JP2007177748A - ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置 - Google Patents

ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】切換弁を切り換えて油路を油溜めに連通したときは,コンロッド内の油路の作動油をクランク室に速やかに排出させて,ピストン内の油圧アクチュエータを確実に不作動状態に戻すことを可能にする。
【解決手段】ピストン5に設けられる油圧アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 に,コンロッド7,クランク軸9及び,このクランク軸9を支持するクランクケース3に設けられる一連の油路59の一端を接続し,この油路59の他端を主切換弁60を介して油溜め62及びオイルポンプ61に接続した油圧アクチュエータの制御装置であって,コンロッド7に,主切換弁60により油路59を油溜め62に連通したときは,油路59の,油圧室521 ,522 に連なる下流側をクランクケース3内に開放する補助切換弁65を設けた。
【選択図】 図15

Description

本発明は,クランク軸にコンロッドを介して連接されるピストンに設けられる油圧アクチュエータの油圧室に,コンロッド,クランク軸及び,このクランク軸を支持するクランクケースに設けられる一連の油路の一端を接続し,この油路の他端を切換弁を介して油溜め及び油圧源に接続し,この切換弁が,前記油路を前記油溜めに連通する第1切換位置と,前記油圧源を前記油路に連通する第2切換位置との間を作動するように構成される,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置の改良に関する。
かゝるピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置は,例えば下記特許文献1に開示されるように,既に知られている。
特開2005−54619号公報
ところで,従来のピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置では,作動状態の油圧アクチュエータを不作動状態に戻すべき,切換弁を第1切換位置に切り換えて油路を油溜めに連通したにも拘らず,油圧アクチュエータが不作動状態に戻らないことがあり,それが次のような原因にあることを本発明者等はつきとめた。
即ち,切換弁を第1切換位置に切り換えて油路を油溜めに連通しても,コンロッド内の油路には作動油が残留しており,この残留油は,コンロッド及びピストンが下向きに運動する際に,残留油自体の質量により上向きの慣性力を持ち,これが圧力として油圧アクチュエータの油圧室に作用する。一方,コンロッド及びピストンが上向きに運動する際は,上記残留油は下向きの慣性力を持つので,油圧アクチュエータの油圧室の圧力は低下するが,この期間は,油圧アクチュエータが不作動状態に戻るには短過ぎる。加えて,上向きの慣性力による圧力は,機関が高回転になる従って大きくなり,また油圧アクチュエータの油圧室の圧力の低下期間は短くなるから,特に機関の高速回転時に,油圧アクチュエータは不作動状態に戻り難くなるのである。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,切換弁を第1切換位置に切り換えて油路を油溜めに連通したときは,コンロッド内の油路の作動油をクランク室に速やかに排出させて,油圧アクチュエータを確実に不作動状態に戻すことを可能にする,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,クランク軸にコンロッドを介して連接されるピストンに設けられる油圧アクチュエータの油圧室に,コンロッド,クランク軸及び,このクランク軸を支持するクランクケースに設けられる一連の油路の一端を接続し,この油路の他端を主切換弁を介して油溜め及び油圧源に接続し,この主切換弁が,前記油路を前記油溜めに連通する第1切換位置と,前記油圧源を前記油路に連通する第2切換位置との間を作動するように構成される,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置であって,前記コンロッドに,前記主切換弁が前記第1切換位置に来たときは前記油路の,前記油圧室に連なる下流側を前記クランクケース内に開放し,前記主切換弁が前記第2切換位置に来たときは前記油路を導通状態にする補助切換弁を設けたことを第1の特徴とする。
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記補助切換弁を,コンロッドの大端部に設けたことを第2の特徴とする。
また本発明は,第2の特徴に加えて,前記補助切換弁を,その作動方向が前記コンロッドの長手方向と直交するように配置したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記補助切換弁を,前記コンロッドに形成されて前記油路を,前記クランク軸側の上流側油路と前記油圧室側の下流側油路とに分ける弁室と,この弁室に摺動可能に収容され,前記下流側油路を前記クランクケース内に開放する後退位置と,前記上流側及び下流側油路間を導通させる前進位置との間を作動し得る弁体と,この弁体を前記後退位置側に付勢する弁ばねと,前記上流側油路から導入した油圧により前記弁体を前記前進位置に作動する切換作動室とで構成することを第4の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第4の特徴の何れかに加えて,前記油圧アクチュエータは,互いに軸方向摺動可能に嵌合して前記ピストンを構成するピストンインナ及びピストンアウタ間に設けられ,ピストンインナに対してピストンアウタを低圧縮比位置及び高圧縮比位置に選択的に保持する可変圧縮比装置を作動するように構成されることを第5の特徴とする。
前記油圧源は,後述する本発明の実施例中のオイルポンプ61に対応する。
