JP2007180196A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、配線パターンがプラズマ処理により形成される半導体装置及びその製造方法に関し、プラズマ処理によるゲート酸化膜の破損を防止することを課題とする。
【解決手段】半導体基板11に、回路形成領域Aに対応する半導体層16と、回路形成領域Aを囲むように設けられた非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18を設け、絶縁部材18が設けられた半導体基板11の回路形成領域Aに複数の半導体集積回路12を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、特にプラズマ処理により配線パターンが形成される半導体装置及びその製造方法に関する。
図25は、従来の半導体装置の断面図であり、図26は、図25に示す半導体基板の平面図である。図25及び図26において、Jは1つの半導体集積回路102が形成される領域(以下、「領域J」とする)を示している。図25に示すKは、バリアメタル111及び導電金属膜114をエッチングするエッチング装置(図示せず)のクランプが接触する領域(以下、「クランプ領域K」とする)を示している。
図25を参照するに、半導体装置100は、半導体基板101と、複数の半導体集積回路102とを有する。半導体装置100は、半導体基板101の外周部Nに形成された不安定な膜(具体的には、酸化膜103A及び層間絶縁膜107)が除去された構成とされている。このように、半導体基板101の外周部Nに形成された不安定な膜を除去することにより、膜剥がれや異物の発生を抑制することができる。
図25及び図26を参照するに、半導体基板101は、回路形成領域Hと、非形成領域Iとを有する。回路形成領域Hは、半導体集積回路102が形成される領域Jを複数有する。つまり、回路形成領域Hに対応する半導体基板101には、複数の半導体集積回路102が形成されている。非形成領域Iは、回路形成領域Hを囲むように設けられている。非形成領域Iに対応する半導体基板101は、半導体集積回路102が形成されない領域である。
図25を参照するに、半導体集積回路102は、ゲート酸化膜103、酸化膜103Aと、素子分離用酸化膜104と、ゲート電極106と、層間絶縁膜107と、配線パターン110,116とを有する。
ゲート酸化膜103は、半導体基板101上に設けられている。酸化膜103Aは、非形成領域Iに対応する半導体基板101の表面101Aと及び裏面101Bを覆うように設けられている。酸化膜103Aは、ゲート酸化膜103、素子分離用酸化膜104、他酸化膜、及びCVD法による絶縁膜を形成する際に形成される膜である。
素子分離用酸化膜104は、ゲート酸化膜103を囲むように設けられている。ゲート電極106は、ゲート酸化膜103上に設けられている。
層間絶縁膜107は、半導体基板101の表面101A側に位置する酸化膜103A、素子分離用酸化膜104、及びゲート電極106を覆うように設けられている。層間絶縁膜107は、開口部107Aを有する。開口部107Aは、ゲート電極106を露出している。
配線パターン110は、ビア108と、配線109とを有する。ビア108は、開口部107Aに設けられており、バリアメタル111及び導電金属膜112から構成されている。ビア108は、スパッタ法により、開口部107Aが形成された層間絶縁膜107上を覆うようにバリアメタル111を形成し、次いで、バリアメタル111上に導電金属膜112を成膜し、その後、導電金属膜112をエッチバックすることで形成する。
配線109は、バリアメタル111及び導電金属膜114から構成されており、ビア108の上端部に設けられている。配線109は、他の配線から孤立した配線である。配線109は、ビア108を介してゲート電極106と電気的に接続されている。
配線109は、バリアメタル111上に導電金属膜114を成膜し、次いで、導電金属膜114上にレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクとするドライエッチング(プラズマ処理)により導電金属膜114及びバリアメタル111をエッチングすることで形成する。このエッチングにおいて、クランプを備えたドライエッチング装置を用いた場合、クランプ領域Kに対応する半導体基板101上及び層間絶縁膜107上には、バリアメタル111、導電金属膜112(図示せず)、及び導電金属膜114(図示せず)がエッチングされないで残る。
配線パターン110は、ビア108と、複数の配線115とを有する。複数の配線115は、隣合う配線115と近接するよう層間絶縁膜107上に設けられている。複数の配線115は、バリアメタル111及び導電金属膜114から構成されている。複数の配線115は、ビア108を介してゲート電極106と電気的に接続されている。複数の配線115は、配線109と同時に形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−138207号公報
図27は、配線形成時における導電金属膜のエッチング状態を模式的に示す図である。図27に示すレジスト膜117Aは孤立した配線109の形成位置に対応しており、レジスト膜117Bは近接して配置された複数の配線115の形成位置に対応している。また、図27に示すPは、導電金属膜114及びバリアメタル111をエッチングするドライエッチング装置のクランプを示している。
図27に示すように、レジスト膜117A,117Bをマスクとして導電金属114をドライエッチングする場合、マイクロローディング効果により、レジスト膜117Bの下方に位置する導電金属膜114は、レジスト膜117Aの下方に位置する導電金属膜114よりもエッチング速度が遅くなるため、レジスト膜117Bの下方に位置する導電金属膜114にはプラズマに起因する電荷が蓄積される。
