JP2007178498A - フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 - Google Patents

フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007178498A
JP2007178498A JP2005373993A JP2005373993A JP2007178498A JP 2007178498 A JP2007178498 A JP 2007178498A JP 2005373993 A JP2005373993 A JP 2005373993A JP 2005373993 A JP2005373993 A JP 2005373993A JP 2007178498 A JP2007178498 A JP 2007178498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shielding film
film
light
light shielding
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005373993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4614877B2 (ja
Inventor
Takayuki Yamada
剛之 山田
Masao Ushida
正男 牛田
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2005373993A priority Critical patent/JP4614877B2/ja
Publication of JP2007178498A publication Critical patent/JP2007178498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4614877B2 publication Critical patent/JP4614877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】遮光膜のドライエッチング速度を向上させることでローディング現象を低減でき、微細パターンであっても良好なパターン精度が得られるフォトマスクブランクを提供する。
【解決手段】遮光膜2上に形成されるレジストパターン3aをマスクにしてドライエッチング処理により遮光膜をパターニングするフォトマスクの作製方法に対応するドライエッチング処理用のフォトマスクブランクであって、遮光膜は、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜し、遮光膜のドライエッチング速度を高めることで、ドライエッチング時間を短縮する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮光膜パターン形成のためのドライエッチング処理用に遮光膜のドライエッチング速度を最適化させたフォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法に関する。
一般に、半導体装置の製造工程では、フォトリソグラフィー法を用いて微細パターンの形成が行われている。また、この微細パターンの形成には通常何枚ものフォトマスクと呼ばれている基板が使用される。このフォトマスクは、一般に透光性のガラス基板上に、金属薄膜等からなる遮光性の微細パターンを設けたものであり、このフォトマスクの製造においてもフォトリソグラフィー法が用いられている。
フォトリソグラフィー法によるフォトマスクの製造には、ガラス基板等の透光性基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクが用いられる。このフォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造は、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターン露光を施す露光工程と、所望のパターン露光に従って前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、レジストパターンに沿って前記遮光膜をエッチングするエッチング工程と、残存したレジストパターンを剥離除去する工程とを有して行われている。上記現像工程では、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し所望のパターン露光を施した後に現像液を供給して、現像液に可溶なレジスト膜の部位を溶解し、レジストパターンを形成する。また、上記エッチング工程では、このレジストパターンをマスクとして、たとえばウェットエッチングによって、レジストパターンの形成されていない遮光膜が露出した部位を溶解し、これにより所望のマスクパターンを透光性基板上に形成する。こうして、フォトマスクが出来上がる。
特許文献1には、ウェットエッチングに適したマスクブランクとして、透明基板上に、クロム炭化物を含有するクロム膜を遮光膜として備えたフォトマスクブランクが記載されている。また、特許文献2には、同じくウェットエッチングに適したマスクブランクとして、透明基板上に、ハーフトーン材料膜と金属膜との積層膜を有し、この金属膜は、表面側から透明基板側に向かってエッチングレートが異なる材料で構成される領域が存在しており、例えばCrN/CrCの金属膜とCrONの反射防止膜からなるハーフトーン型位相シフトマスクブランクが記載されている。
ところで、半導体装置のパターンを微細化するに当たっては、フォトマスクに形成されるマスクパターンの微細化に加え、フォトリソグラフィーで使用される露光光源波長の短波長化が必要となる。半導体装置製造の際の露光光源としては、近年ではKrFエキシマレーザー(波長248nm)から、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、更にはF2エキシマレーザー(波長157nm)へと短波長化が進んでいる。
その一方で、フォトマスクやフォトマスクブランクにおいては、フォトマスクに形成されるマスクパターンを微細化するに当たっては、フォトマスク製造の際のパターニング手法として、従来のウェットエッチングに替わってドライエッチング加工が必要になってきている。
しかし、マスクパターンの微細化とドライエッチング加工は、以下に示す技術的な問題が生じている。
遮光膜の材料としては、一般にクロム系の材料が用いられ、クロムのドライエッチング加工では、エッチングガスに塩素ガスと酸素ガスの混合ガスが用いられている。レジストパターンをマスクにして遮光膜をドライエッチングでパターニングする際、パターンが微細化、複雑になると、ドライエッチング時のグローバルローディング現象及びマイクロローディング現象が悪化する傾向にある。
従って、マスクパターンの微細化を達成するためには、遮光膜のドライエッチング速度の向上が望まれる。
特公昭62−32782号公報 特許第2983020号公報
ところで、クロム系遮光膜をドライエッチングでパターニングするときに使用するエッチャントとしては塩素系ガスと酸素系ガスとの混合ガスが一般に使われている。クロム系遮光膜のエッチングは、塩化クロミルを生成させることで行われるため、ドライエッチング速度を向上させるために、エッチャントに占める酸素ガスの割合や、クロム系遮光膜中に含まれる酸素の含有量を調整するという手段はあるが、光学特性上の制約や、マスク製造プロセス上の制約があり、自ずと限界がある。すなわち、パターンの微細化のためには、レジスト膜の薄膜化が必要となるが、特に線幅が細かい領域においては、エッチャントが入りにくくなり、パターンを形成するにはエッチング時間を長く設定するなどのエッチング条件にしなければならないが、そのようにするとレジスト膜の膜減りによるパターン欠陥が発生してしまう。
