JP2007180129A - トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的安価でチョークコイルのインダクタンス値を容易に高精度で調整可能なチョークコイル一体型のトランスを提供する。
【解決手段】 角柱状に構成した中空を有する軸心14を備え、この軸心に第一巻線巻回部11、中空穴部12、並びに第二巻線巻回部13を備え、これらを隔壁15によって分割しているボビン10と、前記ボビンの第一巻線巻回部並びに第二巻線巻回部にそれぞれ巻回した巻線1,2,3と、前記ボビンの軸心の中空に挿入可能に構成してあるI型コア20と、前記ボビンに挿入した前記コアの少なくとも一端並びに前記ボビンの中空穴部より露出した前記コアの中央部にそれぞれ磁脚31,32,33,41,42,43が磁気的に接触するように構成してある少なくとも1つのE型コア30,40と、を備えたことを特徴とするトランス。
【選択図】 図1
【解決手段】 角柱状に構成した中空を有する軸心14を備え、この軸心に第一巻線巻回部11、中空穴部12、並びに第二巻線巻回部13を備え、これらを隔壁15によって分割しているボビン10と、前記ボビンの第一巻線巻回部並びに第二巻線巻回部にそれぞれ巻回した巻線1,2,3と、前記ボビンの軸心の中空に挿入可能に構成してあるI型コア20と、前記ボビンに挿入した前記コアの少なくとも一端並びに前記ボビンの中空穴部より露出した前記コアの中央部にそれぞれ磁脚31,32,33,41,42,43が磁気的に接触するように構成してある少なくとも1つのE型コア30,40と、を備えたことを特徴とするトランス。
【選択図】 図1
Description
本発明は、チョークコイル一体型のトランスに関するものである。
従来のチョークコイル一体型のトランスの一例として、図12に示すように、チョークコイル部に対応する第一のI字型コア101と日の字型の枠コア102と三種類の巻線111,112,113を巻回したボビン13とを備え、これらを図13に示すように組み合わせたもの(特許文献1参照)がある。
特開2000−133531公報
しかし、この従来例では、枠コアの構造が日の字型であるため、チョークコイルのインダクタンス値の調整が難しいという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、比較的安価でチョークコイルのインダクタンス値を容易に高精度で調整可能なチョークコイル一体型のトランスを提供する。
上記課題を解決するため、本発明のトランスは、角柱状に構成した中空を有する軸心を備え、この軸心に第一巻線巻回部、中空穴部、並びに第二巻線巻回部を備え、これらを隔壁によって分割しているボビンと、前記ボビンの第一巻線巻回部並びに第二巻線巻回部にそれぞれ巻回した巻線と、前記ボビンの軸心の中空に挿入可能に構成してあるI型又はT型のコアと、前記ボビンに挿入した前記コアの少なくとも一端並びに前記ボビンの中空穴部より露出した前記コアの中央部にそれぞれ磁脚が磁気的に接触するように構成してある少なくとも1つのE型又はF型のコアと、を備えたことを特徴とする。
前記E型又はF型のコアの中央磁脚の長さをインダクタンス値に合わせて調整してあることを特徴とする。
本発明によれば、ボビンが一つで済み、比較的安価にすることができ、また、E型コアの中央磁脚の長さを調整することで、チョークコイルのインダクタンス値を容易に高精度で調整することができる効果がある。
図1〜図4は本発明を実施するための最良の形態を示すものである。具体的には図1は本発明トランスの一実施例の分解構成図を示し、図2は本発明に係るトランスのボビンの一実施例を、図3はその組立図を示す。また、図4は図3図示組み立てしたトランスの平面図を示す。
本実施例のトランスは、ボビン10、I型コア20、及び、2つのE型コア30,40を備えてある。ボビン10は図1に図示するように、四角柱状で構成した中空を有する軸心14を備えてある。この軸心14に両端に第一巻線巻回部11及び第二巻線巻回部13を備え、中央に中空穴部12を備えてある。これらを四角板状に構成した隔壁15によって分割している。中空穴部12は正面並びに背面を開放して中空穴を形成してある。各隔壁15には鍔16を設けてあり、この鍔16内に端子17を埋設させ、その先端を鍔16より突出させてある。
ボビン10の第一巻線巻回部11にトランス用の巻線1,2を、第二巻線巻回部13にチョークコイル用の巻線3をそれぞれ巻回してある。I型コア20は、ボビン10の軸心14の中空に挿入可能に構成してあり、I型コア20をボビン10の軸心14に挿入すると、I型コア20の中央部分の中空穴部12が磁気的に露出した状態になる。