また、レジスト膜117Bの下方に位置する導電金属膜114に蓄積された電荷は、ビア108、ゲート電極106、及びゲート酸化膜103を介して、クランプ領域Kに対応する半導体基板101に形成されたバリアメタル111に移動しようとする。これにより、過剰な電流がゲート酸化膜103に流れて、ゲート酸化膜103が破損してしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、プラズマ処理によるゲート酸化膜の破損を防止することのできる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、半導体基板(11)に設けられ、ゲート酸化膜(19)と、該ゲート酸化膜(19)上に設けられたゲート電極(22)と、該ゲート電極(22)上に設けられた層間絶縁膜(23)と、該層間絶縁膜(23)を介して前記ゲート電極(22)と電気的に接続された配線パターン(25,26)とを有する半導体集積回路(12)を備えた半導体装置(10)であって、前記半導体基板(11)は、絶縁層(15)と、該絶縁層(15)上に設けられ、複数の前記半導体集積回路(12)が形成される回路形成領域(A)、及び該回路形成領域(A)を囲むように設けられ、前記半導体集積回路(12)が形成されない非形成領域(B)を有する半導体層(16)とを有し、前記半導体層(16)に、前記回路形成領域(A)に対応する前記半導体層(16)と、前記非形成領域(B)に対応する前記半導体層(16)とを電気的に分離する絶縁部材(18)を設けたことを特徴とする半導体装置(10)が提供される。
本発明によれば、回路形成領域(A)に対応する半導体層(16)と、非形成領域(B)に対応する半導体層(16)とを電気的に分離する絶縁部材(18)を設けたことにより、例えば、配線パターン(25,26)を形成する際に成膜したバリアメタル(31)や導電金属膜(33)等の金属膜と非形成領域(B)の半導体層(16)とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン(25,26)を形成する場合、配線パターン(26)となる導電金属膜(33)に蓄積される電荷が非形成領域(B)の半導体層(16)に形成されたバリアメタル(31)や導電金属膜(33)等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜(19)に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜(19)の破損を防止することができる。
本発明の他の観点によれば、半導体基板(11)に設けられ、ゲート酸化膜(19)と、該ゲート酸化膜(19)上に設けられたゲート電極(22)と、該ゲート電極(22)上に設けられた層間絶縁膜(23)と、該層間絶縁膜(23)を介して、前記ゲート電極(22)と電気的に接続された配線パターン(25,26)とを有する半導体集積回路(12)を備え、前記配線パターン(25,26)がプラズマ処理により形成される半導体装置(10)の製造方法であって、絶縁層(15)と、該絶縁層(15)上に設けられ、複数の前記半導体集積回路(12)が形成される回路形成領域(A)、及び該回路形成領域(A)を囲むように設けられ、前記半導体集積回路(12)が形成されない非形成領域(B)を有する半導体層(16)とを有する前記半導体基板(11)を準備する基板準備工程と、前記半導体層(16)に、前記回路形成領域(A)に対応する前記半導体層(16)と、前記非形成領域(B)に対応する前記半導体層(16)とを電気的に分離する絶縁部材(18)を形成する絶縁部材形成工程と、前記絶縁部材形成工程後、前記回路形成領域(A)に対応する前記半導体層(16)に前記複数の半導体集積回路(12)を形成する半導体集積回路形成工程とを含むことを特徴とする半導体装置(10)の製造方法が提供される。
本発明によれば、半導体層(16)に、回路形成領域(A)に対応する半導体層(16)と非形成領域(B)に対応する半導体層(16)とを電気的に分離する絶縁部材(18)を形成し、絶縁部材(18)が設けられた半導体基板(11)に複数の半導体集積回路(12)を形成することにより、例えば、配線パターン(25,26)を形成する際に成膜したバリアメタル(31)や導電金属膜(33)等の金属膜と非形成領域(B)の半導体層(16)とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン(25,26)を形成する場合、配線パターン(26)となる導電金属膜(33)に蓄積される電荷が非形成領域(B)の半導体層(16)に形成されたバリアメタル(31)や導電金属膜(33)等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜(19)に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜(19)の破損を防止することができる。
なお、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、本願発明が図示の態様に限定されるものではない。
本発明は、プラズマ処理によるゲート酸化膜の破損を防止することができる。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。図1において、Aは複数の半導体集積回路12が形成される領域(以下、「回路形成領域A」とする)、Bは半導体集積回路12が形成されない領域(以下、「非形成領域B」とする)、Cは1つの半導体集積回路12が形成される領域(以下、「領域C」とする)をそれぞれ示している。また、図1において、Dは半導体基板11の外周部に位置する半導体層16が露出される領域(以下、「領域D」とする)、E1は導電金属膜33及びバリアメタル31をエッチングするドライエッチング装置のクランプ47(図19参照)が半導体装置10と接触する領域(以下、「クランプ領域E1」とする)をそれぞれ示している。