そこで本発明は、従来の問題点を解決するべくなされたものであり、その目的とするところは、第一に、遮光膜のドライエッチング速度を向上させることでローディング現象を低減でき、微細パターンであっても良好なパターン精度が得られるフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することである。第二に、遮光膜のドライエッチング速度を高めることで、ドライエッチング時間が短縮でき、レジスト膜の膜減りを低減することができ、その結果、レジスト膜を薄膜化して解像性、パターン精度(CD精度)を向上でき、ドライエッチング時間の短縮化による断面形状の良好な遮光膜のパターンが形成することができるフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することである。第三に、遮光膜に必要な遮光性能を有しつつ、遮光膜の薄膜化により、断面形状の良好な遮光膜のパターンが形成することができるフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)透光性基板上にクロムを含む材料からなる遮光膜を有するフォトマスクブランクの製造方法において、前記フォトマスクブランクは、前記遮光膜上に形成されるレジストパターンをマスクにしてドライエッチング処理により、前記遮光膜をパターニングするフォトマスクの作製方法に対応するドライエッチング処理用のフォトマスクブランクであって、前記遮光膜は、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。
(構成2)前記遮光膜の上層部に反射防止層を形成することを特徴とする構成1記載のフォトマスクブランクの製造方法。
(構成3)前記遮光膜の透光性基板側に形成される下層部を、窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスの混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜し、前記反射防止層を酸素及び/又は窒素を含む活性ガス雰囲気下でスパッタ成膜することを特徴とする構成1又は2記載のフォトマスクブランクの製造方法。
(構成4)前記透光性基板と前記遮光膜との間に、ハーフトーン型位相シフター膜を形成することを特徴とする構成1乃至3の何れか一に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
(構成5)前記遮光膜上に膜厚が300nm以下のレジスト膜を形成することを特徴とする構成1乃至4の何れか一に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
(構成6)構成1乃至5の何れか一に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける前記遮光膜を、ドライエッチング処理によりパターニングする工程を有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
(構成7)構成4に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける前記遮光膜を、ドライエッチングによりパターニングし、前記ハーフトーン型位相シフター膜上に遮光膜パターンを形成した後、該遮光膜パターンをマスクにして、前記ハーフトーン型位相シフター膜をドライエッチング処理によりパターニングし、前記透光性基板上にハーフトーン型位相シフター膜パターンを形成することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
構成1にあるように、本発明のフォトマスクブランクの製造方法は、透光性基板上にクロムを含む材料からなる遮光膜を有するフォトマスクブランクの製造方法において、前記フォトマスクブランクは、前記遮光膜上に形成されるレジストパターンをマスクにしてドライエッチング処理により、前記遮光膜をパターニングするフォトマスクの作製方法に対応するドライエッチング処理用のフォトマスクブランクであって、前記遮光膜は、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜される。
このように、遮光膜を、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜するので、遮光膜を塩素系ガスと酸素ガスの混合ガス雰囲気でドライエッチング処理する際に、より効果的に遮光膜のドライエッチング速度を向上することができる。これは、スパッタ成膜時に遮光膜にヘリウムが含まれ、ドライエッチング時に遮光膜からヘリウムが放出されることで、遮光膜面近傍での酸素ラジカル形成が促進され、ドライエッチングが促進されるものと考えられる。これにより、ローディング現象(グローバルローディング、マイクロローディング)を低減でき、微細パターンであっても良好なパターン精度が得られる。また、ドライエッチング時間を短縮できることで、レジスト膜減りによるパターン欠陥を防止できる。
構成2にあるように、前記遮光膜はその上層部に反射防止層を形成することができる。このような反射防止層を形成することにより、露光波長における反射率を低反射率にすることができるので、マスクパターンを被転写体に転写するときに、投影露光面との間での多重反射を抑制し、結像特性の低下を抑制することができる。また、フォトマスクブランクやフォトマスクの欠陥検査に用いる波長(例えば257nm、364nm、488nm等)に対する反射率を低く抑えることができるので、欠陥を検出する精度が向上する。
構成3にあるように、前記遮光膜の透光性基板側に形成される下層部を、窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスの混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜し、前記反射防止層を酸素及び/又は窒素を含む活性ガス雰囲気下でスパッタ成膜する。
パターンが微細化になるに従って、透光性基板側に形成されている遮光膜の下層部はエッチャントが入りにくくなりドライエッチングしにくくなるが、透光性基板側に形成される下層部を、窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスの混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜することにより、下層部での酸素ラジカル形成が促進され、ドライエッチングが促進されるので、線幅エラーを防止でき、更にはエッチング時間を長くするなどのレジスト膜の膜減りがはげしくなるエッチング条件にすることがないので、レジスト膜の膜減りによるパターン欠陥を防止できる。
構成4にあるように、透光性基板と遮光膜との間に、ハーフトーン型位相シフター膜を形成しても良い。
構成5にあるように、前記遮光膜上に膜厚が300nm以下のレジスト膜が形成される。レジスト膜の膜厚が300nm以下とすることにより、設計寸法に対するCDシフト量の変化が小さくなるので、遮光膜のパターン精度が良好となる。
構成6にあるように、構成1乃至5の何れか一に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける遮光膜をドライエッチング処理を用いてパターニングする工程を有するフォトマスクの製造方法によれば、ドライエッチング時間を短縮でき、断面形状の良好な遮光膜パターンが精度良く形成されたフォトマスクを得ることができる。