本発明の第1の特徴によれば,主切換弁が第1切換位置に来たときは,補助切換弁が油路の下流側をクランクケース内に開放するので,その後,ピストンが下死点を通過する前後では,コンロッド内の下流側油路の作動油は下向きの慣性力を持つことになって,自ら補助切換弁からクランクケース内に速やかに排出していき,その結果,油圧アクチュエータは,その油圧室の減圧により的確に不作動状態に戻ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,コンロッドの大端部に設けられる補助切換弁は,該大端部と共に回転運動をすることになるから,単純な遠心力を受けるのみとなり,したがってピストンの往復運動中も,補助切換弁が受ける衝撃は少なく,その耐久性を容易に確保することができる。
本発明の第3の特徴によれば,コンロッドの大端部の回転中,補助切換弁は,その作動方向と直交する方向に遠心力を受けるので,遠心力による誤動作を回避することができる。
本発明の第4の特徴によれば,補助切換弁を,油圧源に連なる上流側油路の油圧に応動する構造簡単な油圧式に構成することができる。
本発明の第5の特徴によれば,主切換弁及び補助切換弁の協働により可変圧縮比装置を的確に作動させ,機関の圧縮比を低圧縮比又は高圧縮比に切り換えて,機関の出力性能の向上に寄与し得る。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係る圧縮比可変装置を備えた内燃機関の要部縦断正面図,図2は上記圧縮比可変装置の上方からの分解斜視図,図3は同圧縮比可変装置の下方からの分解斜視図,図4は図1の要部拡大図(低圧縮比状態),図5は図4の5−5線断面図,図6は図5の6−6線断面図,図7は図5の7−7線断面図,図8は図5の8−8線断面図,図9は高圧縮比状態を示す,図4との対応図,図10は図9の10−10線断面図,図11は図10の11−11線断面図,図12は図10の12−12線断面図,図13は図5の13−13線断面図(低圧縮比状態),図14は高圧縮比状態を示す,図13との対応図,図15は図1中の補助切換弁部の拡大図(低圧縮比状態),図16は高圧縮比状態を示す,図15との対応図,図17は補助切換弁の作動に伴ない油圧アクチュエータの油圧変化を示す線図,図18は図17の18部拡大図,図19は本発明の別の実施例を示す,図12との対応図,図20は図19の20−20線断面図である。
先ず図1及び図5において,内燃機関Eの機関本体1は,シリンダボア2aを有するシリンダブロック2と,このシリンダブロック2の下端に結合されるクランクケース3と,シリンダボア2aの上端に連なるペントルーフ型燃焼室4aを有してシリンダブロック2の上端に結合されるシリンダヘッド4とからなっており,そのシリンダヘッド4には,燃焼室4aの天井面に開口する吸気ポート30i及び排気ポート30eをそれぞれ開閉する吸気弁31i及び排気弁31eと,燃焼室4aの中心部に電極を臨ませる点火プラグ32が螺着される。
シリンダボア2aに摺動可能に嵌装されるピストン5にはコンロッド7の小端部7aがピストンピン6を介して連結され,コンロッド7の大端部7bは,左右一対のベアリング8,8を介してクランクケース3に回転自在に支承されるクランク軸9のクランクピン9aに連結される。
図2〜図5に示すように,前記ピストン5は,ピストンピン6を介してコンロッド7の小端部7aに連結されるピストンインナ5aと,このピストンインナ5aの外周面に摺動自在に嵌合し,頂面を燃焼室4aに臨ませるピストンアウタ5bとからなっており,ピストンアウタ5bの外周に,シリンダボア2aの内周面に摺動自在に密接する複数のピストンリング10a〜10cが装着される。
ピストンインナ5aには,前記ピストンピン6の両端部を支持する一対のピンボス部11,11と,これらピンボス部11,11の外端に対応する部分を除いてシリンダボア2aの内周面に摺動自在に嵌合する円弧状の一対のスカート部12,12とが一体に形成される。前記ピストンピン6は中空に形成されている。
一方,ピストンアウタ5bは,ピストンリング10a〜10cが装着される周壁を上記スカート部12,12の上端面12aとの対向位置で終わらせている。このピストンアウタ5bには,両ピンボス部11,11の外端に対向する一対の耳部13,13が一体に形成される。これらには,ピストン5の軸方向を長径とする長孔14,14が設けられており,これら長孔14,14には,前記ピストンピン6の中空部を貫通する延長軸15の両端部がピストン5の軸方向に沿って摺動可能に嵌合され,この延長軸15は,ピストンピン6に圧入等により固着される。而して,上記長孔14,14及び延長軸15の嵌合により,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5bは,相対回転を阻止されながら軸方向の相対摺動が許容され,延長軸15が長孔14,14の下側面に当接することにより,ピストンアウタ5bに対するピストンインナ5aの下方摺動限界が規制される。
またピストンインナ5aの外周面の,ピストンピン6の両端面が臨む両側部に,ピストンピン5の軸方向に延びる一対の内側摺動平坦面23,23が形成され,これら内側摺動平坦面23,23が摺動自在に当接する外側摺動平坦面24,24がピストンアウタ5bの耳部13,13内側面に形成され,これら摺動平坦面23,24も,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5bの相対回転を阻止しながら軸方向の相対摺動を許容する。したがって,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5bの相対回転は,長孔14,14及び延長軸15相互の嵌合と,内側及び外側摺動平坦面23,24相互の当接とにより,これを強力に阻止することができる。このように,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5b相互の回り止めに,長孔14,14及び延長軸15相互の嵌合構造と,内側及び外側摺動平坦面23,24の当接構造を併用することは,各構造の荷重負担が軽減して耐摩耗性の向上と,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5b間の回り止め剛性の強化を図る上で有効であるが,要求諸元によっては,それら構造の何れか一方のみの採用も可能である。