なお、本実施の形態では、スパッタ法によりバリアメタル31を形成し、クランプ47を備えたドライエッチング装置により、導電金属膜33及びバリアメタル31をエッチングして配線29,36を形成する半導体装置10を例に挙げて以下の説明をする。
図1を参照するに、半導体装置10は、半導体基板11と、貫通溝17と、絶縁部材18と、複数の半導体集積回路12とを有する。半導体装置10は、半導体基板11の外周部(端面部分)に形成された不安定な膜(具体的には、領域Dに形成された酸化膜21及び層間絶縁膜23)を除去した構成とされている。
このように、半導体基板11の外周部に形成された不安定な膜を除去することで、膜剥がれや異物の発生を抑制することができる。また、半導体基板11の外周部に形成された不安定な膜の除去には、例えば、エッジポリッシュを用いることができる。
また、領域Dに対応する半導体層16には、バリアメタル31が形成されている。このバリアメタル31は、導電金属膜33及びバリアメタル31をエッチングする際、ドライエッチング装置のクランプ47と接触することで、エッチングされないで半導体層16に残ったものである。このクランプ領域E1に形成されたバリアメタル31は、非形成領域に対応する半導体層16と電気的に接続されている。
図2は、図1に示す絶縁部材が形成された半導体基板の平面図である。図2において、図1に示す半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
図1及び図2を参照するに、半導体基板11は、支持基板14と、絶縁層15と、半導体層16とを有する。
支持基板14は、絶縁層15及び半導体層16を支持するための基板である。支持基板14としては、例えば、シリコン基板を用いることができる。
絶縁層15は、支持基板14の上面を覆うように設けられている。絶縁層15は、支持基板14と半導体層16とを電気的に分離すると共に、半導体素子のBVdssを向上させるための層である。絶縁層15としては、例えば、SiO2を主成分とする層を用いることができ、具体的には、SiO2膜やサファイヤ等を用いることができる。また、絶縁層15として、例えば、SiN膜を用いてもよい。絶縁層15の厚さM1は、例えば、0.5μmとすることができる。
半導体層16は、絶縁層15の上面を覆うように設けられている。半導体層16としては、例えば、単結晶シリコンを用いることができる。半導体層16の厚さは、例えば、5〜10μmとすることができる。半導体層16は、回路形成領域Aと、非形成領域Bとを有する。回路形成領域Aは、半導体集積回路12が形成される領域Cを複数有する領域である。非形成領域Bは、リング状の領域であり、回路形成領域Aを囲むように設けられている。非形成領域Bは、半導体集積回路12が形成されない領域である。
貫通溝17は、回路形成領域Aに対応する半導体層16を囲むように半導体層16に形成されている。貫通溝17は、絶縁層15の上面を露出する円環状の溝である。貫通溝17の幅W1は、絶縁部材18の厚さに依存するが、例えば、0.5μm以上とすることができる。なお、貫通溝17は、非形成領域Bに対応する半導体層16に形成してもよい。
絶縁部材18は、円環状とされており、貫通溝17に設けられている。絶縁部材18の下端部は、絶縁層15と接触している。絶縁部材18は、回路形成領域Aに対応する半導体層16と非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離している。絶縁部材18としては、例えば、酸化膜や窒化膜等の絶縁膜を用いることができる。絶縁部材18の厚さM2は、例えば、0.5μm以上とすることができる。
このように、半導体層16に、回路形成領域Aに対応する半導体層16と非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18を設けることにより、例えば、配線パターン25,26を形成する際に成膜したバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜と非形成領域Bの半導体層16とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン25,26を形成する場合、配線パターン26となる導電金属膜33に蓄積される電荷が非形成領域Bの半導体層16に形成されたバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜19に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
なお、絶縁部材18は、非形成領域Bに対応する半導体層16に設けてもよい。このように、非形成領域Bに対応する半導体層16に絶縁部材18を設けることにより、回路形成領域Aを大きくして、回路形成領域Aに対応する半導体層16に形成される半導体装置10の数を増加させることができる。
半導体集積回路12は、複数の領域Cに対応する半導体層16にそれぞれ設けられている。複数の領域Cに対応する半導体基板11及び半導体集積回路12は、半導体集積回路12形成後に個片化されて半導体チップとなる。
半導体集積回路12は、ゲート酸化膜19と、素子分離用酸化膜20と、酸化膜21と、ゲート電極22と、層間絶縁膜23と、配線パターン25,26とを有する。
ゲート酸化膜19は、半導体層16上に設けられている。素子分離用酸化膜20は、ゲート酸化膜19を囲むように設けられている。酸化膜21は、ゲート酸化膜19及び素子分離用酸化膜20が形成されていない半導体基板11の表面11Aと、半導体基板11の裏面11Bとに設けられている。酸化膜21は、ゲート酸化膜19、素子分離用酸化膜20、他酸化膜、及びCVD法による絶縁膜を形成する際に形成される膜である。
