JP2007178626A - 画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を抑え、効率良く被冷却対象物を冷却できる画像投影装置を提供する。
【解決手段】冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより被冷却対象物を冷却する吸気ファン11と、送風口の開口率を可変とする調整弁12bと、被冷却対象物の温度を検出する温度センサ14と、温度センサ14に検出された温度に基づいて、被冷却対象物を冷却するために予め設定された回転数となるように吸気ファン11を制御するファン制御手段(CPU151,吸気ファン制御プログラム153C)と、吸気ファン11の回転数に基づいて、送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように調整弁12bを制御して開口率を調整する開口率制御手段(CPU151,調整弁制御プログラム153E)と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより被冷却対象物を冷却する吸気ファン11と、送風口の開口率を可変とする調整弁12bと、被冷却対象物の温度を検出する温度センサ14と、温度センサ14に検出された温度に基づいて、被冷却対象物を冷却するために予め設定された回転数となるように吸気ファン11を制御するファン制御手段(CPU151,吸気ファン制御プログラム153C)と、吸気ファン11の回転数に基づいて、送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように調整弁12bを制御して開口率を調整する開口率制御手段(CPU151,調整弁制御プログラム153E)と、を備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像投影装置に関する。
従来、画像投影装置の冷却装置として、様々なものが知られている。例えば、吸気ファンを回転させることにより吸気を行い、吸気することにより発生させた冷却風を液晶パネル及び偏光板に当てることにより液晶パネル及び偏光板の冷却を行う冷却装置において、カメラの絞りのように、吸気ファンからの冷却風を供給する送風口の開口率を制御することにより、液晶パネル及び偏光板に当てる冷却風の風量のバランスを調整し、吸気ファンの回転数が上がるのを最小限に抑え、吸気ファンの騒音を低減するものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、排気ファンを回転させて光源ランプの周囲の熱い空気を排気することにより光源ランプの冷却を行う冷却装置において、排気口の開口面積を調節することにより排気ファンの騒音を低減するとともに、排気効率を確保するものも知られている(例えば、特許文献2〜4)。
特開2004−12796号公報
特開2004−258301号公報
特開2004−233769号公報
特開平09−304834号公報
また、排気ファンを回転させて光源ランプの周囲の熱い空気を排気することにより光源ランプの冷却を行う冷却装置において、排気口の開口面積を調節することにより排気ファンの騒音を低減するとともに、排気効率を確保するものも知られている(例えば、特許文献2〜4)。
ところで、冷却のためには所定の流速以上の冷却風が必要となるため、吸気ファンの回転数は所定回転数以下には下げることができず、電力消費を抑えることができないという問題があった。特許文献1の発明は、冷却風の風量を調節して騒音を低減するものであるため上記問題を解決することはできない。また、特許文献1の発明では、送風口の開口がカメラの絞りのように調整されるため、被冷却対象物に対して局所的にしか冷却風を当てることができず、十分に冷却することができない。また、特許文献2〜4の発明は、排気口の開口面積を調節するものであり、上記の問題を解決することができない。
本発明の課題は、消費電力を抑え、効率良く被冷却対象物を冷却できる画像投影装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、吸気口から吸気を行うことにより冷却風を発生させ、当該冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより前記被冷却対象物を冷却する軸流ファンと、
前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とする開口可変機構部と、
前記軸流ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数となるように前記軸流ファンを制御するファン制御手段と、
前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記軸流ファンの回転数と、前記軸流ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記軸流ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御し、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴としている。
前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とする開口可変機構部と、
前記軸流ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数となるように前記軸流ファンを制御するファン制御手段と、
前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記軸流ファンの回転数と、前記軸流ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記軸流ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御し、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、吸気口から吸気を行うことにより冷却風を発生させ、当該冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより前記被冷却対象物を冷却する吸気ファンと、