また図2,図3及び図5において,ピストンインナ5a及びアウタンインナ5bは,前記延長軸15及び長孔14,14の摺動自在の嵌合と,ピストンインナ5a外周の一対の円弧面33,33及びアウタンインナ5bの雌スプライン42内周面42aの摺動自在の嵌合とにより充分な軸方向相対摺動支持長さを得て,安定した軸方向相対摺動を確保することができる。上記円弧面33,33は,一対のスカート部12,12の上端面12aと第1支持面17との間を結ぶように垂直に形成されるものである。
図3〜図5に明示するように,ピストンインナ5aの上部には,その外周側から順に,上向きの環状の第1支持面17,この第1支持面17の内周縁から起立する第1枢軸18,この第1枢軸18の上端に形成される環状の第2支持面19,この第2支持面19の内周縁から起立する第2枢軸20,並びにこの第2枢軸20の上端面に形成される環状の第3支持面21がピストンインナ5aと同軸状に形成される。上記第2枢軸20は,その軽量化のために,周方向に沿って複数のブロックに分割されると共に,その中心部には,前記コンロッド7の小端部7aが臨む開口部22が設けられ,クランクケース3内,即ちクランク室3aで発生する飛散潤滑油がこの開口部22を通過するようになっている。
そして,第1枢軸18には,第1支持面17に載置される環状のロック板25が回転可能に嵌合され,このロック板25の上面に対向するようにして第2枢軸20に嵌合する環状の第1押さえ板26が第2支持面19に複数のビス27,27…により固着される。さらに第2枢軸20には,第1押さえ板26上に載置される環状のリフト部材28が回転可能に嵌合され,このリフト部材28の内周縁部の上面に対向する第2押さえ板29が複数のビス34,34…により第3支持面21に固着される。
リフト部材28は,第2枢軸20周りに設定されるリフト位置B及びリフト解除位置A間を往復回動し得るもので,その往復回動に伴いピストンアウタ5bをピストンインナ5a寄りの低圧縮比位置L(図4,5参照)と,燃焼室4a寄りの高圧縮比位置H(図9,10参照)とに交互に保持するカム機構37の要部をなしている。
即ち,カム機構37は,図4,図5及び図8に示すように,上記リフト部材28と,このリフト部材28の上面に一体に突設される環状配列の複数の第1カム山38,38…と,ピストンアウタ5bのヘッド部下面に突設される環状配列の第2カム山39,39…とよりなっており,各カム山38,39は,その頂面が平坦面とされると共に,各カム山38,39の配列方向に並ぶ両側面が,その頂面に対する垂直面とされる矩形断面形状に形成される。
而して,リフト部材28がリフト解除位置Aにあるときは,該部材28の第1カム山38,38…間の谷に上部の第2カム山39,39…が出入り可能であり(図13参照),ピストンアウタ5bの低圧縮比位置L又は高圧縮比位置Hへの移行が許容される。そして第1及び第2カム山38,39が噛み合って,少なくとも一方のカム山の頂面が他方のカム山間の谷底に当接すれば,カム機構37は軸方向収縮状態となり,ピストンアウタ5bに低圧縮比位置Lを与える。
またリフト部材28がリフト位置Bにあるときは,第1及び第2カム山38,39同士が平坦な頂面を衝合させる(図14参照)ことで,カム機構37は軸方向拡張状態となって,ピストンアウタ5bに高圧縮比位置Hを与える。このとき,前述のようにピストンピン6に固着した延長軸15が,ピストンアウタ5bにおける耳部13,13の長孔14,14の下側面に当接することで,ピストンアウタ5bが所定の高圧縮比位置Hを超えて燃焼室4a側に移動することが阻止される。
図4,図5及び図7に示すように,前記ロック板25は,第1枢軸18周りに設定されるロック解除位置C(図12参照)及びロック位置D(図7参照)間を往復回動し得るもので,そのロック位置Dでカム機構37の軸方向収縮状態を保持するロック機構40の要部をなしている。
即ち,ロック機構40は,ロック板25と,このロック板25の外周に形成される雄スプライン41と,この雄スプライン41が摺動可能に嵌合するようにピストンアウタ5bの内周に形成される雌スプライン42と,この雌スプライン42の溝部の上端部を相互に連通させて,雄スプライン41の歯部の回転,進入を許す環状のロック溝43とで構成され,ピストンアウタ5bの低圧縮比位置L及び高圧縮比位置H間での位置切換えの際には,ロック板25をロック解除位置Cに設定して,雄スプライン41を雌スプライン42との摺動関係に置き,またピストンアウタ5bが低圧縮比位置Lに来たときは,ロック板25をロック位置Dに回動して雄スプライン41の歯部をロック溝43に進入させ,その雄スプライン41の歯部と雌スプライン42の歯部との端面同士を突き当てることにより,ピストンアウタ5bの低圧縮比位置Lがロックされる。
図2及び図10に示すように,前記第1押さえ板26によるロック板25の押さえを強化するために,雄スプライン41の複数の溝部に配置されて第1押さえ板26の外周部下面を支持する複数のボス35,35…がピストンインナ5aに一体に形成され,これらボス35,35…に第1押さえ板26の外周部が複数のビス27′,27′…により固着される。勿論,上記ボス35,35…は,雄スプライン41のロック解除位置C及びロック位置Dへの回動を妨げないように形成される。
ピストンインナ5aには,上記リフト部材28及びロック板25をそれぞれ駆動する第1及び第2アクチュエータ451 ,452 が設けられ,これらについて図5,図6,図13及び図14を参照しながら説明する。
先ず,第1アクチュエータ451 より説明する。ピストンインナ5aには,ピストンピン6の一側方にそれと平行に延びる有底のシリンダ孔461 と,このシリンダ孔461 の中間部の上壁及び第1押さえ板26を貫通する一連の長孔471 とが設けられ,リフト部材28の下面に突設された受圧ピン481 が長孔471 を通してシリンダ孔461 に臨ませてある。
受圧ピン481 には,シリンダ孔461 に緩く嵌合してシリンダ孔461 内でその半径方向に遊び得る円板状の摺動子491 が相対的に首振り自在に取り付けられる。シリンダ孔461 には,この摺動子491 を挟んで作動プランジャ501 及び有底円筒状の戻しプランジャ511 が摺動可能に嵌装される。したがって,摺動子491 は受圧ピン481 と作動プランジャ501 及び戻しプランジャ511 との間に介装されることになるが,受圧ピン481 の,リフト部材28の回動中心周りの円弧運動は,摺動子491 が作動プランジャ501 及び戻しプランジャ511 間で摺動しながらシリンダ孔461 内を移動することで許容される。しかも受圧ピン481 から作動プランジャ501 及び戻しプランジャ511 に至る各部の接触は,常に面接触となるので,その接触部の耐摩耗性が確保される。