ゲート電極22は、ゲート酸化膜19及び素子分離用酸化膜20上に設けられている。ゲート電極22としては、例えば、ゲート酸化膜19上にPoly-Si、WSiの順に積層したPoly-Si/WSi積層膜を用いることができる。
層間絶縁膜23は、素子分離用酸化膜20、酸化膜21、及びゲート電極22を覆うように設けられている。層間絶縁膜23は、ゲート電極22の上面を露出する開口部23A,23Bを有する。開口部23Aにはビア28が配設され、開口部23Bにはビア35が配設される。
配線パターン25は、ビア28と、配線29とを有する。ビア28は、層間絶縁膜23に形成された開口部23Aに設けられており、ゲート電極22と電気的に接続されている。ビア28は、バリアメタル31と導電金属膜32とから構成されている。バリアメタル31としては、例えば、スパッタ法により形成されたTiN膜を用いることができる。また、導電金属膜32としては、例えば、CVD法により形成されたW膜を用いることができる。
配線29は、ビア28の形成位置に対応する層間絶縁膜23上に設けられており、ビア28と電気的に接続されている。配線29は、他の配線から離間して配置されており、孤立した配線である。配線29は、バリアメタル31と導電金属膜33とから構成されている。導電金属膜33としては、例えば、スパッタ法により形成されたAl膜を用いることができる。
配線パターン26は、ビア35と、複数の配線36とを有する。ビア35は、層間絶縁膜23に形成された開口部23Bに設けられている。ビア35は、バリアメタル31と導電金属膜32とから構成されている。複数の配線36は、ビア35の形成位置に対応する層間絶縁膜23上に設けられており、ビア35と電気的に接続されている。複数の配線36は、それぞれ近接して配置されている。複数の配線36は、バリアメタル31と導電金属膜33とから構成されている。
本実施の形態の半導体装置によれば、回路形成領域Aに対応する半導体層16と非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18を設けることにより、例えば、配線パターン25,26を形成する際に成膜したバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜と非形成領域Bの半導体層16とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン25,26を形成する場合、配線パターン26となる導電金属膜33に蓄積される電荷が非形成領域Bの半導体層16に形成されたバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜19に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
図3は、絶縁部材が形成された半導体基板の他の例を示す図である。図3において、図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図3に示すように、図2に示した円環状の貫通溝17の代わりに、半導体基板11の外形に対応する形状とされた貫通溝41を半導体基板11に形成し、貫通溝41を充填するように絶縁部材18を設けてもよい。貫通溝41は、絶縁層15の上面を露出する溝であり、貫通溝41の幅W2は、例えば、0.5μm以上とすることができる。
このように、貫通溝41の形状を半導体基板11の外形に対応させることにより、円環状の貫通溝17が形成された半導体基板11よりも回路形成領域Aを大きくすることが可能となるため、半導体基板11に形成可能な半導体集積回路12の数を増加させることができる。
図4〜図20は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図である。図21は、図5に示す構造体を平面視した図である。図22は、配線を形成する際の導電金属のエッチング状態を模式的に示す図である。図4〜図22において、図1に示す半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
図4〜図22を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10の製造方法について説明する。なお、本実施の形態の半導体装置10の製造方法では、スパッタ法によりバリアメタル31を形成し、クランプ47を備えたドライエッチング装置により、導電金属膜33及びバリアメタル31をエッチングして配線29,36を形成する場合を例に挙げて以下の説明をする。
始めに、図4に示す工程では、支持基板14上に絶縁層15と、半導体層16とが順次積層された半導体基板11を準備する(基板準備工程)。支持基板14としては、例えば、シリコン基板を用いることができる。絶縁層15としては、例えば、SiO2を主成分とする層を用いることができ、具体的には、SiO2膜やサファイヤ等を用いることができる。また、絶縁層15として、例えば、SiN膜を用いてもよい。絶縁層15の厚さM1は、例えば、0.5μmとすることができる。
半導体層16としては、例えば、単結晶シリコンを用いることができる。半導体層16の厚さは、例えば、5〜10μmとすることができる。
次いで、図5に示す工程では、半導体層16上に円環状の開口部41Aを有したレジスト膜41を形成する(図21参照)。開口部41Aは、半導体層16に形成される貫通溝17の形成位置に対応している。開口部41Aは、回路形成領域Aに対応する半導体層16を囲むように形成されている。開口部41Aの幅W3は、例えば、0.5μm以上とすることができる。