前記送風口の開口率を可変自在とする開口可変機構部と、
前記吸気ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記送風口の開口率を可変自在とする開口可変機構部と、
前記吸気ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の画像投影装置において、
前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数となるように前記吸気ファンを制御するファン制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数となるように前記吸気ファンを制御するファン制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像投影装置において、
前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記吸気ファンの回転数と、前記吸気ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記吸気ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御することを特徴としている。
前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記吸気ファンの回転数と、前記吸気ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記吸気ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載の画像投影装置において、
前記開口可変機構部は、前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とし、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴としている。
前記開口可変機構部は、前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とし、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載の画像投影装置において、
光源ランプの周囲の空気を外部に排気することにより光源ランプを冷却する排気ファンを備えることを特徴としている。
光源ランプの周囲の空気を外部に排気することにより光源ランプを冷却する排気ファンを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、開口率制御手段により、軸流ファンの回転数に基づいて、送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように開口可変機構部が制御されて開口率が調整されるので、軸流ファンの回転数を下げても、冷却風の流速が予め設定された流速となるように送風口の開口率が調整されることとなって、冷却に必要な冷却風の流速を確保しつつ、軸流ファンの回転数を最小限に抑えることができ、消費電力を抑えることができる。また、消費電力を抑えることにより発熱を抑えることができ、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
また、ファン制御手段により、温度検出部に検出された温度に基づいて、被冷却対象物を冷却するために予め設定された軸流ファンの回転数となるように軸流ファンが制御されるので、被冷却対象物の温度に応じて軸流ファンの回転数及び送風口の開口率を調整でき、被冷却対象物の温度に応じて、消費電力を抑えるとともに、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
また、予め、第1の記憶手段及び第2の記憶手段に記憶された回転数及び開口率に基づいて軸流ファンの回転数及び送風口の開口率が制御されるので、より効率的に軸流ファンの回転数及び送風口の開口率を制御できる。
また、調整弁が当該画像投影装置の上下方向にヒンジを中心に回動することにより、冷却風を当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されている被冷却対象物に集中させることができ、当該被冷却対象物を効率良く冷却することができる。
また、ファン制御手段により、温度検出部に検出された温度に基づいて、被冷却対象物を冷却するために予め設定された軸流ファンの回転数となるように軸流ファンが制御されるので、被冷却対象物の温度に応じて軸流ファンの回転数及び送風口の開口率を調整でき、被冷却対象物の温度に応じて、消費電力を抑えるとともに、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
また、予め、第1の記憶手段及び第2の記憶手段に記憶された回転数及び開口率に基づいて軸流ファンの回転数及び送風口の開口率が制御されるので、より効率的に軸流ファンの回転数及び送風口の開口率を制御できる。
また、調整弁が当該画像投影装置の上下方向にヒンジを中心に回動することにより、冷却風を当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されている被冷却対象物に集中させることができ、当該被冷却対象物を効率良く冷却することができる。