また、構成7にあるように、構成4に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける前記遮光膜を、ドライエッチングによりパターニングし、前記ハーフトーン型位相シフター膜上に遮光膜パターンを形成した後、該遮光膜パターンをマスクにして、前記ハーフトーン型位相シフター膜をドライエッチング処理によりパターニングし、前記透光性基板上にハーフトーン型位相シフター膜パターンを形成するフォトマスクの製造方法によれば、パターンの微細化に対応した、良好なパターン精度が得られるフォトマスクを得ることができる。
本発明によれば、ドライエッチング処理時に遮光膜からヘリウムを放出させることによりドライエッチング速度を向上させることでローディング現象を低減でき、微細パターンであっても良好なパターン精度が得られるフォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、遮光膜のドライエッチング速度を高めることで、ドライエッチング時間が短縮でき、レジスト膜の膜減りを低減することができる。その結果、レジスト膜の薄膜化が可能となり、パターンの解像性、パターン精度(CD精度)の向上と、パターン欠陥を防止することができる。更に、ドライエッチング時間の短縮化により、断面形状の良好な遮光膜パターンが形成できるフォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、遮光膜に必要な遮光性能を有しつつ、遮光膜の薄膜化により、断面形状の良好な遮光膜のパターンが形成することができるフォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述する。
図1は本発明により得られるフォトマスクブランクの第一の実施の形態を示す断面図である。
図1のフォトマスクブランク10は、透光性基板1上に遮光膜2を有するバイナリマスク用フォトマスクブランクの形態のものである。
上記フォトマスクブランク10は、前記遮光膜2上に形成されるレジストパターンをマスクにしてドライエッチング処理により、前記遮光膜2をパターニングするフォトマスクの作製方法に対応するドライエッチング処理用のマスクブランクである。
ここで、透光性基板1としては、ガラス基板が一般的である。ガラス基板は、平坦度及び平滑度に優れるため、フォトマスクを使用して半導体基板上へのパターン転写を行う場合、転写パターンの歪み等が生じないで高精度のパターン転写を行える。
本発明において、上記遮光膜2は、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜される。
このように、クロムを含有する遮光膜を、塩素と酸素の混合ガス雰囲気でドライエッチング処理する際に、遮光膜からヘリウムが放出されることにより、遮光膜面近傍での酸素ラジカル形成が促進され、そのため効果的に遮光膜のドライエッチング速度を向上することができる。これにより、マイクロローディングやグローバルローディングなどのローディング現象を低減でき、微細パターンであっても良好なパターン精度が得られる。
上記遮光膜2は、特に、透光性基板側に形成される遮光膜の下層部においてヘリウムを含有することが好ましい。これによって、遮光膜の深さ方向に向かってドライエッチングが進行するのに伴い、遮光膜面近傍での酸素ラジカル形成が促進され、遮光膜の深さ方向での良好なドライエッチング速度が維持されるので、レジスト膜の膜減りによるパターン欠陥を防止することができるからである。
また、上記遮光膜2は、その上に形成されるレジストパターンをマスクにしてドライエッチングによってパターニングする際にレジスト膜の膜減りが起こっても、遮光膜のパターニング終了時点でレジスト膜が残存するように、ドライエッチング処理において、レジストとの選択比が1を超える材料とすることが好ましい。選択比は、ドライエッチング処理に対するレジストの膜減り量と遮光膜の膜減り量の比(=遮光膜の膜減り量/レジストの膜減り量)で表される。好ましくは、遮光膜パターンの断面形状の悪化防止や、グローバルローディング現象を抑える点から、遮光膜は、レジストとの選択比が1を超え10以下、更に好ましくは、1を超え5以下とすることが望ましい。
具体的な遮光膜2の材料としては、クロムと、クロム単体よりもドライエッチング速度が速くなる添加元素とを含む材料が挙げられる。このようなクロム単体よりもドライエッチング速度が速くなる添加元素としては、酸素と窒素の少なくとも一方の元素を含むことが好ましい。
遮光膜2中に酸素を含む場合の酸素の含有量は、5〜80原子%の範囲が好適である。酸素の含有量が5原子%未満であると、クロム単体よりもドライエッチング速度が速くなる効果が得られ難い。一方、酸素の含有量が80原子%を超えると、波長200nm以下の例えばArFエキシマレーザー(波長193nm)においての吸収係数が小さくなるため、所望の光学濃度(例えば2.5以上)を得るためには膜厚を厚くする必要が生じてしまう。また、ドライエッチングガス中の酸素の量を低減するという観点からは、遮光膜2中の酸素の含有量は特に60〜80原子%の範囲とするのが好ましい。
また、遮光膜2中に窒素を含む場合の窒素の含有量は、20〜80原子%の範囲が好適である。窒素の含有量が20原子%未満であると、クロム単体よりもドライエッチング速度が速くなる効果が得られ難い。また、窒素の含有量が80原子%を超えると、波長200nm以下の例えばArFエキシマレーザー(波長193nm)においての吸収係数が小さくなるため、所望の光学濃度(例えば2.5以上)を得るためには膜厚を厚くする必要が生じてしまう。
また、遮光膜2中に酸素と窒素の両方を含んでもよい。その場合の含有量は、酸素と窒素の合計が10〜80原子%の範囲とするのが好適である。また、遮光膜2中に酸素と窒素の両方を含む場合の酸素と窒素の含有比は、特に制約はされず、吸収係数等の兼ね合いで適宜決定される。
上記遮光膜2の形成方法は、特に制約する必要はないが、なかでもスパッタリング成膜法が好ましく挙げられる。スパッタリング成膜法によると、均一で膜厚の一定な膜を形成することが出来るので、本発明には好適である。透光性基板1上に、スパッタリング成膜法によって上記遮光膜2を成膜する場合、スパッタターゲットとしてクロム(Cr)を含むスパッタリングターゲットを用い、チャンバー内に導入するスパッタガスは、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガス、酸素、窒素もしくは二酸化炭素、一酸化窒素等の活性ガスを混合したものを用いる。本発明では、遮光膜をパターニングするためのドライエッチング処理時に、遮光膜からヘリウムが放出されるように、遮光膜中にヘリウムが含有されるが、アルゴンガスにヘリウムガスを混合したスパッタガスを用いると、クロムにヘリウムを含む遮光膜を形成することができる。また、不活性ガスに酸素ガス或いは二酸化炭素ガスなどの活性ガスを混合したスパッタガスを用いると、クロムに酸素を含む遮光膜を形成することができ、不活性に窒素ガスなどの活性ガスを混合したスパッタガスを用いると、クロムに窒素を含む遮光膜を形成することができ、また不活性ガスに一酸化窒素ガス、或いは窒素ガスと酸素ガスなどの活性ガスを混合したスパッタガスを用いると、クロムに窒素と酸素を含む遮光膜を形成することができる。また、不活性ガスにメタンガスなどの活性ガスを混合したスパッタガスを用いると、クロムに炭素を含む遮光膜を形成することができる。