シリンダ孔461 内には,作動プランジャ501 の内端が臨む油圧室521 が画成され,この油圧室521 に油圧を供給すると,その油圧を受けて作動プランジャ501 が摺動子491 及び受圧ピン481 を介してリフト部材28をリフト位置Bへ回動するようになっており,前記長孔471 は,そのときの受圧ピン481 の動きを妨げない大きさになっている。
またシリンダ孔461 の開放側端部には,円筒状のばね保持筒531 が止環541 を介して係止され,このばね保持筒531 と前記戻しプランジャ511 との間に,その戻しプランジャ511 を受圧ピン481 側に付勢する戻しばね551 が縮設される。
而して,リフト部材28のリフト解除位置Aは,受圧ピン481 が長孔471 の,作動プランジャ511 側内端壁に当接することにより規定され(図13参照),リフト部材28のリフト位置Bは,受圧ピン481 が摺動子491 及び戻しプランジャ511 を介してばね保持筒531 に当接することにより規定される(図14参照)。
第2アクチュエータ452 は,ピストンピン6を挟んで第1アクチュエータ451 と軸対称的もしくは点対称的に配置され,受圧ピン482 はロック板25の下面に突設される。その他の構成は,第1アクチュエータ451 と同様であるので,図中,第1アクチュエータ451 と対応する部分には,添え字のみを「2 」とした対応符号を付して,その詳細な説明を省略する。
而して,ロック板25のロック解除位置Cは,受圧ピン482 が長孔472 の,作動プランジャ502 側内端壁に当接することにより規定され,ロック板25のロック位置Dは,受圧ピン482 が摺動子492 及び戻しプランジャ512 を介してばね保持筒532 に当接することにより規定される。
ところで,受圧ピン481 ,482 の作動ストロークを,長孔471 ,472 の内端壁で規定するすれば,受圧ピン481 ,482 の作動ストロークを高精度に規定することができ,また作動プランジャ501 ,502 及び戻しプランジャ511 ,512 を,シリンダ孔461 ,462 の内端壁に当接させることで受圧ピン481 ,482 の作動ストロークを規制すれば,受圧ピン481 ,482 の作動限界において受圧ピン481 ,482 から負荷を取り除くことができる。
こうして第1及び第2アクチュエータ451 ,452 は,実質的に同一構造に構成されると共に,第1押さえ板26を挟んで上下に重ね配置されるリフト部材28及びロック板25の下方で,ピストンインナ5aの軸線を挟むようにして配置される。また第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の互いに対応する部品には互換性が付与される。これにより,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の構成部品の共通化を図り,コストの低減を大いに図ることができる。
図1及び図6に示すように,前記ピストンピン6と,その中空部に嵌合された延長軸15との間に筒状の油室57が画成され,この油室57を第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 に接続する第1及び第2分配油路581 ,582 がピストンピン6及びピストンインナ5aに渡り設けられる。また油室57は,ピストンピン6,コンロッド7及びクランク軸9に渡り設けられる油路59に接続され,この油路59は,電磁式の主切換弁60を介して油圧源たるオイルポンプ61と,油溜め62とに切換可能に接続される。油溜め62は,クランクケース3底部に取り付けられるオイルパンであり,したがって第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の作動油として,機関Eの潤滑油が使用される。
図4において,前記延長軸15は,両端の開放面を端板15a,15aで閉塞される中空部15bを有しており,その中空部15bは,延長軸15中央部の通孔16aを通してピストンピン6内の筒状の油室57に連通され,またその中空部15bは,延長軸15両端部の噴孔16b,16bを介して前記耳部13,13の長孔14,14内に連通される。その際,延長軸15の各端部の噴孔16bは,対応する長孔14の下端面に向かって開口するように配置することが望ましく,図示例では,噴孔16bを延長軸15の端部に周方向に複数配列して,ピストンピン6が回転しても,少なくとも一つの噴孔16bが長孔14の下端面を指向するようにしてある。
図15及び図16に示すように,コンロッド7の大端部7bには,前記油路59を,オイルポンプ61の吐出圧力に応動する油圧式の補助切換弁65が設けられる。この補助切換弁65は,前記油路59を,クランクピン9a側の上流側油路59aとピストンピン6側の下流側油路59bとに分けるように大端部7bに形成される弁室66と,この弁室66に摺動可能に収容されるピストン状の弁体67とを備える。弁室66及び弁体67は,この弁体67の作動方向がクランクピン9aと平行するように配置される。そして弁室66の一端部はねじ栓68で閉塞され,それと反対側の端壁66aには,弁室66をクランクケース3内に直接開放する逃がし孔69が設けられる。弁体67は,中空円筒状の第1及び第2弁部67a,67bを隔壁67cを介して一体に連結して構成され,ねじ栓68側の第1弁部67aの周壁には,その周方向に配列される複数の入口孔70が設けられ,第2弁部67bの周壁には,その周方向に配列される複数の出口孔71が設けられる。また弁室66には,弁体67をねじ栓68に向かって所定のセット荷重で付勢する弁ばね72が収容される。その際,弁ばね72は,大部分を第2弁部67bの中空部に収めて,その可動端部を隔壁67cに圧接させるように配置される。
弁体67は,ねじ栓68に当接する後退位置と,端壁66aに当接する前進位置との間を移動するようになっている。弁室66は,この弁体67の隔壁67cによりねじ栓68側の切換作動室73と,端壁66a側の逃がし室74とに区画され,その切換作動室73に前記上流側油路59aが接続され,前記下流側油路59bは,弁体67の後退位置では出口孔71を介して逃がし室74に,また弁体67の前進位置では入口孔70を介して切換作動室73に連通切換えされるようになっている。