請求項2に記載の発明によれば、開口率制御手段により、吸気ファンの回転数に基づいて、送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように開口可変機構部が制御されて開口率が調整されるので、吸気ファンの回転数を下げても、冷却風の流速が予め設定された流速となるように送風口の開口率が調整されることとなって、冷却に必要な冷却風の流速を確保しつつ、吸気ファンの回転数を最小限に抑えることができ、消費電力を抑えることができる。また、消費電力を抑えることにより発熱を抑えることができ、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、ファン制御手段により、温度検出部に検出された温度に基づいて、被冷却対象物を冷却するために予め設定された吸気ファンの回転数となるように吸気ファンが制御されるので、被冷却対象物の温度に応じて吸気ファンの回転数及び送風口の開口率を調整でき、被冷却対象物の温度に応じて、消費電力を抑えるとともに、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、予め、第1の記憶手段及び第2の記憶手段に記憶された回転数及び開口率に基づいて吸気ファンの回転数及び送風口の開口率が制御されるので、より効率的に吸気ファンの回転数及び送風口の開口率を制御できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、調整弁が当該画像投影装置の上下方向にヒンジを中心に回動することにより、冷却風を当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されている被冷却対象物に集中させることができ、当該被冷却対象物を効率良く冷却することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、排気ファンにより、光源ランプの周囲の空気が外部に排気され、光源ランプが冷却されるので、光源ランプの周囲の熱された空気が画像投影装置内部に留まるのを防ぐことができ、さらに効率的に画像投影装置内の冷却を行うことができる。
以下、図を参照して、本発明に係る画像投影装置を実施するための最良の形態を詳細に説明する。本発明に係る画像投影装置としてプロジェクタを例示して説明する。
まず、本発明に係るプロジェクタ100の構成について説明する。カバー17を外した状態のプロジェクタ100の斜視図を図1に示し、図1の矢印II方向から見たプロジェクタ100の要部の透視図を図2に示す。また、プロジェクタ100の要部構成を示すブロック図を図3に示す。
プロジェクタ100は、例えば、図1〜図3に示すように、光源ランプ1,カラーホイール(図示省略),ミラー2,DMD(digital micromirror device)3,投影レンズ4,プリント基板5,ヒートシンク6,被冷却対象物としての電源回路7aが配設された電源回路基板7及び信号回路基板8,吸気口9,排気口10,吸気ファン11,開口可変機構部12,排気ファン13,温度検出部としての温度センサ14,制御部15,これら各部を所定の位置に収容するフレーム16,当該フレーム16の上部を覆うカバー17等を備えて構成される。
プロジェクタ100は、例えば、図1〜図3に示すように、光源ランプ1,カラーホイール(図示省略),ミラー2,DMD(digital micromirror device)3,投影レンズ4,プリント基板5,ヒートシンク6,被冷却対象物としての電源回路7aが配設された電源回路基板7及び信号回路基板8,吸気口9,排気口10,吸気ファン11,開口可変機構部12,排気ファン13,温度検出部としての温度センサ14,制御部15,これら各部を所定の位置に収容するフレーム16,当該フレーム16の上部を覆うカバー17等を備えて構成される。
光源ランプ1は、例えば、メタルハライドランプ,超高圧水銀ランプ,白熱灯,ハロゲンランプ等の光源ランプであり、点灯することにより発熱する。
カラーホイール(図示省略)は、光源ランプ1からの投射光を、R(赤),G(緑),B(青)の何れかの単色光に切り換える回転式の分割カラーフィルタである。カラーホイールには、同期回路(図示しない)が接続されており、この同期回路によりカラーホイールは回転制御されるように構成されている。
DMD3は、例えば、数十万〜数百万個のマイクロミラーが敷き詰められたIC(Integrated Circuit)を備えた略矩形の光学デバイスである。また、DMD3には、画像情報出力回路(図示しない)及び同期回路(図示しない)を有するプリント基板5が接続されている。そして、DMD3は、同期回路(図示しない)に制御されることによりカラーホイールの回転に同期して、画像情報出力回路(図示しない)から順次供給されるR,G,Bのいずれかの画像情報に基づく画像パターンを反射面上に形成し、各色光を変調するとともに投影レンズ4の方向へ反射する。
投影レンズ4は、ズームレンズ(図示省略)等を備えて構成され、DMD3によって変調された光(光学像)をスクリーン(図示省略)に拡大投影する。
ヒートシンク6は、熱伝導性の高い金属等から形成された放熱板を多数層状に設けた金属板であって、プリント基板5等に密着させることにより、発熱のために誤作動するおそれのあるプリント基板5等の熱を空気中に放熱する。
電源回路基板7は、例えば、プロジェクタ100を構成する各種電子機器に電力を供給する電源回路7a等を備え、電源回路7aは、電力供給等により発熱する。
信号回路基板8は、例えば、プロジェクタ100の各部を制御するための制御回路(図示省略)等を備えており、制御回路は、制御動作等により発熱する。また、信号回路基板8は、電源回路基板7の下側に配置されている。
吸気ファン11は、例えば、軸流ファン等であり、平面矩形の枠体18に支持されている。また、吸気ファン11は、吸気口9と電源回路基板7及び信号回路基板8との間に設けられ、回転することにより吸気口9から吸気して冷却風を発生させ、当該冷却風を枠体18の送風口18aから電源回路基板7及び信号回路基板8等に当てることにより、電源回路7a及び制御回路(図示省略)等を冷却する。
開口可変機構部12は、例えば、枠体18の送風口18aの上下に電源回路基板7及び信号回路基板8側に突出するようにヒンジ12aを介して接続され、当該ヒンジ12aを中心に回動する調整弁12b,12b等を備えて構成され、調整弁12bの回動角度により、送風口18aの開口率を調整する。
