と、
    該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号成分をなすハイレベルおよびローレベルを検出するとともに、伝送時のノイズを含んだ該電気信号のピークレベルを、該二値信号をなすハイ側およびロー側においてそれぞれ検出するレベル検出部と、をそなえたことを特徴とする、信号光処理装置。
  2. 該レベル検出部が、
    該信号光に変調された二値信号をなすハイレベルを検出するハイレベル信号検出部と、
    該信号光に変調された二値信号をなすローレベルを検出するローレベル信号検出部と、
    該信号光に変調された二値信号をなすハイレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するハイ側ノイズピーク検出部と、
    該信号光に変調された二値信号をなすローレベル領域に含まれる該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出するロー側ノイズピーク検出部と、をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の信号光処理装置。
  3. 該ハイ側ノイズピーク検出部および該ロー側ノイズピーク検出部においては、該信号光についてのデータ再生の際に求められるビット誤り率に適合して、該ノイズを含んだ電気信号のピークレベルを検出することを特徴とする、請求項2記載の信号光処理装置。
  4. 該受光部が、
    該信号光を受光する受光素子と、
    該受光素子で受光された信号光のレベルに応じた強度を有する電気信号を増幅するとともに、該増幅された電気信号として、該主信号をなす二値信号パターンに従った正転信号とともに、該二値信号パターンが反転された反転信号を出力する増幅部と、をそなえ、
    該レベル検出部が、
    該正転信号について半波整流させる第1半波整流回路と、
    該反転信号について半波整流させる第2半波整流回路と、をそなえ、
    該ハイレベル信号検出部は、該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイレベルを検出するとともに、該ハイ側ノイズピーク検出部は該第1半波整流回路からの出力をもとに該ハイ側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出し、
    かつ、
    該ローレベル信号検出部は、該第2半波整流回路からの出力をもとに該ローレベルを検出するとともに、該ロー側ノイズピーク検出部は該第2半波整流回路からの出力をもとに該ロー側のノイズを含む電気信号のピークレベルを検出することを特徴とする、請求項2記載の信号光処理装置。
  5. 該レベル検出部が更に、
    該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすハイ側に含まれた高周波成分のレベルを検出するハイ側高周波レベル検出部と、
    該受光部からの電気信号をもとに、該二値信号をなすロー側に含まれた高周波成分のレベルを検出するロー側高周波レベル検出部と、をそなえ、
    かつ、
    該ハイ側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ハイ側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすハイ側に含まれた波形歪み成分を求めるハイ側波形歪み導出部と、
    該ロー側高周波レベル検出部で検出された高周波成分のレベルから、ロー側ノイズ成分のレベルを差し引くことにより、該二値信号をなすロー側に含まれた波形歪み成分を求めるロー側波形歪み導出部と、をそなえたことを特徴とする、請求項2記載の信号光処理装置。
  6. 請求項1〜4に記載する入力信号光のハイレベル・ローレベルおよびノイズを含んだピークレベルと所用のBERから識別レベルの最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
  7. 請求項5に記載する入力信号光の波形歪み情報から、受信機に内蔵する電気分散等化器の歪み補償量の最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
  8. 請求項5に記載する入力信号光の波形歪み情報から、受信機の入力部前に設置される光分散補償器の歪み補償量の最適設定を演算し、制御を行なう手段を有する信号光処理装置。
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