尚,ピストンアウタ5b内へのリフト部材28,第1押さえ板26及びロック板25の挿入時,これらとピストンアウタ5b内周の前記外側摺動平坦面24,24との干渉を回避するために,リフト部材28及び第1押さえ板26の外周面に平坦な面取りが施され,また雄スプライン41の一部が切除される。
次に,この第1実施例の作用について説明する。
図3〜図8及び図13に示すように,カム機構37のリフト部材28がリフト解除位置Aにあり,またロック板25がロック溝43に係合していることで,いま,ピストンアウタ5bは,ピストンインナ5a側に寄った低圧縮比位置Lに保持されているとする。したがって,この状態で運転される内燃機関Eの圧縮比は比較的低く制御される。
このような状態から,例えば内燃機関Eの高速運転時,出力向上を図るべく高圧縮比状態を得るには,主切換弁60を通電状態,即ちオン状態にして,油路59をオイルポンプ61に接続する。こうすると,オイルポンプ61が吐出する作動油は,先ず上流側油路59aを経て補助切換弁65の切換作動室73に流入し,その油圧により弁体67を,図15に示すように,弁ばね72のセット荷重に抗して前進位置へ押動して,弁体67の入口孔70を下流側油路59bに連通させる。その結果,上記作動油は,入口孔70を経て下流側油路59bに移行し,第1及び第2分配油路581 ,582 を経て第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 に供給される。
すると,先ず,図9に示すように,第2アクチュエータ452 の作動プランジャ502 が油圧室522 の油圧を受けて摺動子492 と共に受圧ピン482 を,戻しばね552 の付勢力に抗して押圧するので,受圧ピン482 がロック板25をロック位置Dからロック解除位置Cへと回動し,ロック板25の雄スプライン41とピストンアウタ5bの雌スプライン42との摺動嵌合が可能な状態となる。
そこで,ピストンアウタ5bは,次のような自然外力の作用で高圧縮比位置Hへ移動する。即ち,機関の吸気行程で吸気負圧によりピストンアウタ5bが燃焼室4a側に引き寄せられたときや,ピストン5の下降行程でピストンリング10a〜10c及びシリンダボア2a内面間に生ずる摩擦抵抗によりピストンアウタ5bがピストンインナ5aから置き去りにされようとしたときや,ピストン5の上昇行程の後半でピストンインナ5aの減速に伴いピストンアウタ5bがその慣性力によりピストンインナ5aから浮き上がろうとしたときに,ピストンアウタ5bはピストンインナ5aから燃焼室4a側へ離れる方向に変位し,これに伴ないピストンインナ5aに支持される延長軸15がピストンアウタ5bの耳部13,13の長孔14,14を相対的に下降して,それら長孔14,14の下端壁に当接することにより,ピストンアウタ5bは所定の高圧縮比位置Hでその変位は阻止される。
したがって,特別なストッパ部材を用いることなく,ピストンアウタ5bの高圧縮比位置側への移動限界を規制することができ,装置の構造の簡素化に寄与し得る。しかもピストンアウタ5bの高圧縮比位置側への移動限界規制時の衝撃は,ピストンアウタ5bから,互いに当接する長孔14,14下端壁及び延長軸15を介してピストンピン6に直接的に伝達させ,ピストンインナ5aには伝達させないので,ピストンインナ5aに設けられるカム機構37,ロック機構40,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 等への衝撃の影響を防ぐことができ,それらの耐久性及び作動安定性を確保することができる。
ピストンアウタ5bが高圧縮比位置Hに来ると,リフト部材28の第1カム山38,38…がピストンアウタ5bの第2カム山39,39…間の谷部から離脱するので,第1アクチュエータ451 において,既に油圧室521 の油圧を受けていた作動プランジャ501 が摺動子491 と共に受圧ピン481 を戻しばね551 の付勢力に抗して押動し,リフト部材28をリフト解除位置Aからリフト位置Bへと回動する。したがって,図14に示すように,第1カム山38,38…と第2カム山39,39…とは互いに平坦の頂面を当接させることになる。即ち,カム機構37は軸方向拡張状態となる。
こうして,ピストンアウタ5bは,カム機構37の軸方向拡張状態と,延長軸15及び長孔14,14下端壁の当接とにより高圧縮比位置Hに保持される。したがって,ピストンインナ及びアウタ5a,5bは,圧縮比を高めながら一体となってシリンダボア2a内を昇降し,機関の出力性能の向上に寄与することができる。しかも,カム機構37において,互いに当接させる環状配列の第1及び第2カム山38,39の頂面の当接面は,ピストン5の全周に均等に分布する上,その総合面積が広いので,カム機構37は,機関Eの膨張行程や圧縮行程での大なる筒内圧力に充分に耐えることができる。
ところで,主切換弁60をオン状態にして,油路59をオイルポンプ61に接続した状態では,油路59を上って来た作動油は,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 に供給される他,ピストンピン6内の油室57,通孔16a,延長軸15の中空部15bを順次経て噴孔16b,16bからピストンインナ5aの耳部13,13の長孔14,14内にも供給され,これら長孔14,14内を作動油で満たすことになるから,ピストンアウタ5bが低圧縮比位置Lから高圧縮比位置Hへの移動に伴ない,延長軸15が耳部13,13の長孔14,14を下降することにより,延長軸15の下半周面が長孔14,14内の作動油を押圧して,その作動油を耳部13,13周りの隙間を通して長孔14,14外に押し出し,このとき発生する減衰力により,延長軸15の長孔14,14下端壁への当接衝撃が緩和され,ピストンアウタ5bを高圧縮比位置Hに確実に規制することができ,耳部13,13及び延長軸15の耐久性の向上を図ることができる。