次いで、図6に示す工程では、レジスト膜41をマスクとするエッチングにより、半導体層16に円環状の貫通溝17を形成する。貫通溝17の幅W1は、例えば、0.5μm以上とすることができる。また、エッチングとしては、例えば、異方性エッチングを用いることができる。次いで、図7に示す工程では、レジスト膜41を除去する。
次いで、図8に示す工程では、貫通溝17を充填するように絶縁部材18を形成する(絶縁部材形成工程)。絶縁部材18としては、例えば、酸化膜や窒化膜等の絶縁膜を用いることができる。絶縁部材18は、例えば、酸化炉により成膜を行なう酸化法や、CVD装置により成膜を行なうCVD法により形成することができる。CVD装置としては、例えば、低圧CVD装置、常圧CVD装置、プラズマCVD装置等を用いることができる。
例えば、貫通溝17の幅W1が0.5μmの場合(絶縁部材18の厚さM2が0.5μmの場合)、半導体層16上の絶縁部材18の厚さM3が0.25μm以上となるように絶縁部材18を形成する。図8に示す構造体では、絶縁部材18を酸化炉または低圧CVD装置で形成した場合を図示しており、この場合、半導体基板11の表面11A、裏面11B、及び端面を覆うように絶縁部材18が形成される。
このように、貫通溝17を充填するように絶縁部材18を設けることにより、回路形成領域Aに対応する半導体層16と非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離することができる。
また、貫通溝17を非形成領域Bに対応する半導体層16に形成し、非形成領域Bに形成した貫通溝17を充填するように絶縁部材18を形成してもよい。
このように、非形成領域Bに対応する半導体層16に絶縁部材18を形成することにより、回路形成領域Aを大きくすることが可能となり、半導体基板11に形成可能な半導体集積回路12の数を増加させることができる。
次いで、図9に示す工程では、半導体基板11の表面11A、裏面11B、及び端面を覆う不要な絶縁部材18を除去する(図2参照)。
次いで、図10に示す工程では、周知の技術により、ゲート酸化膜19、素子分離用酸化膜20、ゲート電極22、及び層間絶縁膜23を形成する。具体的には、ゲート酸化膜19及び素子分離用酸化膜20は、例えば、熱酸化により形成する。図10に示す酸化膜21は、ゲート酸化膜19、素子分離用酸化膜20、他酸化膜、及びCVD法による絶縁膜を形成する際に形成される膜である。
ゲート電極22は、例えば、CVD法により形成することができる。ゲート電極22としては、例えば、ゲート酸化膜19上にPoly-Si、WSiの順に積層したPoly-Si/WSi積層膜を用いることができる。層間絶縁膜23は、例えば、CVD法により形成することができる。
次いで、図11に示す工程では、層間絶縁膜23上に開口部42A,42Bを有したレジスト膜42を形成する。開口部42Aは、ビア28の形成位置に対応している。また、開口部42Bは、ビア35の形成位置に対応している。
次いで、図12に示す工程では、レジスト膜42をマスクとする異方性エッチングにより、層間絶縁膜23にゲート電極22を露出する開口部23A,23Bを形成する。
次いで、図13に示す工程では、レジスト膜42を除去する。次いで、図14に示す工程では、半導体基板11の外周部(端面部分)に設けられた酸化膜21及び層間絶縁膜23を除去して、半導体層16の外周部を露出させる(端面露出工程)。端面露出工程により、酸化膜21及び層間絶縁膜23が除去された領域Dの幅は、例えば、1mm以下とすることができる。
このように、半導体基板11の外周部(端面部分)に形成された不安定な膜(本実施の形態の場合の場合、酸化膜21及び層間絶縁膜23)を除去することで、膜剥がれや異物の発生を抑制することができる。
次いで、図15に示す工程では、図14に示した構造体上を覆うバリアメタル31と、回路形成領域Aに設けられたバリアメタル31を覆う導電金属膜32とを順次形成する。バリアメタル31としては、例えば、スパッタ法により形成されたTiN膜を用いることができる。導電金属膜32としては、例えば、CVD法により形成されたW膜を用いることができる。また、図15に示すように、スパッタ法によりバリアメタル31を形成した場合、非形成領域Bに対応する層間絶縁膜23及び半導体層16にもバリアメタル31が形成される。これにより、非形成領域Bに対応する半導体層16は、バリアメタル31と電気的に接続される。
次いで、図16に示す工程では、導電金属膜32をエッチングするドライエッチング装置(図示せず)のクランプ44により、図15に示した構造体のクランプ領域E2(クランプ44が図15に示した構造体と接触する領域)に対応する部分を固定して、導電金属膜32をエッチバックする。これにより、開口部23A,23Bにバリアメタル31及び導電金属膜32からなるビア28,35が形成される。
なお、図16に示す工程において、クランプ領域E2に対応するバリアメタル31上に導電金属膜32が形成されていた場合、クランプ領域E2に対応するバリアメタル31上に導電金属膜32が残る。
次いで、図17に示す工程では、ビア26上及び回路形成領域Aに対応するバリアメタル31上に導電金属膜33を形成する。具体的には、例えば、スパッタ法により、導電金属膜33としてAl膜を形成する。
次いで、図18に示す工程では、導電金属膜33上にレジストパターン46A,46Bを有するレジスト膜46を形成する。レジストパターン46Aは、孤立した配線29の形成位置に対応している。レジストパターン46Bは、近接して配置された複数の配線36の形成位置に対応している。
次いで、図19に示す工程では、プラズマ処理を行うドライエッチング装置(図示せず)のクランプ47により、図18に示した構造体のクランプ領域E1に対応する部分を固定し、レジスト膜46をマスクとして導電金属膜33及びバリアメタル31をエッチングして、バリアメタル31と導電金属膜33とからなる配線29及び複数の配線36を形成する。これにより、ビア28及び配線29からなる配線パターン25と、ビア35及び複数の配線36からなる配線パターン26とが形成される。また、クランプ領域E1に形成されたバリアメタル31は、ドライエッチング装置(図示せず)のクランプ47に覆われるため、エッチングされることがなく、クランプ領域E1に対応する層間絶縁膜23及び半導体層16に残る。
