JP2007175727A - 中子塗型設備への中子の搬入・搬出方法及び中子塗型設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筒状中子10の内側を搬入用チャック装置5によりクランプし塗型剤7の塗布設備へ搬送する中子搬入工程と、中子10に塗型剤7を塗布する塗型剤塗布工程と、中子10を反転させる反転工程と、反転後の中子10を乾燥設備4へ搬送する中子搬出工程とからなる中子塗型設備への中子搬入・搬出方法において、前記中子10の内側を搬出用チャック装置25によって上方からクランプし、その搬出用チャック装置25の移動により中子10を乾燥設備4へ搬送するようにした。中子10は反転状態で上方からクランプされているので、衝撃なく確実に乾燥設備4に受け渡しできる。また、上記反転工程に、反転後の中子10を載置する台座20を設ければ、後段の工程が前段の工程に待ち時間を生じさせにくくなり効率を悪化させない。
【選択図】 図1
Description
この手法において、例えば、図8に示すように、中子造型機3から取り出された中子10を上記のように塗型剤槽6に浸漬させて取出した後(図中の矢印a,b,c,d参照)、その塗布面の余分な塗型剤(液溜まり)7を除去するための塗型剤7の液切り(垂れ切り)を適宜行い、その後、塗布した塗型剤7を乾かすための乾燥設備4に送られる。
この搬送方法において、塗型剤塗布後の中子10は、図9に示すように、中子搬出装置を構成する対の挟持部材16の下端に設けられた対の横桟16a,16aが上記外側端面10bに接することにより、その横桟16a,16aによって下方から支えられた状態で、乾燥設備4へと搬送されるようになっている。
仮に、上記横桟16a,16aのみを使用して中子10の受け渡しを行うと、その横桟16a,16a同士を離間させて中子10をコンベヤ4a上に載置する際に、中子10に衝撃が加わりやすいので好ましくない。
このようにすれば、中子は反転状態で上方からクランプされているので、その反転状態のまま乾燥設備へ搬送し所定の位置でアンクランプすれば、衝撃なく確実に受け渡しできる。
このようにすれば、塗型剤を塗布する工程、及び中子を反転させる工程と、その後段の中子を乾燥設備へ搬送する工程とが別々に稼働することができるので、一部の工程が他の工程に待ち時間を生じさせにくくなり、塗型設備全体の工程の効率を悪化させないようにし得る。
すなわち、上記中子搬出工程は、上記搬入用チャック装置とは別の搬出用チャック装置によって上記反転状態の中子の内側を上方からクランプし、その搬出用チャック装置が移動することにより前記中子を上記乾燥設備へ搬送する構成である。
所謂、どぶ漬け法を採用した場合において、上記搬入用チャック装置に反転機能が設けられていれば、中子を引き上げた後、前記搬入用チャック装置を水平軸周りに回動させて前記中子を傾けた状態に維持できるようにし、さらに、その傾けた中子を前記塗型剤槽上で筒軸周りに回転できるようにすれば、塗型剤の液切り工程と上記反転工程との動作が一体的、連続的となってさらに効率的である。
このようにすれば、上記塗型剤塗布工程、及び反転工程と、その後段の中子搬出工程とが別々に稼働することができるので、例えば、反転工程を終了した後、中子を台座上に載置しておけば、中子搬出工程の動作を待つことなく反転工程は、次なる中子に対する動作を開始することができる。このように、各工程相互間の待ち時間を少なくすることができるので、中子の乾燥設備への搬送が工程全体の効率を悪化させない。
このようにすれば、中子はその筒軸方向外側端面が下向きに反転した状態で、搬出用チャック装置により上方からクランプでき、その反転状態のまま乾燥設備へ搬送して所定の位置でアンクランプできるので、中子を乾燥設備へ衝撃なく確実に受け渡しできる。
このように搬入用チャック装置に反転機能を設ければ、搬入用チャック装置と中子反転装置とが一体的となって、装置を簡略化し得る。