尚,前記延長軸15に設けられる噴孔16bは,対応する長孔14の下端壁に指向する一個とすることが望ましい。こうすれば,アウタンインナ5bが高圧縮比位置Hに来たとき,単一の噴孔16bが対応する長孔14の下端壁で閉塞されて,噴孔16bからの作動油の無用な流出を抑えることになり,オイルポンプ61の容量軽減を図ることができるからである。
また吸気行程などで,ピストンアウタ5b及びピストンインナ5aに働く離反方向の荷重は,ピストンインナ5aに支持される延長軸15と,この延長軸15が嵌合する長孔14,14を持った,ピストンアウタ5bの耳部13,13とで,これを確実に支承することができ,その延長軸15及び長孔14,14は,ピストンインナ5a及びピストンアウタ5bの相対回転を防ぐ役割を果たし,構造の簡素化に寄与する。しかもピストンアウタ5bは,長孔14,14を形成する耳部13,13を厚肉にするだけで強度的に足りるので,ピストンアウタ5b,延いてはピストン5の軽量化に寄与し得る。
次に,機関Eを,上記高圧縮比状態から,再び低圧縮比状態に切換えるには,主切換弁60を図15に示すようにオフ状態,即ち非通電状態にして,油路59を油溜め62に開放する。すると,先ず上流側油路59aの減圧に伴ない,補助切換弁65の切換作動室73も減圧するから,弁体67は弁ばね72の付勢力で直ちに後退位置に戻って,出口孔71を下流側油路59bに連通させる。その結果,下流側油路59bが補助切換弁65の出口孔71,逃がし室74及び逃がし孔69を通して,クランク室3a(図1参照)に直接解放される。
その後,ピストン5が下死点を通過する前後では,コンロッド7内の下流側油路59bの作動油は下向きの慣性力を持つことになるため,自ら補助切換弁65の逃がし孔69からクランク室3aに速やかに排出していく。その結果,下流側油路59bに連なる第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 は即座に減圧し,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の受圧ピン481 ,482 は,それぞれ戻しばね551 ,552 の付勢力を受ける戻しプランジャ511 ,512 の制御下に置かれる。
主切換弁60をオフ状態にしてから,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 が減圧するまでの過程を図17及び図18の線図を参照しながら説明する。
図17及び図18において,線Xは機関Eの筒内圧力,線Yは第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の油圧室521 ,522 の圧力,線Zは補助切換弁65の切換作動室73にかかるオイルポンプ61の吐出圧力をそれぞれ示し,また線Sは油圧室521 ,522 にかかる圧力の閾値であり,その圧力が閾値S以上になれば第1及び第2アクチュエータ451 ,452 は作動状態となり,閾値S未満になれば第1及び第2アクチュエータ451 ,452 は不作動状態となる。
主切換弁60のオン状態において油圧室521 ,522 の圧力が脈動するのは,ピストン5及びコンロッド7の往復運動に伴ない油圧室521 ,522 及び油路59の作動油の慣性力の方向が変化することによる。
時間Tで主切換弁60をオフ状態にして,補助切換弁65を後退させると,機関Eの爆発行程及び排気行程間の下死点前後と,吸入行程及び圧縮行程間の下死点前後に,下流側油路59bの作動油が下向きの慣性力を持つ時期があり,したがってその何れかの時期に,下流側油路59bの作動油が補助切換弁65の逃がし孔69からクランク室3aに排出して,油圧室521 ,522 の圧力を閾値未満に速やかに低下させることができる。
もし,このような補助切換弁65が無い場合には,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 において,戻しばね551 ,552 のセット荷重を大きく設定することを余儀なくされるから,それに伴ない作動プランジャ511 ,512 の作動油圧,即ちオイルポンプ61の吐出圧力を高める必要に迫られ,オイルポンプ61の高圧化,延いてはその駆動のための消費動力を増大させることになる。
こうして,油圧室521 ,522 が閾値未満に低下すると,先ず,第1アクチュエータ451 では,戻しプランジャ511 が受圧ピン481 を摺動子491 と共に油圧室521 側に押動して,リフト部材28をリフト解除位置Aへと回動し,第1カム山38,38…及び第2カム山39,39…は,互いに頂部をずらした配置となるから,機関の排気行程,膨張行程及び圧縮行程等において,筒内圧力によりピストンアウタ5bがピストンインナ5aに対して押圧されたときや,ピストン5の上昇行程でピストンリング10a〜10c及びシリンダボア2a内面間に生ずる摩擦抵抗によりピストンアウタ5bがピストンインナ5aに対して押圧されたときや,ピストン5の下降行程の後半でピストンインナ5aの減速に伴いピストンアウタ5bがその慣性力によりピストンインナ5aに対して押圧されたときに,ピストンアウタ5bは,図13に示すように,第1カム山38,38…及び第2カム山39,39…を相互に噛み合せながら,ピストンインナ5aに近接するように変位し,一方のカム山39の頂部が,他方のカム山38間の谷底に突き当ったことでピストンアウタ5bの低圧縮比位置Lが決まる。
ピストンアウタ5bが低圧縮比位置Lに到達すると,ロック板25の雄スプライン41は,ピストンアウタ5bのロック溝43に進入可能となるから,第2アクチュエータ452 の戻しプランジャ512 が戻しばね552 の付勢力で受圧ピン482 を摺動子492 と共に,油圧室522 側に押動して,ロック板25をロック位置Dへと回動し,ロック機構40をロック状態にする。即ち,ロック板25の雄スプライン41を,ピストンアウタ5bの雌スプライン42の上端面に対向させ,両スプライン41,42相互の摺動を阻止する。
ところで,ロック板25の,ピストンインナ5aの第1支持面17からの浮き上がりを抑える第1押さえ板26は,ピストンインナ5aの第2支持面19に支持されるので,カム機構37側から第1押さえ板26にスラスト荷重が掛かっても,その荷重は第2支持面19に受け止められ,ロック板25への伝達が阻止されるので,ロック板25は常に第1枢軸18周りにスムーズに回動することができる。