上記遮光膜2の膜厚は、露光光に対して光学濃度が2.5以上となるように設定される。具体的には、上記遮光膜2の膜厚は、90nm以下であることが好ましい。その理由は、近年におけるサブミクロンレベルのパターンサイズへのパターンの微細化に対応するためには、膜厚が90nmを超えると、ドライエッチング時のパターンのマイクロローディング現象等によって、微細パターンの形成が困難となる場合が考えられるためである。膜厚をある程度薄くすることによって、パターンのアスペクト比(パターン幅に対するパターン深さの比)の低減を図ることができ、グローバルローディング現象及びマイクロローディング現象による線幅エラーを低減することができる。さらに、膜厚をある程度薄くすることによって、特にサブミクロンレベルのパターンサイズのパターンに対し、パターンへのダメージ(倒壊等)を防止することが可能になる。本発明における遮光膜2は、200nm以下の露光波長においては、膜厚を90nm以下の薄膜としても所望の光学濃度(通常2.5以上)を得ることができる。遮光膜2の膜厚の下限については、所望の光学濃度が得られる限りにおいては薄くすることができる。
また、上記遮光膜2は、単層であることに限られず、多層でもよいが、少なくとも透光性基板側に形成される下層部には、ヘリウムと、酸素及び/又は窒素を含むことが好ましい。例えば、遮光膜2は、表層部(上層部)に反射防止層を含むものであってもよい。その場合、反射防止層としては、例えばCrO,CrCO,CrNO,CrCON等の材質が好ましく挙げられる。反射防止層を設けることによって、露光波長における反射率を例えば20%以下、好ましくは15%以下に抑えることができるので、マスクパターンを被転写体に転写するときに、投影露光面との間での多重反射を抑制し、結像特性の低下を抑制することができる。さらに、フォトマスクブランクやフォトマスクの欠陥検査に用いる波長(例えば257nm、364nm、488nm等)に対する反射率を例えば30%以下とすることが、欠陥を高精度で検出する上で望ましい。特に、反射防止層として炭素を含む膜とすることにより、露光波長に対する反射率を低減させ、且つ、上記検査波長(特に257nm)に対する反射率が20%以下とすることができるので望ましい。具体的には、炭素の含有量は、5〜20原子%とすることが好ましい。炭素の含有量が5原子%未満の場合、反射率を低減させる効果が小さくなり、また、炭素の含有量が20原子%超の場合、ドライエッチング速度が低下し、遮光膜をドライエッチングによりパターニングする際に要するドライエッチング時間が長くなり、レジスト膜を薄膜化することが困難となるので好ましくない。但し、反射防止層として炭素を含む場合、ドライエッチング速度が低下する傾向にあるので、ドライエッチング時間を短縮できるためには、遮光膜全体に占める反射防止層の割合を0.45以下、さらに好ましくは0.30以下、さらに好ましくは0.20以下とすることが望ましい。
尚、反射防止層は必要に応じて裏面(ガラス面)側にも設けてもよい。
また、上記遮光膜2は、クロムと、ヘリウム、酸素、窒素、炭素等の元素の含有量が深さ方向で異なり、表層部の反射防止層と、それ以外の層(遮光層)で段階的、又は連続的に組成傾斜した組成傾斜膜としても良い。このような遮光膜を組成傾斜膜とするためには、例えば前述のスパッタリング成膜時のスパッタガスの種類(組成)を成膜中に適宜切替える方法が好適である。
また、上記遮光膜2の上に、非クロム系反射防止膜を設けてもよい。このような反射防止膜としては、例えばSiO,SiON,MSiO,MSiON(Mはモリブデン等の非クロム金属)等の材質が挙げられる。
また、フォトマスクブランクとしては、後述する図2(a)にあるように、上記遮光膜2の上に、レジスト膜3を形成した形態であっても構わない。レジスト膜3の膜厚は、遮光膜のパターン精度(CD精度)を良好にするためには、できるだけ薄い方が好ましい。本実施の形態のような所謂バイナリマスク用フォトマスクブランクの場合、具体的には、レジスト膜3の膜厚は、300nm以下が好ましい。さらに好ましくは、200nm以下、さらに好ましくは150nm以下とすることが望ましい。レジスト膜の膜厚の下限は、レジストパターンをマスクにして遮光膜をドライエッチングしたときに、レジスト膜が残存するように設定される。また、高い解像度を得るために、レジスト膜3の材料はレジスト感度の高い化学増幅型レジストが好ましい。
次に、図1に示すフォトマスクブランク10を用いたフォトマスクの製造方法を説明する。
このフォトマスクブランク10を用いたフォトマスクの製造方法は、フォトマスクブランク10の遮光膜2を、ドライエッチングを用いてパターニングする工程を有し、具体的には、フォトマスクブランク10上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターン露光(パターン描画)を施す工程と、所望のパターン露光に従って前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンに沿って前記遮光膜をエッチングする工程と、残存したレジストパターンを剥離除去する工程とを有する。
図2は、フォトマスクブランク10を用いたフォトマスクの製造工程を順に示す断面図である。
図2(a)は、図1のフォトマスクブランク10の遮光膜2上にレジスト膜3を形成した状態を示している。尚、レジスト材料としては、ポジ型レジスト材料でも、ネガ型レジスト材料でも用いることができる。
次に、図2(b)は、フォトマスクブランク10上に形成されたレジスト膜3に対し、所望のパターン露光(パターン描画)を施す工程を示す。パターン露光は、電子線描画装置などを用いて行われる。上述のレジスト材料は、電子線又はレーザーに対応する感光性を有するものが使用される。
次に、図2(c)は、所望のパターン露光に従ってレジスト膜3を現像してレジストパターン3aを形成する工程を示す。該工程では、フォトマスクブランク10上に形成したレジスト膜3に対し所望のパターン露光を施した後に現像液を供給して、現像液に可溶なレジスト膜の部位を溶解し、レジストパターン3aを形成する。
次いで、図2(d)は、上記レジストパターン3aに沿って遮光膜2をエッチングする工程を示す。本発明のフォトマスクブランクはドライエッチングに好適であるため、エッチングはドライエッチングを用いることが好適である。該エッチング工程では、上記レジストパターン3aをマスクとして、ドライエッチングによって、レジストパターン3aの形成されていない遮光膜2が露出した部位を除去し、これにより所望の遮光膜パターン2a(マスクパターン)を透光性基板1上に形成する。
このドライエッチングには、塩素系ガスと酸素ガスとを含む混合ガスからなるドライエッチングガスを用いることが本発明にとって好適である。本発明におけるクロムとヘリウムと、酸素、窒素等の元素とを含む材料からなる遮光膜2に対しては、上記のドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行うことにより、遮光膜からヘリウムが放出されることにより遮光膜面近傍での酸素ラジカル形成が促進され、ドライエッチング速度を向上でき、微細なパターンに対してもローディング現象を低減することができる。特に、遮光膜2の透光性基板側に形成されている下層部にヘリウムが含まれていると、微細パターンであっても、ドライエッチングが促進されるので、マイクロローディング現象を抑制することができる。また、ドライエッチング速度を高めることができることで、ドライエッチング時間の短縮化を図ることができ、断面形状の良好な遮光膜パターンを形成することができる。ドライエッチングガスに用いる塩素系ガスとしては、例えば、Cl,SiCl,HCl、CCl、CHCl等が挙げられる。