そして、吸気ファン11の回転数が高く、電源回路7aと制御回路の両方を冷却する場合には、開口可変機構部12は、例えば、図4(a)に示すように、上側の調整弁12bを上向きに回動させ、送風口18aの開口が広くなるように制御する。また、例えば、電源回路7aを集中して冷却する場合には、開口可変機構部12は、図4(b)に示すように、上下の調整弁12b,12bをともに上側に向くように回動させ、吸気ファン11からの冷却風が電源回路7aに集中するように制御する。また、吸気ファン11の回転数が低い場合には、開口可変機構部12は、例えば、図4(c)に示すように、上下の調整弁12b,12bを内側へと回動させ、送風口18aの開口を狭くし、吸気ファン11の回転数が抑えられても、冷却風が所定の流速以上となるように制御する。
そして、吸気ファン11の回転数が高く、電源回路7aと制御回路の両方を冷却する場合には、開口可変機構部12は、例えば、図4(a)に示すように、上側の調整弁12bを上向きに回動させ、送風口18aの開口が広くなるように制御する。また、例えば、電源回路7aを集中して冷却する場合には、開口可変機構部12は、図4(b)に示すように、上下の調整弁12b,12bをともに上側に向くように回動させ、吸気ファン11からの冷却風が電源回路7aに集中するように制御する。また、吸気ファン11の回転数が低い場合には、開口可変機構部12は、例えば、図4(c)に示すように、上下の調整弁12b,12bを内側へと回動させ、送風口18aの開口を狭くし、吸気ファン11の回転数が抑えられても、冷却風が所定の流速以上となるように制御する。
排気ファン13は、例えば、軸流ファンやシロッコファン等であり、光源ランプ1の側方に設けられ、回転して冷却風を光源ランプ1に当て、当該光源ランプ1の周囲の気体を排気口10から外部へ排気し、光源ランプ1を冷却する。
温度センサ14は、例えば、プロジェクタ100内の所定の位置(例えば、電源回路基板7,信号回路基板8,光源ランプ1等の近傍)に設けられ、かかる位置での温度を検出する。
制御部15は、例えば、ICチップ等により構成され、プロジェクタ100の各部を制御して、画像データに基づく画像をスクリーンに投影させるとともに、吸気ファン11,調整弁12b,排気ファン13等を制御して、光源ランプ1や電源回路7a,制御回路等の冷却を行わせる。制御部15は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)151,RAM(Random Access Memory)152,記憶部153等を備えて構成される。また、制御部15は、吸気ファン11,調整弁12b,排気ファン13の各駆動部(図示省略)や温度センサ14等と接続されている。
CPU151は、記憶部153に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM152に展開して実行することにより、プロジェクタ100全体の制御を行う。
RAM152は、CPU151により実行された処理プログラム等を、RAM152内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
記憶部153は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部153は、CPU151がプロジェクタ100全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部153は、例えば、図3に示すように、温度・回転数データテーブル153A,回転数・開口率データテーブル153B,吸気ファン制御プログラム153C,排気ファン制御プログラム153D,調整弁制御プログラム153E等を格納している。
温度・回転数データテーブル153Aは、例えば、電源回路7a等の温度と、当該温度の電源回路7a等を冷却するために必要な吸気ファン11の回転数とを対応づけて記憶している。電源回路7a等を冷却するために必要な吸気ファン11の回転数は、予め設定されている。記憶部153は、温度・回転数データテーブル153Aを格納することにより、第1の記憶手段として機能する。
回転数・開口率データテーブル153Bは、例えば、吸気ファン11の回転数と、当該回転数で回転する吸気ファン11の回転により発生する冷却風が電源回路7a等の目的とする部分に予め設定された流速以上の流速で到達するために必要な送風口18aの開口率とを対応づけて記憶している。ここで、送風口18aの開口率は、調整弁12bの回動角度によって規定される。記憶部153は、回転数・開口率データテーブル153Bを格納することにより、第2の記憶手段として機能する。
吸気ファン制御プログラム153Cは、例えば、CPU151に、温度センサ14により検出された温度に基づいて温度・回転数データテーブル153Aを検索して当該温度に対応する回転数を抽出し、当該回転数で回転するように吸気ファン11を制御する機能を実現させるプログラムである。CPU151は、かかる吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより、ファン制御手段として機能する。
排気ファン制御プログラム153Dは、例えば、CPU151に、光源ランプ1の点灯に伴う温度上昇が温度センサ14により検出された場合に、排気ファン13を制御して所定速度で回転させる機能を実現させるプログラムである。
調整弁制御プログラム153Eは、例えば、CPU151に、吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより抽出した回転数に基づいて回転数・開口率データテーブル153Bを検索し、当該回転数に対応する開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて開口可変機構部12を制御する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、調整弁制御プログラム153Eは、CPU151に、吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより抽出した回転数に基づいて回転数・開口率データテーブル153Bを検索し、当該回転数に対応する開口率を抽出し、開口可変機構部12を制御して、送風口18aの開口が抽出した開口率となるように調整弁12bの回動角度を制御させる機能を実現させるプログラムである。CPU151は、かかる調整弁制御プログラム153Eを実行することにより、開口率制御手段として機能する。