こうして,ピストンアウタ5bは,カム機構37の軸方向収縮状態と,ロック機構40のロック状態とにより低圧縮比位置Lに保持される。この状態においても,カム機構37では,環状配列の第1及び第2カム山38,39の一方のカム山39の頂部が,他方のカム山38間の谷底に突き当たるから,それらの当接面は,ピストン5の全周に均等に分布する上,その総合面積が広いので,カム機構37は,機関Eの膨張行程や圧縮行程での大なる筒内圧力に充分に耐えることができる。
また吸気行程などで,ピストンアウタ5b及びピストンインナ5aに働く離反方向の荷重は,ロック板25の雄スプライン41と,ピストンアウタ5bの雌スプライン42との端面当接部に作用するが,その端面当接部も,ピストン5の全周に均等に分布する上,その総合面積が広いので,ロック機構40も,上記離反方向の荷重に充分に耐えることができる。
以上のように,カム機構37は,ピストンインナ及びアウタ5a,5b間に環状に配設されることで,ピストンインナ及びアウタ5a,5bを,それらの全周に亙りカム機構37を介して相互に当接させることになり,したがってピストンインナ及びアウタ5a,5b間での熱の伝達,特に,高温のピストンアウタ5bから低温のピストンインナ5aへの熱引きがスムーズであり,ピストン5の良好な冷却性を確保することができる。同時にピストンインナ及びアウタ5a,5b間での推力の伝達が効率的であり,ピストン5の耐久性向上に寄与し得る。
しかも,ピストンインナ5aに,機関Eのシリンダボア2aの内周面に摺動を案内されるスカート部12,12が一体に形成され,ピストンアウタ5bの,ピストンリング10a〜10cが装着される周壁をスカート部12,12の直上で終わらせているから,ピストンアウタ5bにスカート部はなく,したがってピストンアウタ5bが,その慣性力を利用して低圧縮比位置L及び高圧縮比位置H間で位置を切り換えるときでも,スカート部12,12とシリンダボア2aの内周面との摩擦抵抗に邪魔されることなく,ピストンアウタ5bは上記位置の切り換わりをスムーズに行うことができる。
またピストンインナ5aにスカート部12,12を形成したことで,ピストンインナ及びアウタ5a,5bの二重の重なり部分が大幅に減少し,ピストンの大幅な軽量化を達成し,機関Eの出力性能及び耐久性の向上に寄与することができる。
さらにピストンインナ5aのスカート部12,12に干渉されることなく,ピストンピン6に対向配置されるピストンアウタ5bの耳部13,13の長孔14,14に,ピストンピン6の両端から突出した延長軸15を摺動可能に嵌合する,という極めて簡単な構造により,ピストンインナ及びアウタ5a,5bの相対回転を確実に阻止することができる。
またピストンインナ5aの第2枢軸20の中心部には,コンロッド7の小端部7aが臨む開口部22が設けられ,クランクケース3内,即ちクランク室3aで発生する飛散潤滑油がこの開口部22を通過するようになっているため,機関Eの運転中は,開口部22を通して飛散潤滑油をカム機構37に供給して該機構37の潤滑と冷却を図り,その作動の確実性と耐久性の向上に寄与し得る。しかも,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の作動油には,機関Eの潤滑油が使用されるため,それらアクチュエータ451 ,452 からリークした作動油によってもカム機構37の潤滑を一層効果的に行うことができる。
一方,コンロッド7の大端部7bに設けられる補助切換弁65の弁体67は,該大端部7bと共に回転運動をするので,単純な遠心力を受けることになり,したがってピストン5の往復運動中も,弁体67が受ける衝撃は少ないから,その耐久性を容易に確保することができる。しかも,大端部7bの回転中,弁体67は,その作動方向と直交する方向に遠心力を受けることになるから,遠心力による誤動作を回避することができる。このことは,弁ばね72のセット荷重の低い設定を可能にし,弁体67の油圧応答性を高める上に有効である。
尚,弁体67を後退方向に付勢する弁ばね72のセット荷重は,切換作動室73の残留油の遠心力による昇圧によるも,弁体67を後退位置に保持し得る大きさに設定する必要があることは言うまでもない。
ところで前述のように,ロック板25及びリフト部材28は,ピストンインナ5aと一体の第1及び第2枢軸18,20にそれぞれ回転可能に支承される回転式に構成され,これらを作動する第1及び第2アクチュエータ451 ,452 がピストンインナ5aの軸線を挟むように配置されるので,ピストン5の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。特に,上下に重ねて配置されるリフト部材28及びロック板25の下方に第1及び第2アクチュエータ451 ,452 を配置するというレイアウトによって,リフト部材28及びロック板25並びに第1及び第2アクチュエータ451 ,452 を合理的に集中させることができて,ピストン5の軽量化及びコンパクト化を一層図ることができる。
しかも,回転式のリフト部材28及びロック板25は,何れもピストンの往復運動による振動が付与されると共に潤滑油が供給されるため,これらを各単一の第1及び第2アクチュエータによって確実に回転作動することができる。
次に,図19及び図20に示す本発明の別の実施例について説明する。
この別の実施例では,雌スプライン42の溝部に,雄スプライン41の歯部を受け止めてピストンアウタ5bの高圧縮比位置H側への移動限界を規制する,ピストンインナ5aと一体の閉塞部42aが設けられる。この場合,ピストンアウタ5bの高圧縮比位置Hにおいて,雄スプライン41の歯部の閉塞部42aへの当接を確実にするため,ピストンアウタ5bにおける耳部13,13の長孔14,14は,その下端壁にピストンピン6と共に昇降する延長軸15が当接しないように形成される。その他の構成は,前実施例と同様であるので,図16及び図17中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