また、図22に示すように、導電金属膜33及びバリアメタル31をドライエッチングする場合、マイクロローディング効果により、レジストパターン46Bの下方に位置する導電金属膜33は、レジストパターン46Aの下方に位置する導電金属膜33よりもエッチング速度が遅くなるため、レジスト膜46Bの下方に位置する導電金属膜33にプラズマに起因する電荷が蓄積される。しかし、半導体層16には、回路形成領域Aに対応する半導体層16と、非形成領域Bに対応すると共に、バリアメタル31(金属膜)と電気的に接続された半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18が設けられているため、レジスト膜46Bの下方に位置する導電金属膜33に蓄積された電荷が、非形成領域Bに対応する半導体層16に形成されたバリアメタル31(金属膜)に移動することがない。
これにより、導電金属膜33及びバリアメタル31をドライエッチングする際、ゲート酸化膜19に過電流が流れることがなくなるため、ゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
なお、クランプ領域E1に対応するバリアメタル31上に導電金属膜33が形成されていた場合、クランプ領域E1には導電金属膜32が残る。
次いで、図20に示す工程では、レジスト膜46を除去する。これにより、複数の領域Cに半導体集積回路12が形成され、半導体装置10が製造される。なお、図10〜図20に示す工程が、半導体集積回路形成工程である。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、半導体層16に、回路形成領域Aに対応する半導体層16と非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18を形成し、絶縁部材18が設けられた半導体基板11に複数の半導体集積回路12を形成することにより、例えば、配線パターン25,26を形成する際に成膜したバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜と非形成領域Bの半導体層16とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン25,26を形成する場合、配線パターン26となる導電金属膜33に蓄積される電荷が非形成領域Bの半導体層16に形成されたバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜19に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態は、バリアメタル31を形成後、開口部23A,23Bを充填するようにバリアメタル31上に導電金属膜33を形成し、その後、図18及び図19に示す工程と同様な処理により、ビア28,35と配線29,36とを同時に形成した半導体装置にも適用可能である。
また、半導体装置10上を覆う他の層間絶縁膜や、他の層間絶縁膜を介して配線パターン25,26と電気的に接続される他の配線パターンを設けてもよい。例えば、他の層間絶縁膜をプラズマCVD法により形成した場合、配線29,36に電荷が蓄積される。しかし、この場合も回路形成領域Aに対応する半導体層16と、非形成領域Bに対応する半導体層16とを電気的に分離する絶縁部材18により、配線29,36に蓄積された電荷が非形成領域Bに対応する半導体層16に形成されたバリアメタル31や導電金属膜32,33等の金属膜に移動することがなくなるため、ゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
(第2の実施の形態)
図23は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。図23において、先に説明した第1の実施の形態の半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
図23を参照するに、第2の実施の形態の半導体装置50は、第1の実施の形態の半導体装置10に設けられた半導体基板11及び絶縁部材18の代わりに半導体基板51及び絶縁部材52を設けた以外は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様に構成される。
半導体基板51は、複数の半導体集積回路12が形成される回路形成領域Aと、回路形成領域Aを囲むように設けられ、半導体集積回路12が形成されない非形成領域Bとを有する。半導体基板51としては、例えば、Si基板やGa−As基板等を用いることができる。
絶縁部材52は、非形成領域Bに対応する半導体基板51を貫通すると共に、回路形成領域Aに対応する半導体基板51を囲むように設けられている。絶縁部材52は、回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、バリアメタル31が形成された領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離している。絶縁部材52は、半導体基板51の端面の形状に対応しており、半導体基板51の端面側に突出した環状とされている。絶縁部材52としては、例えば、イオン注入装置により、半導体基板11の端面に酸素イオンをドーピングすることで形成される絶縁層(SiO2層)を用いることができる。また、絶縁部材52の厚さM4は、例えば、0.5μm以上とするとよい。