尚、クロムに酸素を含む材料からなる遮光膜の場合、遮光膜中の酸素とクロムと塩素系ガスとの反応により塩化クロミルが生成されるため、ドライエッチングに塩素系ガスと酸素ガスの混合ガスからなるドライエッチングガスを用いる場合、遮光膜に含まれる酸素の含有量に応じ、ドライエッチングガス中の酸素の含有量を低減させることができる。このように酸素の量を低減させたドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行うことにより、レジストパターンに悪影響を与える酸素の量を低減することができ、ドライエッチング時のレジストパターンへのダメージを防止できるため、遮光膜のパターン精度の向上したフォトマスクが得られる。
図2(e)は、残存したレジストパターン3aを剥離除去することにより得られたフォトマスク20を示す。こうして、断面形状の良好な遮光膜パターンが精度良く形成されたフォトマスクが出来上がる。
尚、本発明は以上説明した実施の形態には限定されない。即ち、透光性基板上に遮光膜を形成した、所謂バイナリマスク用フォトマスクブランクに限らず、例えば、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造に用いるためのフォトマスクブランクであってもよい。この場合、後述する第二の実施の形態に示すように、透光性基板上のハーフトーン位相シフター膜上に遮光膜が形成される構造となり、ハーフトーン位相シフター膜と遮光膜とを合わせて所望の光学濃度(好ましくは2.5以上)が得られればよいため、遮光膜自体の光学濃度は例えば2.5よりも小さい値とすることもできる。
次に、図3(a)を用いて本発明のフォトマスクブランクの第二の実施の形態を説明する。
図3(a)のフォトマスクブランク30は、透光性基板1上に、ハーフトーン型位相シフター膜4とその上の遮光層5と反射防止層6とからなる遮光膜2を有する形態のものである。透光性基板1、遮光膜2については、上記第1の実施の形態で説明したので省略する。
上記ハーフトーン型位相シフター膜4は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜40%)を透過させるものであって、所定の位相差を有するものである。このハーフトーン型位相シフター膜4は、該ハーフトーン型位相シフター膜4をパターニングした光半透過部と、ハーフトーン型位相シフター膜4が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の位相に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界部近傍を通過し回折現象によって互いに相手の領域に回りこんだ光が互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
このハーフトーン型位相シフター膜4は、その上に形成される遮光膜2とエッチング特性が異なる材料とすることが好ましい。例えば、ハーフトーン型位相シフター膜4としては、モリブデン、タングステン、タンタル、ハフニウムなどの金属、シリコン、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料が挙げられる。また、ハーフトーン型位相シフター膜4は、単層でも複数層であっても構わない。
この第2の実施の形態における上記遮光膜2は、ハーフトーン型位相シフト膜と遮光膜とを合わせた積層構造において、露光光に対して光学濃度が2.5以上となるように設定する。そのように設定される遮光膜2の膜厚は、50nm以下であることが好ましい。その理由は、上記第1の実施の形態と同様であって、ドライエッチング時のパターンのマイクロローディング現象等によって、微細パターンの形成が困難となる場合が考えられるからである。また、本実施の形態において、上記反射防止層6上に形成するレジスト膜の膜厚は、250nm以下が好ましい。さらに好ましくは、200nm以下、さらに好ましくは150nm以下とすることが望ましい。レジスト膜の膜厚の下限は、レジストパターンをマスクにして遮光膜をドライエッチングしたときに、レジスト膜が残存するように設定される。また、前述の実施の形態の場合と同様、高い解像度を得るために、レジスト膜の材料はレジスト感度の高い化学増幅型レジストが好ましい。
以下、実施例により、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。併せて、実施例に対する比較例についても説明する。
(実施例1)
主表面及び端面が精密研磨された合成石英ガラスからなる透光性基板上に、以下のようにして遮光膜を形成し、バイナリマスク用のフォトマスクブランクを作製した。
上記基板上に、インライン型スパッタリング装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、アルゴンと窒素とヘリウムの混合ガス(Ar:30体積%、N:30体積%、He:40体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、遮光層を形成し、その後、アルゴンとメタンとヘリウムの混合ガス(Ar:54体積%、CH:6体積%、He:40体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行い、引続き、アルゴンと一酸化窒素の混合ガス(Ar:90体積%、NO:10体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、反射防止層を形成し、合成石英ガラスからなる透光性基板上に遮光膜を形成した。遮光膜の膜厚は67nmであった。
形成された遮光膜をオージェ分光分析により分析した結果によると、遮光膜のうち遮光層は、クロム及び窒素、並びに反射防止層の形成に用いた酸素、炭素が若干混入した組成傾斜膜となった。また反射防止層は、クロム、窒素及び酸素、並びに炭素が混入した組成傾斜膜となった。また、昇温脱離ガス分析により遮光膜中にはヘリウムが含まれていることが確認された。
本実施例の遮光膜の総膜厚に占める反射防止層の膜厚の割合は、0.38であった。また、この遮光膜は、光学濃度が3.0であった。また、この遮光膜の露光波長193nmにおける反射率は14.8%と低く抑えることができた。さらに、フォトマスクの欠陥検査波長である257nm又は364nmに対しては、それぞれ19.9%、19.7%となり、検査する上でも問題とならない反射率となった。
次に、得られたフォトマスクブランクを用いて前述の図2の工程に従い、フォトマスクを作製した。即ち、フォトマスクブランク10上に、化学増幅型レジストである電子線レジスト(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製CAR-FEP171)を回転塗布し、所定の加熱乾燥処理を行い、膜厚が300nmのレジスト膜を形成した。
次にフォトマスクブランク10上に形成されたレジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン3aを形成した。
次に、上記レジストパターン3aに沿って、遮光膜2のドライエッチングを行って遮光膜パターン2aを形成した。ドライエッチングガスとして、ClとOの混合ガス(Cl:O=4:1)を用いた。このときのエッチング速度は、遮光膜の総膜厚/エッチング時間で3.6Å/秒であり、非常に速いものであった。また、レジストの膜減り速度は2.1Å/秒であり、遮光膜のレジストとの選択比は1.7であった。