2つのE型コア30,40はそれぞれ3つの磁脚31,32,33,41,42,43を有し、これら磁脚31,32,33,41,42,43はそれぞれボビン10の両端部並びにボビン10の中央部分に位置するように構成し、I型コア20をボビン10の軸心14に挿入すると、ボビン10より露出したI型コア20の両端部及び中央部にそれぞれ磁脚31,32,33,41,42,43が磁気的に接触するようにしてある。
以上のように構成してあるトランスの各構成部材を以下のように組み立てる。先ず、第一巻線巻回部11にトランス用の巻線1,2を、第二巻線巻回部13にチョークコイル用の巻線3をそれぞれ巻回する。続いて、I型コア20をボビン10の軸心14に挿入する。さらに、2つのE型コア30,40の両側の磁脚31,33,41,43をI型コア20の両端に物理的に接触させるとともに、E型コア30,40の中央の磁脚32,42をボビン10の中空穴12に挿入し、E型コア30,40の中央の磁脚32,42がI型コア20と磁気的に接触するようにしてある。以上より図3に示すようにトランスを構成することができる。
本実施例においては、2つのE型コア30,40の両側の磁脚31,33,41,43をI型コア20の両端に物理的に接触させてあるが、2つのE型コア30,40の両側の磁脚31,33,41,43をI型コア20の両端に少なくとも磁気的に接触させてあればよい。
本実施例においては、I型コア20を設けてあるが、T型コアであってもよい。また、本実施例においてはE型コア30,40を2つ設けてあるが、これらの少なくとも1つがF型コアであってもよい。また、本実施例ではE型コア30,40を2つ設けてあるが、1つでも良いし、3つ又は4つでもよい。さらに、本実施例においてはボビン10を四角柱状で構成し、中空を有する軸心14を備えてあるが、ボビン10は角柱状であればよく、例えば八角柱状で構成すれば、E型コア若しくはF型コアを1〜8つ設けることも可能である。加えて、本実施例においては、2つのE型コア30,40の中央磁脚32,42をI型コア20の中央に磁気的に接触させてあるが、E型コアの中央磁脚32,42の長さをインダクタンス値に合わせて調整することは可能である。また、端子17に接続した金属線をボビンに埋め込み、その金属線の他端を巻線巻回部に近いところに配置することによって、巻線の端子の接続を容易にすることができる。
続いて、図5以降で本発明に係るトランスを用いた回路例を示す。なお、図5はトランス構成図を含めた回路図であり、図6はこれの等価回路図である。先ず、図5に示す回路は、一次側に主電源Vinを備え、トランスTの一次巻線1と主スイッチQとを直列に接続してある。また、トランスTの一次巻線1の端子間をダイオードDとコンデンサCとを直列に接続し、コンデンサCと並列に抵抗Rを接続してある。また、トランスTの二次巻線3の端子間には第一の整流素子D1と平滑コンデンサCoを接続してある。また、第一の整流素子D1のアノード・カソード間に三次巻線2と第二の整流素子D2が直列に接続してある。
次に、図5の構成図と図6の回路図が等価であることを図7以降の図を用いて説明する。先ず、図5のトランスTは左右対称の構成になっているので、トランスTの展開図として左側だけを考えて、図5に図示するトランスTのコア20,30,40をトランス展開すると、図7に示すように、E型コア30,40の磁脚31と磁脚41、磁脚32と磁脚42、並びに磁脚33と磁脚43は、それぞれ磁気抵抗Rm1,Rm2,Rm3となり、また、巻線1,2,3が巻かれた部分は定電流源Ip,If,Isとなる。
これから等価な電気回路を求めると図8に示す通りになる。具体的には、磁気抵抗Rm1,Rm2,Rm3はそれぞれインダクタンスLp1,Lo,Lp2となる。また、定電流源Ip,If,Isは、図9に示す通り、それぞれトランスの巻線Np,Nf,Nsとなる。さらに、図9に示す巻線Nf,Nsを理想トランスで絶縁すると図10となる。
これを図6の回路図に当てはめると、インダクタンスLp1,Lp2は励磁インダクタンスに、インダクタンスLoは漏れインダクタンスになる。
以上のように構成してある回路は、以下のように作用する。なお、図11に示してある波形図に基づいて説明する。先ず、主スイッチQがオンすると、正側に電流が流れる。二次側にはダイオードD1に電流が流れる。一方、ダイオードD2に電流は流れない。この時、インダクタンスLoは入力電圧Vinから巻線Np2に発生している電圧を差し引いた電圧で励磁され、インダクタンスLoを流れる電流は増加する。また、主スイッチQがオフすると、ダイオードD2には電流が流れるが、ダイオードD1には電流は流れない。この時、インダクタンスLoの端子間には、前記とは逆のマイナスの電圧が印加され、インダクタンスLoを流れる電流は減少する。このような作用により漏れインダクタンスLoは出力電流平滑用のチョークコイルとして働き、比較的スムースな電流が流れる。