所謂、どぶ漬け法を採用した場合において、上記搬入用チャック装置に反転機能が設けられていれば、さらに、その搬入用チャック装置に中子を傾けた状態に維持できる機能を設けて、その傾けた中子を前記塗型剤槽上で筒軸周りに回転できるようにすれば、塗型剤の液切り機能と上記反転機能とが一体的となって、さらに便利である。
中子搬入装置は、前記搬入用チャック装置5が、図2に示すように、上方に設けたレール8上を走行する台車9に軸上のラックジャッキ5cと、そのラックジャッキ5cの下端に設けた吊り具5dを介して固定されている。ラックジャッキ5cは、台車9に設けたサーボモータ9aのその出力軸と噛み合うようになっており、そのサーボモータ9aの駆動によって昇降するようになっている。また、吊り具5dは、その側方に沿うガイド部材5eによってその昇降が案内される。
中子10の表面を清掃した後、中子搬入装置を塗型剤槽6の直上まで搬送する(図1及び図2の矢印B参照)。
なお、この塗型剤槽6は混練槽6aと連通しており、その混練槽6aにおいて塗型剤7が所定の濃度に調整されてから塗型剤槽6内へ必要量供給されるようになっている。
このとき、その傾斜した状態で、さらに、中子10を前記軸心回りに回転させることが望ましい(図1及び図3の矢印D参照)。これは、中子10が傾むけば、中子10下方の一点が最下部となって、その最下部に塗型剤7が集まり、その集まった塗型剤7は、落下しやすくなって液切れし易くなり、中子10を回転させれば、塗型剤7は遠心力によって移動が活発となり、最下部の液切れはさらに促進され、中子10表面の余分な塗型剤7は遠心力によって塗布面上を活発に移動して、垂れ跡を残すことなく剥離されるとともに、塗布面は満遍なく均されるからである。
なお、この液切れの際、搬入用チャック装置5をレール8に沿って横方向に進退させて、中子10の最下部が塗型剤槽6の直上に来るように調整することができる。
その反転させた中子10の下方に、対のスライドテーブル(台座)20,20が外側から内側に向かって水平方向に進入し(図1及び図3の矢印F参照)、そのスライドテーブル20,20が、中子10の前記筒軸方向外側端面10bに接してその中子10を支持する。このスライドテーブル20,20の進退は、シリンダ等によって動作するようになっている。
このとき、中子10に塗布された塗型剤7は、そのほとんどが乾いていない状態であるため、その乾いていない状態の塗布面に触れると表面が荒れて綺麗に仕上がらない。塗布面が綺麗に仕上がらないと、鋳鉄管Pの仕上がりにも影響を及ぼしてしまう。このため、前述のように、鋳鉄管Pの製造の際、円筒状溶湯層(管状体)に直接接しない筒軸方向外側端面10bで中子10を支持することが望ましいといえる。
また、塗型剤塗布後の中子10を反転させる工程、及びその工程に用いる中子反転装置は、この実施例では、前記中子10をクランプした状態における前記搬入用チャック装置5を水平軸5b周りに回動させることによりその中子10を反転させるようにしたが、中子の反転工程は、塗型剤塗布工程で用いる搬入用チャック装置とは別の装置として設けてもよい。
2 同挿し口
3 造型機
4 乾燥設備
5 搬入用チャック装置
5a,25a 爪
5b 水平軸
5c,25c ラックジャッキ
5d 吊り具
5e ガイド
6 塗型剤槽
7 塗型剤
8,28 レール
9,29 台車
10 中子
10a 筒軸方向内側端面
10b 筒軸方向外側端面
10c 内周部
11 モールド
20 台座(スライドテーブル)
25 搬出用チャック装置
a 溶湯
P 鋳鉄管
Claims (8)
- 造型機3から取り出された筒状を成す鋳鉄管鋳造用の中子10の内側を搬入用チャック装置5によりクランプし塗型剤7の塗布設備へ搬送する中子搬入工程と、その塗布設備により前記中子10に対し、その筒軸方向外側端面10bが上向きの状態で塗型剤7を塗布する塗型剤塗布工程と、その塗型剤7を塗布した後の前記中子10を、前記筒軸方向外側端面10bが下向きになるよう反転させる反転工程と、前記中子10を前記反転状態で乾燥設備4へ搬送する中子搬出工程とからなる中子塗型設備への中子搬入・搬出方法において、