次に、上述のような構成のプロジェクタ100の吸気ファン11の制御動作について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、温度センサ14によりプロジェクタ100内の所定位置での温度が検出され(ステップS1)、検出信号がCPU151に入力されると、CPU151は、吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより、温度・回転数データテーブル153Aを検索して、当該温度に対応する回転数を抽出する(ステップS2)。
まず、温度センサ14によりプロジェクタ100内の所定位置での温度が検出され(ステップS1)、検出信号がCPU151に入力されると、CPU151は、吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより、温度・回転数データテーブル153Aを検索して、当該温度に対応する回転数を抽出する(ステップS2)。
次に、CPU151は、吸気ファン制御プログラム153Cの実行に基づいて、ステップS2で抽出した回転数で回転するように吸気ファン11を制御する(ステップS3)。
次に、CPU151は、調整弁制御プログラム153Eを実行することにより、回転数・開口率データテーブル153Bを検索して、ステップS2で抽出した回転数に対応する開口率を抽出する(ステップS4)。
次に、CPU151は、調整弁制御プログラム153Eの実行に基づいて、送風口18aの開口がステップS4で抽出した開口率となるように、開口可変機構部12に調整弁12bの回動角度を制御させ(ステップS5)、ステップS1に戻る。ここで、CPU151がステップS1〜ステップS5までの処理を繰り返すことにより、吸気ファン11及び調整弁12bは、電源回路7a等の温度変化に対応してフィードバック制御されるようになっている。
以上に説明した、本発明に係るプロジェクタ100によれば、CPU151が調整弁制御プログラム153Eを実行することにより、吸気ファン11の回転数に基づいて、送風口18aから送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように開口可変機構部12が制御されて開口率が調整されるので、吸気ファン11の回転数を下げても、冷却風の流速が予め設定された流速となるように送風口18aの開口率が調整されることとなって、冷却に必要な冷却風の流速を確保しつつ、吸気ファン11の回転数を最小限に抑えることができ、消費電力を抑えることができる。また、消費電力を抑えることにより発熱を抑えることができ、効率良く電源回路7a等の被冷却対象物を冷却することができる。
また、CPU151が吸気ファン制御プログラム153Cを実行することにより、温度センサ14に検出された温度に基づいて、電源回路基板7等の被冷却対象物を冷却するために予め設定された吸気ファン11の回転数となるように吸気ファン11が制御されるので、被冷却対象物の温度に応じて吸気ファン11の回転数及び送風口18aの開口率を調整でき、被冷却対象物の温度に応じて、消費電力を抑えるとともに、効率良く被冷却対象物を冷却することができる。
また、予め、温度・回転数データテーブル153A及び回転数・開口率データテーブル153Bに記憶されている回転数及び開口率に基づいて吸気ファン11の回転数及び送風口18aの開口率が制御されるので、より効率的に吸気ファン11の回転数及び送風口18aの開口率を制御できる。
また、調整弁12bが当該プロジェクタ100の上下方向にヒンジ12aを中心に回動することにより、冷却風を当該プロジェクタ100の本体部の上段部若しくは下段部に配置されている被冷却対象物に集中させることができ、当該被冷却対象物を効率良く冷却することができる。
また、排気ファン13により、光源ランプ1の周囲の空気が外部に排気され、光源ランプ1が冷却されるので、光源ランプ1の周囲の熱された空気がプロジェクタ100内部に留まるのを防ぐことができ、さらに効率的にプロジェクタ100内の冷却を行うことができる。
なお、調整弁12bは、送風口18aの上下に設けられることとしたが、送風口18aの左右に設けられてもよい。
また、開口可変機構部12は、吸気ファン11の回転により発生する冷却風が被冷却対象物に予め設定された流速以上の流速で到達するように送風口18aの開口率を制御するものであればなんであってもよい。
また、開口可変機構部12は、吸気ファン11の回転により発生する冷却風が被冷却対象物に予め設定された流速以上の流速で到達するように送風口18aの開口率を制御するものであればなんであってもよい。
1 光源ランプ
7a 電源回路(被冷却対象物)
9 吸気口
11 吸気ファン(軸流ファン)
12 開口可変機構部
12a ヒンジ
12b 調整弁
13 排気ファン
14 温度センサ(温度検出部)
151 CPU(ファン制御手段,開口率制御手段)
153 記憶部(第1の記憶手段,第2の記憶手段)
153A 温度・回転数データテーブル(第1の記憶手段)
153B 回転数・開口率データテーブル(第2の記憶手段)
153C 吸気ファン制御プログラム(ファン制御手段)
153E 調整弁制御プログラム(開口率制御手段)
18a 送風口
7a 電源回路(被冷却対象物)
9 吸気口
11 吸気ファン(軸流ファン)
12 開口可変機構部
12a ヒンジ
12b 調整弁
13 排気ファン
14 温度センサ(温度検出部)
151 CPU(ファン制御手段,開口率制御手段)
153 記憶部(第1の記憶手段,第2の記憶手段)
153A 温度・回転数データテーブル(第1の記憶手段)
153B 回転数・開口率データテーブル(第2の記憶手段)
153C 吸気ファン制御プログラム(ファン制御手段)