本実施の形態の半導体装置によれば、回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、バリアメタル31が形成された領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離する絶縁部材52を設けることにより、例えば、配線パターン25,26を形成する際に成膜したバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜と非形成領域Bの半導体基板51とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン25,26を形成する場合、配線パターン26となる導電金属膜33に蓄積される電荷が非形成領域Bの半導体基板51に形成されたバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜19に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
また、半導体装置50上を覆う他の層間絶縁膜や、他の層間絶縁膜を介して配線パターン25,26と電気的に接続される他の配線パターンを設けてもよい。例えば、他の層間絶縁膜をプラズマCVD法により形成した場合、配線29,36に電荷が蓄積される。しかし、この場合も回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離する絶縁部材52が設けられているため、配線29,36に蓄積された電荷が領域Dの半導体基板51に形成されたバリアメタル31や導電金属膜32,33等の金属膜に移動することがないので、ゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態の半導体装置50は、イオン注入装置により、絶縁部材52を形成する以外は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様な手法により製造することができる。さらに、ビア28,35と配線29,36とを同時に形成してもよい。
(第3の実施の形態)
図24は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。図24において、先に説明した第2の実施の形態の半導体装置50と同一構成部分には同一符号を付す。
図24を参照するに、第3の実施の形態の半導体装置60は、第2の実施の形態の半導体装置50に設けられた絶縁部材52の代わりに絶縁部材61を設けた以外は、第2の実施の形態の半導体装置50と同様に構成される。
絶縁部材61は、非形成領域Bに対応する半導体基板51を貫通すると共に、回路形成領域Aに対応する半導体基板51を囲むように設けられている。絶縁部材61は、回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、バリアメタル31が形成された領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離している。絶縁部材61は、円環状とされている。絶縁部材61としては、例えば、酸素イオンをドーピングすることで形成される絶縁層(SiO2層)を用いることができる。また、絶縁部材61の厚さM5は、例えば、0.5μm以上とするとよい。
絶縁部材61が形成された半導体基板51の製造方法の一例としては、例えば、熱還元法で製造した多結晶シリコンを石英ルツボで溶解させ、溶解した多結晶シリコンをCZ法(チョクラルスキー法)で引き上げることで製造される円柱状の単結晶シリコンのインゴットの側面にイオン注入装置により酸素イオンをドーピングし、このドーピングされた単結晶シリコンのインゴットを切断し、切断した単結晶シリコン基板を端面研磨、平面研削、及び鏡面研磨することで行なう。
本実施の形態の半導体装置によれば、回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、バリアメタル31が形成された領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離する絶縁部材61を設けることにより、例えば、配線パターン25,26を形成する際に成膜したバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜と非形成領域Bの半導体基板51とが電気的に接続されている状態でドライエッチング等のプラズマ処理により配線パターン25,26を形成する場合、配線パターン26となる導電金属膜33に蓄積される電荷が非形成領域Bの半導体基板51に形成されたバリアメタル31や導電金属膜33等の金属膜に移動することがなくなる。これにより、過電流がゲート酸化膜19に流れることがなくなるため、プラズマ処理によるゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