上記中子搬出工程は、上記搬入用チャック装置5とは別の搬出用チャック装置25によって上記反転状態の中子10の内側を上方からクランプし、その搬出用チャック装置25が移動することにより前記中子10を上記乾燥設備4へ搬送するものであることを特徴とする中子塗型設備への中子搬入・搬出方法。 - 上記塗型剤塗布工程は、上記搬入用チャック装置5によりクランプした状態の中子10に対し上記塗型剤7を塗布するものであり、上記反転工程は、前記中子10をクランプした状態における前記搬入用チャック装置5を水平軸5b周りに回動させることによりその中子10を反転させることを特徴とする請求項1に記載の中子塗型設備への中子搬入・搬出方法。
- 上記塗型剤塗布工程は、上記搬入用チャック装置5によりクランプした中子10を塗型剤槽6内に溜めた塗型剤7に浸漬するとともに、その中子10を引き上げた後、前記搬入用チャック装置5を水平軸5b周りに回動させて前記中子10の筒軸方向を傾け、その傾けた中子10を前記塗型剤槽6上で筒軸周りに回転させて液切りを行うものであることを特徴とする請求項2に記載の中子塗型設備への中子搬入・搬出方法。
- 上記反転工程は、上記中子10を反転させた後、その中子10を、上向きに設けた台座20上へ載置し、上記中子搬出工程は、前記台座20上に載置された中子10を上記搬出用チャック装置25によりクランプすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中子塗型設備への中子搬入・搬出方法。
- 請求項1に記載の中子塗型設備への中子搬入・搬出方法に使用する中子塗型設備であって、造型機3から取り出された筒状を成す鋳鉄管鋳造用の中子10に塗型剤7を塗布する塗布設備と、前記造型機3と前記塗布設備との間を往復可能であるとともに昇降自在に支持されて前記中子10の内側をクランプ可能な搬入用チャック装置5と、前記塗布設備で塗型剤7を塗布した後の前記中子10を上下方向に反転させる中子反転装置と、前記反転した後の中子10の位置と乾燥設備4との間を往復可能であるとともに昇降自在に支持されて前記反転後の中子10の内側をクランプ可能な前記搬入用チャック装置5とは別の搬出用チャック装置25とを備えた中子塗型設備。
- 上記塗布設備は、上記搬入用チャック装置5によりクランプした状態の中子10に対し上記塗型剤7を塗布するものであり、前記搬入用チャック装置5を水平軸5b周りに回動可動として上記中子反転装置としたことを特徴とする請求項5に記載の中子塗型設備。
- 上記塗布設備は、上記搬入用チャック装置5によりクランプした中子10を塗型剤槽6内に溜めた塗型剤7に浸漬するものであって、前記塗型剤7を塗布した後の中子10を、その筒軸方向が傾いた状態で保持可能であるとともに、前記塗型剤槽6上において、その傾けた状態の中子10を筒軸周りに回転可能であることを特徴とする請求項6に記載の中子塗型設備。
- 上記中子反転装置は、上記反転後の中子10を載置可能な上向きの台座20を備えたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の中子塗型設備。
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---|---|---|---|---|
JP2011147971A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Kurimoto Ltd | 遠心鋳造用中子の造型方法 |
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KR102155467B1 (ko) * | 2020-02-27 | 2020-09-11 | 이영철 | 마이크로파를 이용한 중자들이 입체적으로 조립된 실린더헤드코어의 도형제도포 및 마이크로파로 건조시키는 자동화장치 |
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2005
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