以上より、本発明に係るトランスは、ボビンが一つで済み、比較的安価にすることができる。また、E型コアの中央磁脚の長さを調整することで、チョークコイルのインダクタンス値を容易に高精度で調整することができる。
本発明によれば、ボビンが一つで済み、比較的安価にすることができる。また、E型コアの中央磁脚の長さを調整することで、チョークコイルのインダクタンス値を容易に高精度で調整することができ、産業上利用可能である。
1,2,3,111,112,113 巻線
10,103 ボビン
11 第一巻線巻回部
12 中空穴部
13 第二巻線巻回部
14 軸心
15 隔壁
16 鍔
17 端子
20 I型コア
30,40 E型コア
31,32,33,41,42,43 磁脚
101、102 コア
Rm1,Rm2,Rm3 磁気抵抗
Ip,If,Is 定電流源
Vin 主電源
T トランス
Q 主スイッチ
D ダイオード
C,Co コンデンサ
R 抵抗
D1,D2 整流素子
Lp1,Lp2,Lo インダクタンス
Np1,Np2 トランスTの一次巻線
Nf,Ns トランスTの二次巻線
10,103 ボビン
11 第一巻線巻回部
12 中空穴部
13 第二巻線巻回部
14 軸心
15 隔壁
16 鍔
17 端子
20 I型コア
30,40 E型コア
31,32,33,41,42,43 磁脚
101、102 コア
Rm1,Rm2,Rm3 磁気抵抗
Ip,If,Is 定電流源
Vin 主電源
T トランス
Q 主スイッチ
D ダイオード
C,Co コンデンサ
R 抵抗
D1,D2 整流素子
Lp1,Lp2,Lo インダクタンス
Np1,Np2 トランスTの一次巻線
Nf,Ns トランスTの二次巻線
Claims (2)
- 角柱状に構成した中空を有する軸心を備え、この軸心に第一巻線巻回部、中空穴部、並びに第二巻線巻回部を備え、これらを隔壁によって分割しているボビンと、
前記ボビンの第一巻線巻回部並びに第二巻線巻回部にそれぞれ巻回した巻線と、
前記ボビンの軸心の中空に挿入可能に構成してあるI型又はT型のコアと、
前記ボビンに挿入した前記コアの少なくとも一端並びに前記ボビンの中空穴部より露出した前記コアの中央部にそれぞれ磁脚が磁気的に接触するように構成してある少なくとも1つのE型又はF型のコアと、
を備えたことを特徴とするトランス。 - 前記E型又はF型のコアの中央磁脚の長さをインダクタンス値に合わせて調整してあることを特徴とする請求項1記載のトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374373A JP2007180129A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374373A JP2007180129A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007180129A true JP2007180129A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38305052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005374373A Pending JP2007180129A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007180129A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010027975A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Tokyo Parts Ind Co Ltd | トランス |
KR101069533B1 (ko) | 2009-05-29 | 2011-09-30 | 엘지이노텍 주식회사 | F형 코어 및 이를 갖는 트랜스포머 |
WO2023053479A1 (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | リアクトル |
JP7451469B2 (ja) | 2021-09-17 | 2024-03-18 | 矢崎総業株式会社 | 結合インダクタ |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005374373A patent/JP2007180129A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023053479A1 (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | リアクトル |
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