153E 調整弁制御プログラム(開口率制御手段)
18a 送風口
Claims (6)
- 吸気口から吸気を行うことにより冷却風を発生させ、当該冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより前記被冷却対象物を冷却する軸流ファンと、
前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とする開口可変機構部と、
前記軸流ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数となるように前記軸流ファンを制御するファン制御手段と、
前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記軸流ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記軸流ファンの回転数と、前記軸流ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記軸流ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御し、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴とする画像投影装置。 - 吸気口から吸気を行うことにより冷却風を発生させ、当該冷却風を送風口から被冷却対象物に当てることにより前記被冷却対象物を冷却する吸気ファンと、
前記送風口の開口率を可変自在とする開口可変機構部と、
前記吸気ファンの回転数に基づいて、前記送風口から送風される冷却風の流速が予め設定された流速となるように前記開口可変機構部を制御して前記開口率を調整する開口率制御手段と、
を備えることを特徴とする画像投影装置。 - 前記被冷却対象物の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された温度に基づいて、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数となるように前記吸気ファンを制御するファン制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像投影装置。 - 前記被冷却対象物の温度と、前記被冷却対象物を冷却するために予め設定された前記吸気ファンの回転数とを対応づけて記憶する第1の記憶手段と、
前記吸気ファンの回転数と、前記吸気ファンの回転数における前記送風口の開口率とを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記ファン制御手段は、前記温度検出部により検出された温度に基づいて前記第1の記憶手段から回転数を抽出し、抽出した回転数に基づいて前記吸気ファンの回転を制御し、
前記開口率制御手段は、前記ファン制御手段により、前記第1の記憶手段から抽出された回転数に基づいて前記第2の記憶手段から開口率を抽出し、抽出した開口率に基づいて前記開口可変機構部を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。 - 前記開口可変機構部は、前記送風口にヒンジを介して接続され、前記ヒンジを中心に回動する調整弁の回動角度により前記送風口の開口率を可変とし、
前記調整弁は、当該画像投影装置の上下方向に前記ヒンジを中心に回動し、
被冷却対象物が当該画像投影装置の本体部の上段部若しくは下段部に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の画像投影装置。 - 光源ランプの周囲の空気を外部に排気することにより前記光源ランプを冷却する排気ファンを備えることを特徴とする請求項2〜51の何れか一項に記載の画像投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005375749A JP2007178626A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 画像投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005375749A JP2007178626A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 画像投影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007178626A true JP2007178626A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38303889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005375749A Pending JP2007178626A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 画像投影装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007178626A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010109657A1 (ja) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 電子機器および冷却方法 |
JP2016122215A (ja) * | 2016-03-10 | 2016-07-07 | 株式会社Jvcケンウッド | 画像表示光生成装置およびヘッドアップディスプレイ |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005375749A patent/JP2007178626A/ja active Pending
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