本実施例では、遮光膜の深さ方向に向かってドライエッチング速度を適度に遅くすることで、グローバルローディングエラーは実用上許容できる数値に収まった。また、遮光膜2における遮光層に主に窒素を多く含め、反射防止層に主に酸素を多く含めることによって、遮光膜2全体のエッチング速度を速くするようにした。このように、遮光膜2は膜厚が薄い上にエッチング速度が速く、エッチング時間も速いことから、遮光膜パターン2aの断面形状も垂直形状となり良好となった。また、パターン欠陥がなく良好なパターンを形成することができた。また、遮光膜パターン2a上にはレジスト膜が残存していた。
最後に残存するレジストパターンを剥離して、フォトマスクを得た。その結果、透光性基板上に80nmのラインアンドスペースの遮光膜パターンが形成されたフォトマスクを作製することができた。
(実施例2)
図3は、本実施例に係るフォトマスクブランク及びこのフォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造工程を示す断面図である。本実施例のフォトマスクブランク30は、同図(a)に示すように、透光性基板1上に、ハーフトーン型位相シフター膜4とその上の遮光層5と反射防止層6とからなる遮光膜2からなる。
このフォトマスクブランク30は、次のような方法で製造することができる。
実施例1と同じ合成石英ガラスからなる透光性基板上に、枚葉式スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにモリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(Mo:Si=8:92mol%)を用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)との混合ガス雰囲気(Ar:N=10体積%:90体積%)で、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、モリブデン、シリコン、及び窒素を主たる構成要素とする単層で構成されたArFエキシマレーザー(波長193nm)用ハーフトーン型位相シフター膜を膜厚69nmに形成した。尚、このハーフトーン型位相シフター膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)でおいて、透過率は5.5%、位相シフト量が略180°となっている。
次に、上記ハーフトーン型位相シフター膜上に、実施例1と全く同様にして総膜厚が48nmの遮光層及び反射防止層からなる遮光膜を形成した。本実施例の遮光膜の総膜厚に占める反射防止層の膜厚の割合は、0.38であった。また、この遮光膜は、ハーフトーン型位相シフター膜との積層構造において光学濃度が3.0であった。また、この遮光膜の露光波長193nmにおける反射率は14.8%と低く抑えることができた。さらに、フォトマスクの欠陥検査波長である257nm又は364nmに対しては、それぞれ19.9%、19.7%となり、検査する上でも問題とならない反射率となった。
このようにして得られたハーフトーン型位相シフトマスク用のフォトマスクブランクを用いて、以下のようにハーフトーン型位相シフトマスクを作製した。
上記フォトマスクブランク30上に、化学増幅型レジストである電子線レジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製CAR-FEP171)を形成した。レジスト膜の形成は、スピンナー(回転塗布装置)を用いて、回転塗布した。なお、上記レジスト膜を塗布後、加熱乾燥装置を用いて所定の加熱乾燥処理を行い、膜厚が250nmのレジスト膜を遮光膜上に形成した。
次にフォトマスクブランク30上に形成されたレジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン7を形成した(図3(b)参照)。
次に、上記レジストパターン7に沿って、遮光層5と反射防止層6とからなる遮光膜2のドライエッチングを行って遮光膜パターン2aを形成した(同図(c)参照)。
次に、上述の遮光膜パターン2a及びレジストパターン7をマスクに、ハーフトーン型位相シフター膜4のエッチングを行ってハーフトーン型位相シフター膜パターン4aを形成した(同図(d)参照)。このハーフトーン型位相シフター膜4のエッチングにおいては、前記遮光膜パターン2aの断面形状が影響するため、遮光膜パターン2aの断面形状が良好であるために、ハーフトーン型位相シフター膜パターン4aの断面形状も良好となった。
次に、残存するレジストパターン7を剥離後、再度レジスト膜8を塗布し、転写領域内の不要な遮光膜パターンを除去するためのパターン露光を行った後、該レジスト膜8を現像してレジストパターン8aを形成した(同図(e)、(f)参照)。次いで、ウェットエッチングを用いて不要な遮光膜パターンを除去し、残存するレジストパターンを剥離して、フォトマスク40を得た(同図(g)参照)。
その結果、透光性基板上に70nmのラインアンドスペースのハーフトーン型位相シフター膜パターンが形成されたフォトマスクを作製することができた。また、グローバルローディングエラーは実用上許容できる数値に収まった。また、パターン欠陥もなく良好なパターンを形成することができた。
なお、図3(g)に示す例は、転写領域(マスクパターン形成領域)以外の領域である周辺領域において、位相シフター膜上に遮光膜を形成したものである。この遮光膜は、この周辺領域を露光光が通過できないようにするものである。すなわち、位相シフトマスクは、縮小投影露光装置(ステッパー)のマスクとして用いられるが、この縮小投影露光装置を用いてパターン転写を行うときは、該露光装置に備えられた被覆部材(アパーチャー)によって位相シフトマスクの転写領域のみを露出させるように周縁領域を被覆して露光を行う。しかしながら、この被覆部材を、精度良く転写領域のみを露出させるように設置することは難しく、多くの場合、露出部が転写領域の外周周辺の非転写領域にはみ出てしまう。通常、マスクの非転写領域にはこのはみ出してきた露光光を遮断するために遮光膜が設けられる。ハーフトーン型位相シフトマスクの場合は、位相シフター膜が遮光機能を有しているが、この位相シフター膜は露光光を完全に遮断するものではなく、1回の露光によっては実質的に露光に寄与できない程度の僅かな量ではあるが露光光を通過させる。それゆえ、繰り返しのステップ時にこのはみ出しによって位相シフター膜を通過した露光光がすでにパターン露光がなされた領域に達して重複露光がされたり、或いは他のショットの際に同様にはみ出しによる僅かな露光がなされた部分に重ねて露光する場合が生じる。この重複露光によって、それらが加算されて露光に寄与する量に達して、欠陥が発生する場合があった。マスクパターン形成領域以外の領域である周辺領域において位相シフター膜上に形成された上記遮光膜はこの問題を解消するものである。また、マスクの周辺領域に識別用の符号等を付す場合に、遮光膜があると、付された符号等を認識し易くなる。
(実施例3)
実施例1と同じ合成石英ガラスからなる透光性基板上に、枚葉式スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにタンタル(Ta)とハフニウム(Hf)との混合ターゲット(Ta:Hf=90:10at%)を用い、アルゴン(Ar)ガス雰囲気中で、DCマグネトロンスパッタリングにより、膜厚75ÅのTaHf膜を形成し、次に、Siターゲットを用い、アルゴンと酸素と窒素の混合ガス雰囲気中で、反応性スパッタリングにより、膜厚740ÅのSiON膜(Si:O:N=40:27:33at%)を形成した。つまり、TaHf膜を下層とし、SiON膜を上層とする二層で構成されたArFエキシマレーザー(波長193nm)用ハーフトーン型位相シフター膜を形成した。尚、このハーフトーン型位相シフター膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)でおいて、透過率は15.0%と高透過率を有し、位相シフト量が略180°となっている。