また、半導体装置60上を覆う他の層間絶縁膜や、他の層間絶縁膜を介して配線パターン25,26と電気的に接続される他の配線パターンを設けてもよい。例えば、他の層間絶縁膜をプラズマCVD法により形成した場合、配線29,36に電荷が蓄積される。しかし、この場合も回路形成領域Aに対応する半導体基板51と、領域Dに対応する半導体基板51とを電気的に分離する絶縁部材61が設けられているため、配線29,36に蓄積された電荷が領域Dの半導体基板51に形成されたバリアメタル31や導電金属膜32,33等の金属膜に移動することがないので、ゲート酸化膜19の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態の半導体装置60は、絶縁部材61が形成された半導体基板51を上記方法により形成する以外は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様な手法により製造することができる。さらに、ビア28,35と配線29,36とを同時に形成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、プラズマ処理によるゲート酸化膜の破壊を防止することが可能な半導体装置及びその製造方法に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 図1に示す絶縁部材が形成された半導体基板の平面図である。 絶縁部材が形成された半導体基板の他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その6)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その7)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その8)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その9)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その10)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その11)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その12)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その13)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その14)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その15)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その16)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す図(その17)である。 図5に示す構造体を平面視した図である。 配線を形成する際の導電金属のエッチング状態を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。 図25に示す半導体基板の平面図である。 配線形成時における導電金属膜のエッチング状態を模式的に示す図である。
符号の説明
10,50,60 半導体装置
11,51 半導体基板
11A 表面
11B 裏面
12 半導体集積回路
14 支持基板
15 絶縁層
16 半導体層
17 貫通溝
18,52,61 絶縁部材
19 ゲート酸化膜
20 素子分離用酸化膜
21 酸化膜
22 ゲート電極
23 層間絶縁膜
23A,23B,41A,42A,42B 開口部
25,26 配線パターン
28,35 ビア
29,36 配線
31 バリアメタル
32,33 導電金属膜
41,42,46 レジスト膜
44,47 クランプ
46A,46B レジストパターン
A 回路形成領域
B 非形成領域
C,D 領域
E1,E2 クランプ領域
W1〜W3 幅
M1〜M5 厚さ

Claims (4)

  1. 半導体基板に設けられ、ゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極と、該ゲート電極上に設けられた層間絶縁膜と、該層間絶縁膜を介して前記ゲート電極と電気的に接続された配線パターンとを有する半導体集積回路を備えた半導体装置であって、
    前記半導体基板は、絶縁層と、該絶縁層上に設けられ、複数の前記半導体集積回路が形成される回路形成領域、及び該回路形成領域を囲むように設けられ、前記半導体集積回路が形成されない非形成領域を有する半導体層とを有し、
    前記半導体層に、前記回路形成領域に対応する前記半導体層と、前記非形成領域に対応する前記半導体層とを電気的に分離する絶縁部材を設けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁層は、SiO2を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 半導体基板に設けられ、ゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜上に設けられたゲート電極と、該ゲート電極上に設けられた層間絶縁膜と、該層間絶縁膜を介して、前記ゲート電極と電気的に接続された配線パターンとを有する半導体集積回路を備え、
    前記配線パターンがプラズマ処理により形成される半導体装置の製造方法であって、
    絶縁層と、該絶縁層上に設けられ、複数の前記半導体集積回路が形成される回路形成領域、及び該回路形成領域を囲むように設けられ、前記半導体集積回路が形成されない非形成領域を有する半導体層とを有する前記半導体基板を準備する基板準備工程と、
    前記半導体層に、前記回路形成領域に対応する前記半導体層と、前記非形成領域に対応する前記半導体層とを電気的に分離する絶縁部材を形成する絶縁部材形成工程と、
    前記絶縁部材形成工程後、前記回路形成領域に対応する前記半導体層に前記複数の半導体集積回路を形成する半導体集積回路形成工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記配線パターンを形成する前に、前記半導体基板の端面を露出させる端面露出工程を設けたことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
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