而して,この別の実施例によれば,雌スプライン42の溝部に閉塞部42aを設けるという極めて簡単な構造により,ピストンアウタ5bの高圧縮比位置H側への移動限界を確実に規制することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,補助切換弁65を,電磁式の主切換弁60と同時にオン・オフする電磁式に構成することもできる。またピストンアウタ5bの低圧縮比位置Lを規制するためには,ピストンアウタ5bの下端面を,ピストンインナ5aのスカート部12,12の上端面12a,12aに当接させることもできる。さらに上記実施例の圧縮比可変装置は,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の不作動時,即ち戻しばね551 ,552 の付勢力による作動プランジャ501 ,502 の後退時に低圧縮比状態を得るようにして,低圧縮比重視型に構成したが,第1及び第2アクチュエータ451 ,452 の不作動時に高圧縮比状態を得るようにして,高圧縮比重視型に構成することもできる。
また延長軸15の,長孔14下端壁への当接衝撃を緩和する緩衝装置として,上記実施例では油圧式に構成したが,長孔14の下端壁に埋設した弾性部材で延長軸15を弾性的に受け止めるような機械式に構成したり,それに前述の油圧式を併用することもできる。
本発明の実施例に係る圧縮比可変装置を備えた内燃機関の要部縦断正面図である。 上記圧縮比可変装置の上方からの分解斜視図である。 同圧縮比可変装置の下方からの分解斜視図である。 図1の要部拡大図(低圧縮比状態)である。 図4の5−5線断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図5の8−8線断面図である。 高圧縮比状態を示す,図4との対応図である。 図9の10−10線断面図である。 図10の11−11線断面図である。 図10の12−12線断面図である。 図5の13−13線断面図(低圧縮比状態)である。 高圧縮比状態を示す,図13との対応図。 図1中の補助切換弁部の拡大図(低圧縮比状態)である。 高圧縮比状態を示す,図15との対応図である。 補助切換弁の作動に伴ない油圧アクチュエータの油圧変化を示す線図である。 図17の18部拡大図である。 本発明の別の実施例を示す,図12との対応図である。 図19の20−20線断面図である。
符号の説明
H・・・・・・・高圧縮比位置
L・・・・・・・低圧縮比位置
5・・・・・・・ピストン
5a・・・・・・ピストンインナ
5b・・・・・・ピストンアウタ
7・・・・・・・コンロッド
7b・・・・・・大端部
9・・・・・・・クランク軸
451 ,452 ・・・油圧アクチュエータ
521 ,522 ・・・油圧室
59・・・・・・油路
59a・・・・・上流側油路
59b・・・・・下流側油路
60・・・・・・主切換弁
61・・・・・・油圧源(オイルポンプ)
62・・・・・・油溜め
65・・・・・・補助切換弁
66・・・・・・弁室
67・・・・・・弁体
72・・・・・・弁ばね
73・・・・・・切換作動室

Claims (5)

  1. クランク軸(9)にコンロッド(7)を介して連接されるピストン(5)に設けられる油圧アクチュエータ(451 ,452 )の油圧室(521 ,522 )に,コンロッド(7),クランク軸(9)及び,このクランク軸(9)を支持するクランクケース(3)に設けられる一連の油路(59)の一端を接続し,この油路(59)の他端を主切換弁(60)を介して油溜め(62)及び油圧源(61)に接続し,この主切換弁(60)が,前記油路(59)を前記油溜め(62)に連通する第1切換位置と,前記油圧源(61)を前記油路(59)に連通する第2切換位置との間を作動するように構成される,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置であって,
    前記コンロッド(7)に,前記主切換弁(60)が前記第1切換位置に来たときは前記油路(59)の,前記油圧室(521 ,522 )に連なる下流側を前記クランクケース(3)内に開放し,前記主切換弁(60)が前記第2切換位置に来たときは前記油路(59)を導通状態にする補助切換弁(65)を設けたことを特徴とする,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置。
  2. 請求項1記載のピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置において,
    前記補助切換弁(65)を,コンロッド(7)の大端部(7b)に設けたことを特徴とする,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置。
  3. 請求項2記載のピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置において,
    前記補助切換弁(65)を,その作動方向が前記クランク軸(9)と平行するように配置したことを特徴とする,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置において,
    前記補助切換弁(65)を,前記コンロッド(7)に形成されて前記油路(59)を,前記クランク軸(9)側の上流側油路(59a)と前記油圧室(521 ,522 )側の下流側油路(59b)とに分ける弁室(66)と,この弁室(66)に摺動可能に収容され,前記下流側油路(59b)を前記クランクケース(3)内に開放する後退位置と,前記上流側及び下流側油路(59a,59b)間を導通させる前進位置との間を作動し得る弁体(67)と,この弁体(67)を前記後退位置側に付勢する弁ばね(72)と,前記上流側油路(59a)から導入した油圧により前記弁体(67)を前記前進位置に作動する切換作動室(73)とで構成することを特徴とする,内燃機関の圧縮比可変装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置において,
    前記油圧アクチュエータ(451 ,452 )は,互いに軸方向摺動可能に嵌合して前記ピストン(5)を構成するピストンインナ(5a)及びピストンアウタ(5b)間に設けられ,ピストンインナ(5a)に対してピストンアウタ(5b)を低圧縮比位置(L)及び高圧縮比位置(H)に選択的に保持する可変圧縮比装置を作動するように構成されることを特徴とする,ピストンにおける油圧アクチュエータの制御装置。
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