次に、上記ハーフトーン型位相シフター膜上に、実施例2と全く同様にして総膜厚が48nmの遮光層及び反射防止層からなる遮光膜を形成した。
このようにして得られたハーフトーン型位相シフトマスク用のフォトマスクブランクを用いて、実施例2と同様に、ハーフトーン型位相シフトマスクを作製した。
なお、本実施例では、図4に示すように、転写領域内の遮光膜パターンを除去せずに、マスクパターンにおける光透過部(マスクパターンが形成されておらず透明基板が露出している部分)との境界部を除く部分に遮光膜を形成させておいた。
その結果、透光性基板上に70nmのラインアンドスペースのハーフトーン型位相シフター膜パターンが形成されたフォトマスクを作製することができた。また、グローバルローディングエラーは実用上許容できる数値に収まった。また、パターン欠陥もなく良好なパターンを形成することができた。
図4に示すハーフトーン型位相シフトマスクは、位相シフター膜のマスクパターンが形成されている領域にあって、マスクパターンにおける光透過部(マスクパターンが形成されておらず透明基板が露出している部分)との境界部を除く部分に遮光膜を形成させておくことによって、本来は完全に遮光されることが望ましい部分の遮光をより完全にするようにしたものである。すなわち、マスクパターンが形成されている領域内にあっては、マスクパターンである位相シフター膜に本来要求される機能は、光透過部との境界部のみで位相をシフトさせた光を通過させればよく、他の大部分(上記境界部を除く部分)は、むしろ完全に遮光することが望ましいからである。本実施例のように、露光光に対する透過率が高い位相シフター膜を備える場合には、本実施例のフォトマスクの形態は特に好適である。
(比較例)
実施例1と同じ合成石英ガラスからなる透光性基板上に、インライン型スパッタリング装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、アルゴンと窒素の混合ガス(Ar:80体積%、N:20体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行い、次にアルゴンとメタンの混合ガス(Ar:90体積%、CH:10体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、遮光層を形成し、引続き、アルゴンと一酸化窒素の混合ガス(Ar:80体積%、NO:20体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、反射防止層を形成した。このようにして、総膜厚が68nmの遮光層及び反射防止層からなる遮光膜が形成された。
本比較例の遮光膜の総膜厚に占める反射防止層の膜厚の割合は、0.15であった。また、この遮光膜は、光学濃度が3.0であった。また、この遮光膜の露光波長193nmにおける反射率は12.0%と低く抑えることができた。
次に、得られたフォトマスクブランクを用いて、前述の実施例1と同様にして、フォトマスクを作製した。遮光膜のドライエッチング速度は、遮光膜の総膜厚/エッチング時間で1.5Å/秒であり、非常に遅いものであった。このように、本比較例の遮光膜はエッチング速度が遅く、また遮光膜の下層部のエッチングが進行しずらく、形成された遮光膜パターンの断面形状も悪かった。また、レジスト膜のダメージも大きかった。その結果、透光性基板上に80nmのラインアンドスペースの遮光膜パターンが形成されたフォトマスクを作製することができたが、グローバルローディングエラーは実用上許容できる数値に収まらなかった。また、エッチング時間が長くなったことにより、レジスト膜の膜減り要因のパターン欠陥を生じた。
本発明により得られるフォトマスクブランクの一実施の形態を示す断面図である。 フォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造工程を示す断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係るフォトマスクブランク及びこのフォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造工程を示す断面図である。 本発明により得られるハーフトーン型位相シフトマスクの断面図である。
符号の説明
1 透光性基板
2 遮光膜
3 レジスト膜
4 ハーフトーン型位相シフター膜
5 遮光層
6 反射防止層
2a 遮光膜のパターン
3a レジストパターン
10、30 フォトマスクブランク
20、40 フォトマスク

Claims (7)

  1. 透光性基板上にクロムを含む材料からなる遮光膜を有するフォトマスクブランクの製造方法において、
    前記フォトマスクブランクは、前記遮光膜上に形成されるレジストパターンをマスクにしてドライエッチング処理により、前記遮光膜をパターニングするフォトマスクの作製方法に対応するドライエッチング処理用のフォトマスクブランクであって、
    前記遮光膜は、クロムを含むスパッタリングターゲットを使用し、雰囲気ガスとして酸素及び/又は窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスとを含む混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。
  2. 前記遮光膜の上層部に反射防止層を形成することを特徴とする請求項1記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  3. 前記遮光膜の透光性基板側に形成される下層部を、窒素を含む活性ガスと、ヘリウムを含む不活性ガスの混合ガス雰囲気下でスパッタ成膜し、前記反射防止層を酸素及び/又は窒素を含む活性ガス雰囲気下でスパッタ成膜することを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  4. 前記透光性基板と前記遮光膜との間に、ハーフトーン型位相シフター膜を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  5. 前記遮光膜上に膜厚が300nm以下のレジスト膜を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか一に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける前記遮光膜を、ドライエッチング処理によりパターニングする工程を有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  7. 請求項4に記載の製造方法により得られるフォトマスクブランクにおける前記遮光膜を、ドライエッチングによりパターニングし、前記ハーフトーン型位相シフター膜上に遮光膜パターンを形成した後、該遮光膜パターンをマスクにして、前記ハーフトーン型位相シフター膜をドライエッチング処理によりパターニングし、前記透光性基板上にハーフトーン型位相シフター膜パターンを形成することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
JP2005373993A 2005-12-27 2005-12-27 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 Active JP4614877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373993A JP4614877B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373993A JP4614877B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007178498A true JP2007178498A (ja) 2007-07-12
JP4614877B2 JP4614877B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=38303788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005373993A Active JP4614877B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4614877B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080421A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hoya Corp マスクブランク、及びインプリント用モールドの製造方法
JP2009098689A (ja) * 2007-09-27 2009-05-07 Hoya Corp マスクブランク、及びインプリント用モールドの製造方法
JP2010226266A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Central R&D Labs Inc 2値化回路
KR20160138247A (ko) * 2014-03-30 2016-12-02 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크, 전사용 마스크의 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
CN113005410A (zh) * 2021-02-08 2021-06-22 上海传芯半导体有限公司 掩模基版的制造方法及制造设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183463A (ja) * 1986-02-07 1987-08-11 Asahi Glass Co Ltd フオトマスクブランクの製造法
JPH07110572A (ja) * 1993-08-17 1995-04-25 Dainippon Printing Co Ltd ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
WO2000007072A1 (fr) * 1998-07-31 2000-02-10 Hoya Corporation Ebauche pour photomasque, photomasque, ses procedes de fabrication et procede de formage de micromodeles
JP2002189283A (ja) * 2000-01-05 2002-07-05 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183463A (ja) * 1986-02-07 1987-08-11 Asahi Glass Co Ltd フオトマスクブランクの製造法
JPH07110572A (ja) * 1993-08-17 1995-04-25 Dainippon Printing Co Ltd ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
WO2000007072A1 (fr) * 1998-07-31 2000-02-10 Hoya Corporation Ebauche pour photomasque, photomasque, ses procedes de fabrication et procede de formage de micromodeles
JP2002189283A (ja) * 2000-01-05 2002-07-05 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080421A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hoya Corp マスクブランク、及びインプリント用モールドの製造方法
JP2009098689A (ja) * 2007-09-27 2009-05-07 Hoya Corp マスクブランク、及びインプリント用モールドの製造方法
JP2010226266A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Central R&D Labs Inc 2値化回路
KR20160138247A (ko) * 2014-03-30 2016-12-02 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크, 전사용 마스크의 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
KR102295453B1 (ko) 2014-03-30 2021-08-27 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크, 전사용 마스크의 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
CN113005410A (zh) * 2021-02-08 2021-06-22 上海传芯半导体有限公司 掩模基版的制造方法及制造设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4614877B2 (ja) 2011-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5374599B2 (ja) フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP5820557B2 (ja) フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP5086086B2 (ja) フォトマスクブランク及びその製造方法、フォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP4834203B2 (ja) フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
KR101394715B1 (ko) 포토 마스크의 제조방법 및 포토 마스크 블랭크
JP5185888B2 (ja) フォトマスクブランク及びフォトマスク
JP5704754B2 (ja) マスクブランク及び転写用マスクの製造方法
JP2006048033A (ja) フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP4614877B2 (ja) フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP5242110B2 (ja) フォトマスクブランク、フォトマスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4614877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250